JP3520950B2 - 吹付材料及びそれを用いた吹付工法 - Google Patents
吹付材料及びそれを用いた吹付工法Info
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Description
導水路等のトンネルにおいて、露出した地山面へ吹付け
る吹付材料及びそれを用いた吹付工法に関する。
落を防止するために急結剤をコンクリートに混合した急
結性コンクリートの吹付工法が行われている(特公昭6
0−4149号公報)。この工法は、通常、掘削工事現
場に設置した、セメント、骨材、及び水の計量混合プラ
ントで吹付コンクリートを作り、それをアジテータ車で
運搬し、コンクリートポンプで圧送し、途中に設けた合
流管で、他方から圧送した急結剤と混合し、急結性吹付
コンクリートとして地山面に所定の厚みになるまで吹付
ける工法である。この工法では、地山に付着せずに落下
する量と吹付ける量との割合であるリバウンド(跳ね返
り)率が15〜30重量%と多く、又、粉塵も多く作業
環境が悪いために塵肺等の影響が心配されていた。その
ために、リバウンド率や粉塵のより少ない工法が求めら
れていた。
ムアルミネートに、アルカリ金属アルミン酸塩、アルカ
リ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸化物、及びアルカリ金
属硫酸塩類等のアルカリ金属塩を併用した急結剤を含有
したコンクリートは、急結剤を含有していないコンクリ
ートと比較して初期強度の立ち上がりは良好である。ア
ルカリ金属塩は、吹付コンクリートの初期凝結や付着性
を向上するためには必要な成分である。しかしながら、
これらの急結剤はアルカリ骨材反応を促進するアルカリ
金属塩を含有するために、骨材としてアルカリと反応し
やすい反応性骨材を多く使用すると、コンクリートにひ
び割れが生じ、耐久性が小さくなるおそれがあるという
欠点があった。又、これらのアルカリ金属塩は水に対す
る溶解性が大きいために、トンネル中に湧水が多い場合
には、湧水中にアルカリ金属塩が溶出して近くの河川や
湖沼等に流れ込み、自然環境に悪影響を及ぼすおそれが
あるという欠点があった。アルカリ金属塩を使用せずに
吹付コンクリートの付着性を大きくするためには、吹付
コンクリートとして増粘剤を使用して粘性を付与するこ
とにより、流動性を確保し、ダレを生じないようにする
方法が提案されている(特開平8−157249号)。
ル掘削では、地山の崩落や緩み等を早く抑える必要があ
り、初期強度発現性が良好でなければならない。この急
結剤を含有しないコンクリートは、吹付け時のコンクリ
ートの付着性は良好ではあるけれども、初期強度発現性
が向上しないという課題があった。近年、吹付け厚みを
薄くし、崩落等のおそれが大きい不安定な地山を早く安
定化するために、高強度の吹付コンクリートが要求され
ている。特に、大断面トンネルの掘削においては、経済
性や作業効率性の点で、吹付け厚みを薄くし、施工時間
を短縮し、掘削サイクルを多く費やすことが求められて
いた。本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、ある特定の
吹付材料を使用して吹付けを行うことにより、上記課題
を解決できる知見を得て本発明を完成するに至った。
トの単位量が400〜550kg/m 3 、骨材の最大
寸法が10mm以下、及び細骨材率が70〜90%であ
るセメントモルタル、並びに、増粘剤、減水剤、及び超
微粉からなる群より選ばれる一種又は二種以上の混和
材、カルシウムアルミネートとセッコウを含有してなる
急結剤を含有してなることを特徴とする吹付材料であ
り、さらに、繊維状物質を含有してなることを特徴とす
る該吹付材料である。そして、該吹付材料を使用してな
ることを特徴とする吹付工法である。
なお、本発明ではセメントモルタル、ドライセメントモ
ルタル、コンクリート、及びドライコンクリートを総称
してセメントモルタルという。
市販されている普通、早強、中庸熱、及び超早強等の各
種ポルトランドセメント、これらのポルトランドセメン
トにフライアッシュや高炉スラグ等を混合した各種混合
セメント、並びに、フルオロカルシウムアルミネートを
含有するフルオロセメント等が挙げられ、これらを微粉
末化して使用してもよい。これらの中では、セメントモ
ルタルのスランプが急に小さくなりにくい点で、普通ポ
ルトランドセメントが好ましい。本発明で使用するセメ
ントの単位量は400〜550kg/m3 である。4
00kg/m3 未満だとリバウンド率が大きくなる。
550kg/m3 を越えるとセメントモルタルの圧送
性が低下するおそれがある。
骨材は吸水率が低くて、骨材強度が高いものが好まし
い。骨材の最大寸法は、10mm以下である。粗骨材の
場合は、6〜10mmが好ましい。10mmを越えると
リバウンド率が大きくなる。粗骨材としては、川砂利、
山砂利、及び石灰砂利等が挙げられる。細骨材として
は、川砂、山砂、石灰砂、及び珪砂等が挙げられる。本
発明で使用する細骨材率は70〜90%であり、70〜
85%が好ましい。70%未満ではリバウンド量や粉塵
量が多くなる。90%を越えるとセメントモルタルが圧
送管に付着し、圧送性が低下するおそれがある。
する点で、増粘剤、減水剤、及び超微粉からなる群より
選ばれる一種又は二種以上の混和材を使用する。
え、吹付直後のダレを防止し、リバウンド率や粉塵量を
少なくするものである。増粘剤としては、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチル
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、及びヒドロキシエチルエチルセルロース等のセルロ
ース類、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、β−1,
3グルカン、プルラン、グアガム、及びウェランガム等
の多糖類、酢酸ビニル、エチレン、塩化ビニル、メタク
リル酸、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、及び不飽
和カルボン酸等のビニル重合体やこれらの共重合体、並
びに、酢酸ビニル重合体やその共重合体をケン化しポリ
ビニルアルコール骨格に変性したもの等のエマルジョン
類が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用しても
よい。これらの中では、初期凝結を阻害しにくい点で、
セルロース類が好ましい。
使用する場合には、セメント100重量部に対して、
0.005〜0.5重量部が好ましく、0.05〜0.
3重量部がより好ましい。0.005重量部未満ではセ
メントモルタルの粘性が小さく吹付けたときにダレが生
じ、0.5重量部を越えるとセメントモルタルの粘性が
大きくなり、セメントモルタルの圧送性に支障が生じた
り、強度発現性を阻害したりするおそれがある。又、セ
メントモルタル側へ増粘剤を使用した場合、粘性が大き
くなった分、セメントモルタルの流動性が小さくなるお
それがあるので、増粘剤を急結剤側へ使用することが好
ましい場合がある。急結剤側へ使用する場合には、増粘
剤の使用量は、セッコウとカルシウムアルミネートの合
計100重量部に対して、0.05〜10重量部が好ま
しく、0.2〜6重量部がより好ましい。0.02重量
部未満ではセメントモルタルの粘性が小さく吹付けたと
きにダレが生じ、10重量部を越えるとセメントモルタ
ルの粘性が大きくなり、セメントモルタルの圧送性に支
障が生じたり、強度発現性を阻害したりするおそれがあ
る。
するために使用するもので、液状や粉状のものいずれも
使用できる。減水剤としては、ポリオール誘導体、リグ
ニンスルホン酸塩やその誘導体、及び高性能減水剤等が
挙げられ、これらを併用してもよい。これらの中では、
高強度発現性や流動性改良の点で高性能減水剤が好まし
い。高性能減水剤により、吹付け厚さを小さくでき、急
結力も向上し、急結剤の使用量や粉塵の発生量を少なく
でき、リバウンド率が極めて少なくなり、吹付け量を効
率よく多くできる。高性能減水剤としては、アルキルア
リルスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ナフタレンスル
ホン酸塩のホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸塩の
ホルマリン縮合物、及びポリカルボン酸系高分子化合物
等が挙げられ、液状や粉状のものいずれも使用でき、こ
れらの一種又は二種以上を併用してもよい。これらの中
では、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物やポ
リカルボン酸系高分子化合物が好ましい。
メント100重量部に対して、0.1〜5重量部が好ま
しく、0.5〜3重量部がより好ましい。0.1重量部
未満では効果がなく、5重量部を越えるとセメントモル
タルの粘性が強すぎ、施工性が低下するおそれがある。
いい、セメント量や粉塵量を少なくし、セメントモルタ
ルの圧送性を向上する効果がある。超微粉としては、微
粉スラグ、微粉フライアッシュ、ベントナイト、メタカ
リオン、及びシリカフューム等が挙げられ、これらの中
では、強度発現性の点でシリカフュームが好ましい。
に対して、1〜100重量部が好ましく、2〜30重量
部がより好ましい。1重量部未満では効果がなく、10
0重量部を越えると凝結や硬化が遅れるおそれがある。
性を向上させるために、繊維状物質を使用することが好
ましい。繊維状物質は無機質や有機質いずれも使用でき
る。無機質の繊維状物質としては、ガラス繊維、炭素繊
維、ロックウール、石綿、セラミック繊維、及び金属繊
維等が挙げられ、有機質の繊維状物質としては、ビニロ
ン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ
アクリル繊維、セルロース繊維、ポリビニルアルコール
繊維、ポリアミド繊維、パルプ、麻、木毛、及び木片等
が挙げられる。これらの中では経済性の点で、金属繊維
やビニロン繊維が好ましい。繊維状物質の長さは圧送性
や混合性等の点で、50mm以下が好ましく、0.5〜
30mmがより好ましい。0.5mm未満では効果がな
く、50mmを越えると圧送中にセメントモルタルが閉
塞するおそれがある。
量部に対して、0.5〜10重量部が好ましく、1〜5
重量部がより好ましい。0.5重量部未満では効果がな
く、10重量部を越えると圧送性を阻害するおそれがあ
る。
点で増粘剤が好ましい。しかしながら、セメントモルタ
ル側へ増粘剤を使用した場合、粘性が大きくなった分、
セメントモルタルの流動性が小さくなるおそれがある。
そこで、粘性を損なうことなく流動性を大きくするため
に、増粘剤と減水剤を併用することが好ましい。そし
て、増粘剤と減水剤を併用したセメントモルタルのリバ
ウンド率の低減や耐衝撃性の向上のために、さらに、超
微粉及び/又は繊維状物質を併用することが好ましい。
モルタルの凝結を起こさせるものであり、カルシウムア
ルミネートとセッコウを含有する急結剤を使用する。急
結剤としてカルシウムアルミネートのみを使用した場合
には長期強度発現性が小さいのに対して、カルシウムア
ルミネートとセッコウを併用することにより、長期強度
発現性を大きくすることができる。
とはCaO原料やAl2O3 原料等を混合したものを、キ
ルンで焼成したり、電気炉で溶融したりする等の熱処理
をして得られるものをいい、初期にセメントモルタルの
凝結を起こさせる急結成分である。カルシウムアルミネ
ートの鉱物成分としては、CaOをC、Al2O3 をAと
すると、C3 A、C12A7 、CA、及びCA2 等で示さ
れるカルシウムアルミネート熱処理物を粉砕したもの等
が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用してもよ
い。さらに、その他の鉱物成分として、SiO2 を含有
するアルミノケイ酸カルシウム、C12A7 の1つのCa
OをCaF2 等のハロゲン化物で置き換えたC11A7 ・
CaX2 (Xはフッ素等のハロゲン)、SO3 成分を含
むC4 A3 ・SO3 、アルミナセメント、並びに、ナト
リウム、カリウム、及びリチウム等のアルカリ金属が一
部固溶したカルシウムアルミネート等が使用できる。こ
れらの中では、反応活性の点で、C12A7 組成に対応す
る熱処理物を急冷した非晶質カルシウムアルミネートが
好ましい。カルシウムアルミネートの粒度は、急結性や
初期強度発現性の点で、ブレーン値で3000cm2 /
g以上が好ましく、4000cm2 /g以上がより好ま
しい。3000cm2 /g未満だと急結性や初期強度発
現性が低下するおそれがある。
向上させるために急結剤に含有させるものである。セッ
コウとしては、無水セッコウ、半水セッコウ、及び二水
セッコウ等が挙げられ、これらを併用してもよい。これ
らの中では強度発現性の点から無水セッコウが好まし
い。セッコウの粒度は通常セメント等に使用される程度
が良く、例えばブレーン値で3000cm2 /g程度が
好ましく、さらに3000cm2 /g以上に微粉末化す
ることが好ましい。
ート100重量部に対して、20〜200重量部が好ま
しく、50〜150重量部がより好ましい。20重量部
未満では長期強度発現性が小さく、200重量部を越え
ると初期凝結が遅れ、地山に対する付着性が小さくなる
おそれがある。
に対して、5〜30重量部が好ましく、7〜20重量部
がより好ましく、10〜20重量部が最も好ましい。5
重量部未満では初期凝結を促進しにくく、30重量部を
越えると長期強度発現性を阻害するおそれがある。
して、35〜60重量部が好ましく、40〜55重量部
がより好ましい。35重量部未満だと十分に混合でき
ず、60重量部を越えると強度が出にくく、急結剤の使
用量が多くなるおそれがある。
る物性、経済性、及び施工性等からセメントモルタルと
して吹付けすることができる。吹付工法としては、セメ
ントモルタルと急結剤を別々に圧送し、合流混合した急
結性吹付セメントモルタルを吹付けることを特徴とする
吹付工法が好ましく、乾式吹付法や湿式吹付法が使用で
きる。乾式吹付法としては、セメント、骨材、及び急結
剤を混合し、空気圧送し、途中で、例えばY字管の一方
から水を添加して、湿潤状態で吹付ける方法等が挙げら
れる。湿式吹付法としては、セメント、骨材、及び水を
混合して混練し、空気圧送し、途中で、例えば、Y字管
の一方から急結剤を添加して吹付ける方法等が挙げられ
る。
吹付設備等が使用できる。通常、吹付圧力は2〜5kg
/cm2 、吹付速度は4〜20m3 /hである。吹付設
備は吹付けが十分に行われれば、特に限定されるもので
はなく、例えば、セメントモルタルの圧送にはアリバー
社商品名「アリバー280」等が、急結剤の圧送には急
結剤圧送装置「ナトムクリート」等が使用できる。
る。
80%(粗骨材337kg/m3 、細骨材1326kg
/m3 )、及び水225kg/m3 とし、セメント10
0重量部と表1に示す量の増粘剤を混合して吹付コンク
リートとし、コンクリート圧送機「アリバ−280」で
圧送した。この吹付コンクリートについてはスランプを
測定した。得られた吹付コンクリートに、カルシウムア
ルミネート100重量部とセッコウ100重量部からな
る急結剤を、セメント100重量部に対して15重量部
となるように、途中に設けたY字管から急結剤圧送機
「デンカナトムクリ−ト」により合流混合させて急結性
吹付コンクリートとした。この急結性吹付コンクリート
について、リバウンド率、付着性、及び圧縮強度を測定
した。結果を表1に示す。
ーン値3200cm2 /g、比重3.16 粗骨材:新潟県青海町産石灰砂利、表乾状態、最大寸法
10mm、比重2.66 細骨材:新潟県青海町産石灰砂、表面水率4.8%、最
大寸法5mm、比重2.62 増粘剤I:メチルセルロース、市販品 増粘剤II:ヒドロキシプロピルセルロース、市販品 カルシウムアルミネート:主成分C12A7 、非晶質、
ブレーン値6000cm 3 /g セッコウa:無水セッコウ粉砕品、ブレーン値5400
cm3 /g
速度で30分間、鉄板でアーチ状に製作した高さ3.5
m、幅2.5mの模擬トンネルに吹付けた。吹付け終了
後、付着せずに落下した吹付コンクリートの量を測定
し、(リバウンド率)=(吹付けの際に模擬トンネルに
付着せずに落下した吹付コンクリートの重量)/(吹付
けに使用した吹付コンクリートの重量)×100(%)
の式から算出した。 付着性:急結性吹付コンクリートを4m3/hの吹付速度で
2分間、鉄板でアーチ状に製作した高さ3.5m、幅
2.5mの模擬トンネルに吹付けた。急結性吹付コンク
リートがダレずに付着した場合を◎、少しダレるが付着
した場合を○、ダレはやや多いが付着する場合を△、ダ
レが多くて付着しない場合を×とした。 圧縮強度:調製した急結性吹付コンクリートを各型枠に
吹付けした。材齢1時間は幅25cm×長さ25cmの
プルアウト型枠供試体を使用し、プルアウト型枠表面か
らピンを急結性吹付コンクリートで被覆し、型枠の裏側
よりピンを引き抜き、その時の引き抜き強度を求め、
(圧縮強度)=(引き抜き強度)×4/(供試体接触面
積)の式から圧縮強度を算出した。材齢1日以降は幅5
0cm×長さ50cm×厚さ20cmの型枠から採取し
た直径5cm×長さ10cmの供試体を20トン耐圧機
で測定し、圧縮強度を求めた。
量の減水剤を混合して吹付コンクリートとしたこと以外
は実施例1と同様に行い、スランプと圧縮強度を測定し
た。但し、減水剤の使用量は固形分換算で行った。結果
を表2に示す。 (使用材料) 減水剤ア:高性能減水剤、ポリカルボン酸系高分子化合
物、市販品 減水剤イ:高性能減水剤、ナフタレンスルホン酸塩ホル
マリン縮合物系、市販品 (測定方法) スランプ:JIS A 1101に準じた。
量の超微粉を混合して吹付コンクリートとしたこと以外
は実施例1と同様に行い、リバウンド率を測定した。結
果を表3に示す。 (使用材料) 超微粉:シリカフューム、市販品、平均粒径10μm
以下 超微粉:メタカオリン、市販品、平均粒径10μm以
下
ア1.0重量部、及び表4に示す量の繊維状物質を混合
して吹付コンクリートとしたこと以外は実施例1と同様
に行い、耐衝撃性を測定した。結果を表4に示す。 (使用材料) 繊維状物質α:神戸製鋼社製スチールファイバー、繊維
長30mm 繊維状物質β:クラレ社製ビニロン繊維、繊維長10m
m (測定方法) 耐衝撃性:材齢1時間後の急結性吹付コンクリートを幅
20cm×長さ20cm×厚さ1cmに切り取ったもの
を、平らにならした標準砂の上に置き、重さ100gの
球体を50cmの高さから落下させた。落下回数5回以
内で破壊した場合を×、破壊せずにひびが入ったものを
○、破壊せずにひびが入らないものを◎とした。 圧送性:急結性吹付コンクリートを4m3 /hの吹付速
度、3kg/cm2 の吹付圧力で、30分間圧送管を用
いて吹付け、圧送管内の圧力を測定した。圧送管内の圧
力が3.5〜4.0kg/cm2 である場合を◎、圧送
管内が閉塞しやすくなる4.5kg/cm2 以上になっ
ても、圧送管に衝撃を与えることにより3.5〜4.0
kg/cm2 になる場合を○、圧送管が閉塞し、圧送管
に衝撃を与えても3.5〜4.0kg/cm2 とならな
い場合を×とした。
剤ア、超微粉、及び繊維状物質αを混合して吹付コン
クリートとしたこと以外は実施例1と同様に行い、スラ
ンプ、リバウンド率、圧縮強度、及び耐衝撃性を測定し
た。結果を表5に示す。
対して50重量部となるように、表6に示す単位量のセ
メント、粗骨材、細骨材、及び水を用い、セメント10
0重量部、増粘剤I0.1重量部、及び減水剤ア1.0
重量部を混合して吹付コンクリートとしたこと以外は実
施例1と同様に行い、リバウンド率と粉塵量を測定し
た。結果を表6に示す。 (使用材料) セメントB:早強ポルトランドセメント、市販品、ブレ
ーン値4000cm3 /g、比重3.14 (測定方法) 粉塵量:急結性吹付コンクリートを4m3/hの吹付速度で
30分間、鉄板でアーチ状に製作した高さ3.5m、幅
2.5mの模擬トンネルに吹付けた。10分毎に吹付場
所より3mの定位置で測定し、得られた測定値の平均値
を示した。
量部、増粘剤I0.1重量部、及び減水剤ア1.0重量
部を混合して吹付コンクリートとしたこと以外は実施例
1と同様に行い、リバウンド率と粉塵量を測定した。結
果を表7に示す。
表8に示す量の細骨材率とし、セメント100重量部、
増粘剤I0.1重量部、及び減水剤ア1.0重量部を混
合して吹付コンクリートとしたこと以外は、実施例1と
同様に行い、リバウンド率、粉塵量、及び圧送性を測定
した。結果を表8に示す。
て吹付コンクリートとし、カルシウムアルミネート10
0重量部、表9に示す量のセッコウ、及び、カルシウム
アルミネートとセッコウの合計100重量部に対して
2.0重量部の増粘剤Iからなる急結剤を混合して急結
性吹付コンクリートとしたこと以外は実施例1と同様に
行い、圧縮強度を測定した。結果を表9に示す。 (使用材料) セッコウb:二水セッコウ粉砕品、ブレーン値3500
cm3 /g
水剤ア1.0重量部を混合して吹付コンクリートとし、
表10に示すカルシウムアルミネート100重量部、セ
ッコウ100重量部、及びカルシウムアルミネートとセ
ッコウの合計100重量部に対して2.0重量部の増粘
剤Iからなる急結剤を、セメント100重量部に対して
表10に示す量を混合して急結性吹付コンクリートとし
たこと以外は実施例1と同様に行い、圧縮強度を測定し
た。結果を表10に示す。 (使用材料) カルシウムアルミネート:アルミノケイ酸カルシウ
ム、ブレーン値6050cm2 /g
て吹付コンクリートとし、カルシウムアルミネート10
0重量部、セッコウ100重量部、及びカルシウムアル
ミネートとセッコウの合計100重量部に対して表11
に示す量の増粘剤からなる急結剤を混合して急結性吹付
コンクリートとしたこと以外は実施例1と同様に行い、
付着性と圧縮強度を測定した。結果を表11に示す。
示す単位量の水を用い、セメント100重量部、表11
に示す量の水、増粘剤I0.1重量部、及び減水剤ア
1.0重量部を混合して吹付コンクリートとしたこと以
外は実施例1と同様に行い、スランプと圧縮強度を測定
した。結果を表11に示す。
反応を促進する成分を含まないノンアルカリタイプの急
結性吹付セメントモルタルができるので、自然環境或い
は既設のセメントモルタル等への悪影響を低減すること
ができる。又、初期や長期の強度発現性が良好なので、
吹付厚さを小さく、吹付時間が短く、吹付量や吹付け時
のダレを少なくでき、経済的である。特に、増粘剤と減
水剤を併用することにより、アルカリ骨材反応を促進す
る成分を含有しなくても付着性が良好で、粉塵量やリバ
ウンド量も大幅に少なくできる。
Claims (3)
- 【請求項1】 セメントの単位量が400〜550kg
/m 3 、骨材の最大寸法が10mm以下、及び細骨材
率が70〜90%であるセメントモルタル、並びに、増
粘剤、減水剤、及び超微粉からなる群より選ばれる一種
又は二種以上の混和材、カルシウムアルミネートとセッ
コウを含有してなる急結剤を含有してなることを特徴と
する吹付材料。 - 【請求項2】 さらに、繊維状物質を含有してなること
を特徴とする請求項1記載の吹付材料。 - 【請求項3】 請求項1又2は記載の吹付材料を使用し
てなることを特徴とする吹付工法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01269897A JP3520950B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 吹付材料及びそれを用いた吹付工法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP01269897A JP3520950B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 吹付材料及びそれを用いた吹付工法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10212150A JPH10212150A (ja) | 1998-08-11 |
JP3520950B2 true JP3520950B2 (ja) | 2004-04-19 |
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JP01269897A Expired - Fee Related JP3520950B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 吹付材料及びそれを用いた吹付工法 |
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Country | Link |
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JP7007059B2 (ja) * | 2018-03-26 | 2022-01-24 | 太平洋マテリアル株式会社 | 吹付用増粘性混和剤及びそれを用いた吹付材料 |
CN108863269A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-11-23 | 遵义汉丰装饰材料有限责任公司 | 石膏砌块专用粘接剂及其使用方法 |
-
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- 1997-01-27 JP JP01269897A patent/JP3520950B2/ja not_active Expired - Fee Related
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