JPH11176367A - 電子顕微鏡 - Google Patents

電子顕微鏡

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JPH11176367A
JPH11176367A JP9342713A JP34271397A JPH11176367A JP H11176367 A JPH11176367 A JP H11176367A JP 9342713 A JP9342713 A JP 9342713A JP 34271397 A JP34271397 A JP 34271397A JP H11176367 A JPH11176367 A JP H11176367A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界放出型電子銃を備える電子顕微鏡による
像観察時に、像の明るさを一定に保つ。 【解決手段】 電界放出型電子銃の仮想光源の位置1b
を一定に保つような第一引出電圧V1と第二引出電圧V
2の組み合わせを予め求めて静電レンズ制御手段14に
記憶しておく。電子顕微鏡像の明るさを変えるために第
一引出電圧V1を変化させたとき、静電レンズ制御手段
14は、それに対応して第二引出電圧V2も変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放出型の電子
銃を備える電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】電子顕微鏡は、電子銃から放出された電
子線を細く絞って試料に照射し、試料と相互作用した透
過電子、試料から放出される2次電子、反射電子、カソ
ードルミネッセンス、X線、オージェ電子、あるいは試
料吸収電流などの信号を検出して試料の分析、観察、検
査等を行う装置である。電子銃の陰極としては、熱電子
放出型のタングステンフィラメント、タングステンフィ
ラメントに比較して高輝度で照射角度を小さくできるほ
う化ランタン(LaB6)型フィラメント、タングステ
ンやジルコニウムなどの材料からなる電界放出型フィラ
メント等がある。
【0003】この中で、電界放出型フィラメント(FE
チップ)を用いた電界放出型電子銃は、通常、第一引出
電極と第二引出電極の2つの陽極を有し、引出電極から
印加された電界によってFEチップから放出された電子
は第一引出電極と第二引出電極によって形成される静電
レンズの作用で細く絞られるため、電子源の大きさが極
めて小さいにもかかわらず高い輝度を得ることができ、
高分解観察用に用いられる。電界放出型電子銃を用いた
電子顕微鏡による像観察では、電子源から放出される電
子電流量が低下すると試料に入射する電子電流が減少し
て像が暗くなるため、必要に応じて第一引出電圧を上げ
てFEチップから放出される電子電流量を増加し、さら
に第二引出電圧を制御して、第二引出電圧と第一引出電
圧の比で決まる静電レンズの強さを一定に保ち、像の明
るさを回復している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電界放出型の電子銃で
は、FEチップの状態により時間とともにFEチップか
ら放出される電子電流量が減少してしまため、観察中の
像が次第に暗くなる。そこで従来においては、前述のよ
うに、必要に応じて第一引出電圧を上昇して電子電流量
を所望の電流値まで増し、その後、第二引出電圧を、第
二引出電圧と第一引出電圧の比が第一引出電圧変更前と
同一になるように制御して、像の明るさを回復してい
た。また、時間とともに電子源からの放出電流量の変動
幅が小さくなるため、電子顕微鏡を使用する前にFEチ
ップに強めの電流を流すことでFEチップ表面に付着し
たガス等を除去してチップを清浄な状態に戻すフラッシ
ング動作を行い、電子源を安定化する処理を行ってい
た。
【0005】しかし、引出電圧を大きくすると、電子源
(FEチップ)から電子が放出される領域が大きくな
り、見かけ上電子源を静電レンズに近づけるのと等価に
なり、加速電極により加速された電子線を制限する絞り
位置で電子線が広がってしまう。広がった電子線は絞り
によってカットされる。そして、第一引出電圧を上昇し
て電子電流量を所定の電流値まで増す場合、通常は電子
源からの放出電流を検出し、その電流値が一定に保たれ
るように制御するため、前述のように広がった分の電子
線が絞りによってカットされると、試料の同じ領域を照
射する電子線量が減少するため像が暗くなってしまって
元通りの明るさにならなかった。
【0006】従来の電界放出型電子銃を備える電子顕微
鏡が有する上記問題点について、電子顕微鏡を模式的に
示す図1及び図2を用いて説明する。図1において、第
一引出電極2aにより電子源1aから引き出された電子
線3は、電子線の軸4に沿って第一引出電極2a及び第
二引出電極2bよりなる静電レンズ2に入射し、静電レ
ンズ2により仮想光源1bの位置が決まる。第一引出電
極2aは第一引出電源6により電圧印加され、第二引出
電極2bは第二引出電源7により電圧印加される。電子
線3は静電レンズ2を通過後、再び電子線の軸4に沿っ
て加速電源8により電圧印加される加速電極5に入射し
て加速される。その後、電子線3は加速電極5の後方に
位置する絞り9によって電子線量を制限されて、試料1
0に入射する。電子源1aからの電子線放出量は、電子
源1aに接続された電流計17によりモニターされてい
る。
【0007】電子源1aからの電子線放出量が少なくな
って像が暗くなると、第一引出電源6を制御して、電流
計17で測定される電子源1aからの電子線の放出量を
像が暗くなる前と等しくする。また、第二引出電源7を
制御して、第一引出電圧V1と第二引出電圧V2との比
R(R=V2/V1)を第一引出電圧V1の変化前と等
しく保つ。このとき、図2に示すように、第一引出電圧
V1が大きくなるため電子源1aより電子線を放出する
領域が大きくなり、電子線3aと電子線の軸4のなす角
が大きくなって、仮想光源位置は従前の位置1bから電
子源1aにより近い新たな仮想光源位置1cとなる。そ
して、電流計17で測定される電子線放出量は一定であ
るのに、絞り9でカットされる電子線量が増加するた
め、像は暗くなる。
【0008】また、電界放出型電子銃の静電レンズ系す
なわち第一引出電極と第二引出電極の軸を電子源及び電
子線の偏向系を制御して調整していた。しかし、実際の
電極形状が理想的でないため、第一引出電圧V1と第二
引出電圧V2の比Rを変更すると静電レンズ系の軸が変
化してしまい、電子線の軸が変わってしまうことがあっ
た。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、像の明るさを一定に保つこと、
また、電子レンズ系の強さを変化したときでも電子線の
軸を一定に保つことのできる電界放出型の電子銃を備え
る電子顕微鏡を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、電界
放出型電子銃の仮想光源の位置を一定に保つような第一
引出電圧V1と第二引出電圧V2の組み合わせを予め求
めて記憶しておき、電子顕微鏡像の明るさを変えるため
に第一引出電圧V1を変化させたとき、それに対応して
第二引出電圧V2も変化させることにより前記目的を達
成する。また、静電レンズ系のレンズ強さに対応して電
子線の軸の変化を打ち消すために必要な電子線偏向系に
よる電子線の偏向量を予め求めて記憶しておき、静電レ
ンズ系の強さを変えたとき、それに応じて電子線の偏向
量も変化させることにより前記目的を達成する。
【0011】すなわち、本発明は、電子源と、電子源か
ら電子を引き出すための引出電極と、引き出した電子線
を収束させる静電レンズ系と、引き出した電子線を加速
する加速電極と、加速電極により加速された電子線を制
限する絞りとを含む電子顕微鏡において、静電レンズ系
のレンズ強さを引出電極の引出電圧に対応して予め記憶
した強さに制御する制御手段を備えることを特徴とす
る。
【0012】また、本発明は、電子源と、電子源から電
子を引き出すための引出電極と、引き出した電子線を収
束させる静電レンズ系と、引き出した電子線を加速する
加速電極と、加速電極により加速された電子線を制限す
る絞りとを含む電子顕微鏡において、電子源から放出さ
れる放出電流が所定値となるように引出電極の引出電圧
を制御する手段と、静電レンズ系のレンズ強さを引き出
し電極の引出電圧に対応して予め記憶した強さに制御す
る制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】電子顕微鏡像が暗くなったとき、電子源か
らの放出電流を増すために第一引出電極の印加電圧を高
めると、それまで電子源(FEチップ)先端の小さな領
域だけ強電界となり電子を放出していたのが、より大き
な領域で強電界となり電子を放出するようになる。これ
により電子線が電子源から放出される角度が大きくな
り、仮想光源の位置が静電レンズ系に近づいたのと等価
になる。このとき、第一引出電圧V1と第二引出電圧V
2の比R(=V2/V1)を、第一引出電極変化前と同
じに保つと、電子線制限用の絞り位置で広がった電子線
がカットされてしまう。このため、電子源から引き出さ
れている電子線量は一定に保たれるが、絞りの後方では
第一引出電圧V1の大きさによって像の明るさが変化し
てしまうことになる。
【0014】ここで、第二引出電圧V2の大きさをR×
V1より大きくしていくと静電レンズの強度が増してい
き、ある第二引出電圧で仮想光源の位置が第一引出電圧
V1を変化する前と同じになる。したがって、第一引出
電圧V1の大きさに応じて、前記比R(静電レンズの強
さ)を変化させ第二引出電圧V2を制御することで、仮
想光源の位置を一定に保つことが可能になる。この仮想
光源の位置を一定に保つための第二引出電圧V2値を静
電レンズ制御手段中の記憶手段に記憶し、第一引出電圧
V1を変化させた時、その第一引出電圧に対応した第二
引出電圧V2値に設定することで、試料に入射する電子
線量を一定に保つこと、すなわち像の明るさを一定に保
つことが可能となる。
【0015】また、本発明は、電子源と、電子源から電
子を引き出すための引出電極と、引き出した電子線を収
束させる静電レンズ系と、引き出した電子線を加速する
加速電極と、加速電極により加速された電子線を制限す
る絞りとを含む電子顕微鏡において、試料に入射する電
子線の量を検出する検出手段と、検出手段の出力にリン
クして引出電極の引出電圧及び静電レンズ系の強さを制
御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0016】第一引出電圧V1及び第二引出電圧V2
は、電子源からの放出電子線量を変化させるとともに静
電レンズの強さを変化させて試料に入射するプローブ電
流を一定にし、像の明るさを一定に保つように、試料に
入射する電子電流量を検出する電流計の出力にリンクし
て変化させる。このとき、第一引出電圧V1の大きさに
応じて、仮想光源の位置を一定に保つための第二引出電
圧V2値を制御手段中の記憶手段に記憶し、第一引出電
圧V1を変化させた時、その第一引出電圧に対応した第
二引出電圧V2値に設定するように制御するのが好まし
い。プローブ電流が増加するような場合においても同様
に処理することで、像の明るさを常に一定に制御するこ
とができる。
【0017】また、本発明は、電子源と、電子源から電
子を引き出すための引出電極と、引き出した電子線を収
束させる静電レンズ系と、引き出した電子線を加速する
加速電極と、加速電極により加速された電子線を制限す
る絞りと、電子線を偏向する偏向系とを含む電子顕微鏡
において、偏向系による電子線の偏向量を静電レンズ系
のレンズ強さに対応して予め記憶した偏向量に制御する
偏向系制御手段を備えることを特徴とする。
【0018】前記偏向系制御手段は、静電レンズ系のレ
ンズ強さを引出電極の引出電圧に対応して予め記憶した
強さに制御する制御手段とともに備えるのが好ましい。
あるいは、前記偏向系制御手段を、電子源から放出され
る放出電流が所定値となるように引出電極の引出電圧を
制御する手段、及び静電レンズ系のレンズ強さを引き出
し電極の引出電圧に対応して予め記憶した強さに制御す
る制御手段とともに備えることもでき。
【0019】また、前記偏向系制御手段を、試料に入射
する電子線の量を検出する検出手段、及び検出手段の出
力にリンクして引出電極の引出電圧及び静電レンズ系の
強さを制御する制御手段とともに備えることもできる。
制御手段は、仮想光源の位置が一定位置となるように静
電レンズ系の強さを制御するのが好ましい。
【0020】電子源からの放出電流を増減するために第
一引出電圧V1と共に第一引出電圧V1と第二引出電圧
V2の比R(静電レンズ系の強さ)を変化させたとき、
静電レンズ系の軸が変化して電子線の軸が変わることが
あるが、静電レンズ系の強さに対応して電子線の軸の変
化量を打ち消すために必要な電子線偏向量を予め記憶装
置に記憶しておき、静電レンズ系の強さを変化させたと
き電子線の偏向量も同時に制御することで電子線の軸を
一定に保つことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、電界放出型電子銃の第
一引出電圧V1を変化させる時に、第一引出電圧V1に
対応した第二引出電圧V2を前もって記憶した電圧値に
設定することで、仮想光源の位置を一定に保ち、第一引
出電圧V1を変化した後の像の明るさを電子源からの放
出電流が低化する前の明るさと等しくすることを可能に
するものである。
【0022】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。なお、説明を簡単にするために、以下の図
において前記した図1、図2と同様の機能部分には図
1、図2と同じ符号を付して示す。図3は、本発明によ
る電界放出型電子銃を備える電子顕微鏡の一例の模式図
である。この電子顕微鏡は、静電レンズ制御手段14を
備える点で従来の電子顕微鏡と異なる。
【0023】静電レンズ制御手段14は記憶手段を備
え、第一引出電圧V1を変化させたとき仮想光源が位置
1bに来るような静電レンズを形成するに必要な第二引
出電圧V2の値を、電圧V1と電圧V2の間の関係とし
てテーブルあるいは関係式の形で保持している。そし
て、像の明るさが低下した時、静電レンズ制御手段14
は、電流計17で測定される電流値が所定値となるよう
に第一引出電源6の設定電圧を電圧V1に設定し、記憶
手段に記憶した電圧V1と電圧V2の間の関係を満足す
るように、第二引出電源7の設定電圧を電圧V2に設定
する。
【0024】このとき、第二引出電圧V2の値は第一引
出電圧V1の値に対してほぼ線形に表すことができ、次
式のごとくなる。
【0025】
【数1】V2=a×V1+b ここに、a,bは第一引出電極、第二引出電極、及び電
子源の設定寸法により個々に異なるパラメータである。
従って、電子源からの電子線の照射角を一定に保つため
には、前記のごとく前もって記憶手段に記憶させたV
1,V2の組み合わせが少なくとも2組あれば、前記
〔数1〕によりa,bが得られ、設定可能なV1値に対
応するV2値を算出/設定することが可能になる。
【0026】図4は、静電レンズ電圧制御手段において
第一引出電圧V1と第二引出電圧V2を設定する手順を
説明するフローチャートである。まずステップ11にお
いて、電流計17で測定される電子線放出量が設定値で
あるかどうか判定する。観察中の像の明るさが低下した
時は電子線放出量が設定値より少ないのが通常であるの
で、次にステップ12に進んで第一引き出し電圧V1を
昇圧する。続いて、ステップ13において、第一引出電
圧V1に対応する第二引出電圧V2をテーブルあるいは
〔数1〕の関係式から求める。次のステップ14におい
て、静電レンズ制御手段14は求められた第二引出電圧
V2を第二引出電源7に設定する。その後、再びステッ
プ11に戻り、電流計17で測定される電子線放出量が
設定値であるかどうか判定し、設定値になっていない場
合には同様のステップを繰り返す。ステップ11の判定
において、電流計17で測定された電子線放出量が設定
値に等しい場合は処理を終了する。
【0027】ここで、ステップ11及びステップ12の
処理は、観察中の像の明るさが低下したとき、オペレー
タがマニュアルで行ってもよいし、電子顕微鏡の制御装
置が例えば一定の時間毎に電流計17の出力を検出する
ことで自動的に行うようにしてもよい。ステップ13及
びステップ14の処理は、静電レンズ制御手段14によ
り自動的に行われる。
【0028】この処理により、電子源1aからの電子線
3aが静電レンズ2に入射して電子線3bの如く進んで
いたものが図3に図示した電子線3cの如く修正され、
仮想光源位置が再び1bに戻され、絞り9でカットされ
る電子線量がV1変化前と等しくなる。ここでは、観察
中の像の明るさが低下した場合に元の明るさに戻す場合
の手順を説明した。観察中に何らかの原因によって像の
明るさが明るくなった場合においても、同様の操作によ
って元の明るさに戻すことができる。その場合には、図
4のステップ12において第一引出電圧V1を降圧する
制御を行うことになる。
【0029】図5は、本発明による電界放出型電子銃を
備える電子顕微鏡の他の例の模式図である。この電子顕
微鏡は、電流計11の出力にリンクして第一引出電圧V
1及び第二引出電圧V2を変化させる引出電圧制御手段
15を備える点で従来の電子顕微鏡と異なる。また図6
は、引出電圧制御手段15で第一引出電圧V1と第二引
出電圧V2を設定する手順を説明するフローチャートで
ある。
【0030】従来、冷陰極電界放出型の電子銃では、電
子源1aが安定領域に入るまでは電子源1aからの放出
電流が時間と共に減少するため、この領域で使用してい
る時はオペレータが必要に応じて第一引出電圧V1を変
化させて電子源1aからの電子の放出量を増していた。
この例の電子顕微鏡は、試料10に入射する電子電流量
(プローブ電流Ip)を検出する電流計11を設け、試
料に入射する電子電流がある変動幅(設定値)以内にな
るように第一引出電圧V1及び第二引出電圧V2値を自
動制御することで、オペレータが関与することなく観察
像の明るさを一定に保つことを可能にする。すなわち、
引出電圧制御手段15によって、電流計11の出力にリ
ンクして第一引出電圧と第二引出電圧を変化させること
によりプローブ電流を一定にし、像の明るさを一定に保
つ。
【0031】第一引出電源6により電圧印加される第一
引出電極2aにより電子源1aから引き出された電子線
3は、電子線の軸4に沿って第一引出電極2a及び第二
引出電極2bよりなる静電レンズ2に入射し、静電レン
ズ2により仮想光源1bの位置が決まる。電子線3は静
電レンズ2を通過後、再び電子線の軸4に沿って加速電
極5に入射して加速される。その後、電子線3は加速電
極5の後方に位置する絞り9によって電子線量を制限さ
れ試料10に入射する。
【0032】試料10に入射した電子電流は電流計11
により測定される。図6のステップ21において、電流
計11で測定される試料入射電流が設定値になっている
かどうかを判定し、試料10に入射する電子電流に変化
があった場合(設定値より小さい場合)には、ステップ
22に進む。ステップ22では、引出電圧制御手段15
は第一引出電圧V1を予め定められた微小量だけ昇圧す
る。続いて、引出電圧制御手段15は、ステップ23に
おいてテーブルあるいは前記〔数1〕の関係式などによ
って第一引出電圧V1に対応する第二引出電圧V2を求
める。そして、ステップ24において、求めた第二引出
電圧V2を第二引出電源7に設定する。その後、再びス
テップ21に戻り、電流計11で測定された試料入射電
流が設定値になったかどうか判定し、設定値に達してい
ない場合には同様のステップを繰り返す。ステップ21
の判定において、電流計11で測定された試料入射電流
が設定値に達したときは処理を終了する。
【0033】このように、引出電圧制御手段15により
電流計11の出力にリンクして第一引出電圧V1と第二
引出電圧V2を制御することで、静電レンズ2を制御し
て試量10に入射する電子電流を一定に保つことができ
る。静電レンズ2の制御は第一引出電源6及び第二引出
電源7どちらか一方の制御、或いはその両方の制御でも
構わない。
【0034】また、試料入射電流を検出する電流計11
に代えて、ファラデーカップ等の検出器を試料の前後に
配置しても構わない。ファラデーカップ等の検出器を試
料の前後に配置して試料に入射する電子電流を測定する
場合、挿入時は本機能オン、取り出し時はオフといった
半自動にて行ってもよい。図7は、試料入射電流検出器
としてファラデーカップを用い、第一引出電圧V1と第
二引出電圧V2の制御を半自動にて行う場合の手順を説
明するフローチャートである。
【0035】ステップ31では、試料入射電流検出のた
めにファラデーカップが試料の前後に挿入されているか
否かを判定する。挿入されていなければ処理を終了す
る。ステップ31の判定が「YES」のときは、ステッ
プ32に進み、ファラデーカップで測定した試料入射電
流が設定値であるか否かを判定する。測定した試料入射
電流が設定値であればステップ31に戻り、設定値でな
い場合にはステップ33に進んで第一引出電圧V1を予
め定められた微小量だけ昇圧する。次に、ステップ34
において、引出電圧制御手段15は、テーブルあるいは
前記〔数1〕の関係式などによって第一引出電圧V1に
対応する第二引出電圧V2を求める。そして、ステップ
35において、求めた第二引出電圧V2を第二 引出電
源7に設定する。その後、再びステップ31に戻って処
理を反復する。
【0036】ここでは、観察中の像の明るさが低下した
場合に元の明るさに戻す場合の手順を説明したが、観察
中に何らかの原因によって像の明るさが明るくなった場
合においても、同様の操作によって元の明るさに戻すこ
とができる。その場合には、図6のステップ22あるい
は図7のステップ33において、第一引出電圧V1を降
圧する制御を行うことになる。
【0037】図8は、本発明による電界放出型電子銃を
備える電子顕微鏡の他の例の模式図である。この電子顕
微鏡は、電子線偏向系12を制御する偏向系制御手段1
6を備える点で従来の電子顕微鏡と異なる。また図9
は、偏向系制御手段16による制御の手順を説明するフ
ローチャートである。従来、電界放出型電子銃の第一引
出電極2a及び第二引出電極2bが微小に軸ずれしてい
る場合、第一引出電圧V1と第二引出電圧V2との比R
(静電レンズ系のレンズ強さ)を変えると、電子線3を
試料面上に照射する位置がずれてしまい、オペレータが
電子線偏向コイル電流を調整し、像の明るさを元に戻す
必要があった。この例の電子顕微鏡は、前記ずれ量を打
ち消すために必要な電子線偏向量を例えば偏向系に流す
電流値として偏向系制御手段16内の記憶装置に保存
し、電子源1aの調整時に第一引出電圧V1と第二引出
電圧V2との比Rを変化させる時に、同時に電子線偏向
系12の電源13を制御することで電子線の軸を一定に
保つ。これにより、前述のように、像の明るさを一定に
保つために第一引出電圧V1を変化させると共に第一引
出電圧V1と第二引出電圧V2との比R(静電レンズ系
のレンズ強さ)を変化させる場合においても、オペレー
タによる電子線偏向コイル電流の調整作業が不要にな
る。
【0038】第一引出電源6により電圧印加される第一
引出電極2aにより電子源から引き出された電子線3
は、電子線の軸4に沿って第一引出電極2a及び第二引
出電極2bよりなる静電レンズ2に入射し、静電レンズ
2により仮想光源1bの位置が決まる。第二引出電極2
bは、第二引出電源7により電圧印加される。電子線3
は、静電レンズ2を通過後、再び電子線の軸4に沿って
加速電源8により電圧印加される加速電極5に入射して
加速される。その後、電子線3は加速電極5の後方にあ
る絞り9によって電子線量を制限され、電子線偏向系電
源13により駆動される電子線の偏向系12によって偏
向された後、試料10に入射する。
【0039】偏向系制御手段16には、第一引出電圧V
1と第二引出電圧V2との比R(静電レンズ系のレンズ
強さ)を変化させたとき、電子線3が電子線3dの如く
軸4から変化するのを打ち消して再び電子線3eの如く
軸4の方向に戻すために必要な偏向量を前もって記憶し
ておく。そして、図9のフローチャートに示すように、
第一引出電圧V1と第二引出電圧V2との比R(静電レ
ンズ系のレンズ強さ)を変更した時(S41)、偏向系
制御手段16はその記憶内容に従って偏向系電源13に
偏向系データを設定し(S42)、偏向系電源13から
電子線偏向系12に偏向電流を出力して(S43)、電
子線偏向系12を制御することで電子線の軸4を一定に
保つ。
【0040】図8に示した電子線偏向系12及び偏向系
制御手段16は、単独で電子顕微鏡に装備してもよい
が、図3で説明した静電レンズ系2のレンズ強さを引出
電極の引出電圧に対応して予め記憶した強さに制御する
制御手段14、あるいは電子源から放出される放出電流
が所定値となるように引出電極の引出電圧を制御する手
段、及び静電レンズ系のレンズ強さを引き出し電極の引
出電圧に対応して予め記憶した強さに制御する制御手段
とともに装備するのが好ましい。
【0041】図8に示した電子線偏向系12及び偏向系
制御手段16は、また、図5で説明した、試料に入射す
る電子線の量を検出する検出手段11、及び検出手段1
1の出力にリンクして引出電極の引出電圧及び静電レン
ズ系の強さを制御する制御手段15とともに装備するこ
ともできる。この例の電子顕微鏡によると、電子顕微鏡
の像の明るさを一定に保つために電子源からの放出電流
を増減するとき、それに伴って静電レンズ系のレンズ強
さ(第一引出電圧V1と第二引出電圧V2との比R)を
変化させたとしても、電子線の軸を一定に保つことが可
能になる。
【0042】
【発明の効果】本発明によると、電界放出型の電子銃を
備える電子顕微鏡において、試料に入射する電子電流量
を一定に保ち、像の明るさを一定に保つことが可能にな
る。また、電子レンズ系の強さを変化したときでも電子
線の軸を一定に保つことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電界放出型電子銃を備える電子顕微鏡の模式
図。
【図2】電界放出型電子銃を備える電子顕微鏡の模式
図。
【図3】本発明による電界放出型電子銃を備える電子顕
微鏡の一例の模式図。
【図4】静電レンズ電圧制御手段において第一引出電圧
V1と第二引出電圧V2を設定する手順を説明するフロ
ーチャート。
【図5】本発明による電界放出型電子銃を備える電子顕
微鏡の他の例の模式図。
【図6】引出電圧制御手段で第一引出電圧V1と第二引
出電圧V2を設定する手順を説明するフローチャート。
【図7】試料入射電流検出器としてファラデーカップを
用い、第一引出電圧V1と第二引出電圧V2の制御を半
自動にて行う場合の手順を説明するフローチャート。
【図8】本発明による電界放出型電子銃を備える電子顕
微鏡の他の例の模式図。
【図9】偏向系制御手段による制御の手順を説明するフ
ローチャート。
【符号の説明】
1a…電子源、1b…仮想光源、1c…第一引出電圧変
化時の従来の仮想光源、2…静電レンズ、2a…第一引
出電極、2b…第二引出電極、3…電子線、3a,3b
…第一引出電圧変化時の電子線、3c…第一引出電圧及
び第二引出電圧の比変化時の電子線、3d…第一引出電
圧及び第二引出電圧の比変化時の電子線、3e…電子線
偏向系により軸の変化を打ち消された電子線、4…電子
線の軸、5…加速電極、6…第一引出電源、7…第二引
出電源、8…加速電源、9…電子線量を制限する絞り、
10…試料、11…電流計、12…電子線偏向系、13
…電子線偏向系の電源、14…静電レンズ制御手段、1
5…引出電圧制御手段、16…偏向系制御手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子源と、前記電子源から電子を引き出
    すための引出電極と、引き出した電子線を収束させる静
    電レンズ系と、引き出した電子線を加速する加速電極
    と、前記加速電極により加速された電子線を制限する絞
    りとを含む電子顕微鏡において、 前記静電レンズ系のレンズ強さを前記引出電極の引出電
    圧に対応して予め記憶した強さに制御する制御手段を備
    えることを特徴とする電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】 電子源と、前記電子源から電子を引き出
    すための引出電極と、引き出した電子線を収束させる静
    電レンズ系と、引き出した電子線を加速する加速電極
    と、前記加速電極により加速された電子線を制限する絞
    りとを含む電子顕微鏡において、 前記電子源から放出される放出電流が所定値となるよう
    に前記引出電極の引出電圧を制御する手段と、前記静電
    レンズ系のレンズ強さを前記引き出し電極の引出電圧に
    対応して予め記憶した強さに制御する制御手段とを備え
    ることを特徴とする電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 電子源と、前記電子源から電子を引き出
    すための引出電極と、引き出した電子線を収束させる静
    電レンズ系と、引き出した電子線を加速する加速電極
    と、前記加速電極により加速された電子線を制限する絞
    りとを含む電子顕微鏡において、 試料に入射する電子線の量を検出する検出手段と、前記
    検出手段の出力にリンクして前記引出電極の引出電圧及
    び前記静電レンズ系の強さを制御する制御手段を備える
    ことを特徴とする電子顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、仮想光源の位置が一定
    位置となるように前記静電レンズ系の強さを制御するこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載の電子顕微鏡。
  5. 【請求項5】 電子源と、前記電子源から電子を引き出
    すための引出電極と、引き出した電子線を収束させる静
    電レンズ系と、引き出した電子線を加速する加速電極
    と、前記加速電極により加速された電子線を制限する絞
    りと、電子線を偏向する偏向系とを含む電子顕微鏡にお
    いて、 前記偏向系による電子線の偏向量を前記静電レンズ系の
    レンズ強さに対応して予め記憶した偏向量に制御する偏
    向系制御手段を備えることを特徴とする電子顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記静電レンズ系のレンズ強さを前記引
    出電極の引出電圧に対応して予め記憶した強さに制御す
    る制御手段を備えることを特徴とする請求項5記載の電
    子顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記電子源から放出される放出電流が所
    定値となるように前記引出電極の引出電圧を制御する手
    段と、前記静電レンズ系のレンズ強さを前記引き出し電
    極の引出電圧に対応して予め記憶した強さに制御する制
    御手段とを備えることを特徴とする請求項5記載の電子
    顕微鏡。
  8. 【請求項8】 試料に入射する電子線の量を検出する検
    出手段と、前記検出手段の出力にリンクして前記引出電
    極の引出電圧及び前記静電レンズ系の強さを制御する制
    御手段を備えることを特徴とする請求項5記載の電子顕
    微鏡。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、仮想光源の位置が一定
    位置となるように前記静電レンズ系の強さを制御するこ
    とを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項記載の電子
    顕微鏡。
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