JPH11184123A - 電子写真画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真画像形成方法及び画像形成装置

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JPH11184123A
JPH11184123A JP35510697A JP35510697A JPH11184123A JP H11184123 A JPH11184123 A JP H11184123A JP 35510697 A JP35510697 A JP 35510697A JP 35510697 A JP35510697 A JP 35510697A JP H11184123 A JPH11184123 A JP H11184123A
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JP
Japan
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image forming
elastic rubber
cleaning
rubber blade
electrophotographic image
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Application number
JP35510697A
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English (en)
Inventor
Takeo Oshiba
武雄 大柴
Koichi Kudo
浩一 工藤
Yoko Kitahara
洋子 北原
Takeshi Shimoda
剛士 下田
Isao Endo
勇雄 遠藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたり高画質で安定した複写画像が得
られる電子写真画像形成方法及び電子写真画像形成装置
の提供にある。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を設けた有機感
光体表面を弾性ゴムブレードでクリーニングするクリー
ニング部材を有する電子写真画像形成方法において、前
記導電性支持体の面粗度が十点平均粗さRzで0.4μ
m以上、2.5μm以下であり、且つ、前記弾性ゴムブ
レードが前記クリーニング部材に固定するための支持部
材にクリーニングブレードの感光体当接面側で実質的に
保持されていることを特徴とする電子写真画像形成方法
とそれに用いる画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等に用いられる電子写真方式の画像形成装置及び画像形
成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真による画像形成方法で
は、感光体上に静電潜像を形成した後に、いわゆる樹脂
と着色剤等より構成されるトナーにより現像を行い可視
像を形成し、画像支持体としての紙等に転写し、更に熱
等を加えることで定着を行う方法が採用されている。こ
の感光体は、前記転写工程の後に、クリーニング工程に
於いて残留トナーを除去し、その後繰り返し画像形成に
使用される。一方、クリーニング手段にはファーブラ
シ、磁気ブラシ又はブレード等が代表的であるが、性
能、構成等の点からブレードが主に用いられている。こ
のときのブレード部材としては、板状のゴム弾性体が一
般的である。
【0003】近年、電子写真感光体としては、廃棄性に
問題のあるセレン等の無機感光体から、環境汚染の防止
を踏まえた有機感光体に移行しつつある。この有機感光
体としては、導電性支持体上に必要に応じて下引き層
(中間層)を介して電荷発生層や電荷輸送層から構成さ
れる積層型有機感光体が多く使用されている。この電荷
輸送層は通常、電荷輸送物質を含有したバインダー樹脂
で構成されており、トナーを除去するためのクリーニン
グ工程や現像工程、転写工程などで繰り返し使用される
間に摩擦等により傷が付きやすい。また、特にクリーニ
ング工程において膜厚減耗が生じて長期に渡る使用には
問題を有していた。
【0004】また、最近ではハロゲンランプ等によるア
ナログ露光の複写機に変わり露光光源として半導体レー
ザーを用いるプリンター及びデジタル複写機が普及して
きている。しかし、従来のアナログ露光に対しこのよう
なコヒーレント光を光源とした場合、基体からの反射光
と、膜表面や機能分離のために積層した膜の界面の反射
光との干渉によるいわゆる干渉縞が画像に現れてしま
う。これを防止する手段として導電性支持体の面粗度を
上げて、レーザー光を散乱させる手段が採られている。
【0005】このように面粗度を大きくした導電性支持
体に塗膜を形成した場合、感光層の表面もこれに併せて
表面の平滑性が損なわれる。この結果、転写後に残留し
たトナーを弾性ゴムブレードでクリーニング使用とした
際に、表面の凹にシリカ等のトナー外添剤やタルク等の
紙粉が入り込み、ブレードをすり抜けてしまういわゆる
クリーニング不良が発生しやすくなる。このようなクリ
ーニング不良は通常の使用環境では画像上で問題とはな
りにくいが、特に高温高湿下で文字流れや画像ボケなど
の画像不良となり問題になっている。
【0006】これらの問題に対して、感光層を強制的に
削り、常に感光体の清浄な表面を露出させることが一般
的となっている。感光体を削る手段としては、ブレード
の当接荷重を上げるなどして減耗速度を上げたり、研磨
剤を添加したウレタンローラーを感光体に接触させる等
が採られている。しかしこのように減耗を多くした場合
はクリーニング不良による画像不良は改善されるもの
の、減耗による、感度及び帯電電位の低下が起こり、無
機感光体に対し寿命を短くしてしまい高耐久化を阻害す
る主因となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
にわたり高画質で安定した複写画像が得られる電子写真
画像形成方法及び電子写真画像形成装置の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の構成により達成される。
【0009】(1)導電性支持体上に感光層を設けた有
機感光体表面を弾性ゴムブレードでクリーニングするク
リーニング部材を有する電子写真画像形成方法におい
て、前記導電性支持体の面粗度が十点平均粗さRzで
0.4μm以上、2.5μm以下であり、且つ、前記弾
性ゴムブレードが前記クリーニング部材に固定するため
の支持部材に、クリーニングブレードの感光体当接面側
で実質的に保持されていることを特徴とする電子写真画
像形成方法。
【0010】(2)前記弾性ゴムブレードのゴム硬度が
60度以上であり、かつ反発弾性率が60%以下である
ことを特徴とする(1)記載の電子写真画像形成方法。
【0011】(3)導電性支持体上に感光層を設けた有
機感光体表面を弾性ゴムブレードでクリーニングするク
リーニング部材を有する電子写真画像形成装置におい
て、前記導電性支持体の面粗度が十点平均粗さRzで
0.4μm以上、2.5μm以下であり、且つ、前記弾
性ゴムブレードが前記クリーニング部材に固定するため
の支持部材に、クリーニングブレードの感光体当接面側
で実質的に保持されていることを特徴とする電子写真画
像形成装置。
【0012】(4)前記弾性ゴムブレードのゴム硬度が
60度以上であり、かつ反発弾性率が60%以下である
ことを特徴とする(3)記載の電子写真画像形成装置。
【0013】本発明で用いられる導電性支持体の材料と
しては、主としてアルミニウム、銅、真鍮、スチール、
ステンレス等の金属材料、その他プラスチック材料をベ
ルト状又はドラム状に成形加工したものが用いられる。
中でもコスト及び加工性等に優れたアルミニウムが好ま
しく用いられ、通常押出成型又は引抜成型された薄肉円
筒状のアルミニウム素管が多く用いられる。
【0014】本発明に用いられる導電性支持体の粗面化
状態は、十点平均表面粗さRzで、0.4μm以上2.
5μm以下である。更に好ましくは0.6μm以上1.
8μm以下である。
【0015】なお、十点平均表面粗さRzの算出法の概
要を図1に示した。Rzとは、長さL間(本発明では2
50μm)の5つの山頂の平均高さと5つの谷底の平均
低さの差である。
【0016】前記十点平均表面粗さRzは光触針式ピッ
クアップE−DT−SL024が組み込まれた光触針式
表面粗さ測定器サーコム470A(東京精密社製)によ
り測定した。
【0017】十点平均表面粗さRzが0.4μmに満た
ない場合は、モアレ防止効果が不十分であり実用的でな
い。またRzが2.5μmを越えた場合は、加工のスジ
が画像に現れるという問題が発生する。
【0018】導電性支持体の粗面化の方法としては、ア
ルミニウム等の金属素管の場合は、金属表面を鏡面研磨
した後、ダイヤモンドバイト等で細かく溝を付ける方法
や、サンドブラストにより金属素管表面を粗面化する方
法などが好ましいが、本発明はこれらの方法に限定され
るものではない。
【0019】クリーニング用弾性ゴムブレードとして
は、ウレタンゴム、シリコーンゴム等の材質がよく、特
にウレタンゴムブレードが良い。本発明においてゴム硬
度はJISA硬度にて60°以上が良く、反発弾性率は
60%以下がよい。
【0020】本発明で用いられる弾性ゴムブレードは、
図2に示すように、支持部材上に自由端を持つように設
けた構成である。
【0021】図2中、14は有機感光体の感光体ドラ
ム、8は弾性ゴムブレード、9は支持部材である。
【0022】本発明において、この弾性ゴムブレードの
支持部材への固定方法は、感光体当接面側で支持部材に
実質的に保持されていることで目的を達成できる。この
反対側で保持すると本発明の目的を達成できない。図2
において、(A)が本発明の当接させ方であり、(B)
は本発明外である。
【0023】これは感光体面への弾性ゴムブレードの適
正圧接条件は、諸特性の微妙なバランスにより決められ
ており、かなり狭いものである。その厚み等弾性ゴムブ
レードの特性によっても変わり、設定には精度を要す
る。しかし、弾性ゴムブレードは作製時にどうしてもそ
の厚みに多少のバラツキができるため、適正な条件で常
に設定されるとはいえず、例え設定当初は適正に設定さ
れても、適正領域が狭いため使用の過程で適正領域から
はずれてしまうこともある。特に高分子量のバインダー
樹脂を用いた感光層と組み合わせた場合、適正領域から
はずれると、フィルミング、黒ポチ等の画像欠陥が生じ
やすくなる。
【0024】従って、弾性ゴムブレードの特性のバラツ
キ等をキャンセルするための方策もとる必要があり、弾
性ゴムブレードの厚みのバラツキが例えあっても、感光
体面への圧接力等に影響がでない、上記設定方法が有効
なのであろう。
【0025】従来、感光体面への圧接力の変動を起こさ
ない弾性ゴムブレードの設定方法として、支持部材を支
点を介して保持し、弾性ゴムブレードが感光体面に当接
するのと反対側に重りを付け、その荷重により圧接する
方法も採られていた。しかし、この方法は、構造的に複
雑で頑丈にせねばならず、高価でもあり、しかも、十分
な圧接力を持たせて小型機に組み込むことは出来なかっ
た。
【0026】本発明において、弾性ゴムブレードの自由
端は、感光体の回転方向と反対側(カウンター)にして
圧接することが好ましい。
【0027】又、弾性体ゴムブレードの、ゴム硬度はJ
ISK6301スプリング式硬さ試験(A形)を用いて
測定、反発弾性はJISK6301反発弾性試験を用い
て測定した。ヤング率は、30〜60kgf/cm2
厚さは、1.5mm〜3.0mm、自由長は、7〜12
mm、感光体への押圧力は、5〜30g/cmの範囲の
ものが好ましい。
【0028】本発明で用いられる感光体の構成は以下の
通りである。
【0029】電荷発生物質(CGM)としては、特に制
限はないが、例えばフタロシアニン顔料、多環キノン顔
料、アゾ顔料、ペリレン顔料、インジゴイド顔料等であ
る。
【0030】特に、本発明の電子写真感光体には、フル
オレノン系ジスアゾ顔料、イミダゾールペリレン顔料、
アントアントロン顔料、オキシチタニル系フタロシアニ
ン顔料を用いると感度、耐久性及び画質の点で著しく改
善された効果を示す。
【0031】これらの電荷発生物質は単独或いは2種以
上を組み合わせて用いることができる。
【0032】電荷輸送物質(CTM)としては、特に制
限はないが、例えばオキサゾール誘導体、オキサジアゾ
ール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導
体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダ
ゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリ
ジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラ
ゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベ
ンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キ
ナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導
体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、
ポリ−9−ビニルアントラセン等である。
【0033】前記電荷発生物質及び電荷輸送物質はそれ
自体では皮膜形成能が乏しいので各種のバインダーを用
いて感光層を形成してもよい。
【0034】感光層の形成に用いられるバインダー樹脂
には任意のものを用いることができるが、疎水性で、か
つ誘電率が高く、電気絶縁性のフィルム形成性高分子重
合体を用いるのが好ましい。このような高分子重合体と
しては、例えばポリカーボネート、ポリエステル、メタ
クリル酸樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、
スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フ
ェノールホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド
樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアセ
タール(例えばポリビニルブチラール)等が挙げられ
る。これらのバインダー樹脂は単独で或いは2種以上の
混合物として用いることができる。
【0035】感光層には、オゾン劣化防止の目的で酸化
防止剤を添加することができる。酸化防止剤としては、
ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニ
レンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、ス
ピロクロマン、スピロインダノン及びそれらの誘導体、
有機硫黄化合物、有機燐化合物等が挙げられる。
【0036】これらの具体的化合物としては、特開昭6
3−14154号、同63−18355号、同63−4
4662、同63−50848号、同63−50849
号、同63−58455号、同63−71856号、同
63−71857号及び同63−146046号に記載
がある。
【0037】酸化防止剤の添加量はCTM100重量部
に対して0.1〜100重量部、好ましくは1〜50重
量部、特に好ましくは5〜25重量部である。
【0038】有機感光体は支持体上に、電荷発生層、電
荷輸送層の他、更に必要に応じ、保護層、中間層、バリ
ア層、接着層等の補助層が積層されてもよい。
【0039】また前記中間層は接着層又はブロッキング
層として機能するもので、前記バインダー樹脂の他に、
例えばポリビニルアルコール、エチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、カゼイン、共重合ナイロン、
N−アルコキシメチル化ナイロン、澱粉等が用いられ
る。
【0040】電荷発生層(CGL)、及び電荷輸送層
(CTL)の形成に使用される溶媒或いは分散媒として
は、ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミ
ン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、
トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、
1,2−ジクロルエタン、1,2−ジクロルプロパン、
1,1,2−トリクロルエタン、1,1,1−トリクロ
ルエタン、トリクロルエチレン、テトラクロルエタン、
ジクロルメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセルソ
ルブ等が挙げられる。
【0041】有機感光体の形態を図3(1)〜(6)に
例示する。
【0042】有機感光体は、図3(1)及び(2)に示
すように導電性支持体1上に本発明に係るCGMを主成
分として含有するCGL2とCTMを主成分として含有
するCTL3との積層体より成る感光層4を設ける。
【0043】同図(3)及び(4)に示すようにこの感
光層4は導電性支持体1上に設けた中間層5を介して設
けてもよい。
【0044】このように感光層4を二層構成としたとき
に優れた電子写真特性を有する電子写真感光体が得られ
る。
【0045】また、本発明においては、同図(5)及び
(6)に示すように前記CTMを主成分とする層6中に
微粒子状のCGM7を分散して成る感光層4を導電性支
持体1上に直接或いは、中間層5を介して設けてもよ
い。
【0046】更に前記感光層4の上には、必要に応じて
保護層8を設けてもよい。
【0047】ここで感光層4を図3(1)のように二層
構成としたときCGL2は、導電性支持体1もしくはC
TL3上に直接或いは必要に応じて接着層もしくはブロ
ッキング層等の中間層を設けた上に、次の方法によって
形成することができる。
【0048】(1)真空蒸着法。
【0049】(2)CGMを適当な溶剤に溶解した溶液
を塗布する方法。
【0050】(3)CGMをボールミル、サンドグライ
ンダ等によって分散媒中で微細粒子上とし必要に応じ
て、バインダーと混合分散して得られる分散液を塗布す
る方法。
【0051】即ち具体的には、真空蒸着、スパッタリン
グ、CVD等の気相堆積法或いはディッピング、スプレ
ー、ブレード、ロール法等の塗布方法が任意に用いられ
る。
【0052】このようにして形成されるCGLの厚さは
0.01〜5μmであることが好ましく、更に好ましく
は0.05〜3μmである。
【0053】また、CTL3は上記CGL2と同様にし
て形成することができる。
【0054】このときの、CTL3の厚さは、必要に応
じて変更し得るが通常5〜40μmであることが好まし
く、特に好ましくは23〜35μmであり、感度、耐久
性の面で優れた特性が得られる。このCTLにおける組
成割合は、CTM1重量部に対してバインダー0.1〜
5重量部とするのが好ましいが、微粒子状のCGMを分
散せしめた感光層4を形成する場合は、CGM1重量部
に対してバインダーを5重量部以下の範囲で用いること
が好ましい。
【0055】また、CGLをバインダー中分散型のもの
として構成する場合には、CGM1重量部に対してバイ
ンダーを5重量部以下の範囲で用いることが好ましい。
【0056】次にこれに限定されるものではないが、図
4にデジタル複写機の例をあげ、本発明の画像形成方法
及び装置を説明する。
【0057】図4の画像形成装置を説明する断面図にお
いて、図中に記載はないが、原稿に光源からの光りを当
てて、反射光を画像読み取り部にて電気信号に変え、こ
の画像データを画像書き込み部11〜13(11はレー
ザー光源、12はポリゴンミラー、13はfθレンズ)
に送っている。
【0058】一方、像形成を担う感光体ドラム14は帯
電ユニット15でコロナ放電により均一に帯電され、続
いて画像書き込み部のレーザー光源11から像露光光が
感光体ドラム14上に照射される。そして次の現像ユニ
ット16で反転現像され、転写極17で記録紙(記録
材)に転写される。記録材(記録紙)18は分離極19
により、感光体ドラムから分離され、定着器20で定着
される。一方感光体ドラム14は、クリーニング装置2
1により清掃される。また、22は帯電前露光ランプで
あり、これは分離極19の後で、クリーニング装置の前
にあっても良い。
【0059】上記においては単色によるプロセスについ
て説明したが、場合によっては2色など複数色での像で
もよい。画像読み取り時に色分解された各分解色ごとの
信号を、帯電、レーザー光露光による画像書き込みとそ
れに対応するカラートナーが現像されるというプロセス
を繰り返し、イエロー、マゼンタ、シアン、黒トナーの
4色トナー像が、感光体上に形成され一括して記録材に
転写されるものでも良い。
【0060】また、トナー像の形成方法、記録材への転
写方法も異なるものであってもよい。
【0061】更にまた上記の他、予め画像情報をRO
M、フロッピーディスク等の画像メモリに記憶させ、必
要に応じて画像メモリ内の情報を取り出して、画像形成
部に出力させることができる。従って本例のように画像
読み取り部を持たず、コンピュータ等からの情報をメモ
リに記憶させ画像形成部へ出力させる装置も、本発明の
画像形成装置に含まれる。これらの最も一般的なものと
して、LEDプリンタやLBP(レーザービームプリン
タ)がある。
【0062】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0063】(実施例1)ポリアミド樹脂アミランCM
−8000(東レ社製)30gをメタノール900m
l、1−ブタノール100mlの混合溶媒中に投入し5
0℃で加熱溶解した。この液を外径80mm、長さ36
0mmの円筒状アルミニウム導電性支持体上に塗布し、
0.5μm厚の中間層を形成した。
【0064】このときの導電性支持体の面粗度は、Rz
で1.5μmであった。
【0065】次に、シリコーン樹脂KR−5240(信
越化学社製)10gを酢酸t−ブチル1000mlに溶
解し、これにY−TiOPc(特開昭64−17066
号記載、図1)10gを混入しサンドミルを用いて20
時間分散し、電荷発生層塗工液(CGL液−1)を得
た。この液を用いて、前記中間層上に塗布し、0.3μ
m厚の電荷発生層を形成した。
【0066】次に、CTM(T−1「化1」、)150
gとポリカーボネート樹脂ユーピロンZ−200(三菱
ガス化学社製)200g、更に酸化防止剤としてサノー
ルLS−2626(三共社製)を4gを1、2−ジクロ
ロエタン1000mlに溶解し、電荷輸送層塗工液(C
TL液−1)を得た。この液を用いて、前記電荷発生層
上に塗布を行った後、100℃で1時間乾燥し、22μ
m厚の電荷輸送層を形成した。
【0067】このようにして中間層、電荷発生層、電荷
輸送層からなる感光体試料(OPC−1)を得た。
【0068】
【化1】
【0069】上記のようにして作製された感光体をデジ
タル複写機Konica7050(コニカ社製)の改造
機に組み込んだ。
【0070】このときクリーニング部材として用いられ
る弾性ゴムブレードをその支持部材にホットメルト接着
剤で貼り付け、更にその支持部材をクリーニング装置に
固定した構成を用いた。
【0071】更に、弾性ゴムブレードを支持部材に貼り
付ける面は感光体に当接する面と同一な構成にした。ま
た、弾性ゴムブレードは、ゴム硬度JIS A 70
°、反発弾性率60%、厚さ1.9mm、自由長9mm
であり、当接角20°で感光体の回転に対しカウンター
方向に、押圧力18g/cmで当接した。
【0072】この状態で、20万コピーの実写テストを
行い、複写画像の品質を評価した。
【0073】(実施例2)実施例1において、導電性支
持体の面粗度をRzで0.9μmに代えた以外は同様に
して感光体試料(OPC−2)を得た。
【0074】感光体試料(OPC−2)を用いて、クリ
ーニング部材として用いられる弾性ゴムブレードのゴム
硬度をJIS A 75°に代えた以外は同様にして2
0万コピーの実写テストを行った。
【0075】(実施例3)実施例1において、導電性支
持体の面粗度をRzで2.5μmに代えた以外は同様に
して感光体試料(OPC−3)を得た。
【0076】感光体試料(OPC−3)を用いて、クリ
ーニング部材として用いられる弾性ゴムブレードの反発
弾性率を60%に代えた以外は同様にして20万コピー
の実写テストを行った。
【0077】(実施例4)実施例1において、導電性支
持体の面粗度をRzで0.4μmに代えた以外は同様に
して感光体試料(OPC−4)を得た。
【0078】感光体試料(OPC−4)を用いて、クリ
ーニング部材として用いられる弾性ゴムブレードのゴム
硬度を58°に代えた以外は同様にして20万コピーの
実写テストを行った。
【0079】(実施例5)実施例1において、クリーニ
ング部材として用いられる弾性ゴムブレードの反発弾性
率を55%に代えた以外は同様にして20万コピーの実
写テストを行った。
【0080】(実施例6)実施例1において、クリーニ
ング部材として用いられる弾性ゴムブレードのゴム硬度
をJIS A 58°、反発弾性率を55%に代えた以
外は同様にして20万コピーの実写テストを行った。
【0081】(比較例1)実施例2において、弾性ゴム
ブレードを支持部材に貼り付ける面を感光体に当接する
面に対向する面にした(図2の(B))、以外は同様に
して20万コピーの実写テストを行った。
【0082】(比較例2)実施例3において、弾性ゴム
ブレードを支持部材に貼り付ける面を感光体に当接する
面に対向する面にした以外は同様にして20万コピーの
実写テストを行った。
【0083】(比較例3)実施例1において、導電性支
持体の面粗度をRzで0.3μmに代えた以外は同様に
して感光体試料(OPC−5)を得た。
【0084】また、感光体試料(OPC−5)を用い
て、弾性ゴムブレードを支持部材に貼り付ける面を感光
体に当接する面に対向する面にした以外は実施例6と同
様にして20万コピーの実写テストを行った。
【0085】結果は、5000コピー毎にサンプリング
した画像を、目視評価で判定した。評価基準を以下に示
す。
【0086】 モアレ:ハーフトーン画像で判定 「○」 モアレなし 「△」 モアレが見えるが品質限度内 「×」 モアレ限度以下 画像ボケ:細線再現性で判定 「○」 8本/mm以上 「△」 5.6本/mm以上、7.1本/mm以下 「×」 5本/mm以下 トナーすり抜け:パッチ画像(白地に30mm×30m
m角のベタ黒パッチ)で評価。
【0087】 「○」 すり抜けなし 「×」 すり抜け発生 テストの結果を表1に示した。
【0088】
【表1】
【0089】実施例1〜6に示すように、本発明では、
初期から20万コピーにかけての良好な画質が得られて
いる。
【0090】これに対し比較例1〜3は、画質が劣化し
問題があることがわかる。
【0091】
【発明の効果】本発明により、長期にわたり高画質で安
定した複写画像が得られる電子写真画像形成方法及び電
子写真画像形成装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる十点平均粗さRzの算出法を説
明する概要図である。
【図2】本発明の弾性ゴムブレードの保持方法を説明す
る断面図。
【図3】本発明の感光体の層構成を説明する断面図。
【図4】本発明の画像形成装置を説明する断面図。
【符号の説明】
8 弾性ゴムブレード 11 画像書き込み部のレーザー光源 14 感光体ドラム 15 帯電ユニット 16 現像ユニット 17 転写極 19 分離極 20 定着器 21 クリーニング装置 22 帯電前露光のランプ(PCL)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下田 剛士 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 遠藤 勇雄 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けた有機感
    光体表面を弾性ゴムブレードでクリーニングするクリー
    ニング部材を有する電子写真画像形成方法において、前
    記導電性支持体の面粗度が十点平均粗さRzで0.4μ
    m以上、2.5μm以下であり、且つ、前記弾性ゴムブ
    レードが前記クリーニング部材に固定するための支持部
    材に、クリーニングブレードの感光体当接面側で実質的
    に保持されていることを特徴とする電子写真画像形成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記弾性ゴムブレードのゴム硬度が60
    度以上であり、かつ反発弾性率が60%以下であること
    を特徴とする請求項1記載の電子写真画像形成方法。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に感光層を設けた有機感
    光体表面を弾性ゴムブレードでクリーニングするクリー
    ニング部材を有する電子写真画像形成装置において、前
    記導電性支持体の面粗度が十点平均粗さRzで0.4μ
    m以上、2.5μm以下であり、且つ、前記弾性ゴムブ
    レードが前記クリーニング部材に固定するための支持部
    材に、クリーニングブレードの感光体当接面側で実質的
    に保持されていることを特徴とする電子写真画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記弾性ゴムブレードのゴム硬度が60
    度以上であり、かつ反発弾性率が60%以下であること
    を特徴とする請求項3記載の電子写真画像形成装置。
JP35510697A 1997-12-24 1997-12-24 電子写真画像形成方法及び画像形成装置 Pending JPH11184123A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1128234A2 (en) 2000-02-21 2001-08-29 Kyocera Mita Corporation Electrophotographic method and apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1128234A2 (en) 2000-02-21 2001-08-29 Kyocera Mita Corporation Electrophotographic method and apparatus
EP1128234A3 (en) * 2000-02-21 2004-05-26 Kyocera Mita Corporation Electrophotographic method and apparatus

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