JPH11174371A - 光学装置及び光学装置を備える表示装置 - Google Patents

光学装置及び光学装置を備える表示装置

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JPH11174371A
JPH11174371A JP9346844A JP34684497A JPH11174371A JP H11174371 A JPH11174371 A JP H11174371A JP 9346844 A JP9346844 A JP 9346844A JP 34684497 A JP34684497 A JP 34684497A JP H11174371 A JPH11174371 A JP H11174371A
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optical
optical thin
thin film
prism
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JP9346844A
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Takaaki Iwaki
孝明 岩城
Atsushi Iwamura
厚志 岩村
Takeyo Nakagawa
武世 中川
Kyoichi Murakami
恭一 村上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面輝度の低下を起こさずに、画面の色むら
を均一にすることで使用者が色むらを気にすることなく
明るい画像を見ることができる光学装置及びその光学装
置を備える表示装置を提供すること。 【解決手段】 光源からの光を通すことで光変調を与え
るための光変調部材45,49,53と、光源からの光
あるいは光変調部材45,49,53で光変調された光
の色を補正する色補正部材120,130,140と、
光透過特性と光反射特性を有する複数の光学薄膜2a〜
2dを有し、色補正部材120,130,140と光変
調部材45,49,53を通った光を合成する際に、色
むらを防ぐために光学薄膜2a〜2dの光透過特性と光
反射特性がそれぞれ異なっている光合成部材41とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示パ
ネル等の光変調手段を含む光学装置と、この光学装置を
備えるプロジェクタ装置、テレビジョン受像機、コンピ
ュータ用のディスプレイ等の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は3つの液晶表示パネルを用いた
液晶プロジェクタ装置の概略図であるが、メタルハイド
ランプやハロゲンランプ等の光源501から出射される
赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)は、ダイク
ロイックミラー502a,502c等の光学素子によっ
てR,G,B各色に分解する。光学薄膜を、平板部材や
レンズに積層した色補正用ダイクロイックフィルター5
07a,507b,507cが、各色の均一性及び純度
を高めた後に、各色に対応した液晶表示パネル503
a,503b,503cに入射して光変調して3色を合
成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに色補正用ダイクロイックフィルター507a,50
7b,507cは液晶表示パネル503a,503b,
503cと平行に配置されて、ダイクロイックミラー5
07a,507b,507cは光軸OPに対して垂直に
なっている。この場合スクリーン506上の画面の左右
に色むらが発生しており、画面上での色むらの均一性が
要求されている。これは光変調素子である液晶表示パネ
ルの各点に対応するクロスプリズム504の角度依存性
とクロスプリズム504の光束の広がりの左右の非対称
性のために、画面周辺では画面中心の光学膜設計値と色
が変わってしまうからである。
【0004】液晶表示パネルの各点に対応するクロスプ
リズム504のような色分離/合成光学素子の角度依存
性と色分離/合成光学素子の光束の広がりを考慮し、上
述したように色補正用ダイクロイックフィルター507
a,507b,507cと呼ばれる(光学薄膜を平板部
材やレンズに積層した)ものを、液晶表示パネルの前後
にその液晶表示パネルに平行に搭載することにより、ダ
イクロイックミラーやクロスプリズムの角度依存性を画
面状に表示させない方式が一般的である。しかしクロス
プリズム504の角度依存性と光束の広がりを、このよ
うな色補正用ダイクロイックフィルターだけで波長制限
すると有効な波長成分を大きく損ない画面輝度低下とな
る。
【0005】図24(A)は、色分離/合成光学素子、
特に合成光学素子であるクロスプリズム504の透過率
に対する波長の関係の一例を示している。この透過率は
実線で示すように半値波長付近において急激に変わる特
性を有している。図24(B)は、クロスプリズム50
4の一部を示しておりクロスプリズム504のプリズム
504a,504bには、一様な光学薄膜(光学多層
膜)508が形成されている。一例として、ダイクロイ
ックミラー502bで反射された赤色光(R)は、ダイ
クロイックフィルター507a、コンデンサーレンズ5
09を通り液晶表示パネル503aを通過してクロスプ
リズム504の光学薄膜508に入射する。このとき
に、この赤色光(R)の下辺の光束部分510が、光学
薄膜508に対し形成する角度θ10は、上辺の光束部
分511が光学薄膜508に対し形成する角度θ11に
比べて小さい。すなわち上辺の光束部分511は、下辺
の光束部分510に比べて、光学薄膜508に対して大
きい角度で入射することになる。
【0006】この時に、上辺の光束部分511の場合に
は、光学薄膜508における図24(A)における波長
依存性は、実線のラインL1の状態から破線のラインL
2の状態に移動し、下辺の光束部分510の場合には、
実線のラインL1の状態から二点鎖線L3の状態に移動
する。このようにして、赤色光(R)の反射は、光学薄
膜508に対して、角度依存性を有していることから、
図9のようにして、スクリーン506に対してカラー像
を投影すると、カラー像には画面の左右に対称に色むら
が発生してしまう。そこで角度依存性を小さくして色む
らを防ぐために、図24(B)の赤色光(R)の光束光
を絞らないことで、角度θ10と角度θ11の差を小さ
くすることが考えられるが、このようにすると、投写レ
ンズの口径と合成プリズム(クロスプリズム)の大きさ
が共に大きくなり、コスト的に不利になり、また角度依
存性を含めて色帯域を制限してしまうと、光変調した光
量の低下を起こし、画面輝度が低下してしまう。
【0007】そこで本発明は上記課題を解消し、画面輝
度の低下を起こさずに、画面の色むらを均一にすること
で使用者が色むらを気にすることなく明るい画像を見る
ことができる光学装置及びその光学装置を備える表示装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、光源からの光を通すことで光変調を与えるため
の光変調部材と、光源からの光あるいは光変調部材で光
変調された光の色を補正する色補正部材と、光透過特性
と光反射特性を有する複数の光学薄膜を有し、色補正部
材と光変調部材を通った光を合成する際に、色むらを防
ぐために光学薄膜の光透過特性と光反射特性がそれぞれ
異なっている光合成部材と、を備えることを特徴とする
光学装置により、達成される。
【0009】本発明の光学装置では、光変調部材が光源
からの光を通すことで光変調を与える。色補正部材は、
光源からの光あるいは光変調部材で光変調された光の色
を補正する。光合成部材は、光透過特性及び光反射特性
を有する複数の光学薄膜を有する。この光調整部材のこ
れらの光学薄膜の光透過特性と光反射特性は、色補正部
材と光変調部材を通った光の色むらを発生させずに光を
合成するために異なっている。これにより光合成部材に
より合成された光は、光量を損なうことなく、この光合
成部材で合成された光を画面に投写した場合に画面左右
の色むらを均一にあるいは色むらを画面の左右に対称に
することができる。
【0010】上記目的は、本発明にあっては、光源と、
光源からの光を通すことで光変調を与えるための光変調
部材と、光源からの光あるいは光変調部材で光変調され
た光の色を補正する色補正部材と、光透過特性と光反射
特性を有する複数の光学薄膜を有し色補正部材と光変調
部材を通った光を合成する際に、色むらを防ぐために光
学薄膜の光透過特性と光反射特性がそれぞれ異なってい
る光合成部材と、を有する光学装置と、合成された光を
拡大して投写する投写レンズと、を備えることを特徴と
する光学装置を備える表示装置により、達成される。こ
れにより光合成部材により合成された光は、光量を損な
うことなく、この光合成部材で合成された光を画面に投
写した場合に画面左右の色むらを均一にすることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0012】図1は、本発明の光学装置の好ましい実施
の形態を有する投写型表示装置を備える投写型テレビジ
ョンセット100を示す外観図であり、図2は、図1の
投写型表示装置1を備える液晶方式の背面投写型テレビ
ジョンセット100を示しており、液晶プロジェクタ装
置ともいう。図2はテレビジョンセット100の内部構
造を示している。まずこのテレビジョンセット100の
概略の構造について説明すると、図1及び図2におい
て、テレビジョンセット100はキャビネット101、
スクリーン102、ミラー103、そして投写型表示装
置1を内蔵している。投写型表示装置1が光源3の光を
用いて投写しようとする投写光5は、ミラー103で反
射して、スクリーン102の背面104から投写するよ
うになっている。スクリーン102に投写された映像
は、ユーザUがスクリーン102においてカラー映像あ
るいは白黒映像として見ることができる。
【0013】以下の実施の形態の説明においては、スク
リーン102においてカラー映像が表示できるものにつ
いて説明する。図3と図4の投写型表示装置1は、光学
装置11、光源3及び投写レンズ鏡筒13を有してい
る。光源3と投写レンズ鏡筒13は、光学装置11の本
体11aに可能に取り付けられている。
【0014】光源3は、例えば放物面状の反射鏡3aと
ランプ3bを有している。このランプ3bはメタルハラ
イドランプあるいはハロゲンランプ等を用いることがで
きる。一方投写レンズ鏡筒13は、光学装置11から導
かれる合成光(カラー画像光)13Aを、図2のスクリ
ーン102の背面104に対してフォーカスできる機構
を有している。
【0015】次に、光学装置11の中の光学系について
説明する。光源3の近くには、フィルター15、フライ
アイレンズ21,23が配置されている。これらのフィ
ルター15、フライアイレンズ21,23は、光源3か
ら出る光LPの光軸OPに関して互いに平行に配置され
ている。
【0016】フライアイレンズ21,23は、例えば長
方形状の多数のレンズが平面的に集合したものであり、
フィルター15を通ってきた、例えばP波(P偏光成
分)の強度分布を均等化するために用いられている。フ
ィルター15、フライアイレンズ21,23を通った光
Lは、赤色光(R)、緑色光(G)、そして青色光
(B)を含んでいるが、次に説明する光学系により、光
Lは、赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)に分
割された後に、所定の光変調が与えられて、再びこれら
三原色が合成されることにより、投写レンズ鏡筒13側
にカラー画像光である合成光13Aを合成するようにな
っている。
【0017】光軸OPに沿って、ダイクロイックミラー
25,27、リレーレンズ29、ミラー31が配列され
ている。この光軸OPと直交する方向の別の光軸OP1
に沿っては、ダイクロイックミラー25に対応してミラ
ー37が配列されている。光軸OPに平行な光軸OP2
に沿ってはミラー37、コンデンサレンズ51と、色補
正用ダイクロイックフィルター(色補正部材)120及
び光変調部材としての液晶表示パネル53が配置されて
いる。
【0018】また光軸OP1と平行な光軸OP3に沿っ
て、ダイクロイックミラー27に対応してコンデンサレ
ンズ47と色補正用ダイクロイックフィルター(色補正
部材)130と、光変調部材としての液晶表示パネル4
9が配置されている。光軸OP1、光軸OP3と平行な
光軸OP4に沿って、ミラー31に対応してリレーレン
ズ33とミラー35が配置されている。そして、ミラー
35を通る光軸OP5は、光軸OP2と一致しており、
この光軸OP5に沿って、コンデンサレンズ43と色補
正用ダイクロイックフィルター(色補正部材)140、
そして光変調部材としての液晶表示パネル45が配置さ
れている。
【0019】これらの液晶表示パネル53,49,45
に対応して、ダイクロイックプリズム(光合成部材、又
は色分離/合成光学素子、あるいはクロスプリズムとも
呼ぶ)41が配置されている。このダイクロイックプリ
ズム41に対応して投写レンズ鏡筒13が位置してい
る。ダイクロイックミラー25,27は、波長に応じて
光を反射する光反射特性及び光を透過する光透過特性を
有するミラーである。
【0020】図4の光Lの赤色光(R)は、ダイクロイ
ックミラー25で反射されてミラー37側に送られると
ともに、光Lの緑色光(G)と青色光(B)はダイクロ
イックミラー25と透過して、ダイクロイックミラー2
7側に送られる。緑色光(G)は、このダイクロイック
ミラー27で反射されて、コンデンサレンズ47、色補
正用ダイクロイックフィルター130及び液晶表示パネ
ル49に送られる。青色光(B)は、ダイクロイックミ
ラー27を通過し、リレーレンズ29を通りミラー31
で反射されて、そしてリレーレンズ33を通ってミラー
35で反射されることにより、コンデンサレンズ43と
色補正用ダイクロイックフィルター140、液晶表示パ
ネル45を通る。
【0021】一方、赤色光(R)はミラー37で反射さ
れて、コンデンサレンズ51及び、色補正用ダイクロイ
ックフィルター120、液晶表示パネル53を通る。
【0022】次に、図4と図5及び図6に示すダイクロ
イックプリズム41の構成について説明する。このダイ
クロイックプリズム41は、赤色光(R)、青色光
(B)、緑色光(G)を合成して、合成光13Aを作る
プリズムである。このダイクロイックプリズム41は、
図5と図6に示すように4つの断面三角形状のプリズム
41A,41B,41C,41Dを接着剤で貼り合わせ
て、立方体あるいは直方体状に形成されたプリズムであ
る。各プリズム41A(第4プリズム)、41B(第3
プリズム)、41C(第1プリズム)、41D(第2プ
リズム)のいずれかの面には、光透過特性及び光反射特
性を有する光学薄膜部分2a−1かつ2a−2,2b−
1かつ2b−2,2c−1かつ2c−2,2d−1かつ
2d−2もしくは2a−1又は2a−2,2b−1又は
2b−2,2c−1又は2c−2,2d−1又は2d−
2が形成されている。このようなあらかじめ定められた
光透過特性及び光反射特性を有する光学薄膜部分(光学
多層膜)2a−1〜2d−2は、図5と図6に示すよう
にプリズム41A,41B,41C,41Dの接着しよ
うとする面に対して形成されている。このような4つの
プリズム41A〜41Dを接着剤により接着すること
で、プリズムの界面には図5に示すような光学薄膜2
a,2b,2c,2dが形成されている。このような光
学薄膜2a,2b,2c,2dの光軸OP2あるいはO
P5に対する角度α1,α2,α3,α4は、たとえば
45°である。このダイクロイックプリズム41の各プ
リズム41A〜41Dは、プラスチックあるいはガラス
により断面三角形状に作られている。
【0023】次に、図4と図5に示す色補正用ダイクロ
イックフィルター120,130,140について説明
する。色補正用ダイクロイックフィルター120は、光
源3からの光を導くコンデンサーレンズ51と、光変調
部材としての液晶表示パネル53とプリズム41cとの
間に配置されている。このダイクロイックフィルター1
20は液晶表示パネル53に対して平行であり、かつ光
軸OP2に対して垂直に設定されている。同様にして、
色補正用ダイクロイックフィルター130は、光源3か
らの光を導くコンデンサーレンズ47と光変調部材であ
る液晶表示パネル49の間に配置されている。ダイクロ
イックフィルター130は液晶表示パネル49と平行で
あり、かつ光軸OP3に対して垂直に配置されている。
【0024】色補正用ダイクロイックフィルター140
は、光源3からの光を導くコンデンサーレンズ43と、
光変調部材である液晶表示パネル45の間に配置されて
いる。ダイクロイックフィルター140は液晶表示パネ
ル45と平行であり、光軸OP5に対して垂直に配置さ
れている。これらの色補正用ダイクロイックフィルター
120,130,140は、光透過部材の一方の面もし
くは両方の面に、所定の光透過特性と光反射特性を有す
る光学薄膜を形成した部材である。光透過部材として
は、プラスチックあるいはガラスにより平面状あるいは
レンズ状に作ったものを採用することができる。
【0025】次に、図4において光源3のランプ3bが
発生する光LPがスクリーン102に到達するまでの経
路を簡単に説明する。ランプ3bが発生する光LPは、
フィルター15で可視域に帯域制限されて、その光はフ
ライアイレンズ21,23を通り均一な光Lに検出され
る。この光Lの赤色光Rは、ダイクロイックミラー25
で反射されて、ミラー37で反射後に、コンデンサレン
ズ51、色補正用ダイクロイックフィルター120及び
液晶表示パネル53を通って、ダイクロイックプリズム
41の光学薄膜2a,2dに達する。
【0026】一方、光Lの緑色光Gと青色光Bの成分
は、ダイクロイックフィルター25を通り、そのうちの
緑色光Gがダイクロイックミラー27で反射されてコン
デンサレンズ47、ダイクロイックフィルター130、
液晶表示パネル49を通りダイクロイックプリズム41
の光学薄膜2a,2b,2c,2dに達する。ダイクロ
イックミラー27を通った青色光Bは、リレーレンズ2
9を通りミラー31で反射されて、リレーレンズ33を
通りさらにミラー35で反射する。この青色光Bは、コ
ンデンサレンズ43、色補正用ダイクロイックフィルタ
ー140及び液晶表示パネル45を通って、ダイクロイ
ックプリズム41の光学薄膜2b,2cに達する。
【0027】このように、ダイクロイックプリズム41
に集合した赤色光R、緑色光G、青色光Bは合成され
て、合成光13Aとして液晶表示パネル53,49,4
5が表示している画像の情報を含むようにして、投写レ
ンズ鏡筒13の投写レンズよりスクリーン102の背面
に拡大投写される。この場合に、次に説明するダイクロ
イックプリズム41の構成から、スクリーン102上に
て画面において色むらを均一にすることができるので、
従来のように画面いっぱいに形成されるランダムな色む
らではないことから、画像を鑑賞するユーザが、画面輝
度の明るいきれいな画像を楽しむことができる。
【0028】次に、図5と図6に示す光学薄膜2a,2
b,2c,2dの光学的な特性の特徴的な部分について
説明する。光学薄膜2aは、図6に示す光学薄膜部分2
a−1,2a−2の両方か片方により構成されている。
同様にして光学薄膜2bは、光学薄膜部分2b−1,2
b−2により構成されている。光学薄膜2cは、光学薄
膜部分2c−1,2c−2により構成されている。光学
薄膜2dは、光学薄膜部分2d−1,2d−2の両方か
片方により構成されている。いずれにしても光学薄膜は
両方の光学薄膜部分、片方のみの光学薄膜部分、両方と
もない場合もある。本発明の実施の形態のダイクロイッ
クプリズム41の特徴的なことは、光学薄膜2aと光学
薄膜2dの光透過特性及び光反射特性が異なることであ
る。同様にして光学薄膜2bと光学薄膜2cの光透過特
性及び光反射特性も異なる。
【0029】図7は、図8に示すダイクロイックプリズ
ム41の光学薄膜2a、光学薄膜部分(2a−1,2a
−2)に関連する光学的な反射特性を示している。同様
にして図9は、図10に示す光学薄膜2dの光学的反射
特性を示している。図11は、図12に示す光学薄膜2
dの光学的透過特性を示している。図13は図14に示
す光学薄膜2aの光学的透過特性を示している。図15
は図16に示す光学薄膜2bの光学的透過特性を示して
いる。図17は図18に示す光学薄膜2cの光学的透過
特性を示している。図19は図20に示す光学薄膜2c
の光学的反射特性を示している。図21は、図22の光
学薄膜2bの光学的反射特性を示している。
【0030】上述した光学薄膜2a,2dの光学的特
性、すなわち光透過特性及び光反射特性が異なるように
設定されている。光学薄膜2a,2dは、赤色光(R)
の反射の光学的特性を有しており、一方図20及び図2
2の光学薄膜2b,2cは、青色光(B)の反射の光学
的特性を有する。従来これらの光学薄膜2aと2dは同
一特性であり、光学薄膜2bと2cも同一特性で、蒸着
またはスパッタ等の手法によりプリズムに形成されてい
る。しかし、本発明の実施の形態においては、光学薄膜
2aと2dの光学的特性を別々に設定し、さらに光学薄
膜2bと2dの光学的特性も別々に設定する。
【0031】まず図7と図8を参照する。図7は、光学
薄膜2aの赤帯域反射率Rrに対する波長λの関係を示
している。図7においては、色補正用ダイクロイックフ
ィルター120の透過特性A、ダイクロイックプリズム
41の光学薄膜2aの反射特性A2、及び光学薄膜2a
の反射特性A1を示している。この反射特性A1は、図
8の液晶表示パネル53の中心CPに対応する光学薄膜
2aの反射特性である。反射特性A2は液晶表示パネル
53の右端に対応する。同様にして、図9は、光学薄膜
2dの赤帯域反射率Rrに対する波長λの関係を示して
いる。図9においては、色補正用ダイクロイックフィル
ター120の透過特性A、ダイクロイックプリズム41
の光学薄膜2aの反射特性A2、及び光学薄膜2aの反
射特性A1を示している。この反射特性A1は、図8の
液晶表示パネル53の中心CPに対応する光学薄膜2a
の反射特性である。反射特性A2は液晶表示パネル53
の左端に対応する。
【0032】図7と図9において、赤色光Rに関して、
λRtは、平行配列されている色補正用ダイクロイック
フィルター120の半値波長(0°入射時)を示し、λ
2aとλ2dは、ダイクロイックプリズム41の光学薄
膜2a,2dの設計半値波長(45°入射時)を示して
いる。そして、Δλ2aとΔλ2dはほぼ同じ値であ
り、これらのΔλ2a,Δλ2dは、光学薄膜2a,2
dの部分の角度依存性(1°に対する半値波長の変化
量)を示している。θ2aとθ2dは、液晶表示パネル
53の左右の端部を通りダイクロイックプリズムの光学
薄膜2a,2dに入射する光線の主光線の角度を示して
いる。Δθ2aとΔθ2dはほぼ同じ値であり、Δθ2
a,Δθ2dは、液晶表示パネル53の左右の端部を通
り光学薄膜2a,2dに入射する光線の広がり角度であ
る。尚、図8と図9では、赤色光Rの反射光を生じる
が、図示の簡略化のために光路を90°曲げずに表示し
ている。このような定義を行った場合に、図7と図9の
赤色光Rに関して光学薄膜2a,2dの特性において
は、λRt≧λ2a+Δλ2d×(θ2d+Δθ2d)
かつλRt≧λ2d となるようにλRt,λ2a,
λ2dの値を選択する。図7と図9はこのような値を選
択した場合の例を示しており、図7の光学薄膜2aの反
射特性A2と反射特性A1が、透過特性Aより長波長側
にずれないようにし、かつ図9の光学薄膜2dの反射特
性A1,A2は透過特性Aより長波長側にずれないよう
にしている。これにより、図8と図10中の色補正用ダ
イクロイックフィルター120(A)で決定されるλR
tのみにより赤色が決定される。図7と図9にて赤色の
帯域は各色フィルターの最も長波長側にある要素に図8
と図10において決定され、それより高い波長域が画面
に表示されることになる。図7と図9ともども最も長波
長側にある要素はλRtを決定する。
【0033】次に、図11〜図14を参照する。図11
と図12は、緑色光(G)の長波長側緑帯域透過率Gl
tに対する波長λの関係を示している。図11において
は図12に示すように、色補正用ダイクロイックフィル
ター130の透過特性A、光学薄膜2dの透過特性A2
及び光学薄膜2dの透過特性A1を示している。透過特
性A1は、液晶表示パネル49の中心CLに対応する透
過特性であり、透過特性A2はダイクロイックフィルタ
ー130の右端に対応する透過特性である。
【0034】図13には、図14に示すように、ダイク
ロイックフィルター130の透過特性A、光学薄膜2a
の透過特性A1,透過特性A2を示している。透過特性
A1は液晶表示パネル49の中心CLに対応する光学薄
膜2aの透過特性を示し、透過特性A2は、液晶表示パ
ネル49の左端に対応する透過特性を示している。
【0035】図11の場合においては、透過特性A2,
A1が、透過特性Aの中に入らないように設定してい
る。図13の場合には、透過特性A2,A1はすでに透
過特性Aの中に入っていない。この場合には、λGlt
を、平行配列された色補正用ダイクロイックフィルター
130の長波長側半値波長(0°入射時)とすると、λ
Glt≦λ2a かつλGlt≦λ2d−Δλ2a×
(θ2a+Δθ2a) となるようにλGlt等を選択
する。
【0036】次に、図15〜図18を参照する。図15
と図17においては、緑色光(G)の短波長側緑帯域透
過率(Gsr)に対する波長λの関係を示している。図
15では、図16に示すダイクロイックプリズム41の
光学薄膜2bの透過特性A1、平行配列された色補正用
ダイクロイックフィルター130の透過特性A、ダイク
ロイックプリズム41の光学薄膜2bの透過特性A2の
関係を示している。図15の場合には、透過特性A1は
液晶表示パネル49の中心CLに対応する光学薄膜2b
の透過特性を示し、透過特性Aはダイクロイックフィル
ター130の透過特性を示している。透過特性A2は、
液晶表示パネル49の右端に対応する光学薄膜2bの透
過特性を示している。
【0037】図17においては、透過特性A2は、液晶
表示パネル49の左端に対応する光学薄膜2cの透過特
性を示し、透過特性A1は、液晶表示パネル49の中心
CLに対応する光学薄膜2cの透過特性を示している。
透過特性Aは、ダイクロイックフィルター130の透過
特性である。この場合には、λGstをダイクロイック
フィルター130の短波長側半値波長(0°入射時)と
すると、λGst≧λ2b+Δλ2b×(θ2b+Δθ
2b) かつλGst≧λ2cとなるようにλGstを
選択する。
【0038】次に図19〜図22を参照すると、図19
と図21は、青色光(B)の青帯域反射率Brに対する
波長λの関係を示している。図19の透過特性Aは、図
20の色補正用ダイクロイックフィルター140の透過
特性を示している。反射特性A1は、液晶表示パネル4
5の中心CLに対する光学薄膜2cの反射特性を示して
いる。反射特性A2は、液晶表示パネル45の右端に対
応する光学薄膜2cの反射特性を示している。
【0039】図21では、透過特性Aは、図22のダイ
クロイックフィルター140の透過特性を示している。
反射特性A1は、液晶表示パネル45の中心CLに対応
する光学薄膜2bの反射特性を示している。反射特性A
2は、液晶表示パネル45の左端に対応する光学薄膜2
bの反射特性を示している。
【0040】図19と図21において、λBtを色補正
用ダイクロイックフィルター140の長波長側半値波長
(0°入射時)とすると、λBt≦λ2c−Δλ2c×
(θ2c+Δθ2c) かつλBt≦λ2bとなるよう
に、λBtを選択する。
【0041】以上説明した実施の形態は、図5と図6に
示すダイクロイックプリズム41の光学薄膜2a,2
b,2c,2dにおいて、光学薄膜2a,2dの光学特
性を変えて、かつ光学薄膜2b,2cの光学特性をも異
ならせるようにした一例に過ぎない。このようにダイク
ロイックプリズム41の4面の光学薄膜2a〜2dの光
学的特性を変えることにより、図4に示すスクリーン1
02に対して合成光13Aを投影する場合に画面光量を
損なうことなく画面色むらを均一にして、高画質化を実
現することができる。すなわち、光合成用のダイクロイ
ックプリズム(クロスプリズムとも呼ぶ)の左右の光学
薄膜の特性を、その角度依存性に合わせて違えることに
より画面の光量を損なうことなく面内の色むらを押さえ
ることができる。
【0042】このように、光学薄膜2a,2d及び光学
薄膜2b,2cの光学特性を変えることにより、液晶表
示パネルの各点に対応する色分離/合成光学素子の角度
依存性と、色分離/合成光学素子の光束の広がりのため
に画面周辺において画面中心の光学膜設計値と色が変わ
ってしまうのをあらかじめ防ぐことができる。この色分
離/合成光学素子とは、図23のダイクロイックミラー
502c,502aと上述したダイクロイックプリズム
41である。すなわち、色分離/合成光学素子の光束の
広がりによる色分離/合成光学素子の角度依存性を、工
夫なく色補正用ダイクロイックフィルター120,13
0,140だけで波長制限すると、不必要に有効な波長
域成分を大きく損ない画面輝度の低下となる。そこで、
このような色補正用ダイクロイックフィルター120,
130,140を用いた場合に、有効な波長成分を損な
うことなく画面輝度の低下を防ぎ、画面色むらが均一な
構成にするために、上述したように光学薄膜2a,2c
あるいは光学薄膜2b,2dの光学的特性を積極的に異
ならせるのである。これにより、色補正用ダイクロイッ
クフィルター120,130,140は不必要に有効な
波長域成分を大きく損なうことなく波長制限をしすぎず
に、有効に波長帯域を得られ色むらなく画面輝度の低下
をさけられる。
【0043】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述した実施の形態では、色補正用
ダイクロイックフィルター120,130,140は、
コンデンサーレンズと液晶表示パネルの間に配置されて
いるが、これに限らずコンデンサーレンズよりも光軸に
沿って手前側に配置することも勿論可能である。また光
変調手段として液晶表示パネルを用いているが、これに
限らず他の種類の表示手段を用いることができる。光源
としては、メタルハライドランプやハロゲンランプ等を
用いる他に、水銀及びキセノンランプ等を採用すること
もできる。図示の表示装置は、スクリーンの背面から画
像を表示する形式のものを採用している。しかしこれに
限らず本発明の表示装置は、スクリーンの前面に直接投
影する方式であっても勿論構わない。表示装置の適用例
としては、テレビジョンセットに限らず、コンピュータ
等のような電子機器のモニタ等として用いることもでき
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画面輝度の低下を起こさずに、画面の色むらを均一にす
ることで、使用者が色むらを気にすることなく明るい画
像を見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置を備える表示装置の一例を示
す斜視図。
【図2】図1の表示装置の内部構造を示す図。
【図3】図2の投写型表示装置を示す斜視図。
【図4】本発明の光学装置を備える投写型表示装置を示
す図。
【図5】図4の投写型表示装置における色補正用ダイク
ロイックフィルターとダイクロイックプリズム等を示す
図。
【図6】図5のダイクロイックプリズムの各プリズムを
示す分解斜視図。
【図7】赤色光Rに関して、赤帯域反射率Rrと、波長
λの関係を示す図。
【図8】図7に対応して示すダイクロイックプリズムの
光学薄膜の特性を説明する図。
【図9】赤色光Rに関し、赤帯域反射率Rrと、波長λ
の関係を示す図。
【図10】図9に関連して示す光学薄膜の光学特性を説
明する図。
【図11】緑色光Gに関する長波長側緑帯域透過率Gl
tに対する波長λの関係を示す図。
【図12】図11における光学薄膜の光学的特性を示す
図。
【図13】緑色光Gに関する長波長側緑帯域透過率Gl
tに対する波長λの関係を示す図。
【図14】図13に関して光学薄膜の光学特性を示す
図。
【図15】緑色光Gの短波長側緑帯域透過率Gsrに対
して波長λの関係を示す図。
【図16】図15に関して光学薄膜の光学特性を示す
図。
【図17】緑色光Gの短波長側緑帯域透過率Gsrに対
する波長λの関係を示す図。
【図18】図17に関して光学薄膜の光学特性を示す
図。
【図19】青色光Bの青帯域反射率Brに対する波長λ
の関係を示す図。
【図20】図19に関する光学薄膜の光学特性を示す
図。
【図21】青色光Bの青帯域反射率Brに対する波長λ
の関係を示す図。
【図22】図21に関して光学薄膜の光学特性を示す
図。
【図23】従来の投写型表示装置の例を示す図。
【図24】従来の投写型表示装置のクロスプリズムの特
性を示す図。
【符号の説明】
1・・・投写型表示装置、3・・・光源、11・・・光
学装置、13・・・投写レンズ鏡筒、41・・・ダイク
ロイックプリズム(光合成部材)、41A・・・第4プ
リズム、41B・・・第3プリズム、41C・・・第1
プリズム、41D・・・第2プリズム、45,49,5
3・・・液晶表示パネル(光変調部材)、102・・・
スクリーン、120,130,140・・・色補正用ダ
イクロイックフィルター(色補正部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 9/00 360 G09F 9/00 360Z H04N 5/74 H04N 5/74 A 9/31 9/31 C (72)発明者 村上 恭一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を通すことで光変調を与え
    るための光変調部材と、 光源からの光あるいは光変調部材で光変調された光の色
    を補正する色補正部材と、 光透過特性と光反射特性を有する複数の光学薄膜を有
    し、色補正部材と光変調部材を通った光を合成する際
    に、色むらを防ぐために光学薄膜の光透過特性と光反射
    特性がそれぞれ異なっている光合成部材と、を備えるこ
    とを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 光合成部材は、 断面三角形状であり、赤色光が入射される光学薄膜を有
    する第1プリズムと、 断面三角形状であり、緑色光が入射される光学薄膜を有
    する第2プリズムと、 断面三角形状であり、青色光が入射される光学薄膜を有
    する第3プリズムと、 光学薄膜を有し、赤色光、緑色光、青色光を合成した光
    が出射する第4プリズムと、を貼り合わせて構成される
    ダイクロイックプリズムである請求項1に記載の光学装
    置。
  3. 【請求項3】 ダイクロイックプリズムの第1プリズム
    乃至第4プリズムにそれぞれ形成されている各光学薄膜
    は、各第1プリズム乃至第4プリズム上では一様に形成
    されているが、互いに異なる光透過特性と光反射特性を
    有する請求項2に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 色補正部材は、ダイクロイックフィルタ
    ーである請求項1に記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 色補正部材は、平板状あるいはレンズ状
    の基板と、この基板に形成された光透過特性と光反射特
    性を備えている光学薄膜とを有し、 色補正部材は、光軸に関して光変調部材の前側あるいは
    後側において光変調部材に平行に配置されている請求項
    1に記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 光源と、 光源からの光を通すことで光変調を与えるための光変調
    部材と、 光源からの光あるいは光変調部材で光変調された光の色
    を補正する色補正部材と、光透過特性と光反射特性を有
    する複数の光学薄膜を有し色補正部材と光変調部材を通
    った光を合成する際に、色むらを防ぐために光学薄膜の
    光透過特性と光反射特性がそれぞれ異なっている光合成
    部材と、を有する光学装置と、 合成された光を拡大して投写する投写レンズと、を備え
    ることを特徴とする光学装置を備える表示装置。
  7. 【請求項7】 光合成部材は、 断面三角形状であり、赤色光が入射される光学薄膜を有
    する第1プリズムと、 断面三角形状であり、緑色光が入射される光学薄膜を有
    する第2プリズムと、 断面三角形状であり、青色光が入射される光学薄膜を有
    する第3プリズムと、 光学薄膜を有し、赤色光、緑色光、青色光を合成した光
    が出射する第4プリズムと、を貼り合わせて構成される
    ダイクロイックプリズムである請求項1に記載の光学装
    置を備える表示装置。
  8. 【請求項8】 光変調部材は、画像を映し出す液晶表示
    装置である請求項6に記載の光学装置を備える表示装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079447A1 (ja) * 2003-03-06 2004-09-16 Seiko Epson Corporation プロジェクタ
US10271025B2 (en) 2014-09-03 2019-04-23 Canon Kabushiki Kaisha Color separating and combining system and projecting display apparatus including the same
US10508779B2 (en) 2015-10-16 2019-12-17 Seiko Epson Corporation Projector

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