JPH11173317A - 締付け用ネジ - Google Patents

締付け用ネジ

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JPH11173317A
JPH11173317A JP33830397A JP33830397A JPH11173317A JP H11173317 A JPH11173317 A JP H11173317A JP 33830397 A JP33830397 A JP 33830397A JP 33830397 A JP33830397 A JP 33830397A JP H11173317 A JPH11173317 A JP H11173317A
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JP
Japan
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head
shaft
plate
pressing plate
housed
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Application number
JP33830397A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Matsumoto
光正 松本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、特殊な工具を必要とするこ
となく、締め付けの程度を適正にコントロールすること
ができ、もって物品を確実に締結することの可能な締付
け用ネジを提供することにある。 【解決手段】 本発明の締付け用ネジ1は、雄ネジの形
成された軸部3と、軸部3を該軸部3の軸線を中心とし
て回転自在に支承する頭部2との間に、常態において頭
部2と軸部3とを互いに接続する一方、所定以上の回転
トルクが作用した際に頭部2と軸部3との接続を解放す
るトルク断続手段7を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子機器の
筐体に蓋体を取付ける際に用いられる締付け用ネジに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図10( a) 、( b) に示す如く、例え
ば電子機器の筐体Aに取り付けられる蓋体Bが、保守点
検時等において取り外しを必要とするものの場合には、
作業性を考慮して、締付け用ネジCを用いて蓋体Bを筐
体Aに取り付けている。締付け用ネジCは、雄ネジの形
成された軸部Caと、該軸部Caの上端に設けられた頭
部Cbと、該頭部Cbに設けられたレバーCc、Ccと
から一体に構成されており、作業者がレバーCc、Cc
を指先で摘み、軸部Caを蓋体Bの取付け孔Baに貫通
させ、筐体Aに設けたナットDに螺合させて締め付ける
ことで、蓋体Bが筐体Aに締結されることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した締
付け用ネジCを用いて、筐体Aに蓋体Bを取り付ける
際、締付け用ネジCの蓋体Bに対する締付けの程度は、
作業者の指先の感覚に依存しており、定量的ではないた
めに過不足が生じることが間々ある。締付け用ネジCを
締め過ぎた場合、軸部Caのネジ山を損傷したり、ある
いは筐体Aや蓋体Bを破損してしまう等の不都合があ
り、また、締付けが不十分であった場合、輸送時等の振
動によって筐体Aと蓋体Bとの間に隙間ができ、防水、
防塵等の機能が低下してしまう不都合がある。一方、締
付けの程度をコントロールするには、トルクドライバや
トルクレンチ等の特殊な工具を用いる方法があるもの
の、このような方法では作業において工具の用意が必須
となる不都合があった。本発明は上記実状に鑑みて、特
殊な工具を必要とすることなく、締付けの程度を適正に
コントロールすることができ、もって物品を確実に締結
することの可能な締付け用ネジの提供を目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる締付け用
ネジは、雄ネジの形成された軸部と、軸部を該軸部の軸
線を中心として回転自在に支承する頭部との間に、常態
において頭部と軸部とを互いに接続する一方、所定以上
の回転トルクが作用した際に頭部と軸部との接続を解放
するトルク断続手段を設けることにより上記目的を達成
している。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、一実施例を示す図面に基づ
いて、本発明を詳細に説明する。図1および図2は、本
発明を電子機器の筐体に蓋体を取り付けるための締付け
用ネジに適用した例を示しており、本発明に関わる締付
け用ネジ1は、頭部2と該頭部2に対して回転自在に設
けられた軸部3とを具備している。
【0006】頭部2は、上部の封止された円筒形状を呈
する頭部本体2Aを有し、この頭部本体2Aには作業者
が指を掛けるためのレバー2a,2aが突設されてい
る。また、頭部本体2Aの開口縁部には、全周に亘って
フランジ2Aaが設けられているとともに、頭部本体2
Aの内面には、上下方向に延びる一対のガイドリブ2A
b,2Abが設けられている。
【0007】一方、軸部3は、雄ネジの形成された軸部
本体3Aを有し、この軸部本体3Aの上端には円盤形状
を呈する支持プレート3Bが固設されている。この支持
プレート3Bは、上述した頭部2における頭部本体2A
の内部に収容されており、頭部本体2Aにガイドされて
回動することで、頭部2に対して軸部本体3Aが軸線を
中心に自在に回転、言い換えれば頭部2と軸部3とが相
対的に回転することとなる。
【0008】頭部2における頭部本体2Aの内部には、
円盤形状を呈する押圧プレート4が収容されており、頭
部本体2Aのガイドリブ2Ab,2Abに、それぞれガ
イド溝4a,4aが遊嵌することによって、押圧プレー
ト4は頭部本体2Aに対して上下移動自在かつ回転不可
能に支持されている。
【0009】また、頭部2における頭部本体2Aの内部
には、軸部3のおける支持プレート3Bと押圧プレート
4との間に、重ね合わされた2枚の波形ワッシヤ5,5
が介装されている。なお、2枚の波形ワッシヤ5,5
は、相対的に移動することのないよう、凹凸を互いに合
致させた状態で重ねられている。
【0010】さらに、頭部2における頭部本体2Aの内
部には、押圧プレート4との間に皿バネ(付勢手段)6
が介装されている。この皿バネ6は、押圧プレート4を
下方に付勢しており、これによって押圧プレート4が波
形ワッシャ5,5を押圧するとともに、該波形ワッシャ
5,5が軸部3の支持プレート3Bを押圧することとな
る。
【0011】ここで、上述した皿バネ6、押圧プレート
4、波形ワッシャ5,5等により、頭部2と軸部3との
間におけるトルクの接続・切断を行なうトルク断続手段
7が構成されている。
【0012】常態においては、上述の如く皿バネ6によ
って押圧プレート4が付勢されていることで、押圧プレ
ート4と波形ワッシャ5との摩擦力、波形ワッシャ5と
軸部3における支持プレート3Bとの摩擦力、さらに支
持プレート3Bと頭部2におけるフランジ2Aaとの摩
擦力によって、頭部2と軸部3とは一体的に接続されて
おり、頭部2を回転させた場合、これに伴って軸部3が
一体に回転することとなる。
【0013】一方、頭部2と軸部3との間に大きな回転
トルクが作用した場合には、押圧プレート4と波形ワッ
シャ5、および波形ワッシャ5と支持プレート3Bとが
滑ることによって、軸部3に対して頭部2が空転するこ
ととなる。
【0014】つまり、押圧プレート4と波形ワッシャ5
との摩擦力、および波形ワッシャ5と支持プレート3B
との摩擦力が、軸部3に対する頭部2の回転トルクに勝
っている状態では、頭部2と軸部3とが同一に回転運動
し、軸部3に対する頭部2の回転トルクが、押圧プレー
ト4と波形ワッシャ5との摩擦力、および波形ワッシャ
5と支持プレート3Bとの摩擦力に勝った際、軸部3に
対して頭部2が空転することとなる。
【0015】上記構成の締付け用ネジ1を用いて、筐体
Aに蓋体Bを固定する場合には、作業者がレバー2a,
2aを指先で摘み、軸部本体3Aを蓋体Bの取付孔(図
示せず)に貫通させ、筐体Aのナット(図示せず)に螺
合させて締め付けて行く。
【0016】このとき、筐体Aのナットと軸部本体3A
との接触抵抗だけで、頭部2と軸部3との間には大きな
回転トルクが作用しないので、頭部2と軸部3とは一体
に回転し、軸部本体3Aが筐体Aのナットに対して螺進
することとなる。
【0017】頭部本体2Aが蓋体Bを押圧することによ
り、蓋体Bが筐体Aに固定された状態になると、筐体A
と軸部本体3Aとの接触抵抗が増大することに起因し
て、軸部3に対する頭部2の回転トルクも増大し、これ
により軸部3に対して頭部2が空転することとなる。
【0018】すなわち、軸部3に対する頭部2の回転ト
ルクが所定の値を越えた際、頭部2が空転することで、
締付け用ネジ1が定量的に締め付けられることとなり、
締付け用ネジ1を締め過ぎたり、締付けが不足したりす
ることがない。
【0019】一方、筐体Aから蓋体Bを取り外す際に、
締付け用ネジ1を緩める方向に回転させると、締付け方
向に回転させた場合と比較して、極く僅かではあるが回
転トルクが減少するため、頭部2と軸部3とが一体に回
転することとなり、締付け用ネジ1を筐体Aおよび蓋体
Bから抜き出して、蓋体Bを筐体Aから取り外すことが
できる。
【0020】このように、上述した締付け用ネジ1で
は、軸部3に対する頭部2の回転トルクが所定の値を越
えた際、頭部2が空転するよう構成されているために、
特殊な工具を用いることなく、締付けの程度をコントロ
ールすることができ、また締め付け過ぎや締付けの不足
が生じることもないので、筐体Aや蓋体B等の破損や、
筐体Aに対して蓋体Bが緩んでしまう等の不都合を未然
に防止し得る。
【0021】本発明に関わる第2の実施例を図3を参照
して説明する。図3に示す締付け用ネジ1′は、頭部
2′における頭部本体2A′よりも下方へ張り出す態様
で、軸部3′における支持プレート3B′の下部にベー
ス3C′が一体に設けられており、締付け用ネジ1′に
よって蓋体B(図1参照)を筐体A(図1参照)に固定
する際、上記ベース3C′が蓋体Bに圧接するよう構成
されている。
【0022】なお、軸部3′におけるベース3C′以外
の構成は、図1および図2に示した締付け用ネジ1と同
様であり、また動作態様および作用効果に関しても、基
本的に変わるところはないので、図3中において締付け
用ネジ1と同様の作用を為す構成要素に対し、図1およ
び図2と同一の符号に ′( ダッシュ)を付すことによ
って詳細な説明は省略する。
【0023】本発明に関わる第3の実施例を図4および
図5を参照して説明する。図4および図5に示す締付け
用ネジ10は、図1ないし図3に示した締付け用ネジ
1,1′の波形ワッシャ5,5′に替えて滑り板15を
採用した構成であって、締付け用ネジ1と同様に、頭部
12と軸部13とを具備しており、頭部12は頭部本体
12A、レバー12a,12a、フランジ12Aaおよ
びガイドリブ12Ab,12Abを有し、軸部13は軸
部本体13Aと支持プレート13Bとを有している。
【0024】また、頭部本体12Aの内部には、円盤形
状を呈する押圧プレート14が、ガイド溝14a,14
aをガイドリブ12Ab,12Abに遊嵌させて、上下
移動自在かつ回転不可能に収容されており、この押圧プ
レート14の下面には、例えば4フッ化エチレン樹脂か
ら成る円盤状の滑り板15が固定されている。
【0025】さらに、頭部本体12Aの内部には、押圧
プレート14との間に皿バネ(付勢手段)16が介装さ
れており、この皿バネ16の付勢力によって、押圧プレ
ート14に固定されている滑り板15が、例えばステン
レス鋼板から成る支持プレート13Bと圧接されてい
る。
【0026】上述した皿バネ16、押圧プレート14、
滑り板15等によって、頭部12と軸部13との間にお
けるトルクの接続・切断を行なうトルク断続手段17が
構成されており、常態においては、滑り板15と支持プ
レート13Bとの摩擦力によって、頭部12と軸部13
とは一体的に接続され、一方、頭部12と軸部13との
間に大きな回転トルクが作用した場合、滑り板15と支
持プレート13Bとが滑ることによって、軸部13に対
して頭部12が空転することとなる。
【0027】上記構成の締付け用ネジ10を用いて、筐
体Aに蓋体Bを固定する場合、頭部本体12Aが蓋体B
を圧接して、蓋体Bが筐体Aに固定された状態になる
と、軸部13に対する頭部12の回転トルクが増大する
ことにより、軸部13に対して頭部12が空転する。
【0028】一方、締付け用ネジ10を緩める方向に回
転させると、締付け方向に回転させた場合と比較して、
極く僅かではあるが回転トルクが減少するため、頭部1
2と軸部13とが一体に回転し、筐体Aおよび蓋体Bか
ら抜き出すことができる。
【0029】このように、上述した締付け用ネジ10で
は、軸部13に対する頭部12の回転トルクが所定の値
を越えた際、頭部12が空転するよう構成されているた
め、特殊な工具を用いることなく、締付けの程度をコン
トロールすることができ、また締め付け過ぎや締付けの
不足が生じることもないので、筐体Aや蓋体B等の破損
や、筐体Aに対して蓋体Bが緩んでしまう等の不都合を
未然に防止できる。
【0030】本発明に関わる第4の実施例を図6を参照
して説明する。図6に示す締付け用ネジ10′は、頭部
12′における頭部本体12A′よりも下方へ張り出す
態様で、軸部13′における支持プレート13B′の下
部にベース13C′が一体に設けられており、締付け用
ネジ10′によって蓋体B(図4参照)を筐体A(図4
参照)に固定する際、上記ベース13C′が蓋体Bに圧
接するよう構成されている。
【0031】なお、軸部13′におけるベース13C′
以外の構成は、図4および図5に示した締付け用ネジ1
0と同様であり、また動作態様および作用効果に関して
も、基本的に変わるところはないので、図6中において
締付け用ネジ10と同様の作用を為す構成要素に対し、
図4および図5と同一の符号に ′( ダッシュ)を付す
ことによって詳細な説明は省略する。
【0032】本発明に関わる第5の実施例を図7ないし
図9を参照して説明する。図7ないし図9に示す締付け
用ネジ20は、頭部22と該頭部22に対して回転自在
に設けられた軸部23とを具備しており、頭部22は、
上部の封止された円筒形状を呈する頭部本体22Aを有
し、この頭部本体22Aには作業者が指を掛けるための
レバー22a,22aが突設されている。
【0033】また、頭部本体22Aの開口縁部には、全
周に亘ってフランジ22Aaが設けられているととも
に、頭部本体22Aの内面には、上下方向に延びる一対
のガイドリブ22Ab,22Abが設けられている。
【0034】一方、軸部23は、雄ネジの形成された軸
部本体23Aを有し、この軸部本体23Aの上端には円
盤形状を呈する支持プレート23Bが固設され、さらに
支持プレート23Bの下部には、頭部本体22Aよりも
下方へ張り出す態様で、ベース23Cが一体に設けられ
ている。
【0035】支持プレート23Bは、上述した頭部22
における頭部本体22Aの内部に収容されており、頭部
本体22Aにガイドされて回動することで、頭部22に
対して軸部本体23Aが軸線を中心に自在に回転、言い
換えれば頭部22と軸部23とが相対的に回転すること
となる。
【0036】また、支持プレート23Bの上面には、4
個の係合歯T,T…が形成されており、各々の係合歯T
は、段部Taと緩斜面Tbとから構成されている。頭部
22における頭部本体22Aの内部には、円盤形状を呈
する押圧プレート24が収容されており、頭部本体22
Aのガイドリブ22Ab,22Abに、それぞれガイド
溝24a,24aが遊嵌することによって、押圧プレー
ト24は頭部本体22Aに対して上下移動自在かつ回転
不可能に支持されている。
【0037】また、上記押圧プレート24の下面には、
4個の係合歯U,U…が形成されており、各々の係合歯
Uは、段部Uaと緩斜面Ubとから構成されている。頭
部22における頭部本体22Aの内部には、押圧プレー
ト24との間に皿バネ(付勢手段)26が介装されてお
り、この皿バネ26により押圧プレート24が下方に付
勢され、該押圧プレート24の下面が軸部23における
支持プレート23Bの上面に圧接されている。
【0038】ここで、常態においては、押圧プレート2
4の係合歯U,U…と、支持プレート23Bの係合歯
T,T…とが互いに噛合した状態で、押圧プレート24
が支持プレート23Bに圧接されている。
【0039】上述した皿バネ26、押圧プレート24、
支持プレート23B等により、頭部22と軸部23との
間におけるトルクの接続・切断を行なうトルク断続手段
27が構成されている。
【0040】常態においては、上述の如く皿バネ26に
よって押圧プレート24が付勢されていることで、押圧
プレート24と支持プレート23Bとの摩擦力により、
頭部22と軸部23とは一体的に接続され、頭部22を
回転させた場合、これに伴って軸部23が一体に回転す
ることとなる。
【0041】一方、頭部22と軸部23との間に大きな
回転トルクが作用した場合には、押圧プレート24と支
持プレート23Bとが滑ることにより、軸部23に対し
て頭部22が空転することとなる。
【0042】つまり、押圧プレート24と支持プレート
23Bとの摩擦力が、軸部23に対する頭部22の回転
トルクに勝っている状態では、頭部22と軸部23とが
同一に回転運動し、軸部23に対する頭部22の回転ト
ルクが、押圧プレート24と支持プレート23Bとの摩
擦力に勝った際、軸部23に対して頭部22が空転する
こととなる。
【0043】上記構成の締付け用ネジ20により、筐体
Aに蓋体Bを固定する場合、作業者がレバー22a,2
2aを指先で摘み、軸部本体23Aを蓋体Bの取付孔
(図示せず)に貫通させ、筐体Aのナット(図示せず)
に螺合させて締め付ける。
【0044】このとき、筐体Aのナットと軸部本体23
Aとの接触抵抗だけで、頭部22と軸部23との間には
大きな回転トルクが作用しないので、頭部22と軸部2
3とは一体に回転し、軸部本体23Aが筐体Aのナット
に対して螺進する。
【0045】軸部23のベース23Cが蓋体Bを圧接す
ることにより、蓋体Bが筐体Aに固定された状態になる
と、筐体Aと軸部本体23Aとの接触抵抗が増大するこ
とに起因して、軸部23に対する頭部22の回転トルク
も増大し、これによって軸部23に対し頭部22が空転
することとなる。
【0046】すなわち、頭部22を締付け方向(図7中
の上方から観て時計回り方向)に回転させると、押圧プ
レート24の係合歯U,U…が、支持プレート23Bに
おける係合歯T,T…を乗り越えながら、押圧プレート
24が支持プレート23Bに対して図7中の矢印r方向
へ相対移動することとなる。
【0047】このように、軸部23に対する頭部22の
回転トルクが所定の値を越えた際、頭部22が空転する
ことにより、締付け用ネジ20が定量的に締め付けられ
ることとなり、よって締付け用ネジ20を締め過ぎた
り、締付けが不足したりすることがない。
【0048】一方、筐体Aから蓋体Bを取り外す際に、
締付け用ネジ20の頭部22を緩める方向(図7中の上
方から観て反時計回り方向)に回転させると、押圧プレ
ート24における各係合歯Uの段部Uaが、支持プレー
ト23Bにおける各係合歯Tの段部Taに係合すること
によって、頭部22と軸部23とが一体に回転すること
となり、締付け用ネジ20を筐体Aおよび蓋体Bから抜
き出して、蓋体Bを筐体Aから取り外すことができる。
【0049】上述した如く、締付け用ネジ20において
は、軸部23に対する頭部22の回転トルクが所定の値
を越えた際、頭部22が空転するよう構成されているた
め、特殊な工具を用いることなく締付けの程度をコント
ロールすることができ、また締め付け過ぎや締付けの不
足が生じることもないので、筐体Aおよび蓋体B等の破
損、筐体Aに対して蓋体Bが緩んでしまう等の不都合を
未然に防止し得る。
【0050】なお、上述した各実施例では、電子機器の
筐体に蓋体を取り付けるために使用される締付け用ネジ
を例示したが、本発明に関わる締付け用ネジは、電子機
器に限らず2部品を互いに締結するための締付け用ネジ
として、様々な産業分野においても有効に適用し得るも
のであることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明に関わる締
付け用ネジは、雄ネジの形成された軸部と、軸部を該軸
部の軸線を中心として回転自在に支承する頭部との間
に、常態において頭部と軸部とを互いに接続する一方、
所定以上の回転トルクが作用した際に頭部と軸部との接
続を解放するトルク断続手段を設けている。このよう
に、本発明に関わる締付け用ネジにおいては、軸部に対
する頭部の回転トルクが所定の値を越えた際、頭部が空
転するよう構成されているために、特殊な工具を用いる
ことなく、締付けの程度をコントロールすることがで
き、また締め付け過ぎや締付けの不足が生じることもな
い。かくして、本発明に関わる締付け用ネジによれば、
物品を確実に締結することができ、例えば電子機器の筐
体に蓋体を固定する場合、筐体や蓋体等の破損、あるい
は筐体に対して蓋体が緩む等の不都合を未然に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる締付け用ネジを示す要部破断側
面図。
【図2】( a) および( b) は、図1中のa−a線断面
図およびb−b線断面図。
【図3】本発明に関わる第2の実施例の締付け用ネジを
示す要部破断側面図。
【図4】本発明に関わる第3の実施例の締付け用ネジを
示す要部破断側面図。
【図5】( a) および( b) は、図4中のa−a線断面
図およびb−b線断面図。
【図6】本発明に関わる第4の実施例の締付け用ネジを
示す要部破断側面図。
【図7】本発明に関わる第5の実施例の締付け用ネジを
示す要部破断側面図。
【図8】( a) および( b) は、図7中のa−a線断面
図およびb−b線断面図。
【図9】図7に示した締付け用ネジの構成部材を示す外
観斜視図。
【図10】( a) および( b) は、従来の締付け用ネジ
を用いた物品の締結態様を示す外観図および要部断面
図。
【符号の説明】
1,1′,10,10′,20…締付け用ネジ、 2,2′,12,12′,22…頭部、 2A,2A′,12A,12A′,22A…頭部本体、 2a,2a′,12a,12a′,22a…レバー、 3,3′,13,13′,23…軸部、 3A,3A′,13A,13A′,23A…軸部本体、 3B,3B′,13B,13B′,23B…支持プレー
ト、 4,4′,14,14′,24…押圧プレート、 5,5′…ワッシヤ、 6,6′,16,16′,26…皿バネ、 7,7′,17,17′,27…トルク断続手段、 15…滑り板、 T…係合歯、 U…係合歯。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄ネジの形成された軸部と、前記軸部
    を該軸部の軸線を中心として回転自在に支承する頭部と
    の間に、常態において前記頭部と前記軸部とを互いに接
    続する一方、所定以上の回転トルクが作用した際に前記
    頭部と前記軸部との接続を解放するトルク断続手段を設
    けたことを特徴とする締付け用ネジ。
  2. 【請求項2】 前記トルク断続手段が、前記頭部に収
    容され該頭部に対して回転自在に支承された前記軸部の
    支持プレートと、前記頭部に収容され該頭部と連れ回る
    押圧プレートと、前記頭部に収容され前記支持プレート
    と前記押圧プレートとの間に設けられた波形ワッシャ
    と、前記頭部に収容され前記押圧プレートを付勢して該
    押圧プレートを前記波形ワッシャに圧接させるとともに
    該波形ワッシャを前記軸部の支持プレートに圧接させる
    付勢手段とを具備して成ることを特徴とする請求項1記
    載の締付け用ネジ。
  3. 【請求項3】 前記トルク断続手段が、前記頭部に収
    容され該頭部に対して回転自在に支承された前記軸部の
    支持プレートと、前記頭部に収容され該頭部と連れ回る
    押圧プレートと、前記押圧プレートに固定されて前記支
    持プレートと対向する滑り板と、前記頭部に収容され前
    記押圧プレートを付勢して前記滑り板を前記支持プレー
    トに圧接させる付勢手段とを具備して成ることを特徴と
    する請求項1記載の締付け用ネジ。
  4. 【請求項4】 前記トルク断続手段が、前記頭部に収
    容され該頭部に対して回転自在に支承されるとともに係
    合歯を有する前記軸部の支持プレートと、前記頭部に収
    容され該頭部と連れ回るとともに前記頭部の緩め方向回
    転時に前記支持プレートの係合歯と係合する係合歯を備
    えた押圧プレートと、前記頭部に収容され前記押圧プレ
    ートを付勢して前記支持プレートに圧接させる付勢手段
    とを具備して成ることを特徴とする請求項1記載の締付
    け用ネジ。
JP33830397A 1997-12-09 1997-12-09 締付け用ネジ Pending JPH11173317A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019203586A (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 立川ブラインド工業株式会社 締結ネジ
WO2023115121A1 (en) * 2021-12-21 2023-06-29 Koala Sleep Pty. Ltd Furniture assembly and tooless fastener

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JP2019203586A (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 立川ブラインド工業株式会社 締結ネジ
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