JPH11174642A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH11174642A
JPH11174642A JP33971597A JP33971597A JPH11174642A JP H11174642 A JPH11174642 A JP H11174642A JP 33971597 A JP33971597 A JP 33971597A JP 33971597 A JP33971597 A JP 33971597A JP H11174642 A JPH11174642 A JP H11174642A
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JP
Japan
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group
silver halide
halide emulsion
sensitive
emulsion layer
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JP33971597A
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English (en)
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Shigeto Hirabayashi
茂人 平林
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色素画像の光に対する堅牢性が著しく改良さ
れ、さらに、発色性に優れたハロゲン化銀カラー写真感
光材料の提供。 【解決手段】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
種及び下記一般式〔A〕で表される化合物の少なくとも
1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料に関し、更に詳しくは、色画像の光に対
する堅牢性に優れ、さらに発色性に優れるハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】直接鑑賞用に供されるハロゲン化銀写真
感光材料(以下、単に「感光材料」とも称す)、例えば
カラー印画紙等においては、色素画像を形成する発色剤
として、通常イエローカプラー、マゼンタカプラー及び
シアンカプラーの組合せが用いられる。これらのカプラ
ーには、発色性、得られる色素画像の光堅牢性、暗所保
存性等の基本的性能が要求されるが、特に近年、光堅牢
性に対する要望がユーザー側から高まっている。
【0003】しかし、これらの色素画像は、主として紫
外線または可視光線に対する堅牢性は満足できるもので
はなく、これらの活性光線の照射を受けるとた易く変褪
色することが知られている。
【0004】このような欠点を除去するために、従来、
褪色性の少ない種々のカプラーを選択して用いたり、紫
外線から色素画像を保護するために紫外線吸収剤を用い
たり、又はカプラー構造中に耐光性を付与する基を導入
したりする方法等が提案されている。
【0005】しかしながら、例えば紫外線吸収剤を用い
て色素画像に満足すべき耐光性を与えるには比較的多量
の紫外線吸収剤を必要とし、この場合、紫外線吸収剤自
身の着色のために色素画像が著しく汚染されてしまうこ
とがあった。又、紫外線吸収剤を用いても可視光線によ
る色素画像の褪色防止には何ら効果を示さず、紫外線吸
収剤による耐光性の向上にも限界があった。
【0006】更にフェノール性水酸基又は加水分解して
フェノール性水酸基を生成する基を有する色素画像安定
化剤を用いる方法が知られており、例えば特公昭48−
31256号、同48−31625号、同51−304
62号、特開昭49−134326号及び同49−13
4327号には、フェノール及びビスフェノール類;米
国特許3,069,262号にはピロガロール、没食子
酸及びそのエステル類;米国特許2,360,290号
及び同4,015,990号には、α−トコフェロール
類及びそのアシル誘導体;特公昭52−27534号、
特開昭52−14751号及び米国特許2,735,7
65号には、ハイドロキノン誘導体;米国特許3,43
2,300号、同3,574,627号には6−ヒドロ
キシクロマン類;米国特許3,573,050号には5
−ヒドロキシクロマン誘導体;特公昭49−20977
号には6,6′−ジヒドロキシ−2,2′−スピロビク
ロマン類等を用いることが提案されている。
【0007】しかし、これらの化合物は、色素の不褪色
や変色防止剤としての効果がある程度は見られるが未だ
十分ではない。
【0008】又、色素画像の光安定性を、その吸収ピー
クが色素画像のピークよりも深色側にあるようなアゾメ
チン消光化合物を使用して改良することが、英国特許
1,451,000号に記載されているが、アゾメチン
消光化合物自身が着色しているため色素画像の色相への
影響が大きく不利である。
【0009】又、金属錯体による染料の光に対する安定
化を行う方法が、特開昭50−87649号及びリサー
チ・ディスクロージャ(Research Discl
osure、以下、RDと称す)15162(1976
年)に記載されているが、これらの錯体は、褪色防止効
果そのものが大きくない上に、有機溶媒への溶解性に乏
しいので、褪色防止効果を発揮せしめるだけの量を加え
ることができず、更に、錯体自身の着色が大きいため
に、多量に添加すると、発色現像処理により生成する色
素画像の色相ならびに純度に悪影響を及ぼすものであっ
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、色素画像の光に対する堅牢性が著しく改良さ
れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することに
ある。
【0011】さらに、本発明の第2の目的は、発色性に
優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0013】1.支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
種及び下記一般式〔A〕で表される化合物の少なくとも
1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料。
【0014】
【化7】
【0015】式中、R1はアリール基または複素環基を
表し、Z1及びZ2はそれぞれ炭素数1〜3のアルキレン
基を表す。但し、Z1及びZ2で表されるアルキレン基の
炭素数の総和は3〜6である。nは1又は2を表す。
【0016】2.支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
種及び下記一般式〔I〕で表される化合物の少なくとも
1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料。
【0017】
【化8】
【0018】式中、R10およびR11は各々アルキル基を
表す。R12はアルキル基、−NHR′12、−SR′
12(R′12は一価の有機基を表す。)または−COO
R″12(R″12は水素原子または一価の有機基を表
す。)を表す。mは0〜3の整数を表す。
【0019】3.支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
種及び下記一般式〔II〕で表される化合物の少なくとも
1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料。
【0020】
【化9】
【0021】式中、R13は水素原子、ヒドロキシル基、
オキシラジカル基、−SOR′13、−SO2R′
13(R′13はアルキル基またはアリール基を表す。)、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基または−CO
R″13(R″13は水素原子または一価の有機基を表
す。)を表す。R14、R′14およびR″14は各々アルキ
ル基を表す。R15およびR16は各々、水素原子または−
OCOR′″(R′″は一価の有機基を表す。)を表
す。また、R15とR16は共同して複素環を形成してもよ
い。nは0〜4の整数を表す。
【0022】4.支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
種及び下記一般式〔III〕で表される化合物の少なくと
も1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
写真感光材料。
【0023】
【化10】
【0024】式中、R1はアルキル基又はトリアルキル
シリル基を表し、R2,R3,R4,R5及びR6は各々、水
素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリ
ールオキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、ア
シルアミノ基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、
アシル基、スルホニルオキシ、トリアルキルシリルオキ
シ基又はスルホンアミド基を表す。R1〜R6のうちの二
つの基が連結して5〜6員環を形成してもよい。
【0025】5.支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
種と、下記一般式〔IV〕で表される化合物の少なくとも
1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料。
【0026】
【化11】
【0027】式中、R2,R3,R4,R5及びR6は各
々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール
基、アリールオキシ基、アルケニル基、アルケニルオキ
シ基、アシルアミノ基、ハロゲン原子、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基、アシル
オキシ基、アシル基、スルホニルオキシ、トリアルキル
シリルオキシ基又はスルホンアミド基を表す。R2〜R6
のうちの二つの基が連結して5〜6員環を形成してもよ
い。
【0028】6.支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
種及び下記一般式〔V〕で表される化合物の少なくとも
1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料。
【0029】
【化12】
【0030】式中、R11およびR12は各々アルキル基を
表す。またR13は2価の連結基を表し、R14はシクロア
ルキル基又は含酸素複素環を有するアルキル基を表す。
mは0または1の整数を表す。
【0031】以下、本発明を具体的に説明する。
【0032】まず、本発明のサーモトロピック性液晶化
合物(以下、本発明の液晶性化合物ともいう)について
説明する。
【0033】液晶化合物とは通常の液体のように流動性
を有しているにも関わらず結晶のように分子が集団的に
方位配向した液体であり、固体相と等方性液体相の中間
状態、およびこのような中間状態を有する化合物を指し
示す。液晶化合物は、これまで多くの種類が知られてお
り、温度変化により液晶に変化するサーモトロピック性
液晶と石鹸液に代表されるようにある特定の濃度範囲で
液晶になるリオフィリック性液晶化合物がある。さらに
液晶性を示す化合物には低分子化合物と高分子化合物が
知られている。本発明において言う「低分子」とは分子
量が2000以下の分子のことを言う。また、サーモト
ロピック性液晶化合物は、液晶状態の違いにより、スメ
クティック、ネマティック、コレステリックおよびディ
スコティック性液晶化合物に分類することができる。液
晶化合物の分子構造およびそれらの性質に関しては、多
くの成書に記載されており、例えば、松本正一,角田市
良著「液晶の基礎と応用」,工業調査会,東京,199
1、中田一郎,堀文一,向尾昭夫著「液晶入門」,幸書
房,東京,1992、岡野光治,小林駿介著「液晶基礎
編」,培風館,東京,1985等を参照することができ
る。本発明においては、スメクティックおよびネマティ
ック性液晶化合物を用いたときに著しい効果が見出され
た。
【0034】本発明に係わる液晶化合物が優れた効果を
示す作用機構の詳細については明らかにされているわけ
ではない。しかしながら、これら液晶化合物は、ハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料中において画像形成色素分子
と相互作用を起こし、光励起された色素分子が基底状態
に戻る速度を加速し、色素分子の分解を防いだものと推
定される。
【0035】本発明のサーモトロピック性液晶化合物と
しては、下記一般式(L−1)または(L−2)で表さ
れる化合物が好ましい。
【0036】構造式 一般式(L−1) Y1−A1−(X1)m−A2−Y2 一般式(L−2) Y1−A1−(X1)m−A2−(X2)n−A3−Y2 一般式(L−1)および(L−2)において、A1,A2
およびA3はそれぞれ脂環式基または芳香族基を表し、
1およびX2は連結基を表し、mおよびnは0または1
を表し、Y1およびY2は置換基を表す。
【0037】上記一般式(L−1)および(L−2)に
おける、A1,A2およびA3で表される脂環式基または
芳香族基としては、例えば下記の構造(基)
【0038】
【化13】
【0039】等を挙げることができる。これらの上記の
基は置換基を有していてもよく、例えば環上に、アルキ
ル基、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシ基、アシル
基、ニトロ基等の置換基を有していてもよい。
【0040】X1およびX2で表される連結基としては、
例えば下記の構造(基)
【0041】
【化14】
【0042】等を挙げることができる。これらの上記の
基は置換基を有していてもよい。
【0043】mおよびnは0または1の整数を表す。
【0044】Y1およびY2で表される置換基としては、
例えば下記の基
【0045】
【化15】
【0046】(Rは炭素数1〜25の直鎖または分岐の
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基等を表す。)
等を挙げることができる。
【0047】本発明のサーモトロピック性液晶化合物の
具体的例示化合物例を以下に示す。
【0048】
【化16】
【0049】
【化17】
【0050】
【化18】
【0051】
【化19】
【0052】
【化20】
【0053】
【化21】
【0054】
【化22】
【0055】
【化23】
【0056】
【化24】
【0057】
【化25】
【0058】
【化26】
【0059】
【化27】
【0060】これらの化合物は、前記した中田一郎,堀
文一,向尾昭夫著「液晶入門」に記載された方法と同様
にして合成することができる。
【0061】次に、前記一般式〔A〕で表される化合物
について説明する。
【0062】一般式〔A〕において、R1はアリール基
又は複素環基を表し、Z1及びZ2はそれぞれ炭素数1〜
3のアルキレン基を表す。但し、Z1及びZ2で表される
アルキレン基の炭素数の総和は3〜6である。nは1又
は2を表す。
【0063】一般式〔A〕において、R1で表されるア
リール基としては例えば、フェニル基、1−ナフチル基
等が挙げられ、これらのアリール基には置換基を有して
も良い。
【0064】R1で表される複素環基としては、例えば
2−フリル基、2−チエニル基等が挙げられる。
【0065】Z1及びZ2はそれぞれ炭素数1〜3のアル
キレン基を表すが、Z1及びZ2で表されるアルキレン基
の総和は3〜6である。nは1又は2を表す。
【0066】本発明においては、前記一般式〔A〕にお
いてR1がフェニル基、Z1及びZ2がそれぞれエチレン
基、nが2で表される化合物が特に好ましい。
【0067】以下、一般式〔A〕で示される色素画像安
定化剤の具体例を示すが本発明はこれらに限定されな
い。
【0068】
【化28】
【0069】
【化29】
【0070】
【化30】
【0071】
【化31】
【0072】次に前記一般式〔I〕で表される化合物に
ついて説明する。
【0073】一般式〔I〕において、R10およびR11
各々アルキル基を表す。R12はアルキル基、−NHR′
12、−SR′12(R′12は一価の有機基を表す。)また
は−COOR″12(R″12は水素原子または一価の有機
基を表す。)を表す。mは0〜3の整数を表す。
【0074】一般式〔I〕においてR10およびR11で表
されるアルキル基として好ましくは、炭素原子数1〜1
2個のアルキル基、更に好ましくは炭素原子数3〜8個
のα位が分岐のアルキル基である。
【0075】R10およびR11の特に好ましくはt−ブチ
ル基、またはt−ペンチル基である。
【0076】R12で表されるアルキル基は、直鎖でも分
岐のものでもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、オクチル基、オクタデシル基等であ
る。このアルキル基が置換基を有する場合、置換基とし
ては、例えばハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ
基、シアノ基、アリール基、アミノ基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、複素環基等が挙げられる。
【0077】R′12およびR″12で表される一価の置換
基としては、例えばアルキル基、アリール基、シクロア
ルキル基、複素環基等が挙げられる。これらの有機基が
置換基を有する場合、この置換基としては、例えばハロ
ゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミ
ノ基、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アシル
オキシ基などが挙げられる。
【0078】本発明において一般式〔I〕で示される化
合物の中で好ましいのは下記の一般式〔I′〕で示され
る化合物である。
【0079】
【化32】
【0080】式中、R′10およびR′11は、各々、炭素
原子数3〜8個の直鎖または分岐のアルキル基を表し、
特にt−ブチル基、t−ペンチル基等が好ましい。Rk
はk価の有機基を表す。kは1〜6の整数を表す。
【0081】Rkで表されるk価の有機基としては、例
えばアルキル基、アルケニル基、多価不飽和炭化水素基
(エチレン、トリメチレン、プロピレン、ヘキサメチレ
ン、2−クロロトリメチレン等)、不飽和炭化水素基
(グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリチル、ジ
ペンタエリスリチル等)、脂環式炭化水素基(シクロプ
ロピル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル基等)、ア
リール基(フェニル基等)、アリーレン基(1,2−、
1,3−または1,4−フェニレン基、3,5−ジメチ
ル−1,4−フェニレン基、2−t−ブチル−1,4−
フェニレン基、2−クロロ−1,4−フェニレン基、ナ
フチレン基等)、1,3,5−三置換ベンゼン基等が挙
げられる。
【0082】Rkは、更に上記の基以外に、上記基のう
ち任意の基を−O−、−S−、−SO2−基を介して結
合したk価の有機基を包含する。
【0083】Rkの更に好ましくは、2,4−ジ−t−
ブチルフェニル基、2,4−ジ−t−ペンチルフェニル
基、p−オクチルフェニル基、p−ドデシルフェニル
基、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル
基、3,5−ジ−t−ペンチル−4−ヒドロキシフェニ
ル基である。
【0084】kの好ましくは、1〜4の整数である。
【0085】以下に一般式〔I〕で示される具体的化合
物を挙げるが、本発明はこれらに限定されない。
【0086】
【化33】
【0087】
【化34】
【0088】
【化35】
【0089】
【化36】
【0090】次に前記一般式〔II〕で表される化合物に
ついて説明する。
【0091】一般式〔II〕においてR13は水素原子、ヒ
ドロキシル基、オキシラジカル基、−SOR′13、−S
2R′13(R′13はアルキル基またはアリール基を表
す。)、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基また
は−COR″13(R″13は水素原子または一価の有機
基を表す。)を表す。R14、R′14およびR″14は各々
アルキル基を表す。R15およびR16は各々、水素原子ま
たは−OCOR′″(R′″は一価の有機基を表す。)
を表す。また、R15とR16は共同して複素環を形成して
もよい。nは0〜4の整数を表す。
【0092】R13で表されるアルキル基として好ましく
は炭素原子数1〜12個のアルキル基であり、アルケニ
ル基およびアルキニル基の好ましくは炭素原子数2〜4
個のアルケニル基およびアルキニル基であり、R13の好
ましい基としては、水素原子、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基および−COR″13である。R″13で表さ
れる一価の有機基は、例えばアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基等である。
【0093】R14、R′14およびR″14で表されるアル
キル基の好ましくは、炭素原子数1〜5個の直鎖または
分岐のアルキル基であり、特に好ましくはメチル基であ
る。
【0094】R15およびR16において、R′″で表され
る1価の有機基は、例えばアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基、アルキルアミノ基、アリー
ルアミノ基等である。R15およびR16が共同して形成す
る複素環としては、例えば
【0095】
【化37】
【0096】(Raは水素原子、アルキル基、シクロア
ルキル基またはフェニル基を表す。)などが挙げられ
る。
【0097】本発明において一般式〔II〕で示される化
合物の中で好ましいものは下記一般式〔II′〕で示され
るものである。
【0098】
【化38】
【0099】式中、Rbはアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基またはアシル基を表す。
【0100】Rbの更に好ましい基としては、メチル
基、エチル基、ビニル基、アリル基、プロピニル基、ベ
ンジル基、アセチル基、プロピオニル基、アクリロイル
基、メタクリロイル基、クロトノイル基である。
【0101】以下に一般式〔II〕で表される具体的化合
物を挙げるが、本発明はこれらに限定されない。
【0102】
【化39】
【0103】
【化40】
【0104】
【化41】
【0105】
【化42】
【0106】次に下記一般式〔III〕及び一般式〔IV〕
で表される化合物について説明する。
【0107】
【化43】
【0108】一般式〔III〕及び一般式〔IV〕におい
て、R1はアルキル基又はトリアルキルシリル基を表し、
2,R3,R4,R5及びR6は各々、水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、
アルケニル基、アルケニルオキシ基、アシルアミノ基、
ハロゲン原子、アルキルチオ基、アリールチオ基、アル
コキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、スル
ホニルオキシ、トリアルキルシリルオキシ基又はスルホ
ンアミド基を表す。R1〜R6のうちの二つの基が連結し
て5〜6員環を形成してもよい。
【0109】一般式〔III〕,〔IV〕においてR2
3,R4,R5及びR6の例としては各々、水素原子、ア
ルキル基(例えばメチル、エチル、オクチル、ラウリル
等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ブチ
ルオキシ、オクチルオキシ等)、アリール基(例えばフ
ェニル、ナフチル等)、アリールオキシ基(例えばフェ
ノキシ、ナフトキシ等)、アルケニル基(例えばオクテ
ニル等)、アルケニルオキシ基(例えばオクテニルオキ
シ等)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ、パル
ミトイルアミノ、ベンゾイルアミノ等)、ハロゲン原子
(例えば塩素、臭素等)、アルキルチオ基(例えばオク
チルチオ、ラウリルチオ等)、アリールチオ基(例えば
フェニルチオ)、アルコキシカルボニル基(例えばメト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、ヘキサデシルオ
キシカルボニル等)、アシルオキシ基(例えばアセチル
オキシ、ベンゾイルオキシ等)、アシル基(例えばアセ
チル、バレリル、ステアロイル、ベンゾイル等)、スル
ホンアミド基(例えばオクチルスルホンアミド、ラウリ
ルスルホンアミド等)、スルホニルオキシ、(例えばメ
チルスルホニルオキシ、ドデシルベンゼンスルホニルオ
キシ等)、トリアルキルシリルオキシ基(例えばジメチ
ルプロピルシリルオキシ等)が挙げられる。
【0110】又、R1〜R6のうちの二つの基が連結して
5〜6員環(例えばインダン、スピロインダン、クロマ
ン、スピロクロマン環)を形成してもよい。一般式〔II
I〕において、R3,R5はアルコキシ基でないことが好
ましい。
【0111】一般式〔III〕において好ましい化合物は
次の一般式〔IIIA〕又は〔IIIB〕で表される。
【0112】
【化44】
【0113】式中、R7,R8,R9,R10はアルキル基
を表す。
【0114】
【化45】
【0115】式中、R11〜R18はアルキル基を表す。
【0116】更に好ましくは、一般式〔IIIA〕で示さ
れる化合物であり、最も好ましくはR7,R8がいずれも
炭素数5以下である一般式〔IIIA〕の化合物である。
【0117】一般式〔IV〕において好ましい化合物は
【0118】
【化46】
【0119】(式中、R19,R20,R21はアルキル基を
表す。)で表される化合物であり、更に好ましい化合物
【0120】
【化47】
【0121】(式中、R22,R23,R24,R25はアルキ
ル基を表し、Jは分岐鎖を有してもよいアルキレン基を
表す。)で表される化合物である。
【0122】以下に一般式〔III〕及び〔IV〕で示され
る化合物の代表的具体例を示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0123】
【化48】
【0124】
【化49】
【0125】
【化50】
【0126】
【化51】
【0127】
【化52】
【0128】
【化53】
【0129】
【化54】
【0130】
【化55】
【0131】次に、前記一般式〔V〕で表される化合物
について説明する。
【0132】一般式〔V〕において、R11およびR12
各々アルキル基を表す。またR13は2価の連結基を表
し、R14はシクロアルキル基又は含酸素複素環を有する
アルキル基を表す。mは0または1の整数を表す。
【0133】R11およびR12で表されるアルキル基とし
て、好ましいものは、炭素数1から24の直鎖または分
岐のアルキル基であって、例えばメチル基、エチル基、
i−プロピル基、t−ブチル基、オクチル基、2−エチ
ルヘキシル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、ベンジル
基等が挙げられる。これらのうちR11およびR12として
は分岐のアルキル基が好ましい。
【0134】R13で表される2価の連結基としては、ア
ルキレン基、アリーレン基等が挙げられ、これらは置換
基を有していてもよい。
【0135】以下に、一般式〔V〕で表される化合物の
具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0136】
【化56】
【0137】
【化57】
【0138】本発明の液晶性化合物、一般式〔A〕、
〔I〕、〔II〕、〔III〕、〔IV〕又は〔V〕で表され
る化合物及び画像形成カプラーをハロゲン化銀乳剤層中
に含有させるためには、従来公知の方法、例えば公知の
ジブチルフタレート、トリクレジルホスフェート等の如
き高沸点溶媒と酢酸ブチル、酢酸エチル等の如き低沸点
溶媒の混合液あるいは低沸点溶媒のみの溶媒に画像形成
カプラー及び本発明の液晶性化合物をそれぞれ単独で、
あるいは併用して溶解せしめた後、界面活性剤を含むゼ
ラチン水溶液と混合し、次いで高速度回転ミキサー又は
コロイドミルもしくは超音波分散機を用いて乳化分散さ
せた後、乳剤中に直接添加する方法を採用することがで
きる。又、上記乳化分散液をセットした後、細断し、水
洗した後、これを乳剤に添加してもよい。
【0139】本発明においては、本発明の液晶性化合物
とカプラーとを前記分散法によりそれぞれ別々に分散さ
せてハロゲン化銀乳剤に添加してもよいが、両化合物を
同時に溶解させ、分散し、乳剤に添加する方法が好まし
い。
【0140】本発明の液晶性化合物の添加量は、カプラ
ー1gに対して、好ましくは0.01g〜20g、さら
に好ましくは0.5g〜8.0gの範囲であり、該化合
物は2種以上を併用してもかまわない。
【0141】本発明の感光材料に用いるハロゲン化銀乳
剤としては、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用
いることができる。該乳剤は、常法により化学増感する
ことができ、増感色素を用いて、所望の波長域に光学的
に増感できる。
【0142】ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利である。
【0143】乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬
膜することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることが
できる。カラー写真感光材料の乳剤層には、カプラーが
用いられる。
【0144】更に色補正の効果を有しているカラードカ
プラー、競合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップ
リングによって現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハロ
ゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防止
剤、化学増感剤、分光増感剤、及び減感剤のような写真
的に有用なフラグメントを放出する化合物を用いること
ができる。
【0145】感光材料には、フィルター層、ハレーショ
ン防止層、イラジェーション防止層等の補助層を設ける
ことができる。これらの層中及び/又は乳剤層中には、
現像処理中に感光材料から流出するかもしくは漂白され
る染料が含有させられてもよい。感光材料には、ホルマ
リンスカベンジャー、蛍光増白剤、マット剤、滑剤、画
像安定剤、界面活性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、
現像遅延剤や漂白促進剤を添加できる。
【0146】支持体としては、ポリエチレン等をラミネ
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
【0147】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には露光後、通常知られているカラー写真処理を行うこ
とができる。
【0148】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0149】実施例1 紙支持体の片面にポリエチレンをラミネートし、もう一
方の面に酸化チタンを含有するポリエチレンをラミネー
トした支持体上に、以下に示す構成の各層を酸化チタン
を含有するポリエチレン層の側に塗設し、多層カラー感
光材料試料1を作製した。塗布液は下記の如く調製し
た。
【0150】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)26.7g、色素画像安定
化剤(ST−1)10.0g、(ST−2)6.67
g、添加剤(HQ−1)0.67g、イラジエーション
防止染料(AI−3)0.33g、高沸点有機溶媒(D
NP)6.67gに酢酸エチル60ccを加え溶解し、
この溶液を20%界面活性剤(SU−1)7ccを含有
する10%ゼラチン水溶液220ccに超音波ホモジナ
イザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液
を作製した。この分散液を下記条件にて作製した青感性
ハロゲン化銀乳剤(銀8.68g含有)と混合し第1層
塗布液を調製した。
【0151】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に調製した。
【0152】又、硬膜剤として第2層及び第4層に(H
−1)を、第7層に(H−2)を添加した。塗布助剤と
しては界面活性剤(SU−2)、(SU−3)を添加
し、表面張力を調整した。なお、感光材料中の添加量
は、特に記載のない限り1m2当たりのグラム数を示
す。
【0153】
【表1】
【0154】
【表2】
【0155】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナ
トリウム塩 SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタ フルオロペンチル)・ナトリウム塩 DBP:ジブチルフタレート DOP:ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート PVP:ポリビニルピロリドン HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−5:2,5−ジ(1,1−ジメチル−4−ヘキシ
ルオキシカルボニル)ブチルハイドロキノン H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン H−2:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン・ナトリウム
【0156】
【化58】
【0157】
【化59】
【0158】
【化60】
【0159】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)4
0℃に保温した2%ゼラチン水溶液1000cc中に、
下記(A液)及び(B液)をpAg=6.5、pH=
3.0に制御しつつ30分かけて同時添加し、更に(C
液)及び(D液)をpAg=7.3、pH=5.5に制
御しつつ180分かけて同時添加した。pHの制御は硫
酸又は水酸化ナトリウムの水溶液を用いて行い、pAg
の制御は、下記組成の制御液を用いた。制御液の組成
は、塩化ナトリウムと硫化カリウムからなる混合ハロゲ
ン化物塩水溶液であり、塩化物イオンと臭化物イオンの
比は、99.8:0.2とし、制御液の濃度は、A液、
B液を混合する際には、0.1モル/リットル、C液、
D液を混合する際には1モル/リットルとした。
【0160】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ccに仕上げた。
【0161】 (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ccに仕上げた。
【0162】 (C液) 塩化ナトリウム 102.7g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ccに仕上げた。
【0163】 (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ccに仕上げた。
【0164】添加終了後、花王アトラス社製デモールN
5%水溶液と硫酸マグネシウムの2.0%水溶液を用い
て脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径
0.85μm、変動係数0.07、塩化銀含有率99.
5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。
【0165】上記乳剤EMP−1に対し、下記化合物を
用い50℃にて90分化学熟成を行い、青感性ハロゲン
化銀乳剤(Em−B)を得た。
【0166】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)(A液)と(B
液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変
更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.4
3μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5モル
%の単分散立方体乳剤EMP−2を得た。
【0167】EMP−2に対し、下記化合物を用いて5
5℃で120分化学熟成を行い、緑感性ハロゲン化銀乳
剤(Em−G)を得た。
【0168】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法)(A液)と(B
液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変
更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.5
0μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5モル
%の単分散立方体乳剤EMP−3を得た。
【0169】EMP−3に対し、下記化合物を用いて6
0℃で90分化学熟成を行い、赤感性ハロゲン化銀乳剤
(Em−R)を得た。
【0170】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX STAB−1:1−(3−アセトアミド)フェニル−5−メルカプトテトラゾ ール
【0171】
【化61】
【0172】試料1の第3層のDOPに代えて、各々
0.23g/m2の表3、表4に示す化合物を使用した以
外は同様にして試料2〜30を作製した。
【0173】このようにして得られた試料は、以下の方
法により各特性を評価した。
【0174】《発色性、耐光性》上記試料1〜30につ
いて、光学ウェッジを通して白色光により露光した後、
下記の処理条件により処理を行った。得られた各試料に
ついて緑色光により最大発色濃度(Dmax)を求め
た。また、フェードメーターにて6日間褪色試験を行
い、緑色光により初濃度1.0における色素画像の残存
率(%)を求めた。
【0175】処理条件は以下の通りである。
【0176】 (処理条件) 処理工程 温 度 時 間 発色現像 35.0±0.3℃ 45秒 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 安定化 30〜34℃ 90秒 乾 燥 60〜80℃ 60秒発色現像液 純水 800cc トリエタノールアミン 10g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 5g 臭化カリウム 0.02g 塩化カリウム 2g 亜硫酸カリウム 0.3g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g カテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウム塩 1.0g ジエチレングリコール 10g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−3− メチル−4−アミノアニリン硫酸塩(CD−3) 4.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体)1.0g 炭酸カリウム 27g 水を加えて全量を1リットルとし、pH=10.10に
調整する。
【0177】漂白定着液 エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 60g エチレンジアミン四酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100cc 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5cc 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷
酢酸でpH=5.7に調整する。
【0178】安定化液 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.2g 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.3g エチレングリコール 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g o−フェニルフェノールナトリウム 1.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体)1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又は水酸化カリ
ウムでpH=7.0に調整する。
【0179】結果を併せて表3、表4に示した。
【0180】
【表3】
【0181】
【表4】
【0182】表3及び表4から明らかなように、本発明
の化合物を使用しない試料1は、耐光性及び発色性が不
十分である。一方、本発明の液晶性化合物を用いた試料
2〜5は、発色性が向上が認められるが、耐光性につい
ては十分とは言いがたい。これに対し、本発明の液晶性
化合物と本発明の一般式〔A〕、〔I〕、〔II〕、〔II
I〕、〔IV〕又は〔V〕で表される化合物をともに用い
た試料6〜30は、何れも耐光性及び発色性が非常に良
好である。
【0183】
【発明の効果】実施例で実証した如く、本発明によるハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料は色素画像の光に対する
堅牢性が著しく改良され、さらに、発色性に優れた効果
を有する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
    も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
    種及び下記一般式〔A〕で表される化合物の少なくとも
    1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。 【化1】 〔式中、R1はアリール基または複素環基を表し、Z1
    びZ2はそれぞれ炭素数1〜3のアルキレン基を表す。
    但し、Z1及びZ2で表されるアルキレン基の炭素数の総
    和は3〜6である。nは1又は2を表す。〕
  2. 【請求項2】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
    も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
    種及び下記一般式〔I〕で表される化合物の少なくとも
    1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。 【化2】 〔式中、R10およびR11は各々アルキル基を表す。R12
    はアルキル基、−NHR′12、−SR′12(R′12は一
    価の有機基を表す。)または−COOR″12(R″12
    水素原子または一価の有機基を表す。)を表す。mは0
    〜3の整数を表す。〕
  3. 【請求項3】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
    も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
    種及び下記一般式〔II〕で表される化合物の少なくとも
    1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。 【化3】 〔式中、R13は水素原子、ヒドロキシル基、オキシラジ
    カル基、−SOR′13、−SO2R′13(R′13はアル
    キル基またはアリール基を表す。)、アルキル基、アル
    ケニル基、アルキニル基または−COR″13(R″13
    水素原子または一価の有機基を表す。)を表す。R14
    R′14およびR″14は各々アルキル基を表す。R15およ
    びR16は各々、水素原子または−OCOR′″(R′″
    は一価の有機基を表す。)を表す。また、R15とR16
    共同して複素環を形成してもよい。nは0〜4の整数を
    表す。〕
  4. 【請求項4】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
    も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
    種及び下記一般式〔III〕で表される化合物の少なくと
    も1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
    写真感光材料。 【化4】 〔式中、R1はアルキル基又はトリアルキルシリル基を
    表し、R2,R3,R4,R5及びR6は各々、水素原子、ア
    ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ
    基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アシルアミノ
    基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、アリールチオ基、
    アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、
    スルホニルオキシ、トリアルキルシリルオキシ基又はス
    ルホンアミド基を表す。R1〜R6のうちの二つの基が連
    結して5〜6員環を形成してもよい。〕
  5. 【請求項5】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
    も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
    種と、下記一般式〔IV〕で表される化合物の少なくとも
    1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。 【化5】 〔式中、R2,R3,R4,R5及びR6は各々、水素原
    子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリール
    オキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アシル
    アミノ基、ハロゲン原子、アルキルチオ基、アリールチ
    オ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシ
    ル基、スルホニルオキシ、トリアルキルシリルオキシ基
    又はスルホンアミド基を表す。R2〜R6のうちの二つの
    基が連結して5〜6員環を形成してもよい。〕
  6. 【請求項6】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくと
    も一層にサーモトロピック性液晶化合物の少なくとも1
    種及び下記一般式〔V〕で表される化合物の少なくとも
    1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。 【化6】 〔式中、R11およびR12は各々アルキル基を表す。また
    13は2価の連結基を表し、R14はシクロアルキル基又
    は含酸素複素環を有するアルキル基を表す。mは0また
    は1の整数を表す。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1184442A1 (en) * 2000-08-30 2002-03-06 Clariant International Ltd. Liquid crystal mixture
JP2015187242A (ja) * 2014-03-10 2015-10-29 日本化薬株式会社 フェノール樹脂、フェノール樹脂混合物、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物およびそれらの硬化物

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