JPH11181840A - 旋回作業機の旋回制御装置 - Google Patents

旋回作業機の旋回制御装置

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JPH11181840A
JPH11181840A JP35664197A JP35664197A JPH11181840A JP H11181840 A JPH11181840 A JP H11181840A JP 35664197 A JP35664197 A JP 35664197A JP 35664197 A JP35664197 A JP 35664197A JP H11181840 A JPH11181840 A JP H11181840A
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JP
Japan
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turning
control valve
signal
controller
operation signal
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JP35664197A
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English (en)
Inventor
Satoshi Fujii
藤井  敏
Isao Murota
室田  功
Yoshiyuki Shimada
佳幸 嶋田
Nobuaki Matoba
信明 的場
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小旋回油圧ショベルのフロントの旋回径に応
じて旋回時の加減速を自動的に調整する。 【解決手段】 油圧ポンプ14から旋回モータ15に供給す
る作動油は、その間に介在するコントロールバルブ13に
より制御し、このコントロールバルブ13は、リモコンバ
ルブ10a ,10b から供給するパイロット圧信号により操
作する。フロントの姿勢をブーム角センサ7およびアー
ム角センサ8により検出してコントローラ9に入力する
と、コントローラ9は、フロント姿勢から旋回径を演算
して、コントロールバルブ操作信号の増減速度を制限す
る信号を出力する。このコントローラ9の出力信号によ
り電磁比例減圧弁12a ,12b を制御することにより、リ
モコンバルブ10a ,10b からコントロールバルブ13に供
給するパイロット圧信号を制御して、コントロールバル
ブ13の作動速度を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業姿勢によって
旋回中心回りの慣性モーメントが大きく変化する例えば
小旋回油圧ショベルなどの旋回作業機の旋回制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、周囲に建物などが密集した市
街地などで使用するに最適な小旋回油圧ショベルが開発
されている。
【0003】図5は、その小旋回油圧ショベルの側面図
を示し、履帯などを備えた下部走行体1に上部旋回体2
が旋回自在に結合され、これらの下部走行体1と上部旋
回体2で作業機本体が構成されている。
【0004】上部旋回体2にブーム3が回転可能に連結
され、このブーム3の先端にアーム4が回転可能に連結
され、このアーム4の先端にバケット5が回転可能に連
結され、これらのブーム3、アーム4およびバケット5
で油圧ショベルの作業腕体(以下、フロントという)6
が構成されている。
【0005】ブーム3はブームシリンダ3aにより駆動さ
れ、アーム4はアームシリンダ4aにより駆動され、バケ
ット5はバケットシリンダ5aにより駆動される。
【0006】図6は従来の小旋回油圧ショベルに用いら
れている上部旋回体2の油圧回路を示し、オペレータが
レバー操作するリモートコントロール用パイロットバル
ブ(以下、このパイロットバルブを「リモコンバルブ」
という)10a ,10b が、旋回用のコントロールバルブ13
のパイロット圧作用部に接続され、リモコンバルブ10a
,10b の二次圧力によって旋回用のコントロールバル
ブ13が切換えられる。
【0007】このコントロールバルブ13の給油ポートに
は、上部旋回体2などを駆動するための圧油を供給する
油圧ポンプ14が接続され、コントロールバルブ13の出力
ポートには、上部旋回体2を旋回駆動するための油圧モ
ータすなわち旋回モータ15が接続され、コントロールバ
ルブ13と旋回モータ15との間の二つの管路間には、過度
の油圧上昇を防止して管路を保護するためのリリーフバ
ルブ16a ,16b が設けられている。
【0008】また、リモコンバルブ10a ,10b の給油ポ
ートには一次圧力を供給するためのパイロットポンプな
どのパイロット油圧源17が接続され、さらに、リモコン
バルブ10a ,10b および前記コントロールバルブ13の排
油ポートは共通のタンク18にそれぞれ接続されている。
【0009】そして、図6において、リモコンバルブ10
a ,10b を操作すると、コントロールバルブ13が切換わ
り、油圧ポンプ14から旋回モータ15に作動圧油が供給さ
れて上部旋回体2が駆動され、上部旋回体2とともにフ
ロント6が旋回される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来の小旋回油圧
ショベルは、図5に示されるバケット5が機体中心近く
にある最小旋回径姿勢と、図7に示される機体中心から
バケット5が最も離れたフロント最大リーチ姿勢との間
で、上部旋回体2の旋回中心回りの慣性モーメントが大
きく変化する。
【0011】ところが、従来の上部旋回体2を駆動する
油圧回路では、バケット5の位置に関係なく上部旋回体
2を加減速するので、バケット5が機体中心の近傍にあ
る場合は、慣性モーメントが小さくなるため、加速時お
よび減速時の角加速度が大きくなり、バケット5内の土
砂がこぼれる等の不具合や、加速時にハンチング(振
動)が生じる不具合が生じやすい。
【0012】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、作業腕体の旋回径に応じて旋回時の加減速を自動
的に調整できる旋回作業機の旋回制御装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、操作信号により操作されるコントロールバルブ
と、このコントロールバルブにて制御された作動流体に
より駆動される旋回モータと、この旋回モータにより旋
回される旋回径可変の作業腕体とを具備した旋回作業機
の旋回制御装置において、作業腕体の姿勢を検出する姿
勢検出手段と、この姿勢検出手段の出力に基づき作業腕
体の旋回径を演算して操作信号の増減速度を制限する信
号を出力するコントローラと、このコントローラの出力
信号に応じてコントロールバルブに供給される操作信号
を制御することにより作業腕体の旋回径が小さくなるに
したがいコントロールバルブの作動速度を遅くするよう
に制限する操作信号規制手段とを具備した旋回作業機の
旋回制御装置である。
【0014】そして、例えば小旋回油圧ショベルなどの
作業腕体の姿勢により旋回中心回りの慣性モーメントが
変化するので、姿勢検出手段により作業腕体の姿勢を検
出し、この姿勢検出手段の出力に基づきコントローラに
より作業腕体の旋回径を演算して操作信号の増減速度を
制限する信号を操作信号規制手段に出力し、操作信号規
制手段によりコントロールバルブ操作信号を制御し、コ
ントロールバルブに供給される操作信号の立上り速度な
どを制限することにより、コントロールバルブの作動速
度を制限し、作業腕体の旋回径に対応した旋回加減速を
実現する。
【0015】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の旋回作業機の旋回制御装置におけるコントローラ
が、操作信号の有無により操作信号規制手段制御用の設
定された目標値を切換えるフィードバック制御系を具備
したものである。
【0016】そして、コントロールバルブの操作信号が
無から有に切換わると、その操作信号をどのように入力
しても、設定された一定の目標値がステップ状に入力さ
れ、その目標値に向ってフィードバック制御系が作動
し、このフィードバック制御系より操作信号規制手段に
制御信号が出力される。目標値は予め操作信号規制手段
が必要とする値に設定する。
【0017】請求項3に記載された発明は、請求項2記
載の旋回作業機の旋回制御装置において、フィードバッ
ク制御系を一次おくれ要素により形成し、この一次おく
れ要素の時定数を旋回径に対応して調整するものであ
る。
【0018】そして、旋回径に応じて一次おくれ要素の
時定数を調整し、一次おくれ要素を経た制御信号が、操
作信号規制手段にてコントロールバルブに供給される操
作信号の立上り速度などを制限することにより、コント
ロールバルブの作動速度を制限する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図1乃至図4に
示される実施の一形態を参照しながら説明する。なお、
図5乃至図7に示された従来例と同様の部分には同一符
号を付して、その説明を省略する場合もある。
【0020】図3に示されるように、作業腕体としての
フロント6は、ブーム3、アーム4およびバケット5に
より構成するが、ブームシリンダ3aにより回動されるブ
ーム3の回動中心Aには、ブーム3の回動角を検出する
ためのブーム角センサ7が、またアームシリンダ4aによ
り回動されるアーム4の回動中心Bには、アーム4の回
動角を検出するためのアーム角センサ8がそれぞれ設け
られている。
【0021】図1に示されるように、そのブーム3の回
動角を検出するためのブーム角センサ7と、アーム4の
回動角を検出するためのアーム角センサ8とが、コント
ローラ9に接続されている。
【0022】これらのブーム角センサ7およびアーム角
センサ8は、フロント6の姿勢を検出する姿勢検出手段
であり、検出されたブーム角およびアーム角と、既知の
ブーム長およびアーム長とにより、旋回中心に対するバ
ケット5の取付位置、すなわちバケット格納状態におけ
るフロント6の旋回径を検出できる。
【0023】オペレータがレバー操作するリモートコン
トロール用パイロットバルブ(以下、このパイロットバ
ルブを「リモコンバルブ」という)10a ,10b の出力ポ
ートには、リモコンバルブ10a ,10b の二次圧力すなわ
ち操作信号が出力されたことを検出する圧力スイッチ11
a ,11b がそれぞれ設けられ、これらの圧力スイッチ11
a ,11b の信号出力部は電気信号線によりコントローラ
9にそれぞれ接続されている。
【0024】また、リモコンバルブ10a ,10b の出力ポ
ートには、コントローラ9からの指令出力で駆動される
操作信号規制手段としての電磁比例減圧弁12a ,12b の
一次側がそれぞれ接続されている。電磁比例減圧弁12a
,12b の二次側は、作動圧油を切換えるコントロール
バルブ13のスプール両端に位置するパイロット圧作用部
に接続されている。
【0025】このコントロールバルブ13の給油ポートに
は、上部旋回体2などを駆動するための圧油を供給する
油圧ポンプ14が接続され、コントロールバルブ13の出力
ポートには、下部走行体1に対し上部旋回体2を旋回駆
動するための油圧モータすなわち旋回モータ15が接続さ
れ、コントロールバルブ13と旋回モータ15との間の二つ
の管路間には、過度の油圧上昇を防止して管路を保護す
るためのリリーフバルブ16a ,16b が設けられている。
【0026】リモコンバルブ10a ,10b の一次側にはパ
イロットポンプなどのパイロット油圧源17が接続されて
いる。また、リモコンバルブ10a ,10b 、電磁比例減圧
弁12a ,12b およびコントロールバルブ13の排油ポート
は、それぞれタンク18に接続されている。
【0027】図2はコントローラ9の制御演算ブロック
図を示す。この図2において、コントローラ9の構成は
以下の通りである。
【0028】ブーム角センサ7およびアーム角センサ8
は、これらのセンサ7,8の信号に基づいてバケット位
置を求めるバケット位置演算器20に接続されている。
【0029】このバケット位置演算器20に、バケット位
置演算出力に基づいて操作信号増減量を設定する操作信
号増減量設定器21が接続されている。この操作信号増減
量設定器21は、バケット位置すなわちフロント6の旋回
径Xc に応じて操作信号の増減量ΔDを決定する関数を
内蔵している。
【0030】一方、コントローラ9内には、レバー操作
時(リモコンバルブ作動時)の目標値である最大信号を
設定するための最大信号設定器22a ,22b と、レバー中
立時(リモコンバルブ停止時)の目標値である0信号を
設定するための中立信号設定器23a ,23b とが設けられ
ている。
【0031】これらの最大信号設定器22a ,22b および
中立信号設定器23a ,23b は信号選択器24a ,24b にそ
れぞれ接続されている。信号選択器24a ,24b は、圧力
スイッチ11a ,11b からの信号がないときは中立信号設
定器23a ,23b を選択し、圧力スイッチ11a ,11b から
の信号により中立信号設定器23a ,23b から最大信号設
定器22a ,22b に切換わり、最大信号設定器22a ,22b
を選択する。
【0032】これらの信号選択器24a ,24b に減算器
(比較器)25a ,25b が接続され、これらの減算器25a
,25b に増減量制限器26a ,26b が接続されている。
これらの増減量制限器26a ,26b は、操作信号の増減量
ΔDにより制限された一定範囲内(−ΔD〜+ΔD)で
入力信号に応じた出力信号を出力する関数を内蔵してい
る。
【0033】これらの増減量制限器26a ,26b に積分器
27a ,27b がそれぞれ接続され、これらの積分器27a ,
27b の出力側と前記減算器25a ,25b とがフィードバッ
ク回路28a ,28b によりそれぞれ接続されている。
【0034】これらの減算器(比較器)25a ,25b 、増
減量制限器26a ,26b 、積分器27a,27b およびフィー
ドバック回路28a ,28b により、一次おくれ要素のフィ
ードバック制御系29a ,29b がそれぞれ構成され、これ
らのフィードバック制御系29a ,29b が、前記電磁比例
減圧弁12a ,12b にそれぞれ接続されている。
【0035】次に、この実施形態の作用を説明する。
【0036】図2において、バケット位置演算器20はブ
ーム角センサ7およびアーム角センサ8の信号を読み込
み、以下の演算により旋回径Xc を求める。
【0037】すなわち、図3に示すように、ブーム3の
回動中心Aからアーム4の回動中心Bまでのブーム長を
Lb 、アーム4の回動中心Bからバケット5の回動中心
Cまでのアーム長をLa 、垂直線に対しブーム3のなす
ブーム角をα、ブーム3に対しアーム4のなすアーム角
をβとすると、旋回中心Oからバケット5の回動中心C
までの水平距離すなわち旋回径Xc は、次式で演算され
て求まる。
【0038】Xc =Lb ・ sinα+La ・ sin(α+
β) さらに、バケット位置演算器20の出力(Xc )に基づい
て、操作信号増減量設定器21で操作信号の増減量ΔDを
出力し、増減量制限器26a ,26b の増減量の制限値(−
ΔDおよび+ΔD)を設定する。
【0039】次に、図1のリモコンバルブ10a を操作す
ると圧力スイッチ11a が作動し、その信号に基づいて図
2の信号選択器24a は、中立信号設定器23a から最大信
号設定器22a に切換わり、最大信号設定器22a の信号を
選択して出力する。
【0040】減算器25a では、最大信号設定器22a の信
号と積分器27a の出力との偏差が演算され、その偏差は
増減量制限器26a で−ΔDから+ΔDの範囲の値に制限
される。
【0041】増減量制限器26a の出力は積分器27a で積
算され、積分器27a の出力で図1に示す電磁比例減圧弁
12a が駆動される。その結果、図4に示されるように、
リモコンバルブ10a ,10b の二次圧力(パイロット圧)
が急激に立ち上がった場合でも、電磁比例減圧弁12a の
出力圧が緩やかに立ち上がる。リモコンバルブ10b を操
作した時も同様の作用になる。
【0042】従って、上記の作用によりバケット5の旋
回中心Oからの位置に応じてコントロールバルブ13の切
換速度を調整することができるので、旋回中心回りの慣
性モーメントが変化しても滑らかな旋回加速および減速
ができる。
【0043】このように、小旋回油圧ショベルなどのフ
ロント6の姿勢により旋回中心回りの慣性モーメントが
変化すると、ブーム角センサ7およびアーム角センサ8
によりブーム3およびアーム4の姿勢を検出し、これら
のセンサ7,8の出力に基づきコントローラ9によりフ
ロント6の旋回径Xc を演算してコントロールバルブ操
作用のパイロット圧信号の増減速度を制限する制御信号
を電磁比例減圧弁12a,12b に出力し、これらの電磁比
例減圧弁12a ,12b によりコントロールバルブ操作用の
パイロット圧信号を制御する。
【0044】これにより、コントロールバルブ13に供給
される操作信号すなわちパイロット圧信号の立上り速度
などを制限することにより、コントロールバルブ13の切
換作動速度を制限し、フロント6の旋回径Xc に対応し
た旋回加減速を実現する。すなわち、旋回径Xc が小さ
い場合ほど電磁比例減圧弁12a ,12b でのコントロール
バルブ操作用パイロット圧信号の立上り速度を遅くす
る。
【0045】この点をさらに詳しく説明すると、コント
ローラ9は、リモコンバルブ10a ,10b から出力される
パイロット圧信号すなわち操作信号が無から有に切換わ
ると、その操作信号をどのように入力しても、最大信号
設定器22a ,22b で設定された一定の目標値(例えば1
00)がステップ状に入力され、その目標値に向ってフ
ィードバック制御系29a ,29b が作動し、このフィード
バック制御系29a ,29b より電磁比例減圧弁12a ,12b
に制御信号が出力される。目標値は、予め電磁比例減圧
弁12a ,12b が必要とする値に設定する。
【0046】フィードバック制御系29a ,29b は、一次
おくれ要素の時定数を旋回径に対応して調整する。すな
わち、フロント6の旋回径Xc が小さいほど、操作信号
増減量設定器21で設定された増減量ΔDが小さくなり、
一次おくれ要素の時定数(1/ΔD)が大きくなるた
め、この一次おくれ要素を経た制御信号は緩やかに増加
し、図4に破線で示されるようにリモコンバルブ10a ,
10b の二次圧が急速に立上る場合でも、図4に実線で示
されるように電磁比例減圧弁12a ,12b にてリモコンバ
ルブ10a ,10b の二次圧の立上り速度を制限することに
より、コントロールバルブ13の切換作動速度が制限さ
れ、旋回モータ15での旋回加速が抑制される。
【0047】以上の自動制御は、フロント6の旋回動作
を開始するときだけでなく、フロント6の旋回動作を停
止するときも同様になされる。すなわち、コントロール
バルブ13に対するパイロット圧信号が有から無に切換わ
ったときも同様の作用がなされる。このときは、中立信
号設定器23a ,23b で設定された中立信号(0)が目標
値となる。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、旋回作業
機の作業腕体の姿勢により旋回中心回りの慣性モーメン
トが変化しても、姿勢検出手段により作業腕体の姿勢を
検出し、この姿勢検出手段の出力に基づきコントローラ
により作業腕体の旋回径を演算して操作信号の増減速度
を制限する信号を操作信号規制手段に出力し、操作信号
規制手段によりコントロールバルブ操作信号を制御し、
コントロールバルブに供給される操作信号の立上り速度
などを制限することにより、コントロールバルブの作動
速度を制限し、作業腕体の旋回径に対応した旋回加減速
を実現する。
【0049】請求項2記載の発明によれば、コントロー
ルバルブをどのように操作しても、設定された一定の目
標値が得られるようにフィードバック制御系より制御信
号を出力して操作信号規制手段を制御するから、コント
ロールバルブの操作の仕方に左右されない適切な目標値
によりコントロールバルブを適切に制御できる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、一次おくれ
要素の時定数により、制御信号の過渡応答特性を旋回径
に応じて簡単に可変調整でき、一次おくれ要素からの制
御信号により操作信号規制手段を制御して、コントロー
ルバルブに入力される操作信号の立上り速度などを制限
することで、作業腕体の加減速を旋回径に応じて容易に
制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る旋回作業機の旋回制御装置のシス
テム構成の一例を示す回路図である。
【図2】同上旋回制御装置の制御演算ブロックを示すブ
ロック図である。
【図3】同上旋回制御装置のバケット位置演算を説明す
るための小旋回油圧ショベルの側面図である。
【図4】同上旋回制御装置の制御結果を説明するための
特性図である。
【図5】小旋回油圧ショベルを示す側面図である。
【図6】従来の上部旋回体を旋回するための油圧回路を
示す回路図である。
【図7】小旋回油圧ショベルのフロント最大リーチ姿勢
図を示す説明図である。
【符号の説明】
6 作業腕体としてのフロント 7 姿勢検出手段としてのブーム角センサ 8 姿勢検出手段としてのアーム角センサ 9 コントローラ 12a ,12b 操作信号規制手段としての電磁比例減圧
弁 13 コントロールバルブ 15 旋回モータ 29a ,29b フィードバック制御系
フロントページの続き (72)発明者 的場 信明 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作信号により操作されるコントロール
    バルブと、このコントロールバルブにて制御された作動
    流体により駆動される旋回モータと、この旋回モータに
    より旋回される旋回径可変の作業腕体とを具備した旋回
    作業機の旋回制御装置において、 作業腕体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、 この姿勢検出手段の出力に基づき作業腕体の旋回径を演
    算して操作信号の増減速度を制限する信号を出力するコ
    ントローラと、 このコントローラの出力信号に応じてコントロールバル
    ブに供給される操作信号を制御することにより作業腕体
    の旋回径が小さくなるにしたがいコントロールバルブの
    作動速度を遅くするように制限する操作信号規制手段と
    を具備したことを特徴とする旋回作業機の旋回制御装
    置。
  2. 【請求項2】 コントローラは、 操作信号の有無により操作信号規制手段制御用の設定さ
    れた目標値を切換えるフィードバック制御系を具備した
    ことを特徴とする請求項1記載の旋回作業機の旋回制御
    装置。
  3. 【請求項3】 フィードバック制御系を一次おくれ要素
    により形成し、この一次おくれ要素の時定数を旋回径に
    対応して調整することを特徴とする請求項2記載の旋回
    作業機の旋回制御装置。
JP35664197A 1997-12-25 1997-12-25 旋回作業機の旋回制御装置 Pending JPH11181840A (ja)

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