JPH11177217A - 保護フィルムの除去方法及びその方法を用いた保護フ ィルム除去装置に使用する粘着ロール - Google Patents

保護フィルムの除去方法及びその方法を用いた保護フ ィルム除去装置に使用する粘着ロール

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JPH11177217A
JPH11177217A JP35636197A JP35636197A JPH11177217A JP H11177217 A JPH11177217 A JP H11177217A JP 35636197 A JP35636197 A JP 35636197A JP 35636197 A JP35636197 A JP 35636197A JP H11177217 A JPH11177217 A JP H11177217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線基板を被覆する保護フィルムを
迅速且つ確実に除去しようとするものである。 【解決手段】 表面に粘着力を有する合成ゴムからなる
粘着ロール(1)に、圧縮空気(11)が流通する上記
粘着ロール(1)を外装する回転軸内部(8)に負圧流
通路(20)を介して連通する吸着孔(17)を穿設す
ることで、粘着ロール表面に有する粘着力と共に、圧縮
空気の流通によって発生する負圧により粘着ロールの吸
着孔に負圧を生じさせて保護フィルムを粘吸着する一方
で、この粘吸着した保護フィルムは回転軸内部を流通す
る圧縮空気を電磁弁により遮断することで、上記粘着ロ
ールの吸着孔から圧縮空気を噴出させることによって脱
離させることができるものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、プリン
ト回路基板の製造工程において、この基板上のUV感光
材からなるドライフィルムを保護するため貼着される極
薄の保護フィルムを(ドライフィルム)露光(パターン
焼付け)後剥離させて除去する方法と、この方法を使用
する保護フィルム除去装置に使用する粘着ロールの構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント回路基板の製造工程にお
いて、基板表面上のUV感光材からなるドライフィルム
を保護するため貼着される極薄の保護フィルムをパター
ニング露光後剥離させて除去する方法として、コンベア
ー上を移動するプリント配線基板の表面に接着している
保護フィルムに対して粘着テープ又は樹脂をその表面に
有する粘着ロールを圧着させつつ回転させることによ
り、この粘着テープ又は樹脂の表面に有する粘着力を利
用してプリント配線基板表面上の保護フィルムを剥離さ
せつつ巻回して除去するもの(実開昭58−14896
7号等)や、吸引ローラーによりプリント配線基板表面
上に貼着する保護フィルムを吸着すると共に、この吸引
ローラーを回転させることによって吸引ローラーに吸着
された保護フィルムをプリント配線基板から剥離させつ
つ巻回して除去するもの、更にはプリント配線基板表面
上の保護フィルムに対して、その内部を減圧自在として
なる真空吸着パッドを押勢、圧着すると共に減圧し、プ
リント配線基板表面上の保護フィルムを吸着、除去して
なるもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプリント配線基板表面上の保護フィルムを除去する
方法において、例えば実開昭58−148967号等の
ように、粘着テープ又は樹脂をその表面に有する粘着ロ
ールを圧着させつつ回転させて、この粘着テープ又は樹
脂の表面に有する粘着力を利用して保護フィルムをプリ
ント配線基板表面上から剥離させつつ巻回して除去して
なるものの場合において、先ず粘着テープを粘着ロール
の表面に有するものでは、プリント配線基板表面上から
の保護フィルムの除去作業を反復して行っている過程で
粘着ロール表面の粘着テープが作業所内の空気中等に漂
う塵埃を粘着してしまい易く、このように塵埃を粘着し
た粘着ロールにおいてはその粘着力に差異が生じたり、
或は全く喪失してしまうことがあり、粘着ロールの表面
に有する粘着テープがプリント配線基板表面上の保護フ
ィルムを切断等することなく均一に、しかも確実に粘着
することができなくなるため、この粘着ロールの交換等
が必要となってプリント配線基板表面上の保護フィルム
の剥離、除去作業を円滑に行えなくなるという欠点があ
る。
【0004】また、表面に粘着力を有する樹脂からなる
粘着ロールによりプリント配線基板表面上の保護フィル
ムを剥離させつつ除去してなるものでは、粘着ロール表
面が長期間の使用によりプリント配線基板上に接触する
ことで摩耗や塵埃の粘着が生じ、粘着ロール表面の粘着
力を一定に維持することが困難となるものであり、例え
ばこの樹脂よりなる粘着ロール表面の粘着力が強すぎる
とプリント配線基板表面上の保護フィルムを剥離させた
後、強力に保護フィルムが粘着ロールに粘着されてピン
チャー等によって粘着ロール自体から保護フィルムを剥
離させることが困難となって交換を余儀なくされ、連続
するプリント配線基板表面上の保護フィルムの除去作業
を効率よく行えなくなるものであり、一方この樹脂より
なる粘着ロール表面の粘着力が弱すぎると、プリント配
線基板表面と保護フィルムとの接着力の方が大きくなっ
て、プリント配線基板表面上の保護フィルムを剥離させ
ることができなくなる上、樹脂よりなる粘着ロール表面
上の粘着力に差異が生じると保護フィルムの粘着が均一
に行えず粘着ロールの回転に伴って加わる引張力により
保護フィルムの脱離や切断等の不具合が起こり、プリン
ト配線基板表面上の保護フィルムの除去作業が滞ってし
まう問題もある。
【0005】そのため、粘着力及び表面の平滑さを一定
にするため粘着ロールとして硬度20〜30゜のポリウ
レタンを使用することも行われているが、このように粘
着ロールにおいてポリウレタンを使用すると、長期間の
使用によりポリウレタンからなる粘着ロールの表面にお
いて空気中の水分を吸収することにより加水分解が発生
してしまい、このポリウレタンからなる粘着ロール表面
における加水分解により生じた物質により粘着ロール表
面の粘着力が著しく増大することがあり、プリント配線
基板表面上の保護フィルムに対してこのポリウレタンか
らなる粘着力が増大した粘着ロールを圧着した時には、
粘着ロールに保護フィルムが強力に粘着されてピンチャ
ーによって粘着ロールに巻回する保護フィルムを剥離さ
せようとしても、増大した粘着ロールの粘着力に抗して
保護フィルムを剥離させることが困難なものとなる上、
強力な粘着力を有するポリウレタンの粘着ロールにおい
ても塵埃を粘着しやすいものであるため、このポリウレ
タンからなる粘着ロールにおいて粘着力に差異が発生
し、プリント配線基板表面上の保護フィルムを均一にし
かも確実に粘着することができなくなると共に、長期間
の使用によりポリウレタンからなる粘着ロールの表面に
摩擦による摩耗が生じると保護フィルムとのクリアラン
スが一定でなくなって確実なプリント配線基板表面上の
保護フィルムの剥離、除去作業ができなくなるという問
題も有する。
【0006】更に、プリント配線基板表面上の保護フィ
ルムに対してその内部を減圧自在としてなる真空吸着パ
ッドを圧着すると共に減圧し、プリント配線基板表面上
の保護フィルムを吸着、除去してなるものの場合では、
保護フィルム自体が弾性を有するものであるため、この
プリント配線基板表面上の保護フィルムを吸着しようと
する時には、この真空吸着パッドを保護フィルムに対し
て強く押し付ける必要があり、このように薄膜の保護フ
ィルムに対して真空吸着パッドを強く押し付けると薄膜
である保護フィルムとプリント配線基板との間で吸着力
が発生し、確実にプリント配線基板表面上の保護フィル
ムの吸着、剥離を行えなくなる可能性があり、またこの
プリント配線基板と保護フィルムとの剥離を確実に行お
うとすると、プリント配線基板と保護フィルムとの間に
発生する吸着力を解除する別の手段が必要となり、プリ
ント配線基板の製造コストの上昇や製造作業性の低下を
招いてしまうものとなる。
【0007】そこで、この発明は、上記従来のものの有
する欠点や問題点を改善するものであり、プリント配線
基板表面上の保護フィルムを均一にしかも確実に剥離、
除去させる方法と共に、この方法による保護フィルムの
除去装置に使用するロールを提供しようとするものであ
る。。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、プリント配
線基板表面上を被覆する保護フィルムに対して、回転軸
に単数又は複数個並列に外装される粘着ロールの有する
表面粘着力と共に、この粘着ロールを外装する回転軸内
を流通する圧縮空気により生じる負圧を利用して回転軸
内に連通する吸着孔により吸着した上で回転、移動させ
ることでプリント配線基板表面上の保護フィルムを剥離
させた後、回転軸内の圧縮空気の流通を阻止することで
吸着孔より噴出する圧縮空気の押圧力によって、粘着ロ
ール表面に粘吸着された保護フィルムを粘着ロールより
容易に脱離させてなるものである。
【0009】すなわち、表面に粘着力を有する合成ゴ
ム、例えばフッ素ゴム、ポリイソブチレンゴム、ブタジ
エンゴム、ポリウレタン、シリコーンゴム、スチレンブ
タジエンゴム、エチレンプロピレンゴム等からなる粘着
ロールと、この粘着ロールを単数又は複数個並列に外装
する回転軸及びこの回転軸を回転させる駆動装置から構
成される保護フィルムの除去装置において、この回転軸
を、一端に回転軸内に通じる小孔を有する切り欠き部を
凹設する内筒体と、この内筒体の切り欠き部に対応する
ように回転軸に外装される粘着ロール方向に穿設される
吸入孔を有する外筒体からなるものとした上で、この内
筒体と外筒体からなる回転軸内に圧縮空気レギュレータ
ーを通して流量を制御しつつ供給される圧縮空気を先端
を狭搾した形状とするノズルを有する圧縮空気供給管か
ら圧縮空気を流通させることで発生する負圧を利用し、
また回転軸内を流通する圧縮空気を排気側の電磁弁を切
り換えることで圧縮空気を噴出させて粘吸着する保護フ
ィルムを脱離させてなるように、保護フィルムの除去装
置における粘着ロールに回転軸を構成する外筒体に穿設
する吸入孔を連通する吸着孔を穿設してなるものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施例である保護フィ
ルムの除去装置において使用される粘着ロールには、そ
の表面に粘着性を有するものであると共に、この粘着ロ
ールを単数又は複数個並列に外装する回転軸を構成する
内筒体及び外筒体において回転軸内部との連通を確保す
るため、凹設する切り欠き部に有する小孔及び、この内
筒体の切り欠き部と外筒体により形成される空間に通じ
るように外筒体に穿設された吸入孔に対して一体に連通
する吸着孔を穿設しているので、プリント配線基板表面
上の保護フィルムを除去するために、この粘着ロールを
保護フィルムに押勢、圧着させると、上記保護フィルム
はこのポリウレタンからなる粘着ロール自体の有する粘
着力によって粘着ロールに粘着すると共に、この粘着ロ
ールを外装することとなる回転軸内を先端を狭搾した形
状とするノズルを有する圧縮空気供給管から圧縮空気を
流通することで発生する負圧により、この粘着ロールの
吸着孔により確実に吸着されるものとなるので、この粘
着ロールを外装する回転軸の回転に伴って保護フィルム
はプリント配線基板表面上から剥離させ除去することが
できる。
【0011】また、プリント配線基板から剥離し、回転
軸に外装される粘着ロールに粘吸着される保護フィルム
は、回転軸内を流通する圧縮空気の排気側の電磁弁を切
り換えることで、粘着ロールに穿設する吸着孔から圧縮
空気を噴出させて、この粘着ロールにポリウレタンから
なる粘着ロール表面に有する粘着力及び回転軸内を流通
する圧縮空気によって発生する負圧により粘吸着されて
いた保護フィルムを脱離させ、除去することができるも
のとなる。
【0012】
【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は、この発明の実施例である保護フィルムの
除去装置の粘着ロールであり、この粘着ロール(1)
は、耐久性のある合成ゴム、例えばフッ素ゴム、ポリイ
ソブチレンゴム、ブタジエンゴム、ポリウレタン、シリ
コーンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピ
レンゴム等であって、その表面に適度の粘着力を有する
ゴム又は弾性樹脂であると共に、その内部に圧縮空気供
給管(9)を内挿し、一端に回転軸内部(8)に通じる
小孔(5)を有する切り欠き部(4)を凹設する内筒体
(3)と、この内筒体(3)の切り欠き部(4)に対応
するように、この回転軸(2)に外装される粘着ロール
(1)方向に並行に穿設される吸入孔(7)を有する外
筒体(6)とからなる回転軸(2)に単数又は複数個並
列に外装されるものであり、保護フィルムの除去装置の
駆動装置により回転する回転軸(2)と一体となって回
転するものである。
【0013】そして、例えばその硬度が10〜30゜で
ある合成ゴム、例えばフッ素ゴム、ポリイソブチレンゴ
ム、ブタジエンゴム、ポリウレタン、シリコーンゴム、
スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム等で
あって、その表面に適度の粘着力を有するゴム又は弾性
樹脂であり、単数又は複数個並列に回転軸(2)に外装
される粘着ロール(1)においては、この粘着ロール
(1)を外装する回転軸(2)を、一端に回転軸内部
(8)に通じる小孔(5)を有する切り欠き部(4)を
凹設する内筒体(3)と、この内筒体(3)の切り欠き
部(4)に対応するように回転軸(2)に外装される粘
着ロール(1)方向に並行に穿設される吸入孔(7)を
有する外筒体(6)からなるものとした上で、プリント
配線基板(15)表面上を被覆する保護フィルム(1
6)をプリント配線基板(15)より剥離するに際して
は、粘着ロール(1)表面に有する粘着力と共に、この
内筒体(3)と外筒体(6)からなる回転軸内部(8)
に圧縮空気レギュレーター(14)を通して流量を制御
しつつ供給される圧縮空気(11、白線矢印で示す。)
を先端を狭搾した形状とするノズル(10)を有する圧
縮空気供給管(9)を内挿して流通させることで発生す
る負圧(黒線矢印で示す。)を利用して吸着孔(17)
に保護フィルム(16)を吸着し、また回転軸内部
(8)を流通する圧縮空気(11)を排気するマフラー
(12)上流の電磁弁(13)を切り換えることで圧縮
空気(11)を吸着孔(17)から噴出させて、粘吸着
している保護フィルム(16)を脱離させてなるよう
に、保護フィルムの除去装置における粘着ロール(1)
に、回転軸(2)を構成する内筒体(3)の小孔(5)
を有する切り欠き部(4)と外筒体(6)から形成され
る空間(19)及び、この内筒体(3)の切り欠き部
(4)に対応するように外筒体(6)に穿設する吸入孔
(7)から形成される負圧流通路(20)を介して回転
軸内部(8)と連通する吸着口(18)を例えば紡錘形
状とする吸着孔(17)を穿設してなるものである。
【0014】この発明の実施例である保護フィルムの除
去装置における粘着ロール(1)は以上の構成を具える
ものであるから、プリント配線基板(15)表面上の保
護フィルム(16)を除去するにあたっては、この保護
フィルムの除去装置を構成する例えばポリウレタン等か
らなる粘着ロール(1)をプリント配線基板(15)表
面上の保護フィルム(16)に圧着することで、粘着ロ
ール(1)の表面に有する粘着性により、粘着ロール
(1)を圧着するプリント配線基板(15)表面上の保
護フィルム(16)が一体に密着すると共に、この粘着
ロール(1)を単数又は複数個並列に外装する回転軸
(2)の回転軸内部(8)において、先端を狭搾した形
状とするノズル(10)を有する圧縮空気供給管(9)
を内挿して、圧縮空気レギュレーター(14)を通して
流量を制御しつつ供給される圧縮空気(11)を流通さ
せることで発生する負圧が、回転軸(2)を構成する内
筒体(3)の凹設する切り欠き部(4)に有する小孔
(5)及び、この内筒体(3)の切り欠き部(4)と外
筒体(6)により形成される空間(19)、更にはこの
空間(19)に通じるように外筒体(6)に穿設された
吸入孔(7)から形成される負圧流通路(20)に対し
て一体に連通する粘着ロール(1)に穿設された、吸着
口(18)を例えば紡錘形状とする吸着孔(17)に伝
達されるので、プリント配線基板(15)表面上の保護
フィルム(16)はこの粘着ロール(1)に穿設される
吸着孔(17)による負圧により均一に、しかも確実に
吸着されることとなるので、表面上を保護フィルム(1
6)によって被覆されるプリント配線基板(15)を前
進させつつ、回転軸(2)に外装する粘着ロール(1)
を回転させることにより、プリント配線基板(15)表
面上の保護フィルム(16)は、プリント配線基板(1
5)表面上より粘着ロール(1)によって剥離され、除
去することができる[図3(イ)参照]。
【0015】そして、プリント配線基板(15)表面上
から剥離され、回転軸(2)に単数又は複数個並列に外
装される粘着ロール(1)に粘吸着される保護フィルム
(16)は、回転軸(2)の回転軸内部(8)を流通す
る圧縮空気(11)を排気側の電磁弁(13)を切り換
えることで、粘着ロール(1)に穿設される吸着孔(1
7)において保護フィルム(16)を吸着させるために
使用された負圧を発生させていた圧縮空気(11)を、
粘着ロール(1)に穿設される吸着孔(17)から噴出
させるものとすることで、この粘着ロール(1)に例え
ばポリウレタンからなる粘着ロール(1)表面に有する
粘着力及び回転軸(2)の回転軸内部(8)を流通する
圧縮空気(11)によって発生する負圧により吸着され
ていた保護フィルム(16)を脱離させることとなっ
て、円滑にプリント配線基板(15)表面上の保護フィ
ルム(16)の除去作業を続行することができるものと
なる[図3(ロ)参照]。
【0016】なお、プリント配線基板(15)表面上の
保護フィルム(16)を吸着する粘着ロール(1)に穿
設される吸着孔(17)の吸着口(18)を紡錘形状と
したのは、回転軸部(8)を流通することとなる圧縮空
気(11)によって発生する負圧を効率よく使用して吸
着を行うためであり、そのため保護フィルム(16)に
対する吸着面積を大きくし、かつその吸着孔(17)の
容積を最小限とすることで対応しているものであり、ま
た回転軸内部(8)で圧縮空気(11)を流通させるこ
とで発生させる負圧を最大限にするため、圧縮空気供給
管(9)のノズル(10)を狭搾形状とし圧縮空気(1
1)の流速を高め、しかも回転軸(2)を構成する内筒
体(3)の切り欠き部(4)の小孔(5)をこの圧縮空
気供給管(9)のノズル(10)近傍に設定するものと
した上で、この内筒体(3)の切り欠き部(4)と外筒
体(6)よりなる空間(19)により、この空間(1
9)に連通する粘着ロール(1)に穿設される吸着孔
(17)の負圧を均一に調整して、保護フィルム(1
6)の粘着ロール(1)の吸着孔(17)による吸着を
均一に行えるようにするものである。
【0017】また、図4に示すものは、この発明の実施
例である粘着ロール(1)を単数或は複数個並列して外
装する回転軸(2)の回転軸内部(8)に圧縮空気(1
1)を供給する圧縮空気供給管(9)のノズル(10)
の変形例であり、この圧縮空気供給管(9’)のノズル
(10’)の先端を斜方向に切断する形状とした上に、
開口部内周縁(21)に突縁(22)を周設するものと
して、開口部内周縁(21)を狭搾させて、圧縮空気供
給管(9’)内を流通する圧縮空気(11)の流速を高
め、内筒体(3’)の小孔(5’)を有する切り欠き部
(4’)及び外筒体(6’)の吸入孔(7’)、更には
この回転軸(2’)に外装される粘着ロール(1)に穿
設される吸着孔(17)よりなる負圧流通路(20’)
に発生する負圧を高めようとするものであって、発生す
る負圧によってはプリント配線基板(15)表面上を被
覆する保護フィルム(16)ばかりではなく、軽量の貨
物等の運搬にも応用することができるものとなる。
【0018】
【発明の効果】以上のとおり、プリント配線基板表面上
を被覆する保護フィルムの除去を、例えばフッ素ゴム、
ポリイソブチレンゴム、ブタジエンゴム、ポリウレタ
ン、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレ
ンプロピレンゴム等の合成ゴムの粘着ロール表面に有す
る粘着力と共に、この粘着ロールを外装する回転軸内部
に圧縮空気を流通させることで発生する負圧をも利用し
て行うことにより、粘着ロールによる保護フィルムの粘
吸着力が向上するので、プリント配線基板表面上の保護
フィルムを均一に、しかも確実に粘吸着しつつ剥離させ
ることができる上、粘着ロールに粘吸着された保護フィ
ルムは、回転軸内部を流通する圧縮空気を電磁弁により
遮断して粘着ロールの吸着孔より噴出させることで、そ
の吸着孔から噴出する圧縮空気により迅速且つ容易に粘
着ロールから脱離させることができるものとなるので、
円滑にしかも確実にプリント配線基板表面上の保護フィ
ルムの除去作業を行うことができる優れた効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である粘着ロールの全体斜視
図である。
【図2】この発明の実施例である粘着ロールの要部拡大
断面図である。
【図3】この発明の実施例である粘着ロールの保護フィ
ルムの粘吸着(イ)及び脱離(ロ)の各工程を示した図
である。
【図4】この発明の実施例である粘着ロールを外装する
回転軸内部に内挿される圧縮空気供給管の変形例を具え
る要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 粘着ロール 2、2’ 回転軸 3、3’ 内筒体 4、4’ 切り欠き部 5、5’ 小孔 6、6’ 外筒体 7、7’ 吸入孔 8、8’ 回転軸内部 9、9’ 圧縮空気供給管 10、10’ ノズル 11 圧縮空気 12 マフラー 13 電磁弁 14 圧縮空気レギュレーター 15 プリント配線基板 16 保護フィルム 17 (粘着ロールの)吸着孔 18 吸着口 19、19’ 空間 20、20’ 負圧流通路 21 開口部内周縁 22 突縁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線基板表面上を被覆する保護
    フィルムに対して、回転軸に単数又は複数個並列に外装
    される粘着ロールの表面に有する粘着力と共に、この粘
    着ロールを外装する回転軸内を流通する圧縮空気により
    生じる負圧を利用して回転軸内に連通する吸着孔により
    吸着した上で回転、移動させることでプリント配線基板
    表面上の保護フィルムを剥離させた後、回転軸内の圧縮
    空気の流通を阻止することで吸着孔より噴出する圧縮空
    気の押圧力により、粘着ロール表面に粘吸着された保護
    フィルムを粘着ロールより容易に脱離させてなる保護フ
    ィルムの除去方法。
  2. 【請求項2】 表面に粘着力を有する粘着ロールと、こ
    の粘着ロールを単数又は複数個並列に外装する回転軸及
    びこの回転軸を回転させる駆動装置から構成される保護
    フィルムの除去装置において、この回転軸を一端に回転
    軸内に通じる小孔を有する切り欠き部を凹設する内筒体
    と、この内筒体の切り欠き部に対応するように回転軸に
    外装される粘着ロール方向に穿設される吸入孔を有する
    外筒体からなるものとした上で、この内筒体と外筒体か
    らなる回転軸内に圧縮空気レギュレーターを通して流量
    を制御しつつ供給される圧縮空気を先端を狭搾した形状
    とするノズルを有する圧縮空気供給管から圧縮空気を流
    通させることで発生する負圧を利用し、また回転軸内を
    流通する圧縮空気を排気側の電磁弁を切り換えることで
    圧縮空気を噴出させて粘吸着する保護フィルムを脱離さ
    せてなるように、回転軸を構成する外筒体に穿設する吸
    入孔を連通する吸着孔を穿設してなる保護フィルムの除
    去装置に使用する粘着ロール。
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