JPH11181842A - ホイールローダの油圧ポンプ回路 - Google Patents

ホイールローダの油圧ポンプ回路

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JPH11181842A
JPH11181842A JP9364548A JP36454897A JPH11181842A JP H11181842 A JPH11181842 A JP H11181842A JP 9364548 A JP9364548 A JP 9364548A JP 36454897 A JP36454897 A JP 36454897A JP H11181842 A JPH11181842 A JP H11181842A
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JP
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hydraulic
hydraulic pump
pressure
circuit
cutoff
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JP9364548A
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English (en)
Inventor
Takao Akimoto
孝雄 秋元
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧馬力のロスの低減を図りつつ、運転操作
上の違和感を低減できるホイールローダの油圧ポンプ回
路を提供する。 【解決手段】 エンジン回転を制御するアクセルペダル
と、エンジン馬力で駆動される走行装置と、エンジン馬
力で駆動される油圧ポンプからの圧油を受けて駆動され
る油圧式の作業装置とを有するホイールローダの油圧ポ
ンプ回路において、複数の油圧ポンプ(Pw1,Pw2,・・,Po1,
Po2,・・) を有し、これら油圧ポンプ(Pw1,Pw2,・・,Po1,Po
2,・・) の内の複数個は、互いに異なるカットオフ圧(P2
1,P22,・・)及びアンロード圧(P11,P12,・・)のいずれか一
方又は両方によってカットオフ又はアンロードする油圧
ポンプとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールローダの
油圧ポンプ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールローダは、よく知られるよう
に、エンジン回転を制御するアクセルペダルと、エンジ
ン馬力で駆動される走行装置と、エンジン馬力で駆動さ
れる油圧ポンプからの圧油を受けて駆動される油圧式の
作業装置とを有し、走行と作業との夫々についての単独
動作又は複合動作を達成自在とされる。走行装置はエン
ジントルクをタイヤに伝達するための機械式、油圧式又
は電気式等のパワートレインと、ステアリング用油圧シ
リンダ1(図11参照)等の油圧アクチュエータにエン
ジン駆動された油圧ポンプからの圧油を供給するステア
リング用油圧回路と、ブレーキ機構と、これらを操作す
るために運転室2(図11参照)に設けた各種操作レバ
ーや操作ペダル(変速レバー、インチングペダル、ステ
アリングホイール、ブレーキペダル等、図示せず)とを
有して構成される。一方、作業装置は、図11に示すよ
うに、車体3の前部にアーム用油圧シリンダ4aによっ
て上下方向に回転自在とされたアーム5及びこのアーム
5の先端にバケット用油圧シリンダ4bによって上下方
向に回転自在とされたバケット6を有する作業機と、運
転室2に設けたアーム用操作レバー及びバケット用操作
レバ−(図示せず)の各操作量に応じて両油圧シリンダ
4a、4bにエンジン駆動された油圧ポンプからの圧油
を供給する作業機用油圧回路とを有して構成される。そ
して作業機用油圧回路は、高負荷時(即ち高圧時)の両
油圧シリンダ4a、4bが小流量でよく、一方、低中負
荷時(即ち低中圧時)の両油圧シリンダ4a、4bが大
流量を必要とするため、例えば図12に示すアンロード
回路や図13に示すカットオフ回路を有し、高負荷時に
おける油圧馬力のロスの低減を図っている。詳しくは次
の通り。
【0003】先ず図12、図13の共通構成を述べる。
図示左側から順にステアリング用油圧ポンプPs 、応援
用油圧ポンプPo 及び作業機用油圧ポンプPw が配置さ
れている。ステアリング用油圧ポンプPs の吐出側には
ステアリング用油圧回路Csが接続される。ステアリン
グ用油圧回路Cs はステアリング用油圧シリンダ1と、
ステアリングホイールの操作量に応じた流量をステアリ
ング用油圧シリンダ1に供給するステアリング用バルブ
とを内蔵する。作業機用油圧ポンプPw の吐出側には作
業機用油圧回路Cw が接続される。作業機用油圧回路C
w はアーム用油圧シリンダ4a及びバケット用油圧シリ
ンダ4b(これらを総称するときは、単に「作業機用ア
クチュエータ4」とする)と、アーム用操作レバー及び
バケット用操作レバー(図示せず、以下単に「作業機用
操作レバー」とする)の操作量に応じた流量を作業機用
アクチュエータ4に供給する作業機用バルブ(図示せ
ず)とを内蔵する。応援用油圧ポンプPo の吐出側には
プライオリティバルブVp が接続される。プライオリテ
ィバルブVp は周知の通り、ステアリング用油圧ポンプ
Ps の吐出油だけではステアリングホイールの操作量に
応じた流量を確保できないとき(具体的にはエンジンが
低中速回転域であるとき)、応援用油圧ポンプPo の吐
出油をステアリング用油圧回路Cs に流して補充するも
のである。そしてこの補充以外のとき、応援用油圧ポン
プPo の吐出油を作業機用油圧回路Cwに全量流すもの
が殆どである。尚、符号Rs はステアリング用油圧回路
用のリリーフバルブ、符号Rw は作業機用油圧回路用の
リリーフバルブである。
【0004】上記共通構成において、図12の油圧回路
は次の通り。応援用油圧ポンプPoは固定容積形であ
り、プライオリティバルブVp と作業機用油圧回路Cw
の上流側との間の油路中に、作業機用油圧回路Cw に向
けて一方向開のチェックバルブVc を有する。さらにプ
ライオリティバルブVp とチェックバルブVc との間の
油路は、作業機用油圧回路Cw の油圧P1をパイロット
圧として受けこのパイロット圧P1が第1所定値P10以
上であるとき遮断から連通に切り換わっている開閉弁V
1を経てタンクTに接続される分岐路Uを有する。第1
所定値P10は例えばリリーフバルブRw のリリーフ圧P
wmaxが320kg/cm2であれば、例えば260kg/cm2に設
定される。即ち作業機用油圧回路Cw の油圧P1が26
0kg/cm2以上であるとき開閉弁V1は連通となり、プラ
イオリティバルブVp を経て来た応援用油圧ポンプPo
からの吐出油はタンクTにドレンし、応援用油圧ポンプ
Poを無負荷にする。つまり図12の油圧回路は、前記
の通り、アンロード回路を有し、これにより高負荷時
(つまり高圧時、P1=260〜320kg/cm2)におけ
る油圧馬力のロスの低減を図っている。つまり第1所定
値P10はいわゆる「アンロード圧P10」である。
【0005】一方、上記共通構成において、図13の油
圧回路は次の通り。応援用油圧ポンプPo は可変容積形
であり、作業機用油圧回路Cw の油圧P1をパイロット
圧として受けこのパイロット圧P1が第2所定値P20以
上であるとき、最大押し退け容積から最小押し退け容積
に切り換わっている油圧ポンプである。第2所定値P20
は、上記同様、例えばリリーフバルブRw のリリーフ圧
Pwmaxが320kg/cm2であれば、例えば260kg/cm2に
設定される。尚、最小押し退け容積に切り換わっている
とき作業機用油圧回路Cw の油圧P1は応援用油圧ポン
プPo にも加わり続ける。つまり図13の油圧回路はカ
ットオフ回路を有し、これにより高負荷時(つまり、高
圧時、P1=260〜320kg/cm2)における油圧馬力
のロスの低減を図っている。つまり第2所定値P20はい
わゆる「カットオフ圧P20」である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでホイールロー
ダはアクセルペダルを有すから、作業機用アクチュエー
タ4の作動速度は作業機用操作レバーの操作量だけでな
く、アクセルペダルの踏み込み量によっても定めるのが
オペレータの基本動作である。同様に、走行速度は変速
レバーによる選択変速段だけでなく、アクセルペダルの
踏み込み量によっても定めるのがオペレータの基本動作
である。ところが上記従来のアンロード回路やカットオ
フ回路を有する油圧ポンプ回路によれば、アンロード圧
P10やカットオフ圧P20が夫々一つ準備されているだけ
であるから、次のような問題が生ずる。
【0007】仮に作業機用油圧回路Cw の油圧P1が一
定であるとすると、作業機用アクチュエータ4の作動速
度は、油圧P1がアンロード圧P10未満やカットオフ圧
P20未満では速く、一方、油圧P1がアンロード圧P10
以上やカットオフ圧P20以上では遅くなる。また油圧P
1がアンロード圧P10やカットオフ圧P20を挟んで上下
に変動すると、作業中に作業機用アクチュエータ4の作
動速度が突然大きく変動することになる。そしてこのこ
とは、複合動作時、アンロード圧P10やカットオフ圧P
20によって生ずる応援用油圧ポンプPo の吸収馬力の変
化分が走行馬力に加減され、このため走行速度までも勝
手に突然変化するようになる。そしてこれらは総てオペ
レータの操作外の突然変化であるため、運転操作上の違
和感が生ずる。そしてこのことは特に、ホイールローダ
の大形化する程、作業速度と走行速度とのマッチング
性、即ちファインコントロール性が低下する。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
油圧馬力のロスの低減を図りつつ、運転操作上の違和感
を低減できるホイールローダの油圧ポンプ回路を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び効果】上記目的を達成
するため、本発明に係るホイールローダの油圧ポンプ回
路の第1は、エンジン回転を制御するアクセルペダル
と、エンジン馬力で駆動される走行装置と、エンジン馬
力で駆動される油圧ポンプからの圧油を受けて駆動され
る油圧式の作業装置とを有するホイールローダの油圧ポ
ンプ回路において、複数の油圧ポンプ(Pw1,Pw2,・・,Po1,
Po2,・・) を有し、これら油圧ポンプ(Pw1,Pw2,・・,Po1,Po
2,・・) の内の複数個は、互いに異なるカットオフ圧(P2
1,P22,・・)及びアンロード圧(P11,P12,・・)のいずれか一
方又は両方によってカットオフ又はアンロードする油圧
ポンプであることを特徴としている。
【0010】上記第1構成によれば、複数の油圧ポンプ
(Pw1,Pw2,・・,Po1,Po2,・・) が互いに異なるカットオフ圧
(P21,P22,・・)及びアンロード圧(P11,P12,・・)のいずれか
一方又は両方によってカットオフ又はアンロードする。
このため作業装置の作業速度が勝手に突然変化すること
を防止できる。従ってホイールローダの複合動作時にお
いて、走行速度が作業装置の作業速度に連動して勝手に
突然変化することも無くなる。従って複合動作時におけ
る作業速度と走行速度とのマッチング性、即ちファイン
コントロール性が向上する。しかもカットオフ圧(P21,P
22,・・)又はアンロード圧(P11,P12,・・)が互いに異なるた
め(即ち、段階的に異なるため)、アクセルペダルの踏
む込み量によって作業速度及び走行速度をオペレータの
管理下に置くことができる。このため従来存在してた操
作上の違和感も解消できる。
【0011】第2に、エンジン回転を制御するアクセル
ペダルと、エンジン馬力で駆動される走行装置と、エン
ジン馬力で駆動される可変容積形油圧ポンプからの圧油
を受けて駆動される油圧式の作業装置とを有するホイー
ルローダの油圧ポンプ回路において、可変容積形油圧ポ
ンプは、段階的に異なる値のカットオフ圧を複数有し、
圧油を受けて圧油が各カットオフ圧になる毎に押し退け
容積が段階的に変化する油圧ポンプであることを特徴と
している。
【0012】上記第1構成の作用効果は、第2構成でも
同様に生ずる。但しホイールローダが大形化する今日、
この第2構成に基づく1個の可変容積形油圧ポンプだけ
で上記第1構成の作用効果を賄うことは、経済上、難し
い。この場合、既存の、しかも品質確認された油圧ポン
プを複数有する第1構成によってホイールローダの大形
化を容易に、かつ経済的に達成できる。
【0013】
【発明の実施の形態及び実施例】以下本発明に係るホイ
ールローダの油圧ポンプ回路の実施例を図1〜図10を
参照し説明する。図1、図2は第1実施例、図3、図4
は第2実施例、図5、図6は第3実施例、図7〜図10
は夫々他の実施例を示す。尚、前記図12、図13と同
一要素には同一符号を付して重複説明は省略する。
【0014】図1は第1実施例の油圧ポンプ回路であ
る。応援用油圧ポンプPo は可変容積形Po1とし、作業
機用油圧ポンプPw もまた可変容積形Pw1とした。そし
て応援用油圧ポンプPo1は自己吐出圧P2がカットオフ
圧P21になるとカットオフし、一方、作業機用油圧ポン
プPw1は自己吐出圧P1がカットオフ圧P22なるとカッ
トオフする。尚、油圧P2は、応援用油圧ポンプPo1が
プライオリティバルブVp によって作業機用油圧回路C
w に連通しているときは油圧P1に等しく、一方、応援
用油圧ポンプPo1がプライオリティバルブVp によって
ステアリング用油圧回路Cs に連通しているときはステ
アリング用油圧回路Cs の油圧に等しくなる(より詳し
くは、このようなプライオリティバルブVp を設けて有
る)。そこで特に説明しないときは、応援用油圧ポンプ
Po の吐出油は作業機用油圧回路Cw に流入しているも
のとする(従って「P2=P1」である)。説明を元に
戻す。カットオフ圧P21は290Kg/cm2に設定され、カ
ットオフ圧P22は260Kg/cm2に設定されている。尚、
ステアリング用油圧ポンプPs は従来技術同様に固定容
積形であり、リリーフ圧Pwmaxもまた従来技術同様に3
20Kg/cm2とした。
【0015】上記第1実施例によれば、図2に示すよう
に、作業機用油圧回路Cw の油圧P1がカットオフ圧P
22未満であるとき(P1<260Kg/cm2)、応援用油圧
ポンプPo1及び作業機用油圧ポンプPw1は夫々の最大押
し退け容積Vo1max 、Vw1max であり、エンジン回転数
に応じて夫々の最大吐出量Qo1max 、Qo1max を吐出す
る。尚、エンジン回転数はアクセルペダルの踏み込み量
と、負荷とによって定まる。そして油圧P1がカットオ
フ圧P22以上であり、かつカットオフ圧P21未満である
とき(260Kg/cm2≦P1<290Kg/cm2)、応援用油
圧ポンプPo1は最大押し退け容積Vo1max のままであ
り、エンジン回転数に応じて最大吐出量Qo1max を吐出
し続けるが、作業機用油圧ポンプPw1は最小押し退け容
積Vw1minになり、エンジン回転数に応じて最小吐出量
Qw1min を吐出する。そして油圧P1がカットオフ圧P
21以上になると(290Kg/cm2≦P1<320Kg/cm
2)、両油圧ポンプPo1、Pw1は共に最小押し退け容積
Vo1min 、Vw1min になり、エンジン回転数に応じて夫
々の最小吐出量Qo1min 、Qw1min を吐出する。即ち、
次(a)、(b)のような効果を奏する。尚、ステアリ
ング用油圧ポンプPs にはカットオフ機能を与えていな
いので、図2では省略した。
【0016】(a)2段カットオフとなっているため、
夫々のカットオフ開始前後又は終了前後における作業機
用油圧回路Cw への流量の突然変化が少なく、従って作
業機用アクチュエータ4の作動速度の急変を防止でき
る。引いては複合動作時、カットオフに連動して走行速
度が急変することも防止できる。即ち運転操作上の違和
感を少なくできる。勿論、カットオフ機能を有すから高
圧時の油圧馬力のロスも低減できる。
【0017】(b)ステアリングホイール操作時であ
り、かつステアリング用油圧回路Csが油量不足である
時、カットオフ圧P21がカットオフ圧P22よりも大きく
設定されているため、油圧P2(ステアリング用油圧回
路Cs の油圧に等しい)がカットオフ圧P21になるまで
(P1<290Kg/cm2)、ステアリング用油圧回路Cs
に応援用油圧ポンプPo1の最大吐出量Qo1max を供給で
きる。即ちステアリング速度の突然変化を高圧側まで無
くすことができる。
【0018】図3は第2実施例の油圧ポンプ回路であ
る。ステアリング用油圧ポンプPs は2個の固定容積形
Ps1、Ps2であり、応援用油圧ポンプPo は1個の固定
容積形Po2と、1個の可変容積形Po1とし、作業機用油
圧ポンプPw もまた1個の固定容積形Pw2と、1個の可
変容積形Pw1とした。そして可変容量形応援用油圧ポン
プPo1は自己吐出圧P2がカットオフ圧P22なるとカッ
トオフし、一方、可変容量形作業機用油圧ポンプPw1は
自己吐出圧P1がカットオフ圧P22なるとカットオフす
る。以下の説明も、応援用油圧ポンプPo2、Po の両吐
出油が作業機用油圧回路Cw に流入しているものとする
(従って上記第1実施例と同じく「P2=P1」であ
る)。またカットオフ圧P21は290Kg/cm2、カットオ
フ圧P22は260Kg/cm2とした。尚、ステアリング用油
圧ポンプPs は固定容積形であり、リリーフ圧Pwmaxも
前記同様に320Kg/cm2である。
【0019】第2実施例におけるカットオフ特性自体は
上記図2と全く同じであるが、応援用油圧ポンプPo と
作業機用油圧ポンプPw とが共に固定容積形Po2、Pw2
を並列配置しているため、図4に示すような特性とな
る。尚、応援用油圧ポンプPo2の吐出量Qo2にカットオ
フ機能を設けないのは、カットオフ圧P21以上において
もステアリング用油圧回路Cs への増援油量を確保する
ためである。また図4において符号Qo2は固定容積形応
援用油圧ポンプPo2の吐出量、符号Qw2は固定容積形作
業機用油圧ポンプPw2の吐出量であり、ステアリング用
油圧ポンプPs1、Ps2にはカットオフ機能を与えていな
いので、図4では省略した。即ち第2実施例によれば、
次のような効果を奏する。
【0020】ホイールローダが大形化しても、これに応
じた押し退け容積を有する巨大な油圧ポンプを改めて製
造することは経済上好ましくない。一方、ホイールロー
ダが大形化すると、当然に必要流量が多くなる。従って
上記第1実施例の2段カットオフだけでは、やはり作業
速度が突然変化し、上記第1実施例で得られた効果
(a)、(b)をそのまま享受できない。ところが第2
実施例は、固定容積形応援用油圧ポンプPo2と固定容積
形作業機用油圧ポンプPw2とがカットオフ圧P21、P22
に影響されない油量が吐出するため、可変容量形油圧ポ
ンプPo1、Pw2にカットオフが作用しても、上記第1実
施例の効果がそのまま生ずる。しかも両固定容積形油圧
ポンプPo2、Pw2の吐出量Qo2、Qw2が加算されるの
で、既存の固定容積形油圧ポンプPo2、Pw2及び可変容
積形油圧ポンプPo1、Pw1をそのまま用いて経済的なホ
イールローダの大形化を製品化できる。
【0021】図5は第3実施例の油圧ポンプ回路であ
る。ステアリング用油圧ポンプPs が2個の固定容積形
Ps1、Ps2である点は、上記第2実施例と同じである。
但し、応援用油圧ポンプPo は2個の固定容積形Po2、
Po3とし、その内の一つPo3にはアンロード機能を付加
した。即ち応援用油圧ポンプPo3は自己吐出圧P2がア
ンロード圧P11になったとき吐出油圧を全量タンクTに
ドレンさせる開閉弁V2を有している。そして作業機用
油圧ポンプPw は3個の可変容量形Pw1、Pw3、Pw4と
し、作業機用油圧ポンプPw1はカットオフ圧P22で作動
し、作業機用油圧ポンプPw3はカットオフ圧P23で作動
し、作業機用油圧ポンプPw4はカットオフ圧P24で作動
する構成とした。尚、アンロード圧P11は305Kg/cm2
とし、カットオフ圧P22は260Kg/cm2とし、カットオ
フ圧P23は275Kg/cm2とし、そしてカットオフ圧P24
は290Kg/cm2とした。
【0022】第3実施例におけるアンロード特性及びカ
ットオフ特性は図6に示すようになる。即ち上記第2実
施例の油圧ポンプ回路では、油圧P1がリリーフ圧Pwm
axまで昇圧すると、可変容積形油圧ポンプの最小吐出量
Qo1min 、Qw1min に加え、両固定容積形油圧ポンプP
o2、Pw2の吐出量Qo2、Qw2がリリーフバルブRsから
タンクTにドレンしてその分、油圧馬力のロス(いわゆ
るリリーフロス)が生ずるという欠点がある。ところが
第3実施例によれば、油圧P1がリリーフ圧Pwmaxにな
ったとき、応援用油圧ポンプPo3は既にアンロードされ
ており、かつ作業機用油圧ポンプPw の総ても既にカッ
トオフされている。このためリリーフロスは応援用油圧
ポンプPo2の吐出量Qo2と、各作業機用油圧ポンプPw
1、Pw3、Pw4の最小吐出量(=Qw1min +Qw3min +
Qw4min )との合算量だけとなる。尚、応援用油圧ポン
プPo2の吐出量Qo2にアンロード機能を設けないのは、
第2実施例同様、アンロード圧P11以上においてもステ
アリング用油圧回路Cs への増援油量を確保するためで
ある。ステアリング用油圧ポンプPs1、Ps2にはカット
オフ機能を与えていないので、図4では省略した。また
アンロード圧P11(=305Kg/cm2)を、他のカットオ
フ圧P22〜P24(=260、275、290Kg/cm2)よ
りも高くしたのは、ブレーキと共に保安要素であるステ
アリング用油圧回路Cs への流量確保の為である。尚、
本第3実施例ではアンロード機能を有うさない応援用油
圧ポンプPo2も有しているので、他のカットオフ圧P22
〜P24(=260、275、290Kg/cm2)よりも高く
することにこだわる必要はない。また勿論、応援用油圧
ポンプPo2が無いとしても、「P11=275Kg/cm2」と
中程度にしても構わない。要するに、一番低い圧力(即
ち「P11=260Kg/cm2」)に設定することは避けるの
が良い。
【0023】他の実施例を以下項目列記する。
【0024】(1)上記第1、第2実施例ではカットオ
フ機能を設けたが、アンロード機能に置換しても構わな
い。またアンロード機能は上記第3実施例では固定容積
形作業機用油圧ポンプPw3に適用させたが、可変容積形
の油圧ポンプに適用しても構わない。例えば他の制御プ
ログラムに基づき押し退け容積を可変するような可変容
積形油圧ポンプであれば、この可変容積形油圧ポンプに
対してアンロード機能を付加するだけでよいからであ
る。
【0025】(2)上記第1、第2実施例におけるカッ
トオフ圧P21は、いずれも応援用油圧ポンプPo1の自己
吐出油圧としたが、作業機用油圧回路Cw の油圧P1を
パイロット圧として導いてもよい。尚、この場合におい
て、応援用油圧ポンプPo の吐出油量がカットオフ圧P
20に流入しているときは、カットオフ機能を無くことに
なり、強力な高速ステアリングを確保できる。尚、プラ
イオリティバルブVpの形式によっては、ステアリング
用油圧回路Cs 及び作業機用油圧回路Cw のいずれか大
きい油圧が応援用油圧ポンプPo の吐出圧になるものも
ある。このようなプライオリティバルブVp に対しても
上記実施例を適用できる。
【0026】(3)上記各実施例の構成、作用、効果か
ら明らかなように、要するに、カットオフ機能及びアン
ロード機能のいずれか一方又は両方を複数段階設ければ
よい。仮に1個の可変容積形油圧ポンプであっても、こ
れに複数段階で押し退け容積が変化する複数カットオフ
機能を設けてもよい。そしてホイールローダの大形化に
際し、既存の油圧ポンプの中に大容量のものが無けれ
ば、図7に示すように、互いに異なるカットオフ圧P21
〜P24を有する可変容積形油圧ポンプPw1、Pw3〜Pw5
を複数配置してもよい(勿論、幾つかのカットオフ圧が
同一であっても構わない)。また図8に示すように、互
いに異なるアンロード圧P11〜P13を有する固定容積形
油圧ポンプPo1、Po3、Po4(前記の通り、可変容積形
でも構わない)を複数配置してもよい(勿論、この場合
もい幾つかのアンロード圧が同一であっても構わな
い)。またパイロット圧によって直接的にカットオフさ
せるのではなく、作業機用油圧回路Cw の油圧P1や応
援用油圧ポンプPo の自己吐出圧P2又はステアリング
用油圧回路Cs の油圧等を検出する油圧計7と、上記各
実施例で述べた作用を司る動作プログラムを記憶するマ
イコン等でなる制御器8とを有し、この油圧計7で検出
した油圧信号に基づき制御器8からカットオフさせたり
(図9参照)、又はアンロードさせても構わない(図1
0参照)。
【0027】尚、カットオフ機能及びアンロード機能の
いずれか一方又は両方を複数段階設ければよいとは言う
ものの、余りに多くすると、ホイールローダ特有のアク
セルペダルによる流量制御が困難になり、オペレータに
対してこれまで述べた以外の操作上の違和感が生じてし
まう。従ってこのような違和感を考慮しないならば、上
記各実施例の構成はホイールローダに限定されるもので
なく、他の油圧ポンプ回路に適用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の油圧ポンプ回路図である。
【図2】第1実施例の特性グラフである。
【図3】第2実施例の油圧ポンプ回路図である。
【図4】第2実施例の特性グラフである。
【図5】第3実施例の油圧ポンプ回路図である。
【図6】第4実施例の特性グラフである。
【図7】他の実施例の油圧ポンプ回路図である。
【図8】他の実施例の油圧ポンプ回路図である。
【図9】他の実施例の油圧ポンプ回路図である。
【図10】他の実施例の油圧ポンプ回路図である。
【図11】ホイールローダの側面図である。
【図12】従来のアンロード機能を有する油圧ポンプ回
路図である。
【図13】従来のカットオフ機能を有する油圧ポンプ回
路図である。
【符号の説明】
1 ステアリング用油圧シリンダ 2 運転室 3 車体 4a アーム用油圧シリンダ 4b バケット用油圧シリンダ 7 油圧計 8 制御器 Cs ステアリング用油圧回路 Cw 作業機用油圧回路 Pw 、Pw1、Pw2、Pw3、Pw4、Pw5 作業機用油圧ポ
ンプ Po 、Po1、Po2、Po3、Po4、Po5 応援用油圧ポン
プ P20、P21、P22、P23、P24 カットオフ圧 P10、P11、P12、P13 アンロード圧 Vp プライオリティバルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転を制御するアクセルペダル
    と、エンジン馬力で駆動される走行装置と、エンジン馬
    力で駆動される油圧ポンプからの圧油を受けて駆動され
    る油圧式の作業装置とを有するホイールローダの油圧ポ
    ンプ回路において、複数の油圧ポンプ(Pw1,Pw2,・・,Po1,
    Po2,・・) を有し、これら油圧ポンプ(Pw1,Pw2,・・,Po1,Po
    2,・・) の内の複数個は、互いに異なるカットオフ圧(P2
    1,P22,・・)及びアンロード圧(P11,P12,・・)のいずれか一
    方又は両方によってカットオフ又はアンロードする油圧
    ポンプであることを特徴とするホイールローダの油圧ポ
    ンプ回路。
  2. 【請求項2】 エンジン回転を制御するアクセルペダル
    と、エンジン馬力で駆動される走行装置と、エンジン馬
    力で駆動される可変容積形油圧ポンプからの圧油を受け
    て駆動される油圧式の作業装置とを有するホイールロー
    ダの油圧ポンプ回路において、可変容積形油圧ポンプ
    は、段階的に異なる値のカットオフ圧を複数有し、圧油
    を受けて圧油が各カットオフ圧になる毎に押し退け容積
    が段階的に変化する油圧ポンプであることを特徴とする
    ホイールローダの油圧ポンプ回路。
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