JPH11176182A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH11176182A
JPH11176182A JP33875997A JP33875997A JPH11176182A JP H11176182 A JPH11176182 A JP H11176182A JP 33875997 A JP33875997 A JP 33875997A JP 33875997 A JP33875997 A JP 33875997A JP H11176182 A JPH11176182 A JP H11176182A
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memory cell
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memory
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JP33875997A
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Hisami Kasai
央倫 葛西
Akihiro Yamazaki
昭浩 山崎
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過消去のために正常なマトリクス動作ができな
くなることや、リーク電流によってオフセルの読み出し
時間が長くなること及び読み出し不能となることを防止
できる不揮発性半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】トランジスタを備えたメモリセルがマトリ
クス状に配置されたメモリセルアレイを有する電気的に
書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置であり、メモリ
セルアレイをソース線を単位とした複数のブロックに分
割し、読み出し時に読み出しを行うメモリセルが存在す
るブロックのソース線に選択的にソース電圧を供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置に関し、特に過消去及びリーク電流を対策した不
揮発性半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、不揮発性半導体記憶装置の中の不
揮発性メモリとして、フラッシュメモリ(FLASH EEPRO
M)が脚光を浴びている。これは、フラッシュメモリが
電気的に書き込み及び消去を行うことが可能であり、か
つメモリセルサイズが小さいため、大容量化に向いてい
るというメリットがあるからである。
【0003】なお、その他の不揮発性メモリとして、E
PROMやEEPROMがある。しかし、EPROMは
電気的に書き込みが可能であるが、消去には紫外線を用
いるため、実装上(On Board)での書き換えが不可能で
ある。また、EEPROMは電気的に書き込み及び消去
が可能であるが、1つのメモリセルが2つまたは3つの
トランジスタにて構成されているため、大容量化には向
かない。
【0004】そこで、前述したように不揮発性メモリの
うち、電気的に書き込み及び消去が可能であり、さらに
大容量化に向いているという特徴を持つフラッシュメモ
リが脚光を浴びているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ラッシュメモリは、いくつかの問題点を有しているのが
現状である。以下にそのうちの2つの問題点について説
明する。フラッシュメモリでは、電気的な消去を行うた
めに、消去後のメモリセルのトランジスタのしきい値電
圧Vthがその加工形状のばらつき、またトンネル酸化
膜の膜厚のばらつきなどにより、ある分布幅を持ってい
る。
【0006】その結果として全メモリセルの消去が終了
したときに、デプレッション化してしまうトランジスタ
が存在するという過消去(Over Erase)により、正常な
マトリクス動作が成り立たなくなる問題である。
【0007】また、前述のように過消去による問題が発
生しない場合でも、わずかなリーク電流を持ったトラン
ジスタから成るメモリセルがビット線上に多数存在する
場合、そのビット線上のオフのメモリセルに対する読み
出し時間の悪化及びオフのメモリセルが読み出せないと
いう問題が発生する。
【0008】これらの問題について、以下に図面を参照
して具体的に説明する。図3は、従来の不揮発性半導体
記憶装置の構成を示す図である。この図3に示すよう
に、この不揮発性半導体記憶装置は、マトリクス状に配
置されたメモリセルC11、C12〜C1m、C1n、
C21、C22〜C2m、C2n、…、Cm1、Cm2
〜Cmm、Cmn、Cn1、Cn2〜Cnm、Cnnか
ら構成される消去単位が同一なセルマトリクス102
と、これらメモリセルのうち、同一行に配置された前記
メモリセルの制御ゲートに接続されたワード線WL1、
WL2〜WLm、WLnを選択するロー(Row )セレク
タ104と、同一列に配置された前記メモリセルのドレ
インに接続されたビット線BL1、BL2〜BLm、B
Lnを選択するカラムセレクタ106とからなる。
【0009】さらに、この不揮発性半導体記憶装置で
は、同一行に配置された前記メモリセルのソースにソー
ス線S1、S2〜Sm、Snが接続され、さらにこれら
ソース線に接続されたソース電源線108がメモリセル
のソースに電圧を供給するソース電源回路110に接続
されている。
【0010】次に、この従来の不揮発性半導体記憶装置
の動作は以下のようになる。まず、消去動作では、前記
セルマトリクス102のメモリセルに接続されたビット
線、ワード線、ソース線が所望の電位に設定され、メモ
リセルに記憶されたデータの消去が行われる。消去後の
前記メモリセルのしきい値電圧Vthの分布を図2に示
す。図2中のAがその分布である。この従来例では、メ
モリセルCm1、Cn1を消去特性のよい、言い換える
と消去スピードが速いメモリセルであるとし、メモリセ
ルCm1、Cn1は図2中のAの分布の斜線部分のしき
い値電圧Vthを持つものと仮定する。
【0011】次に、メモリセルC11に対しての書き込
み動作では、前述の消去動作と同様に、ビット線BL
1、ワード線WL1、ソース線S1、S2〜Sm、Sn
が所望の電位に設定され、前記メモリセルC11に対し
て書き込みが行われる。この書き込み後の前記メモリセ
ルのしきい値電圧Vthの分布を図2中のBに示す。
【0012】前述した動作により、ビット線BL1に接
続されたメモリセルC11、C21〜Cm1、Cn1の
状態は、メモリセルC11がオフセル、またメモリセル
C21がオンセル、メモリセルCm1がオンセル、メモ
リセルCn1がオンセルとなる。
【0013】次に、オフセルとなった前記メモリセルC
11の読み出し動作について説明する。前述したよう
に、全てのメモリセルのソース線S1、S2〜Sm、S
nがソース電源線108によりソース電源回路110に
接続されている場合、ビット線BL1に流れる読み出し
電流IBL1 は、 IBL1 =IC11 +IC21 +…+ICm1 +ICn1 となる。ここで、前記IC11 はメモリセルC11のセル
電流であり、また前記IC21 …ICm1 、ICn1 はそれぞ
れメモリセルC21〜Cm1、Cn1のセル電流であ
る。
【0014】このとき、ワード線WL1、WL2〜WL
m、WLnの電位は、ワード線WL1のみが選択電位
(本例では電源電圧VDD)で、それ以外のワード線WL
2〜WLm、WLnは非選択電位(本例では0[V])
であるため、IC21 +…+ICm1 +ICn1 の電流値の理
想は0[A]である。しかし、この従来例では、過消去
によりメモリセルCm1、Cn1がデプレッション化し
ているため、セル電流が流れる。したがって、前記メモ
リセルC11は、このセル電流が流れるIBL1 によりオ
ンかオフかが判断されて、本来、オフセルと判断される
べきものが、オンセルと判断されてしまう。
【0015】また、前述のメモリセルC11の読み出し
動作において、過消去によるメモリセルCm1、Cn1
のデプレッション化がない場合であっても、メモリセル
C11以外のメモリセルC21〜Cm1、Cn1を構成
するトランジスタからのリーク電流により、IC21 +…
+ICm1 +ICn1 の電流値が数μA程度になる場合があ
る。この場合、前記メモリセルC11は、リーク電流の
和とIC11 の加算値によりオンかオフかが判断されて、
本来、オフセルと判断されるべきものが、オンセルと判
断されてしまう場合がある。また、オンセルと判断され
ないまでも、読み出し時間に通常より長い時間がかかっ
てしまうなどの不具合が生じる。
【0016】したがって、デプレッション化しているメ
モリセルや、リーク電流がある多数のメモリセルが接続
されていると、本来、オフセルと判断されるべきもの
が、オンセルと判断されてしまう。また、オンセルと判
断されないまでも、読み出し時間に通常より長い時間が
かかってしまうなどの不具合が生じる。
【0017】前記問題点を解決する手段として、単純に
セルアレイをビットライン方向に対し分割する手法があ
るが、付随する回路(デコーダ)が増大し、レイアウト
のペナルティが大きくなってしまう。
【0018】そこで本発明は、前記問題点を解決するた
めになされたものであり、メモリセルからなるセルマト
リクス内の共通のソース線を複数のブロックに分割する
ことにより、過消去のために正常なマトリクス動作がで
きなくなることや、リーク電流によってオフセルの読み
出し時間が長くなること及び読み出し不能となることを
防止できる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置は、トラ
ンジスタを備えたメモリセルがマトリクス状に配置され
たメモリセルアレイを有する電気的に書き換え可能な不
揮発性半導体記憶装置であって、前記メモリセルアレイ
をソース線を単位とした複数のブロックに分割し、読み
出し時に読み出しを行うメモリセルが存在する前記ブロ
ックの前記ソース線に選択的にソース電圧を供給するこ
とを特徴とする。
【0020】また、請求項2に記載の不揮発性半導体記
憶装置は、トランジスタを備えたメモリセルがマトリク
ス状に配置されたメモリセルアレイを有する電気的に書
き換え可能な不揮発性半導体記憶装置であって、前記メ
モリセルアレイをソース線に沿った方向を単位とした複
数のブロックに分割し、読み出し時に読み出しを行うメ
モリセルが存在する前記ブロックの前記ソース線にソー
ス電圧を供給し、その他のブロックのソース線にはソー
ス電圧を供給しないことを特徴とする。
【0021】また、請求項3に記載の不揮発性半導体記
憶装置は、トランジスタを備えたメモリセルがマトリク
ス状に配置されたメモリセルアレイと、前記メモリセル
アレイ内の同一行に配置された前記トランジスタのソー
スに接続されたソース線を、前記メモリセルアレイ内に
おいて複数のソース線群に分割し、各々のソース線群ご
とに前記ソース線に接続されたソース電源線と、読み出
しを行うメモリセルに応じて、選択的に前記ソース電源
線にソース電圧を供給するソース選択手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0022】また、請求項4に記載の不揮発性半導体記
憶装置は、トランジスタを備えたメモリセルがマトリク
ス状に配置されたメモリセルアレイと、前記メモリセル
アレイ内の同一行に配置された前記トランジスタのソー
スに接続されたソース線と、前記ソース線を前記メモリ
セルアレイ内において複数のソース線群に分割し、各々
のソース線群ごとに前記ソース線に接続されたソース電
源線と、前記ソース電源線にソース電圧を供給するソー
ス電源手段と、前記ソース電源線と前記ソース電源手段
とを接続または非接続にするスイッチ手段と、読み出し
を行うメモリセルに応じて前記スイッチ手段に接続また
は非接続を指示するソース切り換え手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0023】また、さらに本発明の不揮発性半導体記憶
装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記メ
モリセルアレイが2つのブロックに分割されることを特
徴とする。
【0024】また、さらに本発明の不揮発性半導体記憶
装置は、請求項3又は4に記載の構成において、前記ソ
ース線が、前記メモリセルアレイ内において2つのソー
ス線群に分割されることを特徴とする。
【0025】すなわち、この発明の不揮発性半導体記憶
装置では、セルマトリクスを構成するメモリセルのう
ち、同一行に配置されたメモリセルのトランジスタのソ
ースに接続されたソース線を、複数のソース線ごとに複
数のブロックに分割し、読み出しを行うメモリセルが存
在するブロックごとにそのブロック内のソース線をソー
ス電源回路に接続すると同時に、その他のブロック内の
ソース線をオープンにする。これにより、読み出しを行
うメモリセルが存在していないブロック内に配置された
メモリセルのトランジスタのデプレッション化によるセ
ル電流、またはリーク電流が検出されないようにする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。図1は、この発明の実施
の形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す図であ
る。
【0027】この図1に示すように、この不揮発性半導
体記憶装置は、マトリクス状に配置されたメモリセルC
11、C12〜C1m、C1n、C21、C22〜C2
m、C2n、…、Cm1、Cm2〜Cmm、Cmn、C
n1、Cn2〜Cnm、Cnnから構成される消去単位
が同一なセルマトリクス2と、これらメモリセルのう
ち、同一行に配置された前記メモリセルC11、C12
〜C1m、C1nの制御ゲートに接続されたワード線W
L1、同様に以下の段の同一行に配置された前記メモリ
セルの制御ゲートに接続されたWL2〜WLm、WLn
と、これらワード線WL1、WL2〜WLm、WLnを
選択するロー(Row )セレクタ4と、同一列に配置され
た前記メモリセルC11、C21〜Cm1、Cn1のド
レインに接続されたビット線BL1、同様に以降の列の
同一列に配置された前記メモリセルのドレインに接続さ
れたBL2〜BLm、BLnと、これらビット線BL
1、BL2〜BLm、BLnを選択するカラム(Colum
n)セレクタ6とからなる。
【0028】さらに、この不揮発性半導体記憶装置は、
同一行に配置された前記メモリセルC11、C12〜C
1m、C1nのソースに接続されたソース線S1、同様
に以下の段の同一行に配置された前記メモリセルのソー
スに接続されたソース線S2〜S(n/2 )のソース線群
(下位側)と、このソース線群(下位側)の各々のソー
ス線に接続された下位側ソース電源線8と、この下位側
ソース電源線8に電圧を供給するソース電源回路10
と、このソース電源回路10と前記下位側ソース電源線
8との接続をオン、オフする下位スイッチ回路12とを
有する。
【0029】同様に、この不揮発性半導体記憶装置は、
同一行に配置された前記メモリセルC((n/2)+1 )1、
C((n/2)+1 )2〜C((n/2)+1 )m、C((n/2)+1 )
nのソースに接続されたソース線S((n/2)+1 )、同様
に以下の段の同一行に配置された前記メモリセルのソー
スに接続されたソース線S((n/2)+2 )〜Snのソース
線群(上位側)と、このソース線群(上位側)の各々の
ソース線に接続された上位側ソース電源線14と、この
上位側ソース電源線14に電圧を供給する前記ソース電
源回路10と、このソース電源回路10と前記上位側ソ
ース電源線14との接続をオン、オフする上位スイッチ
回路16とを有し、さらに前記下位スイッチ回路12及
び上位スイッチ回路16にオン又はオフを指示するソー
ス切り換え回路18を有する。
【0030】次に、このように構成された不揮発性半導
体記憶装置の動作は以下のようになる。まず、消去動作
では、前記セルマトリクス2のメモリセルに接続された
ビット線、ワード線、ソース線に所望の電位が設定さ
れ、メモリセルに記憶されたデータの消去が行われる。
消去後の前記メモリセルのしきい値電圧Vthの分布を
図2に示す。図2中のAがその分布である。この実施の
形態では、メモリセルCm1、Cn1を消去特性のよ
い、言い換えると消去スピードが速いメモリセルである
とし、メモリセルCm1、Cn1は図2中のAの分布の
斜線部分のしきい値電圧Vthを持つものと仮定する。
【0031】次に、メモリセルC11に対しての書き込
み動作では、前述の消去動作と同様に、ビット線BL
1、ワード線WL1、ソース線S1、S2〜Sm、Sn
が所望の電位に設定され、前記メモリセルC11に対し
て書き込みが行われる。この書き込み後の前記メモリセ
ルのしきい値電圧Vthの分布を図2中のBに示す。
【0032】前述した動作により、ビット線BL1に接
続されたメモリセルC11、C21〜C(n/2 )1、C
((n/2)+1 )1〜Cm1、Cn1の状態は、メモリセル
C11がオフセル、またメモリセルC21がオンセル、
C(n/2 )1がオンセル、C((n/2)+1 )1がオンセ
ル、Cm1がオンセル、Cn1がオンセルとなる。
【0033】次に、この発明の実施の形態における前記
メモリセルC11の読み出し動作について説明する。前
記メモリセルC11の読み出し動作では、ソース切り換
え回路18により下位スイッチ回路12をオンし、一方
上位スイッチ回路16をオフする。これにより、ソース
電源回路10に、下位側ソース電源線8を接続すると同
時に、上位側ソース電源線14を非接続にする。
【0034】すると、ビット線BL1に流れる読み出し
電流IBL1 は、 IBL1 =IC11 +IC21 +…+IC(n/2)1 となる。ここで、前記IC11 はメモリセルC11のセル
電流であり、また前記IC21 …IC(n/2)1 はそれぞれメ
モリセルC21〜C(n/2 )1のセル電流である。
【0035】このとき、ワード線WL1、WL2〜WL
m、WLnの電位は、ワード線WL1のみが選択電位
(本例では電源電圧VDD)で、それ以外のワード線WL
2〜WLnは非選択電位(本例では0[V])であるた
め、IC21 +…+IC(n/2)1 の電流値の理想は0[A]
である。ところで、この場合には、過消去によりデプレ
ッション化しているメモリセルCm1、Cn1のセル電
流ICm1 、ICn1 が読み出し電流IBL1 に流れなくな
る。したがって、前記メモリセルC11は、セル電流I
Cm1 、ICn1 に影響されることなく、読み出し電流IBL
1 によりオンかオフかが判断されて、正常にオフセルと
判断される。
【0036】また、前述のメモリセルC11の読み出し
動作において、メモリセルCm1、Cn1がデプレッシ
ョン化していない場合であっても、メモリセルC11以
外のメモリセルC21〜Cm1、Cn1のリーク電流に
より、IC21 +…+ICm1 +ICn1 の電流値が数μA程
度になる場合がある。
【0037】このような場合に対しても、同様にソース
切り換え回路18により下位スイッチ回路12をオン
し、上位スイッチ回路16をオフすることにより、ソー
ス電源回路10に、下位側ソース電源線8を接続すると
同時に、上位側ソース電源線14を非接続にする。
【0038】すると、同様にビット線BL1に流れる読
み出し電流IBL1 は、 IBL1 =IC11 +IC21 +…+IC(n/2)1 となる。この場合には、上位側のメモリセルC((n/2)+
1 )1〜Cn1のリーク電流IC((n/2)+1)1 〜ICn1 が
読み出し電流IBL1 に流れなくなり、IC((n/2)+1)1 〜
ICn1 分のリーク電流が読み出し電流IBL1 から低減で
きる。したがって、リーク電流IC((n/2)+1)1 〜ICn1
分が低減された読み出し電流IBL1 によりオンかオフか
が判断されるため、IC((n/2)+1)1 〜ICn1 分のリーク
電流の影響を受けないオン、オフ判断が可能となる。
【0039】なお、ここでは、メモリセルC11の読み
出し動作を例として説明したが、その他の下位側に存在
するメモリセル、すなわちソース線S1〜S(n/2 )に
接続されたメモリセルを読み出す場合にも同様の読み出
し動作を用いる。
【0040】次に、上位側に存在するメモリセル、すな
わちソース線S((n/2)+1 )〜Snに接続されたメモリ
セルを読み出す場合について説明する。上位側に存在す
るメモリセルの読み出し動作では、ソース切り換え回路
18により上位スイッチ回路16をオンし、一方下位ス
イッチ回路12をオフする。これにより、ソース電源回
路10に、上位側ソース電源線14を接続すると同時
に、下位側ソース電源線8を非接続にする。
【0041】すると、ビット線BL1に流れる読み出し
電流IBL1 は、 IBL1 =IC((n/2)+1)1 +IC((n/2)+2)1 +…+ICn1 となる。ここで、前記IC((n/2)+1)1 はメモリセルC
((n/2)+1 )1のセル電流であり、また前記IC((n/2)+
2)1 …ICn1 はそれぞれメモリセルC((n/2)+2 )1〜
Cn1のセル電流である。
【0042】ところで、この場合には、過消去によりデ
プレッション化しているメモリセルが下位側に存在して
いても、そのセル電流が読み出し電流IBL1 に流れなく
なる。したがって、読み出しを行うメモリセルは、過消
去によるオン電流に影響されていない読み出し電流IBL
1 により、オンかオフかが判断されるため、正常に判断
される。
【0043】また、前述の上位側に存在するメモリセル
の読み出し動作において、下位側にデプレッション化し
ているメモリセルが存在しない場合であっても、読み出
しを行うメモリセル以外のメモリセルを構成するトラン
ジスタからのリーク電流により、そのリーク電流の和が
数μA程度になる場合がある。
【0044】このような場合に対しても、同様にソース
切り換え回路18により上位スイッチ回路16をオン
し、下位スイッチ回路12をオフすることにより、ソー
ス電源回路10に、上位側ソース電源線14を接続する
と同時に、下位側ソース電源線8を非接続にする。
【0045】すると、同様にビット線BL1に流れる読
み出し電流IBL1 は、 IBL1 =IC((n/2)+1)1 +IC((n/2)+2)1 +…+ICn1 となる。この場合には、下位側のメモリセルC11〜C
(n/2 )nのリーク電流IC11 〜IC(n/2)n が読み出し
電流IBL1 に流れなくなり、IC11 〜IC(n/2)n分のリ
ーク電流が読み出し電流IBL1 から低減できる。したが
って、リーク電流IC11 〜IC(n/2)n 分が低減された読
み出し電流IBL1 により、オンかオフかが判断されるた
め、IC11 〜IC(n/2)n 分のリーク電流の影響を受けな
いオン、オフ判断が可能となる。
【0046】すなわち、この発明の実施の形態では、セ
ルマトリクスを構成するメモリセルのうち、同一行に配
置されたメモリセルのトランジスタのソースに接続され
たソース線を、下位側のソース線S1〜S(n/2 )から
なる下位ブロックと、上位側のソース線S(n/2 )+1
〜Snからなる上位ブロックの2つのブロックに分割
し、下位ブロック内のメモリセル(ここではメモリセル
C11)を読み出しているとき、すなわち下位ブロック
内のワード線WL1〜WL(n/2 )のいずれかが選択さ
れているときは、上位ブロック内のソース線S(n/2 )
+1〜Snをオープンにする。
【0047】一方、上位ブロック内のメモリセルを読み
出しているとき、すなわち上位ブロック内のワード線W
L((n/2)+1 )〜WLnのいずれかが選択されていると
きは、下位ブロック内のソース線S1〜S(n/2 )をオ
ープンにする。
【0048】これにより、読み出していない上位ブロッ
ク内または下位ブロック内に配置されたメモリセルのト
ランジスタのデプレッション化によるセル電流、または
リーク電流がビット線に流れないようにする。
【0049】なお、前記実施の形態では、下位側のソー
ス線群と上位側のソース線群とを均等に2つに分割した
が、均等でなくてもよく、さらに2つ以上の複数に分割
してもよい。
【0050】以上説明したようにこの発明の実施の形態
によれば、セルマトリクスを構成するメモリセルのう
ち、同一行に配置されたメモリセルのトランジスタのソ
ースに接続されたソース線を、複数のソース線ごとに複
数のブロックに分割し、読み出しを行うメモリセルが存
在するブロックごとにそのブロック内のソース線をソー
ス電源回路に接続すると同時に、その他の読み出しを行
うメモリセルが存在しないブロック内のソース線をオー
プンにすることにより、過消去のために正常なマトリク
ス動作ができなくなる影響を低減したり、またリーク電
流によってオフセルの読み出し時間が長くなること及び
読み出し不能となる不具合を低減することができる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、メモ
リセルからなるセルマトリクス内の共通のソース線を複
数のブロックに分割することにより、過消去のために正
常なマトリクス動作ができなくなることや、リーク電流
によってオフセルの読み出し時間が長くなること及び読
み出し不能となることを防止できる不揮発性半導体記憶
装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の不揮発性半導体記憶装
置の構成を示す図である。
【図2】消去後と書き込み後のメモリセルのしきい値電
圧Vthの分布を示す図である。
【図3】従来の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
2…セルマトリクス 4…ロー(Row )セレクタ 6…カラム(Column)セレクタ 8…下位側ソース電源線 10…ソース電源回路 12…下位スイッチ回路 14…上位側ソース電源線 16…上位スイッチ回路 18…ソース切り換え回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタを備えたメモリセルがマト
    リクス状に配置されたメモリセルアレイを有する電気的
    に書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置において、 前記メモリセルアレイをソース線を単位とした複数のブ
    ロックに分割し、読み出し時に読み出しを行うメモリセ
    ルが存在する前記ブロックの前記ソース線に選択的にソ
    ース電圧を供給することを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置。
  2. 【請求項2】 トランジスタを備えたメモリセルがマト
    リクス状に配置されたメモリセルアレイを有する電気的
    に書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置において、 前記メモリセルアレイをソース線に沿った方向を単位と
    した複数のブロックに分割し、読み出し時に読み出しを
    行うメモリセルが存在する前記ブロックの前記ソース線
    にソース電圧を供給し、その他のブロックのソース線に
    はソース電圧を供給しないことを特徴とする不揮発性半
    導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 トランジスタを備えたメモリセルがマト
    リクス状に配置されたメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ内の同一行に配置された前記トラ
    ンジスタのソースに接続されたソース線を、前記メモリ
    セルアレイ内において複数のソース線群に分割し、各々
    のソース線群ごとに前記ソース線に接続されたソース電
    源線と、 読み出しを行うメモリセルに応じて、選択的に前記ソー
    ス電源線にソース電圧を供給するソース選択手段と、 を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 トランジスタを備えたメモリセルがマト
    リクス状に配置されたメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ内の同一行に配置された前記トラ
    ンジスタのソースに接続されたソース線と、 前記ソース線を前記メモリセルアレイ内において複数の
    ソース線群に分割し、 各々のソース線群ごとに前記ソース線に接続されたソー
    ス電源線と、 前記ソース電源線にソース電圧を供給するソース電源手
    段と、 前記ソース電源線と前記ソース電源手段とを接続または
    非接続にするスイッチ手段と、 読み出しを行うメモリセルに応じて前記スイッチ手段に
    接続または非接続を指示するソース切り換え手段と、 を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8068361B2 (en) 2008-08-06 2011-11-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Systems and methods for performing a program-verify process on a nonvolatile memory by selectively pre-charging bit lines associated with memory cells during the verify operations

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