JPH11174339A - 液浸系顕微鏡用対物レンズ - Google Patents
液浸系顕微鏡用対物レンズInfo
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- JPH11174339A JPH11174339A JP9363289A JP36328997A JPH11174339A JP H11174339 A JPH11174339 A JP H11174339A JP 9363289 A JP9363289 A JP 9363289A JP 36328997 A JP36328997 A JP 36328997A JP H11174339 A JPH11174339 A JP H11174339A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B21/00—Microscopes
- G02B21/16—Microscopes adapted for ultraviolet illumination ; Fluorescence microscopes
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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- G02B21/02—Objectives
- G02B21/025—Objectives with variable magnification
Landscapes
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- Optics & Photonics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高倍率で高開口数を有し、安価で落射蛍光観
察用として使用できる液浸系顕微鏡用対物レンズを提供
すること。 【解決手段】 物体側より順に、浸液と平面を接するよ
うに配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ
群G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを
含む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G
2と、負レンズと正レンズの接合から成る正パワーの第
3レンズ群G3と、第1の正レンズと負レンズと第2の
正レンズの3枚接合からなり、弱い屈折力を有する第4
レンズ群G4と、物体側に凸面を向けた正レンズと負レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成され、所
定の条件式を満足する。
察用として使用できる液浸系顕微鏡用対物レンズを提供
すること。 【解決手段】 物体側より順に、浸液と平面を接するよ
うに配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ
群G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを
含む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G
2と、負レンズと正レンズの接合から成る正パワーの第
3レンズ群G3と、第1の正レンズと負レンズと第2の
正レンズの3枚接合からなり、弱い屈折力を有する第4
レンズ群G4と、物体側に凸面を向けた正レンズと負レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成され、所
定の条件式を満足する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高倍率、高開口数を
有する顕微鏡用対物レンズ、特に安価で、かつ落射蛍光
観察用として使用できる液浸系顕微鏡用対物レンズに関
する。
有する顕微鏡用対物レンズ、特に安価で、かつ落射蛍光
観察用として使用できる液浸系顕微鏡用対物レンズに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、生物関係の研究分野において短波
長の光、特に紫外線を励起光として標本に照射して、試
料が発する蛍光を観察する蛍光顕微鏡が広く用いられて
いる。紫外線励起光として、波長が365nmであるi
線、または生体内のCa2+イオンを観察するための34
0nm励起光が主として用いられている。試料の発する
蛍光は非常に微弱なので、紫外線励起光を標本に照射し
十分な明るさの蛍光像を得るためには、340nmの励
起波長に対し対物レンズの透過率が少なくとも20%以
上は必要である。
長の光、特に紫外線を励起光として標本に照射して、試
料が発する蛍光を観察する蛍光顕微鏡が広く用いられて
いる。紫外線励起光として、波長が365nmであるi
線、または生体内のCa2+イオンを観察するための34
0nm励起光が主として用いられている。試料の発する
蛍光は非常に微弱なので、紫外線励起光を標本に照射し
十分な明るさの蛍光像を得るためには、340nmの励
起波長に対し対物レンズの透過率が少なくとも20%以
上は必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、蛍光観
察用顕微鏡対物では、紫外線励起光に対して所定の透過
率を確保しなければならない。しかし、紫外線励起光の
ような短波長域において良好な透過率を有する硝材は限
定されている。
察用顕微鏡対物では、紫外線励起光に対して所定の透過
率を確保しなければならない。しかし、紫外線励起光の
ような短波長域において良好な透過率を有する硝材は限
定されている。
【0004】また、対物レンズを構成するレンズ光学材
料自体が紫外線励起光により蛍光を発したり、または着
色して透過率が低下するものがある。上述のように試料
の発する蛍光は微弱なことが多いので、光学材料自体が
発光したり着色すると標本像のコントラストが低下して
しまう。したがって、蛍光を発したり着色が生ずるよう
な光学材料は、蛍光観察用の顕微鏡対物レンズには適し
ていない。
料自体が紫外線励起光により蛍光を発したり、または着
色して透過率が低下するものがある。上述のように試料
の発する蛍光は微弱なことが多いので、光学材料自体が
発光したり着色すると標本像のコントラストが低下して
しまう。したがって、蛍光を発したり着色が生ずるよう
な光学材料は、蛍光観察用の顕微鏡対物レンズには適し
ていない。
【0005】上述のように蛍光観察用の顕微鏡対物レン
ズに使用できる光学材料には種々の制約が存在する。例
えば、例えば、アッベ数が30以上のガラスについてみ
ると、アッベ数が49以下、かつd線(λ=587.5
6nm)に対する屈折率が1.7以上の硝子は使用でき
ない。
ズに使用できる光学材料には種々の制約が存在する。例
えば、例えば、アッベ数が30以上のガラスについてみ
ると、アッベ数が49以下、かつd線(λ=587.5
6nm)に対する屈折率が1.7以上の硝子は使用でき
ない。
【0006】かかる制約のもとで設計された対物とし
て、特開昭55−79406号公報に開示されたレンズ
が挙げられる。しかしながら、該レンズは開口数が0.
65であり、明るさの点で十分ではなく問題である。ま
た、特開平5−142477号公報に開示されたレンズ
は、開口数が大きく像面も平坦であり、2次スペクトル
も良く除去されている。しかし、レンズ構成枚数が多い
ので透過率が低くなっており問題である。
て、特開昭55−79406号公報に開示されたレンズ
が挙げられる。しかしながら、該レンズは開口数が0.
65であり、明るさの点で十分ではなく問題である。ま
た、特開平5−142477号公報に開示されたレンズ
は、開口数が大きく像面も平坦であり、2次スペクトル
も良く除去されている。しかし、レンズ構成枚数が多い
ので透過率が低くなっており問題である。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、高倍率、かつ高開口数を有し、安価で落射蛍光観
察用として使用できるセミアポクロマート級の液浸系顕
微鏡用対物レンズを提供することを目的とする。
あり、高倍率、かつ高開口数を有し、安価で落射蛍光観
察用として使用できるセミアポクロマート級の液浸系顕
微鏡用対物レンズを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の液浸系顕微鏡用対物レンズでは、物体側より
順に、浸液と平面を接するように配置された平凸レンズ
を含む正パワーの第1レンズ群G1と、物体側に凹面を
向けた正メニスカスレンズを含む単レンズ群で構成され
た正パワーの第2レンズ群G2と、負レンズと正レンズ
の接合から成る正パワーの第3レンズ群G3と、第1の
正レンズと負レンズと第2の正レンズの3枚接合からな
り、弱い屈折力を有する第4レンズ群G4と、物体側に
凸面を向けた正レンズと負レンズの接合からなる第5レ
ンズ群G5とで構成され、液浸系顕微鏡用対物レンズ全
体の焦点距離をfTとし、前記第4レンズ群G4全体の
焦点距離をfG4とし、前記第4レンズ群G4のうちの
正レンズのアッベ数をνG4Pとし、前記第4レンズ群
G4のうちの負レンズのアッベ数をνG4Nとし、前記
第2レンズ群G2の正メニスカスレンズのアッベ数をν
G2としたとき、 |fG4/fT|≧15 (1) νG4P−νG4N≧48 (2) νG2≧45 (3) の条件を満足することを特徴とする。
に本発明の液浸系顕微鏡用対物レンズでは、物体側より
順に、浸液と平面を接するように配置された平凸レンズ
を含む正パワーの第1レンズ群G1と、物体側に凹面を
向けた正メニスカスレンズを含む単レンズ群で構成され
た正パワーの第2レンズ群G2と、負レンズと正レンズ
の接合から成る正パワーの第3レンズ群G3と、第1の
正レンズと負レンズと第2の正レンズの3枚接合からな
り、弱い屈折力を有する第4レンズ群G4と、物体側に
凸面を向けた正レンズと負レンズの接合からなる第5レ
ンズ群G5とで構成され、液浸系顕微鏡用対物レンズ全
体の焦点距離をfTとし、前記第4レンズ群G4全体の
焦点距離をfG4とし、前記第4レンズ群G4のうちの
正レンズのアッベ数をνG4Pとし、前記第4レンズ群
G4のうちの負レンズのアッベ数をνG4Nとし、前記
第2レンズ群G2の正メニスカスレンズのアッベ数をν
G2としたとき、 |fG4/fT|≧15 (1) νG4P−νG4N≧48 (2) νG2≧45 (3) の条件を満足することを特徴とする。
【0009】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記液浸系顕微鏡用対物レンズの焦点距離をfTとし、前
記第3レンズ群G3全体の焦点距離をfG3とし、前記
第3レンズ群G3の正レンズのアッベ数をνG3Pと
し、前記第3レンズ群G3の負レンズのアッベ数をνG
3Nとしたとき、 fG3/fT≧5 (4) νG3P−νG3N≧55 (5) の条件を満足するが望ましい。
記液浸系顕微鏡用対物レンズの焦点距離をfTとし、前
記第3レンズ群G3全体の焦点距離をfG3とし、前記
第3レンズ群G3の正レンズのアッベ数をνG3Pと
し、前記第3レンズ群G3の負レンズのアッベ数をνG
3Nとしたとき、 fG3/fT≧5 (4) νG3P−νG3N≧55 (5) の条件を満足するが望ましい。
【0010】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記液浸系顕微鏡用対物レンズの倍率をβとし、前記液浸
系顕微鏡用対物レンズの開口数をNAとし、前記第5レ
ンズ群G5の正レンズのアッベ数をνG5Pとし、前記
第5レンズ群G5の負レンズのアッベ数をνG5Nとし
たとき、 (νG5N−νG5P)・β/NA≧550 (6) の条件を満足することが望ましい。
記液浸系顕微鏡用対物レンズの倍率をβとし、前記液浸
系顕微鏡用対物レンズの開口数をNAとし、前記第5レ
ンズ群G5の正レンズのアッベ数をνG5Pとし、前記
第5レンズ群G5の負レンズのアッベ数をνG5Nとし
たとき、 (νG5N−νG5P)・β/NA≧550 (6) の条件を満足することが望ましい。
【0011】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記第4レンズ群G4において、前記第1の正レンズの物
体側レンズ面の曲率半径をRG4F1とし、前記第1の
正レンズの像側レンズ面の曲率半径をRG4F2とし、
前記第1の正レンズの中心厚をDG4Fとし、前記第1
の正レンズを構成する光学材料のd線(λ=587.5
6nm)に対する屈折率をNG4Fとし、前記第2の正
レンズの物体側レンズ面の曲率半径をRG4R1とし、
前記第2の正レンズの像側レンズ面の曲率半径をRG4
R2とし、前記第2の正レンズの中心厚をDG4Rと
し、前記第2の正レンズを構成する光学材料のd線(λ
=587.56nm)に対する屈折率をNG4Rとした
とき、 |RG4F1|=|RG4R2| (7) |RG4F2|=|RG4R1| (8) |DG4F|=|DG4R| (9) |NG4F|=|NG4R| (10) |RG4F1|>|RG4F2| (11) |RG4R1|<|RG4R2| (12) の条件を満足することが望ましい。
記第4レンズ群G4において、前記第1の正レンズの物
体側レンズ面の曲率半径をRG4F1とし、前記第1の
正レンズの像側レンズ面の曲率半径をRG4F2とし、
前記第1の正レンズの中心厚をDG4Fとし、前記第1
の正レンズを構成する光学材料のd線(λ=587.5
6nm)に対する屈折率をNG4Fとし、前記第2の正
レンズの物体側レンズ面の曲率半径をRG4R1とし、
前記第2の正レンズの像側レンズ面の曲率半径をRG4
R2とし、前記第2の正レンズの中心厚をDG4Rと
し、前記第2の正レンズを構成する光学材料のd線(λ
=587.56nm)に対する屈折率をNG4Rとした
とき、 |RG4F1|=|RG4R2| (7) |RG4F2|=|RG4R1| (8) |DG4F|=|DG4R| (9) |NG4F|=|NG4R| (10) |RG4F1|>|RG4F2| (11) |RG4R1|<|RG4R2| (12) の条件を満足することが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】上述の構成のように、本発明で
は、第1群レンズG1は平凸レンズを含んでいる。該平
凸レンズの硝材は浸液及びカバー硝子とほぼ同じ屈折率
を有しており、また凸面の曲率はほぼアプラナティック
面となっているため、球面収差及びコマ収差の発生を最
小限に抑えることができる。
は、第1群レンズG1は平凸レンズを含んでいる。該平
凸レンズの硝材は浸液及びカバー硝子とほぼ同じ屈折率
を有しており、また凸面の曲率はほぼアプラナティック
面となっているため、球面収差及びコマ収差の発生を最
小限に抑えることができる。
【0013】また、第2群レンズG2は物体に凹面を向
けた正メニスカスレンズを含んでおり、該メニスカスレ
ンズがアプラナティック条件をほぼ満たしているため、
上記平凸レンズと同様に球面収差及びコマ収差の発生を
最小限に抑えることができる。第3群貼合レンズ群G3
では、主として第1レンズ群G1、第2レンズ群G2で
発生した球面収差及び軸上色収差を補正する。第4群貼
合レンズ群G4でも同様に、第3レンズ群G3で補正し
きれなかった球面収差及び軸上色収差を補正してり、さ
らに、第5群貼合レンズ銀G5ではコマ収差、非点収差
及び倍率色収差の補正を行っている。
けた正メニスカスレンズを含んでおり、該メニスカスレ
ンズがアプラナティック条件をほぼ満たしているため、
上記平凸レンズと同様に球面収差及びコマ収差の発生を
最小限に抑えることができる。第3群貼合レンズ群G3
では、主として第1レンズ群G1、第2レンズ群G2で
発生した球面収差及び軸上色収差を補正する。第4群貼
合レンズ群G4でも同様に、第3レンズ群G3で補正し
きれなかった球面収差及び軸上色収差を補正してり、さ
らに、第5群貼合レンズ銀G5ではコマ収差、非点収差
及び倍率色収差の補正を行っている。
【0014】上述の収差補正を効果的に行うため、第2
群レンズG2及び第4群貼合レンズ群G4については、
以下の条件式(1)および(2)、または(3)、 |fG4/fT|≧15 (1) νG4P−νG4N≧48 (2) νG2≧45 (3) を満足することが望ましい。
群レンズG2及び第4群貼合レンズ群G4については、
以下の条件式(1)および(2)、または(3)、 |fG4/fT|≧15 (1) νG4P−νG4N≧48 (2) νG2≧45 (3) を満足することが望ましい。
【0015】ここで、fTは対物レンズ全体の焦点距離
を、fG4は前記第4貼合レンズ群G4全体の焦点距離
を、νG4Pは前記第4群貼合レンズ群G4の正レンズ
のアッベ数をνG4Nは前記第4群貼合レンズ群G4の
負レンズのアッベ数をνG2は前記第2レンズ群G2の
正メニスカスレンズのアッベ数をそれぞれ表している。
を、fG4は前記第4貼合レンズ群G4全体の焦点距離
を、νG4Pは前記第4群貼合レンズ群G4の正レンズ
のアッベ数をνG4Nは前記第4群貼合レンズ群G4の
負レンズのアッベ数をνG2は前記第2レンズ群G2の
正メニスカスレンズのアッベ数をそれぞれ表している。
【0016】また、条件式(2)は、第4レンズ群G4
のうち、前記第1の正レンズと負レンズおよび前記第2
の正レンズと負レンズのいずれか一方について満足する
ことが望ましい。さらに好ましくは、前記第1の正と負
レンズおよび前記第2の正レンズと負レンズの両方につ
いて満足することが望ましい。
のうち、前記第1の正レンズと負レンズおよび前記第2
の正レンズと負レンズのいずれか一方について満足する
ことが望ましい。さらに好ましくは、前記第1の正と負
レンズおよび前記第2の正レンズと負レンズの両方につ
いて満足することが望ましい。
【0017】条件式(1)及び(2)は、第1レンズ群
G1から第3貼合レンズ群G3において発生した球面収
差及び軸上色収差を効果的に補正するための条件を規定
している。条件式(1)及び(2)の下限値を下回る
と、球面収差及び軸上色収差が補正不足となってしま
う。
G1から第3貼合レンズ群G3において発生した球面収
差及び軸上色収差を効果的に補正するための条件を規定
している。条件式(1)及び(2)の下限値を下回る
と、球面収差及び軸上色収差が補正不足となってしま
う。
【0018】条件式(3)は、第2レンズ群G2で発生
する倍率及び軸上色収差量を制限するための条件を規定
している。条件式(3)式の下限値を下回ると、倍率及
び軸上色収差が補正不足となってしまう。
する倍率及び軸上色収差量を制限するための条件を規定
している。条件式(3)式の下限値を下回ると、倍率及
び軸上色収差が補正不足となってしまう。
【0019】また、収差補正を効果的に行うため、第3
貼合レンズ群G3について、以下の条件式(4)、
(5)、 fG3/fT≧5 (4) νG3P−νG3N≧55 (5) を満足することが望ましい。
貼合レンズ群G3について、以下の条件式(4)、
(5)、 fG3/fT≧5 (4) νG3P−νG3N≧55 (5) を満足することが望ましい。
【0020】ここで、fTは対物レンズ全体の焦点距離
を、fG3は第3貼合レンズ群G3全体の焦点距離を、
νG3Pは第3貼合レンズ群G3の正レンズのアッベ数
を、νG3Nは第3貼合レンズ群G3の負レンズのアッ
ベ数をそれぞれ表している。
を、fG3は第3貼合レンズ群G3全体の焦点距離を、
νG3Pは第3貼合レンズ群G3の正レンズのアッベ数
を、νG3Nは第3貼合レンズ群G3の負レンズのアッ
ベ数をそれぞれ表している。
【0021】条件式(4)及び(5)は、第1レンズ群
G1及び第2レンズ群G2で発生した球面収差及び軸上
色収差を効果的に補正するための条件を規定している。
条件式(4)、(5)の下限値を下回ると、球面収差及
び軸上色収差が補正不足となってしまう。
G1及び第2レンズ群G2で発生した球面収差及び軸上
色収差を効果的に補正するための条件を規定している。
条件式(4)、(5)の下限値を下回ると、球面収差及
び軸上色収差が補正不足となってしまう。
【0022】また、収差補正を効果的に行うため、第5
貼合レンズ群G5について以下の条件式、 (νG5N−νG5P)・β/NA≧550 (6) を満足することが望ましい。
貼合レンズ群G5について以下の条件式、 (νG5N−νG5P)・β/NA≧550 (6) を満足することが望ましい。
【0023】ここで、βは顕微鏡対物レンズの倍率を、
NAは顕微鏡対物レンズの開口数を、νG5Nは第5貼
合レンズ群の負レンズのアッベ数を、νG5Pは第5貼
合レンズ群の正レンズのアッベ数をそれぞれ表してい
る。なお、「顕微鏡対物レンズの倍率」とは、後述する
結像レンズと組み合わせた場合の倍率をいう。
NAは顕微鏡対物レンズの開口数を、νG5Nは第5貼
合レンズ群の負レンズのアッベ数を、νG5Pは第5貼
合レンズ群の正レンズのアッベ数をそれぞれ表してい
る。なお、「顕微鏡対物レンズの倍率」とは、後述する
結像レンズと組み合わせた場合の倍率をいう。
【0024】条件式(6)は、倍率色収差を効果的に補
正するための条件を規定している。条件式(6)の下限
値を下回ると、倍率色収差が補正不足となり、また、無
理に倍率色収差を補正するとコマの色収差が発生してし
まう。
正するための条件を規定している。条件式(6)の下限
値を下回ると、倍率色収差が補正不足となり、また、無
理に倍率色収差を補正するとコマの色収差が発生してし
まう。
【0025】また、第4貼合レンズ群G4については以
下の条件式(7)乃至(12)、 |RG4F1|=|RG4R2| (7) |RG4F2|=|RG4R1| (8) |DG4F|=|DG4R| (9) |NG4F|=|NG4R| (10) |RG4F1|>|RG4F2| (11) |RG4R1|<|RG4R2| (12) を満足することが望ましい。
下の条件式(7)乃至(12)、 |RG4F1|=|RG4R2| (7) |RG4F2|=|RG4R1| (8) |DG4F|=|DG4R| (9) |NG4F|=|NG4R| (10) |RG4F1|>|RG4F2| (11) |RG4R1|<|RG4R2| (12) を満足することが望ましい。
【0026】ここで、各符号は第4レンズ群G4におけ
るレンズに関するものであり、RG4F1は第1の正レ
ンズの物体側レンズ面の曲率半径を、RG4F2は第1
の正レンズの像側レンズ面の曲率半径を、RG4R1は
第2の正レンズの物体側レンズ面の曲率半径を、RG4
R2は第2の正レンズの像側レンズ面の曲率半径を、D
G4Fは第1の正レンズの中心厚を、DG4Rは第2の
正レンズの中心厚を、NG4Fは第1の正レンズを構成
する光学材料のd線(λ=587.56nm)に対する
屈折率を、NG4Rは第2の正レンズを構成する光学材
料のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率をそ
れぞれ表している。
るレンズに関するものであり、RG4F1は第1の正レ
ンズの物体側レンズ面の曲率半径を、RG4F2は第1
の正レンズの像側レンズ面の曲率半径を、RG4R1は
第2の正レンズの物体側レンズ面の曲率半径を、RG4
R2は第2の正レンズの像側レンズ面の曲率半径を、D
G4Fは第1の正レンズの中心厚を、DG4Rは第2の
正レンズの中心厚を、NG4Fは第1の正レンズを構成
する光学材料のd線(λ=587.56nm)に対する
屈折率を、NG4Rは第2の正レンズを構成する光学材
料のd線(λ=587.56nm)に対する屈折率をそ
れぞれ表している。
【0027】条件式(7)乃至(10)は、第4貼合レ
ンズ群G4における2枚の正レンズが共に同じレンズ素
子で構成されるための条件を規定している。かかる条件
を満足することにより本発明にかかる顕微鏡用対物レン
ズを構成するレンズ素子のうち2枚のレンズ素子が加工
できることになる。このため、使用する硝種の数が減
り、さらにレンズの曲率及び中心厚を揃えることができ
るためレンズ加工治具も減り、全体の工数も減ることに
なり、大幅なコスト低減を図ることができる。
ンズ群G4における2枚の正レンズが共に同じレンズ素
子で構成されるための条件を規定している。かかる条件
を満足することにより本発明にかかる顕微鏡用対物レン
ズを構成するレンズ素子のうち2枚のレンズ素子が加工
できることになる。このため、使用する硝種の数が減
り、さらにレンズの曲率及び中心厚を揃えることができ
るためレンズ加工治具も減り、全体の工数も減ることに
なり、大幅なコスト低減を図ることができる。
【0028】条件式(11)及び(12)は2枚の正レ
ンズ素子において曲率の強いレンズ面を互いに向き合わ
せて配置するための条件を規定している。かかる条件式
を満足することにより、第4貼合レンズ群G4内におけ
る各レンズ面で担う屈折力が分散される。条件式(1
1)及び(12)を満足しないとき、第4貼合レンズ群
G4内において大幅な球面収差及びコマ収差が発生し、
収差補正が困難となってしまう。
ンズ素子において曲率の強いレンズ面を互いに向き合わ
せて配置するための条件を規定している。かかる条件式
を満足することにより、第4貼合レンズ群G4内におけ
る各レンズ面で担う屈折力が分散される。条件式(1
1)及び(12)を満足しないとき、第4貼合レンズ群
G4内において大幅な球面収差及びコマ収差が発生し、
収差補正が困難となってしまう。
【0029】また、2枚の正レンズが共に同じレンズ素
子で構成されていれば、屈折面は非球面でよく、また屈
折率についても正レンズ内で一定である必要はない。即
ち、2枚の正レンズの非球面係数や屈折率分布が共に同
じであれば良い。このことは、各々物体側及び像側正レ
ンズをお互いに置き換えても等価であることを意味して
いる。
子で構成されていれば、屈折面は非球面でよく、また屈
折率についても正レンズ内で一定である必要はない。即
ち、2枚の正レンズの非球面係数や屈折率分布が共に同
じであれば良い。このことは、各々物体側及び像側正レ
ンズをお互いに置き換えても等価であることを意味して
いる。
【0030】
【実施例】本発明の実施例にかかる液浸系顕微鏡用対物
レンズについて添付図面に基づいて説明する。
レンズについて添付図面に基づいて説明する。
【0031】(第1実施例)図1は、本発明の第1実施
例にかかる液浸系顕微鏡用対物レンズのレンズ構成を示
す図である。
例にかかる液浸系顕微鏡用対物レンズのレンズ構成を示
す図である。
【0032】物体側より順に、浸液と平面を接するよう
に配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ群
G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを含
む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G2
と、負メニスカスレンズと両凸レンズの接合から成る正
パワーの第3レンズ群G3と、両凸レンズと両凹レンズ
と両凸レンズの3枚接合からなる弱い屈折力の第4レン
ズ群G4と、物体側に凸面を向けた両凸レンズと両凹レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成されてい
る。
に配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ群
G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを含
む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G2
と、負メニスカスレンズと両凸レンズの接合から成る正
パワーの第3レンズ群G3と、両凸レンズと両凹レンズ
と両凸レンズの3枚接合からなる弱い屈折力の第4レン
ズ群G4と、物体側に凸面を向けた両凸レンズと両凹レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成されてい
る。
【0033】以下の表1に第1実施例にかかる対物レン
ズの諸元値を掲げる。表中において、面番号は物体側か
ら数えたレンズ面の番号、rはレンズ面の曲率半径、d
はレンズ面の間隔、ndはレンズのd線(λ=587.
56nm)に対する屈折率、νdはレンズのアッベ数を
それぞれ表している。かかる符号は以下の第1乃至第4
実施例の諸元値において共通である。
ズの諸元値を掲げる。表中において、面番号は物体側か
ら数えたレンズ面の番号、rはレンズ面の曲率半径、d
はレンズ面の間隔、ndはレンズのd線(λ=587.
56nm)に対する屈折率、νdはレンズのアッベ数を
それぞれ表している。かかる符号は以下の第1乃至第4
実施例の諸元値において共通である。
【0034】また、以下の第1乃至第4実施例にかかる
対物レンズは全て油浸系であり、カバー硝子厚さは0.
17mm、屈折率及びアッベ数は各々nd=1.52
2、νd=58.8、また、使用するオイルの屈折率及
びアッベ数は各々nd=1.15154、νd=41.
4として設計されている。
対物レンズは全て油浸系であり、カバー硝子厚さは0.
17mm、屈折率及びアッベ数は各々nd=1.52
2、νd=58.8、また、使用するオイルの屈折率及
びアッベ数は各々nd=1.15154、νd=41.
4として設計されている。
【0035】
【表1】焦点距離fT=5mm 倍率β=40X 開口数NA=1.30 面番号 r d nd νd 1 ∞ 3.2 1.5182 58.9 2 -2.430 0.2 3 -12.051 4.3 1.4970 81.1 4 -5.930 0.2 5 -132.224 4.0 1.4970 81.1 6 -14.495 0.2 7 66.221 1.0 1.6200 36.3 8 12.264 7.3 1.4339 95.2 9 -13.504 2.0 10 61.030 4.5 1.4339 95.2 11 -13.200 1.0 1.6134 43.8 12 13.200 4.5 1.4339 95.2 13 -61.030 23.5 14 31.604 3.6 1.6247 38.1 15 -18.541 1.0 1.4645 65.8 16 15.954 (条件対応値) (1) |fG4/fT| 16.5 (2) νG4P−νG4N 51.4 (3) νG2 81.1 (4) fG3/fT 7.4 (5) νG3P−νG3N 58.9 (6)(νG5N−νG5P)・β/NA 852 (7) |RG4F1|=|RG4R2| 61.030 (8) |RG4F2|=|RG4R1| 13.200 (9) |DG4F|=|DG4R| 4.5 (10) |NG4F|=|NG4R| 1.4339 (11) |RG4F1|=61.030>|RG4F2|=13.200 (12) |RG4R1|=13.200<|RG4R2|=61.030
【0036】図2は、第1実施例にかかる顕微鏡対物レ
ンズの球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示
す図である。各収差図において、Yは像高を、NAは開
口数を、dはd線(λ=587.56nm)を、CはC
線(λ=656.28nm)を、FはF線(λ=48
6.13nm)を、gはg線(λ=435.6nm)を
それぞれ示している。非点収差、コマ収差および歪曲収
差については像高Y=11mmまで示している。また、
非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面を示
し、破線はメリジオナル像面を示している。かかる収差
図中の符号は第1乃至第4実施例について全て同様であ
る。各収差図から明らかなように諸収差が良好に補正さ
れていることがわかる。
ンズの球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示
す図である。各収差図において、Yは像高を、NAは開
口数を、dはd線(λ=587.56nm)を、CはC
線(λ=656.28nm)を、FはF線(λ=48
6.13nm)を、gはg線(λ=435.6nm)を
それぞれ示している。非点収差、コマ収差および歪曲収
差については像高Y=11mmまで示している。また、
非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面を示
し、破線はメリジオナル像面を示している。かかる収差
図中の符号は第1乃至第4実施例について全て同様であ
る。各収差図から明らかなように諸収差が良好に補正さ
れていることがわかる。
【0037】(第2実施例)図3は、本発明の第2実施
例にかかる液浸系顕微鏡用対物レンズのレンズ構成を示
す図である。
例にかかる液浸系顕微鏡用対物レンズのレンズ構成を示
す図である。
【0038】物体側より順に、浸液と平面を接するよう
に配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ群
G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを含
む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G2
と、負メニスカスレンズと両凸レンズの接合から成る正
パワーの第3レンズ群G3と、両凸レンズと両凹レンズ
と両凸レンズの3枚接合からなる弱い屈折力の第4レン
ズ群G4と、物体側に凸面を向けた両凸レンズと両凹レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成されてい
る。
に配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ群
G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを含
む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G2
と、負メニスカスレンズと両凸レンズの接合から成る正
パワーの第3レンズ群G3と、両凸レンズと両凹レンズ
と両凸レンズの3枚接合からなる弱い屈折力の第4レン
ズ群G4と、物体側に凸面を向けた両凸レンズと両凹レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成されてい
る。
【0039】以下の表2に第2実施例にかかる対物レン
ズの諸元値を掲げる。
ズの諸元値を掲げる。
【0040】
【表2】焦点距離fT=5mm 倍率β=40X 開口数NA=1.30 面番号 r d nd νd 1 ∞ 3.05 1.5182 58.9 2 -2.430 0.2 3 -7.400 4.75 1.4903 83.8 4 -5.742 0.2 5 -27.508 3.5 1.4903 83.8 6 -12.130 0.2 7 61.840 1.1 1.6034 38.0 8 16.001 7.6 1.4339 95.2 9 -14.734 2.0 10 31.106 5.5 1.4339 95.2 11 -17.669 1.1 1.5814 40.8 12 11.502 5.5 1.4339 95.2 13 -163.244 20.5 14 36.551 4.0 1.6247 38.1 15 -16.001 1.1 1.4875 70.4 16 16.001 (条件対応値) (1) |fG4/fT| 57.4 (2) νG4P−νG4N 54.4 (3) νG2≧45 83.8 (4) fG3/fT≧5 7.0 (5) νG3P−νG3N≧55 57.2 (6)(νG5N−νG5P)・β/NA 994 (7) |RG4F1|=|RG4R2| 31.106 (8) |RG4F2|=|RG4R1| 17.669 (9) |DG4F|=|DG4R| 5.5 (10) |NG4F|=|NG4R| 1.4339 (11) |RG4F1|=31.106>|RG4F2|=17.669 (12) |RG4R1|=17.669<|RG4R2|=31.106
【0041】図4は、第2実施例にかかる顕微鏡対物レ
ンズの球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示
す図である。各収差図から明らかなように諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
ンズの球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示
す図である。各収差図から明らかなように諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
【0042】(第3実施例)図5は、本発明の第3実施
例にかかる液浸系顕微鏡用対物レンズのレンズ構成を示
す図である。
例にかかる液浸系顕微鏡用対物レンズのレンズ構成を示
す図である。
【0043】物体側より順に、浸液と平面を接するよう
に配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ群
G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを含
む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G2
と、負メニスカスレンズと両凸レンズの接合から成る正
パワーの第3レンズ群G3と、両凸レンズと両凹レンズ
と両凸レンズの3枚接合からなる弱い屈折力の第4レン
ズ群G4と、物体側に凸面を向けた両凸レンズと両凹レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成されてい
る。
に配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ群
G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを含
む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G2
と、負メニスカスレンズと両凸レンズの接合から成る正
パワーの第3レンズ群G3と、両凸レンズと両凹レンズ
と両凸レンズの3枚接合からなる弱い屈折力の第4レン
ズ群G4と、物体側に凸面を向けた両凸レンズと両凹レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成されてい
る。
【0044】以下の表3に第3実施例にかかる対物レン
ズの諸元値を掲げる。
ズの諸元値を掲げる。
【0045】
【表3】焦点距離fT=2mm 倍率β=100X 開口数NA=1.30 面番号 r d nd νd 1 ∞ 1.9 1.5182 58.9 2 -1.442 0.1 3 -10.413 2.0 1.7707 50.2 4 -4.370 0.1 5 53.399 0.75 1.6200 36.3 6 8.551 3.8 1.4339 95.2 7 -6.091 2.5 8 17.400 3.0 1.4339 95.2 9 -6.561 0.75 1.5814 40.8 10 6.561 3.0 1.4339 95.2 11 -17.400 40.4 12 12.702 3.0 1.6200 36.3 13 -5.551 1.3 1.6134 43.8 14 9.508 (条件対応値) (1) |fG4/fT| 73.1 (2) νG4P−νG4N 54.4 (3) νG2 50.2 (4) fG3/fT 8.0 (5) νG3P−νG3N 58.9 (6)(νG5N−νG5P)・β/NA 577 (7) |RG4F1|=|RG4R2| 17.400 (8) |RG4F2|=|RG4R1| 6.561 (9) |DG4F|=|DG4R| 3.0 (10) |NG4F|=|NG4R| 1.4339 (11) |RG4F1|=17.400>|RG4F2|= 6.561 (12) |RG4R1|= 6.561<|RG4R2|=17.400
【0046】図6は、第3実施例にかかる顕微鏡対物レ
ンズの球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示
す図である。各収差図から明らかなように諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
ンズの球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示
す図である。各収差図から明らかなように諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
【0047】(第4実施例)第4実施例にかかる液浸系
顕微鏡用対物レンズのレンズ構成は上記第3実施例とほ
ぼ同様なのでレンズ構成を示す図は省略する。
顕微鏡用対物レンズのレンズ構成は上記第3実施例とほ
ぼ同様なのでレンズ構成を示す図は省略する。
【0048】物体側より順に、浸液と平面を接するよう
に配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ群
G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを含
む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G2
と、負メニスカスレンズと両凸レンズの接合から成る正
パワーの第3レンズ群G3と、両凸レンズと両凹レンズ
と両凸レンズの3枚接合からなる弱い屈折力の第4レン
ズ群G4と、物体側に凸面を向けた両凸レンズと両凹レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成されてい
る。
に配置された平凸レンズを含む正パワーの第1レンズ群
G1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを含
む単レンズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G2
と、負メニスカスレンズと両凸レンズの接合から成る正
パワーの第3レンズ群G3と、両凸レンズと両凹レンズ
と両凸レンズの3枚接合からなる弱い屈折力の第4レン
ズ群G4と、物体側に凸面を向けた両凸レンズと両凹レ
ンズの接合からなる第5レンズ群G5とで構成されてい
る。
【0049】以下の表4に第4実施例にかかる対物レン
ズの諸元値を掲げる。
ズの諸元値を掲げる。
【0050】
【表4】焦点距離fT=2mm 倍率β=100X 開口数NA=1.30 面番号 r d nd νd 1 ∞ 1.85 1.5182 58.9 2 -1.442 0.1 3 -9.400 2.0 1.7481 52.3 4 -4.070 0.1 5 35.041 0.7 1.62 36.3 6 8.153 3.9 1.4339 95.2 7 -6.301 1.5 8 18.479 3.0 1.4339 95.2 9 -6.452 0.75 1.5814 40.8 10 6.452 3.0 1.4339 95.2 11 -18.479 43.0 12 12.288 2.5 1.6200 36.3 13 -6.257 0.75 1.6134 43.8 14 9.637 (条件対応値) (1) |fG4/fT| 152.3 (2) νG4P−νG4N 54.4 (3) νG2 52.3 (4) fG3/fT 7.8 (5) νG3P−νG3N 58.9 (6)(νG5N−νG5P)・β/NA 577 (7) |RG4F1|=|RG4R2| 18.479 (8) |RG4F2|=|RG4R1| 6.452 (9) |DG4F|=|DG4R| 3.0 (10) |NG4F|=|NG4R| 1.4339 (11) |RG4F1|=18.479>|RG4F2|=6.452 (12) |RG4R1|=6.452 <|RG4R2|=18.479
【0051】図7は、第4実施例にかかる顕微鏡対物レ
ンズの球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示
す図である。各収差図から明らかなように諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
ンズの球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示
す図である。各収差図から明らかなように諸収差が良好
に補正されていることがわかる。
【0052】なお、上記各実施例の対物レンズは無限遠
設計であり、例えば以下表5に諸元値を示す結像レンズ
と組み合わせて使用される。表中に示す各符号は上記各
実施例と同様である。また、前述したように顕微鏡対物
レンズの倍率とは、上記各実施例の対物レンズと上記結
像レンズを組み合わせた場合の倍率をいう。さらに、上
記各第1乃至第4実施例にかかる対物レンズと上記結像
レンズの間の間隔は80mm〜200mmの間のいずれ
の位置でも良いが、上記の諸収差図は間隔を140mm
とした場合についての収差を示している。
設計であり、例えば以下表5に諸元値を示す結像レンズ
と組み合わせて使用される。表中に示す各符号は上記各
実施例と同様である。また、前述したように顕微鏡対物
レンズの倍率とは、上記各実施例の対物レンズと上記結
像レンズを組み合わせた場合の倍率をいう。さらに、上
記各第1乃至第4実施例にかかる対物レンズと上記結像
レンズの間の間隔は80mm〜200mmの間のいずれ
の位置でも良いが、上記の諸収差図は間隔を140mm
とした場合についての収差を示している。
【0053】
【表5】 面番号 r d nd νd 1 75.045 5.1 1.6228 57.0 2 -75.045 2.0 1.7500 35.2 3 1600.580 7.5 4 50.256 5.1 1.6676 42.0 5 -84.541 1.8 1.6127 44.4 6 36.911
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
倍率、かつ高開口数を有し、安価で落射蛍光観察用とし
て使用できるセミアポクロマート級の液浸系顕微鏡用対
物レンズを達成できる。
倍率、かつ高開口数を有し、安価で落射蛍光観察用とし
て使用できるセミアポクロマート級の液浸系顕微鏡用対
物レンズを達成できる。
【図1】本発明の第1実施例にかかる液浸系顕微鏡用対
物レンズの構成を示す図である。
物レンズの構成を示す図である。
【図2】第1実施例における諸収差図である。
【図3】本発明の第2実施例にかかる液浸系顕微鏡用対
物レンズの構成を示す図である。
物レンズの構成を示す図である。
【図4】第2実施例における諸収差図である。
【図5】本発明の第3,4実施例にかかる液浸系顕微鏡
用対物レンズの構成を示す図である。
用対物レンズの構成を示す図である。
【図6】第3実施例における諸収差図である。
【図7】第4実施例における諸収差図である。
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群 G5 第5レンズ群
Claims (4)
- 【請求項1】 物体側より順に、 浸液と平面を接するように配置された平凸レンズを含む
正パワーの第1レンズ群G1と、 物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズを含む単レン
ズ群で構成された正パワーの第2レンズ群G2と、 負レンズと正レンズの接合から成る正パワーの第3レン
ズ群G3と、 第1の正レンズと負レンズと第2の正レンズの3枚接合
からなり、弱い屈折力を有する第4レンズ群G4と、 物体側に凸面を向けた正レンズと負レンズの接合からな
る第5レンズ群G5とで構成され、 液浸系顕微鏡用対物レンズ全体の焦点距離をfTとし、 前記第4レンズ群G4全体の焦点距離をfG4とし、 前記第4レンズ群G4の前記正レンズのアッベ数をνG
4Pとし、 前記第4レンズ群G4の前記負レンズのアッベ数をνG
4Nとし、 前記第2レンズ群G2の前記正メニスカスレンズのアッ
ベ数をνG2としたとき、 |fG4/fT|≧15 (1) νG4P−νG4N≧48 (2) νG2≧45 (3) の条件を満足することを特徴とする液浸系顕微鏡用対物
レンズ。 - 【請求項2】 前記液浸系顕微鏡用対物レンズの焦点距
離をfTとし、 前記第3レンズ群G3全体の焦点距離をfG3とし、 前記第3レンズ群G3の前記正レンズのアッベ数をνG
3Pとし、 前記第3レンズ群G3の前記負レンズのアッベ数をνG
3Nとしたとき、 fG3/fT≧5 (4) νG3P−νG3N≧55 (5) の条件を満足することを特徴とする請求項1記載の液浸
系顕微鏡用対物レンズ。 - 【請求項3】 前記液浸系顕微鏡用対物レンズの倍率を
βとし、 前記液浸系顕微鏡用対物レンズの開口数をNAとし、 前記第5レンズ群G5の前記正レンズのアッベ数をνG
5Pとし、 前記第5レンズ群G5の前記負レンズのアッベ数をνG
5Nとしたとき、 (νG5N−νG5P)・β/NA≧550 (6) の条件を満足することを特徴とする請求項1または2記
載の液浸系顕微鏡用対物レンズ。 - 【請求項4】 前記第4レンズ群G4において、 前記第1の正レンズの物体側レンズ面の曲率半径をRG
4F1とし、 前記第1の正レンズの像側レンズ面の曲率半径をRG4
F2とし、 前記第1の正レンズの中心厚をDG4Fとし、 前記第1の正レンズを構成する光学材料のd線(λ=5
87.56nm)に対する屈折率をNG4Fとし、 前記第2の正レンズの物体側レンズ面の曲率半径をRG
4R1とし、 前記第2の正レンズの像側レンズ面の曲率半径をRG4
R2とし、 前記第2の正レンズの中心厚をDG4Rとし、 前記第2の正レンズを構成する光学材料のd線(λ=5
87.56nm)に対する屈折率をNG4Rとしたと
き、 |RG4F1|=|RG4R2| (7) |RG4F2|=|RG4R1| (8) |DG4F|=|DG4R| (9) |NG4F|=|NG4R| (10) |RG4F1|>|RG4F2| (11) |RG4R1|<|RG4R2| (12) の条件を満足することを特徴とする請求項1、2または
3記載の液浸系顕微鏡用対物レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9363289A JPH11174339A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 液浸系顕微鏡用対物レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9363289A JPH11174339A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 液浸系顕微鏡用対物レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11174339A true JPH11174339A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18478964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9363289A Withdrawn JPH11174339A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 液浸系顕微鏡用対物レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11174339A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1419410A1 (en) * | 2001-08-21 | 2004-05-19 | Becton Dickinson and Company | Flow cytometry lens system |
EP1760512A1 (en) * | 2004-06-23 | 2007-03-07 | Olympus Corporation | Optical apparatus for fluorescence observation |
CN116909007A (zh) * | 2023-09-13 | 2023-10-20 | 长春长光智欧科技有限公司 | 一种大视场平场复消色差的显微物镜 |
-
1997
- 1997-12-16 JP JP9363289A patent/JPH11174339A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1419410A1 (en) * | 2001-08-21 | 2004-05-19 | Becton Dickinson and Company | Flow cytometry lens system |
EP1419410A4 (en) * | 2001-08-21 | 2005-06-08 | Becton Dickinson Co | LENS SYSTEM FOR FLOW CYTOMETRY |
EP1760512A1 (en) * | 2004-06-23 | 2007-03-07 | Olympus Corporation | Optical apparatus for fluorescence observation |
EP1760512A4 (en) * | 2004-06-23 | 2010-07-28 | Olympus Corp | OPTICAL APPARATUS FOR FLUORESCENCE OBSERVATION |
CN116909007A (zh) * | 2023-09-13 | 2023-10-20 | 长春长光智欧科技有限公司 | 一种大视场平场复消色差的显微物镜 |
CN116909007B (zh) * | 2023-09-13 | 2023-11-28 | 长春长光智欧科技有限公司 | 一种大视场平场复消色差的显微物镜 |
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