JPH11181620A - ポリプロピレン繊維 - Google Patents

ポリプロピレン繊維

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JPH11181620A
JPH11181620A JP10251798A JP25179898A JPH11181620A JP H11181620 A JPH11181620 A JP H11181620A JP 10251798 A JP10251798 A JP 10251798A JP 25179898 A JP25179898 A JP 25179898A JP H11181620 A JPH11181620 A JP H11181620A
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polypropylene
polymer
spinning
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JP10251798A
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Mohan R Gownder
モハン・アール・ガウンダー
Eduardo E Zamora
エドウアルド・イー・ザモラ
Jay Nguyen
ジエイ・ヌグエン
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Fina Technology Inc
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    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/02Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 メタロセン重合触媒を使用し製造したポリプ
ロピレンよりなるポリプロピレン繊維。 【解決手段】 近位が置換されているラセミ型橋状ビス
(インデニル)配位子を伴うことを特徴とするメタロセ
ン触媒の存在下でプロピレンを重合させることで製造し
たポリプロピレンポリマー類からポリプロピレン繊維を
製造する方法でありこのポリプロピレンは2,1挿入を
0.5から2%含有しておりかつメソダイヤドが少なく
とも95%のイソタクティック性を示し、これを加熱し
て溶融状態にして押出し加工することで繊維プレフォー
ムを成形する。このプレフォームに紡糸を1分当たり少
なくとも500メートルの紡糸速度で受けさせた後、延
伸を延伸比が少なくとも3になるように1分当たり少な
くとも1,500メートルの速度で受けさせることで、
連続ポリプロピレン繊維を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はポリプロピレン繊維に関し、よ
り詳細には、メタロセン(metallocene)を
基とするイソタクティックポリプロピレンから生じさせ
た上記繊維およびそれの製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】イソタクティックポリプロピレンは、ポ
リマー鎖の立体規則性の意味で特徴付け可能な数多くの
結晶性ポリマー類の1つである。多様なモノマー類に関
して立体規則性ポリマー類を生じさせる時、多様な立体
特異的構造関係が関与する可能性があり、そのような関
係は主にシンジオタクティック性およびイソタクティッ
ク性(isotacticity)の意味で特徴付けら
れる。エチレン系不飽和モノマー類、例えばC3+アル
ファオレフィン類など、1−ジエン類、例えば1,3−
ブタジエンなど、置換ビニル化合物、例えばビニル芳香
族、例えばスチレンなど、塩化ビニル、ビニルエーテル
類、例えばアルキルビニルエーテル類、例えばイソブチ
ルビニルエーテルなど、またはアリールビニルエーテル
類などの重合に立体特異的成長反応を適用することがで
きる。イソタクティックまたはシンジオタクティック構
造を有するポリプロピレンの製造では恐らく立体特異的
ポリマー成長反応が最も重要である。
【0003】イソタクティックポリプロピレンは、通
常、繊維の製造で用いられ、このような製造では、ポリ
プロピレンを加熱した後、1つ以上のダイスに通して押
出し加工して繊維プレフォーム(prefoam)を生
じさせ、そしてそれを紡糸および延伸操作で加工して所
望の繊維製品を生じさせる。イソタクティックポリプロ
ピレンの構造は、連続するプロピレンモノマー単位の第
三炭素原子に結合しているメチル基がポリマー主鎖の同
じ側に存在することを特徴とする。即ち、上記メチル基
の全部がポリマー鎖の上または下側に存在することを特
徴とする。イソタクティックポリプロピレンは下記の化
学式:
【0004】
【化1】
【0005】で説明可能である。立体規則性ポリマー
類、例えばイソタクティックおよびシンジオタクティッ
クポリプロピレンはフィッシャー投射式で特徴付け可能
である。フィッシャー投射式を用いると、イソタクティ
ックポリプロピレンの立体化学配列は、式(2)で示す
ように、下記の如く説明される:
【0006】
【化2】
【0007】この構造を記述する別の方法はNMRを用
いることによる方法である。イソタクティックペンタド
(isotactic pentad)に関するBov
eyのNMR命名法は、...mmmm...[ここ
で、各「m」は、「メソ」ダイヤド(dyad)、即ち
連続メチル基がポリマー鎖の面の同じ側に位置すること
を表す]である。本技術分野で知られるように、鎖の構
造に何らかの偏りまたは反転が起こると、ポリマーのイ
ソタクティック度および結晶度が低下する。
【0008】シンジオタクティックプロピレンポリマー
類は、イソタクティック構造とは対照的に、連続するモ
ノマー単位の第三炭素原子に結合しているメチル基がそ
のポリマー鎖内でポリマー面の交互側に存在するポリマ
ー類である。フィッシャー投射式を用いると、シンジオ
タクティックポリプロピレンの構造は下記の如く表示可
能である:
【0009】
【化3】
【0010】相当するシンジオタクティックペンタドは
rrrrであり、ここで、各rはラセミ型ダイヤドを表
す。シンジオタクティックポリマー類は半結晶性であ
り、そしてイソタクティックポリマー類と同様にキシレ
ンに不溶である。このような結晶度により、シンジオタ
クティックポリマーおよびイソタクティックポリマー類
は両方ともアタクティックポリマー(これは非結晶性で
キシレン中で高い溶解度を示す)から区別される。アタ
クティックポリマーは、ポリマー鎖内の繰り返し単位の
構造に関して規則的な配列を示さず、本質的にワックス
状の生成物を形成する。シンジオタクティックポリプロ
ピレンをもたらす触媒が米国特許第4,892,851
号に開示されている。そこに開示されているように、シ
ンジオ特異的メタロセン触媒は、1つのCp基ともう1
つのCp基が立体的に異なる橋状構造物であるとして特
徴付けられる。上記’851特許にシンジオ特異的メタ
ロセンとして具体的に開示されているメタロセンはイソ
プロピリデン(シクロペンタジエニル−1−フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロライドである。
【0011】大部分のケースで好適なポリマー形態は主
にイソタクティック性もしくはシンジオタクティック性
のポリマーであり、アタクティックポリマーであるケー
スは非常にまれであろう。イソタクティックポリオレフ
ィン類をもたらす触媒が米国特許第4,794,096
号および4,975,403号に開示されている。上記
特許にはキラリティーを持つ立体剛性メタロセン触媒が
開示されていて、それを用いてオレフィンを重合させる
とイソタクティックポリマー類が生じ、上記触媒は高度
にイソタクティック性のポリプロピレンの重合で用いる
に特に有用である。例えば、上述した米国特許第4,7
94,096号に開示されているように、シクロペンタ
ジエニル基の間に伸びる構造ブリッジを用いてメタロセ
ン配位子に立体剛性を与えている。上記特許には、下記
の式: R”(C5(R’)4)2HfQp (4) で特徴付け可能な立体規則性ハフニウムメタロセン類が
具体的に開示されている。式(4)中、(C
5(R’)4)は、シクロペンタジエニルまたは置換シク
ロペンタジエニル基であり、R’は独立して水素または
炭素原子数が1−20のヒドロカルビル基であり、そし
てR”は、シクロペンタジエニル環の間に伸びる構造ブ
リッジである。Qはハロゲンまたは炭化水素基、例えば
炭素原子数が1−20のアルキル、アリール、アルケニ
ル、アルキルアリールまたはアリールアルキルなどであ
り、そしてpは2である。
【0012】メタロセン触媒、例えばこの上に記述した
如き触媒は、いわゆる「中性メタロセン」として使用
[この場合、アルモキサン、例えばメチルアルモキサン
などを共触媒として用いる]可能であるか、或はいわゆ
る「カチオン性メタロセン」として使用[この場合、配
位しない安定なアニオンを組み込み、通常はアルモキサ
ンの使用を必要としない]可能である。例えば、シンジ
オ特異的カチオン性メタロセン類がRazaviの米国
特許第5,243,002号に開示されている。そこに
開示されているように、メタロセンのカチオンは、カチ
オン性メタロセン配位子が立体的に異なる環構造を有し
ていてそれらが正帯電遷移金属原子に配位結合している
ことを特徴とする。このメタロセンのカチオンを配位し
ない安定な対アニオンと結合させている。イソ特異的メ
タロセン類にも同様な関係を確立することができる。
【0013】アルファ−オレフィン類の重合で用いられ
る触媒は、支持型触媒または不支持型触媒(時には均一
触媒と呼ばれる)として特徴付け可能である。メタロセ
ン触媒はしばしば不支持型、即ち均一触媒として用いら
れるが、以下に記述するように、それらをまた支持型触
媒成分として用いることも可能である。伝統的な支持型
触媒は、いわゆる「通常の」チーグラー・ナッタ触媒、
例えば米国特許第4,298,718号および4,54
4,717号(両方ともMyer他)などに開示されて
いる如き活性二塩化マグネシウムに支持させた四塩化チ
タンなどである。Myerの’718特許に開示されて
いる如き支持型触媒成分には、「活性」無水二ハロゲン
化マグネシウム、例えば二塩化マグネシウムまたは二臭
化マグネシウムなどに支持させた四塩化チタンが含まれ
る。上記Myerの’718では、支持型触媒成分を共
触媒、例えばアルキルアルミニウム化合物、例えばトリ
エチルアルミニウム(TEAL)などと一緒に用いてい
る。上記Myerの’717特許にも同様な化合物が開
示されていて、それにまた電子供与体化合物(これはい
ろいろなアミン類、ホスフェン類、エステル類、アルデ
ヒド類およびアルコール類の形態を取り得る)を組み込
むことも可能である。
【0014】メタロセン触媒は一般に均一触媒として用
いる目的で提案されているが、これはまた支持型メタロ
セン触媒になることも本技術分野で公知である。米国特
許第4,701,432号および4,808,561号
(両方ともWelborn)に開示されているように、
メタロセン触媒成分を支持型触媒の形態で用いることも
可能である。Welbornの’432特許に記述され
ているように、その支持体は如何なる支持体であっても
よく、例えばタルク、無機酸化物、または樹脂状支持体
材料、例えばポリオレフィンなどであってもよい。具体
的な無機酸化物にはシリカおよびアルミナが含まれ、こ
れらは単独で使用可能であるか、或は他の無機酸化物、
例えばマグネシア、ジルコニアなどと組み合わせて使用
可能である。この支持型触媒成分に、また、メタロセン
でない遷移金属化合物、例えば四塩化チタンなどを組み
込むことも行われている。上記Welbornの’56
1特許には、メタロセンとアルモキサンの反応を支持体
材料と組み合わせた状態で起こさせることで生じさせた
不均一触媒が開示されている。Shamshoum他の
米国特許第5,242,879号に均一メタロセン成分
と不均一成分の両方を包含する触媒系が開示されてお
り、上記系は「通常の」支持型チーグラー・ナッタ触
媒、例えば支持型四塩化チタンなどであり得る。支持型
メタロセン触媒を伴う他のいろいろな触媒系がSuga
他の米国特許第5,308,811号およびMatsu
motoの米国特許第5,444,134号に開示され
ている。
【0015】延伸(drawn)ポリプロピレン繊維の
製造で通常用いられるポリマー類は、一般に、例えば上
述したMyer他の特許に開示されている種類の通常の
チーグラー・ナッタ触媒を用いて作られたポリマー類で
ある。Fujishitaの米国特許第4,560,7
34号およびKozullaの米国特許第5,318,
734号には、四塩化チタンを基とするイソタクティッ
クポリプロピレンを用いて繊維を製造することが開示さ
れており、そこでは、その製造したポリプロピレンを加
熱し、押出し加工し、溶融紡糸した後、延伸を行ってい
る。特に、上記Kozullaの特許に開示されている
ように、上記繊維の成形で用いるに好適なイソタクティ
ックポリプロピレンは、約5.5以上の比較的幅広い分
子量分布(MWDの省略形で示す)[数平均分子量(M
n)に対する重量平均分子量(Mw)の比率で測定]を示
すものである。この分子量分布Mw/Mnは、好適には、
上記Kozullaの特許に開示されているように少な
くとも7である。
【0016】また、ポリプロピレンを基とする繊維をシ
ンジオタクティックポリプロピレンから製造することも
公知である。従って、Peacockの米国特許第5,
272,003号に開示されているように、上述した特
許第4,892,851号に開示されている種類のシン
ジオ特異的メタロセンを用いて製造された如きシンジオ
タクティックポリプロピレンを用い、そこに開示されて
いるいろいろな技術(溶融紡糸、溶液紡糸、フラットフ
ィルム紡糸、ブローンフィルム、そして溶融ブローイン
グまたはスパンボンド手順として識別されている)を用
いてポリプロピレン繊維を製造することも可能である。
Peacockが開示しているように、シンジオタクテ
ィックポリプロピレンは、ポリマーの形態で特徴づける
と、主にメソトリアドで連結しているラセミ型ダイヤド
を含む。Peacockが示したように、シンジオタク
ティックポリプロピレンの繊維は連続フィラメントヤー
ン、モノフィラメント、ステープル繊維、トウまたはト
ップの形態であり得る。シンジオタクティック繊維は、
そのように製造した時、イソタクティックポリプロピレ
ンから作られた繊維に比べて実質的に高い収縮値を示す
として特徴づけられる。このように弾力性が向上してい
ることから、衣類、カーペット、タイダウン(tie
downs)、引き綱(tow ropes)などにお
ける使用では、シンジオタクティックポリプロピレン繊
維の方がイソタクティックポリプロピレン繊維よりも有
利であると述べられている。
【0017】
【発明の要約】本発明に従い、式 rac−R’R”Si(2−RiInd)MeQ2 (5) で特徴付けられるメタロセン触媒の存在下でプロピレン
を重合させることで生じさせた2,1挿入を少なくとも
0.5%含有するイソタクティックポリプロピレンから
生じさせた延伸ポリプロピレン繊維を含む細長い繊維製
品を提供する。
【0018】式(5)中、R’およびR”は、各々独立
して、C1−C4アルキル基またはフェニル基であり、I
ndは、近位が置換基Riで置換されていてその他の位
置が未置換であるか或は4、5、6および7位の1つま
たは2つが置換されているインデニル基または水添イン
デニル基であり、Riは、エチル、メチル、イソプロピ
ルまたは第三ブチル基であり、Meは、チタン、ジルコ
ニウム、ハフニウムおよびバナジウムから成る群から選
択される遷移金属であり、そして各Qは、独立して、炭
素原子を1から4個含むヒドロカルビル基またはハロゲ
ンである。上記繊維を、紡糸および延伸を1分当たり少
なくとも3,000メートルの延伸速度および2−5の
範囲(少なくとも3??)の延伸比で行うことで生じさ
せ、そしてこの繊維は、更に、少なくとも100%の破
壊時伸びおよび1デニール当たり少なくとも0.5グラ
ムの比じん性(specific toughnes
s)を示すことを特徴とする。
【0019】本発明のさらなる面ではポリプロピレン繊
維の製造方法を提供する。この方法を実施する時、上記
式(5)で特徴付けられるメタロセン触媒の存在下でプ
ロピレンを重合させることで製造したポリプロピレンポ
リマーを供給する。このポリプロピレンは2,1挿入
(insertion)を0.5から2%、好適には少
なくとも1%含有しかつメソダイヤドが少なくとも95
%のイソタクティック性を示す。このポリマーを加熱し
て溶融状態にして押出し加工することで繊維プレフォー
ムを成形する。上記プレフォームに紡糸を1分当たり少
なくとも500メートルの紡糸速度で受けさせた後、延
伸を延伸比が少なくとも3になるように1分当たり少な
くとも1,500メートルの速度で受けさせることで、
連続ポリプロピレン繊維を生じさせる。
【0020】本発明のさらなる態様において、異なる機
械的特性を示す繊維が生じるように延伸速度および/ま
たは延伸比を変えてもよいポリプロピレン繊維製造方法
を提供する。本発明のこの面では、インデニル配位子が
鏡像体(enantiomorphic)で置換もしく
は未置換であってもよい橋状ビス(インデニル)配位子
を有するとして特徴付けられるイソ特異的メタロセン触
媒の存在下でプロピレンを重合させることで生じさせた
2,1挿入を少なくとも0.5%含有しかつメソダイヤ
ドが少なくとも95%のイソタクティック性を示すイソ
タクティックポリプロピレンを含むポリプロピレンポリ
マーを供給する。上記ポリプロピレンを加熱して溶融状
態にして押出し加工することで繊維プレフォームを成形
し、続いてこれを1分当たり少なくとも500メートル
の紡糸速度で紡糸した後、延伸を少なくとも2の延伸比
で1分当たり少なくとも1,500メートルの延伸速度
で行うことで、所望の物性を有する連続繊維を生じさせ
る。この方法は、イソ特異的メタロセン触媒の存在下で
プロピレンを重合させることで生じさせたポリプロピレ
ンポリマーを継続して供給しそしてこのポリマーを加熱
して繊維プレフォームを生じさせそしてこのプレフォー
ムに紡糸を1分当たり少なくとも500メートルの紡糸
速度下で受けさせた後に延伸を延伸比が少なくとも2に
なるように1分当たり少なくとも1,500メートルの
速度で受けさせることを伴う。ここでの延伸速度と最初
に供給する時の延伸速度を異ならせることで、上記連続
ポリプロピレンポリマーの機械的特性を変化させる。本
発明のさらなる面では、2番目のポリプロピレンポリマ
ーを、最初のポリプロピレンポリマーで用いた触媒とは
異なるメタロセン触媒を用いて製造する。
【0021】
【発明の詳細な記述】本発明の繊維製品の成形を以下に
より詳細に記述する如き特別な形態のポリオレフィンポ
リマーを用いて行い、そしてここでは適切な如何なる溶
融紡糸手順も使用可能であり、例えばFourne繊維
紡糸手順などが使用可能である。本発明に従ってイソ特
異的メタロセン触媒を用いるとイソタクティックポリプ
ロピレン構造がもたらされ、この構造は繊維成形手順中
に用いる延伸速度および延伸比の意味で所望の繊維特
性、例えば強度、じん性などと相互に関係し得る。
【0022】本発明に従って製造する繊維の成形は適切
な如何なる溶融紡糸手順で行われてもよく、例えば本分
野の技術者が理解するであろうようにFourne繊維
紡糸機を用いたFourne溶融紡糸手順などが使用可
能である。ポリプロピレンをホッパーから熱交換器に通
すことでポリマーのペレットを押出し加工に適切な温度
(ここで用いるメタロセンを基とするポリプロピレンの
場合には約180−280℃の温度)に加熱した後、計
量用ポンプに通して紡糸用(spin)押出し加工機に
送り込む。このようにして成形した繊維プレフォームを
空気中で冷却した後、1つ以上のゴデットにかけて、所
望の紡糸速度(本発明では1分当たり約500−150
0メートル)で作動している紡糸用ロールに送り込む。
このようにして生じさせたフィラメントを紡糸用ロール
から延伸用ローラー(延伸を受けた繊維が生じるように
実質的に高い速度で作動)に向かわせることでそれを引
き伸ばす。この延伸速度は一般に1分当たり約2,00
0−4,000メートルの範囲であり、これの操作を、
所望の延伸比(通常は2:1から5:1の範囲内)にな
るように紡糸用ゴデットに関係させて行う。本発明で用
いるに適切な繊維紡糸手順のさらなる説明に関しては、
上述した特許第5,272,003号および特許第5,
318,734号(これの開示は全体が引用することに
よって本明細書に組み入れられる)を参照のこと。
【0023】この上で述べたように、繊維の製造では、
支持型チーグラー・ナッタ触媒、即ち結晶性支持体、例
えば二塩化マグネシウムなどに支持させた四塩化ジルコ
ニウムもしくはチタンの如き触媒を用いて製造された立
体規則性イソタクティックポリプロピレンを用いてポリ
プロピレン繊維の成形が好適に実施されてきた。代替手
順はシンジオタクティックポリプロピレンを用いた手順
であり、シンジオタクティックポリプロピレンは、この
上に記述したように、イソタクティックポリプロピレン
のメソペンダドから区別されるラセミ型ペンダドを高い
含有量で有するとして特徴づけられる。
【0024】カナダ特許出願番号2,178,104に
は、多置換ビス(インデニル)配位子構造物を組み込ん
だイソ特異的触媒の存在下で生じさせたプロピレンポリ
マー類、そして上記ポリマー類を二軸配向ポリプロピレ
ンフィルムの成形で用いることが開示されている。上記
カナダ出願に記述されているように、用いられたポリマ
ー類は非常に狭い分子量分布を示し、好適には3未満の
分子量分布を示し、かつ明確な一定の(unifor
m)融点を示す。上記配位子構造物は各場合ともインデ
ニル構造のシクロペンチル部分(2位)とインデニル構
造の芳香族部分の両方ともが置換されている。三置換構
造物が好適であると思われ、2−メチル,4−フェニル
置換配位子または2−エチル,4−フェニル置換配位子
の場合には比較的かさ高くない置換基が用いられてい
る。
【0025】本発明は、Peifferのカナダ特許出
願に開示されている如きメタロセン類の存在下で製造し
たイソタクティックポリプロピレンを用いて実施可能で
ある。別法として、本発明は、近位が一置換されていて
他の位置が未置換である(インデニル基の4、5、6お
よび7位が水添されていてもよいことを除き)インデニ
ル構造を基とするイソ特異的メタロセンを用いて製造し
たポリプロピレンを用いて実施することも可能である。
従って、この配位子構造は、下記の構造式で示されるよ
うに、シリルで橋渡しされているラセミ型ビス(2−ア
ルキルインデニル)または2−アルキル水添インデニル
であることを特徴とし得る。
【0026】
【化4】
【0027】一置換インデニルを基とするメタロセンと
多置換インデニルを基とするメタロセンの混合物を、本
発明で用いるポリマー類の製造で用いることも可能であ
る。この上に示した一置換インデニル構造と一緒に多置
換インデニルを基とするメタロセン類を用いることがで
きる。この場合、このメタロセン触媒系の少なくとも1
0%を一置換ビス(インデニル)構造で構成させるべき
である。好適には、上記触媒系の少なくとも25%を一
置換ビス(インデニル)メタロセンで構成させる。この
触媒系の残りに多置換インデニルを基とするメタロセン
を含めることができる。
【0028】本発明で用いるポリプロピレンは溶融温度
が比較的不定(non−uniform)なポリプロピ
レンであり得る。イソタクティック性が高いことをメソ
ペンタドおよびメソダイヤドの意味で定義するが、上記
ポリマー類は、また、2,1挿入の意味で特徴づけられ
る不規則性をポリマー構造内に有する[1,2挿入が支
配的(イソタクティックポリプロピレンの特徴)である
のとは対照的に]。従って、本発明で用いるイソタクテ
ィックポリプロピレンのポリマー鎖は、頭と頭の挿入が
断続的に起こる結果として以下に示す如きポリマー構造
を持つことを特徴とする。
【0029】
【化5】
【0030】式(8)で描写するポリマー構造から分か
るであろうように、2−アルキル置換インデニル基を用
いる結果として頭と頭の挿入が時々起こることでポリマ
ー構造内に隣接するペンダント型メチル基がエチレン基
で分離された状態で存在し、それによっていくらかエチ
レンとプロピレンのランダムコポリマーのような挙動を
示しかつ多様な融点を示すようになる。その結果とし
て、機械的特性および機械運転(機械速度を包含)の意
味で良好な特性を有する繊維の製造で有利に使用可能な
ポリマーがもたらされる。
【0031】上記式(5)で示すように、上記シリルブ
リッジはいろいろな置換基で置換されていてもよく、
R’およびR”は各々独立してメチル基、エチル基、プ
ロピル基(イソプロピル基を包含)およびブチル基(第
三ブチルまたはイソブチル基を包含)である。また、
R’、R”の片方または両方がフェニル基であることも
可能である。本発明の実施で用いるに好適なブリッジ構
造はジメチルシリル、ジエチルシリルおよびジフェニル
シリル構造である。
【0032】2位(ブリッジ頭部の炭素原子に関して近
位)のRi置換基はメチル、エチル、イソプロピルまた
は第三ブチルであり得る。この2位の置換基は好適には
メチル基である。この上で述べたように、インデニル基
が水添インデニルであってもよいことを除き、インデニ
ル基の他の位置は未置換である。具体的に、上記インデ
ニル配位子は、好適には、上記構造式(6)および
(7)に相当する2−メチルインデニルまたは2−メチ
ルテトラヒドロインデニル配位子の形態を取る。本分野
の技術者が認識するであろうように、イソタクティック
ポリマー形態が生じるようにするには、所望の鏡像部位
制御機構(enatiomorphic site c
ontrol mechanism)が得られるように
上記配位子の構造をラセミ構造にすべきである。
【0033】この上に記述したように、本発明で用いる
ポリマーの2,1挿入特徴によってポリマー構造内に
「ミステーク(mistakes)」が生じる。しかし
ながら、上記2,1挿入によって起こる「ミステーク」
が混乱して、ミステークの結果として例えば下記のポリ
マー構造:
【0034】
【化6】
【0035】で示される如きラセミ型挿入がもたらされ
ないようにすべきである。認識されるであろうように、
構造(9)はペンタドmrrmで示され得る。本発明で
用いるポリマー類に伴う頭と頭の挿入機構に相当する
「ミステーク」はラセミ型ダイアドで特徴づけられるも
のでないか或は必ずしも特徴づけられるものでない。
【0036】上記ポリプロピレン溶融紡糸工程を伸び下
の非等温(non−isothermal)結晶化と呼
ぶことができるであろう。この方法では結晶化速度が紡
糸速度の影響を非常に受ける。バルク連続フィラメント
(bulk continuous filamen
t)(BCF)繊維の商業的製造では、初期の紡糸段階
とそれに続く延伸段階を伴う一体式2段階工程である。
これによって必要な機械特性、例えば粘り強さおよび伸
びなどを有する繊維が得られる。過去において、そのよ
うな一体式二段階工程をなくして一段階から成る高速紡
糸に置き換える試みがなされた。そのような高速紡糸で
は繊維に充分な配向が組み込まれることで粘り強さと引
張り応力が高くなると期待された。このような期待は、
Ziabicki,“Development of
Polymer Structure in High
Speed Spinning,”Proceedi
ngs of the International
Symposium onFiber Science
and Technology,ISF−85,I−
4, 1985に開示されているように、満たされなか
った。そこで行われたPET繊維の研究で考察されてい
るように、その理由は主に高速で紡糸した繊維は高い結
晶度を示すことで非晶質配向ではなく結晶配向を示すこ
とによるものである。非晶質配向では長い分子が高度に
絡み合うことで分子が拘束されて滑りが防止されること
から、繊維の粘り強さが高くなる。
【0037】
【実施例】本発明に関連した実験研究では、メタロセン
を基とするポリマー類がカーペット用繊維の如き繊維の
紡糸で現在必要とされている性能レベルよりも高いレベ
ルの性能を示す能力を有することを実証する目的で、3
種類のイソタクティックポリプロピレンポリマー類[2
つはメタロセン触媒を用いて製造したポリマーでありそ
して1つは支持型チーグラー・ナッタ触媒を触媒として
用いて製造したポリマーである]に高速紡糸および延伸
を受けさせる研究を行った。繊維成形操作中、上記ポリ
マーを溶融状態にして充分に非晶質にし、ドローダウン
(drawdown)状態の間に部分的に配向させ、そ
して冷延伸中に高度に配向させる。この実験研究では、
紡糸後の繊維が示す分子構造変化を示差走査熱量測定
(DSC)と協力させて広角x線散乱(WAXS)で分
析し、その変化を用いてポリマーがいろいろな工程段階
中に示す結晶度の変化を追跡した。
【0038】メタロセンを基とする2種類のイソタクテ
ィックポリプロピレン(MIPP−1とMIPP−2)
およびチーグラー・ナッタを基とするイソタクティック
ポリプロピレン(ZNPP−1)を用いて溶融紡糸ヤー
ンをFourne繊維紡糸機で製造した。部分配向ヤー
ン(POY)と完全配向ヤーン(FOY)の両方を製造
した。上記ポリマーMIPP−1は、鏡像形態の橋状ビ
ス(インデニル)配位子を基とすると考えられるメタロ
セン触媒(本明細書では「触媒A」と呼ぶ)を用いて製
造された市販のイソタクティックポリプロピレンであっ
た。上記イソタクティックポリマーMIPP−2は、ジ
メチルシリルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロライド(本明細書では「触媒B」と呼ぶ)を触
媒として用いて製造したポリマーであった。
【0039】上記ポリマーのペレットサンプルをDSC
で特徴付けた。温度走査を50℃から200℃で実施し
そしてサンプルを200℃に5分間保持した後、50℃
になるまで冷却し、次に200℃になるまで加熱した。
この加熱および冷却全部を10℃/分の速度で実施し
た。Siemens Diffraktometerを
50kWおよび40ミリアンペアで操作することでWA
XSパターンを得た。測定を散乱角2θが5度から35
度の範囲の反射モードで実施し、段階走査速度を0.0
8度/秒にしかつ各段階の計数時間を8秒にした。波長
λ=1.54Aの特徴的なCuKα放射線を放射するN
iフィルター付き銅標的x線管を用いた。回折を繊維軸
に沿って取ることでデータを得た(メリジオナルスキャ
ン)。
【0040】穴(0.3/0.7mm)が60個備わっ
ている三葉形(trilobal)紡糸口金を用いて溶
融紡糸および延伸操作を実施した。この繊維を2.0ミ
リバール下10℃の冷空気で急冷した。ゴデットの温度
を紡糸用ゴデット(G1)に関しては120℃に維持し
かつ2番目のゴデット(G2)に関しては100℃に維
持した。紡糸をチーグラー・ナッタを基とするポリプロ
ピレンの場合には230℃の溶融温度で実施しそしてメ
タロセンを基とするポリマー類の場合には195℃で実
施した。紡糸用ポンプの速度を変えそして相当して巻取
り装置の速度を変えることを通して、線形密度が繊維1
本当たり5デニール(dpf)で一定になるようにして
サンプルを集めた。この実験研究では、工程全体の速度
を次第に速くしながら二段階の紡糸および延伸を保持し
た。延伸比を3:1で一定に保持しながら紡糸速度を最
初2000m/分にして500m/分の増分で速くし
た。これは、延伸比が3:1になるように紡糸速度と延
伸速度をそれぞれ約500m/分と1500m/分にす
る通常の商業的運転とは対照的であり得る。材料の限界
は、延伸速度を高くすることができる度合で決定される
であろう。この実験研究で用いたFourne繊維ライ
ンに備わっているゴデットおよびBarmag巻取り装
置両方の最大速度は6000m/分である。
【0041】ポリプロピレン繊維で用いた紡糸条件と延
伸条件のいろいろな組み合わせの図式的図を図1に示
し、この図では、延伸比を縦座標に置き、それに対比し
て延伸速度(1分当たりのメートル)を横座標に置く。
例えば5000m/分の如き高い紡糸速度にすると、デ
ータ点2で示すように延伸が全く起こらず、良好な機械
的特性を与えるに充分な配向が生じない。例えば200
m/分の如き低い紡糸速度にして延伸比をデータ点4で
示すように高くして延伸比を5:1にすると、機械的特
性が既に最大値に到達していて、さらなる延伸を受けさ
せることも可能であるが、但し繊維の特性が悪化する。
商業的運転ではデータ点5で示すように500m/分の
紡糸速度および3:1の延伸比が通常用いられていて、
良好な機械的特性が得られている。点6で示すように、
同じ延伸比を用いるが延伸速度を速くして4000m/
分にすると、実質的に達成される生産率がより高くなり
得る。以下に報告する実験研究では、延伸比を3:1で
一定に保持して、巻上げ速度を2000m/分から出発
して4000m/分にまで速めた。
【0042】以下に示す実験研究から分かるであろうよ
うに、本発明に従うと、紡糸速度を通常の商業的速度よ
りも高くすることができると同時に延伸速度を高くする
ことができることから、ずっと高い生産率を繊維の機械
的特性に悪影響を与えることなく達成することができ
る。本発明に従ってメタロセンを基とするポリプロピレ
ンの紡糸および延伸を行うと、ある場合には、以下に考
察するように、従来技術の実施で達成される機械的特性
よりも実質的に良好な機械的特性が得られた。
【0043】半結晶性ポリマーに延伸を受けさせて高度
に配向した状態にすると、それの粘り強さおよび引張り
応力は向上するが、それと同時に破壊伸びが低下する。
これはポリマーの結晶化挙動に応じていろいろな度合で
起こる。上記実験研究において、チーグラー・ナッタを
用いたポリプロピレンの延伸で可能な速度は2500m
/分までであり、MIPP−1ポリマーの場合には30
00m/分までであり、そしてMIPP−2ポリマーの
場合には4000m/分までであった。従って、MIP
Pポリマー類の場合の最終的な延伸速度はZNPPポリ
マーの場合のそれよりも高かった。このような材料の紡
糸および延伸速度の限界は繊維1本当たりのデニール
(dpf)が5のフィラメントの場合のみであることを
強調すべきである。dpfをより高くした場合には上記
限界が異なる可能性がある。例えば、カーペット用途で
典型的に用いられる範囲である20−30dpfの場合
には繊維の延伸をより速い速度で行うことができる可能
性がある。これは、各繊維の太さが増すにつれて延伸中
に破断が起こる可能性が低くなると言った仮定に基づ
く。上記3繊維の引張り試験結果を図2−4に示し、図
2には伸び(%)、図3には粘り強さ(1デニール当た
りのグラム)および図4にはじん性(グラム/デニー
ル)を横座標の延伸速度(メートル/分)に対して縦座
標にプロットする。ポリマー類MIPP−1およびMI
PP−2のデータをそれぞれ参照符号AおよびBで示
し、そしてチーグラー・ナッタを用いたポリプロピレン
を参照符号Cで示す[各場合とも数字を接頭語として伴
う]。従って、メタロセンを用いたポリマー類であるM
IPP−1およびMIPP−2のデータをそれぞれ曲線
2Aおよび2Bで示し、そしてチーグラー・ナッタを用
いたポリプロピレンのデータを曲線2Cで示す。図2
(延伸速度に対する伸び)から分かるであろうように、
ポリマーMIPP−2(曲線2B)が示す伸びは上記延
伸速度範囲に渡ってポリマー類ZNPPおよびMIPP
−1のそれよりも高い。図3(延伸速度に対する粘り強
さ)では、MIPP−1が高い粘り強さを示してそれに
ZNPPそしてMIPP−2が続くことが分かるであろ
う。メタロセンを基とする2種類のポリマー類が示す粘
り強さは、曲線3Aおよび3Bが示すように、延伸速度
に伴って高くなるが、チーグラー・ナッタを基とするポ
リマーの粘り強さ(曲線3C)は延伸速度に伴って低く
なる。歪みに対する粘り強さの曲線の下の面積を積分す
ることで測定した比じん性を図4に示す。メタロセンを
基とするポリマー類は両方ともチーグラー・ナッタを基
とするポリマーに比較して高いじん性を示し、MIPP
−2のそれが最大であった。
【0044】図5−9は、メタロセンを基とする2種類
のポリマー類およびチーグラー・ナッタを基とするポリ
マー類から紡糸した繊維が示すいろいろな広角回折パタ
ーンのグラフである。図5−9の各々において、強度
(1秒当たりのカウント数)(CPS)を横座標の回折
角2θに対して縦座標にプロットする。図5および6で
は、この上で用いたのと同じ規則を用いてメタロセンを
基とする2種類のポリマー類から延伸した繊維を表示
し、また図5でも、チーグラー・ナッタを基とするポリ
プロピレンを同じ規則で表示する。
【0045】いろいろな巻上げ速度で集めたサンプルの
x線回折パターンを調べることで、各サンプルのパター
ンは巻上げ速度に伴って変わらないことが分かる。図5
に、上記3種類のサンプルを2500m/分で集めた場
合の強度(1秒当たりのカウント数)(CPS)を横座
標の延伸速度に対して縦座標にプロットしたプロットを
示す。ポリマーMIPP−1を示す曲線5Aは、明瞭な
ピークを全く示さないで、幅広いピークを1つ示す。ポ
リマー類MIPP−2およびZNPPそれぞれの曲線5
Bおよび5Cは明瞭なピークを3つ示し、ポリマーZN
PPのピークの方が高くて鮮明であった。曲線5AのM
IPP−1回折パターンは性質が非晶質であることを示
しており、そしてMIPP−2およびZNPPのパター
ンは結晶性ピークであることを示している。このような
結果は、明らかに、上記3種類のポリマー類が示す結晶
化および配向特性が極めて異なることを示している。従
って、これらが示す機械的特性の差は図2−4に示す如
きである。
【0046】上記3種類のポリマー類が示す結晶化挙動
を更に詳細に調べる目的で、非常に低い速度(重力)、
200m/分、500m/分および1000m/分にお
いてそれらが示す回折パターンをそれらに延伸を受けさ
せないで観察した。静的条件下における結晶化挙動を理
解する目的で、また、急冷した状態でも回折パターンを
取った。2θに対する強度のグラフを図7−9に示す。
図7に、メタロセンを基とするポリプロピレン(MIP
P−1で表示)を重力速度および1分当たり200、5
00および1,000メートルの紡糸速度で紡糸した場
合に観察される回折パターンをそれぞれ曲線21A、2
2A、23Aおよび24Aで示す。図8に、メタロセン
を基とするポリマー(MIPP−2で表示)を1分当た
り200、500および1,000メートルの紡糸速度
で紡糸した場合の相当する曲線を21B(重力)、22
B、23Bおよび24Bで示す。図9にチーグラー・ナ
ッタを基とするポリプロピレンの場合の同じデータを示
し、この図における曲線21C、22C、23Cおよび
24Cはそれぞれ重力条件および1分当たり200、5
00および1,000メートルの紡糸速度の場合の強度
を示す。通常の急冷条件下でMIPP−1およびMIP
P−2が示す回折パターンを調べると(図6)、メタロ
センを基とする2種類のMIPPは同様な形態学的形態
(2θ=19.9度においてγを伴うαおよびγ形態)
下で結晶化することが分かる。しかしながら、その後の
各サンプルの回折パターンは配向度合が増すに伴って極
めて異なって来る。図7は、ポリマーMIPP−1では
紡糸速度を次第に速くするに伴って最初に存在する3つ
の強い反射(ピーク)が1つの幅広いピークに融合しか
つ2θ=21.4度の所の反射強度が弱くなることを示
している。ピークをデコンボリューション(decon
volution)することで、ポリマーMIPP−1
の場合には紡糸速度が速くなるにつれて非晶度が高くな
ることが分かる。図5を参照して、MIPP−1サンプ
ルにおける配向は主に非晶質であると述べることができ
るであろう。図8に示すポリマーMIPP−2のピーク
を同様にデコンボリューションすると、紡糸速度を速く
するに伴って3つの反射(2θ=14.2、16.9お
よび18.6度)がより鮮明になることが分かる。ま
た、非晶質の含有量も速度に伴って高くなる。図9は、
チーグラー・ナッタを基とするポリプロピレンの場合に
は紡糸速度に伴って結晶含有量が高くなって非晶質の含
有量が非常に小さくなることを示している。
【0047】この上で述べたように、本発明の一置換イ
ンデニル配位子構造物は単独または1種以上の多置換ビ
ス(インデニル)配位子との混和物の状態で使用可能で
ある。本発明で用いることができる特に有用な二置換ビ
ス(インデニル)メタロセン類には、2位ばかりでなく
4位が置換されているメタロセンが含まれる。インデニ
ル基の2位の置換基はこの上に記述した通りであり、エ
チルまたはメチルが好適であり、特に後者が好適であ
る。インデニル基の4位の置換基は、通常、2位の置換
基であるアルキル基よりもかさ高く、それには比較的か
さ高い第二および第三アルキル基ばかりでなくフェニ
ル、トリルなどが含まれる。従って、4位の置換基は一
般に2位の置換基よりも高い分子量を有する。このよう
に、2位の置換基がメチルまたはエチル基である場合、
4位の置換基はイソプロピルまたは第三ブチル基の形態
ばかりでなく芳香族基の形態も取り得る。この上で述べ
たように、一置換インデニル基、例えばジメチルシリ
ル,ビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロ
ライドなどと組み合わせて、4位にアリール基を有する
二置換メタロセンを用いるのがしばしば好適であろう。
特に好適には、ジメチルシリルビス(2−メチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロライドと組み合わせて、相当
するジメチルシリルビス(2−メチル,4−フェニルイ
ンデニル)ジルコニウムジクロライドを存在させる。ま
た、三置換ビス(インデニル)化合物を用いることも可
能である。具体的には、上記シリルビス(2−メチルイ
ンデニル)誘導体と組み合わせてラセミ型ジメチルシリ
ルビス(2−メチル,4,6ジフェニルインデニル)ジ
ルコニウムジクロライドを用いることができる。
【0048】本発明では、使用するメタロセンまたはメ
タロセン混合触媒系を、本分野の技術者が充分に理解す
るであろうように共触媒であるアルモキサンと組み合わ
せて用いる。通常は、メチルアルモキサンを共触媒とし
て用いるが、他のいろいろなポリマー状アルモキサン
類、例えばエチルアルモキサンおよびイソブチルアルモ
キサンなどをメチルアルモキサンの代わりまたはそれと
協力させて用いることも可能である。メタロセンを基と
する触媒系でそのような共触媒を用いることは、例えば
米国特許第4,975,403号(これの開示は全体が
引用することによって本明細書に組み入れられる)など
に開示されているように本技術分野でよく知られてい
る。また、共触媒または捕捉剤であるいわゆるアルキル
アルミニウムも一般にメタロセンとアルモキサンの触媒
系と組み合わせて用いられる。適切なアルキルアルミニ
ウムまたはアルキルアルミニウムハライド類には、トリ
メチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム(TEA
L)、トリイソブチルアルミニウム(TIBAL)およ
びトリ−n−オクチルアルミニウム(TNOAL)が含
まれる。また、そのような共触媒の混合物を本発明の実
施で用いることも可能である。トリアルキルアルミニウ
ム類が一般に捕捉剤として使用されているが、アルキル
アルミニウムハライド類、例えばジエチルアルミニウム
クロライド、ジエチルアルミニウムブロマイドおよびジ
メチルアルミニウムクロライドまたはジメチルアルミニ
ウムブロマイドなどを本発明の実施で用いることも可能
であると認識されるべきである。
【0049】本発明で用いるメタロセン触媒を均一触媒
系として用いることも可能であるが、好適にはそれを支
持型触媒として用いる。支持型触媒系は通常のチーグラ
ー・ナッタおよびメタロセン型触媒の両方に関して本技
術分野でよく知られている。メタロセン触媒の支持で用
いるに適切な支持体は、例えばWelbornの米国特
許第4,701,432号などに開示されており、それ
にはタルク、無機酸化物または樹脂状支持体材料、例え
ばポリオレフィンなどが含まれる。具体的な無機酸化物
にはシリカおよびアルミナが含まれ、それらは単独で使
用可能であるか、或は他の無機酸化物、例えばマグネシ
ア、チタニア、ジルコニアなどと組み合わせて使用可能
である。メタロセン触媒用の他の支持体がSuga他の
米国特許第5,308,811号およびMatsumo
toの米国特許第5,444,134号に開示されてい
る。両方の特許で用いられた支持体は、高い表面積を有
するいろいろな無機酸化物または粘土様材料であるとし
て特徴づけられる。上記Suga他の特許で用いられた
支持体材料は、粘土材料、イオン交換を受けさせた層状
化合物、ケイソウ土、シリケート類またはゼオライト類
であるとして特徴づけられる。Sugaが説明している
ように、その高い表面積を有する支持体材料が有する孔
容積の半径は少なくとも20オングストロームであるべ
きである。Sugaが具体的に開示している好適な材料
は、粘土および粘土材料、例えばモントモリロナイトな
どである。Sugaは、支持体材料とメタロセンと有機
アルミニウム化合物、例えばトリエチルアルミニウム、
トリメチルアルミニウム、いろいろなアルキルアルミニ
ウムクロライド類、アルコキサイド類もしくは水素化物
またはアルモキサン、例えばメチルアルモキサン、エチ
ルアルモキサンなどを混合することを通して触媒成分を
調製している。上記3成分を如何なる順で一緒に混合し
てもよいか或はそれらを同時に接触させてもよい。上記
Matsumotoの特許にも同様に支持型触媒が開示
されていて、その支持体は無機酸化物担体、例えばSi
2、Al23、MgO、ZrO2、TiO2、Fe
23、B22、CaO、ZnO、BaO、ThO2およ
びそれらの混合物、例えばシリカアルミナ、ゼオライ
ト、フェライト、およびガラス繊維などで供給可能であ
る。他の担体にはMgCl2、Mg(O−Et)2、およ
びポリマー類、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、置換ポリスチレンおよびポリアリレート
(polyarylate)など、澱粉および炭素が含
まれる。上記担体は50−500m2/gの表面積およ
び20−100ミクロンの粒子サイズを有すると記述さ
れている。この上に記述した如き支持体を用いることが
できる。本発明の実施で用いるに好適な支持体には、表
面積が約300−800m2/gで粒子サイズが約5−
50ミクロンのシリカが含まれる。触媒系の調合でメタ
ロセン類の混合物を用いる場合には、その支持体を共触
媒である有機アルミニウム、例えばTEALまたはTI
BALなどで処理した後にメタロセンが入っている炭化
水素溶液に接触させそして次に乾燥した粒子状触媒系に
到達させる目的で溶媒を除去する乾燥段階を設けること
も可能である。別法として、個別に支持させたメタロセ
ン類の混合物を用いることも可能である。このように、
メタロセン類の混合物を用いる場合、1番目のメタロセ
ン、例えばラセミ型ジメチルシリルビス(2−メチルイ
ンデニル)ジルコニウムジクロライドを1番目のシリカ
支持体に支持させてもよい。2番目の二置換メタロセ
ン、例えばラセミ型ジメチルシリルビス(2−メチル,
4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライドを
2番目の支持体に支持させてもよい。次に、このように
して個別に支持させた2種類のメタロセンをある量で一
緒に混合して重合反応で用いる不均一触媒混合物を生じ
させてもよい。
【0050】この上で行った実験研究の考察を参考にす
ることで、本発明に従って用いる単一部位のイソ特異的
メタロセン触媒を用いると繊維紡糸工程で用いるイソタ
クティックポリマーの構造を調節することができること
が認識されるであろう。ポリマー繊維の機械的特性は使
用するポリマーで決定され得ることから、分子量分布イ
ソタクティック性の意味でポリマー類が示す性質をNM
R分析で測定する。この繊維の特性は、逆に、ポリマー
の構造と協力させて延伸速度、延伸比および紡糸速度の
意味の繊維紡糸速度で調節可能である。
【0051】商業的繊維製造システムの操作では、その
ような関係を利用して繊維の特性が変わるように2段階
紡糸手順の繊維生産速度を変えるのが有利であり得る。
このように、延伸速度を所望の範囲内、好適には1分当
たり2,000−5,000メートルの範囲、より好適
には1分当たり3,000−4,000メートルの範囲
内で変えると同時に紡糸速度を変えて延伸比を一定に維
持することができる。従って、商業的運転で典型的な
3:1の延伸比を用いる場合には、紡糸速度を好適な範
囲内において1分当たり1,000メートル(延伸速度
が1分当たり3,000メートルであることに相当)か
ら1分当たり約1,500メートルの紡糸速度(延伸速
度が1分当たり4,500メートルであることに相当)
に及んで変えることができる。
【0052】分かるであろうように、本発明で用いるイ
ソ特異的メタロセンを用いて製造したイソタクティック
ポリマーを使用すると繊維紡糸工程を所望繊維特性の注
文に合わせることができる。それに付随して、繊維紡糸
手順の速度を変えたとしても紡糸機に供給するポリマー
類をイソタクティックポリマーの製造で用いるイソ特異
的メタロセンの意味で変えなくてもよい。例えば、この
上で述べた実験研究で分かるであろうように、この上で
触媒Bとして識別したイソ特異的メタロセンを用いて製
造したポリマーは、3:1の延伸比において、1分当た
り4,000メートルの高い延伸速度で最良の粘り強さ
値(繊維に関する)をもたらした。このように延伸速度
が速いことは、勿論、生産率が高いことに一致し、かつ
また良好な繊維じん性である1デニール当たり約2グラ
ムのじん性がもたらされた。触媒Bを用いて製造したポ
リマーMIPP−2が最大伸びを達成した。カーペット
用繊維の場合、伸びが100%であることは良好である
と見なされる。
【0053】本発明で用いるイソタクティックポリプロ
ピレンが示す分子量分布は狭く、好適には2−3の範囲
内である。この分子量分布は、逆に、重合手順で特別な
イソ特異的メタロセンを指定することを通して調節可能
である。このように、上記範囲の上限に近い分子量分布
にすると、一般に、弾力性(伸びパーセントで測定)お
よび機械的強度(幅広い延伸速度範囲に渡って測定した
比じん性)の意味で最良の結果がもたらされ、これは、
より低い分子量分布を示すポリマー類、例えばこの上で
識別した触媒Aを用いて製造したポリマー類の場合とは
対照的である。他方、触媒Aを用いて製造したポリマー
類が最も良好な最大粘り強さを示すのは、上記所望範囲
の下限近くの延伸速度にした時である。
【0054】上述したように、ポリマーのイソタクティ
ック性はイソ特異的メタロセンを適切に選択することで
調節可能である。本発明の実施では、メソペンタドが少
なくとも90%であることで決定されるようにイソタク
ティック性が少なくとも90%のポリマーを用いるのが
好適であろう。このポリマーはメソダイヤドを少なくと
も95%有するべきであり、このことはラセミ型ダイヤ
ドが5%以下であることに相当する。更に、このポリマ
ー類に、この上に記述した如き2,1挿入誤りを好適に
は約1%またはそれより若干高い値で持たせる[触媒A
を用いて製造したポリマー類で示されるように]。ポリ
マーが示す溶融温度は2,1挿入が減少するにつれて高
くなる。実用事項として、2,1挿入誤りが少なくとも
0.5%のポリマー類を用いるのが好適である。
【0055】1つの様式の運転操作中に所望物性を有す
る繊維が生じそして別の様式の運転操作中に別の所望物
性もしくは物性類を有する繊維が生じるように繊維成形
操作をイソタクティックポリプロピレンおよびそれの重
合で用いる触媒の意味そして繊維紡糸パラメーターの意
味で変えることができることが、この上で行った説明か
ら認識されるであろう。変えることができるパラメータ
ーには、伸びパーセントおよびじん性の如きパラメータ
ーが影響を受けるように延伸比を一定に維持するか或は
延伸比を変えながら延伸速度および紡糸速度を所望範囲
内で変えることが含まれる。同様に、繊維のそのような
物理的パラメーターが影響を受けるように、繊維紡糸操
作過程で延伸速度および/または延伸比を一定に維持す
るか或はそのような繊維紡糸パラメーターを変えるばか
りでなく繊維紡糸装置に供給するポリマー類を変えなが
ら1つのポリマーを別のポリマーに変える(ポリプロピ
レンの重合で用いるメタロセン触媒の意味で区別する)
ことができる。上記実験データで示すように、幅広い範
囲の延伸速度に渡って良好な伸び特性をもたらしかつ幅
広い範囲の延伸速度に渡って良好な比じん性をもたらす
意味で、実質的な2,1挿入誤りを与える上記式(5)
で特徴付けられる種類のメタロセン触媒を用いて製造し
たプロピレンポリマー類の使用が特に望ましい。しかし
ながら、この上に記述したように2−置換ビス(インデ
ニル)配位子と多置換ビス(インデニル)配位子の両方
を組み込むように修飾してもよい触媒系を用いて製造し
た数種のポリマー類もそのようなパラメーターの範囲内
で使用可能である。
【0056】本発明の具体的な態様を記述して来たが、
それの修飾形を本分野の技術者が思い浮かぶ可能性があ
ることで添付請求の範囲内に入る如きそのような修飾形
全部を保護することを意図することは理解されるであろ
う。
【0057】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0058】1. ポリプロピレン繊維の製造方法であ
って、(a) 式 rac−R’R”Si(2−RiInd)MeQz [式中、R’、R”は、各々独立して、C1−C4アルキ
ル基またはフェニル基であり、Indは、近位が置換基
iで置換されていてその他の位置が未置換であるか或
は4、5、6および7位の1つまたは2つが置換されて
いるインデニル基または水添インデニルであり、Ri
は、エチル、メチル、イソプロピルまたは第三ブチル基
であり、Meは、チタン、ジルコニウム、ハフニウムお
よびバナジウムから成る群から選択される遷移金属であ
り、そして各Qは、独立して、炭素原子を1から4個含
むヒドロカルビル基またはハロゲンである]で特徴付け
られるメタロセン触媒の存在下でプロピレンを重合させ
ることで生じさせた2,1挿入を少なくとも0.5%含
有しかつメソダイヤドが少なくとも95%のイソタクテ
ィック性を示すイソタクティックポリプロピレンを含む
ポリプロピレンポリマーを供給し、(b) 上記ポリマ
ーを加熱して溶融状態にしそして上記溶融状態にしたポ
リマーを押出し加工して繊維プレフォームを成形し、
(c) 上記繊維プレフォームを1分当たり少なくとも
500メートルの紡糸速度で紡糸した後、上記プレフォ
ームの延伸を延伸比が少なくとも3になるように1分当
たり少なくとも1,500メートルの速度で行うこと
で、連続ポリプロピレン繊維を生じさせる、段階を含む
方法。
【0059】2. 上記繊維を1分当たり少なくとも
1,000メートルの紡糸速度および1分当たり少なく
とも3,000メートルの延伸速度で成形する第1項記
載の方法。
【0060】3. 上記ポリマーが2−3の範囲内の分
子量分布および150−160℃の範囲内の溶融温度を
示す第1項記載の方法。
【0061】4. 上記ポリプロピレンポリマーがメソ
ペンタドを少なくとも90%有する第3項記載の方法。
【0062】5. 上記イソタクティックポリプロピレ
ンが0.5−2%の範囲の2,1挿入を有することを特
徴とする第4項記載の方法。
【0063】6. 上記イソタクティックポリプロピレ
ンが2,1挿入を少なくとも1パーセント有する第4項
記載の方法。
【0064】7. ポリプロピレン繊維の製造方法であ
って、 a. インデニル配位子が鏡像体で置換もしくは未置換
であってもよい橋状ビス(インデニル)配位子を有する
として特徴付けられるイソ特異的メタロセン触媒の存在
下でプロピレンを重合させることで生じさせた2,1挿
入を少なくとも0.5%含有しかつメソダイヤドが少な
くとも95%のイソタクティック性を示すイソタクティ
ックポリプロピレンを含むポリプロピレンポリマーを供
給し、 b. 上記ポリマーを加熱して溶融状態にしそして上記
溶融状態にしたポリマーを押出し加工して繊維プレフォ
ームを成形し、 c. 上記繊維プレフォームを1分当たり少なくとも5
00メートルの紡糸速度で紡糸した後、上記プレフォー
ムの延伸を延伸比が少なくとも2になるように1分当た
り少なくとも1500メートルの速度で行うことで、所
望の物性を有する連続ポリプロピレン繊維を生じさせ、 d. イソ特異的メタロセン触媒の存在下でプロピレン
を重合させることで生じさせたポリプロピレンポリマー
を継続して供給しそして上記継続して供給したポリマー
を加熱して溶融状態にしそして上記溶融状態にしたポリ
マーを押出し加工して繊維プレフォームを成形し、そし
て e. 上記段階(d)の繊維プレフォームを1分当たり
少なくとも500メートルの紡糸速度で紡糸した後、上
記プレフォームの延伸を延伸比が少なくとも2になるよ
うに1分当たり少なくとも1500メートルの速度で行
うことで、連続ポリプロピレン繊維を生じさせるが、上
記延伸速度と段階(c)の延伸速度を異ならせることで
上記連続ポリプロピレン繊維の機械的特性を変化させ
る、段階を含む方法。
【0065】8. 該段階(d)のポリマーを該段階
(a)のポリマーで用いた触媒とは異なるメタロセン触
媒を用いて生じさせる第7項記載の方法。
【0066】9. 該段階(a)および(d)のポリマ
ー類の少なくとも1つが式 rac−R’R”Si(2−RiInd)MeQz で特徴付けられる触媒の存在下で重合させたイソタクテ
ィックポリプロピレンである第8項記載の方法。
【0067】10. 該段階(e)の異なる延伸速度が
上記繊維の破壊伸び%を変えるに有効である第7項記載
の方法。
【0068】11. 上記繊維の有効破壊伸びが少なく
とも100%である第10項記載の方法。
【0069】12. 上記延伸速度における変化が上記
繊維の比じん性を変えるに有効である第7項記載の方
法。
【0070】13. 上記繊維の比じん性が1デニール
当たり少なくとも1.5グラムである第12項記載の方
法。
【0071】14. 段階(c)および(e)の少なく
とも1つにおいて上記繊維の延伸を1分当たり少なくと
も1,000メートルの紡糸速度および1分当たり少な
くとも3,000メートルの延伸速度で行う第7項記載
の方法。
【0072】15. 式: rac−R’R”Si(2−RiInd)MeQz [式中、R’、R”は、各々独立して、C1−C4アルキ
ル基またはフェニル基であり、Indは、近位が置換基
iで置換されていてその他の位置が未置換であるか或
は4、5、6および7位の1つまたは2つが置換されて
いるインデニル基または水添インデニルであり、Ri
は、エチル、メチル、イソプロピルまたは第三ブチル基
であり、Meは、チタン、ジルコニウム、ハフニウムお
よびバナジウムから成る群から選択される遷移金属であ
り、そして各Qは、独立して、炭素原子を1から4個含
むヒドロカルビル基またはハロゲンである]で特徴付け
られる触媒の存在下で重合させた2,1挿入を少なくと
も0.5%含有するイソタクティックポリプロピレンか
ら生じさせた延伸ポリプロピレン繊維を含む組み合わせ
である細長い繊維製品であって、上記繊維が紡糸および
延伸を1分当たり少なくとも3,000メートルの延伸
速度および少なくとも3の延伸比で行うことで生じさせ
た繊維で少なくとも100%の破壊時伸びおよび1デニ
ール当たり少なくとも1.5グラムの比じん性を示すこ
とをさらなる特徴とする繊維である、繊維製品。
【0073】16. 上記延伸繊維が0.5−2%の範
囲内の2,1挿入を有することを特徴とするイソタクテ
ィックポリプロピレンから生じさせた繊維である第15
項記載の繊維製品。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、延伸比(縦座標)を延伸速度(横座
標)に対してプロットした図であり、この図は、紡糸お
よび延伸条件を変えると繊維の特性が変わることを示し
ている。
【図2】図2は、メタロセン触媒を触媒として用いて製
造したポリプロピレンおよびチーグラー・ナッタ触媒を
触媒として用いて製造したポリプロピレンが示す伸び
(縦座標)を延伸速度(横座標)に対して示すグラフ図
である。
【図3】図3は、図2に示した3種類のポリマーが示す
粘り強さ(縦座標)を延伸速度(横座標)に対して示す
グラフである。
【図4】図4は、図2に示した3種類のポリマーが示す
比じん性(縦座標)を延伸速度(横座標)に対して示す
グラフである。
【図5】図5に、図2に示すポリマー類を1分当たり
2,500メートルで成形した繊維が示す広角x線散乱
(WAXS)パターンの比較を示す。
【図6】図6に、図2に示した2種類のポリプロピレン
を基とするポリマー類が静止状態で示すWAXSパター
ンを示す。
【図7】図7に、メタロセンを基とするポリプロピレン
をいろいろな速度で紡糸した時のWAXSパターンを示
す。
【図8】図8は、メタロセンを基とする別のポリプロピ
レンをいろいろな速度で紡糸した時のWAXSパターン
を示すグラフ図である。
【図9】図9は、チーグラー・ナッタを基とするポリプ
ロピレンをいろいろな速度で紡糸した時のWAXSパタ
ーンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドウアルド・イー・ザモラ アメリカ合衆国テキサス州77401ベレア・ ウツドローンポイント5234 (72)発明者 ジエイ・ヌグエン アメリカ合衆国テキサス州77505パサデ ナ・ベイフエアストリート5215

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン繊維の製造方法であっ
    て、(a) 式 rac−R’R”Si(2−RiInd)MeQz [式中、R’、R”は、各々独立して、C1−C4アルキ
    ル基またはフェニル基であり、Indは、近位が置換基
    iで置換されていてその他の位置が未置換であるか或
    は4、5、6および7位の1つまたは2つが置換されて
    いるインデニル基または水添インデニルであり、Ri
    は、エチル、メチル、イソプロピルまたは第三ブチル基
    であり、Meは、チタン、ジルコニウム、ハフニウムお
    よびバナジウムから成る群から選択される遷移金属であ
    り、そして各Qは、独立して、炭素原子を1から4個含
    むヒドロカルビル基またはハロゲンである]で特徴付け
    られるメタロセン触媒の存在下でプロピレンを重合させ
    ることで生じさせた2,1挿入を少なくとも0.5%含
    有しかつメソダイヤドが少なくとも95%のイソタクテ
    ィック性を示すイソタクティックポリプロピレンを含む
    ポリプロピレンポリマーを供給し、(b) 上記ポリマ
    ーを加熱して溶融状態にしそして上記溶融状態にしたポ
    リマーを押出し加工して繊維プレフォームを成形し、
    (c) 上記繊維プレフォームを1分当たり少なくとも
    500メートルの紡糸速度で紡糸した後、上記プレフォ
    ームの延伸を延伸比が少なくとも3になるように1分当
    たり少なくとも1,500メートルの速度で行うこと
    で、連続ポリプロピレン繊維を生じさせる、段階を含む
    方法。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン繊維の製造方法であっ
    て、 a. インデニル配位子が鏡像体で置換もしくは未置換
    であってもよい橋状ビス(インデニル)配位子を有する
    として特徴付けられるイソ特異的メタロセン触媒の存在
    下でプロピレンを重合させることで生じさせた2,1挿
    入を少なくとも0.5%含有しかつメソダイヤドが少な
    くとも95%のイソタクティック性を示すイソタクティ
    ックポリプロピレンを含むポリプロピレンポリマーを供
    給し、 b. 上記ポリマーを加熱して溶融状態にしそして上記
    溶融状態にしたポリマーを押出し加工して繊維プレフォ
    ームを成形し、 c. 上記繊維プレフォームを1分当たり少なくとも5
    00メートルの紡糸速度で紡糸した後、上記プレフォー
    ムの延伸を延伸比が少なくとも2になるように1分当た
    り少なくとも1500メートルの速度で行うことで、所
    望の物性を有する連続ポリプロピレン繊維を生じさせ、 d. イソ特異的メタロセン触媒の存在下でプロピレン
    を重合させることで生じさせたポリプロピレンポリマー
    を継続して供給しそして上記継続して供給したポリマー
    を加熱して溶融状態にしそして上記溶融状態にしたポリ
    マーを押出し加工して繊維プレフォームを成形し、そし
    て e. 上記段階(d)の繊維プレフォームを1分当たり
    少なくとも500メートルの紡糸速度で紡糸した後、上
    記プレフォームの延伸を延伸比が少なくとも2になるよ
    うに1分当たり少なくとも1500メートルの速度で行
    うことで、連続ポリプロピレン繊維を生じさせるが、上
    記延伸速度と段階(c)の延伸速度を異ならせることで
    上記連続ポリプロピレン繊維の機械的特性を変化させ
    る、段階を含む方法。
  3. 【請求項3】 式: rac−R’R”Si(2−RiInd)MeQz [式中、R’、R”は、各々独立して、C1−C4アルキ
    ル基またはフェニル基であり、Indは、近位が置換基
    iで置換されていてその他の位置が未置換であるか或
    は4、5、6および7位の1つまたは2つが置換されて
    いるインデニル基または水添インデニルであり、Ri
    は、エチル、メチル、イソプロピルまたは第三ブチル基
    であり、Meは、チタン、ジルコニウム、ハフニウムお
    よびバナジウムから成る群から選択される遷移金属であ
    り、そして各Qは、独立して、炭素原子を1から4個含
    むヒドロカルビル基またはハロゲンである]で特徴付け
    られる触媒の存在下で重合させた2,1挿入を少なくと
    も0.5%含有するイソタクティックポリプロピレンか
    ら生じさせた延伸ポリプロピレン繊維を含む組み合わせ
    である細長い繊維製品であって、上記繊維が紡糸および
    延伸を1分当たり少なくとも3,000メートルの延伸
    速度および少なくとも3の延伸比で行うことで生じさせ
    た繊維で少なくとも100%の破壊時伸びおよび1デニ
    ール当たり少なくとも1.5グラムの比じん性を示すこ
    とをさらなる特徴とする繊維である、繊維製品。
JP10251798A 1997-09-24 1998-08-24 ポリプロピレン繊維 Withdrawn JPH11181620A (ja)

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