JPH11181477A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH11181477A
JPH11181477A JP9349121A JP34912197A JPH11181477A JP H11181477 A JPH11181477 A JP H11181477A JP 9349121 A JP9349121 A JP 9349121A JP 34912197 A JP34912197 A JP 34912197A JP H11181477 A JPH11181477 A JP H11181477A
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Sayaka Satou
さやか 佐藤
Hideyuki Hanazawa
英行 花沢
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の成分（ａ）及び（ｂ）： （ａ）両性界面活性剤 ２〜３５重量％、 （ｂ）成分（ａ）を除いた、分子中にカルボキシル基とアミノ基又は第４級アン モニウム基とを有する化合物 ６〜４０重量％ を含有する洗浄剤組成物。 【効果】 増粘剤を使用せずに容易に増粘され、温度安
定性に優れ、しかも洗浄後の肌感触が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、増粘剤を使用せず
に増粘され、温度安定性に優れ、しかも洗浄後の肌感触
が良好な洗浄剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】皮膚、毛髪等の洗浄剤組成物において、
使用時に身体等から流れるのを防止するためにゲル状と
するには、増粘剤が使用されている。しかしながら、洗
浄剤組成物中に増粘剤を配合するには、加熱攪拌する必
要があるなど、その扱いが非常に繁雑であるという欠点
があった。また、このようにして得られたゲルは温度や
pHの影響を受けやすく、安定性の点でも問題があった。
【０００３】このため、通常の増粘剤を使用せず、アミ
ドベタイン及び塩類によりゲル化させた粘稠組成物（特
開昭５８−７９０９９号公報）が提案されている。しか
しながら、このような組成物を洗浄剤組成物として適用
した場合には、洗浄後の皮膚等に湿潤感を与えることが
できないなど、良好な肌感触を得ることはできなかっ
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、増粘剤を使用せずに容易に増粘され、温度安定性に
優れ、しかも洗浄後の肌感触が良好な洗浄剤組成物を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、両性界面活性剤、及
び分子中にカルボキシル基とアミノ基又は４級アンモニ
ウム基とを有する化合物を特定の割合で組合わせて用い
れば、増粘剤を用いる必要がなく、室温で混合すること
により容易に増粘し、温度安定性に優れ、しかも洗浄後
の肌感触が良好な洗浄剤組成物が得られることを見出
し、本発明を完成した。
【０００６】すなわち、本発明は、次の成分（ａ）及び
（ｂ）： （ａ）両性界面活性剤 ２〜３５重量％、 （ｂ）成分（ａ）を除いた、分子中にカルボキシル基とアミノ基又は第４級アン モニウム基とを有する化合物 ６〜４０重量％ を含有する洗浄剤組成物を提供するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分（ａ）の
両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン型両性界
面活性剤が好ましく、具体的には、例えばアルキルアミ
ドベタイン、アルキルアミノベタイン、アルキルベタイ
ン、アルキルアミノアミドヒドロキシエチルベタイン等
が挙げられる。これらのうち、特に炭素数８〜２０アル
キル基又はアシル基を有するものが好ましい。
【０００８】成分（ａ）の両性界面活性剤は、１種又は
２種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に２
〜３５重量％、好ましくは２〜２０重量％配合される。
２重量％未満では系を増粘させることができず、３５重
量％を超えると系が固化する場合があり、好ましくない
外観となる。
【０００９】本発明で用いられる成分（ｂ）の化合物
は、成分（ａ）以外のもので、分子中にカルボキシル基
とアミノ基又は第４級アンモニウム基とを有するのもの
である。かかる化合物としては、中性アミノ酸、ベタイ
ン型化合物及びエチレンジアミン４酢酸塩が好ましい。
具体的には、中性アミノ酸としては、例えばグリシン、
サルコシン、Ｌ−セリン、β−アラニン、アミノ酪酸等
が挙げられ、ベタイン型化合物としては、例えばトリメ
チルグリシン、トリメチルセリン、ヒドロキシエチルジ
メチルグリシン、モノエタノール−Ｃ5−カルボキシベ
タイン等が挙げられる。これらのうち、特にベタイン型
化合物、更にトリメチルグリシンが十分な増粘効果と保
湿効果が得られるので好ましい。
【００１０】成分（ｂ）の化合物は、１種又は２種以上
を組合わせて用いることができ、全組成中に６〜４０重
量％、好ましくは６〜３０重量％、特に好ましくは６〜
２０重量％配合される。６重量％未満では系を増粘させ
ることができず、４０重量％を超えると系が固化する場
合があり、洗浄剤として使用するためには、４０重量％
までが好ましい。
【００１１】また、成分（ａ）と成分（ｂ）の重量比
は、（ａ）／（ｂ）＝１／１０〜１０／１、特に１／５
〜５／１、更に１／５〜３／１であるのが好ましい。こ
の範囲内であると、容易に増粘してゲル状組成物が得ら
れ、好ましい。
【００１２】本発明の洗浄剤組成物には、前記成分に加
え、本発明の効果を損なわない範囲において、前記以外
の界面活性剤を配合することができる。かかる界面活性
剤としては、通常の洗浄剤組成物に用いられるものであ
れば特に制限されず、例えばアルキル硫酸塩、アルキル
スルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、Ｎ−
アシルサルコシン塩、Ｎ−アシル−Ｎ−メチルタウリン
塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エス
テルスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル酢酸塩、脂肪酸石鹸等のア
ニオン性界面活性剤；脂肪酸アミド、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、糖エステル系、糖エーテル系、糖
アミド系等のノニオン性界面活性剤などが挙げられる。
【００１３】更に、その他の添加剤として、洗浄剤組成
物に通常用いられる成分、例えばプロピレングリコー
ル、ソルビトール、グリセリン等の保湿剤；パール化
剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、
抗炎症剤、防腐剤などを、本発明の効果を損なわない範
囲で適宜配合することができる。
【００１４】本発明の洗浄剤組成物は、成分（ａ）、
（ｂ）及び任意成分と水を室温で混合することにより、
容易に増粘し、通常、透明なゲル状組成物とすることが
できる。また、にごり剤等を配合して、不透明にするこ
とも可能である。なお、水の配合量は、全組成中に４０
〜７０重量％、特に５０〜７０重量％であるのが好まし
い。更に、各成分の配合量を調整することにより、目的
とする粘度が得られ、例えば２５℃における粘度が１，
０００〜１，０００，０００ｃｐｓ、特に１０，０００
〜１００，０００ｃｐｓとするのが好ましい。
【００１５】このようにして得られる本発明の洗浄剤組
成物は、皮膚、毛髪等の洗浄用に用いられ、特に皮膚洗
浄剤、更に洗顔料等として好適である。
【００１６】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、増粘剤を使用
せずに各成分を室温で混合することにより容易に増粘さ
れ、温度安定性に優れ、しかも洗浄後の皮膚等に湿潤感
を与えるなど、洗浄後の肌感触が良好である。
【００１７】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【００１８】実施例１ 表１に示す組成の洗浄剤組成物を製造し、製造し易さ、
形状、温度安定性及び洗浄後の肌感触を評価した。結果
を表１に併せて示す。
【００１９】（評価方法） （１）製造し易さ： ○；熱をかけず、室温で攪拌するのみで容易に調製可
能。 ×；熱をかけて攪拌する必要がある。
【００２０】（２）形状：製造直後の形状を目視で判
定。
【００２１】（３）温度安定性：−５℃で１日保存後の
状態を目視で判定した。 ○；製造直後とかわらず、透明。 △；やや白濁。 ×；白濁。
【００２２】（４）洗浄後の肌感触：洗浄剤組成物を用
いて身体を洗浄した後の肌感触を以下の基準で評価し
た。 ○；良好なしっとり感及びすべすべ感が得られる。 △；ややしっとりする。 ×；明確なしっとり感及びすべすべ感が感じられない。
【００２３】
【表１】
【００２４】実施例２ 以下に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造した。
【表２】 （成分） （重量％） ３０％ラウリン酸アミドプロピルベタイン溶液 １５ ２５％ポリオキシエチレン（2.0）ラウリル硫酸ナトリウム塩 ５ トリメチルグリシン １５ ７０％ソルビトール １０ ５０％クエン酸 ０．１ 香料、防腐剤 適量 精製水 バランス
【００２５】実施例３ 以下に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造した。
【表３】 （成分） （重量％） ３０％ラウリルベタイン溶液 ２０ ５０％ラウリルリン酸カリウム塩 ２０ セリン １５ ８６％グリセリン ３ 香料、防腐剤 適量 精製水 バランス
【００２６】実施例２及び３で得られた洗浄剤組成物は
いずれも、容易に増粘され、透明な外観を呈し、温度安
定性に優れ、しかも洗浄後の肌感触が良好なものであっ
た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 次の成分（ａ）及び（ｂ）： （ａ）両性界面活性剤 ２〜３５重量％、 （ｂ）成分（ａ）を除いた、分子中にカルボキシル基とアミノ基又は第４級アン モニウム基とを有する化合物 ６〜４０重量％ を含有する洗浄剤組成物。
  2. 【請求項２】 成分（ａ）及び（ｂ）の重量比が、
    （ａ）／（ｂ）＝１／１０〜１０／１である請求項１記
    載の洗浄剤組成物。
  3. 【請求項３】 成分（ａ）の両性界面活性剤が、カルボ
    キシベタイン型両性界面活性剤である請求項１又は２記
    載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項４】 成分（ｂ）の化合物が、中性アミノ酸、
    ベタイン型化合物及びエチレンジアミン４酢酸塩から選
    ばれるものである請求項１〜３のいずれか１項記載の洗
    浄剤組成物。
JP9349121A 1997-12-18 1997-12-18 洗浄剤組成物 Pending JPH11181477A (ja)

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