JPH11174717A - 再使用可能記録体 - Google Patents

再使用可能記録体

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JPH11174717A
JPH11174717A JP9362200A JP36220097A JPH11174717A JP H11174717 A JPH11174717 A JP H11174717A JP 9362200 A JP9362200 A JP 9362200A JP 36220097 A JP36220097 A JP 36220097A JP H11174717 A JPH11174717 A JP H11174717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
recording medium
coating agent
recording body
ink
Prior art date
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Pending
Application number
JP9362200A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Miyamoto
一郎 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UNION CHEMICAR KK
Union Chemical Co Ltd
Original Assignee
UNION CHEMICAR KK
Union Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by UNION CHEMICAR KK, Union Chemical Co Ltd filed Critical UNION CHEMICAR KK
Priority to JP9362200A priority Critical patent/JPH11174717A/ja
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  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】記録体に定着したトナーや熱転写インキを容易
に取り去ることが出来るようにして、繰り返し使用可能
な記録体を提供する。 【解決手段】本発明は、記録体の片面または両面に耐熱
性で剥離性のある樹脂からなるバインダーと体質剤とか
らなる無色または白色のコート剤をコーティングした構
造であり、その表面に印字されたトナーや熱転写インキ
などの固体インキによる画像が、粘着テープ等の粘着材
で容易に剥離除去され、再使用可能となる記録体を提供
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーや熱転写リ
ボンなど固体のインキを用いる記録に用いられる記録体
で不要になった後、インキを取り去り再度使用可能とす
る再使用可能記録体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリントされた記録物は、保存性
や耐擦過性を重視して、インキが記録体に強固に固着す
るように設計されていた。これ故、記録された記録体
は、二度と新しい記録体として使用できなかった。さら
に、近年地球環境問題から記録された用紙は再生紙とし
てリサイクルされているが、この際にも記録に使用され
たインキを取り除くために処理をしなければならず、再
生紙の価格がバージンパルプから作られた紙より高くな
り、結果的に森林減少に歯止めがかからないということ
になっていた。同様に、OHP用シートなどの記録体に
おいても、一度使用され記録されたものは、二度と新し
い記録体として使用できなかった。
【0003】このような問題を解決する方法に、一度使
用した記録体上の画像を消去して再使用する方法が開示
されている。特開平9−160276は、記録体表面に
ワックスのような離型性材料を含有する被膜を形成し、
被膜上に画像を形成し、その画像と転写媒体とを密着さ
せ、熱及び圧力を加えることで転写媒体に転写すること
により、記録体を再生することが提唱されているが、こ
の場合、画像消去のために特別な装置が必要であり、利
便性が損なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、普通紙や加
工紙、フィルムなどの記録体に定着したトナーや熱転写
インキを特別な装置を必要とせず容易に取り去ることが
できるようにして、何度も同じ記録体を用いることを可
能とすることによって、全体での記録体使用量を削減
し、環境保全を計ることを目的とするものである。さら
に記録体の再生に当たって、特別の手段や装置を用いず
に容易に再生利用できる記録体の提供を目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、普通紙や加工
紙、フィルムなどの記録体の片面または両面に剥離性の
樹脂からなるバインダーと体質剤とからなるコート剤を
コーティングした構造の記録体である。さらに詳しく
は、無色または白色のシリコンアクリル系樹脂、シリコ
ンウレタン系樹脂、シリコン樹脂、フッ素系樹脂等の耐
熱性かつ剥離性樹脂からなるバインダーと白色の体質剤
とからなるコート剤をコーティングすることによって、
記録体に定着したトナーや熱転写インキの固着力を適度
に低下させることにより、粘着剤などで容易に取り去る
こと可能とした新規な記録体である。
【0006】本発明に用いられる記録体は、通常使用さ
れる厚さのものがそのまま好適に用いられる。用紙の場
合は記録紙として用いられる厚さ、フィルムの場合はO
HP用シート等として用いられる厚さが好適に用いられ
る。
【0007】この記録体にコーティングされるコート剤
に用いられるバインダー樹脂は、シリコンアクリル系、
シリコンウレタン系などのシリコン共重合樹脂、シリコ
ン樹脂、フッ素系樹脂から選ばれた一つまたはそれ以上
の耐熱性かつ剥離性樹脂が用いられる。
【0008】プリンタの設計によって、印字時にかなり
高温となりコート剤自体が熱溶融して、インキに対して
充分な剥離効果を得られない場合は、これら耐熱性かつ
剥離性樹脂の耐熱性をさらに向上させるためイソシアネ
ートなど公知の硬化剤を用いることができる。その添加
量は、用いる耐熱性かつ剥離性樹脂の反応基の量によっ
て決定される。
【0009】体質剤は、記録体とインキとの接触面積を
コントロールすることにより、定着性を制御するために
添加するものであり、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等
の無機炭酸塩及びポリエチレン、メラミン、アクリル、
シリコン、フッ素等の高軟化点の高分子微粉末、タル
ク、シリカなどから選ばれた一つまたはそれ以上のもの
が用いられる。その粒径は、0.1〜50μのものが用
いられるが、好適には0.2〜30μのものが用いられ
る。0.1μ以下であれば、プリントされたトナーなど
固形インキと記録体の接触面積が大きくなり、プリント
された固形インキの定着性が強く、容易に取り去ること
が出来なくなる。また、50μ以上になるとプリントさ
れたトナーなど固形インキと記録体の接触面積が小さく
なり、プリントされた固形インキの定着性が弱く、指頭
などで擦ると容易にインキが取れてしまう。
【0010】耐熱性かつ剥離性樹脂と体質剤の割合は、
95:5〜50:50の間で用いられる。体質剤の割合
がこれ以下では、剥離性樹脂の性能が出過ぎインキの定
着性を制御できない。また、体質剤の割合がこれ以上で
あれば、体質剤をコート面に固定できなかったり、プリ
ントされた固形インキの定着性が弱くなったりと不具合
を生じる。
【0011】さらにコート剤に該耐熱性かつ剥離性樹脂
と相溶性のある樹脂をバインダー効果の補完とプリント
された固形インキの定着性を制御するため剥離性樹脂に
対して、60%以下の割合で添加しても構わない。この
ような樹脂としては、例えばアクリル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ビニールアセテート樹脂、エチレン−酢ビコ
ポリマー、塩ビ−酢ビコポリマーなどが挙げられる。
【0012】コート剤は、一般的なトルエンなどの芳香
族溶剤やMEK、MIBKなどのケトン系溶剤に剥離性
樹脂や必要に応じて加えられる他の樹脂を溶解した溶液
に体質剤を均一に分散したものである。このとき分散を
均一にするため必要であれば市販の分散剤が添加され、
サンドミル、アトライター、高速ミキサーなど公知の分
散機で処理され作られる。
【0013】このようにして作られたコート剤を上質紙
の片面または両面にグラビアコート、キスマイヤーコー
トなど公知の方法で、ソルベントコーティングされ本発
明の記録体は製造される。
【0014】本発明の記録体は、通常の普通紙コピー機
やレーザープリンタ、熱転写プリンタなど記録インキが
固体であるプリンタで通常の記録体と同様に使用でき
る。記録された画像を消去する方法としては、粘着テー
プや粘着ロールなどを本発明の記録体に貼り付けた後、
剥がせば記録インキのみ粘着剤に貼り付き除去されて元
の白紙状態の記録体となり、繰り返し使用できるもので
ある。以下に本発明の実施例を挙げて説明する。
【0015】 実施例1 サイマックUS350 30部 (東亜合成社製シリコンアクリル樹脂溶液、固形分20%) トスパール240 6部 (東芝シリコーン社製シリコン微粒子、平均粒子径 4μ) メチルアクリレート樹脂 2部 MEK 44部 トルエン 20部 上記組成によるコート剤を作成して、上質紙に均一にグ
ラビアコーティングして、記録用紙を得た。この記録用
紙を用いて、レーザープリンタでプリントアウトした。
印字画像は、指頭で擦っても消えず良好な印字であっ
た。この画像部に市販の粘着テープを貼り付け剥がした
ところ、画像のみがテープに貼り付き記録用紙上から取
り去られ、記録用紙は元の白紙の状態となった。再びこ
の記録用紙を用いて、同様にレーザープリンタで印字し
たところ、1回目と同様良好な印字が得られた。この印
字も粘着テープで1回目と同様剥がし取ることができ
た。同様に10回繰り返し使用しても性能は変化しなか
った。
【0016】 実施例2 ダイアロマーSP−3050 40部 (大日精化社製シリコンウレタン樹脂溶液、固形分20%) クロスネートD−70 0.4部 (大日精化社製イソシアネート樹脂溶液) エポスターS 7部 (日本触媒社製メラミン樹脂微粒子、平均粒子径 0.3μ) MEK 30部 トルエン 22.6部 上記組成によるコート剤を作成して、上質紙に均一にグ
ラビアコーティングして、記録用紙を得た。この記録用
紙を用いて、レーザープリンタでプリントアウトした。
印字画像は、実施例1と同様に指頭で擦っても消えず良
好な印字であった。この画像部に市販の粘着テープを貼
り付け剥がしたところ、画像のみがテープに貼り付き記
録用紙上から取り去られ、記録用紙は元の白紙の状態と
なった。再びこの記録用紙を用いて、同様にレーザープ
リンタで印字したところ、1回目と同様良好な印字が得
られた。この印字も粘着テープで1回目と同様剥がし取
ることができた。同様に10回繰り返し使用しても性能
は変化しなかった。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の記録体は、通常の
記録体のようにトナーや熱転写リボンなど固体のインキ
を用いる記録に用いることができ、記録したものが不要
になったときには、記録されたトナーや熱転写リボンな
ど固体のインキを粘着テープなどの粘着剤で容易に取り
去ることが可能となるものである。しかもインキを取り
去ったあとは白紙状態であるので再度記録に使用でき、
何度も繰り返し使用できる新規な記録体を提供するもの
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性かつ剥離性を有する樹脂からなる
    バインダーと体質剤とからなる耐熱性かつ剥離性を有す
    るコート剤を、画像記録体の上質紙の片面または両面に
    塗布したことを特徴とする再使用可能記録体。
  2. 【請求項2】 該剥離性コート剤が、無色または白色で
    あることを特徴とする請求項1記載の再使用可能記録
    体。
  3. 【請求項3】 該剥離性のコート剤が、シリコンアクリ
    ル系樹脂、シリコンウレタン系樹脂、シリコン樹脂、フ
    ッ素系樹脂等の耐熱性かつ剥離性を有する樹脂からなる
    バインダーと体質剤とからなることを特徴とする請求項
    1記載の再使用可能記録体。
  4. 【請求項4】 該剥離性のコート剤が、炭酸カルシウ
    ム、炭酸バリウム等の無機炭酸塩及びポリエチレン、メ
    ラミン、アクリル、シリコン、フッ素等の高軟化点の高
    分子微粉末、タルク、シリカなどからなる粒径0.1〜
    50μmの体質剤と耐熱性かつ剥離性を有する樹脂から
    なるバインダーとからなることを特徴とする請求項1記
    載の再使用可能記録体。
JP9362200A 1997-12-10 1997-12-10 再使用可能記録体 Pending JPH11174717A (ja)

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Cited By (1)

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US6556168B1 (en) 1998-12-24 2003-04-29 Nec Corporation Phased array antenna and its manufacturing method

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