JPH11180038A - インクジェット記録媒体用添加物及び記録媒体 - Google Patents

インクジェット記録媒体用添加物及び記録媒体

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JPH11180038A
JPH11180038A JP9365047A JP36504797A JPH11180038A JP H11180038 A JPH11180038 A JP H11180038A JP 9365047 A JP9365047 A JP 9365047A JP 36504797 A JP36504797 A JP 36504797A JP H11180038 A JPH11180038 A JP H11180038A
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ion
soluble polymer
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Satoru Iwasa
哲 岩佐
Kazuhiro Ishii
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カラーインクジェット記録に適した添加物及
び記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体内及び/又は支持体表面に、一般
式(I) で表されるベンジル基を有する(メタ)アクリル
酸アルキル第四級アンモニウム塩を骨格とする第一水溶
性重合物、ならびにスチレンと(メタ)アクリル酸のアミ
ノアルキルエステルとをロジン酸の存在下に重合させて
得られる一般式(II)で表される第2水分散性重合物を有
効成分とするインクジェット記録用添加剤ならびにこの
インクジェット記録用添加物を支持体に内添または塗工
してなる記録媒体。 但し、Rは水素又はメチル基、R、Rは水素あるい
はC1〜C18の脂肪族アルキル基、RはC〜C
のアルキレン基もしくはCHCH(OH)CHを示
す。Xは陰イオンを表し、YはO又はNHを示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
方式に用いる被記録材に関する。詳細には高解像度で発
色性、耐水性、耐候性、耐光性に優れた記録画像を形成
するためのインクジェット記録媒体用添加物及び記録媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット用記録媒体として
は、(1)パルプを主成分とした一般の紙を低サイズ度
となるように抄紙したもの、(2)特開昭56−148
585号公報にあるように、一般の上質紙等のインク吸
収性の低い基紙上に、多孔質の無機顔料を用いてインク
吸収層を設けたもの等が知られている。
【0003】しかし、記録の多色化あるいは高速化に伴
い、インクジェット用記録媒体に対しても、より高度の
特性が要求されている。即ち、インクジェット記録方式
において高品位且つ高解像度のカラー画像を得るため
に、記録媒体は次のような諸性質を満たすことが必要で
ある。 (1)インクの発色性に優れ、光学濃度、彩度の高い画
像が得られること、(2)インクが滲みすぎず、シャー
プな画像が得られること、(3)付着したインク滴を速
やかに吸収できること、(4)記録画像の保存性に優れ
ること(耐水性、耐光性等に優れること)、
【0004】しかし、これらの性能を満たすには多量の
インクを急速に吸収し且つ定着させることが必要となる
ため、顔料を含んだコート層を厚くしなければならな
い。その結果として、筆記性に乏しい、紙粉が発生しや
すい、製造上の負担が大きい、コスト高となる等の問題
が生じており、これらの問題を解決したインクジェット
用記録媒体はいまだ見い出されていない。一方、一般式
(I) で示されるベンジル基を有する(メタ)アクリル酸
アルキル第四級アンモニウム塩あるいは( メタ)アクリ
ルアミドアルキル第四級アンモニウム塩を骨格とする重
合物を内添あるいは塗工した記録媒体が知られている
が、耐水性などの記録画像の保存性には優れるが、文字
品位が劣り、フェザリングが発生する問題がある(特開
平8−108618号公報参照)。
【0005】
【化1】
【0006】但し、Rは水素又はメチル基、R1,R2
水素あるいはC1〜C18の脂肪族アルキル基、R3
1〜C4のアルキレン基もしくはCH2CH(OH)C
2を示す。X-は陰イオンを表し、ハロゲンイオン(塩
素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等)、硫酸イオ
ン、アルキル硫酸イオン(メチル硫酸イオン、エチル硫
酸イオン)、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオ
ン、酢酸イオンである。YはO又はNHを示す。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】そこで本発明は上
記の要求性能をいずれも満足し、同時に以下の要求性能
をも満たすインクジェット用記録媒体を製造することが
できる添加物及びそれを用いた記録媒体を提供すること
を目的とする。 (1)記録装置との適合性に優れること(紙粉やカール
を発生しないこと)、(2)被記録材としての一般的性
能(文字品位、強度、印刷適性、筆記性など)をもって
いること、(3)他の記録方式にも使用できること(P
PC、ドット記録等)
【0008】
【課題解決するための手段】本発明者らは、水溶性染料
を含有した水性インクを用いて記録画像を形成するイン
クジェット用記録媒体において、該記録媒体が下記式
(I) の構造式で示される構造単位を主たる構成単位とす
る第1水溶性重合物、即ち(a)ベンジル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキル第四級アンモニウム塩を骨
格とする重合物、あるいは(b)ベンジル基を有する
(メタ)アクリルアミドアルキル第四級アンモニウム塩
を骨格とする重合物と、一般式(II)で示されるスチレン
またはその同族体と(メタ)アクリル酸のアミノアルキ
ルエステルとをロジン酸またはα、β−不飽和酸付加ロ
ジン酸の存在下に重合させて得られる第2水分散性また
は水溶性重合物とを有効成分とするインクジェット記録
用添加剤を支持体に内添または塗工してなる記録媒体
は、上記要求性能をすべて満足させることを見出し、本
発明に至った。
【0009】
【化1】
【0010】但し、Rは水素又はメチル基、R1,R2
水素あるいはC1〜C18の脂肪族アルキル基、R3
1〜C4のアルキレン基もしくはCH2CH(OH)C
2を示す。X-は陰イオンを表し、ハロゲンイオン(塩
素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等)、硫酸イオ
ン、アルキル硫酸イオン(メチル硫酸イオン、エチル硫
酸イオン)、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオ
ン、酢酸イオンである。YはO又はNHを示す。
【0011】
【化2】
【0012】上記式中l,p,qは整数を示す。
【0013】すなわち、本発明は一般式(I) で表される
構造単位を主たる構成単位とする(a)ベンジル基を有
する(メタ)アクリル酸アルキル第四級アンモニウム塩
あるいは(b)ベンジル基を有する(メタ)アクリルア
ミドアルキル第四級アンモニウム塩を骨格とする第1の
水溶性重合物と、一般式(II)で示されるスチレンまたは
その同族体と(メタ)アクリル酸のアミノアルキルエス
テルの両者に対して0.1〜15.0モル%量のロジン
酸またはα、β−不飽和酸付加ロジン酸の存在下に重合
させて得られる第2の水分散性または水溶性重合物とを
有効成分とする添加剤を提供するものである。
【0014】本発明の添加剤を支持体に内添または塗工
することによりインクジェット用記録媒体が得られる。
したがって、本発明は一般式(I) で表される構造単位を
主たる構成単位とする(a)ベンジル基を有する(メ
タ)アクリル酸アルキル第四級アンモニウム塩あるいは
(b)ベンジル基を有する(メタ)アクリルアミドアル
キル第四級アンモニウム塩を骨格とする第1の水溶性重
合物と、一般式(II)で示されるスチレンまたはその同族
体と(メタ)アクリル酸のアミノアルキルエステルの両
者に対して0.1〜15.0モル%量のロジン酸または
α、β−不飽和酸付加ロジン酸の存在下に重合させて得
られる第2の水分散性または水溶性重合物とを有効成分
として支持体に内添及び/又は支持体表面に塗工してな
る記録媒体を提供するものである。
【0015】本発明で使用する第1の水溶性重合物は式
(I) に示すベンジル基を有する(メタ)アクリル酸アル
キルあるいはベンジル基を有する(メタ)アクリルアミ
ドアルキルの第四級アンモニウム塩の重合体あるいは共
重合体であり、共重合体である場合は上記第四級アンモ
ニウム塩を50モル%以上含有することが好ましく、8
0モル%以上含有することが更に好ましい。これは水溶
性重合体中に於ける上記第四級アンモニウム塩の割合が
50モル%よりも低いと記録画像の濃度や耐水性が低下
するためであり、望ましくは第四級アンモニウム塩の割
合が80モル%以上であるならば記録画像の濃度や耐水
性が向上できる。
【0016】本発明で用いる第四級アンモニウム塩型カ
チオン性重合体あるいは共重合体は、式(III) に示す第
三級アミノ基を有するモノマーとアルキル化剤とを反応
して得られる第四級アンモニウム塩モノマーを単独もし
くは他の共重合しうるモノマーと重合するか、あるいは
式(III) に示す第三級アミノ基を有するモノマーを単独
もしくは他の共重合しうるモノマーと重合した後、アル
キル化剤で四級化するか、あるいは式(IV)に示す第四級
アンモニウム塩モノマーを直接重合あるいは共重合させ
ることにより得られる。重合法としては、ラジカル重合
開始剤あるいはレドックス系重合剤を使用する水溶液重
合法や有機溶媒中に単量体水溶液を乳化あるいは分散さ
せて行う逆相乳化重合法や逆相懸濁重合法や単量体は溶
解するが重合体あるいは共重合体は溶解しない有機溶媒
中で重合を行う沈澱重合法、あるいは有機溶媒中で第三
級アミノ基を有するモノマーを重合あるいは共重合させ
た後アルキル化剤で四級化する等の通常の方法である。
【0017】
【化3】
【0018】但し、Rは水素又はメチル基、R1,R2
水素あるいはC1〜C18の脂肪族アルキル基、R3
1〜C4のアルキレン基もしくはCH2CH(OH)C
2を示す。YはO又はNHを示す。
【0019】
【化4】
【0020】但し、Rは水素又はメチル基、R1,R2
水素あるいはC1〜C18の脂肪族アルキル基、R3
1〜C4のアルキレン基もしくは CH2CH(OH)
CH2を示す。X-は陰イオンを表し、ハロゲンイオン
(塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等)、硫酸イ
オ ン、アルキル硫酸イオン(メチル硫酸イオン、エチ
ル硫酸イオン)、アルキルあるいはアリールスルホン酸
イオン、酢酸イオンである。YはO又はNHを示す。
【0011】ここで式(IV)で示される第三級アミノ基
を有するモノマーとしてはN,N−ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ−
2−ヒドロキシプロピル (メタ)アクリレート、N,
N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドな
どが挙げられる。アルキル化剤としては塩化ベンジル、
臭化ベンジルなどが挙げられる。式(III) で示される第
四級アンモニウム塩モノマーとしては(メタ)アクロイ
ルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、(メタ)アクロイルオキシエチルジエチルベンジル
アンモニウムクロライド、(メタ)アクリルアミドプロ
ピルジメチルベンジルアンモニウムクロライドなどが挙
げられる。
【0022】上記第三級アミノ基を有するモノマーある
いはその変性化された第四級アンモニウム塩モノマーあ
るいは第四級アンモニウム塩モノマー以外の単量体とし
ては、非イオン性もしくはカチオン性で共重合可能なも
のであればよく、例えばエチレン、ブタジエン、スチレ
ン、アルファメチルスチレン、酢酸ビニル、(メタ)ア
クリル酸エステル、(メタ)アクリル酸アルキルアミ
ン、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルア
ミド、メチレンビスアクリルアミド、(メタ)アクリロ
ニトリル、(メタ)アクリルアミドアルキルアミン、ビ
ニルピリジン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等
の一種以上を共重合体の水溶性を損なわない範囲で共重
合することができる。
【0023】本発明の水溶性重合物は、10,000以
上3,000,000以下の平均重量分子量であること
が好ましい。分子量が10,000未満の場合には形成
されるインク受容層の被膜性が低くなり記録画像の濃度
や耐水性が低下するので好ましくなく、又分子量が3,
000,000を越える場合はポリマー溶液の粘度が高
くなりすぎインク受容層を形成する操作上の問題が生じ
るので好ましくない。
【0024】本発明で用いる第2の水溶性重合物(II)
はスチレン又はその同族体とアクリル酸又はメタアクリ
ル酸のアミノアルキルエステルとを共重合させるに際
し、上記両モノマーに対して0.1〜15.0モルパー
セント、好ましくは1.0〜10.0モルパーセント量
のロジン酸またはα、β−不飽和酸付加ロジン酸を共存
させて上記両モノマーを共重合させることによって得る
ことができる。その製造法は塊状重合や溶液重合といっ
た一般的な方法が可能であるが、例えば溶液重合で行う
場合には次のような製造法がある。ロジン又はα、βー
不飽和酸付加ロジン酸を乳化分散剤とともにイソプロピ
ルアルコール等の溶剤に溶解させる。共重合させるモノ
マー混合液および重合開始剤を混合させ、ロジンおよび
乳化分散剤、溶剤を混合した系へ滴下する。重合開始剤
としては一般的な油溶性の開始剤でよく、過酸化物やア
ゾ系の開始剤があげられる。滴下が完了すれば適温で熟
成を行ない、反応を完結させる。熟成終了後、酸ならび
に水を加えて重合物を水溶化させ、ロジンの分散に用い
た溶剤は加熱により溜去する。
【0025】上記第1の水溶性重合物(I)と第2の水
溶性重合物(II)を水に溶解または分散させて塗工液を
調整することができる。溶解または分散に際し、用途に
応じて第3成分として例えば、酸化澱粉、自家変性澱
粉、燐酸化澱粉などに代表される澱粉類やポリアクリル
アミド、ポリピニルアルコール等の水溶性高分子があげ
られる。上記第1の水溶性重合物(I)と第2の水溶性
重合物(II)との混合重量割合は通常100:1〜1
0:90であって、用途に応じて次のように調整する場
合がある。塗布される基紙の撥水性が強い場合には水溶
性重合物(II)は少なくてよく、第1の水溶性重合物
(I)と第2の水溶性重合物(II)の混合重量割合は9
5:5程度が好ましい。一方塗布される基紙の撥水性が
弱い場合には水溶性重合物(II)の割合を多くする必要
があり、第1の水溶性重合物(I)と第2の水溶性重合
物(II)の混合重量割合は50:50程度が好ましい。
【0026】本発明において被記録材の支持体となるの
はインクジェット記録に適するものであればよく、代表
的には紙が挙げられるが、その他に布や、例えばオーバ
ーヘッドプロジェクションに使用されるポリエチレンテ
レフタレート樹脂フィルムのような各種樹脂フィルムな
どを使用することもできる。
【0027】本発明で使用する水溶性重合物混合物は、
支持体に対して塗布量又は含浸量として固形分で0.0
5〜2.5g/m2 、好ましくは0.1〜1.5g/m
2 で十分な画像耐水効果が発現される。また澱粉、変性
澱粉、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールなど
の水溶性高分子を併用しても良い。塗布方法としては従
来法をそのまま用いることが可能である。即ち、サイズ
プレス、ゲートロールコーター、エアナイフコーター、
ブレードコーター、スプレー等が利用できる。
【0028】
【作用】本発明の第1の重合物(I) と第2の重合物(II)
を併用することでインクジェット記録において記録画像
の耐水性とともに発色性に優れた効果を発揮する理由は
明らかでないが、概ね次のように考えられる。本発明の
第1の重合物(I) は現在着色剤としてインクジェット記
録の水溶性インク中の用いられるアニオン性の染料を取
り込んで結合、固着させることができる。その結果イン
クジェット記録において記録画像の耐水性に優れたもの
となる。他方、第2の重合物(II)は記録画像の耐水性を
阻害することなく、カチオン性の部位がパルプ表面に配
向し疎水性の部分が外側を向いて配向する事により撥水
性を付与する。結果として記録紙表面でのインクジェッ
トインクの滲みを抑え、フェザリングが改善されるもの
と考えられる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に実施例を用いてさらに詳し
く説明する。
【0030】
【実施例1】メタクロイルオキシエチルジメチルベンジ
ルアンモニウムクロライドの60%水溶液50.6gと
アクリルアミドの40%水溶液2.22gをイオン交換
水140gに溶かし、窒素を吹き込みながら70℃まで
加熱し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)
ヒドロクロライド0.1%水溶液10gを加え、85℃
で2時間反応して、化合物(A)を203g(固形分1
5.4%、平均重量分子量:15万)を得た。一方、ロ
ジン20g、スチレン70g、ジメチルアミノエチルメ
タアクリレート24g、メチルイソブチルケトン70g
を環流温度まで昇温しアゾビスブチロニトリル2gの混
合液を1時間を要して滴下し6時間反応後、続いて加温
を続けメチルイソブチルケトンを回収し続いて酢酸9
g、水100gを滴下し得られたものに水を410g加
え、これにエピクロルヒドリン14gを添加して85〜
95℃にて1時間反応させ固形分20%の化合物(B)
を得た。化合物(A)30g(固形)と化合物(B)1
g(固形)、酸化澱粉69g、水1900gからなる塗
工液を得た。坪量100g/m2 、厚さ100μm、ス
テキヒトサイズ度5秒の原紙(I)に塗工液をバーコー
ターを用いて乾燥固形分1g/m2 となるように塗工し
本発明の記録媒体を作製した。上記の記録媒体のインク
ジェット記録適性は、BJC−455J(キヤノン製)
にて印刷し評価した。評価項目として各色のベタ印刷部
について以下の項目について行った。 (1)画像濃度 :マクベス反射濃度計RD920に
て測定した。 (2)耐水性 :印刷後の試料にイオン交換水を落
とし自然乾燥させた後、文字あるいは画像の滲みを目視
にて評価を行った。 (3)フェザリング:文字あるいは線部のヒゲの発生状
態を目視にて評価を行った。 結果を表1に示したが、化合物(A)と化合物(B)の
併用により良好な耐水性とフェザリングが少ないインク
ジェット記録用媒体が得られた。
【0031】
【実施例2】単量体としてメタクロイルオキシエチルジ
メチルベンジルアンモニウムクロライド60%水溶液5
6.3gとメチレンビスアクリルアミド0.43gを用
いた他は実施例1の化合物(A)と同じ条件で重合し
て、化合物(C)を207g(固形分16.5%、平均
重量分子量:55万)得た。一方、ロジンとしてマレイ
ン化ロジン(マレイン化率8%)20gを用いる以外は
実施例1の化合物(B)と同じ条件で重合して、固形分
20%の化合物(D)を得た。化合物(C)35g(固
形)と化合物(D)2g(固形)、カチオン澱粉63
g、水1900gからなる塗工液を得た。
【0032】
【実施例3】N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル
アミドを塩化ベンジルで四級化したアクリルアミドプロ
ピルジメチルベンジルアンモニウムクロライド35.3
gとメチレンビスアクリルアミド0.6gをイオン交換
水185gに溶かし、窒素を吹き込みながら70℃まで
加熱し、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)
ヒドロクロライド0.1%水溶液10gを加え、85℃
で2時間反応し、化合物(E)を231g(固形分1
5.5%、平均重量分子量150万)を得た。化合物
(E)35g(固形)と化合物(B)4g、酸化澱粉6
1g、水1900gからなる塗工液を得た。
【0033】
【比較例1】アクリルアミドの40%水溶液22.2g
をイオン交換水35gに溶かし、窒素を吹き込みながら
70℃まで加熱した後、2,2’−アゾビス(2−アミ
ジノプロパン)ヒドロクロライド0.1%水溶液10g
を加え、85℃で2時間反応し、化合物(F)を得た。
化合物(F)30g(固形)と化合物(B)1g(固
形)、酸化澱粉69g、水1900gからなる塗工液を
得た。
【0034】
【比較例2】化合物Bを使用しない他は全て実施例1と
同じ条件で塗工液を得た。
【0035】
【比較例3】化合物Dを使用しない他は全て実施例2と
同じ条件で塗工液を得た。
【0036】実施例2から比較例3までの塗工液を用
い、実施例1に示す塗工条件で塗工して作成した記録媒
体の評価結果を表−1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の記録媒体は表−1に示すように
実施例1〜3を比較例1〜3と比較すると明らかなよう
にインクジェット記録に使用した場合に、耐水性ならび
にフェザリングが良好な特性を有する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) で表される構造単位を主たる
    構成単位とする(a)ベンジル基を有する(メタ)アク
    リル酸アルキル第四級アンモニウム塩あるいは(b)ベ
    ンジル基を有する(メタ)アクリルアミドアルキル第四
    級アンモニウム塩を骨格とする第1の水溶性重合物と、
    一般式(II)で示されるスチレンまたはその同族体と(メ
    タ)アクリル酸のアミノアルキルエステルの両者に対し
    て0.1〜15.0モル%量のロジン酸またはα、β−
    不飽和酸付加ロジン酸の存在下に重合させて得られる第
    2の水分散性または水溶性重合物とを有効成分とするイ
    ンクジェット記録媒体用添加剤。 【化1】 但し、Rは水素又はメチル基、R1,R2は水素あるいは
    C1〜C18の脂肪族アルキル基、R3 はC1〜C4のア
    ルキレン基もしくはCH2CH(OH)CH2を示す。X
    -は陰イオンを表し、ハロゲンイオン(塩素イオン、臭
    素イオン、ヨウ素イオン等)、硫酸イオン、アルキル硫
    酸イオン(メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン)、ア
    ルキルあるいはアリールスルホン酸イオン、酢酸イオン
    である。YはO又はNHを示す。 【化2】 上記式中l,p,qは整数を示す。
  2. 【請求項2】 第1水溶性重合物と一般式(II)で表され
    る第2水分散性または水溶性重合物を重量比で100:
    1〜10:90で混合した塗工液である請求項1記載の
    インクジェット記録媒体用添加剤。
  3. 【請求項3】 第1水溶性重合物が式(I) で示される単
    量体を50mol%以上含有する請求項1に記載のイン
    クジェット記録媒体用添加剤。
  4. 【請求項4】 第1水溶性重合物が10,000以上
    3,000,000以下の平均重量分子量である請求項
    1記載のインクジェット記録媒体用添加剤。
  5. 【請求項5】 一般式(I) で表される構造単位を主たる
    構成単位とする(a)ベンジル基を有する(メタ)アク
    リル酸アルキル第四級アンモニウム塩あるいは(b)ベ
    ンジル基を有する(メタ)アクリルアミドアルキル第四
    級アンモニウム塩を骨格とする第1の水溶性重合物と、
    一般式(II)で示されるスチレンまたはその同族体と(メ
    タ)アクリル酸のアミノアルキルエステルの両者に対し
    て0.1〜15.0モル%量のロジン酸またはα、β−
    不飽和酸付加ロジン酸の存在下に重合させて得られる第
    2の水分散性または水溶性重合物とを有効成分として支
    持体に内添及び/又は支持体表面に塗工してなるインク
    ジェット記録媒体。 【化1】但し、Rは水素又はメチル基、R1,R2は水素
    あるいはC1〜C18の脂肪族アルキル基、R3 はC1
    〜C4のアルキレン基もしくはCH2CH(OH)CH2
    を示す。X-は陰イオンを表し、ハロゲンイオン(塩素
    イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等)、硫酸イオン、
    アルキル硫酸イオン(メチル硫酸イオン、エチル硫酸イ
    オン)、アルキルあるいはアリールスルホン酸イオン、
    酢酸イオンである。YはO又はNHを示す。 【化2】上記式中l,p,qは整数を示す。
  6. 【請求項6】 第1水溶性重合物と一般式(II)で表され
    る第2水分散性または水溶性重合物を重量比で100:
    1〜10:90で混合した塗工液を塗布してなる請求項
    5記載のインクジェット記録媒体。
  7. 【請求項7】 第1水溶性重合物が式(I) で表される単
    量体を50mol%以上含有する請求項5記載のインク
    ジェット記録媒体。
  8. 【請求項8】 第1水溶性重合物が10,000以上
    3,000,000以下の平均重量分子量である請求項
    5記載のインクジェット記録媒体。
  9. 【請求項9】 第1水溶性重合物と第2水分散性または
    水溶性重合物の混合物を固形分で0.05〜2.5g/
    2 を支持体に対して内添又は塗工してなる請求項5記
    載のインクジェット記録媒体。
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