JPH11183816A - 光走査光学装置 - Google Patents

光走査光学装置

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JPH11183816A
JPH11183816A JP36445297A JP36445297A JPH11183816A JP H11183816 A JPH11183816 A JP H11183816A JP 36445297 A JP36445297 A JP 36445297A JP 36445297 A JP36445297 A JP 36445297A JP H11183816 A JPH11183816 A JP H11183816A
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JP
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lens
optical
plastic lens
light
scanning
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JP36445297A
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Makoto Fujimoto
誠 藤本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーティング無しのプラスチックレンズでf
θレンズを構成しても、出力画像に白スジや黒スジ等の
画像ムラが生じない光走査光学装置を得ること。 【解決手段】 画像信号に応じて光源手段1から光変調
され出射した光束をコリメーターレンズ2により略平行
光束とし、絞り3により光束断面形状を整形した後、シ
リンドリカルレンズ4を介して偏向手段5に導光し、該
偏向手段で偏向された光束を走査光学手段を介して被走
査面7上に導光し、該被走査面上を光走査する光走査光
学装置において、該走査光学手段は増透膜を持たない光
学面を有する光学素子を有し、該絞りの開口部の面積を
S、該光学素子の光学面で反射された光束が、該絞りに
戻ったときの該絞りの投影像の面積をSaとしたとき、
S/Sa<0.025 なる条件を満足すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光走査光学装置に関
し、特にコーティング無しのプラスチックレンズより走
査光学手段(fθレンズ)を構成しても、出力画像に白
スジや黒スジ等の画像ムラが生じない高画質な画像を得
ることができる、例えば電子写真プロセスを有するレー
ザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機等の装
置に好適な光走査光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザービームプリンタやデジ
タル複写機等に用いられる光走査光学装置においては、
例えばコンピューターやワードプロセッサー等からの文
字や図形等の画像信号に応じて光源手段から光変調され
出射した光束(光ビーム)を、例えば回転多面鏡(ポリ
ゴンミラー)より成る光偏向器により周期的に偏向さ
せ、fθ特性を有する走査光学手段(fθレンズ)によ
って感光性の記録媒体(感光ドラム)面上にスポット状
に収束させ、その面上を光走査して画像記録を行なって
いる。
【0003】この種の光走査光学装置において高精度な
画像情報の記録を行なうには被走査面全域にわたって像
面湾曲が良好に補正されスポット径が揃っていること、
そして入射光の角度と像高とが比例関係となる歪曲収差
(fθ特性)を有していること、更には光偏向器の偏向
面が倒れを持った場合でも走査線の位置ズレが生じない
ように補正する倒れ補正機能を有していることが必要で
ある。
【0004】このような光学特性を満たす光走査光学装
置、もしくはその補正光学系(fθレンズ)は従来より
種々と提案されている。特にレンズ構成枚数が2枚以上
の補正光学系については種々と提案され、実用化もされ
ている。
【0005】これに対してより簡素な光学系として補正
光学系を1枚のレンズで構成した光走査光学装置が、例
えば特開昭55−7727号公報や特開昭58−570
6号公報等で種々と提案されている。これらの公報で提
案されている光走査光学装置は球面レンズ1枚でfθレ
ンズを構成している。また特開昭63−50812号公
報や特開平1−224721号公報等で提案されている
光走査光学装置はレンズ面にトーリック面を用いながら
fθレンズを構成している。また特開昭54−8754
0号公報や特開昭54−98627号公報等で提案され
ている光走査光学装置は単レンズに非球面項を導入して
fθレンズを構成している。更に特開昭62−1388
23号公報や特開昭63−157122号公報や特開平
2−87109号公報等で提案されている光走査光学装
置はレンズ面に高次非球面を導入してfθレンズを構成
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記に示したようにf
θレンズのレンズ面に高次非球面を用いた場合、トーリ
ックレンズは製作上、またコスト的な理由から材質とし
てプラスチックを用いる必要がある。ガラスモールドは
コストが非常に高く、複数枚のガラスレンズを用いた方
がコストが安いのでメリットがない。しかしながらプラ
スチック材を用いたプラスチックレンズは周知の如く熱
(環境温度)に弱い(大きく特性が変化する)ことから
コーティングが難しく、コーティングによるコストアッ
プがガラスレンズのコーティングに比較して高いことか
らコーティング無しでプラスチックレンズを用いてい
た。
【0007】このコーティング無しのプラスチックレン
ズを用いてfθレンズを構成した場合、該fθレンズの
レンズ面で反射された反射光が光源である半導体レーザ
に戻って、該半導体レーザの出力を変動させ、出力画像
に白スジや黒スジ等の画像ムラを生じさせるという問題
点があった。つまり図3、図4に示すようにポリゴンミ
ラー5が回転してfθレンズ6の光軸近傍に光束がきた
とき、該fθレンズ6のレンズ面6a,6bで反射した
反射光が半導体レーザー1に戻って、該半導体レーザ1
の出力を変動させていた。
【0008】尚、図3はfθレンズ6の入射面(第1
面)6aで反射した反射光が半導体レーザー1に戻る様
子を示した要部概略図、図4はfθレンズ6の射出面
(第2面)6bで反射した反射光が半導体レーザー1に
戻る様子を示した要部概略図である。
【0009】この反射光(戻り光)によるレーザー特性
の変化の中でも、実用上とりわけ問題になるのは雑音の
増大である。この雑音の増大には2種類ある。
【0010】第1は半導体レーザーの本質的な雑音(量
子雑音)が戻り光の影響でそのスペクトルを変化させ、
特定の周波数領域で増大するものである。
【0011】第2は数百MHZ 以下の低周波数領域全体
にわたって雑音が増大するもので戻り光の影響でレーザ
ー発振が不安定化することから生じていると考えられ
る。
【0012】低周波領域でみられる第2種の雑音の増大
は半導体レーザーの発振モードのホッピングに伴って現
われ、戻り光によるレーザ発振の不安定化によって生じ
るものと考えられる。
【0013】低周波雑音の増大に寄与していると考えら
れるモードホッピングには半導体レーザー共振器の軸モ
ード間でのランダムなホッピングと、外部反射端面とレ
ーザー共振器端面とで構成される外部共振器モード間で
のランダムなモードホッピングとがある。
【0014】半導体レーザー共振器の軸モード間でのホ
ッピングは戻り光が無い場合にも発生することがある。
しかしながら、このタイプのホッピングは比較的容易に
抑制できる。実用上最も問題なのは外部共振器モード間
でのランダムなホッピングである。
【0015】このように上記の如くfθレンズをコーテ
ィング無しのプラスチックレンズで構成した場合、該f
θレンズで反射された反射光が半導体レーザに戻って、
該半導体レーザーの特性を変化させるという問題点があ
った。
【0016】本発明は走査光学手段としてのfθレンズ
をコーティング無しのプラスチックレンズで構成して
も、本装置を構成する各要素を適切に設定することによ
り、該プラスチックレンズの表面で反射される反射光に
よるレーザ発振の不安定化を防止することができ、これ
により出力画像に白スジや黒スジ等の画像ムラが生じな
い高画質な画像を得ることができる光走査光学装置の提
供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の光走査光学装置
は、 (1) 画像信号に応じて光源手段から光変調され出射した
光束をコリメーターレンズにより略平行光束とし、絞り
により光束断面形状を整形した後、シリンドリカルレン
ズを介して偏向手段に導光し、該偏向手段で偏向された
光束を走査光学手段を介して被走査面上に導光し、該被
走査面上を光走査する光走査光学装置において、該走査
光学手段は増透膜を持たない光学面を有する光学素子を
有し、該絞りの開口部の面積をS、該光学素子の光学面
で反射された光束が、該絞りに戻ったときの該絞りの投
影像の面積をSaとしたとき、 S/Sa<0.025 ‥‥‥(A) なる条件を満足することを特徴としている。
【0018】特に(1-1) 前記光学素子は単一のプラスチ
ックレンズより成り、前記偏向手段の偏向面から該プラ
スチックレンズの入射面までの距離をL1、前記シリンド
リカルレンズの入射面から該偏向手段の偏向面までの距
離をL2、前記絞りから該シリンドリカルレンズの入射面
までの距離をL3、主走査断面内における該プラスチック
レンズの入射面の曲率成分をr1m 、副走査断面内におけ
る該プラスチックレンズの入射面の曲率成分をr1s 、と
し、該絞り上における該プラスチックレンズの入射面か
らの反射光の主走査断面及び副走査断面の横倍率を各々
B1m ,B1s とし、該各々の横倍率B1m ,B1s を B1m=1+(L1+L2+L3)×3/r1m B1s=2+L2/L1-2 ×L3/L2+(L1+L2- L1×L3/L2)×3/r1s とおいたとき |B1m ×B1s |≧8 ‥‥‥(48) なる条件を満足することや、(1-2) 前記光学素子は単一
のプラスチックレンズより成り、前記偏向手段の偏向面
から該プラスチックレンズの入射面までの距離をL1、前
記シリンドリカルレンズの入射面から該偏向手段の偏向
面までの距離をL2、前記絞りから該シリンドリカルレン
ズの入射面までの距離をL3、該プラスチックレンズのレ
ンズ厚をd 、該プラスチックレンズの材質の屈折率をN
、主走査断面内における該プラスチックレンズの入射
面の曲率成分をr1m 、副走査断面内における該プラスチ
ックレンズの入射面の曲率成分をr1s 、主走査断面内に
おける該プラスチックレンズの射出面の曲率成分をr2m
、副走査断面内における該プラスチックレンズの射出
面の曲率成分をr2s 、とし、該絞り上における該プラス
チックレンズの射出面からの反射光の主走査断面及び副
走査断面の横倍率を各々B2m ,B2s とし、該各々の横倍
率B2m ,B2s を B2m={1-2×e ×p1m -e×p2m+e2×p1m ×p2m+(L1+L2+L3)
× (-2×p1m+2 ×e×p1m2-p2m+2×e ×p1m ×p2m-e2×p
1m2×p2m)}/(1-e×p1m) B2s={2+ (2×e)/L1+L2/L1-(2×L3)/L2- (2×e ×L3)/(L
1 ×L2)+(-2 ×e-e2/ L1-L1-L2- (e×L2)/L1+ (2×e ×
L3)/L2+(e2×L3)/ (L1×L2)+(L1×L3)/L2) ×p2s+p1s
×(-4 ×e-2×L1-2×L2-(2 ×e ×L2)/L1+(4×e ×L3)/
L2+ (2×L1×L3)/L2+ (2×e2+2×e ×L1+2×e ×L2+(e2
×L2)/L1- (2×e2×L3)/L2- (2×e ×L1×L3)/L2) ×p2
s)+p1s2 ×(2×e ×L1+2×e ×L2- (2×e ×L1×L3)/L2
+(- (e2 ×L1)-e2×L2+(e2×L1×L3)/L2) ×p2s)}/(1+e
/L1- e×p1s) 但し、 p1m=(N-1)/r1m p1s=(N-1)/r1s p2m=-3/r2m p2s=-3/r2s e =d/N とおいたとき |B2m ×B2s |≧8 ‥‥‥(49) なる条件を満足することや、(1-3) 前記プラスチックレ
ンズはfθレンズより成り、該fθレンズは主走査方向
と副走査方向とで共に正の屈折力を有するトーリックレ
ンズより成ること、等を特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の要部
平面図(主走査断面図)、図2は図1の主走査断面に垂
直な光軸を含む光偏向器以降の要部断面図(副走査断面
図)である。
【0020】図中、1は光源手段(レーザ光源)であ
り、例えば半導体レーザーより成っている。2はコリメ
ーターレンズであり、半導体レーザー1から射出された
光束を略平行光束としている。3は絞りであり、通過光
束径を整えている。4はシリンドリカルレンズであり、
副走査断面に関して所定の屈折力を有している。尚、半
導体レーザー1、コリメーターレンズ2、絞り3、そし
てシリンドリカルレンズ4の各要素はレーザユニットの
一要素を構成している。5は偏向手段としてのポリゴン
ミラー(回転多面鏡)より成る光偏向器であり、ポリゴ
ンモーター等の駆動手段(不図示)により矢印A方向に
一定速度で回転している。
【0021】10は走査光学手段であり、プラスチック
材料で形成された単一のfθレンズ(光学素子)6より
成り、該fθレンズ6は主走査断面と副走査断面との双
方において共に正の屈折力を有するトーリックレンズ
(非球面トーリックレンズ)より成っている。本実施形
態におけるfθレンズ6の両レンズ面は増透膜(コーテ
ィング)が施されていない。6aはfθレンズ6の第1
面(入射面)、6bはfθレンズ6の第2面(射出面)
である。走査光学手段10はポリゴンミラー5の偏向面
(ポリゴン面)5aで偏向反射された画像情報に基づく
光束を被走査面としての感光ドラム面7上に結像させ、
かつ該ポリゴンミラー5の偏向面5aの面倒れを補正し
ている。
【0022】7は被走査面としての感光ドラム面であ
る。
【0023】次に本発明の目的を達成する為の手段につ
いて説明する。
【0024】尚、ここで述べている戻り光とは半導体レ
ーザ1の端面から出射される光束の光量に対して該端面
に戻る光束の光量の割合を示す光束のことである。実際
にレーザー共振器の発振モードと結合する光量は更に2
0%程度と推定される。図5に戻り光量と低周波雑音量
との関係を示す。同図に示すように戻り光量はおよそ
0.1%以下であれば良いことが分かる。つまりレーザ
ーユニットに戻る光束の光量が0.5%以下であれば良
い。
【0025】コーティングの無いプラスチックレンズ
(fθレンズ)6の表面の反射率はその材質の屈折率n
がおよそ1.5であることから、およそ4%である。こ
のプラスチックレンズ6の表面で反射される反射光がレ
ーザーユニットの絞り3を通過して半導体レーザー1に
戻ったとき、その光量が0.5%以下となれば戻り光の
影響は無視できるレベルになる。つまりプラスチックレ
ンズ6の表面で反射された反射光のうち、絞り3に戻る
反射光が12.5%以下であれば良い。
【0026】即ち、本実施形態では絞り3の開口部の面
積をS、プラスチックレンズ6のレンズ面で反射された
光束が、絞り3に戻ったときの該絞り3の投影像の面積
をSaとしたとき、 S/Sa<0.025 ‥‥‥(A) なる条件を満足するように各要素を設定している。
【0027】次に上記の条件式(A)を満足させるため
の手段について説明する。ここでポリゴンミラー5のミ
ラー面(偏向面)5aからfθレンズ6の入射面6aま
での距離をL1、シリンドリカルレンズ4の入射面からポ
リゴンミラー5のミラー面5aまでの距離をL2、絞り3
からシリンドリカルレンズ4の入射面までの距離をL3、
fθレンズ6のレンズ厚をd 、fθレンズ6の材質の屈
折率をN 、主走査断面内におけるfθレンズ6の入射面
の曲率成分をr1m 、副走査断面内におけるfθレンズ6
の入射面の曲率成分をr1s 、主走査断面内におけるfθ
レンズ6の射出面の曲率成分をr2m 、副走査断面内にお
けるfθレンズ6の射出面の曲率成分をr2s 、とする。
【0028】まずfθレンズ6の第1面(入射面)6a
で反射し、絞り3に戻る反射光について考える。
【0029】近軸追跡の式を以下に示す。
【0030】 α´=α+h×φ (1) h´=h−e×α´ (2) fθレンズ6の第1面6aで透過し、第2面(射出面)
6bで反射し、絞り3に戻る反射光について考える。
【0031】第1面6aでの反射光は公知の式から導出
する。
【0032】第2面6bでの反射光の主走査断面の横倍
率について考える。
【0033】第1面6aには、ほぼ平行光束が入射する
から α1=0 (3) h1=1 (4) とする。
【0034】 φ1=(N−1)/r1m=p1m (5) e1=d/N=e (6) φ2=−3/r2m=p2m (7) e2=e (8) φ3=p1m (9) e3=L1+L2+L3 (10) より、 α2=α1+h1×φ1=p1m (11) h2=h1−e1×α2=1−e×p1m (12) α3=α2+h2×φ2=p1m+p2m−e×p1m×p2m (13) h3=h2−e2×α3=(1−e×p1m)−e×(p1m+ p2m−e×p1m×p2m) =2×p1m−2×e×p1m2 +p2m−2×e×p1m ×p2m+e2 ×p1m2 ×p2m (14) α4=α3+h3×φ3 =(p1m+p2m−e×p1m×p2m)+(1−2×e× p1m−e×p2m+e2×p1m×p2m)×p1m =2×p1m−2×e×p1m2 +p2m−2×e×p1m ×p2m+e2 ×p1m2 ×p2m (15) h4=h3−e3×α4 =1−2×e×p1m−e×p2m+e2 ×p1m×p2m +(L1+L2+L3)×(−2×p1m+2×e×p1m2 −p2m+2×e×p1m×p2m−e2 ×p1m2 × p2m) (16) 以上よりh4/h2が絞り3上におけるfθレンズ6の
第2面6bからの反射光の主走査断面の横倍率である。
【0035】ここで絞り3上におけるfθレンズ6の第
2面6bからの反射光の主走査断面の横倍率をB2mと
すると、該横倍率B2mは以下の式で表わされる。
【0036】 B2m={1-2×e ×p1m -e×p2m+e2×p1m ×p2m+(L1+L2+L3)× (-2×p1m+2 × e×p1m2-p2m+2×e ×p1m ×p2m-e2×p1m2×p2m)}/(1-e×p1m) (17) 第1面6aでの反射光の主走査断面の横倍率について考
える。
【0037】 φ1=p1m=0 (18) e1=e=0 (19) φ2=p2m=−3/r1m (20) e2=e=0 (21) φ3=p1m=0 (22) e3=L1+L2+L3 (23) とおいたとき、絞り3上におけるfθレンズ6の第1面
6aからの反射光の主走査断面の横倍率をB1mとする
と、該横倍率B1mは以下の式で表わされる。
【0038】 B1m=1+(L1+L2+L3)×3/r1m (24) 第2面6bでの反射光の副走査断面の横倍率について考
える。
【0039】ポリゴンミラー5面上で光束は収束してい
ることから α1=−1/L1 (25) h1=1 (26) とする。
【0040】 φ1=(N−1)/r1s=p1s(27) e1=d/N=e (28) φ2=−3/r2s=p2s (29) e2=e (30) φ3=p1s (31) e3=L1+L2 (32) φ4=1/L1 (33) e4=L3 (34)同様の近軸
追跡を行うことにより α2=α1+h1×φ1=−1/L1+p1s (35) h2=h1−e1×α2=1−e×(−1/L1+p1s) =1+e/L1−e×p1s (36) h5 =2+(2×e)/L1+L2/L1-(2×L3)/L2- (2×e ×L3)/(L1 ×L2)+ (-2×e-e2 /L1-L1-L2-(e×L2)/L1+(2 ×e ×L3)/L2+(e2×L3)/(L1 ×L2)+(L1 × L3)/L2) ×p2s+p1s × (-4×e-2×L1-2×L2- (2×e ×L2)/L1+ (4×e ×L3)/L2+ (2×L1×L3)/L2+ (2×e2+2×e ×L1+2×e ×L2+(e2×L2)L1- (2×e2×L3)/L2- (2×e ×L1×L3)/L2) ×p2s)+p1s2 ×(2×e ×L1+2× e ×L2- (2×e ×L1×L3)/L2+(-(e2×L1)-e2×L2+(e2×L1×L3)/L2) × p2s) (37) 以上よりh5/h2が絞り3上におけるfθレンズ6の
第1面6aからの反射光の副走査断面の横倍率である。
【0041】ここで絞り3上におけるfθレンズ6の第
2面6bからの反射光の副走査断面の横倍率をB2sと
すると、該横倍率B2sは以下の式で表わされる。
【0042】 B2s={2+ (2×e)/L1+L2/L1-(2×L3)/L2- (2×e ×L3)/(L1 ×L2)+(-2 ×e- e2/ L1-L1-L2- (e×L2)/L1+ (2×e ×L3)/L2+(e2×L3)/ (L1×L2)+ (L1×L3)/L2) ×p2s+p1s ×(-4 ×e-2×L1-2×L2-(2 ×e ×L2)/L1+ (4×e ×L3)/L2+ (2×L1×L3)/L2+ (2×e2+2×e ×L1+2×e ×L2+(e2 ×L2)/L1- (2×e2×L3)/L2- (2×e ×L1×L3)/L2) ×p2s)+p1s2 ×(2 ×e ×L1+2×e ×L2- (2×e ×L1×L3)/L2+(- (e2 ×L1)-e2×L2+(e2 ×L1×L3)/L2) ×p2s)}/(1+e/L1- e×p1s) (38) 第1面6aでの反射光の副走査断面の横倍率について考
える。
【0043】 φ1=p1s=0 (39) e1=e=0 (40) φ2=p2s=−3/r1s (41) e2=e=0 (42) φ3=p1s=0 (43) e3=L1+L2 (44) φ4=1/L1 (45) e4=L3 (46) とおいたとき、絞り3上におけるfθレンズ6の第1面
6aからの反射光の副走査断面の横倍率をB1sとする
と、該横倍率B1sは以下の式で表わされる。
【0044】 B1s=2+L2/L1-2 ×L3/L2+(L1+L2- L1×L3/L2)×3/r1s (47) fθレンズ6の表面で反射された反射光のうち、絞り3
に戻る反射光が12.5%以下であるためには、即ち条
件式(A)を満足させるためには、該絞り3上における
反射光の主走査断面での横倍率と副走査断面での横倍率
の積の逆数が0.125以下であれば良い。
【0045】即ち、 |B1m×B1s|≧1/0.125=8 (48) |B2m×B2s|≧1/0.125=8 (49) であれば良い。
【0046】本実施形態においては上記の各条件式(4
8),(49)のうち、少なくとも一方の条件式を満足
するように各要素を設定することにより、条件式(A)
を満足させ、これによりプラスチックレンズの表面で反
射される反射光によるレーザ発振の不安定化を防止して
いる。
【0047】次に本実施形態の作用について説明する。
【0048】本実施形態において画像信号に応じて半導
体レーザー1から光変調され出射された光束はコリメー
ターレンズ2により略平行光束とされ、該略平行光束は
開口絞り3によってその光束断面の大きさが制限されて
シリンドリカルレンズ4に入射する。シリンドリカルレ
ンズ4は入射した略平行光束のうち主走査断面において
はそのまま略平行光束の状態で射出させ、副走査断面に
おいては収束させポリゴンミラー5の反射面5aに略線
像光束として結像させている。そしてポリゴンミラー5
で偏向反射された光束はfθレンズ6を通過することに
よって、その走査直線性が補正され、感光ドラム面7上
に結像されて略等速度直線運動で、該感光ドラム面7上
を光走査している。これにより記録媒体としての感光ド
ラム面7上に画像記録を行なっている。
【0049】本実施形態におけるfθレンズ6は前述の
如くプラスチック材で形成された非球面トーリックレン
ズより成り、コーティングは施されていない。そのため
前述の如く図3、図4に示すようにポリゴンミラー5に
よる走査光束8、8’が軸上近傍にきたとき、fθレン
ズ6の各々のレンズ面からの反射光9、9’が絞り3へ
戻る。このときfθレンズ6のレンズ面で反射される反
射光のうち、絞り3に戻る反射光が12.5%以下であ
れば、反射光によるレーザ発振の不安定化を防止するこ
とができる。その為には前記条件式(48)、(49)
のうち少なくとも一方の条件式を満たすように前述した
各パラメーターL1,L2,L3,d,N,r1m,r
2m,r1s,r2s等を適切に設定すれば良い。
【0050】即ち、fθレンズ6の第1面6aからの反
射光に関して、絞り3上における主走査断面及び副走査
断面の各々の横倍率B1m,B1sを以下に示すように
定めたとき、 B1m=1+(L1+L2+L3)×3/r1m (24) B1s=2+L2/L1-2 ×L3/L2+(L1+L2-L1 ×L3/L2)×3/r1s (47) 各横倍率B1m,B1sが |B1m×B1s|≧8 (48) なる条件を満たすことである。
【0051】またfθレンズ6の第2面6bからの反射
光に関して、絞り3上における主走査断面及び副走査断
面の各々の横倍率B2m,B2sを以下に示すように定
めたとき、 B2m={1-2×e ×p1m -e×p2m+e2×p1m ×p2m+(L1+L2+L3)× (-2×p1m+2 × e×p1m2-p2m+2×e ×p1m ×p2m-e2×p1m2×p2m)}/(1-e×p1m) (17) B2s={2+ (2×e)/L1+L2/L1-(2×L3)/L2- (2×e ×L3)/(L1 ×L2)+(-2 ×e- e2/ L1-L1-L2- (e×L2)/L1+ (2×e ×L3)/L2+(e2×L3)/ (L1×L2)+ (L1×L3)/L2) ×p2s+p1s ×(-4 ×e-2×L1-2×L2-(2 ×e ×L2)/L1+ (4×e ×L3)/L2+ (2×L1×L3)/L2+ (2×e2+2×e ×L1+2×e ×L2+(e2× L2)/L1- (2×e2×L3)/L2- (2×e ×L1×L3)/L2) ×p2s)+p1s2 ×(2×e ×L1+2×e ×L2- (2×e ×L1×L3)/L2+(- (e2 ×L1)-e2×L2+(e2×L1× L3)/L2) ×p2s)}/(1+e/L1- e×p1s) (38) 但し、前記式(5)、(6)、(7)、(27)、(2
9)より p1m=(N−1)/r1m (5’) e =d/N (6’) p2m=−3/r2m (7) p1s=(N−1)/r1s (27’) p2s=−3/r2s (29’) とし、各横倍率B2m、B2sが |B2m×B2s|≧8 (49) なる条件を満たすことである。
【0052】本実施形態では上記の条件式(48),
(49)の少なくとも一方の条件式を満足させることに
より条件式(A)を満足させ、これによりfθレンズ6
の表面で反射された反射光によるレーザ発振の不安定化
を防止し、出力画像に白スジや黒スジ等の画像ムラが生
じない高画質な画像を得ている。
【0053】次に本発明の実施例1,2を以下の表−1
に示す。各実施例1,2においてはfθレンズ6の肉厚
d=12(mm)、屈折率N=1.5242、fθレンズ6
の射出面から像面までの距離125(mm)と設定したとき
であり、いずれの実施例1,2においても前述の各条件
式(48),(49)を満足させている。
【0054】(表−1) 条件: fθレンズ6の肉厚=12mm、屈折率N =1.5242 ∴e=12/1.5242=7.87 fθレンズ6〜像面=125mm
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く走査光学手段
としてのfθレンズをコーティング無しのプラスチック
レンズで構成しても、本装置を構成する各要素を適切に
設定することにより、該プラスチックレンズの表面で反
射される反射光によるレーザ発振の不安定化を防止する
ことができ、これにより出力画像に白スジや黒スジ等の
画像ムラが生じない高画質な画像を得ることができる光
走査光学装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の主走査断面図
【図2】 本発明の実施形態1の副走査断面図
【図3】 プラスチックレンズからの反射光を示した要
部概略図
【図4】 プラスチックレンズからの反射光を示した要
部概略図
【図5】 戻り光による半導体レーザーのノイズを示し
た説明図
【符号の説明】
1 光源手段(半導体レーザー) 2 コリメーターレンズ 3 絞り 4 シリンドリカルレンズ 5 偏向手段(ポリゴンミラー) 6 fθレンズ 6a 入射面(第1面) 6b 出射面(第2面) 10 走査光学手段(fθレンズ) 7 被走査面(感光ドラム面) 8、8’ 軸上光束 9、9’ 反射光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に応じて光源手段から光変調さ
    れ出射した光束をコリメーターレンズにより略平行光束
    とし、絞りにより光束断面形状を整形した後、シリンド
    リカルレンズを介して偏向手段に導光し、該偏向手段で
    偏向された光束を走査光学手段を介して被走査面上に導
    光し、該被走査面上を光走査する光走査光学装置におい
    て、 該走査光学手段は増透膜を持たない光学面を有する光学
    素子を有し、該絞りの開口部の面積をS、該光学素子の
    光学面で反射された光束が、該絞りに戻ったときの該絞
    りの投影像の面積をSaとしたとき、 S/Sa<0.025 なる条件を満足することを特徴とする光走査光学装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子は単一のプラスチックレン
    ズより成り、 前記偏向手段の偏向面から該プラスチックレンズの入射
    面までの距離をL1、 前記シリンドリカルレンズの入射面から該偏向手段の偏
    向面までの距離をL2、 前記絞りから該シリンドリカルレンズの入射面までの距
    離をL3、 主走査断面内における該プラスチックレンズの入射面の
    曲率成分をr1m 、 副走査断面内における該プラスチックレンズの入射面の
    曲率成分をr1s 、とし、 該絞り上における該プラスチックレンズの入射面からの
    反射光の主走査断面及び副走査断面の横倍率を各々B1m
    ,B1s とし、該各々の横倍率B1m ,B1s を B1m=1+(L1+L2+L3)×3/r1m B1s=2+L2/L1-2 ×L3/L2+(L1+L2- L1×L3/L2)×3/r1s とおいたとき |B1m ×B1s |≧8 なる条件を満足することを特徴とする請求項1記載の光
    走査光学装置。
  3. 【請求項3】 前記光学素子は単一のプラスチックレン
    ズより成り、 前記偏向手段の偏向面から該プラスチックレンズの入射
    面までの距離をL1、 前記シリンドリカルレンズの入射面から該偏向手段の偏
    向面までの距離をL2、 前記絞りから該シリンドリカルレンズの入射面までの距
    離をL3、 該プラスチックレンズのレンズ厚をd 、 該プラスチックレンズの材質の屈折率をN 、 主走査断面内における該プラスチックレンズの入射面の
    曲率成分をr1m 、 副走査断面内における該プラスチックレンズの入射面の
    曲率成分をr1s 、 主走査断面内における該プラスチックレンズの射出面の
    曲率成分をr2m 、 副走査断面内における該プラスチックレンズの射出面の
    曲率成分をr2s 、とし、 該絞り上における該プラスチックレンズの射出面からの
    反射光の主走査断面及び副走査断面の横倍率を各々B2m
    ,B2s とし、該各々の横倍率B2m ,B2s を B2m={1-2×e ×p1m -e×p2m+e2×p1m ×p2m+(L1+L2+L3)
    × (-2×p1m+2 ×e×p1m2-p2m+2×e ×p1m ×p2m-e2×p
    1m2×p2m)}/(1-e×p1m) B2s={2+ (2×e)/L1+L2/L1-(2×L3)/L2- (2×e ×L3)/(L
    1 ×L2)+(-2 ×e-e2/ L1-L1-L2- (e×L2)/L1+ (2×e ×
    L3)/L2+(e2×L3)/ (L1×L2)+(L1×L3)/L2) ×p2s+p1s
    ×(-4 ×e-2×L1-2×L2-(2 ×e ×L2)/L1+(4×e ×L3)/
    L2+ (2×L1×L3)/L2+ (2×e2+2×e ×L1+2×e ×L2+(e2
    ×L2)/L1- (2×e2×L3)/L2- (2×e ×L1×L3)/L2) ×p2
    s)+p1s2 ×(2×e ×L1+2×e ×L2- (2×e ×L1×L3)/L2
    +(- (e2 ×L1)-e2×L2+(e2×L1×L3)/L2) ×p2s)}/(1+e
    /L1- e×p1s) 但し、 p1m=(N-1)/r1m p1s=(N-1)/r1s p2m=-3/r2m p2s=-3/r2s e =d/N とおいたとき |B2m ×B2s |≧8 なる条件を満足することを特徴とする請求項1記載の光
    走査光学装置。
  4. 【請求項4】 前記プラスチックレンズはfθレンズよ
    り成り、該fθレンズは主走査方向と副走査方向とで共
    に正の屈折力を有するトーリックレンズより成ることを
    特徴とする請求項2又は3の光走査光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100631220B1 (ko) 2005-09-12 2006-10-04 삼성전자주식회사 광주사장치
US7987007B2 (en) 2002-03-18 2011-07-26 Creative Technology Ltd Memory module with audio playback mode

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