JPH11181732A - 矢板式岸壁の耐震補強工法 - Google Patents

矢板式岸壁の耐震補強工法

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JPH11181732A
JPH11181732A JP36990097A JP36990097A JPH11181732A JP H11181732 A JPH11181732 A JP H11181732A JP 36990097 A JP36990097 A JP 36990097A JP 36990097 A JP36990097 A JP 36990097A JP H11181732 A JPH11181732 A JP H11181732A
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JP
Japan
Prior art keywords
earth
reinforcement
cage
mattress
sheet pile
Prior art date
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Pending
Application number
JP36990097A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kasai
正明 笠井
Hirohide Korogi
博英 興梠
Yasumasa Konno
泰正 紺野
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KRE ENGINEERS KK
Original Assignee
KRE ENGINEERS KK
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強土壁盛土工法が地震力に対して強いと知
られているが、水中構造物に補強土工法の採用がないの
は、その水中施工が困難で煩わしい事による。この工法
を簡略化して、水中施工し易い形とし、矢板式岸壁の耐
震強化工法として役立てようとするものである。 【構成】 矢板は自立させる。その裏側の盛土には、先
ず、補強材を、河川工事に用いられているフトン籠の上
面又は下面に組み込み、そのフトン籠を矢板の裏側に補
強材が矢板に直角になるように敷き並べ、その上に砂質
土を盛土埋設し、同様な作業をその上に繰り返し、矢板
裏面に補強土盛土工を完成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 陸上における補強土構造物が地
震に強いことは、科学技術庁建設省等の実験や阪神大震
災の体験からも知られている。しかし港湾の岸壁等水中
構造物において補強土工法の採用がなかった理由は、壁
面がブロックでは波浪に弱いこと、補強材の布設や壁面
との接続が水中施工である為困難であることによる。今
回の発明による工法は、水中施工による補強土工法の難
点を除去した施工法であり、産業上利するところ大であ
る。
【0002】
【従来の技術】 港湾や漁港の荷揚場施設として多用さ
れている矢板式岸壁は、図4に示す如く矢板の裏側に割
石や礫を積み上げて、風浪や船舶による接触圧等の外力
に抵抗し、又土圧を低減するように設計されている。地
震力に対する抵抗力は弱い。、矢板を壁面材として垂直
壁面を構築する補強土壁盛土工法は特願平8−1547
09により発明し既に発表してあるが、これは矢板裏面
に配置したスライド式ジョイント金具と補強材を接続す
る工法である。水中施工には困難がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 壁面を持った補強土
壁盛土工法が地震力に強い事は、科学技術庁建設省等の
実験によっても知られているし、又阪神大震災において
も、補強土壁でひさいしたものは殆どなかった事でも知
られている。ただ水中にてはその施工が困難である為そ
の施工例はなかった。如何にして補強材の水中施工を容
易ならしめるかが問題であり、耐震矢板式岸壁を作る鍵
でもある。
【0004】
【課題を解決する為の手段】 補強土壁盛土工法とは、
盛土材料に補強材を挿入し、土砂との間の摩擦抵抗を利
用して土砂に疑似粘性力を付加させ、急斜面盛土を可能
にし、壁面土圧の低減をはかり直立壁を築造する工法で
ある。矢板はそれ自体自立しうる上に、上部にアンカー
を設ける事が出来るため、矢板と補強材の連結は必ずし
も必要ない。盛土中に埋め込む補強材は、河川工事で用
いられているフトン籠蛇籠等の上面又は下面に組み込
み、そのフトン籠等を矢板裏面に並べて置いて、盛土材
料は砂を中心とした土砂で、そのフトン籠等を埋設す
る。下段のフトン籠等の埋設が終わればその上に同じよ
うに、補強材を組み込んだフトン籠等を設置し、同様に
土砂で埋設する。施工条件が良ければフトン籠等を数段
積んだ状態で埋設する事も可能である。
【0005】
【作用】 補強土盛土部分は一体として働くために、矢
板にかかる土圧は軽減する。地震時においては、フトン
籠と補強材が土砂の移動を抑制し、又地震エネルギーを
全体として吸収し、土圧低減により矢板岸壁の破壊を防
止することとなる。
【0006】
【実施例】 図1は、矢板岸壁の裏面に、補強材を組み
込んだフトン籠を重層に敷設し、盛土施工した完成断面
図である。矢板は補強材に接合していないので、矢板上
部には矢板のみを保持するアンカー工を設置してある。
図2はそのフトン籠を上部から眺めた平面図である。図
3は一個のフトン籠に組み込んだ補強材の一例を示した
説明図である。実施手順は
【0004】で説明した通りである。
【0007】
【発明の効果】 補強土壁盛土工が地震に強い事は知ら
れている。これは補強材が土砂の移動を押さえる効果が
あり、補強土盛土体が一体となって地震エネルギーを吸
収する為とも考えられている。岸壁の地震破壊を防止
し、又矢板の根入れ長さの縮小、矢板アンカー工の規模
の縮小に役立つ。ひいては重力式岸壁に対しての影響も
考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 矢板岸壁の裏側に、フトン籠を利用して補強
土盛土工を施工した場合の構造図
【図2】 図1のフトン籠の配置状況を示した平面図
【図3】 一個のフトン籠の底面に組み込まれた補強材
を示す説明鳥瞰図
【図4】 従来の矢板式岸壁の構造図の一例
【符号の説明】
1 矢板 2 補強材 3 矢板アンカー 4 繋船柱 5 防舷材 6 裏込土砂 8 割石 11 フトン籠

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 港湾又は漁港の荷揚場用矢板式岸壁の地
    震被害を防除する為に、矢板裏に置く裏込土砂の補強土
    工法として、下面に補強土用補強材を組み込んだフトン
    籠、蛇籠又は籠枠を布設し、その上に砂質土にて盛土工
    を施すこと。この場合壁面矢板と補強材との接続を必ず
    しも必要としない。。
JP36990097A 1997-12-17 1997-12-17 矢板式岸壁の耐震補強工法 Pending JPH11181732A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2745313C1 (ru) * 2020-07-02 2021-03-23 ООО "Феррумленд" Способ реконструкции причала пионерной отсыпкой со шпунтовой оторочкой

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2745313C1 (ru) * 2020-07-02 2021-03-23 ООО "Феррумленд" Способ реконструкции причала пионерной отсыпкой со шпунтовой оторочкой

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