JPH11177206A - 半導体部品の実装方法およびこの実装方法で作成された半導体回路 - Google Patents

半導体部品の実装方法およびこの実装方法で作成された半導体回路

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JPH11177206A
JPH11177206A JP33887297A JP33887297A JPH11177206A JP H11177206 A JPH11177206 A JP H11177206A JP 33887297 A JP33887297 A JP 33887297A JP 33887297 A JP33887297 A JP 33887297A JP H11177206 A JPH11177206 A JP H11177206A
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semiconductor component
cap
mounting
hemt
electrode pattern
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JP33887297A
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Masayuki Nibe
正之 仁部
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極部のインダクタンス成分による動作の不
安定性を除去し、且つ、低コストを実現する。 【解決手段】 PWB35には、HEMT31のキャッ
プ32が挿入可能な孔38を穿つ。HEMT31を裏返
してキャップ32を孔38内に挿入し、ベース34上の
電極パターン33をPWB35上のマイクロストリップ
ライン37上に重ねて半田付けする。こうすることによ
って、HEMT31に金属リードが無くなると共に、内
部のベアチップはマイクロストリップライン37と略同
じ高さに配置される。したがって、電極のインダクタン
ス成分が小さくなってHEMT31が安定動作する。ま
た、HEMT31の電極自身がマイクロストリップライ
ン構造となって、HEMT31は更に安定して動作す
る。また、HEMT31には金属リードが無いために、
製造コストの低下を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星放送受信
機、特にLNB(Low Noise Block downconverter)およ
びアンテナユニット等に使用される半導体部品の実装方
法、および、この実装方法で作成された半導体回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】代表的な衛星放送受信装置のブロック図
を図10に示す。この衛星放送受信装置は、受信アンテ
ナ1,屋外ユニット2,屋内ユニット3及びテレビジョン
等の表示装置4で構成される。受信アンテナ1は、衛星
放送からの微弱電波を受けて集約した後、屋外ユニット
2に送り込む。屋外ユニット2はLNB5で構成され、
受信アンテナ1より送られてきた微弱電波を低雑音増幅
し、中間周波数(IF:Intermediate Frequensy)帯域
に周波数変換し、次に接続される屋内ユニット3に低雑
音で且つ十分なレベルの信号を供給する。屋内ユニット
3は、ディジタル衛星放送(DBS)チューナ6,FM(fr
equency modulation)復調器7,映像/音声信号処理回路
8およびRF(radio frequency)変調器9で構成され
る。そして、LNB5によって1GHz帯に群変換され
て同軸ケーブル10で与えられる受信チャネルの中から
希望チャネルを選択し、信号処理のしやすい第2中間周
波数に変換し、FM復調器7によってベースバンド信号
を取り出し、映像系信号と音声系信号とに分離して夫々
の信号を処理し、RF変調後表示装置4に出力される。
【0003】図11は、一般的なKu帯(10GHz〜1
3GHz)受信用LNBとしての国内CS(communication
satellite)受信用LNBの回路ブロック図である。入
力周波数12.2GHz〜12.75GHzの到来信号は、
導波管11内に挿入されているアンテナプローブ12で
受信され、LNA(low noise amplifier)13で低雑音
増幅された後、所望の周波数帯域を通過させてイメージ
周波数帯域の信号を除去するBPF(Band Pass Filter)
14を通過させる。そして、混合回路15で、局部発振
器16から出力されてBPF17を通過した11.2G
Hzの発振信号と混合されて、1000MHz〜1550
MHzのIF帯域の信号に周波数変換される。そして、
IF増幅回路18で、適切な雑音特性と利得特性を持つ
ように増幅されて、出力端子19から出力される。尚、
20は電源である。
【0004】ところで、上記LNA13を構成する増幅
素子(HEMT(高電子移動度トランジスタ)で構成され
る)21のような半導体部品は、図12に示すように、
セラミックパッケージや樹脂モールド等でなるキャップ
22から金属のリード23,23,…が電極として外部に
突出した構造を有している。そして、上述のような構成
を有する半導体部品は、基板(PWB)24上に形成され
たマイクロストリップライン26,26,…に金属リード
23,23,…を半田付け等で接続することによって実装
されている。尚、25はアースパターンである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体部品の実装構造には、以下のような問題があ
る。すなわち、上記半導体部品の電極は、金属リード2
3,23,…として別部品で構成されて、半導体部品に取
り付けられている。したがって、半導体部品の構造が複
雑になり、生産コストが高くなるという問題がある。ま
た、受信信号の周波数が高くなると、金属リード23の
長さ分だけインダクタンス成分が大きくなり、利得(Gai
n)特性と雑音指数(NF:Noise Figure)とが劣化してく
る。そのために、図12に示すように、PWB24に実
装した場合に、得られる半導体回路(図12の例ではL
NA)の性能が予定通り得られないという問題もある。
【0006】そこで、この発明の目的は、電極部のイン
ダクタンス成分による動作の不安定性を除去でき、低コ
ストを実現できる半導体部品の実装方法、および、この
実装方法で作成された半導体回路を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、半導体部品ベース上に電極
パターンが形成されて成るリードレスのキャップパッケ
ージ半導体部品を実装する半導体部品の実装方法であっ
て、基板上における半導体部品の実装箇所に,上記キャ
ップパッケージ半導体部品のキャップが挿入される孔を
穿ち、上記キャップパッケージ半導体部品を上下逆さま
にして上記キャップを上記基板の孔に挿入し、上記半導
体部品ベース上の電極パターンを上記基板上の電極パタ
ーンに接続することを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、半導体部品ベースの上
に電極パターンが形成されて成るリードレスのキャップ
パッケージ半導体部品を実装することによって、上記キ
ャップパッケージ半導体部品の電極構造が金属リードの
無い電極構造となる。その結果、電極部のインダクタン
ス成分が小さくなって回路動作が安定になる。その際
に、上記キャップパッケージ半導体部品を逆さまにして
半導体部品ベース上の電極パターンを基板上の電極パタ
ーンに重ねて接続することによって、電極構造がマイク
ロストリップライン構造となる。さらに、金属リードを
用いない分だけ製造コストが安くなる。
【0009】また、請求項2に係る発明は、半導体部品
ベース上に電極パターンが形成されて成るリードレスの
キャップパッケージ半導体部品を実装する半導体部品の
実装方法であって、基板上における半導体部品の実装箇
所に,上記キャップパッケージ半導体部品のキャップの
高さ以上の深さを有して上記キャップが挿入される凹部
を形成し、上記キャップパッケージ半導体部品を上下逆
さまにして上記キャップを上記基板の凹部に挿入し、上
記半導体部品ベース上の電極パターンを上記基板上の電
極パターンに接続することを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、半導体部品ベースの上
に電極パターンが形成されて成るリードレスのキャップ
パッケージ半導体部品を実装することによって、上記キ
ャップパッケージ半導体部品の電極構造が金属リードの
無い電極構造となる。その結果、電極部のインダクタン
ス成分が小さくなって回路動作が安定になる。その際
に、上記キャップパッケージ半導体部品を逆さまにして
半導体部品ベース上の電極パターンを基板上の電極パタ
ーンに重ねて接続することによって、電極構造がマイク
ロストリップライン構造となる。さらに、金属リードを
用いない分だけ製造コストが安くなる。
【0011】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明の半導体部品の実装方法において、上記半導体
部品ベース上の電極パターンの上記基板上の電極パター
ンへの接続は、上記両電極パターンを圧接させた状態
で、上記半導体部品のキャップの頂部を上記基板の凹部
の底部に固定することによって行うことを特徴としてい
る。
【0012】上記構成によれば、接着剤等によって上記
キャップの頂部を上記基板の凹部の底部に固定するだけ
の簡単な方法で半導体部品が実装される。その結果、半
田付け等の面倒な電極接続工程の必要がなくなる。
【0013】また、請求項4に係る発明は、請求項1乃
至請求項3の何れか一つに係る発明の半導体部品の実装
方法において、上記半導体部品のキャップは角柱状に形
成されており、上記基板に形成される孔あるいは凹部の
横断面形状を上記キャップの横断面形状と相似形になし
て、上記キャップは上記孔あるいは凹部に回転不可能に
嵌入されることを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、多角形の開口部を有す
る孔あるいは凹部に角柱状に形成された上記キャップを
回転不可能に嵌入することによって、実装工程中におけ
る上記半導体部品ベース上の電極パターンと上記基板上
の電極パターンとの位置ずれが無くなる。こうして、作
業性よく半導体部品の実装が行われる。
【0015】また、請求項5に係る発明の低雑音増幅回
路は、請求項1乃至請求項4の何れか一つに係る発明の
半導体部品の実装方法で実装された半導体部品を備えた
ことを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、半導体部品の電極部に
おけるインダクタンス成分による回路動作の不安定要素
を除き、金属リードを用いないために製造コストの安い
半導体部品の実装方法を適用することによって、得られ
た低雑音増幅回路は、動作が安定して目的の性能を得る
ことができ、且つ、製造コストが安価になる。
【0017】また、請求項6に係る発明の局部発振回路
は、請求項1乃至請求項4の何れか一つに係る発明の半
導体部品の実装方法で実装された半導体部品を備えたこ
とを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、半導体部品の電極部に
おけるインダクタンス成分による回路動作の不安定要素
を除き、金属リードを用いないために製造コストの安い
半導体部品の実装方法を適用することによって、得られ
た局部発振回路は、動作が安定して目的の性能を得るこ
とができ、且つ、製造コストが安価になる。
【0019】また、請求項7に係る発明のミキサ回路
は、請求項1乃至請求項4の何れか一つに係る発明の半
導体部品の実装方法で実装された半導体部品を備えたこ
とを特徴としている。
【0020】上記構成によれば、半導体部品の電極部に
おけるインダクタンス成分による回路動作の不安定要素
を除き、金属リードを用いないために製造コストの安い
半導体部品の実装方法を適用することによって、得られ
たミキサ回路は、動作が安定して目的の性能を得ること
ができ、且つ、製造コストが安価になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1および図2は、本実施の
形態の半導体部品の実装方法の一例を示す説明図であ
る。尚、図1は斜視図であり、図2は断面図である。こ
の実装方法において実装される半導体部品としてのHE
MT31は、図1(a)に示すように、電極が半導体部品
ベース(以下、単にベースと言う)34上にパターン化さ
れている電極パターン33を有している。尚、32は、
セラミックパッケージや樹脂モールド等でなるキャップ
である。このような構造を有するリードレスのキャップ
パッケージ半導体部品は、別部品で形成される金属リー
ドを用いないので、その分だけ電極のインピーダンス成
分を小さくでき、また製造コストを安くできる。
【0022】本実施の形態においては、図1(b)に示す
ように、PWB35におけるHEMT31が実装される
箇所には、HEMT31のキャップ32を挿入可能な径
を有する孔38が穿たれる。そして、HEMT31を実
装する際には、HEMT31を、図1(b)及び図2に示
すように、キャップ32が下側になるように裏返す。そ
して、キャップ32をPWB35の孔38内に挿入し、
ベース34上の電極パターン33,33,…をPWB35
上のマイクロストリップライン37,37,…上に重ねて
半田付け等で接続するのである。
【0023】一般に、半導体部品が安定動作するために
は、電極がマイクロストリップライン構造になるように
PWB上に実装されている必要がある。本実施の形態に
おけるHEMT31では、電極パターン31,31,…が
PWB35上のマイクロストリップライン37に重なっ
て電極自身がマイクロストリップライン構造となってい
る。したがって、PWB35上に実装されたHEMT3
1は、安定した動作を行うことができる。
【0024】また、上記HEMT31は、キャップ32
を下側にして裏返されてPWB35に実装される。した
がって、図2に示すように、HEMT31内部のベアチ
ップ40はマイクロストリップライン37と略同じ高さ
に配置されることになる。そのために、上述のごとく金
属リードが無いことと併せて電極のインダクタンス成分
が小さくなり、HEMT31の動作が、従来の金属リー
ドの電極を有するHEMTよりも安定したものとなる。
尚、36はアースパターンであり、39はシャーシであ
る。
【0025】図3および図4は、図1および図2に示す
半導体部品の実装方法の変形例である。HEMT41,
キャップ42,電極パターン43,ベース44,PWB4
5,アースパターン46,マイクロストリップライン47
およびシャーシ49は、図1および図2におけるHEM
T31,キャップ32,電極パターン33,ベース34,P
WB35,アースパターン36,マイクロストリップライ
ン37およびシャーシ39と同一構成を有し、同様に動
作する。
【0026】図1および図2に示す実装方法において
は、HEMT31に孔38を穿ち、この孔38に裏返さ
れたHEMT31のキャップ32を挿入して実装してい
る。これに対して、本実装方法においては、PWB45
におけるHEMT41が実装される箇所に、HEMT4
1のキャップ42が挿入可能な径を有し、且つ、キャッ
プ42の高さ以上の深さを有する凹部48を形成する。
そして、HEMT41を裏返してキャップ42をPWB
45の凹部48内に挿入し、ベース44上の電極パター
ン43,43,…をPWB45上のマイクロストリップラ
イン47,47,…上に重ねて半田付け等で接続する。こ
の場合にも、HEMT41内部のベアチップ50はマイ
クロストリップライン47と略同じ高さに配置されて、
金属リードの無いことと併せて電極のインダクタンス成
分が小さくなり、HEMT41の動作が、従来の金属リ
ードの電極を有するHEMTよりも安定したものとな
る。
【0027】図5は、図3および図4に示す半導体部品
の実装方法の変形例である。図5に示す実装方法におい
ては、図3(a)に示すHEMT41と同じ構成を有する
HEMT51を裏返し、HEMT51のキャップ52
を、図4に示す凹部48と同様にPWB55に形成され
た凹部58内に挿入する。そして、電極パターン53を
マイクロストリップライン57に圧接させると共に、H
EMT51のキャップ52の頂部を凹部58の底部に接
着剤60で固定する。こうして、半田付けを用いること
なくHEMT51をPWB55に実装するのである。
尚、54はHEMT51のベースであり、56はアース
パターンであり、59はシャーシである。
【0028】図6は、図1〜図5に示す半導体部品とは
異なる形状を有する半導体部品の実装方法を示す。ここ
で実装される半導体部品としてのHEMT61は、図6
(a)に示すように、直方体のキャップ62を有するリー
ドレスHEMTである。尚、電極パターン63およびベ
ース64は、図1におけるリードレスHEMT31の電
極パターン33およびベース34と同じ構成を有してい
る。
【0029】上記構成を有するリードレスHEMT61
は、実装に際して、図6(b)に示すようにキャップ62
を下側にして裏返される。そして、PWB65における
HEMT61が実装される箇所に穿たれたキャップ62
の横断面形状と相似形で且つやや大きい寸法の矩形の孔
68に、キャップ62が挿入される。そして、ベース6
4上の電極パターン63,63,…をPWB65上のマイ
クロストリップライン67,67,…上に重ねて半田付け
等で接続する。
【0030】このように、リードレスHEMT61のキ
ャップ62を直方体にし、このキャップ62をPWB6
5の矩形の孔68に嵌め込むことによって、リードレス
HEMT61が実装時に回転することを防止できるので
ある。尚、孔68に変えて、キャップ62の横断面形状
と相似形で且つやや大きい寸法の矩形の開口を有する凹
部をPWB65に形成しても同じ効果が得られる。ま
た、キャップ及び孔(凹部)の横断面形状は矩形に限らず
任意の多角形でも同じ効果が得られることは言うまでも
ない。
【0031】尚、上記各実施の形態を実施する際に必要
なPWB35,45,55,65に対する加工は、キャッ
プ32,42,52,62の形状に合わせた形状の孔38,
68や凹部48,58を形成するだけの簡単な加工であ
る。したがって、この発明によれば、簡単な加工の追加
で上述したような大きな効果を得ることができるのであ
る。
【0032】図7〜図9は、図1〜図6に示す半導体部
品(リードレスHEMT)の実装方法が適用された半導体
回路の具体例を示す。図7は、例えば図11に示すKu
帯受信用LNB等のLNA回路に適用された場合の図で
ある。このLNA回路は、例えば図1に示すごとくリー
ドレスHEMT31が実装された3つの回路夫々のマイ
クロストリップライン37をキャパシタ素子71,72
を介して接続し、各HEMT31を直列に接続して形成
されている。そして、HEMT31の連鎖における一端
のマイクロストリップライン37aにはRF信号が入力
される一方、他端のマイクロストリップライン37bに
はBPF73が接続されている。
【0033】図8は、例えば図11に示すKu帯受信用
LNB等の局部発振回路に適用された場合の図である。
この局部発振回路においては、例えば図1に示すごとく
リードレスHEMT31が実装された回路における2つ
のソース電極の一方に接続されたマイクロストリップラ
イン37cには、キャパシタ素子75を介してBPF7
6が接続される一方、他方のソース電極に接続されたマ
イクロストリップライン37dは、抵抗素子77を介し
て接地されている。また、ドレイン端子に接続されたマ
イクロストリップライン37eは、抵抗素子78を介し
て電源Vccに接続されている。また、ゲート端子に接続
されたマイクロストリップライン37fは、抵抗素子7
9を介して接地されている。尚、上記マイクロストリッ
プライン37d,37eに設けられたスタブ80,81は接
続部のインピーダンス整合を取るためのものであり、D
Rは誘電体共振器である。
【0034】図9は、例えば図11に示すKu帯受信用
LNB等のミキサ回路に適用された場合の図である。こ
のミキサ回路においては、例えば図1に示すごとくリー
ドレスHEMT31が実装された回路におけるマイクロ
ストリップライン37gにはBPF85が接続されてお
り、RF信号が入力される。また、マイクロストリップ
ライン37gに対向するマイクロストリップライン37h
には、BPF86と局部発振回路87とが直列に接続さ
れている。尚、このBPF86と局部発振回路87は、
図8に示すBPF76と局部発振回路に相当する。ま
た、互いに対向する2本のマイクロストリップライン3
7i,37jの夫々は接地されている。尚、マイクロスト
リップライン37gに設けられた出力端子88から、B
PF85によってイメージ周波数帯域の信号が除去され
たRF信号と局部発振器87からの発振信号とが混合さ
れて生成されたIF信号が出力される。
【0035】図11に示すKu帯受信用LNBにおける
LNA回路や局部発振回路やミキサ回路は、IF信号よ
りも高い周波数の信号を取り扱う。一般に信号の周波数
が高くなる程雑音指数と利得特性が劣化し、各素子特性
や基板パターンや構造のバラツキに敏感になり、そのた
めに安定動作が難しくなってくる。したがって、上述の
ような半導体部品の実装方法を採用することは、安定動
作を得るために大いに効果があるのである。
【0036】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の半導体部品の実装方法は、基板に上における半
導体部品の実装箇所に孔を穿ち、ベース上に電極パター
ンが形成されて成るリードレスのキャップパッケージ半
導体部品を上下逆さまにしてキャップを上記基板の孔に
挿入し、上記ベース上の電極パターンを上記基板上の電
極パターンに接続するので、上記キャップパッケージ半
導体部品の電極構造を金属リードが無い電極構造にでき
る。したがって、電極部のインダクタンス成分を小さく
して動作が安定した半導体回路を得ることができる。そ
の際に、上記キャップパッケージ半導体部品を逆さまに
して上記ベース上の電極パターンを基板上の電極パター
ンに重ねて接続するので、上記キャップパッケージ半導
体部品の電極構造をマイクロストリップライン構造にで
きる。さらに、金属リードがない半導体部品を用いるの
で、製造コストを安くできる。
【0037】また、請求項2に係る発明の半導体部品の
実装方法は、基板上における半導体部品の実装箇所に凹
部を形成し、ベース上に電極パターンが形成されて成る
リードレスのキャップパッケージ半導体部品を上下逆さ
まにしてキャップを上記基板の凹部に挿入し、上記ベー
ス上の電極パターンを上記基板上の電極パターンに接続
するので、上記キャップパッケージ半導体部品の電極構
造を金属リードが無い電極構造にできる。したがって、
電極部のインダクタンス成分を小さくして動作が安定し
た半導体回路を得ることができる。その際に、上記キャ
ップパッケージ半導体部品を逆さまにして上記ベース上
の電極パターンを基板上の電極パターンに重ねて接続す
るので、上記キャップパッケージ半導体部品の電極構造
をマイクロストリップライン構造にできる。さらに、金
属リードがない半導体部品を用いるので製造コストを安
くできる。
【0038】また、請求項3に係る発明の半導体部品の
実装方法は、上記ベース上の電極パターンの上記基板上
の電極パターンへの接続を、上記両電極パターンを圧接
させた状態で上記半導体部品のキャップの頂部を上記基
板の凹部の底部に固定することによって行うので、半田
付け等の面倒な電極接続工程を必要とはしない。
【0039】また、請求項4に係る発明の半導体部品の
実装方法は、上記半導体部品のキャップを角柱状に形成
し、上記基板に形状される孔あるいは凹部の横断面形状
を上記キャップの横断面形状と相似形になして、上記キ
ャップは上記孔あるいは凹部に回転不可能に嵌入するの
で、実装工程中における上記ベース上の電極パターンと
上記基板上の電極パターンとの位置ずれを無くすことが
できる。したがって、半導体部品の実装の作業性を改善
できる。
【0040】また、請求項5に係る発明の低雑音増幅回
路は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに係る発明
の半導体部品の実装方法で実装された半導体部品を有す
るので、本低雑音増幅回路を構成する半導体部品の電極
部におけるインダクタンス成分による回路動作の不安定
要素を除き、金属リードを用いることなく安い製造コス
トで製造できる。したがって、動作が安定して目的の性
能を得ることができ、且つ、コストダウンを図ることが
できる。
【0041】また、請求項6に係る発明の局部発振回路
は、請求項1乃至請求項4の何れか一つに係る発明の半
導体部品の実装方法で実装された半導体部品を有するの
で、本局部発振回路を構成する半導体部品の電極部にお
けるインダクタンス成分による回路動作の不安定要素を
除き、金属リードを用いることなく安い製造コストで製
造できる。したがって、動作が安定して目的の性能を得
ることができ、且つ、コストダウンを図ることができ
る。
【0042】また、請求項7に係る発明のミキサ回路
は、請求項1乃至請求項4の何れか一つに係る発明の半
導体部品の実装方法で実装された半導体部品を有するの
で、本ミキサ回路を構成する半導体部品の電極部におけ
るインダクタンス成分による回路動作の不安定要素を除
き、金属リードを用いることなく安い製造コストで製造
できる。したがって、動作が安定して目的の性能を得る
ことができ、且つ、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半導体部品の実装方法における一例
を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1とは異なる実装方法における斜視図であ
る。
【図4】図3の断面図である。
【図5】図3に示す実装方法の変形例を示す断面図であ
る。
【図6】図1および図3とは異なる実装方法における斜
視図である。
【図7】図1〜図6に示す実装方法を適用したLNA回
路を示す図である。
【図8】図1〜図6に示す実装方法を適用した局部発振
回路を示す図である。
【図9】図1〜図6に示す実装方法を適用したミキサ回
路を示す図である。
【図10】衛星放送受信装置のブロック図である。
【図11】国内CS受信用LNBの回路ブロック図であ
る。
【図12】図11における増幅素子の実装方法を示す図
である。
【符号の説明】
31,41,51,61…リードレスHEMT、32,4
2,52,62…キャップ、 33,43,53,63…電
極パターン、34,44,54,64…ベース、 3
5,45,55,65…PWB、36,46,56,66…ア
ースパターン、37,47,57,67…マイクロストリ
ップライン、38,68…孔、 4
0,50…ベアチップ、48,58…凹部、
60…接着剤。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体部品ベースの上に電極パターンが
    形成されて成るリードレスのキャップパッケージ半導体
    部品を実装する半導体部品の実装方法であって、 基板上における半導体部品の実装箇所に、上記キャップ
    パッケージ半導体部品のキャップが挿入される孔を穿
    ち、 上記キャップパッケージ半導体部品を上下逆さまにして
    上記キャップを上記基板の孔に挿入し、 上記半導体部品ベース上の電極パターンを上記基板上の
    電極パターンに接続することを特徴とする半導体部品の
    実装方法。
  2. 【請求項2】 半導体部品ベースの上に電極パターンが
    形成されて成るリードレスのキャップパッケージ半導体
    部品を実装する半導体部品の実装方法であって、 基板上における半導体部品の実装箇所に、上記キャップ
    パッケージ半導体部品のキャップの高さ以上の深さを有
    して上記キャップが挿入される凹部を形成し、 上記キャップパッケージ半導体部品を上下逆さまにして
    上記キャップを上記基板の凹部に挿入し、 上記半導体部品ベース上の電極パターンを上記基板上の
    電極パターンに接続することを特徴とする半導体部品の
    実装方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半導体部品の実装方法
    において、 上記半導体部品ベース上の電極パターンの上記基板上の
    電極パターンへの接続は、上記両電極パターンを圧接さ
    せた状態で、上記半導体部品のキャップの頂部を上記基
    板の凹部の底部に固定することによって行うことを特徴
    とする半導体部品の実装方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載の半導体部品の実装方法において、 上記半導体部品のキャップは角柱状に形成されており、 上記基板に形成される孔あるいは凹部の横断面形状を、
    上記キャップの横断面形状と相似形になして、 上記キャップは、上記孔あるいは凹部に回転不可能に嵌
    入されることを特徴とする半導体部品の実装方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記
    載の半導体部品の実装方法で実装された半導体部品を備
    えたことを特徴とする低雑音増幅回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記
    載の半導体部品の実装方法で実装された半導体部品を備
    えたことを特徴とする局部発振回路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記
    載の半導体部品の実装方法で実装された半導体部品を備
    えたことを特徴とするミキサ回路。
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