JPH11183114A - 回転角度センサ - Google Patents

回転角度センサ

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JPH11183114A
JPH11183114A JP35555697A JP35555697A JPH11183114A JP H11183114 A JPH11183114 A JP H11183114A JP 35555697 A JP35555697 A JP 35555697A JP 35555697 A JP35555697 A JP 35555697A JP H11183114 A JPH11183114 A JP H11183114A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic pole
foreign matter
throttle
hall element
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Application number
JP35555697A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Amano
佳治 天野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁路構成体と磁気検出素子との間に金属性の
異物が介在することに起因した検出精度の低下を防止で
きる回転角度センサを提供する。 【解決手段】 スロットルセンサ10はバルブシャフト
71の一端部に固定された磁石13及び同磁石13の両
端部に固定された対向板14,15からなる磁路構成体
11と、対向板14,15の間に配設された基板23と
を備える。対向板14,15の周縁部に形成された段部
20,21は対向する磁極面16,17を有する。基板
23上には磁極面16,17の間に位置するようにして
ホール素子12が配設される。ホール素子12の上面
と、基板23の下面において前記ホール素子12と反対
側に位置する部分にはそれぞれフエルト材からなる除去
部材25,26が取り付けられる。各除去部材25,2
6の上面或いは下面は各磁極面16,17に対して圧接
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関のスロッ
トルポジションセンサやアクセルポジションセンサとし
て好適な回転角度センサに係り、詳しくは回転部材とと
もに回転する磁路構成体と、該磁路構成体の磁極面に対
向して配置され同磁路構成体の回転に伴う磁界の変化を
検出する磁気検出素子とを備えた回転角度センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のスロットルバルブの開度を検
出するセンサとしては特開平2−298802号公報に
記載された「スロットルポジションセンサ」が知られて
いる。図15に示すように、このスロットルポジション
センサ100はスロットルバルブと連動して回転するシ
ャフト101と、同シャフト101の先端部に設けられ
た磁石部材102と、磁気センサ103とを備えてい
る。磁石部材102はシャフト101に固定された永久
磁石104と、同磁石104の両側面に接合された一対
の磁性体腕部105,106とを備えている。これら磁
性体腕部105,106の先端部はその端面が磁極面1
07,108として対向するように屈曲形成されてい
る。そして、このように各磁性体腕部105,106の
磁極面107,108が対向することにより、両磁極面
107,108間には略平行な磁束が形成される。
【0003】この種のスロットルポジションセンサ10
0ではシャフト101等の回転部材が回転して磁気セン
サ103を通過する磁束の方向が変化すると、その磁束
方向の変化に応じて磁気センサ103からの出力信号の
大きさが変化するため、この出力信号の大きさから回転
部材の回転角度、即ちスロットルバルブの開度を検出す
ることができる。
【0004】また、特開平5−26610号公報には、
図16に示すように、スロットルバルブ(図示略)と連
動して回転するシャフト201と、所定間隔を隔てて配
置されシャフト201と一体回転する一対の永久磁石2
02,203と、両磁石202,203の間に配置され
たホール素子204とを備えたスロットルポジションセ
ンサ200が開示されている。このスロットルポジショ
ンセンサ200においても上記スロットルポジションセ
ンサ100と同様、ホール素子204を通過する磁束の
方向変化からスロットルバルブの開度を検出することが
できる。
【0005】上記各スロットルポジションセンサ10
0,200はいずれも磁路構成体(磁石部材102、永
久磁石202,203)により磁束を発生させ、磁気検
出素子(磁気センサ103、ホール素子204)を通過
する磁束の方向変化に基づいてシャフト201等の回転
部材の回転角度を検出するセンサであるが、例えば特開
平7−260142号公報に記載された「回転位置セン
サ」のように、磁気検出素子を通過する磁束の密度変化
に基づいて回転部材の回転角度を検出するようにしたセ
ンサも知られている。
【0006】図17に示すように、この回転位置センサ
300では回転軸(その軸線Cのみを示す)と一体回転
する断面略C字形状の透磁性極片301と、同透磁性極
片301において相互に対向する部分に固定され、その
対向する磁極面302,303が斜状に形成された一対
の磁石305,306とによって磁石構造体(磁路構成
体)307を構成し、各磁石305,306の間にホー
ル効果装置(磁気検出素子)308を配置するようにし
ている。そして、この回転位置センサ300では、磁石
構造体307が回転軸とともに回転するとホール効果装
置308の位置における各磁石305,306間の間隙
の大きさが変化して磁束密度が変化するため、この磁束
密度の大きさから回転軸の回転角度を検出することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記各センサはいずれ
も磁路構成体において発生する磁束の方向変化或いは密
度変化といった磁界の変化に基づいて回転部材の回転を
検出するようにしているため、磁路構成体の磁極面と磁
気検出素子との間に形成される間隙を所定の大きさに保
持することが検出精度の低下を防止するうえで重要とな
る。
【0008】ところが、従来の各センサでは磁路構成体
の磁気によって金属破片や金属粉等の異物が吸着される
ことがある。特に、このような金属性の異物が磁極面上
に堆積すると磁極面と磁気検出素子との間に形成される
間隙の大きさが減少してしまい、磁気検出素子近傍にお
ける磁界の状態が回転部材の回転動作とは無関係に変化
してセンサ特性が所定の特性からずれるおそれがあっ
た。
【0009】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は磁路構成体と磁気検出素子との間に
金属性の異物が介在することに起因した検出精度の低下
を防止することができる回転角度センサを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、回転部材とともに回転
する磁路構成体と、該磁路構成体の磁極面に対向して配
置され同磁路構成体の回転に伴う磁界の変化を検出する
磁気検出素子とを備え、検出される磁界変化に基づき回
転部材の回転角度を検出する回転角度センサにおいて、
磁路構成体の磁極面と磁気検出素子との間の異物を除去
するための異物除去機構を備えるようにしている。
【0011】上記構成によれば、異物除去機構によって
磁極面と磁気検出素子との間に存在する異物が除去され
るため、同磁極面と磁気検出素子との間の間隙が所定の
大きさに保持される。
【0012】また、請求項2に記載した発明では、前記
異物除去機構が、磁気検出素子と磁極面との間に位置す
るように磁気検出素子に固定され磁路構成体の回転に伴
ってその一部が磁極面上を摺動する非磁性体の除去部材
を備えている。
【0013】上記構成によれば、除去部材の一部が磁路
構成体の回転に伴って磁路構成体の磁極面上を摺動する
ことにより、同磁極面上に吸着された異物は除去される
ため、同磁極面と磁気検出素子との間の間隙が所定の大
きさに保持される。尚、除去部材の一部は磁極面と磁気
検出素子との間に介在することになるが、同除去部材は
非磁性体であるため、磁気検出素子によって検出される
磁界に影響を及ぼすことはない。
【0014】また、請求項3に記載した発明では、前記
異物除去機構が、磁極面全体を覆うようにして一端面が
同磁極面上に固定されるとともに磁路構成体が回転する
際に他端面が磁気検出素子に接触する非磁性体の被覆部
材を備えている。
【0015】上記構成によれば、被覆部材によって磁極
面全体を覆うようにしたため、異物は被覆部材の他端面
に付着するようになり、また、被覆部材は非磁性体から
なるため、その異物の付着量は減少する。更に、被覆部
材の他端面に付着した異物は磁路構成体が回転する際に
磁気検出素子によって除去される。従って、磁極面と磁
気検出素子との間の間隙は所定の大きさに保持される。
尚、被覆部材は磁極面と磁気検出素子との間に介在する
ことになるが、同被覆部材は非磁性体であるため、磁気
検出素子によって検出される磁界に影響を及ぼすことは
ない。
【0016】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、本発明
を車輌用エンジンのスロットルポジションセンサ(以
下、単に「スロットルセンサ」という)として具体化し
た第1の実施形態について説明する。
【0017】図1及び図2は本実施形態におけるスロッ
トルセンサ10を示している。このスロットルセンサ1
0はスロットルバルブ70のバルブシャフト71の回転
角度を同バルブ70の開度として検出するものである。
また、本実施形態ではこのスロットルバルブ70として
電子制御式のスロットルバルブが採用されている。即
ち、バルブシャフト71には被動ギア(図示略)が固定
されており、同被動ギアはスロットルモータ(図示略)
の駆動ギア(図示略)に噛合されている。そして、この
スロットルモータによってバルブシャフト71が回転駆
動されることにより、スロットルバルブ70の開度がエ
ンジン(図示略)の運転状態に応じて調節されるように
なっている。
【0018】スロットルセンサ10は前記バルブシャフ
ト71と一体回転する磁路構成体11と、同磁路構成体
11の回転に伴う磁界の変化を検出するホール素子12
と、これらを収容するケース(図示略)とを備えてい
る。
【0019】磁路構成体11はバルブシャフト71の一
端部に固定された円柱状の磁石13と、高透磁率材料
(鉄、綱等)によって略扇形状に形成された一対の対向
板14,15とを備えている。この対向板14,15は
互いに対向するようにして磁石13の両端部に固定され
ている。従って、バルブシャフト71が回転することに
より、磁石13及び各対向板14,15は同シャフト7
1の軸心回りに回転する。また、各対向板14,15の
周縁部分には対向する磁極面16,17を有した段部2
0,21がそれぞれ形成されている。
【0020】ケースにはホール素子12を駆動するため
の駆動回路等が配設された基板23が固定されており、
この基板23の一部は各対向板14,15の間に位置し
ている。ホール素子12は各磁極面16,17の間に位
置するようにしてこの基板23上に配設されている。
【0021】また、図2に示すように、両磁極面16,
17のうち一方はバルブシャフト71の軸線回りに螺旋
状に延びる傾斜面となっている。従って、バルブシャフ
ト71の回転に伴って対向板14,15が回転すること
により、バルブシャフト71の軸線回りにおける対向板
14,15とホール素子12との相対的な位置関係が変
化して、同ホール素子12を挟んで対向する磁極面1
6,17間の間隔の大きさが変化する。その結果、ホー
ル素子12を通過する磁束の密度が変化し、その磁束密
度の大きさに応じた信号がスロットルバルブ70の開度
に応じた信号として同ホール素子12から出力される。
【0022】本実施形態ではホール素子12の上面及び
同素子12の下方に位置する基板23の下面にそれぞれ
除去部材25,26が取り付けられている。この除去部
材25,26は各磁極面16,17に付着した金属片、
金属粉等の異物を除去する機能を有するものであり、弾
性変形可能なフェルト材によって図3に示すように略直
方体状をなすように形成されている。
【0023】バルブシャフト71が回転することによ
り、ホール素子12の上面と同素子12に対向する一方
の磁極面16との距離L1(図2に示す)が変化する
が、ホール素子12の上面に取り付けられた除去部材2
5の初期高さ、即ち、磁極面16,17に接触していな
い状態における同部材25の高さH1(図3に示す)
は、この距離L1の最大値L1max よりも大きく設定さ
れている。また、基板23の下面に取り付けられた除去
部材26の初期高さH2に関しても同様に、その高さH
2は基板23の下面と同下面に対向する他方の磁極面1
7との距離L2よりも大きく設定されている。このよう
に各除去部材25,26の高さH1,H2が設定されて
いるため、これら各除去部材25,26は弾性変形した
状態でその上端部或いは下端部が両磁極面16,17に
対して圧接されている。尚、前述したように、除去部材
25,26はフエルト材によって形成されているため、
同部材25,26に生じる弾性力は極めて小さい。この
ため、除去部材25,26に発生する弾性力により基板
23が撓んで同基板23と対向板14,15との相対的
な位置関係が変化することはない。また、フエルト材は
非磁性体であることから、各磁極面16,17間に生じ
る磁束の状態、即ち磁束の密度や方向を変化させてしま
うこともない。
【0024】以上のように構成されたスロットルセンサ
10では、バルブシャフト71とともに対向板14,1
5が回転することにより、除去部材25,26の端部は
各磁極面16,17上を摺動する。この際、各磁極面1
6,17上に金属粉等の異物が付着していても、この異
物は除去部材25,26によって拭い取られて同磁極面
16,17上から除去される。従って、ホール素子12
と各磁極面16,17との間に磁束密度を変化させてし
まう金属性の異物が存在することがなくなり、同素子1
2と両磁極面16,17との間の間隙はバルブシャフト
71の回転角度、即ち、スロットルバルブ70の開度に
応じた所定の大きさに保持される。その結果、本実施形
態によれば、ホール素子12と磁極面16,17との間
に金属性の異物が介在することに起因したスロットルセ
ンサ10の検出精度低下を防止することができる。
【0025】特に、本実施形態におけるスロットルバル
ブ70はスロットルモータによって開閉駆動されるもの
であるため、その駆動系の噛合部分から金属粉が生じ易
い傾向にある。この点、本実施形態におけるスロットル
センサ10は異物除去機能を有しているため、上記のよ
うな傾向にあるスロットルバルブ70の開度を検出する
センサとして好適である。
【0026】また、本実施形態では対向板14,15の
回転に伴って除去部材25,26を各磁極面16,17
上で摺動させるようにしたため、同除去部材25,26
は比較的小さな形状のものであっても十分に異物を除去
することができるため、この点でスロットルセンサ10
の低コスト化を図ることができる。
【0027】更に、本実施形態に係るスロットルセンサ
10では、ホール素子12及び基板23が除去部材2
5,26を介して各磁極面16,17に対し支持されて
いるため、エンジンやスロットルモータの振動によって
対向板14,15や基板23が振動するようなことがあ
ってもホール素子12及び各磁極面16,17間の距離
は変動しないか、仮に変動した場合でもその変動量は小
さなものとなる。従って、本実施形態によればスロット
ルセンサ10の耐振動性を向上させて安定した出力信号
を得ることができる。
【0028】また、本実施形態では除去部材25,26
をフエルト材により形成し、この除去部材25,26を
弾性変形させた状態で両磁極面16,17に対し圧接す
るようにしている。従って、除去部材25,26と各磁
極面16,17との接触面圧は常に所定圧以上に保持さ
れるようになり、磁極面16,17に付着した異物をよ
り確実に除去することができる。
【0029】特に、フエルト材の繊維は異物の除去能力
が高く、微少な金属粉であっても確実に磁極面16,1
7上から拭い取られるため、この点においても磁極面1
6,17に付着した異物をより確実に除去することがで
き、スロットルセンサ10の検出精度低下を確実に防止
することができる。
【0030】[第2の実施形態]次に第2の実施形態に
ついて上記第1の実施形態との相違点を中心に説明す
る。尚、第1の実施形態と同様の構成については同一の
符号を付すことにより説明を省略する。
【0031】本実施形態におけるスロットルセンサ10
はバルブシャフト71の回転角度(スロットルバルブ7
0の開度)を検出する際の検出原理が第1の実施形態に
おけるスロットルセンサ10と相違している。即ち、本
実施形態におけるスロットルセンサ10ではホール素子
12を通過する磁束の方向変化からスロットルバルブ7
0の開度を検出するようにしている。
【0032】図4及び図5は本実施形態におけるスロッ
トルセンサ30を示している。スロットルセンサ30は
バルブシャフト71と一体回転する磁路構成体31と、
同磁路構成体31の回転に伴う磁界の変化を検出するホ
ール素子12と、これら各部材を収容するケース(図示
略)とを備えている。
【0033】磁路構成体31はバルブシャフト71の一
端部に固定され高透磁率材料(鉄、綱等)からなる円板
32と、同円板32上に固定された一対の磁石33,3
4とを備えている。これら磁石33,34は円弧状をな
しており、バルブシャフト71の軸心を中心とした円周
上に配置されている。また、各磁石33,34の内周面
は磁極面35,36となっており、これら磁極面35,
36間には図5に破線で示すように略平行な磁束が発生
する。
【0034】ケースに固定された基板23の一部は各磁
石33,34の間に位置するように延設されている。こ
の延設部分にはバルブシャフト71の軸心上に位置する
ようにしてホール素子12が配設されている。バルブシ
ャフト71の回転に伴って円板32及び各磁石33,3
4が同シャフト71の軸心回りに回転することにより、
ホール素子12を通過する磁束の方向が変化する。その
結果、ホール素子12からはその磁束の方向に応じた信
号がスロットルバルブ70の開度に応じた信号として出
力される。
【0035】本実施形態ではホール素子12の一面及び
基板23の一面においてホール素子12の反対側に位置
する部分にそれぞれ除去部材38,39が取り付けられ
ている。この除去部材38,39は各磁極面35,36
や、円板32の上面において各磁極面35,36間に位
置する部分に付着した金属片、金属粉等の異物を除去す
る機能を有するものである。これら各除去部材38,3
9は弾性変形可能なフェルト材によって図5に示すよう
に略直方体状をなすように形成されており、弾性変形し
た状態で各端部が磁極面35,36に圧接されている。
また、各除去部材38,39の下部は円板32の上面に
も接触している。
【0036】以上のように構成されたスロットルセンサ
30では、バルブシャフト71の回転に伴って各磁石3
3,34がバルブシャフト71の軸心回りに回転するこ
とにより、除去部材38,39の端部は各磁極面35,
36上及び円板32の上面上を摺動する。この際、各磁
極面35,36上や円板32の上面上に金属粉等の異物
が付着していても、この異物は除去部材38,39によ
って拭い取られて各面上から除去される。従って、ホー
ル素子12と各磁極面35,36との間に磁束密度を変
化させてしまう金属性の異物が存在することはなくな
り、同素子12と両磁極面35,36との間の間隙はス
ロットルバルブ70の開度に応じた所定の大きさに保持
される。その結果、第1の実施形態と同様、ホール素子
12と磁極面35,36との間に金属性の異物が介在す
ることに起因したスロットルセンサ30の検出精度低下
を防止することができる。
【0037】また、本実施形態におけるスロットルセン
サ30においても、電子制御式スロットルバルブの開度
を検出するセンサとして好適である点、耐振動性を向上
させて安定した出力信号を得ることができる点、除去部
材38,39と各磁極面35,36との接触面圧が常に
所定圧以上に保持されて異物をより確実に除去すること
ができる点、フエルト材を用いたため微少な金属粉でも
確実に除去することができる点に関しては第1の実施形
態と同様である。
【0038】[第3の実施形態]次に第3の実施形態に
ついて上記第2の実施形態との相違点を中心に説明す
る。尚、第2の実施形態と同様の構成については同一の
符号を付すことにより説明を省略する。
【0039】本実施形態における構成は除去部材の材質
及び形状が上記第2の実施形態と相違している。即ち、
図6及び図7に示すように、本実施形態における除去部
材40,41は断面三角形状をなすゴムブレードによっ
て構成されている。そして、この除去部材40,41の
先細となった先端部分が前記磁極面35,36上に接触
している。
【0040】以上のように構成されたスロットルセンサ
30では、バルブシャフト71の回転に伴って各磁石3
3,34がバルブシャフト71の軸心回りに回転するこ
とにより、除去部材40,41の先端部分は各磁極面3
5,36上を摺動する。この際、各磁極面35,36上
に金属粉等の異物が付着していても、この異物は除去部
材40,41によって拭い取られ除去される。その結
果、第2の実施形態と同様、ホール素子12と磁極面3
5,36との間に金属性の異物が介在することに起因し
たスロットルセンサ30の検出精度低下を防止すること
ができる。
【0041】特に、本実施形態では除去部材40,41
としてゴムブレードを用い、その先細となった先端部分
を各磁極面35,36に接触させるようにしているた
め、除去部材40,41と各磁極面35,36との接触
面積が極めて小さい。従って、除去部材40,41と磁
極面35,36との接触面の間に異物が噛み込んでしま
うことを防止して、同噛み込みに起因した検出精度の低
下を回避することができる。
【0042】更に、本実施形態によれば、上記のように
除去部材40,41と各磁極面35,36との接触面積
が極めて小さいため、その接触面圧が増大するようにな
る。その結果、磁極面35,36に付着した異物をより
確実に除去することができる。
【0043】[第4の実施形態]次に第4の実施形態に
ついて上記第1の実施形態との相違点を中心に説明す
る。尚、第1の実施形態と同様の構成については同一の
符号を付すことにより説明を省略する。
【0044】図8及び図9に示すように、本実施形態に
おけるスロットルセンサ50の磁路構成体51はバルブ
シャフト71の一端部に固定された高透磁率材料(鉄、
綱等)により略扇形状に形成された回転板52と、同回
転板52上に固定された磁石53とを備えている。この
磁石53は円弧状をなしており、バルブシャフト71の
軸心を中心とした円周上に配置されている。
【0045】また、磁石53の上面はバルブシャフト7
1の軸線回りに螺旋状に傾斜した磁極面54となってい
る。そして、磁石53にはその磁極面54を覆うように
してフエルト材からなる被覆部材55が積層されてい
る。この被覆部材55は磁石53と略同形状を有してお
り、その上面は回転板52の上面と平行になっている。
【0046】図9に示すように、被覆部材55の上面に
はホール素子12が圧接されている。このホール素子1
2は第1の実施形態と同様、同素子12を通過する磁束
の密度に基づいてスロットルバルブ70の開度を検出す
るものである。即ち、バルブシャフト71の回転に伴っ
て回転板52が回転することにより、ホール素子12と
磁極面54との間隔の大きさが変化する。その結果、ホ
ール素子12を通過する磁束の密度が変化し、その磁束
密度の大きさに基づく信号がスロットルバルブ70の開
度に応じた信号として同ホール素子12から出力され
る。尚、前述したように、被覆部材55はフエルト材に
よって形成されているため、同部材55に発生する弾性
力は極めて小さい。このため、被覆部材55に発生する
弾性力によって基板23が撓んで同基板23と回転板5
2との相対的な位置関係が変化してしまうことはない。
また、フエルト材は非磁性体であることから、ホール素
子12を通過する磁束の状態、即ち磁束の密度や方向を
変化させることもない。
【0047】以上説明したように、本実施形態における
スロットルセンサ50では、磁石53の磁極面54を被
覆部材55によって覆うようにしている。従って、異物
は被覆部材55の上面に付着するようになる。そして、
被覆部材55は非磁性体であるフエルト材によって形成
されているため、その異物の付着量は減少する。更に、
バルブシャフト71の回転に伴って回転板52が回転す
ることにより、ホール素子12は被覆部材55の上面上
を摺動する。この際、各被覆部材55の上面に金属粉等
の異物が付着していても、この異物はホール素子12に
よって除去される。従って、ホール素子12と磁極面5
4との間に磁束密度を変化させてしまう金属性の異物が
存在することがなくなり、同素子12と磁極面54との
間の間隙はスロットルバルブ70の開度に応じた所定の
大きさに保持される。その結果、本実施形態によれば、
ホール素子12と磁極面54との間に金属性の異物が介
在することに起因したスロットルセンサ50の検出精度
低下を防止することができる。
【0048】更に、本実施形態に係るスロットルセンサ
50では、ホール素子12が被覆部材55を介して磁極
面54に対し支持されているため、第1の実施形態と同
様、スロットルセンサ50の耐振動性を向上させて安定
した出力信号を得ることができる。
【0049】また、本実施形態では被覆部材55をフエ
ルト材により形成し、この被覆部材55に対してホール
素子12を圧接するようにしている。従って、ホール素
子12と被覆部材55の上面との接触面圧は常に所定圧
以上に保持されるようになり、被覆部材55の上面に付
着した異物をより確実に除去することができる。
【0050】以上説明した各実施形態は以下のように構
成を変更して実施することができる。・第1の実施形態
では略直方体状をなすフエルト材によって除去部材2
5,26をそれぞれ構成するようにした。これに対し
て、図10及び図11に示すように、各除去部材60,
61を第3の実施形態と同様、ゴムブレードによって構
成するようにしてもよい。
【0051】・また、第1の実施形態において、図12
に示すように各除去部材62,63をブラシ材によって
構成するようにしてもよい。このブラシ材の形成材料と
しては例えば非磁性体である樹脂が好適である。同様
に、第2の実施形態における各除去部材38,39をブ
ラシ材によって構成するようにしてもよい。このように
ブラシ材によって除去部材62,63を構成すれば、異
物の除去能力が大きいブラシ材の毛によって微少な異物
であっても確実に除去することができる。
【0052】・更に、第1、第2の実施形態では除去部
材25,26,38,39の端部全面を各磁極面54に
接触させるようにしたが、例えば、図13或いは図14
に示すように、除去部材25,26,38,39の角部
を各磁極面16,17,35,36に対して部分的に接
触させるようにしてもよい。このように構成すれば、除
去部材25,26,38,39と磁極面16,17,3
5,36との接触面圧が増大して磁極面16,17,3
5,36に付着した異物をより確実に除去することがで
きる。
【0053】・上記第1の実施形態では各磁極面16,
17のうち一方をバルブシャフト71の軸線回りに螺旋
状に延びる傾斜面としたが、これら磁極面16,17の
双方を傾斜面とするようにしてもよい。
【0054】・上記第1〜3の実施形態においてホール
素子12に取り付けられた除去部材25,38,40を
基板23に取り付けるようにしてしてもよい。・除去部
材25,26,38〜41及び被覆部材55の形成材料
として上記フエルト材やゴム材の他、エラストマや樹脂
等の非鉄材料を用いるようにしてもよい。また、第4の
実施形態では被覆部材55を磁石53の磁極面54上に
積層するようにしたが、この被覆部材55をエラストマ
や樹脂によって形成し、磁石53全体をこの被覆部材5
5によって覆うようにしてもよい。
【0055】・上記各実施形態はいずれも本発明をスロ
ットルセンサ10,30,50に適用するようにした
が、例えばアクセル開度の踏込量を検出するアクセルセ
ンサに適用することもできる。
【0056】上記各実施形態から把握できる技術的思想
についてその効果とともに記載する。 (1)請求項2又は3に記載した回転角度センサにおい
て、前記除去部材又は被覆部材は弾性変形可能であるこ
とを特徴とする。
【0057】このように構成すれば、除去部材又は被覆
部材が弾性変形することによって磁極面と除去部材との
接触面圧、又は被覆部材と磁気検出素子との接触面圧を
常に所定圧以上に保持することができようになり、より
確実な異物除去作用を得ることができる。
【0058】(2)請求項2に記載した回転角度センサ
において、前記除去部材はフエルト材からなることを特
徴とする。 (3)請求項2に記載した回転角度センサにおいて、前
記除去部材はブラシ材からなることを特徴とする。
【0059】上記(2)又は(3)に記載した構成によ
れば、異物の除去能力が大きいフエルト材の繊維やブラ
シ材の毛によって微少な異物であっても確実に除去する
ことができる。
【0060】(4)請求項2に記載した回転角度センサ
において、前記除去部材は断面三角形状をなし前記磁路
構成体の回転に伴って先細となった先端部分が前記磁極
面上を摺動するブレード材からなることを特徴とする。
【0061】このように構成すれば、磁路構成体の磁極
面と除去部材との間における異物の噛み込みを防止し、
同噛み込みに起因した検出精度の低下を回避することが
できる。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載した発明では、磁路構成
体の磁極面と磁気検出素子との間の異物を除去するため
の異物除去機構を備えるようにしている。従って、この
異物除去機構によって磁極面と磁気検出素子との間に存
在する異物が除去されるため、同磁極面と磁気検出素子
との間の間隙が所定の大きさに保持される。その結果、
磁路構成体と磁気検出素子との間に金属性の異物が介在
することに起因した検出精度の低下を防止することがで
きる。
【0063】請求項2に記載した発明では、磁気検出素
子と磁極面との間に位置するように磁気検出素子に固定
され磁路構成体の回転に伴ってその一部が磁極面上を摺
動する非磁性体の除去部材を前記異物除去機構は備え
る。従って、除去部材の一部が磁路構成体の回転に伴っ
て磁路構成体の磁極面上を摺動することにより、同磁極
面上に吸着された異物は除去されるため、同磁極面と磁
気検出素子との間の間隙が所定の大きさに保持される。
その結果、磁路構成体の磁極面上に金属性の異物が付着
することに起因した検出精度の低下を防止することがで
きる。
【0064】請求項3に記載した発明では、磁極面全体
を覆うようにして一端面が同磁極面上に固定されるとと
もに磁路構成体が回転する際に他端面が磁気検出素子に
接触する非磁性体の被覆部材を前記異物除去機構は備え
る。従って、異物は被覆部材の他端面に付着するように
なり、また、被覆部材は非磁性体からなるため、その異
物の付着量は減少する。更に、被覆部材の他端面に付着
した異物は磁路構成体が回転する際に磁気検出素子によ
って除去される。このため、磁極面と磁気検出素子との
間の間隙は所定の大きさに保持されるようになる。その
結果、磁路構成体と磁気検出素子との間に金属性の異物
が介在することに起因した検出精度の低下を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるスロットルセンサを示
す斜視図。
【図2】同スロットルセンサの正面図。
【図3】各除去部材の取付状態を示す斜視図。
【図4】第2の実施形態におけるスロットルセンサを示
す斜視図。
【図5】同スロットルセンサの平面図。
【図6】第3の実施形態におけるスロットルセンサを示
す平面図。
【図7】同スロットルセンサの斜視図。
【図8】第4の実施形態におけるスロットルセンサを示
す斜視図。
【図9】同スロットルセンサの正面図。
【図10】除去部材の変更例を示す正面図。
【図11】同除去部材の取付状態を示す斜視図。
【図12】除去部材の変更例を示す斜視図。
【図13】除去部材の変更例を示す正面図。
【図14】除去部材の変更例を示す平面図。
【図15】従来のスロットルポジションセンサを示す斜
視図。
【図16】従来のスロットルポジションセンサを示す斜
視図。
【図17】従来の回転角度センサを示す斜視図。
【符号の説明】
10…スロットルセンサ、11…磁路構成体、12…ホ
ール素子、13…磁石、14,15…対向板、16,1
7…磁極面、23…基板、25,26…除去部材、30
…スロットルセンサ、31…磁路構成体、32…円板、
33,34…磁石、35,36…磁極面、38,39…
除去部材、40,41…除去部材、50…スロットルセ
ンサ、51…磁路構成体、52…回転板、53…磁石、
54…磁極面、55…被覆部材、60〜63…除去部
材、70…スロットルバルブ、71…バルブシャフト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材とともに回転する磁路構成体
    と、該磁路構成体の磁極面に対向して配置され同磁路構
    成体の回転に伴う磁界の変化を検出する磁気検出素子と
    を備え、前記検出される磁界変化に基づき前記回転部材
    の回転角度を検出する回転角度センサにおいて、 前記磁路構成体の磁極面と磁気検出素子との間の異物を
    除去するための異物除去機構を備えたことを特徴とする
    回転角度センサ。
  2. 【請求項2】 前記異物除去機構は、前記磁気検出素子
    と前記磁極面との間に位置するように前記磁気検出素子
    に固定され前記磁路構成体の回転に伴ってその一部が前
    記磁極面上を摺動する非磁性体の除去部材を備えること
    を特徴とする請求項1に記載した回転角度センサ。
  3. 【請求項3】 前記異物除去機構は前記磁極面全体を覆
    うようにして一端面が同磁極面上に固定されるとともに
    前記磁路構成体が回転する際に他端面が前記磁気検出素
    子に接触する非磁性体の被覆部材を備えることを特徴と
    する請求項1に記載した回転角度センサ。
JP35555697A 1997-12-24 1997-12-24 回転角度センサ Pending JPH11183114A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138753A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Tsuda Industries Co Ltd 非接触式位置検出センサ
US7375510B2 (en) * 2003-11-18 2008-05-20 Hitachi, Ltd. Rotational position sensor and electronically controlled throttle device and internal combustion engine
JP2009145086A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Niles Co Ltd 非接触式回転角度検出センサ
CN108105448A (zh) * 2017-12-12 2018-06-01 蚌埠依爱电子科技有限责任公司 一种电动风阀开度控制电路

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