JPH11179740A - 成形装置 - Google Patents

成形装置

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JPH11179740A
JPH11179740A JP9367022A JP36702297A JPH11179740A JP H11179740 A JPH11179740 A JP H11179740A JP 9367022 A JP9367022 A JP 9367022A JP 36702297 A JP36702297 A JP 36702297A JP H11179740 A JPH11179740 A JP H11179740A
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JP
Japan
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molding
belt
mold
passage
molds
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JP9367022A
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English (en)
Inventor
Tokio Hirose
時男 廣瀬
Kiyotake Morimoto
清武 森本
Shigeru Okamura
滋 岡村
Yasuaki Sotozaki
保陽 外崎
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺状の発泡樹脂成形体を連続的に製造する
のに適する成形装置で、所要駆動力を小さくし、かつ成
形通路内への樹脂液等の漏れを防止する。 【解決手段】 それぞれ複数個に分割形成しかつ循環移
動するように連結した矩形溝状の下型6内に矩形の上型
7を嵌入して所望断面形状の成形通路15を形成する。
上、下型6、7の嵌着部位に隙間を明ける。成形通路1
5内に曲折可能なシールベルト8、9を配し、それらの
縁を上、下型6、7の嵌着部位の隙間に挟んで成形通路
15内への樹脂液1等の漏れを防ぐとともに、隙間に挟
んだ縁部の間以外ではバリを発生不能にする。シールベ
ルト8、9は、成形通路15内で樹脂が発泡すると、発
泡圧で上、下型6、7の内面に押し付けられて上、下型
6、7の循環移動に共回りし、成形通路15内の樹脂液
1を付着させたガラスマット3からなる被成形素材を移
動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形通路内に素材を通
して所望の断面形状に成形する装置、例えば断熱材や建
材等のような板状や長尺状等の形状を有する樹脂成形体
を連続的に製造するのに適する成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
りこの種の成形装置については多くの提案がなされてい
る。この種の装置の基本構成とするところは、例えば特
公昭48−30137号公報に開示されているように、
矩形の成形通路を形成する成形型内に、この成形型の内
壁面に沿って進行する4個のエンドレスベルトを配し、
その成形通路の一方側から発泡硬化性樹脂原液等を含浸
させた長尺の繊維束を被成形素材として投入し、成形通
路内を通過中における樹脂の発泡時の体積増加を利用し
て成形型の断面形状を被成形素材に付与し、長尺の成形
体を連続的に得るというものである。
【0003】ところがこのような構成では、エンドレス
ベルト間の隙間から成形型内に被成形素材が漏れ、これ
が成形品のバリとなって現れたり、成形筒の表面に付着
してエンドレスベルトの走行を妨げ、結局は装置を運転
不能にしかねないという問題がある。
【0004】このような被成形素材の漏れに起因する問
題を解決するために種々の手段が提案されている。例え
ば特開平6−31751号公報に開示の技術では、4個
のエンドレスベルトを、それぞれ一縁が隣り合う他のエ
ンドレスベルトに当接するように配置し、断面が三角形
状の弾性部材やシート状の弾性部材等を当接部位に配
し、これらを樹脂の発泡によって増大する成形通路内圧
で変形させて当接部位の隙間を塞ぎ、この部位からの被
成形素材の漏れを防ぐようにしている。また特開平6−
31752号公報に開示の技術では、上述の弾性部材等
に代えて円形断面を有するナイロン等からなる糸状体を
エンドレスベルト間の当接位置に連続的に供給し、同じ
く成形通路内圧で変形させて当接部位の隙間を塞ぐよう
にしている。
【0005】ところがこのようなバリの発生防止対策を
取ると、エンドレスベルト間の隙間の設計基準を緩くで
きるという利点はあるものの、長期的に安定した装置動
作を実現するためには、弾性部材や糸状体等をエンドレ
スベルト間の隙間に常時正確に位置させるための装置、
機構が必要になって、装置構成が複雑化するという新た
な問題が生じる。
【0006】またエンドレスベルトだけでなく弾性部材
や糸状体等も被成形素材に成形通路内で接触するため、
これらにも被成形素材や成形品からの良好な離型性が必
要とされ、また一方では、成形品の形状に影響を与えな
いように成形通路内圧によって十分扁平に変形し得るも
のでなければならず、さらには耐磨耗性や耐熱性をも考
慮しなければならず、このため使用できる材料が極めて
少ないという問題が生じる。
【0007】また上述の従来の技術は、いずれにしても
停止している成形型の表面にエンドレスベルトが摺接し
ながら移動する。このため、摩擦力に抗してエンドレス
ベルトを進行させる必要があり、膨張力の大きい成形素
材を使用して成形する場合や断面形状の大きい成形品を
成形する場合等には、エンドレスベルトを駆動するため
に非常に大きな駆動力が必要になるだけでなく、使用す
る素材にもよるが、エンドレスベルトや弾性部材や糸状
体等は成形時の温度変化によって伸縮することがあり、
そのため張力を制御する装置が必要になる等、装置構成
が大型化する要因が種々存在している。
【0008】これらに代わり得るものとして、例えば実
公平6−50180号公報に開示されているように、成
形型の代わりに多数のローラーによりエンドレスベルト
を支持し、ローラーの撓みを防止するためのローラーを
押さえるバックアップローラーを配置するというものが
ある。即ち、エンドレスベルトの剛性にもよるが、エン
ドレスベルトを支持するローラーを細かいピッチで配置
し、成形体の膨張圧によってエンドレスベルトに曲がり
が生じないようにすると、細かいピッチで配置するロー
ラーには強度が大きい太いローラーを使用できないの
で、これをカバーするためにバックアップローラーを使
用している。
【0009】ところが、このような多数本のローラーを
用いる装置構成では、どうしてもローラー間の隙間のた
めに成形体の発泡圧によってエンドレスベルトが波状に
屈曲してしまい、このためベルト駆動力及びベルト張力
を小さく抑えることが困難になる。エンドレスベルトの
屈曲度合いを小さくするために剛性の高いベルトを使用
すると、エンドレスベルトを掛け回すプーリーに大径の
ものが必要になり、従ってやはり駆動力が大きく、かつ
装置構成が大型化するという問題が生じている。
【0010】エンドレスベルトに潤滑剤を塗布すること
によって摩擦力を小さくすることも考えられるが、その
場合、成形型との摺接による摩擦力は小さくなって好都
合であるが、エンドレスベルトを掛け回すプーリーとの
間の摩擦力も小さくなってしまうことにより駆動に困難
が生じるという問題が生じ、結局は採用できないでい
る。
【0011】本発明は上記従来の問題点に鑑み、成形品
にバリが生じることを防止するのではなく、逆に成形型
外に位置する一定の個所にのみバリが生じ得るようにし
て、成形通路内での樹脂原液等の漏れを防止し、装置の
運転を妨げることなく成形品を得ることができ、また簡
単な装置構成で所望形状の成形品を容易に得ることがで
きるようにした成形装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の成形装置のうち
請求項1に係るものは、上記目的を達成するために、所
望の断面形状を有する成形通路内に被成形素材を投入
し、上記成形通路内を移動中に上記被成形素材を該成形
通路の断面形状に応じた断面形状の成形体とする成形装
置において、上記被成形素材の投入側、上記成形体の出
側及び上記被成形素材並びに上記成形体の移動方向に沿
う少なくとも一面を開口した溝形状の第1の成形型と、
該第1の成形型の上記一面の開口から上記第1の成形型
内に少なくとも一部を緩く嵌着して上記成形通路を区画
形成する第2の成形型とを備え、これら第1、第2の成
形型の少なくともいずれか一方を複数個の分割成形型に
分割して移動可能に支持し、該分割した成形型の上記成
形通路に臨む面に沿って該成形型とともに移動可能に配
した第1のベルト状体と、他の成形型の上記成形通路に
臨む面に沿って移動可能に配した第2のベルト状体を備
え、これら第1、第2のベルト状体の対をなす縁部を、
上記第1の成形型への上記第2の成形型の嵌着部位で両
成形型間に挟んでなることを特徴とする。
【0013】同請求項2に係るものは、上記目的を達成
するために、上記第1、第2の成形型とも複数個の分割
成形型に分割して移動可能に支持してなることを特徴と
する。
【0014】同請求項3に係るものは、上記目的を達成
するために、上記第1、第2の成形型ともに、複数個の
分割成形型をそれぞれエンドレス状の駆動部材により連
結し、それぞれをエンドレスに循環移動可能としてなる
ことを特徴とする。
【0015】同請求項4に係るものは、上記目的を達成
するために、上記第1、第2のベルト状体をそれぞれ別
個にエンドレス状に掛け回し、上記分割成形型の移動に
伴って連れ回りして循環移動可能としてなることを特徴
とする。
【0016】同請求項5に係るものは、上記目的を達成
するために、上記分割した第1の成形型あるいは第2の
成形型をなす複数個の分割成形型をエンドレス状の駆動
部材により連結し、エンドレスに循環移動可能としてな
ることを特徴とする。
【0017】同請求項6に係るものは、上記目的を達成
するために、上記分割した第1の成形型あるいは第2の
成形型に対応する上記第1のベルト状体あるいは第2の
ベルト状体をエンドレス状に掛け回し、上記分割成形型
の移動に伴って連れ回りして循環移動可能としてなるこ
とを特徴とする。
【0018】同請求項7に係るものは、上記目的を達成
するために、上記第1の成形型の断面形状が矩形の溝形
で、上記第1、第2の成形型が形成する上記成形通路が
四角筒状であり、上記第1のベルト状体が、上記第1の
成形型の開口した一面を除く3面それぞれに沿って溝形
に曲折可能であり、かつ上記第2のベルト状体が、上記
第1の成形型への上記第2の成形型の嵌着部位の形状に
対応して矩形の溝形に曲折可能であることを特徴とす
る。
【0019】同請求項8に係るものは、上記目的を達成
するために、上記被成形素材が、始め液状であって上記
成形通路内で膨張しつつ硬化する樹脂単独または繊維集
合体に該樹脂を付着させてなるものまたは該樹脂に充填
材や短繊維等を混入したものであり、上記第1、第2の
ベルト状体が上記樹脂硬化体及びその複合硬化体との離
型性と上記樹脂液に対するシール性を有することを特徴
とする。
【0020】同請求項9に係るものは、上記目的を達成
するために、上記第1、第2のベルト状体の少なくとも
上記被成形素材に接触させる面をなす部位に、フッ素系
の樹脂を含浸させてなることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお以下に説明する実施形態で
は、成形通路の形状を矩形の筒状のものとし、成形品の
形状が四角柱状になる例のみを説明しかつ図示している
が、本発明はこれに限定されず、例えば三角形状でも可
能であり、五角形以上の多角形の形状であっても構わな
い。成形通路の形状に対応させてベルト状体の個数、配
置状態を変更すればよいだけである。また本発明で被成
形素材とするのは樹脂には限られず種々のものを対象と
し得るが、樹脂を被成形素材とする場合でも、本実施形
態で説明しかつ図示する発泡硬化性樹脂原液、例えばフ
ェノール樹脂、尿素樹脂、ポリウレタン樹脂等には限定
されず、始め液状であって成形通路内で膨張しつつ硬化
する樹脂等を素材として採用し得る。また上記樹脂原液
等を付着させたガラスコンティニュアスストランドマッ
ト等の繊維集合体を被成形素材とする例についてのみ図
示しかつ説明するが、本発明の装置は、単独の上記樹脂
原液や上記樹脂原液に充填材を混入したものや長繊維の
束に上記液状樹脂を付着させたもの等の種々のものを成
形対象とし得る。
【0022】図1は本発明の一実施形態に係る成形装置
を概念的に示す側面図(A)と同要部の拡大断面図
(B)、図2は同じく下型側の平面図、図3は同じく要
部の拡大斜視図、図4は本発明の一実施形態に係る成形
装置で用いるシールベルトの拡大断面図である。図示の
実施形態の装置は、発泡硬化性樹脂原液1をノズル2か
らガラスコンティニュアスストランドマット(以下単に
ガラスマットという)3上へ噴出、付着させ、これを被
成形素材として成形型内に投入し、断面が矩形の長尺の
成形体5を連続的に成形するもので、主に、それぞれ複
数個をエンドレスに連結した分割体とした成形型をなす
下型6及び上型7、同じくエンドレスに掛け回したシー
ルベルト下8、シールベルト上9、及び装置出側に配し
た搬出用のベルトコンベア10とバリ取りカッター1
1、及び各々の駆動装置等からなる。
【0023】下型6は、図1(B)に示すように下面部
12と一対の側面部13、13の間をヒンジ14で溝形
をなすように連結し、ヒンジ14により側面部13、1
3を側方へ回動可能としてある。また上型7は、下型6
の内側形状に対応する矩形の断面形状を有する。これら
下型6と上型7は、後述のようにシールベルト下8及び
シールベルト上9を配置したときに所望形状、寸法の成
形通路15を形成するため、同じく図1(B)に示すよ
うに下型6内に上型7を所定深さまで隙間が明くように
緩く嵌着させ得る幅のものとしてある。なお下型6と上
型7を構成する部材には、成形通路15を構成する内壁
面が平坦面をなし得るものであれば図示のようないわゆ
る中実の型材状のものを用いる必要はなく、中空のもの
等種々のものを採用できる。
【0024】また下型6は、下面部12の外面中央に駆
動用のエンドレスチェーン16を取り付けるとともに、
その両側に走行輪17、17を配し、また側面部13の
外面にも走行輪18、18を設けてある。エンドレスチ
ェーン16は、一対のチェーンホイール19、19間に
掛け回してあり、チェーンホイール19の一方を図示せ
ぬ駆動手段により回転駆動することにより循環回転し、
複数個の下型6もエンドレスチェーン16とともに循環
回転するようになっている。チェーンホイール19、1
9間にはそれぞれ一対の直線状のガイドレール下20、
20が配してあり、下型6の走行輪17、17は、チェ
ーンホイール19、19間でこのガイドレール下20に
ガイドされて回転走行し、下型6はガイドレール下20
を設けた部位では直線上を移動するようになっている。
また側面部13の外側には、走行輪18の走行をガイド
するためのガイドレール横21、21を設けてある。こ
のガイドレール横21は、チェーンホイール19の外周
の円弧部分とガイドレール下20と同様の直線部分とか
らなり、下型6の循環回転移動を全周にわたってガイド
するように設けてある。
【0025】一方、上型7も外面中央に駆動用のエンド
レスチェーン22を取り付けるとともに、その両側に走
行輪23、23を設けてある。エンドレスチェーン22
は、一対のチェーンホイール24、24間に掛け回して
あり、チェーンホイール24の一方を図示せぬ駆動手段
により下型6用のチェーンホイール19と同期させて回
転駆動することにより循環回転し、複数個の上型7もエ
ンドレスチェーン22とともに循環回転するようになっ
ている。チェーンホイール24、24間にはそれぞれ一
対の直線状のガイドレール上25、25が配してあり
(図では一方側の対のみ示す。)、上型7の走行輪2
3、23は、チェーンホイール24、24間でこのガイ
ドレール上25にガイドされて回転走行し、上型7もガ
イドレール上25を設けた部位では直線上を移動するよ
うになっている。
【0026】2個のシールベルト下8、シールベルト上
9は、それぞれ4個のローラー26・・・に略平行掛け
にして掛け回してあるが、後述のように下型6、上型7
に共回りするのみとしてあり、成形通路15外では本来
のほぼ平坦状の形状で、成形通路15内ではそれぞれ曲
折する形状に、即ちそれぞれ上方を開口した矩形の溝状
に曲折する。このため図示の実施形態では、シールベル
ト下8、シールベルト上9ともに図4に示すように2層
構造を有し、第1層材27に幅狭の3枚の第2層材28
を貼付し、成形通路15内で外側に位置する第2層材2
8間に2箇所の切れ目29を形成してある。もちろん一
層構造の素材に折り目を付けて曲折可能としたものや、
3層以上の多層構造のものであってもよい。また、シー
ルベルト下8、シールベルト上9はエンドレスベルトで
なくても所要の長さと構造を有するベルト状体であれば
これも採用できる。
【0027】またシールベルト下8は、下型6の溝形状
に対応しかつ内壁面の全面を覆って両縁部が少なくとも
上型7と側面部13との隙間内に位置するように、好ま
しくは両縁部が側面部13の上縁以上の位置となるよう
な幅寸法としてある。一方シールベルト上9は、上型7
の下型6の溝形状内に嵌着する部位の全面を覆って両縁
部が少なくとも下型6の側面部13との隙間内に位置す
るように、好ましくは両縁部が下型6の側面部13の上
縁以上の位置となるような幅寸法としてある。
【0028】さらに両シールベルト下8、シールベルト
上9とも、成形通路15内で内側に位置し、被成形素材
や成形体5に接触する第1層材27には、発泡硬化性樹
脂原液1に対する所要の液シール性と、成形途中の発泡
成形体及び硬化後の成形体5に対する所要の離型性を有
する素材を用いる。このような素材としては、例えばポ
リアラミド繊維またはガラス繊維からなるクロスまたは
その複合クロス等にフッ素系の樹脂を含浸させて離型
性、耐熱性を備えるようにしたもの等を挙げることがで
きる。また成形通路15内で外側に位置する第2層材2
8には、上記素材と同等のものを用いてもよいが、下型
6及び上型7の成形通路15に臨む面に押し付けられた
状態で共回り可能な素材であれば、上記素材等からなる
シートに限定されることはなく、また共回りするだけな
ので引っ張り強度の大きなもの等でなくてもよく、種々
の素材を適宜採用できる。
【0029】なお、下型6及び上型7に対する加熱手段
等を設け、温度制御を行うことにより成形工程をコント
ロールするのがこの種の成形装置としては常であるが、
これら手段の図示は省略する。もちろん本発明がこのよ
うな成形工程を制御する手段を有するものでなければな
らないということではない。
【0030】また本実施形態では、下型6と上型7を回
転駆動しているが、本発明はこれに限定されず、両シー
ルベルト下8、シールベルト上9が何らかの手段によっ
て移動できればよい。例えば被成形素材や成形体5と両
シールベルト下8、シールベルト上9の間の摩擦力や粘
着力等を利用して、あるいは成形通路15内における被
成形素材や成形体5の進行に連れて下型6、上型7及び
両シールベルト下8、シールベルト上9がともに移動す
るように構成することもできる。
【0031】さらに、下型6及び上型7の成形通路15
に臨む面のそれぞれに、ほぼ全面に沿ってスチールベル
ト等の所要の機械的強度を有するエンドレスのベルト状
体を、シールベルト下8、シールベルト上9と同様に平
行掛けに掛け回し、下型6及び上型7の移動にスチール
ベルト等を従動させ、シールベルト下8及びシールベル
ト上9をこのスチールベルト等に連れ回りさせるように
してもよい。あるいは、スチールベルト等を循環回転す
るように回転駆動し、シールベルト下8及びシールベル
ト上9だけでなく、下型6及び上型7をこのスチールベ
ルト等に連れ回りさせるようにしてもよい。ただしスチ
ールベルト等にはエンドレスベルトでなくても所要の長
さを有するベルト状体であればこれも採用できる。
【0032】次に本実施形態装置の動作を説明する。エ
ンドレスチェーン16、22を回転駆動し、下型6と上
型7を同期して循環移動させている状態で、ガラスマッ
トのロール(図示せず)から引き出したガラスマット3
上に、ノズル2からポリウレタン樹脂等の初期には液状
で発泡して体積を増加させつつ硬化する発泡硬化性樹脂
原液1を噴出させ、下型6と上型7が上述のように組み
合わせられて成形通路15を形成しているもののうちで
最も入口側のものへ投入する。すると発泡硬化性樹脂原
液1が付着しているガラスマット3の先頭部分が成形通
路15の入口付近で下型6の下面部12上に乗り、その
重量によってシールベルト下8が下型6の下面部12上
に軽く押し付けられ、両者の間の摩擦力によってシール
ベルト下8が下型6とともに移動し、いわゆる共回りを
始める。なお本実施形態では、ガラスマット3を成形通
路15の出側から何らかの手段で引っ張るものではない
が、装置の運転開始時にはそのようにしてもよい。
【0033】成形通路15内において発泡硬化性樹脂原
液1は発熱しつつ発泡し、この発泡に伴う体積増加によ
って成形通路15の内壁面にシールベルト下8及びシー
ルベルト上9を介して掛かる内圧は例えばポリウレタン
樹脂の場合は1〜3Kg/cm2となる。この圧力によ
ってシールベルト下8とシールベルト上9はそれぞれ強
く下型6と上型7の成形通路15に臨む面に押し付けら
れ、成形通路15の形状はここで所望する形状のものに
なる。この状態でシールベルト下8と下型6だけでな
く、シールベルト上9と上型7も共回りする状態にな
る。そしてガラスマット3が順次スムーズに成形通路1
5内へ引き込まれて行き、成形通路15内の形状に成形
され、ガラスマット3を補強材として含んだ状態で固化
し、成形通路15の出口から成形体5として排出され
る。なお上述の動作において下型6と上型7は同期し
て、換言すれば等しい速度で移動するように制御する必
要があるが、そのような制御は従来より周知であるの
で、その制御システムの構成、動作の説明は省略する。
【0034】シールベルト下8、シールベルト上9は、
既述のように成形通路15外にあるときは本来の平坦な
シート状であるが、成形通路15内へ入る際に縁部が重
なり合って下型6と上型7間の隙間に入り込んで行き、
それぞれ切れ目29に沿って溝形に曲折する。もちろん
シールベルト下8、シールベルト上9の曲折変形は、図
示のように、隙間に入り込む前から始まる。また図2に
示すように、上型7と嵌着し終える前の段階までは下型
6の側面部13、13が側方へ開いており、シールベル
ト下8、シールベルト上9が成形通路15内へ入る際に
あまり強く摺接しない。このためシールベルト下8及び
シールベルト上9が傷み難くなっている。
【0035】そして、成形通路15内で膨張した発泡硬
化性樹脂原液1の一部は、固化する前にシールベルト下
8、シールベルト上9の縁部間に向かい、発泡によって
生じた圧力によってそれらの間に入り込み、成形通路1
5外へ出ようとする。このため、排出された成形体5に
はバリ5aが形成される。但しバリ5aが生じ得る部位
はシールベルト下8、シールベルト上9の縁部間のみで
あり、その他の部位には生じない。なおシールベルト下
8、シールベルト上9の縁部間からは、成形通路15内
のエア抜きも同時に行われることになる。また図2に示
すように、成形通路15出側において上型7との嵌着が
終わる少し前の段階から、下型6の側面部13、13が
側方へ開き、シールベルト下8、シールベルト上9もこ
れに伴って少し側方へ開くので、成形品5は脱型の際に
シールベルト下8、シールベルト上9に対してあまり強
く摺接しなくなる。このため成形通路15の出側でもシ
ールベルト下8及びシールベルト上9が傷み難くなって
いる。
【0036】成形体5は、ベルトコンベア10上を搬送
されつつバリ取りカッター11によりバリ5aを削り取
られ(あるいは切り取られ)、最終形状に成形される。
バリ5aが生じる位置が上述のように一定しているの
で、バリ取りカッター11はナイフ状のエッジを有する
ものを単に成形品5の上面に押し付ける程度の簡単なも
のでよい。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る成形装置は、以上説明して
きたように、複数に分割形成しかつ移動可能とした一の
成形型に対となる他の成形型を嵌着して形成した成形通
路内に、分割した成形型の移動に従動して共回りする一
対のベルト状体を配し、この一対のベルト状体の縁を成
形型の間に挟むようにしたので、成形型の移動に伴って
ベルト状体が連れて移動するようになり、従来の装置に
比べて駆動すべき装置、部材が減るので駆動力を大幅に
軽減でき、設備をコンパクトにして設置スペースを狭く
し、かつ安価に製作できるという効果がある。また、成
形通路内に樹脂液の漏れが生じなくなり、成形装置の運
転を妨げずに良好な製品を連続して得ることができると
いう効果がある。さらに、成形品にバリが生じ得る部位
が、成形型に挟まれたベルト状体の縁部の間に限定さ
れ、成形通路内の部位で成形品にバリが生じることは全
くなくなり、バリ発生防止のために基準が厳しかったベ
ルト状体の設計等を簡素化でき、装置構成は従来の同種
の成形装置に比べて非常に簡単で安価なものにすること
ができ、またバリ取りのための加工が簡単なので、後加
工のための装置構成も単純化できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る成形装置を概念的に
示す側面図(A)と同じく要部の拡大断面図(B)であ
る。
【図2】同じく下型側の平面図である。
【図3】同じく要部の拡大斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る成形装置で用いるシ
ールベルトの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 発泡硬化性樹脂原液 2 ノズル 3 ガラスコンティニュアスストランドマット(ガラス
マット) 5 成形体 5a バリ 6 下型 7 上型 8 シールベルト下 9 シールベルト上 10 ベルトコンベア 11 バリ取りカッター 12 下型の下面部 13 同側面部 14 同ヒンジ 15 成形通路 16、22 エンドレスチェーン 17、18、23 走行輪 19、24 チェーンホイール 20 ガイドレール下 21 ガイドレール横 25 ガイドレール上 26 ローラー 27 シールベルトの第1層材 28 同第2層材 29 同切れ目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外崎 保陽 東京都足立区西新井栄町1−18−1 日清 紡績株式会社東京工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の断面形状を有する成形通路内に被
    成形素材を投入し、上記成形通路内を移動中に上記被成
    形素材を該成形通路の断面形状に応じた断面形状の成形
    体とする成形装置において、 上記被成形素材の投入側、上記成形体の出側及び上記被
    成形素材並びに上記成形体の移動方向に沿う少なくとも
    一面を開口した溝形状の第1の成形型と、該第1の成形
    型の上記一面の開口から上記第1の成形型内に少なくと
    も一部を緩く嵌着して上記成形通路を区画形成する第2
    の成形型とを備え、これら第1、第2の成形型の少なく
    ともいずれか一方を複数個の分割成形型に分割して移動
    可能に支持し、 該分割した成形型の上記成形通路に臨む面に沿って該成
    形型とともに移動可能に配した第1のベルト状体と、他
    の成形型の上記成形通路に臨む面に沿って移動可能に配
    した第2のベルト状体を備え、 これら第1、第2のベルト状体の対をなす縁部を、上記
    第1の成形型への上記第2の成形型の嵌着部位で両成形
    型間に挟んでなることを特徴とする成形装置。
  2. 【請求項2】 上記第1、第2の成形型とも複数個の分
    割成形型に分割して移動可能に支持してなることを特徴
    とする請求項1の成形装置。
  3. 【請求項3】 上記第1、第2の成形型ともに、複数個
    の分割成形型をそれぞれエンドレス状の駆動部材により
    連結し、それぞれをエンドレスに循環移動可能としてな
    ることを特徴とする請求項2の成形装置。
  4. 【請求項4】 上記第1、第2のベルト状体をそれぞれ
    別個にエンドレス状に掛け回し、上記分割成形型の移動
    に伴って連れ回りして循環移動可能としてなることを特
    徴とする請求項2または3の成形装置。
  5. 【請求項5】 上記分割した第1の成形型あるいは第2
    の成形型をなす複数個の分割成形型をエンドレス状の駆
    動部材により連結し、エンドレスに循環移動可能として
    なることを特徴とする請求項1の成形装置。
  6. 【請求項6】 上記分割した第1の成形型あるいは第2
    の成形型に対応する上記第1のベルト状体あるいは第2
    のベルト状体をエンドレス状に掛け回し、上記分割成形
    型の移動に伴って連れ回りして循環移動可能としてなる
    ことを特徴とする請求項5の成形装置。
  7. 【請求項7】 上記第1の成形型の断面形状が矩形の溝
    形で、上記第1、第2の成形型が形成する上記成形通路
    が四角筒状であり、上記第1のベルト状体が、上記第1
    の成形型の開口した一面を除く3面それぞれに沿って溝
    形に曲折可能であり、かつ上記第2のベルト状体が、上
    記第1の成形型への上記第2の成形型の嵌着部位の形状
    に対応して矩形の溝形に曲折可能であることを特徴とす
    る請求項1ないし6のいずれかの成形装置。
  8. 【請求項8】 上記被成形素材が、始め液状であって上
    記成形通路内で膨張しつつ硬化する樹脂単独または繊維
    集合体に該樹脂を付着させてなるものまたは該樹脂に充
    填材や短繊維等を混入したものであり、上記第1、第2
    のベルト状体が上記樹脂硬化体及びその複合硬化体との
    離型性と上記樹脂液に対するシール性を有することを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれかの成形装置。
  9. 【請求項9】 上記第1、第2のベルト状体の少なくと
    も上記被成形素材に接触させる面をなす部位に、フッ素
    系の樹脂を含浸させてなることを特徴とする請求項1な
    いし8のいずれかの成形装置。
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CN108481658B (zh) * 2018-02-11 2021-01-15 深圳市美德精密科技有限公司 逐层注塑式模具成型结构

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