JPH11178325A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

Info

Publication number
JPH11178325A
JPH11178325A JP9339152A JP33915297A JPH11178325A JP H11178325 A JPH11178325 A JP H11178325A JP 9339152 A JP9339152 A JP 9339152A JP 33915297 A JP33915297 A JP 33915297A JP H11178325 A JPH11178325 A JP H11178325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power
voltage
power supply
charge control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9339152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3468675B2 (ja
Inventor
Yoshifumi Yoshida
宜史 吉田
Fumiyasu Utsunomiya
文靖 宇都宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
SII R&D Center Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
SII R&D Center Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc, SII R&D Center Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP33915297A priority Critical patent/JP3468675B2/ja
Publication of JPH11178325A publication Critical patent/JPH11178325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3468675B2 publication Critical patent/JP3468675B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力を供給する給電装置をできるだけ小型化
するとともに、高い充電効率で充電器を充電すること。 【解決手段】 給電装置12から供給される電力は発振
回路16を起動してパルス信号を生成し、これを昇圧回
路18に出力して該回路18を起動させ、給電装置から
供給される電力を昇圧する。昇圧された電力は電力供給
線20を介して発振回路に供給され、より大きな振幅の
パルス信号を昇圧回路に出力するので、昇圧回路の昇圧
効率を高くすることができる。充電制御回路22の入力
電圧が障壁電圧値Va以上になるまでは、蓄電器26を
遮断して昇圧回路の出力電圧が障壁電圧値Vaに達する
まで電圧を上昇させる。入力電圧が障壁電圧値Vaを越
えてからは、充電制御回路の入力電圧をVaに保ちつ
つ、昇圧回路の出力電力を蓄電器に送り充電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に係り、
さらに詳しくは、時間により電圧が変動する電力からパ
ルス信号を生成して昇圧回路を駆動させ、供給電力を昇
圧させる電子機器であって、例えば、熱電変換素子等か
ら電力が供給される携帯電子機器などに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子機器には、時間により電圧が
変動する電力を供給する発電機や電源などの給電装置を
有するものがあった。このような電子機器では、電子機
器の駆動回路の動作を継続的に行えるようにするため、
給電装置から供給される電力の電圧が時間的に変化して
も電子機器の駆動回路の最低駆動電圧を下回らないよう
に、給電装置の電力供給能力が設定されていた。
【0003】例えば、図5に示されるように、従来の電
子機器50は、時間により電圧が変動する電力を供給す
る給電装置52と、パルス信号を出力する発振回路54
と、そのパルス信号により駆動され給電装置52から供
給される電力の昇圧を行う昇圧回路56と、昇圧回路5
6から出力された昇圧された電力を整流する整流素子5
8と、昇圧され整流された電力を蓄電する蓄電器60と
を有していた。
【0004】すなわち、従来の電子機器50では、給電
装置52から発振回路54及び昇圧回路56に対して時
間により電圧が変動する電力が供給される。発振回路5
4では、給電装置52から供給される電力の電圧が発振
回路54の最低駆動電圧以上であれば駆動が開始され、
所定のデューティー比を有するパルス信号が昇圧回路5
6に出力される。昇圧回路56は、発振回路54から出
力されるパルス信号によって駆動され、給電装置52か
ら供給される電力を昇圧して出力する。
【0005】その昇圧された電力は、ショットキーダイ
オードなどの整流素子58で整流され、蓄電器60に充
電されて蓄えられる。蓄電器60に蓄電された電力は、
図示しない電子機器駆動回路等に供給され、この供給電
圧が電子機器駆動回路の最低駆動電圧以上の場合に駆動
していた。
【0006】このように、電子機器駆動回路を継続的に
動作させるには、蓄電器60の電力が空にならず、か
つ、蓄電器60から出力される電力が電子機器駆動回路
の最低駆動電圧を下回らないように、蓄電器60に対し
て効率良く充電する必要があった。
【0007】なお、上述した時間により電圧が変動する
電力を供給する給電装置としては、消費電力の比較的小
さい携帯電子機器などに用いられる熱電変換素子やソー
ラーパネルなどがある。例えば、熱電変換素子は、P型
とN型の半導体を用いてPN接合されたもので、温度差
により起電力を生じさせて発電を行うため、温度差が時
間とともに変化すると、それに応じて起電力(電圧)も
変化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子
機器にあっては、給電装置52から供給される電圧が時
間的に変化しても電子機器駆動回路の動作を継続させる
ため、電子機器駆動回路に供給される電圧が最低駆動電
圧を下回らないように、常に蓄電器に対して効率良くか
つ十分な充電を行う必要があった。
【0009】しかし、図5に示した従来の電子機器50
では、給電装置52から供給される電力で発振回路54
を駆動し、発振回路からのパルス信号により昇圧回路5
6を駆動していたため、給電装置52からの供給電力の
電圧が発振回路の最低駆動電圧を僅かでも下回ると発振
回路54が停止し、それに伴って昇圧回路56が停止す
ると、蓄電器60に対する充電も停止してしまうことに
なる。すなわち、給電装置52は発振回路54の最低駆
動電圧を僅かに下回った電力を供給し続けるものの、充
電が停止されてしまうため、その分の電力は充電される
ことがなく無駄になってしまう。そのため、充電時間が
長くかかり、充電効率も非常に悪くなるという不都合が
あった。
【0010】そこで、給電装置52からの供給電力の電
圧が時間的に変動しても、発振回路54の最低駆動電圧
を下回らないような電力供給能力を給電装置52に設定
すればよいが、そうすると給電装置52が大型化して、
携帯電子機器等に使用できなくなるという不都合があっ
た。
【0011】また、給電装置52に大きな電力供給能力
を設定する代わりに、図6に示されるように、電力供給
ライン72を昇圧回路56と発振回路54との間に接続
し、整流素子74を給電装置52と発振回路54との間
に設けて、昇圧回路56で昇圧した電力を発振回路54
に戻すことにより、発振回路54の電力不足を補って充
電効率を向上させるという構成も考えられる。
【0012】しかし、昇圧回路56の出力側には容量の
大きな蓄電器60が配置されているため、蓄電器60が
十分に充電されていない間は昇圧回路56で昇圧された
電力は蓄電器60の充電の方に回ることとなり、電力供
給ライン72を介して戻される電力の電圧が降下して、
充電効率の悪い状態が続く可能性が考えられる。
【0013】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、電力を供給する給電装置をで
きるだけ小型化するとともに、高い充電効率で充電器を
充電することができる電子機器を提供することを目的と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による電子機器は、時間により電圧が変動
する電力を供給する給電手段と、給電手段からの供給電
力に基づいてパルス信号を生成する発振回路と、発振回
路のパルス信号により駆動され、給電手段から供給され
る電力を昇圧する昇圧回路と、昇圧回路で昇圧された電
力を蓄電する蓄電手段とを有するとともに、昇圧回路の
出力側と振回路の入力側とを接続し、昇圧回路で昇圧さ
れた電力を発振回路に供給する電力供給線と、昇圧回路
と蓄電手段との間に設けられ、蓄電手段に供給される電
圧値が所定電圧値以下の場合は、昇圧回路と蓄電手段と
の間を遮断し、蓄電手段に供給される電圧値が所定電圧
値を越えた場合は、昇圧回路で昇圧された電力を前記蓄
電手段に供給して充電するように制御する充電制御回路
と、を備える構成とした。
【0015】これによれば、昇圧回路と蓄電手段との間
に設けられた充電制御回路は、蓄電手段に供給される電
圧値が所定電圧値以下の場合、昇圧回路と蓄電手段との
間を遮断して充電を中断し、電力供給線を介して発振回
路に供給される電力の電圧低下を防止し、蓄電手段に供
給される電圧値が所定電圧値を越えた場合、昇圧回路で
昇圧された電力を蓄電手段に供給して充電するように制
御する。このため、発振回路に供給される電力の電圧を
一定に保ちつつ、充電手段に対して充電がなされるの
で、効率の良い充電が行えるとともに、給電手段を小型
化することができる。
【0016】さらに、給電手段から供給される電力を整
流する整流素子が給電手段と発振回路との間に設けら
れ、昇圧回路で昇圧された電力を整流する整流素子が昇
圧回路と蓄電手段との間に設けられた構成とした。
【0017】これによれば、給電手段と発振回路との間
と、昇圧回路と蓄電手段との間にそれぞれ整流素子を設
けたことにより、電力供給線等を介して供給電力が逆流
して電力ロスが発生するのを防止することができる。
【0018】また、充電制御回路は、しきい値電圧の絶
対値が所定電圧値に設定された一導電型のMOSトラン
ジスタにより構成され、該MOSトランジスタのソース
及びドレインが充電制御回路の入力端子と出力端子にそ
れぞれ接続されたものとした。
【0019】これによれば、充電制御回路は、しきい値
電圧の絶対値が所定電圧値に設定された一導電型のMO
Sトランジスタにより構成されているため、充電制御回
路の入力端子側の電位が上昇してMOSトランジスタの
しきい値電圧の絶対値(所定電圧値)を越えた場合に、
当該MOSトランジスタがオンして充電制御回路の出力
端子側に電力を送ることができる。また、充電制御回路
の入力端子側の電位が下がってしきい値電圧以下になる
と、MOSトランジスタがオフするため、再び充電制御
回路の入力端子側の電位を上昇させる。このように、充
電制御回路を構成するMOSトランジスタは、入力端子
側の電位を所定電圧値以上に保ちつつ、出力端子を介し
て充電手段に電力を送って充電することができる。
【0020】あるいはまた、充電制御回路は、所定電圧
値と同じ基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、基準
電圧と充電制御回路の入力電圧とを比較する比較回路
と、充電制御回路の入力端子と出力端子にそれぞれソー
ス及びドレインが接続され、比較回路の出力信号をゲー
トに印加してスイッチングを行う一導電型のMOSトラ
ンジスタと、を備えているものとした。
【0021】これによれば、充電制御回路は基準電圧発
生回路と比較回路とMOSトランジスタとで構成されて
いるため、基準電圧発生回路で発生させる基準電圧を変
えることにより、任意の所定電圧でMOSトランジスタ
をスイッチングさせることができ、充電制御回路の入力
端子側の電位を所定電圧値以上に保ちつつ、出力端子を
介して充電手段に電力を送って充電することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る電子機器の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施の
形態の電子機器は、携帯電子機器である腕時計のムーブ
メント等の電子機器駆動回路を駆動するための電力を、
熱電変換素子を用いた給電装置から供給して駆動するよ
うにしたものである。
【0023】図1には、本実施の形態に係る電子機器1
0の概略構成を示すブロック図が示されている。図1に
おいて、電子機器10は、給電手段としての給電装置1
2、整流素子としてのショットキーダイオード14、発
振回路16、昇圧回路18、電力供給線20、充電制御
回路22、整流素子としてのショットキーダイオード2
4、蓄電手段としての蓄電器26などにより構成されて
いる。
【0024】給電装置12は、ここでは熱電変換素子を
用いている。熱電変換素子は、例えば、P型熱電材料エ
レメントとN型熱電材料エレメントが2枚の基板に挟ま
れ、基板上でP型熱電材料エレメントとN型熱電材料エ
レメントが金属等の導電性物質を介してPN接合されて
いて、複数個直列に、P、N、P、N、というように接
続されている。
【0025】この熱電変換素子は、PN接合部とPN接
合部の間に温度差を与えると、温度差に応じた電位差
(起電力)を生じるとともに、PN接合を増やすことに
より高い発生電圧を得ることができる。そこで、上記2
枚の基板間に温度差が与えられた場合の起電圧の時間変
化は、熱電変換素子の基板間に温度差が与えられた直後
は、急激に電圧が上昇するが、あるピークを過ぎると電
圧が下がっていって、ある値で飽和する。
【0026】これは、基板間に温度差が与えられた直後
は、与えられた温度差が熱電変換素子にかかるため、大
きな電圧を発生させることができるが、時間が経過する
につれて2つの基板間の温度差はP、N型熱電材料エレ
メントを通して熱伝導により小さくなり、発生する電圧
が小さくなってしまうからである。そのため、熱電変換
素子の出力電圧が飽和した状態でも常に必要な電圧値よ
りも大きな電圧が得られるように、多くの熱電材料エレ
メントを直列に接続する必要があり、さらに、熱電変換
素子は周囲の温度に影響され易いため、より多くの熱電
材料エレメントを直列に接続する必要があった。
【0027】給電装置12から出力される電力は、ショ
ットキーダイオード14を介して発振回路16に供給さ
れるとともに、昇圧回路18に供給される。なお、給電
装置12は、上記熱電変換素子に限られるものではな
く、ソーラーパネル(太陽電池板)やそれ以外のもので
あっても良い。
【0028】発振回路16は、給電装置12から供給さ
れる電力などに基づいて後述する昇圧回路18を駆動す
るためのパルス信号を生成するものである。この発振回
路16には、これを駆動するのに必要な最低駆動電圧が
あって、これ以上の電圧が供給されないと発振回路16
は駆動を開始せず、駆動中に供給電圧が最低駆動電圧を
下回ると駆動を停止する。また、発振回路16で生成さ
れるパルス信号の振幅の大きさは、発振回路16に供給
される電力の電圧を高くするのに伴って大きくなり、パ
ルス信号の振幅を大きくした場合、後述する昇圧回路1
8における昇圧効率を向上させる効果がある。
【0029】昇圧回路18は、上記発振回路16から供
給されるパルス信号により駆動され、給電装置12から
供給される電力の電圧を昇圧するものである。発振回路
16から供給されるパルス信号の振幅が大きくなると、
昇圧効率が向上するため、給電装置12から供給される
電力をより高く昇圧することができる。
【0030】電力供給線20は昇圧回路18の出力端子
と発振回路16の電力入力端子とを接続するもので、給
電装置12から供給される電力が発振回路16の最低駆
動電圧を下回っても、昇圧回路18で昇圧した電力が発
振回路16に供給されるので、発振回路16は継続して
駆動することができる。また、発振回路16に供給され
る電圧が高くなると、発振回路16から供給されるパル
ス信号の振幅が大きくなり、昇圧回路18における昇圧
効率を向上させることができる。
【0031】充電制御回路22は昇圧回路18と充電器
26との間に配置されており、昇圧回路18の出力電圧
が所定電圧値としての障壁電圧値Va以下であれば蓄電
器26に電力を送らないように遮断して、昇圧回路18
から電力供給線20を介して発振回路16に供給される
電力の電位が障壁電圧となるように維持し、障壁電圧値
Vaを越えたら昇圧回路18の出力電圧を蓄電器26に
送って充電することにより、効率の良い充電制御を行う
ものである。
【0032】蓄電器26は、昇圧回路18で昇圧された
電力が充電制御回路22及びショットキーダイオード2
4を介して入力されると、充電されて蓄電される。この
蓄電器22に蓄電された電力は、図示しない電子機器駆
動回路(ここでは、腕時計のムーブメント等)に供給す
ることにより、電子機器を駆動させることができる。
【0033】ショットキーダイオード14、24は、給
電装置12と発振回路16との間と、充電制御回路22
と蓄電器26との間にそれぞれ設けられており、電力供
給線20等を介して供給電力が逆流し、電力ロスが生じ
るのを防止するものである。
【0034】次に、本実施の形態の特徴的な構成である
充電制御回路22について詳細に説明する。この充電制
御回路22は、昇圧回路18の出力電圧が障壁電圧値V
a以下の場合であれば蓄電器26に電力を送らないよう
に遮断して、充電制御回路22の入力端子(図2、図3
の32)の電圧、つまり、昇圧回路18の出力電圧が障
壁電圧値Va以上の電位に保たれるようにする。昇圧回
路18の出力電圧が障壁電圧値Vaを越えた場合は、昇
圧回路18の出力電圧を蓄電器26に送って充電が行わ
れる。
【0035】ここで、上記した障壁電圧値Vaは、低す
ぎると発振回路16から昇圧回路18に出力されるパル
ス信号の振幅が小さくなり、昇圧回路18の昇圧効率が
低下することになる。また、逆に障壁電圧値Vaを上げ
てゆくと、発振回路16のパルス信号の振幅が大きくな
って、昇圧回路18の昇圧効率が向上するが、以下のよ
うな理由により、充電時間が長くなる。
【0036】すなわち、蓄電器26に送られる電流は、
給電装置12、昇圧回路18の特性で決まる最大能力電
圧Vmから障壁電圧値Vaを引いた電圧(Vm−Va)
に相当する電流だけが蓄電器22に送られる。このた
め、障壁電圧値Vaが大きくなると、(Vm−Va)が
小さくなって、蓄電器22に送られる電力が少なくなる
ことから、充電時間が長くなる。従って、障壁電圧値V
aは、給電装置12、昇圧回路18のそれぞれの特性で
決まる最大能力電圧Vm以下で、充電時間が最短になる
点が最適値である。
【0037】充電制御回路22の構成としては、種々の
ものが考えられるが、本実施の形態では、図2及び図3
にその具体例が示されている。
【0038】図2に示される充電制御回路22では、P
MOSトランジスタ30を使いて、トランジスタの特性
を利用することによって、障壁電圧値Vaにおけるスイ
ッチング動作を実現している。
【0039】図2に示されるように、充電制御回路22
は、PMOSトランジスタ30のソース(S)を入力端
子32と接続し、ドレイン(D)を出力端子34と接続
し、ゲート(G)をグラウンド(以下、GND)電位と
する。そして、そのPMOSトランジスタ30を製造す
る際は、当該トランジスタのしきい値電圧の絶対値が障
壁電圧値Vaとなるようにチャネルドープにより設定す
る。
【0040】このように構成したことにより、充電制御
回路22の入力端子32側の電圧が上昇してPMOSト
ランジスタ30のしきい値電圧の絶対値(障壁電圧値V
a)を越えたときに、トランジスタがオンして充電制御
回路22の出力端子34側に電力が送られて、蓄電器2
6に充電される。そのまま充電制御回路22の入力端子
32側から出力端子34側に電力が送られて充電が続く
と、入力端子32側の電位が下がって障壁電圧値Va以
下になると、PMOSトランジスタ30がオフするた
め、再び入力端子32側の電位が上昇してくる。
【0041】従って、図2の充電制御回路22は、入力
端子32側の電位を障壁電圧値Va以上に保ちつつ、出
力端子34側に電力を送って蓄電器26に効率良く充電
することができる。
【0042】また、図2の障壁電圧値VaがPMOSト
ランジスタ30のしきい値電圧で決まるのに対し、図3
に示される充電制御回路22は、ゲート電位が変えられ
る電力供給源と接続することにより、障壁電圧値Vaを
自由に設定できるようにしたものである。
【0043】図3に示されるように、充電制御回路22
は、基準電圧発生回路40、比較回路としてのコンパレ
ータ回路42及びPMOSトランジスタ44などで構成
されており、PMOSトランジスタ44のソース(S)
は充電制御回路22の入力端子32に接続され、ドレイ
ン(D)は出力端子34に接続されている。基準電圧発
生回路40から出力される基準電圧は、ここでは障壁電
圧値Vaに設定され、PMOSトランジスタ44のしき
い値電圧の絶対値は障壁電圧値Va以下で任意に設定さ
れている。
【0044】また、コンパレータ回路42のプラス端子
には、基準電圧発生回路40の出力電圧が入力され、マ
イナス端子は充電制御回路22の入力端子32に接続さ
れている。そして、コンパレータ回路42の出力電圧
は、PMOSトランジスタ44のゲート(G)に接続さ
れている。ここでは、コンパレータ回路52にΔVのヒ
ステリシスを持たせて、電力をやり取りするようにして
いる。
【0045】このように構成したことにより、充電制御
回路22の入力端子32の電位と基準電圧発生回路40
の出力電位とをコンパレータ回路42で比較し、充電制
御回路22の入力端子32の電位が基準電圧発生回路4
0の出力電圧を越えたときに、コンパレータ回路42は
信号を出力してPMOSトランジスタ44をオンさせ、
充電制御回路22の入力端子32から出力端子34に電
力が送られて充電器26に充電される。
【0046】そのまま、電力が送られて充電が続くと充
電制御回路22の入力端子32側の電位が低下して、コ
ンパレータ回路42のオフ検出電圧(障壁電圧値Va−
ヒステリシスΔV)となったときに、コンパレータ回路
42は信号を出力して、PMOSトランジスタ44をオ
フすることにより(コンパレータ回路42のヒステリシ
スによる)、充電制御回路22の入力端子32側の電位
を一定値以上で保持することができる。
【0047】ここでは、PMOSトランジスタ44を用
いているため、トランジスタをオンさせる信号は、GN
D電位であり、オフさせる信号は、充電制御回路22の
入力端子の電位となる。
【0048】このように、充電制御回路22では、MO
Sトランジスタを使ってスイッチングすることにより、
充電制御回路22の入力電圧を障壁電圧値Va以上の電
位に保ちつつ、出力端子34側に電力を送って蓄電器2
6に効率良く充電することができる。
【0049】なお、上記図2及び図3の充電制御回路2
2は、何れもPMOSトランジスタを用いた例で説明し
たが、逆の導電型であるNMOSトランジスタを用い
て、上記と同様に構成するものであっても勿論良い。
【0050】図4には、図1の本実施の形態に係る蓄電
器26に対する充電効率と(図4のA)図6の比較例に
おける蓄電器60に対する充電効率(図4のB)とを示
す線図が示されている。
【0051】次に、動作を説明する。図1に示されるよ
うに、給電装置12の熱電変換素子で発電された電力
は、最初、発振回路16を起動してパルス信号を生成
し、これを昇圧回路18に出力して昇圧回路18を起動
させる。そして、昇圧回路18は、給電装置12から供
給される電力を昇圧する。この昇圧された電力は、電力
供給線20を介して発振回路16に電力が供給されるた
め、より大きな振幅のパルス信号を出力することができ
る。昇圧回路18では、発振回路16からのパルス信号
の振幅が大きくなるほど、一層効率良く昇圧することが
できる。
【0052】昇圧回路18の出力側には、充電制御回路
22が接続されているため、充電制御回路22の入力電
圧が障壁電圧値Va以上になるまでは、蓄電器26の間
を遮断して電力を送らないので、昇圧回路18の出力電
圧が障壁電圧値Vaに達するまで電圧を上昇させる。
【0053】充電制御回路22の入力電圧が障壁電圧値
Vaを越えた場合は、充電制御回路22の入力電圧をV
aに保ちつつ、昇圧回路18の出力電力が蓄電器26に
送られるので、発振回路16に供給される電力が障壁電
圧値Va以上に保たれて、振幅の大きなパルス信号によ
り昇圧回路18を駆動するため、昇圧効率が落ちること
なく良好な状態に保たれて充電が行われる。このため、
充電時間の短縮に寄与することができる。
【0054】これを図4で見ると、本実施の形態(A)
の場合は、比較例(B)と比べると充電効率が大幅に向
上していることがわかる。このため、時間によって電圧
が変動する電力を供給する熱電変換素子で給電装置12
を構成した場合でも、最初に発振回路16の最低駆動電
圧以上の電力が供給可能なものであればよいため、小型
の給電装置12で構成することが可能となり、また、安
定した電力供給が可能であるので、電子機器を安定して
駆動し続けることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したとおり、発明によれば、電
力を供給する給電装置をできるだけ小型化するととも
に、高い充電効率で充電器を充電することができる。
【0056】さらに、供給電力の逆流による電力ロスの
発生を防止することができる。
【0057】また、充電制御回路の入力端子側の電位を
所定電圧値以上に保ちつつ、出力端子を介して充電手段
に電力を送ることにより、効率良く充電することができ
る。
【0058】また、充電制御回路の入力端子側の電位を
所定電圧値以上に保ちつつ、出力端子を介して充電手段
に電力を送ることにより、効率良く充電することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る電子機器の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示した充電制御回路の回路構成例を示す
図である。
【図3】図1に示した充電制御回路の他の回路構成例を
示す図である。
【図4】本実施の形態と比較例との充電効率を示す線図
である。
【図5】従来における電子機器の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】課題を説明するための電子機器の概略構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10 電子機器 12 給電装置 14 ショットキーダイオード 16 発振回路 18 昇圧回路 20 電力供給線 22 充電制御回路 24 ショットキーダイオード 26 蓄電器 30,44 PMOSトランジスタ 40 基準電圧発生回路 42 コンパレータ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇都宮 文靖 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間により電圧が変動する電力を供給す
    る給電手段と、前記給電手段からの供給電力に基づいて
    パルス信号を生成する発振回路と、前記発振回路のパル
    ス信号により駆動され、前記給電手段から供給される電
    力を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路で昇圧された電
    力を蓄電する蓄電手段とを有する電子機器であって、 前記昇圧回路の出力側と前記発振回路の入力側とを接続
    し、昇圧回路で昇圧された電力を前記発振回路に供給す
    る電力供給線と、 前記昇圧回路と前記蓄電手段との間に設けられ、前記蓄
    電手段に供給される電圧値が所定電圧値以下の場合は、
    前記昇圧回路と前記蓄電手段との間を遮断し、前記蓄電
    手段に供給される電圧値が所定電圧値を越えた場合は、
    前記昇圧回路で昇圧された電力を前記蓄電手段に供給し
    て充電するように制御する充電制御回路と、 を備えていることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 前記給電手段と前記発振回路との間に
    は、前記給電手段から供給される電力を整流する整流素
    子が設けられ、 前記昇圧回路と前記蓄電手段との間には、前記昇圧回路
    で昇圧された電力を整流する整流素子が設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 前記充電制御回路は、しきい値電圧の絶
    対値が前記所定電圧値に設定された一導電型のMOSト
    ランジスタにより構成され、該MOSトランジスタのソ
    ース及びドレインが充電制御回路の入力端子と出力端子
    にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1あ
    るいは2に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 前記充電制御回路は、前記所定電圧値と
    同じ基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、 前記基準電圧と当該充電制御回路の入力電圧とを比較す
    る比較回路と、 当該充電制御回路の入力端子と出力端子にそれぞれソー
    ス及びドレインが接続され、前記比較回路の出力信号を
    ゲートに印加してスイッチングを行う一導電型のMOS
    トランジスタと、 を備えていることを特徴とする請求項1あるいは2に記
    載の電子機器。
JP33915297A 1997-12-09 1997-12-09 電子機器 Expired - Lifetime JP3468675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33915297A JP3468675B2 (ja) 1997-12-09 1997-12-09 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33915297A JP3468675B2 (ja) 1997-12-09 1997-12-09 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11178325A true JPH11178325A (ja) 1999-07-02
JP3468675B2 JP3468675B2 (ja) 2003-11-17

Family

ID=18324741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33915297A Expired - Lifetime JP3468675B2 (ja) 1997-12-09 1997-12-09 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3468675B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1170851A2 (en) * 2000-07-03 2002-01-09 Texas Instruments Deutschland Gmbh Circuit assembly for doubling the voltage of a battery
JP2008199745A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Matsushita Electric Works Ltd 電源回路

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0698531A (ja) * 1992-09-10 1994-04-08 Mitsubishi Electric Corp 昇圧回路
JPH06334119A (ja) * 1993-02-17 1994-12-02 Seiko Instr Inc 昇圧用半導体集積回路及びその半導体集積回路を用いた電子機器
JPH07131976A (ja) * 1993-11-01 1995-05-19 Tamura Seisakusho Co Ltd スイッチング電源
JPH09149631A (ja) * 1995-11-24 1997-06-06 Rohm Co Ltd 電源装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0698531A (ja) * 1992-09-10 1994-04-08 Mitsubishi Electric Corp 昇圧回路
JPH06334119A (ja) * 1993-02-17 1994-12-02 Seiko Instr Inc 昇圧用半導体集積回路及びその半導体集積回路を用いた電子機器
JPH07131976A (ja) * 1993-11-01 1995-05-19 Tamura Seisakusho Co Ltd スイッチング電源
JPH09149631A (ja) * 1995-11-24 1997-06-06 Rohm Co Ltd 電源装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1170851A2 (en) * 2000-07-03 2002-01-09 Texas Instruments Deutschland Gmbh Circuit assembly for doubling the voltage of a battery
EP1170851A3 (en) * 2000-07-03 2002-11-13 Texas Instruments Deutschland Gmbh Circuit assembly for doubling the voltage of a battery
US6617828B2 (en) 2000-07-03 2003-09-09 Texas Instruments Incorporated Circuit assembly for doubling the voltage of a battery
JP2008199745A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Matsushita Electric Works Ltd 電源回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP3468675B2 (ja) 2003-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4137528B2 (ja) 電源変換回路
EP0898355B1 (en) Electronic apparatus
US8531152B2 (en) Solar battery charger
US6100665A (en) Electrical power system with relatively-low voltage input and method
JP4785410B2 (ja) 昇圧回路を有する電子機器
US20090079385A1 (en) Solar powered battery charger using switch capacitor voltage converters
JP3566056B2 (ja) 電子機器
CN1983780B (zh) 具有升压dc-dc变换器的电子设备
KR100458819B1 (ko) 광-볼타전원에의해전력을받는전기장치
US20030099121A1 (en) Random input multistage voltage trickle storage system
JP6644835B2 (ja) 始動回路を有する熱電発電器
JP4101212B2 (ja) 電源回路
JP2013038941A (ja) 充電電圧制御回路、および電源回路
JP2004336974A (ja) 電源装置
JP3468675B2 (ja) 電子機器
JP3679581B2 (ja) 電子機器
JP3657445B2 (ja) 電子機器
JP3581547B2 (ja) 電子機器
JP3872198B2 (ja) 電子機器
JP3611954B2 (ja) 電子機器
JP3302206B2 (ja) コンバータ
JP3917081B2 (ja) 電源システム
JP2004047947A (ja) 熱発電装置及び電気機器
JP2002027759A (ja) 整流電子機器
JP3948530B2 (ja) 充電回路及び時計回路

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 7

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term