JPH11180371A - 折り畳み自転車およびその収納ケース - Google Patents

折り畳み自転車およびその収納ケース

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JPH11180371A
JPH11180371A JP34986197A JP34986197A JPH11180371A JP H11180371 A JPH11180371 A JP H11180371A JP 34986197 A JP34986197 A JP 34986197A JP 34986197 A JP34986197 A JP 34986197A JP H11180371 A JPH11180371 A JP H11180371A
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folding bicycle
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bicycle
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周平 田口
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隆夫 斧
Takichi Morimoto
太吉 森本
Hiroshi Nakano
博 中野
Atsushi Kohama
敦司 小濱
Seiichi Watanabe
誠一 渡邊
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  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳み作業が少ない手間や時間で済み、キ
ャリングカバーにて覆うと体裁がよく、折り畳んだ状態
においてフレームなどが突き出るのを防止し、フレーム
の一部を損傷することを防止できる折り畳み自転車を提
供する。 【解決手段】 ハンドル,ハンドルステム14,前ホー
ク7,前輪11を有する前部構成体9と、駆動装置や後
輪12を支持しているメインフレーム3と、サドル1,
シートポスト,シートポストを支持するサブフレーム5
を有するシート部構成体6とを備えて、メインフレーム
3に対して前部構成体9とシート部構成体6とを連動さ
せて折り畳み自在とする。また、折り畳み姿勢で前輪1
1と後輪12の外形に接する上下2本の接線に挟まれる
空間内に位置するように構成し、折り畳み時に折り畳み
自転車を伸縮可能なキャリングカバー53に収納させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非供用時には折り畳
んでコンパクトにすることが可能な折り畳み自転車およ
びその収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】自転車を使用しない非供用時には折り畳
んでコンパクトにすることが可能な折り畳み自転車は既
に知られている。この種の折り畳み自転車を折り畳む際
には、多数の折り畳み部分をそれぞれ手動で折り畳んで
折り畳み姿勢としていた。また、この折り畳み自転車を
持ち運ぶ際には、この自転車を折り畳み、その後、折り
畳み終わった自転車を専用のキャリングカバーにて覆
い、この状態でキャリングカバーの取っ手を持ちながら
折り畳み自転車を持ち運んでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の折り畳み自転車では、折り畳み操作を多数の箇所にわ
たって個別に行わなければならないため、折り畳みの際
に多くの手間や時間が掛かっていた。
【0004】また、折り畳み状態では、その折り畳み状
態で複数の凹凸を有するとともに特殊な外形形状となる
ため、専用のキャリングカバーにて覆っても、異様な外
形となるとともに多数の皺を生じ、体裁が悪かった。
【0005】また、折り畳み後、フレームの一部が突き
出た状態となることが多く、運搬の際、突出したフレー
ムが他物に引っ掛かったり、フレームの一部を損傷した
りするおそれもあった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、折り
畳み作業が少ない手間や時間で済み、キャリングカバー
にて覆うと体裁がよく、折り畳んだ状態においてフレー
ムなどが突き出るのを防止し、フレームの一部を損傷し
たりすることを防止できる折り畳み自転車およびその収
納ケースを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の折り畳み自転車は、車体を折り畳み可能な
折り畳み自転車であって、メインフレームと、前記メイ
ンフレームの前端部に設けられ、車体中心面に沿って前
記メインフレームに対して相対的に枢動自在な操舵装置
と、サドルを担持し、一端部にて車体中心面に沿って前
記メインフレームに対して相対的に枢動自在に枢支され
るサブフレームと、前記操舵装置および前記サブフレー
ムの前記メインフレームに対する相対的枢動を連動させ
る連動リンクとを備えたものであり、折り畳み作業が少
ない手間や時間で済む。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の折り畳み
自転車は、車体を折り畳み可能な折り畳み自転車であっ
て、メインフレームと、前記メインフレームの前端部に
設けられ、車体中心面に沿って前記メインフレームに対
して相対的に枢動自在な操舵装置と、サドルを担持し、
一端部にて車体中心面に沿って前記メインフレームに対
して相対的に枢動自在に枢支されるサブフレームと、前
記操舵装置および前記サブフレームの前記メインフレー
ムに対する相対的枢動を連動させる連動リンクとを備え
たことを特徴とするものである。
【0009】この構成によれば、操舵装置またはサブフ
レームのうちの一方をメインフレームに対して枢動させ
ると、連動リンクにより連動して他方も枢動して折り畳
み姿勢となり、少ない手間や時間で折り畳むことができ
る。
【0010】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の折り畳み自転車であって、前輪および後輪を有
し、前輪と後輪の外形に接する上下2本の接線に挟まれ
る空間内に前記メインフレーム、前記操舵装置、前記サ
ブフレームおよび前記サドルが折り畳まれることを特徴
とするものである。
【0011】この構成によれば、折り畳み時に全体の外
形形状がほぼ、前輪と後輪とをこれらの外形に接する上
下2本の接線で結んだシンプルな形状となるため、体裁
がよい。また、折り畳んだ場合には、フレームは前記接
線の位置より内側となるため、フレームなどが突き出る
ことを防止できて、従来のように運搬の際に、突出した
フレームが他物に引っ掛かったり、フレームの一部を損
傷したりすることは防止される。
【0012】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載の折り畳み自転車であって、折り畳み若し
くは展開時における前記操舵装置および前記サブフレー
ムの前記メインフレームに対する相対的枢動に抵抗を与
え、前記相対的枢動をゆっくりとさせる遅動手段を備え
ることを特徴とするものである。
【0013】この構成によれば、前記車体フレームの折
り畳み若しくは展開の際、その急激な動作が遅動手段に
より防止され、これによって、車体フレーム各部に過大
な荷重や衝撃が加わることが防止され、車体フレームが
損傷することを防止できる。
【0014】本発明の請求項4記載の発明は、請求項
1、2または3記載の折り畳み自転車が収納される収納
ケースであって、収納される自転車の前後方向に伸縮す
ることを特徴とするものである。
【0015】この構成によれば、収納ケースに折り畳み
自転車を収納すると、サーフボードと似たような形状と
なり、体裁がよい。そして、折り畳み時に前輪と後輪と
により収納ケースが伸長されるため、収納ケースに皺が
入らず、さらに良好な外観となる。
【0016】本発明の請求項5記載の発明は、請求項
1、2または3記載の折り畳み自転車が収納される収納
ケースであって、吊り下げ用のバンドを有し、折り畳み
自転車の折り畳み状態における前輪と後輪の間の部分を
覆う収納ケースの少なくとも一部に緩衝材が用いられて
いることを特徴とするものである。
【0017】この構成によれば、緩衝材により運搬時な
どにおける他物との接触から折り畳み自転車の車体を保
護できる。また、吊り下げ用のバンドを利用して肩から
吊り下げた場合に、車体の堅く尖った部分が体に当たる
ことを防止できる。
【0018】本発明の請求項6記載の発明は、折り畳み
可能な車体フレームを有する折り畳み自転車であって、
前記車体フレームの折り畳み若しくは展開時における前
記車体フレームの動作に抵抗を与え、前記当該動作をゆ
っくりとさせる遅動手段を備えることを特徴とするもの
である。
【0019】この構成によれば、前記車体フレームの折
り畳み若しくは展開の際、その急激な動作が遅動手段に
より防止され、これによって、車体フレーム各部に過大
な荷重や衝撃が加わることが防止され、車体フレームが
損傷することを防止できる。
【0020】以下、本発明の実施の形態にかかる折り畳
み自転車について、図面を参照しながら説明する。図
1、図2などに示すように、この折り畳み自転車には、
サドル1,シートポスト2などの人が座るためのシート
装置と、メインフレーム3,サブフレーム5,左右2本
の前ホーク7,ヘッドパイプ8などの車体を構成する車
体部と、前輪11,後輪12などの実際に走行機能を発
揮する走行装置と、左右に分割された2本のハンドル1
3およびハンドルステム14などの走行方向を操作する
ための操舵装置と、ブレーキ15,ブレーキレバー16
などの走行運動を制する制動装置と、クランク17,ペ
ダル18,クランクギヤ19などの駆動力をチェーン2
0を介して前記走行装置の後輪12に伝達する駆動装置
とが備えられている。なお、前輪11および後輪12の
サイズは18インチ以下とされている。
【0021】メインフレーム3は前側メインパイプ3a
と後側メインパイプ3bと中間縦パイプ3cと前端縦パ
イプ3dとを一体的に結合して形成されており、メイン
フレーム3によりクランク17などの前記駆動装置が支
持されているとともに後輪12が回転自在に支持されて
いる。サブフレーム5はその本体をなすサブパイプ5a
の後端に立てパイプ5bを固着させて構成され、この立
てパイプ5bにシートポスト2が挿入されて上下に位置
調整可能に取り付けられ、これらによりシート部構成体
6が構成されている。メインフレーム3の前端には、左
右に分割されたハンドル13およびハンドル13と一体
のハンドルステム14、ヘッドパイプ8、左右に分割さ
れた前ホーク7、前輪11などを有する前部構成体9が
枢支されている。
【0022】図3などに示すように、前ホーク7の上部
には横方向に平行に延びる上部連結部21と下部連結部
22とが取り付けられ、前ホーク7の上部にはそれぞれ
ハンドルステム14が回転可能な状態で挿入されてい
る。また、上部連結部21には前ホーク7とハンドルス
テム14とを一体的に結合させる連結レバー装置23が
設けられ、連結レバー装置23をレバー操作して締める
ことにより、ハンドル13およびハンドルステム14を
前ホーク7に対して一体的に固定でき、また、連結レバ
ー装置23をレバー操作して緩めることにより、ハンド
ル13およびハンドルステム14を前ホーク7に対して
自由に回動できるように切り換え可能である。図4、図
5に示すように、上部連結部21と下部連結部22との
中央部分には上下に延びる支持用パイプ24が固定され
ているとともに、この支持用パイプ24にヘッドパイプ
8が回動自在に外嵌されている。
【0023】図5に示すように、ヘッドパイプ8の上端
部および下端部はそれぞれ後方に延設され、上端延設部
8aの下部がメインフレーム3の前端に設けた前端縦パ
イプ3dの上端部に第1横軸25を介して枢支されて前
部構成体枢支機構が構成されている。また、ヘッドパイ
プ8の下端延設部8bには係止用ロッド26が取り付け
られ、この係止用ロッド26を前端縦パイプ3dの下端
部に設けた横溝3e(図6参照)に対して着脱自在とし
ている。そして、メインフレーム3の前端下方に設けら
れたハンドル側ロック手段30によりヘッドパイプ8の
係止用ロッド26を後方に向けて引き付けて前端縦パイ
プ3dの下端部に係止できるようになっている。
【0024】図5、図6に示すように、ハンドル側ロッ
ク手段30は、メインフレーム3の前端下方に設けた下
延突片3fに第2横軸32を介して枢支された把持レバ
ー31と、この把持レバー31に第3横軸33を介して
枢支された回動アーム34と、この回動アーム34の先
端に位置調整可能に取り付けられて先端が屈曲された鉤
状体35とから構成され、図6に示すような姿勢から、
第1横軸25を中心として前部構成体9をa方向に回動
させて、ヘッドパイプ8の係止用ロッド26を前端縦パ
イプ3dの下端部の横溝3eに嵌入させ、鉤状体35を
係止用ロッド26に係止させ、さらに把持レバー31を
後方側に回動させることにより、図5に示すように、ヘ
ッドパイプ8の係止用ロッド26が後方に引き付けられ
て、前部構成体9のヘッドパイプ8が前端縦パイプ3
d、すなわちメインフレーム3に係止されて固定される
ようになっている。
【0025】また、サブフレーム5の前端下部に設けら
れた枢支用突片5cとメインフレーム3の前部上面に設
けられた上延突片3gとが第4横軸41を介して連結さ
れ、これにより、サブフレーム5の前端下部がメインフ
レーム3の前部に対して枢支されてサドル側枢支機構が
構成されている。また、サブフレーム5の前端部とヘッ
ドパイプ8の上端延設部8aとが、連動リンク機構40
を構成する第5横軸42、第6横軸43および連動リン
ク44を介して回動自在に連結されている。そして、図
7、図8に示すように、ハンドル側ロック手段30をヘ
ッドパイプ8の係止用ロッド26から外した状態で、メ
インフレーム3に対して前部構成体9を傾動させると、
この傾動動作に伴って連動リンク機構40によりサブフ
レーム5もメインフレーム3に近接するように折り畳ま
れる。
【0026】さらに、図9などに示すように、サブフレ
ーム5の前寄り下部にはサブパイプ5aの長手方向に沿
って延びるガイドレール45が固着されているととも
に、このガイドレール45に沿ってガイドレール45の
長手方向にのみスライド移動可能とされて左右一対に分
割されたスライド片46が設けられている。このスライ
ド片46には、下端側で第7横軸48を介して枢支され
ている支持リンク47の上端が第8横軸49を介して回
動自在に連結され、この第8横軸49に設けたシート側
ロック手段50を締めることにより支持リンク47のス
ライド位置をロックすることができるようになってい
る。さらに、サブパイプ5aの後部下方には油圧などの
ダンパー装置51(遅動手段)が取り付けられ、このダ
ンパー装置51の出退ロッド52の先端部は第8横軸4
9に連結されている。
【0027】また、この折り畳み自転車には、図10に
示すように、折り畳んだ自転車を収納する収納カバーと
してのキャリングカバー53が付属され、このキャリン
グカバー53は伸縮できる素材で形成されているととも
に内側に緩衝材(図示せず)が貼りつけられている。そ
して、折り畳み時に前輪11と後輪12とに接して伸長
されながら外形が形作られて折り畳み自転車を収納する
ようになっている。また、キャリングカバー53には肩
にかけるショルダーバンド53aが取り付けられている
とともに、片面中央部に直線状にファスナー53bが取
り付けられている。
【0028】なお、図2に示すように、サドル1の後部
側には凹部1aが形成され、図8に示すように、折り畳
み時にはサドル1の後部側には凹部1aに後輪12が嵌
入できるようになっている。また、その折り畳み機構に
ついては図示していないが、ペダル18もクランクアー
ムに沿うように折り畳み可能とされている。
【0029】上記構成において、図1に示すように供用
時には、メインフレーム3に対して前部構成体9を立設
させて、ハンドル側ロック手段30をヘッドパイプ8の
係止用ロッド26に係止させてロックさせる。この際、
前部構成体9の立設に伴って連動リンク機構40を介し
てサブフレーム5も前部構成体9と連動するようにして
後部側がメインフレーム3から離反するような姿勢とな
る。この状態で、シート側ロック手段50をレバー操作
して締めることにより、サドル1などのシート装置の位
置を確実に固定できるとともに、連結レバー装置23を
レバー操作して締めることにより、ハンドル13および
ハンドルステム14を前ホーク7に対して一体的に固定
できて、この折り畳み自転車を良好に使用することがで
きる。
【0030】この折り畳み自転車を折り畳む際には、ハ
ンドル側ロック手段30とシート側ロック手段50とを
それぞれレバー操作により緩めて、図6、図7に示すよ
うに、鉤状体35および前端縦パイプ3dの横溝3eか
ら係止用ロッド26を離脱させ、かつスライド片46を
ガイドレール45に対してスライド自在とする。この状
態で、ハンドル13を手前に引き寄せるようにしながら
前部構成体9の上部側を斜め後方に傾倒させることによ
り、図7に示すように、前輪11がメインフレーム3に
対して相対的に前方に移動しかつハンドル13がメイン
フレーム3に重なるように車体中心面に沿って折り畳ま
れる。また、シート部構成体6も前部構成体9の動きに
連動するようにしてメインフレーム3に重なる。そし
て、上記ハンドル側ロック手段30とシート側ロック手
段50との操作の後、もしくは上記操作とほぼ同時に連
結レバー装置23を緩めることで、ハンドル13および
ハンドルステム14が前ホーク7に対して回転可能とな
るため、ハンドル13の先端が車体中央側に移動するよ
うに内側に回転させる。また、ペダル18もクランクア
ームに沿うように折り畳む。
【0031】そして、ある程度折り畳んだ状態で、この
折り畳み自転車をキャリングカバー53内に収納し、さ
らに、メインフレーム3にサブフレーム5が当接し、サ
ブフレーム5にハンドルステム14が当接するまで傾倒
させて折り畳むことで、折り畳み自転車はキャリングカ
バー53内に良好に収納される。また、図8、図10に
示すように、この自転車は折り畳み状態で、自転車構成
部品が、前輪11と後輪12との外形に接する上下2本
の接線b,c(図8参照)に挟まれる空間内にに位置す
るように構成されているため、同様の外形線を有するキ
ャリングカバー53に折り畳み自転車を収納すると、サ
ーフボードと似たような形状となり、体裁がよい。ま
た、折り畳んだ場合には、自転車の部品は前記接線の位
置より内側となるため、メインフレーム3やサブフレー
ム5、その他の部品などが突き出ることを防止できて、
従来のように運搬の際に、突出したフレームが他物に引
っ掛かったり、フレームの一部を損傷したりすることは
防止される。
【0032】また、折り畳み時には、図1、図7、図8
に示すように前輪11と後輪12との間の距離が伸びて
その前後方向の寸法L1,L2,L3が徐々に大きくな
ってキャリングカバー53が伸長されるため、キャリン
グカバー53に皺が入らず、さらに良好な外観となる。
したがって、このキャリングカバー53を持ち運ぶ際で
も体裁がよく、家の中に収納する場合でも、コンパクト
に収納できるだけでなく、壁に立て掛けたりしても体裁
がよい。さらに、キャリングカバー53に設けられた緩
衝材により運搬時などにおける他物との接触から折り畳
み自転車の車体を保護できる。また、ショルダーバンド
53aを利用して肩から吊り下げた場合に、車体の堅く
尖った部分が体に当たることを防止できる。
【0033】また、上記のように、前部構成体9をメイ
ンフレーム3に対して傾倒姿勢とすると、連動リンク機
構40により連動してシート部構成体6も折り畳み姿勢
となりるため、少ない手間や時間で折り畳むことがで
き、作業性が良好である。
【0034】なお、折り畳んだ自転車を供用する際に
は、キャリングカバー53から自転車を出して、上述の
ように、メインフレーム3に対して前部構成体9を立設
させて、ハンドル側ロック手段30、シート側ロック手
段50および連結レバー装置23をレバー操作して締め
ることで、この折り畳み自転車を良好に使用することが
できる。
【0035】また、折り畳み若しくは展開の際には、メ
インフレーム3やサブフレーム5、その他のリンク機構
部品の折り畳み時の急激な姿勢変更が遅動手段としての
ダンパー装置51により規制される。したがって、この
ようなメインフレーム3やサブフレーム5、その他のリ
ンク機構部品に過大な荷重や衝撃が加わることが防止さ
れ、これらの車体フレーム部品などが損傷することを防
止できる。
【0036】なお、折り畳み構造の一部にサスペンショ
ンを組み込んでもよく、この場合には走行時の振動など
を良好に吸収できる効果も得られる。また、上記実施の
形態においては、サブフレーム5側にスライドさせる機
構を設けたが、これに代えてメインフレーム3上面側に
スライド機構を設けても同様の作用効果を得られること
はいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、メインフ
レームと、前記メインフレームの前端部に設けられ、車
体中心面に沿って前記メインフレームに対して相対的に
枢動自在な操舵装置と、サドルを担持し、一端部にて車
体中心面に沿って前記メインフレームに対して相対的に
枢動自在に枢支されるサブフレームと、前記操舵装置お
よび前記サブフレームの前記メインフレームに対する相
対的枢動を連動させる連動リンクとを備えたことによ
り、操舵装置またはサブフレームのうちの一方をメイン
フレームに対して枢動させると、連動リンクにより連動
して他方も枢動して折り畳み姿勢となり、少ない手間や
時間で折り畳むことができて操作性が良好となる。
【0038】また、前輪および後輪を有し、前輪と後輪
の外形に接する上下2本の接線に挟まれる空間内に前記
メインフレーム、前記操舵装置、前記サブフレームおよ
び前記サドルが折り畳まれるように構成することで、折
り畳み時に全体の外形形状がほぼ、前輪と後輪とをこれ
らの外形に接する上下2本の接線で結んだシンプルな形
状となるため、体裁がよく、また、折り畳んだ場合に
は、フレームは前記接線の位置より内側となるため、フ
レームなどが突き出ることを防止できて、従来のように
運搬の際に、突出したフレームが他物に引っ掛かった
り、フレームの一部を損傷したりすることは防止され
る。
【0039】また、折り畳み若しくは展開時における前
記操舵装置および前記サブフレームの前記メインフレー
ムに対する相対的枢動に抵抗を与え、前記相対的枢動を
ゆっくりとさせる遅動手段を備えることにより、前記車
体フレームの折り畳み若しくは展開の際、その急激な動
作が遅動手段により防止され、これによって、車体フレ
ーム各部に過大な荷重や衝撃が加わることが防止され、
車体フレームが損傷することを防止できる。
【0040】また、このような構造の折り畳み自転車が
収納される収納ケースとして、収納される自転車の前後
方向に伸縮するものを用いることで、収納ケースに折り
畳み自転車を収納すると、サーフボードと似たような形
状となり、体裁がよく、家の中に収納する場合でも、コ
ンパクトに収納できるだけでなく、壁に立て掛けたりし
ても体裁がよく、折り畳み自転車としての付加価値が向
上する。また、折り畳み時に前輪と後輪とにより収納ケ
ースが伸長されるため、収納ケースに皺が入らず、さら
に良好な外観となる。
【0041】また、この収納ケースが、吊り下げ用のバ
ンドを有し、折り畳み自転車の折り畳み状態における前
輪と後輪の間の部分を覆う収納ケースの少なくとも一部
に緩衝材が用いられていることにより、緩衝材にて運搬
時などにおける他物との接触から折り畳み自転車の車体
を保護でき、また、吊り下げ用のバンドを利用して肩か
ら吊り下げた場合に、車体の堅く尖った部分が体に当た
ることを防止できる。
【0042】また、折り畳み可能な車体フレームを有す
る折り畳み自転車に、前記車体フレームの折り畳み若し
くは展開時における前記車体フレームの動作に抵抗を与
え、前記当該動作をゆっくりとさせる遅動手段を備える
ことにより、前記車体フレームの折り畳み若しくは展開
の際、その急激な動作が遅動手段により防止され、これ
によって、車体フレーム各部に過大な荷重や衝撃が加わ
ることが防止され、車体フレームが損傷することを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる折り畳み自転車の
供用時の側面図である。
【図2】同折り畳み自転車の平面図である。
【図3】同折り畳み自転車のハンドルステムの支持部分
を示す一部切欠要部正面図である。
【図4】同折り畳み自転車のヘッドパイプ部分を示す一
部切欠要部正面図である。
【図5】同折り畳み自転車のメインフレームとサブフレ
ームとの連結部分を示す要部側面図である。
【図6】同折り畳み自転車の折り畳み操作時のメインフ
レームとサブフレームとの連結部分を示す要部側面図で
ある。
【図7】同折り畳み自転車の折り畳み操作時の側面図で
ある。
【図8】同折り畳み自転車の折り畳み操作終了時の側面
図である。
【図9】同折り畳み自転車のサブフレームおよびスライ
ド部分の断面図である。
【図10】同折り畳み自転車のキャリングカバーにより
収納する状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 サドル 3 メインフレーム 3d 前端縦パイプ 5 サブフレーム 6 シート部構成体 7 前ホーク 8 ヘッドパイプ 8a 上端延設部 8b 下端延設部 9 前部構成体 11 前輪 12 後輪 13 ハンドル 14 ハンドルステム 21 上部連結部 22 下部連結部 23 連結レバー装置 25 第1横軸 26 係止用ロッド 30 ハンドル側ロック手段 32 第2横軸 40 連動リンク機構 41 第4横軸 42 第5横軸 43 第6横軸 44 連動リンク 45 ガイドレール 46 スライド片 47 支持リンク 50 シート側ロック手段 51 ダンパー装置(遅動手段) 53 キャリングカバー(収納ケース)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 博 大阪府柏原市片山町13番13号 ナショナル 自転車工業株式会社内 (72)発明者 小濱 敦司 大阪府柏原市片山町13番13号 ナショナル 自転車工業株式会社内 (72)発明者 渡邊 誠一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を折り畳み可能な折り畳み自転車で
    あって、 メインフレームと、 前記メインフレームの前端部に設けられ、車体中心面に
    沿って前記メインフレームに対して相対的に枢動自在な
    操舵装置と、 サドルを担持し、一端部にて車体中心面に沿って前記メ
    インフレームに対して相対的に枢動自在に枢支されるサ
    ブフレームと、 前記操舵装置および前記サブフレームの前記メインフレ
    ームに対する相対的枢動を連動させる連動リンクとを備
    えたことを特徴とする折り畳み自転車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の折り畳み自転車であっ
    て、 前輪および後輪を有し、前輪と後輪の外形に接する上下
    2本の接線に挟まれる空間内に前記メインフレーム、前
    記操舵装置、前記サブフレームおよび前記サドルが折り
    畳まれることを特徴とする折り畳み自転車。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の折り畳み自転車
    であって、 折り畳み若しくは展開時における前記操舵装置および前
    記サブフレームの前記メインフレームに対する相対的枢
    動に抵抗を与え、前記相対的枢動をゆっくりとさせる遅
    動手段を備えることを特徴とする折り畳み自転車。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の折り畳み自
    転車が収納される収納ケースであって、 収納される自転車の前後方向に伸縮することを特徴とす
    る収納ケース。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3記載の折り畳み自
    転車が収納される収納ケースであって、 吊り下げ用のバンドを有し、折り畳み自転車の折り畳み
    状態における前輪と後輪の間の部分を覆う収納ケースの
    少なくとも一部に緩衝材が用いられていることを特徴と
    する収納ケース。
  6. 【請求項6】 折り畳み可能な車体フレームを有する折
    り畳み自転車であって、前記車体フレームの折り畳み若
    しくは展開時における前記車体フレームの動作に抵抗を
    与え、前記当該動作をゆっくりとさせる遅動手段を備え
    ることを特徴とする折り畳み自転車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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