JPH11176614A - 過電流保護回路素子 - Google Patents

過電流保護回路素子

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JPH11176614A
JPH11176614A JP33738497A JP33738497A JPH11176614A JP H11176614 A JPH11176614 A JP H11176614A JP 33738497 A JP33738497 A JP 33738497A JP 33738497 A JP33738497 A JP 33738497A JP H11176614 A JPH11176614 A JP H11176614A
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ptc
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真幸 堀内
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琢郎 森本
Kihachiro Nishiuchi
紀八郎 西内
Minoru Takenaka
稔 竹中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】いったん所定の温度でスイッチング特性を示し
た後は、回路への過電流の流入を効果的に抑制できる過
電流保護回路素子を提供する。 【解決手段】樹脂マトリックスに導電性粒子を分散させ
たPTC導電性組成物を成形し、この成形物に電極を接
続した構造を有する過電流保護回路素子において、少な
くとも一種が他種よりも高いスイッチング温度を有する
2種以上のPTC導電性組成物をそれぞれシート状に成
形して導電性シート1,2を得、それらの導電性シート
1,2を積層し、所定の形状に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPTC (Positive T
emperature Coefficient;正温度係数)特性を示すPT
C導電性組成物を用いた過電流保護回路素子に関するも
のである。本発明の過電流保護回路素子は、二次電池を
利用した携帯電話機をはじめとする小型通信機器、電気
機器、電子機器、パーソナルコンピューター等に好適に
用いられ、これらの機器における異常発生時の過電流に
よる危険を防止し得るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体材料は、通常、温度上昇とともに
抵抗率が小さくなるので、異常時には過電流が流れやす
くなり、電気回路を破壊したり異常発熱を生じる原因と
なる。そこで、そのような危険を防止するために、室温
では低抵抗であり、温度上昇とともに抵抗が増大して電
流を制限するような特性を有し、所定の温度(スイッチ
ング温度)で急激に抵抗が大きくなるような性質(いわ
ゆるPTC特性)を有する材料を用いた過電流保護回路
素子が用いられている。
【0003】当該材料としては、これまでにチタン酸バ
リウム系の無機PTC導電性材料や、樹脂マトリックス
にカーボンブラック粉末などの微細な導電性粒子を分散
させた有機PTC導電性組成物が知られているが、中で
も生産性や形状自由性に優れる有機PTC導電性組成物
が広く用いられている(以下この明細書では「有機」を
省略して、単に「PTC導電性組成物」という)。
【0004】具体的には、導電性粒子としてカーボンブ
ラックを用い、樹脂マトリックスとしてポリエチレン等
の結晶性熱可塑性樹脂を用いたPTC導電性組成物(特
公昭64−3322号公報参照)や、熱硬化性樹脂をマ
トリックスとするもの(実開昭53−104339号公
報参照)が知られている。前記結晶性熱可塑性樹脂をマ
トリックスとするPTC導電性組成物は、素子温度がマ
トリックス樹脂の結晶融点より低い温度にある間は、導
電性粒子が樹脂の非結晶領域のみに存在するので、導電
性粒子が相互に接続された鎖を形成し、当該鎖を通って
電子が移動することにより低い抵抗率を示す。ところが
温度が上昇して樹脂が融解し始める一定の温度(Tc
を超えると、樹脂の粘度を保ったまま、非結晶相の体積
が相対的に増大するため、非結晶相の導電性粒子の濃度
が部分的に減少し、その結果導電性粒子の相互に接続さ
れた鎖が一斉に断ち切られて抵抗率が急上昇する(スイ
ッチング効果)。ところが、さらに温度が上昇すると、
樹脂の粘度が減少し、導電性粒子は全体的に非結晶とな
った中を自由に動き回ることができるようになるので、
再び鎖状に配列して抵抗率を低下させるようになる(こ
れを「クリープ現象」という)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この過電
流保護回路素子において事故や故障等により過電流の流
入が生じると、温度が上昇し、マトリックス樹脂の融点
近く(Tc )で抵抗率が急上昇してスイッチング効果が
認められ過電流の流入を防止する働きをするが、いった
ん過電流保護回路素子が抵抗率のピークを示す温度(T
P )を超えてしまうとクリープ現象を生じて直ちに抵抗
率が低下し、再び過電流が流れることとなり回路の損
傷、更には回路や過電流保護回路素子自身の発火を生じ
る危険がある。
【0006】そこで、PTC導電性組成物に熱硬化性樹
脂をマトリックスとして用いたものを採用することも考
えられる。しかし、熱硬化性樹脂を用いた場合、クリー
プ現象を生じない利点はあるもののスイッチング温度
(TC )が相当に高温(例えば140°C以上)となる
ため、過電流保護回路素子としては不適当である。そこ
で、本発明者等は過電流保護回路素子に、熱硬化性樹脂
と熱可塑性樹脂を組合せて用いることを検討し、まず、
熱可塑性樹脂粒子を熱硬化性樹脂中に配合して熱硬化す
る手段を試みた。ところが、この方法によっても熱可塑
性樹脂によりPTC特性が発現される温度(例えば80
〜120°C程度)と熱硬化性樹脂によりPTC特性が
発現される温度(例えば140°C程度以上)の中間に
相当する温度域(例えば120°C〜140°C)で低
抵抗率となるため過電流を抑制できないという問題が依
然残されていた。
【0007】本発明は、いったん所定の温度でスイッチ
ング特性を示した後は、回路への過電流の流入を効果的
に抑制できる過電流保護回路素子、すなわち大電流負荷
時や高温域においても安定に作動する過電流保護回路素
子を提供することを目的とする。また、本発明は、簡便
に製造でき、繰り返し使用に対し安定で、耐久性があ
り、かつ、厚みや形状が自由に調整可能な過電流保護回
路素子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の過電流保護回路
素子は、少なくとも一種が他種よりも高いスイッチング
温度を有する2種以上のPTC導電性組成物をそれぞれ
シート状に成形し、それらの導電性シートを積層し、所
定の形状に成形したものである。前記PTC導電性組成
物は、樹脂マトリックスに導電性粒子を分散させたもの
である。
【0009】この導電性粒子としては、銅、銀、金、ニ
ッケル、アルミニウム等の金属系粒子若しくは繊維、炭
素繊維、炭素ウィスカ、黒鉛、炭素粉等の炭素系粒子、
又は酸化錫等の導電性酸化物粒子が挙げられる。これら
の形状は特に限定されるものではないが、通常、粉末
状、繊維状若くは燐片状物が用いられる。分散及び細密
充填の観点から、球状導電性粒子が好ましく用いられ
る。中でもシリカビーズに銀、銅、ニッケル、酸化錫等
の導体を薄く被覆したものが好ましい。
【0010】導電性粒子の大きさは、粒子径(繊維状物
にあっては繊維長)が大きすぎると貫通電流が発生して
スイッチング効果を妨げるおそれがあるため、通常、粒
子径又は繊維長が0.1〜50μmの範囲であるものが
用いられる。なお、本明細書において、スイッチング温
度とは、室温から温度を上昇させていった際の抵抗温度
特性関数の微分係数(Δρ/ΔT)が最初に20を越え
る際の温度(TC )を意味し、これは通常、抵抗温度特
性グラフより容易に読み取ることができる。スイッチン
グ温度TC は、一般に、熱可塑性樹脂においては粒子の
配合量に拘わらず当該樹脂の融点と概ね近似する傾向に
ある。
【0011】PTC導電性組成物のマトリックスとして
用い得る樹脂は、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂であ
る。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(TC :低密
度ポリエチレン80〜120°C、直鎖状低密度ポリエ
チレン115〜130°C、高密度ポリエチレン125
〜140°C)、ポリプロピレン(TC :145〜17
0°C)、ポリブテン、ポリイソプレン、マイクロクリ
スタルワックス等のオレフィン系樹脂又はその塩素、臭
素等の付加物、これらと酢酸ビニル、酪酸ビニル、スチ
レン、塩化ビニル、アクリル酸エステル、アクリル酸等
との共重合体、クロロプレンオキサイド、ポリカーボネ
ート、ポリオキシメチレン、ポリエステル、ポリアミド
等を例示できる。これらの樹脂を用いたPTC導電性組
成物は、通常、80°C〜170°C程度のTC を有す
るので、所望のTC となるように適宜調整選択すること
ができる。また、これらの樹脂は一種を単独で、又は2
種以上をアロイにして用いることもできる。
【0012】これらの樹脂のうちTC が80°C〜12
0°Cのものは本発明において「低TC PTC導電性組
成物」のマトリックスとして好ましく用いることができ
る。ポリプロピレンやポリカーボネート等、TC が13
0°以上、更に好ましくは145°C以上のものは、本
発明において「高TC 導電性シート」のマトリックスと
して用いることができる。ただし、一般にTC が大きく
異なる熱可塑性樹脂同士は相互に接合しにくいため、高
C 導電性シートのマトリックスとしては熱硬化性樹脂
を用いるのが好ましい。
【0013】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、シリコーン樹脂等を例示できる。特にエポ
キシ樹脂は145°C以上にTC を有する安定なPTC
特性を示し、クリープ現象を起こさないので好ましく用
いることができる。これらの樹脂は、高TC 導電性シー
トのマトリックスとして用いることができる。マトリッ
クス樹脂に対する導電性粒子の配合割合は、樹脂の種類
と粒子の種類の組合せにより適宜設定されるが、一般に
導電性粒子/熱可塑性樹脂=25/75〜80/20、
導電性粒子/熱可塑性樹脂=30/70〜75/25
(重量比)の割合が例示できる。配合割合は完成品にお
ける抵抗率が10Ωcm以下、好ましくは7Ωcm以下
となるように設定することが好ましい。
【0014】また、配合方法としては、軟化下の熱可塑
性樹脂又は未硬化の熱硬化性樹脂に常法により粒子を混
練した後、加熱及び/又は冷却する方法、粉末状樹脂と
粒子をミキサーにて混合した後、加熱成形する方法、重
合触媒で表面処理した導電性粒子を未反応モノマーに添
加する重合充填法等を例示できる。得られたPTC導電
性組成物は、押出成形、カレンダー成形、プレス成形等
によりシート状に成形することができ、これらを高TC
導電性シートや低TC 導電性シートとして本発明の過電
流保護回路素子に用いられる導電性シートの部材として
用いることができる。
【0015】本発明は、それらの導電性シートを積層
し、所定の形状に成形した構造を有するものである。積
層の形態として具体的には以下のようなものが包含され
る。 (1)高TC 導電性シート1と低TC 導電性シート2を
接合してなる導電性シート(図1(a) 参照)。 (2)高TC 導電性シート1二枚に低TC 導電性シート
2を挟み込んだ状態で接合してなる導電性シート(図1
(b) 参照)。
【0016】(3)高TC 導電性シート1と低TC 導電
性シート2を交互に4層以上積層してなる導電性シート
(図1(c) 参照)。 (4)シートの片面が高TC 導電性シート1からなり、
他の片面が低TC 導電性シート2からなり、その間がT
C において両者が一部混ざり合い傾斜構造となっている
導電性シート(図1(d) 参照)。このような傾斜構造
は、低TC 導電性シートの片面に未硬化の熱硬化性PT
C導電性組成物である高TC 導電性シートを塗布し、電
極を両面に積層した後、加熱硬化して作ることができ
る。
【0017】このようにして製造された導電性シート
は、電極としてその片面若くは両面に導電性塗料を塗布
し又は銅、ニッケル等の導電性金属箔を貼り付ける。塗
布又は貼付後、所望の素子形状に打抜くことで、極めて
簡略な工程で本発明の過電流保護回路素子を製造するこ
とができる。なお、本発明の導電性シートの積層の形態
は、以上に限られるものではない。例えば、図2(a) に
示すように直方体条に積層された導電性シートの他、図
2(b) に示すようにドーナツ状に積層されたものでもよ
い。
【0018】
【発明の効果】本発明の過電流保護回路素子の典型的な
温度−抵抗率特性をグラフに示すと、図3のようにな
る。本発明の過電流保護回路素子は、図3のグラフに示
すように、結晶性熱可塑性樹脂をマトリックスとするP
TC導電性組成物と同様、比較的低いスイッチング温度
(TC )を示し、結晶性熱可塑性樹脂をマトリックスと
するPTC導電性組成物が示すクリープ現象を示さな
い、という利点が得られる。
【0019】本発明は、異なるスイッチング温度を有す
るPTC導電性組成物を層状に配置するという独自の構
成をとることにより、2種のスイッチング温度の中間に
おける温度域においても抵抗率の低下を生じない過電流
保護回路素子を得ることができた。さらに、以下のよう
な利点を有する。 (1) 低TC 導電性シートの選択が自由に出来るので、所
望のスイッチング温度T C を設定できる。 (2) クリープ現象の出現が抑制され、TC 以上での抵抗
率の保持及び構造強度の保持に優れている。 (3) 設定条件に適合した設計が容易であり、製造工程及
びその工程管理が簡便である。 (4) 電気特性、熱安定性、構造強度の優れた過電流保護
回路素子を得ることができる。
【0020】
【実施例】実施例において「部」とあるのは、特に示し
たものを除き重量%を意味するものとする。 (1) 低TC 導電性シート(LM)の製作(表1参照) LM−1:融点115°Cのポリエチレン樹脂(ミラソ
ン68 三井化学(株)製)35部と導電性黒鉛(MC
MB628、大阪ガス(株)製、粒径7μm、真球度
1.05)65部を溶融混練し、厚さ300μmのシー
ト(LM−1)を得た。
【0021】20°Cにおける抵抗率(ρ20)は4.8
Ωcm、抵抗率が20°Cにおける抵抗率の2倍となる
温度(T2 )が100°C 、TC が110°C 、このと
きの抵抗率(ρC )が95Ωcm、抵抗率がピークを示
す温度(TP )が120°Cで、この時の抵抗率
(ρP )は8×103 Ωcmであった(表1参照)。以
降、急激に抵抗率が低下し(クリープ性大)、130°
Cにおける抵抗率は100Ωcmとなった。
【0022】LM−2:固形エポキシ樹脂(商品名:ア
ラルダイト6084、旭チバ社製、軟化点100°C)
99.5部、固型硬化剤ドデカン2酸ジヒドラジド(D
DH)(大塚化学株式会社製)0.5部の混合物に、導
電性黒鉛(MCMB628、大阪ガス(株)製、粒径7
μm、真球度1.05)を35部/65部の割合で混合
し、厚さ300μmの導電性シートを得た。さらに、ス
ペーサーを用いて110°C、10kgf/cm2 で5
分間加熱して厚み100μmの導電性シート(LM−
2)を得た。
【0023】当該シートの電気的諸特性は表1に示すと
おりであり、100°C以上では不安定な抵抗値を示し
た。 LM−3:ポリエチレンワックス三井ハイワックス11
0P(三井化学(株)製)を添加したポリエチレン樹脂
(諸元???)30部と導電性黒鉛(MCMB628、
大阪ガス(株)製、粒径7μm、真球度1.05)70
部を溶融混練し、厚さ300μmのシート(LM−3)
を得た。
【0024】当該シートの電気的諸特性は表1に示すと
おりであった。 LM−4:ポリエチレンワックス三井ハイワックス11
0P(三井化学(株)製)30部と導電性黒鉛(MCM
B628、大阪ガス(株)製、粒径7μm、真球度1.
05)70部を溶融混練し、厚さ300μmのシート
(LM−4)を得た。
【0025】当該シートの電気的諸特性は表1に示すと
おりであった。 LM−5:ポリエチレンワックス三井ハイワックス11
0P(三井化学(株)製)30部と導電性黒鉛(MCM
B628、大阪ガス(株)製、粒径7μm、真球度1.
05)70部を溶融混練し、厚さ300μmのシート
(LM−5)を得た。
【0026】当該シートの電気的諸特性は表1に示すと
おりであった。 LM−6:EVA樹脂(ノバテックEVALV780)
30部と導電性黒鉛(MCMB628、大阪ガス(株)
製、粒径7μm、真球度1.05)70部を溶融混練
し、厚さ300μmのシート(LM−6)を得た。
【0027】当該シートの電気的諸特性は表1に示すと
おりであった。 LM−7:EVA樹脂(ノバテックEVALV780)
30部と導電性黒鉛(MCMB628、大阪ガス(株)
製、粒径7μm、真球度1.05)70部を溶融混練
し、厚さ300μmのシート(LM−7)を得た。
【0028】当該シートの電気的諸特性は表1に示すと
おりであった。 LM−8:EEA樹脂(MA2001)30部と導電性
黒鉛(MCMB628、大阪ガス(株)製、粒径7μ
m、真球度1.05)70部を溶融混練し、厚さ300
μmのシート(LM−8)を得た。
【0029】当該シートの電気的諸特性は表1に示すと
おりであった。 LM−9:ポリエチレンワックス添加EEA樹脂(MA
2001)30部と導電性黒鉛(MCMB628、大阪
ガス(株)製、粒径7μm、真球度1.05)70部を
溶融混練し、厚さ300μmのシート(LM−9)を得
た。
【0030】当該シートの電気的諸特性は表1に示すと
おりであった。
【0031】
【表1】
【0032】(2) 高TC 導電性シート(HM)の製作
(表2参照) HM−1:ビスフェノール系エポキシ樹脂(商品名:ア
ラルダイトAER260、チバガイギー社製)40部、
エポキシ用硬化剤(ジエチレントリアミン)4部を混合
し、更に導電性黒鉛60部を加え、3本ロールにより均
質に分散させて粘稠な導電性組成物を得た。この導電性
組成物を300μmのシートとして60°Cで30分硬
化させ、導電性シート(HM−1)を得た。
【0033】当該シートの電気的諸特性はρ20=5.0
Ωcm、T2 =130°C、TC =150°C、ρC
490Ωcmであった(表2参照)。200°C以上に
おいても抵抗率は低下せず(TP >200°C)、ρP
>103 を示した。 HM−2:固形エポキシ樹脂(商品名:アラルダイト6
084、旭チバ社製、軟化点100°C)94部、固型
硬化剤ドデカン2酸ジヒドラジド(DDH)(大塚化学
株式会社製)6部の混合物I、導電性黒鉛(MCMB6
28、大阪ガス(株)製、粒径7μm、真球度1.0
5)を35部/65部の割合で混合し、厚さ300μm
の導電性シートを得た。さらに、スペーサーを用いて1
10°C、10kgf/cm2 で5分間加熱して厚み1
00μmの導電性シート(HM−2)を得た。
【0034】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりであり、200°C以上でもクリープ性は認められ
なかった。 HM−3:スチレン/ブチルメタクリレート/ブチルア
クリレート/アクリロニトリル/N−ブトキシメチルア
クリルアミドが、それぞれ25/20/40/5/10
のモノマー組成からなるアクリル共重合体をアゾイソブ
チロニトリル触媒を用い、アセトン/酢酸エチル/ブチ
ルアルコールが30/60/10の溶媒系で合成、得ら
れた共重合体をアセトン/石油ベンジン系で沈殿精製し
て、25°Cジメチルホルムアミド中の極限粘度〔η〕
0.67の濃度60%の熱硬化性アクリル樹脂を得た。
【0035】導電性黒鉛を固形分比65%となるよう、
三本ロールで分散した。上記導電性組成物を剥離紙上に
塗布後、50〜60°Cで減圧乾燥させて、厚み100
μm以上の高TC 導電性シート(HM−3)を得た。H
M−3をニッケル箔に挟み、150°C、10kgf/
cm2 で10分間加圧、150°Cで60分養生した。
【0036】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりρ20=2Ωcm、T2 =110°C、TC =140
°C、ρC =300Ωcmであり、以後抵抗率が更に増
大し、200°Cで約104 Ωcmを示し、クリープ現
象も認められなかった。更に室温まで冷却、加熱サイク
ルを15回繰り返してもPTC特性に変化は認められな
かった。 HM−4:ビスフェノール系エポキシ樹脂(商品名:ア
ラルダイトAER260、チバガイギー社製)、エポキ
シ用硬化剤(ジエチレントリアミン)を混合比10/1
の割合で混合し、この混合物に、更に導電性黒鉛(MC
MB628、大阪ガス(株)製、粒径7μm、真球度
1.05)を混合比4/6の割合で加え、3本ロールに
より均質に分散させて粘稠な導電性組成物を得た。この
導電性組成物を300μmのシートとして60°Cで3
0分硬化させ、導電性シート(HM−4)を得た。
【0037】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりであり、200°C以上でもクリープ性は認められ
なかった。 HM−5:ビスフェノール系エポキシ樹脂(商品名:ア
ラルダイトAER260、チバガイギー社製)、エポキ
シ用硬化剤(ジエチレントリアミン)を混合比10/1
の割合で混合し、この混合物に、更に導電性黒鉛(MC
MB2528、大阪ガス(株)製、粒径25μm、真球
度1.05)を混合比4/6の割合で加え、3本ロール
により均質に分散させて粘稠な導電性組成物を得た。こ
の導電性組成物を300μmのシートとして60°Cで
30分硬化させ、導電性シート(HM−5)を得た。
【0038】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりであり、200°C以上でもクリープ性は認められ
なかった。 HM−6:ビスフェノール系エポキシ樹脂(商品名:ア
ラルダイトAER260、チバガイギー社製)、エポキ
シ用硬化剤(ジエチレントリアミン)を混合比10/1
の割合で混合し、この混合物に、更に導電性黒鉛(ベル
パール2000、カネボウ(株)製、粒径40μm、真
球度1.15)を混合比4/6の割合で加え、3本ロー
ルにより均質に分散させて粘稠な導電性組成物を得た。
この導電性組成物を300μmのシートとして60°C
で30分硬化させ、導電性シート(HM−6)を得た。
【0039】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりであり、200°C以上でもクリープ性は認められ
なかった。 HM−7:ポリオキシアルキレン系エポキシ化合物(商
品名:デナコールEX−830、ナガセ化成工業(株)
製)、2−エチル−4−メチルイミダゾール(試薬)を
混合比10/1の割合で混合し、この混合物に、更に導
電性黒鉛(MCMB2528、大阪ガス(株)製、粒径
25μm、真球度1.05)を混合比4/6の割合で加
え、3本ロールにより均質に分散させて粘稠な導電性組
成物を得た。この導電性組成物を300μmのシートと
して100°Cで30分硬化させ、導電性シート(HM
−7)を得た。
【0040】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりであり、200°C以上でもクリープ性は認められ
なかった。 HM−8:ポリオキシアルキレン系エポキシ化合物(商
品名:デナコールEX−830、ナガセ化成工業(株)
製)、2−エチル−4−メチルイミダゾール(試薬)を
混合比10/1の割合で混合し、この混合物に、更に導
電性黒鉛(ベルパール2000、カネボウ(株)製、粒
径40μm、真球度1.15)を混合比4/6の割合で
加え、3本ロールにより均質に分散させて粘稠な導電性
組成物を得た。この導電性組成物を300μmのシート
として100°Cで30分硬化させ、導電性シート(H
M−8)を得た。
【0041】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりであり、200°C以上でもクリープ性は認められ
なかった。 HM−9:ビスフェノール系エポキシ樹脂(商品名:ア
ラルダイトAER260、チバガイギー社製)、エポキ
シ用硬化剤バーサミド125(ヘンケル白水)を混合比
3/2の割合で混合し、この混合物に、更にシロキサン
粒子(商品名:トスパール120、東芝シリコーン
(株)製、粒径2μm、真球度1.1に銀を被覆したも
の)を混合比3/7の割合で加え、3本ロールにより均
質に分散させて粘稠な導電性組成物を得た。この導電性
組成物を300μmのシートとして150°Cで30分
硬化させ、導電性シート(HM−9)を得た。
【0042】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりであり、200°C以上でもクリープ性は認められ
なかった。 HM−10:ビスフェノール系エポキシ樹脂(商品名:
アラルダイトAER260、チバガイギー社製)、エポ
キシ用硬化剤バーサミド125(ヘンケル白水)を混合
比3/2の割合で混合し、この混合物に、更にシロキサ
ン粒子(商品名:トレフィルE-603、トーレシリコン
(株)製、粒径5μm、真球度1.1に銀を被覆したも
の)を混合比3/7の割合で加え、3本ロールにより均
質に分散させて粘稠な導電性組成物を得た。この導電性
組成物を300μmのシートとして150°Cで30分
硬化させ、導電性シート(HM−10)を得た。
【0043】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりであり、200°C以上でもクリープ性は認められ
なかった。 HM−11:ビスフェノール系エポキシ樹脂(商品名:
アラルダイトAER260、チバガイギー社製)、エポ
キシ用硬化剤バーサミド125(ヘンケル白水)を混合
比3/2の割合で混合し、この混合物に、更にシロキサ
ン粒子(商品名:トレフィルE-601、トーレシリコン
(株)製、粒径5μm、真球度1.1に銀を被覆したも
の)を混合比3/7の割合で加え、3本ロールにより均
質に分散させて粘稠な導電性組成物を得た。この導電性
組成物を300μmのシートとして150°Cで30分
硬化させ、導電性シート(HM−11)を得た。
【0044】当該シートの電気的諸特性は表2に示すと
おりであり、200°C以上でもクリープ性は認められ
なかった。
【0045】
【表2】
【0046】(3) 実施例 実施例1:LM−1を90μmの低TC 導電性シートと
して用い、その両面に高TC 導電性シートとしてHM−
1を各70μmの厚さで塗布した後、両面を35μmの
ニッケル箔ではさみ、ニッケル箔/HM−1/LM−1
/HM−1/ニッケル箔の構成の過電流保護回路素子を
得た。室温10kgf/cm2で5分間圧延後、加圧下
で60°Cに昇温し30分保持した。更にこのものを1
50°Cに調整した養生室に移し2時間着生させた。
【0047】得られた過電流保護回路素子のPTC特性
は、表3に示すように、ρ20=3Ωcm、T2 =110
°C 、TC 118°CでρC =15Ωとなり、130°
Cで1200Ωcmに達し、以後200°C(TP >2
00)でも抵抗率が増大した(ρP >103 Ωcm)。
LM−1の低いTC とHM−1の高温特性を兼ね備えた
ものであった。
【0048】実施例2:LM−1、HM−1を用い、ニ
ッケル箔/LM−1/HM−1/ニッケル箔としたLM
−1、HM−1各一層からなる構成の過電流保護回路素
子を得た。PTC特性は130°Cまで実施例1と同様
の特性を示し150°C以後も200°Cまで抵抗上昇
が認められた。
【0049】実施例3:LM−1、HM−1を用い、ニ
ッケル箔/LM−1/HM−1/LM−1/ニッケル箔
とした構成の過電流保護回路素子を得た。PTC特性は
200°Cでもクリープ現象は認められなかった。 実施例4:LM−2、HM−2を用い、ニッケル箔/H
M−2/LM−2/HM−2/ニッケル箔の順に重ね合
せ、170°C、10kgf/cm2で10分間加圧成
型後、更に150°Cで60分間養生した。
【0050】この過電流保護回路素子は、HM−2/L
M−2界面でエポキシ樹脂/DDHが相互に分配し、ニ
ッケル箔面から中心部に向かい、硬化剤DDH濃度が順
次低減され、中心部に向かう程、架橋密度が低下しTC
も低下する傾斜構造を有している。得られた過電流保護
回路素子のPTC特性は、ρ20=4Ωcm、T2 =60
°C、TC =70°C、ρC =700Ωcm、110°
Cにおける抵抗率は1100Ωcmとなり、以後抵抗率
が更に増大し、200°Cで約104 Ωcmを示し、ク
リープ現象も認められなかった。
【0051】実施例5:LM−1とHM−3を用い、ニ
ッケル箔/HM−3/LM−1/HM−3/ニッケル箔
と構成した過電流保護回路素子を作成し、PTC特性を
評価したところ、ρ20=3Ωcm、T2 =110°C、
C =123°C、ρC =103 Ωcm、以後抵抗率が
更に増大し、200°Cで約104 Ωcmを示し、クリ
ープ現象も認められなかった。この過電流保護回路素子
はLH−1の低いTC とHM−3の高温特性(クリープ
現象を発現せず高い抵抗率を保つ)を兼ね備えたもので
あった。 実施例6〜26:低TC 導電性シートとして表1のもの
を、また、高TC 導電性シートとして表2のものを用
い、低TC 導電性シートと高TC 導電性シートとを複層
化した過電流保護回路素子を作成し、そのPTC特性を
表3及び表4に示した。
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】(4) 比較例 ポリエチレン樹脂(融点115°C )と固形エポキシ樹
脂(商品名:アラルダイト6084、旭チバ社製、軟化
点100°C)100部に対し固形硬化剤DDHを6部
粉砕混合したものとを、種々の割合で均質混合したもの
35部と、導電性黒鉛(MCMB628、大阪ガス
(株)製、粒径7μm、真球度1.05)65部を均一
に混合して、厚さ300μmの導電性シート(CM−
1,CM−2,‥‥)を得た。
【0055】得られた導電性シートCM−1の初期抵抗
ρ20はいずれも3.5〜5Ωcmであったが、ポリエチ
レン/エポキシ比が2/1以上のものではLM−1に近
いPTC特性〜示した。例えば、TC =115〜125
°C、ρC =15〜20Ωcm、TP =120〜130
°C、ρP =5×103 〜7×103 Ωcmで170°
C以上で抵抗が急に低下してショートするものであっ
た。
【0056】他方、ポリエチレン/エポキシ比が1/1
以下のものでは、HM−2に近い高TC 導電性シートの
特性と同等のPTC特性を示した。すなわちTC が13
0°C以上と高いため過電流保護回路素子としての利用
が制約されるものであった。また、ポリエチレン/エポ
キシ比が2/1〜1/1では120〜140°Cまで抵
抗が徐々に上昇し、180°Cで2×103 Ωcmとな
ったが、以後200°Cまでの測定で抵抗率が500Ω
cmまで低下するという大きなクリープ性を示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過電流保護回路素子における導電性シ
ートの積層の形態を具体的に例示した図である。
【図2】本発明の過電流保護回路素子における導電性シ
ートの積層の形態の変更例を例示した図である。
【図3】本発明の過電流保護回路素子の典型的な温度−
抵抗率特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 高TC 導電性シート 2 低TC 導電性シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂マトリックスに導電性粒子を分散させ
    たPTC導電性組成物を成形し、この成形物に電極を接
    続した構造を有する過電流保護回路素子において、当該
    成形物は、 少なくとも一種が他種よりも高いスイッチング温度を有
    する2種以上のPTC導電性組成物をそれぞれシート状
    に成形して導電性シートを得、それらの導電性シートを
    積層し、所定の形状に成形したものであることを特徴と
    する過電流保護回路素子。
  2. 【請求項2】前記導電性シートは、2枚の熱硬化性PT
    C導電性組成物シートの間に熱可塑性PTC導電性組成
    物シートを挟み込んで積層したものである請求項1の過
    電流保護回路素子。
  3. 【請求項3】前記導電性シートの断面は、断面に垂直な
    方向に沿って傾斜的にスイッチング温度の変化する傾斜
    PTC導電性組成物からなる請求項1又は2の過電流保
    護回路素子。
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