JPH11180745A - 急結材、急結性吹付セメントコンクリート、及び吹付工法 - Google Patents

急結材、急結性吹付セメントコンクリート、及び吹付工法

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JPH11180745A
JPH11180745A JP9348815A JP34881597A JPH11180745A JP H11180745 A JPH11180745 A JP H11180745A JP 9348815 A JP9348815 A JP 9348815A JP 34881597 A JP34881597 A JP 34881597A JP H11180745 A JPH11180745 A JP H11180745A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉塵量が少なく、作業性が良く、材齢28日
後の強度が低下しにくい吹付材料とすることができ、高
強度化することができる急結材、急結性吹付セメントコ
ンクリート、及び吹付工法の提供。 【解決手段】 カルシウムアルミネート、硫酸塩水溶液
又は硫酸塩スラリー、及びアルカリ金属アルミン酸塩を
含有する急結材。セメントと、該急結材とを含有しする
急結性吹付セメントコンクリート。該急結材を使用する
ことを特徴とする吹付工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、道路、鉄
道、及び導水路等のトンネルにおいて、露出した地山面
へ吹付ける時に使用する急結材及び急結性吹付セメント
コンクリートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル掘削等露出した地山の崩
落を防止するために急結材をコンクリートに配合した急
結性吹付コンクリートの吹付工法が行われている(特公
昭60−4149号公報)。この工法は、通常、掘削工
事現場に設置した計量混合プラントで、セメント、骨
材、及び水を混合して吹付コンクリートを調製し、アジ
テータ車で運搬し、コンクリートポンプで圧送し、その
途中に設けた合流管で、他方から圧送した急結材と混合
し、急結性吹付コンクリートとして地山面に所定の厚み
になるまで吹付ける工法である。この吹付工法に使用す
る急結材としては、カルシウムアルミネートに、アルカ
リ金属アルミン酸塩やアルカリ金属炭酸塩等を混合した
ものが使用されていた。
【0003】この急結性吹付コンクリートは、凝結が速
く、コンクリートが速やかに硬化するので、崩落の危険
がある地山面を保護できるが、材齢28日後の長期強度
は、急結材を添加しない吹付コンクリートと比較する
と、30%前後低下するという課題があった。このよう
に、急結材の添加により強度低下が起こるが、比較的安
定した地山においては地山を保護するのには充分な強度
であり、かなり不安定な地山においては、吹付厚さを厚
くすることにより対処されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吹付厚
さを大きくすることは、吹付材料の使用量が多くなるの
で経済的に好ましくないという課題があった。又、強度
発現性を大きくするために急結材の使用量を多くする必
要があるので、急結材の添加装置が大型になってしま
い、粉塵量も多く、作業時間も長くなってしまうという
課題があった。
【0005】近年、大断面トンネルの施工においては、
地山の露出面積が大きくなり、吹付材料の使用量も多く
必要とすることから、より高い強度発現性が期待できる
急結材及びそれを用いた吹付材料の需要が大きくなりつ
つある。そして、長期強度の低下がなく、粉塵量が少な
く、作業性のよい高強度吹付コンクリートが求められる
ようになった。本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、あ
る特定の吹付工法用急結材を使用し吹付けを行うことに
より、上記課題を解決できる知見を得て本発明を完成す
るに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、カルシ
ウムアルミネート、硫酸塩水溶液又は硫酸塩スラリー、
及びアルカリ金属アルミン酸塩を含有してなる急結材で
ある。そして、セメントと、該急結材とを含有してなる
急結性吹付セメントコンクリートであり、該急結材を使
用してなることを特徴とする吹付工法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明では、ペースト、セメントモルタル、及び
コンクリートを総称してセメントコンクリートという。
【0008】本発明で使用するセメントとしては、通常
市販されている普通、早強、中庸熱、及び超早強等の各
種ポルトランドセメント、並びに、これらのポルトラン
ドセメントにフライアッシュや高炉スラグ等を混合した
各種混合セメント等が挙げられ、これらを微粉末化して
使用してもよい。吹付けに要求されるリバウンド率や粉
塵量の低減、圧送性、強度発現性、及び施工条件等によ
り適したセメントを選択できるが、一般的に使用できる
普通ポルトランドセメントや早強ポルトランドセメント
が好ましい。
【0009】又、フルオロカルシウムアルミネートを含
有するフルオロセメントも使用できる。さらに、CaO
をC、Al23 をA、SiO2 をS、及びFe2 3
Fとすると、C2 S、C3 S、C3 A、及びC4 AFと
示されるセメント中の鉱物組成の含有量を変更して焼成
したクリンカーに、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、及
び硫酸ナトリウム等の硫酸塩を併用した特殊セメントも
使用できる。
【0010】本発明で使用するカルシウムアルミネート
とは、CaO原料やAl23 原料等を混合したものを、
キルンで焼成したり、電気炉で溶融したりする等の熱処
理をして得られるものをいい、初期にセメントコンクリ
ートの凝結を起こさせる急結成分である。
【0011】カルシウムアルミネートとしては、C
3 A、C127 、CA、及びCA2 等の鉱物組成で示さ
れるカルシウムアルミネート熱処理物が挙げられ、これ
らの一種又は二種以上を使用してもよい。又、これらを
粉砕したものであってもよく、さらに、その他の成分と
して、ナトリウム、カリウム、及びリチウム等のアルカ
リ金属を一部含有したカルシウムアルミネート等も使用
できる。これらの中では、反応活性の点で、非晶質のカ
ルシウムアルミネートが好ましく、C127 組成に対応
する熱処理物を急冷した非晶質のカルシウムアルミネー
トがより好ましい。
【0012】又、本発明で使用するカルシウムアルミネ
ートとしては、SiO2 成分を含有するアルミノケイ酸
カルシウム、C127 の1つのCaOをCaF2 等のハ
ロゲン化物で置き換えたC117 ・ CaX2 (Xはフッ
素等のハロゲン)、SO3 成分を含有するC4 3 ・ S
3 も同様に使用できる。更に、アルミナセメントも同
様に使用できる。又、本発明で使用するカルシウムアル
ミネートとしては、Na2 Oを添加して焼成する結晶質
のカルシウムアルミネートの1種で、カルシウムアルミ
ネートの合計が70重量%以上、アルミン酸ナトリウム
が20重量%以下、及び未反応のCaOが10重量%以
下であるCaO−Na2 O−Al23 系焼成物も含まれ
る。
【0013】カルシウムアルミネートの粒度は、ブレー
ン値で5000cm2 /g以上が好ましい。5000c
2 /g未満だと急結性や初期強度発現性が低下するお
それがある。
【0014】本発明で使用する硫酸塩水溶液又は硫酸塩
スラリー(以下硫酸塩水溶液等という)は、硫酸塩を水
に溶解させた水溶液又は硫酸塩を水に懸濁させたスラリ
ーである。硫酸塩は、強度発現性を向上するために使用
するものである。硫酸塩水溶液等を使用することによ
り、粉塵の発生がなくなり、作業環境が好ましくなると
いう効果がある。
【0015】硫酸塩としては、硫酸ナトリウムや硫酸カ
リウム等のアルカリ金属硫酸塩、硫酸マグネシウムやセ
ッコウ等のアルカリ土類金属硫酸塩、並びに、硫酸アル
ミニウム等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併
用してもよい。硫酸塩水溶液としては、硫酸ナトリウム
や硫酸カリウム等のアルカリ金属硫酸塩や硫酸アルミニ
ウムを使用した場合に得られやすく、硫酸塩スラリーと
しては、硫酸マグネシウムやセッコウ等のアルカリ土類
金属硫酸塩を使用した場合に得られやすい。これらの中
では、強度発現性の点で、セッコウが好ましい。
【0016】本発明で使用するセッコウは、強度発現性
を向上するために使用するものである。セッコウとして
は、無水セッコウ、半水セッコウ、及び二水セッコウ等
が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用してもよ
い。これらの中では、強度発現性の点で、無水セッコウ
が好ましい。
【0017】硫酸塩の粒度は、強度発現性の点で、ブレ
ーン値で2500cm2 /g以上が好ましく、5000
cm2 /g以上がより好ましい。2500cm2 /g未
満だと強度発現性が低下するおそれがある。
【0018】硫酸塩水溶液等の濃度は、各物質により水
に対する溶解度が異なるため、特に限定されるものでは
ないが、できるだけ高い濃度であることが好ましい。濃
度が低いと、水溶液中又はスラリー中の水の割合がそれ
だけ大きく、効果を得るために水溶液又はスラリーを多
く使用する必要があり、その分、水の使用量も増加し、
強度発現性を阻害するおそれがある。そのため、固形分
濃度としては、10〜70重量%が好ましく、30〜6
0重量%がより好ましい。10重量%未満だと効果は少
なく、70重量%を越えると水溶液又はスラリーの粘性
が高くなるために、圧送性が低下するおそれがある。
【0019】硫酸塩の使用量は、カルシウムアルミネー
ト100重量部に対して、固形分換算で2〜300重量
部が好ましく、50〜150重量部がより好ましい。2
重量部未満だと強度発現性が小さく、300重量部を越
えると初期凝結が遅れ、地山に対する付着性が小さくな
るおそれがある。
【0020】本発明で使用するアルカリ金属アルミン酸
塩(以下アルミン酸塩という)は、セメントの初期凝結
を促進するもので、水酸化アルミニウムとアルカリ金属
水酸化物を混合溶解し、乾燥して粉末状として得られる
ものである。又、液状のものを使用してもよい。
【0021】アルミン酸塩としては、アルミン酸ナトリ
ウム、アルミン酸カリウム、及びアルミン酸リチウム等
が挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用してもよ
い。これらの中では、凝結性の点で、アルミン酸ナトリ
ウムが好ましい。
【0022】アルミン酸塩の90%粒子径は0.3mm
以下が好ましく、0.05〜0.2mmがより好まし
い。0.05mm未満だと吸湿して貯蔵安定性が小さく
なるおそれがあり、0.3mmを越えると急結性が低下
するおそれがある。
【0023】これらのアルミン酸塩は、製造条件により
無水物又はこれらに結晶水を持つもの等が調製でき、い
ずれも使用できるが、カルシウムアルミネートと混合し
たときの貯蔵安定性が向上する点で、アルミン酸塩の強
熱減量が10重量%以下が好ましく、5重量%以下がよ
り好ましい。10重量%を越えるとカルシウムアルミネ
ートと混合した場合に貯蔵安定性が低下し、品質が低下
するおそれがある。
【0024】アルミン酸塩の使用量は固形分換算で、カ
ルシウムアルミネートと硫酸塩の合計100重量部に対
して50重量部以下が好ましく、10重量部以下がより
好ましく、2〜8重量部が最も好ましい。50重量部を
越えると長期強度発現性が低下するおそれがある。
【0025】急結材の使用量は固形分換算で、セメント
100重量部に対して、5〜30重量部が好ましく、7
〜20重量部がより好ましい。5重量部未満だと初期凝
結が十分に得られないおそれがあり、30重量部を越え
ると、長期強度発現性が低下したり、配管等が閉塞した
りし、経済的に不利になるおそれがある。
【0026】本発明では、必要に応じて、さらに、減水
剤や増粘剤等を使用してもよい。
【0027】本発明で使用する減水剤とは、セメントコ
ンクリートの流動性や急結材の分散安定性を改善するた
めに使用するものをいい、特に硫酸塩水溶液や硫酸塩ス
ラリーの濃度が大きい場合に好適である。減水剤として
は液状や粉状のものいずれも使用できる。減水剤として
は、ポリオール誘導体、リグニンスルホン酸塩やその誘
導体、及び高性能減水剤等が挙げられ、これらの一種又
は二種以上を併用してもよい。これらの中では、高強度
発現性や分散安定性の点で、高性能減水剤が好ましい。
高性能減水剤により、急結材の使用量を少なくでき、
又、粉塵の発生量、及びリバウンド率が極めて少なくで
きる。
【0028】高性能減水剤としては、アルキルアリルス
ルホン酸塩のホルマリン縮合物、ナフタレンスルホン酸
塩のホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸塩のホルマ
リン縮合物、及びポリカルボン酸系高分子化合物等が挙
げられ、液状や粉状のものいずれも使用でき、これらの
一種又は二種以上を併用してもよい。これらの中では、
効果が大きい点で、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリ
ン縮合物、メラミンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、
及びポリカルボン酸系高分子化合物が好ましい。
【0029】本発明で使用する増粘剤とは、セメントコ
ンクリートに粘性を与え、吹付直後のダレを防止し、リ
バウンド率を小さくし、粉塵発生を抑制するものをい
う。増粘剤としては、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、及びヒドロキシエ
チルエチルセルロース等のセルロース類、アルギン酸、
アルギン酸ナトリウム、β−1,3グルカン、プルラ
ン、グアガム、カゼイン、及びウェランガム等の多糖
類、酢酸ビニル、エチレン、塩化ビニル、メタクリル
酸、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、及び不飽和カ
ルボン酸等のビニル重合体やこれらの共重合体、並び
に、酢酸ビニル重合体やその共重合体をケン化しポリビ
ニルアルコール骨格に変性したもの等のエマルジョン類
等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用しても
よい。これらの中では、初期凝結を阻害しにくい点で、
セルロース類が好ましい。
【0030】さらに、本発明では、セメントコンクリー
トの凝結時間を遅延させるために、有機酸又はその塩、
有機酸又はその塩と炭酸塩の混合物、リン酸塩、ホウ酸
又はその塩、及びアルコール類等の凝結遅延剤を使用し
てもよい。又、超微粉や繊維を使用してもよい。又、急
結材の急結性を向上させるために、アルカリ金属炭酸塩
やアルカリ土類金属水酸化物を使用してもよい。
【0031】本発明の水の使用量は、強度発現性の点
で、水/セメント比で35%以上が好ましく、40〜5
5%がより好ましい。35%未満だとセメントコンクリ
ートが十分に混合できず、55%を越えると強度発現性
を阻害するおそれがある。なお、ここでいう水の使用量
にはセメントコンクリートと硫酸塩水溶液等の両方に含
有する水を含む。
【0032】本発明で使用する骨材は吸水率が低くて、
骨材強度が高いものが好ましく、細骨材率や骨材の最大
寸法は吹付けできれば特に制限されるものではない。細
骨材としては、川砂、山砂、石灰砂、及び珪砂等が使用
でき、粗骨材としては、川砂利、山砂利、及び石灰砂利
等が使用できる。
【0033】本発明の吹付工法においては、従来使用の
吹付設備等が使用できる。本発明の吹付工法としては、
要求される物性、経済性、及び施工性等に応じた種々の
吹付工法が可能である。本発明の吹付工法としては、乾
式吹付工法も施工できるが、粉塵量が多くなるおそれが
あるので、急結材を使用する前に予め水をセメントコン
クリート側に加えて混練りした湿式吹付工法を使用する
ことが好ましい。湿式吹付工法としては、セメント、細
骨材、粗骨材、及び水を加えて混練し、空気圧送し、途
中にY字管を設け、その一方から急結材供給装置により
急結材を空気圧送し、合流混合して急結性湿式吹付コン
クリートとしたものを吹付ける方法が挙げられる。
【0034】減水剤や増粘剤は、セメントコンクリート
側、急結材側のどちら側にも添加でき、片側のみに添加
してもよく、両側に添加してもよいが、強度向上、リバ
ウンド防止、及び凝結コントロールの点で、セメントコ
ンクリート側に添加することが好ましい。特に、減水剤
としてナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物を、
増粘剤としてセルロース類を併用した場合に、その効果
は大きい。なお、減水剤は、単位水量を小さくし、強度
発現性を向上させる点で、予めセメントコンクリート側
に添加して使用することが好ましい。又、セメントコン
クリート、急結材、硫酸塩水溶液や硫酸塩スラリーの全
てに予め減水剤や増粘剤を添加した場合、吹付時の作業
性が良く、リバウンド率や粉塵量を小さくできる。最終
的にこれらの材料を混合した急結性吹付セメントコンク
リートが吹付けられれば問題はない。
【0035】本発明の吹付工法においては、従来使用の
吹付設備等が使用できる。通常、吹付圧力は2〜5kg
/cm2 、吹付速度は4〜20m3 /hである。吹付設
備は吹付けが十分に行われれば、特に限定されるもので
はなく、例えば、吹付セメントコンクリートの圧送には
アリバー社商品名「アリバー280」等が、急結材の圧
送には急結材圧送装置「ナトムクリート」等が、それぞ
れ使用できる。
【0036】硫酸塩水溶液や硫酸塩スラリーの添加方法
は以下のように行う。セメントコンクリートの圧送中に
まず、予めバッチ式ミキサーで所定量攪拌して硫酸塩水
溶液や硫酸塩スラリーとしたものを添加し、次いでカル
シウムアルミネートとアルカリ金属アルミン酸塩を予め
混合したものを添加することが好ましい。又、硫酸塩水
溶液や硫酸塩スラリーを、カルシウムアルミネートとア
ルカリ金属アルミン酸塩の混合物にまず添加し、次いで
セメントコンクリートに添加してもよい。さらに、カル
シウムアルミネートとアルカリ金属アルミン酸塩の混合
物に、硫酸塩水溶液や硫酸塩スラリーを加圧噴霧して急
結材をスラリー化し、セメントコンクリートに添加して
もよい。
【0037】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。
【0038】実施例1 各材料の単位量を、セメントa450kg/m3 、細骨
材1002kg/m3、粗骨材671kg/m3 、及び
水225kg/m3 として吹付コンクリートを調製し、
これをコンクリート圧送機「アリバー280」により空
気圧送した。吹付コンクリートの空気圧送の途中にY字
管を2個設けた。急結材添加装置「ナトムクリート」を
用いて、第1のY字管の一方より、カルシウムアルミネ
ート100重量部に対して固形分換算で表1に示す量の
硫酸塩水溶液等を吹付コンクリートに添加し、次いで第
2のY字管の一方より、カルシウムアルミネート100
重量部と、カルシウムアルミネートと硫酸塩の合計10
0重量部に対してアルミン酸塩5重量部との混合物を
吹付コンクリートに添加して急結性吹付コンクリートを
調製した。最終的には、カルシウムアルミネート、硫酸
塩水溶液等、及びアルカリ金属アルミン酸塩水溶液から
なる急結材を、セメント100重量部に対して固形分換
算で10重量部となるように調製した。この急結性吹付
コンクリートについて評価した。結果を表1に示す。
【0039】(使用材料) セメント:普通ポルトランドセメント、市販品、ブレー
ン値3200cm2 /g、比重3.16 細骨材:新潟県青海産石灰砂、表面水率3.1%、比重
2.64 粗骨材:新潟県糸魚川市姫川産川砂利、表乾状態、比重
2.65、最大寸法10mm カルシウムアルミネート:C127 組成に対応するも
の、非晶質、ブレーン値6050cm2 /g 硫酸塩水溶液等a:市販無水セッコウの粉砕品(ブレー
ン値5900cm2 /g)を水と混合した硫酸塩濃度5
0%スラリー 硫酸塩水溶液等b:市販二水セッコウの粉砕品(ブレー
ン値5200cm2 /g)を水と混合した硫酸塩濃度5
0%スラリー 硫酸塩水溶液等c:市販硫酸アルミニウムの粉砕品(ブ
レーン値5900cm2/g)を水に溶解した硫酸塩濃
度50%水溶液 硫酸塩水溶液等d:市販硫酸ナトリウムを水に溶解した
硫酸塩濃度50%水溶液 アルミン酸塩:アルミン酸ナトリウム、市販品、強熱
減量2.1重量%、90%粒子径0.2mm
【0040】(測定方法) 圧縮強度:材齢1時間の圧縮強度は幅25cm×長さ2
5cmのプルアウト型枠に設置したピンを、プルアウト
型枠表面から急結性吹付コンクリートで被覆し、型枠の
裏側よりピンを引き抜き、その時の引き抜き強度を求
め、(圧縮強度)=(引き抜き強度)×4/(供試体接
触面積)の式から圧縮強度を算出した。材齢1日以降の
圧縮強度は幅50cm×長さ50cm×厚さ20cmの
型枠に急結性吹付コンクリートを吹付け、採取した直径
5cm×長さ10cmの供試体を20トン耐圧機で測定
し、圧縮強度を求めた。 強熱減量:アルミン酸塩を電気炉中で1000℃、24
時間加熱し、〔1−(加熱後の重量)/(加熱前の重
量)〕×100(重量%)の式から算出した。
【0041】
【表1】
【0042】実施例2 カルシウムアルミネート100重量部、硫酸塩水溶液等
aを固形分換算で100重量部、及びカルシウムアルミ
ネートと硫酸塩の合計100重量部に対して表2に示す
量のアルミン酸塩からなる急結材を、セメント100重
量部に対して10重量部使用して急結性吹付コンクリー
トとしたこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表
2に示す。
【0043】(使用材料) アルミン酸塩:アルミン酸カリウム、市販品、強熱減
量2.1%、90%粒子径0.2mm
【0044】
【表2】
【0045】実施例3 カルシウムアルミネート100重量部、表3に示す濃度
の硫酸塩水溶液等を固形分換算で100重量部、及びカ
ルシウムアルミネートと硫酸塩の合計100重量部に対
してアルミン酸塩5重量部からなる急結材を、セメン
ト100重量部に対して10重量部使用して急結性吹付
コンクリートとしたこと以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表3に示す。
【0046】(使用材料) 硫酸塩水溶液等:市販無水セッコウの粉砕品(ブレーン
値5900cm2 /g)の濃度を変更したスラリー
【0047】(測定方法) 圧送性:急結性吹付コンクリートを4m3 /hの吹付速
度、4kg/cm2 の吐出圧力で、30分間圧送管を用
いて吹付け、圧送管内の圧力を測定した。圧送管内の圧
力が4.0〜5.5kg/cm2 である場合を◎、圧送
管内が閉塞しやすくなる6.0kg/cm2 以上になっ
ても、圧送管に衝撃を与えることにより4.0〜5.5
kg/cm2 になる場合を○、圧送管が閉塞し、圧送管
に衝撃を与えても4.0〜5.5kg/cm2 とならな
い場合を×とした。
【0048】
【表3】
【0049】実施例4 カルシウムアルミネート100重量部、硫酸塩水溶液等
aを固形分換算で100重量部、及びカルシウムアルミ
ネートと硫酸塩の合計100重量部に対してアルミン酸
塩5重量部からなる急結材を、セメント100重量部
に対して表4に示す量使用して急結性吹付コンクリート
としたこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表4
に示す。
【0050】
【表4】
【0051】
【発明の効果】本発明の急結材を使用することにより、
粉塵量が少なく、作業性が良く、材齢28日後の強度が
低下しにくい吹付材料とすることができ、高強度化する
ことができる。従って、不安定な地山への吹付材料とし
て最適であり、吹付厚さを薄くできるので経済的であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C04B 28/02 22:14 22:08) 103:12 111:20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウムアルミネート、硫酸塩水溶液
    又は硫酸塩スラリー、及びアルカリ金属アルミン酸塩を
    含有してなる急結材。
  2. 【請求項2】 セメントと、請求項1記載の急結材とを
    含有してなる急結性吹付セメントコンクリート。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の急結材を使用してなるこ
    とを特徴とする吹付工法。
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JP2002220270A (ja) * 2001-01-23 2002-08-09 Denki Kagaku Kogyo Kk 吹付材料及びそれを用いた吹付工法
JP2002226247A (ja) * 2001-01-29 2002-08-14 Denki Kagaku Kogyo Kk 吹付材料及びそれを用いた吹付工法
WO2021106876A1 (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 デンカ株式会社 粉体急結剤

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