JPH11172288A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

液体漂白剤組成物

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JPH11172288A
JPH11172288A JP9342938A JP34293897A JPH11172288A JP H11172288 A JPH11172288 A JP H11172288A JP 9342938 A JP9342938 A JP 9342938A JP 34293897 A JP34293897 A JP 34293897A JP H11172288 A JPH11172288 A JP H11172288A
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bleach composition
sec
acid
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Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Kazuyoshi Ozaki
和義 尾崎
Masataka Maki
昌孝 牧
Yukiyoshi Yamaguchi
進可 山口
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染み汚れの洗浄に適した液体漂白剤組成物を
得る。 【解決手段】 過酸化水素、非イオン界面活性剤、金属
封鎖剤及び増粘剤を含有し、20℃における粘度が10〜20
0mPa・sで、(a)液体漂白剤組成物2mlを、鉛直方向に支
持された内径1mm、長さ80mmの硬質ガラス製のガラス管
内を自然落下させたときの次式:f=(16・μ)/(d・u・ρ)
[式中、uは速度(m/sec)を示し、dは管径(m)を示
し、ρは組成物の密度(kg/m3)を示し、μは組成物の粘
度(kg/m・sec)を示す]から求められる摩擦係数(f)が1〜1
00であること;(b)直径15cmのシャーレに、木綿金布200
3#をしわにならないように張ったところに、液体漂白
剤組成物5mlを一度に塗布したときの広がり速度が3〜6
cm2/secであること;を具備する液体漂白剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布製品の染み汚
れ、特に衣類等の染み汚れの洗浄用として好適な液体漂
白剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤
は塩素系と酸素系に分けられるが、塩素系漂白剤は使用
できる繊維に制限があり、さらには色柄ものには使用で
きないことや特有の刺激臭を有していることから、これ
らの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及してい
る。
【0003】酸素系漂白剤としては、過炭酸ナトリウ
ム、過ほう酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されて
おり、過酸化水素が液体漂白剤として使用されている。
これらの中で液体酸素系漂白剤は、衣類の襟、袖口等の
部分的な染み汚れに直接塗布しての洗浄に適しているた
め、そのような用途の洗浄剤として汎用されている。し
かし、液体酸素系漂白剤を染み汚れに適用する場合、塗
布時に液が染み汚れ以外の広い部分にまで広がったり、
塗布した部分から液だれしたりすることにより、染みの
除去に充分量の塗布がなされなかったり、使用量が過剰
になったりするという問題がある。
【0004】このような問題を解決する方法として、浸
透力を抑制したり、粘度を増加させたりする方法があ
る。しかし、浸透力を抑制したり粘度を増加させたりす
ると上記の問題は解決できるものの、その一方で漂白剤
が染み汚れ部分にしみ込み難くなり、洗浄効果が低下し
てしまう。
【0005】そこで本発明は、衣類等の洗浄対象の染み
汚れ部分に、適量の漂白液を容易に浸透保持させること
により、洗浄漂白効果を高めることができる液体漂白剤
組成物を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、部分的な
染み汚れの洗浄漂白に液剤を適用する場合、液剤の浸透
力と液剤の洗浄対象における保持力(付着力)の二つの
要素が特に重要であることに着目して研究を重ねた結
果、前記二要素を充足するための液剤の組成と、液剤の
特性の組み合わせを見出し、本発明を完成したものであ
る。
【0007】即ち本発明は、過酸化水素、非イオン界面
活性剤、金属封鎖剤及び増粘剤を含有し、20℃におけ
る粘度が10〜200mPa・sで、下記の特性(a)及び
(b)を有することを特徴とする液体漂白剤組成物を提
供する。(a)液体漂白剤組成物2mlを、鉛直方向に支
持された内径1mm、長さ80mmの硬質ガラス製のガラス
管内を自然落下させたときの次式: f=(16・μ)/(d・u・ρ) [式中、uは速度(m/sec)を示し、dは管径(m)を示
し、ρは組成物の密度(kg/m3)を示し、μは組成物の粘
度(kg/m・sec)を示す]から求められる摩擦係数(f)が
1〜100であること。 (b)直径15cmのシャーレに、木綿金布2003#を
しわにならないように張ったところに、液体漂白剤組成
物5mlを一度に塗布したときの広がり速度が3〜6cm2
/secであること。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いる過酸化水素は、漂
白活性種となる成分である。液体漂白剤組成物における
過酸化水素の含有量は、貯蔵中における容器の膨れを防
止し、十分な漂白効果を得るためには、好ましくは0.
1〜20重量%であり、特に好ましくは0.5〜10重
量%であり、さらに好ましくは0.5〜6重量%であ
る。
【0009】本発明で用いる非イオン界面活性剤として
は、例えば、次の一般式(I): R−(AO)n(BO)m−X (I) [式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基を示し、Aは
−C24−を示し、Bは分岐していてもよい−C36
を示し、AOとBOはブロック状又はランダムに配列し
ていてもよく、n及びmは、同一でも異なっていてもよ
く、それぞれ0〜30の数を示し、n+mは4〜50の
数を示し、Xは水素原子又はメチル基を示す]で表され
るものを挙げることができる。一般式(I)において、
n及びmは、好ましくは0〜20であり、特に好ましく
は3〜20であり、n+mは、好ましくは4〜30であ
り、特に好ましくは5〜20である。
【0010】このような一般式(I)で表される非イオ
ン界面活性剤の例としては、 C1021(OC24n(OC36m−OH C1225(OC24n(OC36m−OH C1429(OC24n(OC36m−OH C1633(OC24n(OC36m−OH 等を挙げることができ、これらは1種又は2種以上を組
み合わせて用いることができる。
【0011】液体漂白剤組成物における非イオン界面活
性剤の含有量は、充分な洗浄力を付与するため、好まし
くは0.1〜50重量%であり、特に好ましくは0.5
〜30重量%、さらに好ましくは0.5〜20重量%で
ある。
【0012】本発明で用いる金属封鎖剤としては、酢
酸、プロピオン酸、ブタン酸、ヘキサン酸、オクタン
酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデ
カン酸、オクタデカン酸、グリコール酸、乳酸、コハク
酸、クエン酸、フマール酸、安息香酸、サリチル酸、フ
タール酸、テレフタール酸、トリメット酸等の有機カル
ボン酸類;ドデカンジ過酸、モノ過フタノール酸等の過
カルボン酸類;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸
等の不飽和カルボン酸から得られたホモポリマー又はコ
ポリマー等のポリカルボン酸類;アルキル硫酸エステ
ル、アルキルエーテル硫酸エステル、α−スルホ脂肪
酸、α−スルホ脂肪酸エステル、アルキルベンゼンスル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−ヒドロキシスル
ホン酸等の有機スルホン酸や有機硫酸エステル類;1−
ヒドロキシ−1,1 −ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−
1,1,2 −トリホスホン酸、エタン−1,2 −ジカルボキシ
−1,2 −ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等
のホスホン酸類;硫酸、リン酸、塩酸、ポリリン酸、硝
酸、珪酸等の無機酸を挙げることができる。これらは1
種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0013】液体漂白剤組成物における金属封鎖剤の含
有量は、過酸化水素の分解を抑制して保存安定性を高め
るとともに経済性を考慮すると、好ましくは0.01〜
5重量%であり、特に好ましくは0.05〜3重量%で
あり、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。
【0014】本発明で用いる増粘剤としては、多糖類も
しくはその誘導体又はポリビニルアルコールを挙げるこ
とができ、これらは1種又は2種以上を組み合わせて用
いることができる。
【0015】多糖類としては、キサンタンガム、カラギ
ーナン、コーンスターチ、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ソルビトール及びソ
ルバイト(商品名;カルボキシメチル化澱粉)から選ば
れる1種又は2種以上を挙げることができる。これらの
中でも多糖類としては、カラギーナン、カルボキシメチ
ルセルロースが好ましい。
【0016】ポリビニルアルコールとしては、重量平均
分子量が好ましくは2,000〜500,000のも
の、特に好ましくは5,000〜100,000のもの
を挙げることができる。また、ポリビニルアルコール
は、ケン価度が、好ましくは80%以上のものであり、
特に好ましくは85%以上のものである。
【0017】液体漂白剤組成物における増粘剤の含有量
は、組成物の粘度を所定範囲に設定できる範囲の量で適
宜調整する。
【0018】増粘剤と非イオン界面活性剤との含有比
は、液体漂白剤組成物に適度な浸透力及び付着力を付与
するため、重量比で好ましくは1/10〜1/1であ
り、特に好ましくは1/5〜1/1である。
【0019】本発明の液体漂白剤組成物には、さらに下
記一般式(II)又は(III)で表される漂白活性化剤を
配合することができる。
【0020】
【化2】
【0021】[Mは、水素、アルカリ金属又はアルカリ
土類金属又はアンモニウムイオンを示し、R1は、炭素
数7〜18のアルキル基もしくはアルケニル基又は炭素
数1〜12のアルキル基で置換されていてもよいアリー
ル基を示す]。
【0022】上記一般式(II)又は(III)で表される漂
白活性化剤の中でも、特にドデカノイルオキシベンゼン
スルホン酸ナトリウム、デカノイルオキシ安息香酸、オ
クタノイルオキシ安息香酸、ノナノイルオキシ安息香
酸、3,5,5 −トリメチルヘキサノイルオキシ安息香酸が
好ましい。
【0023】漂白活性化剤の配合量は、沈澱が生じたり
粘度が上昇すること等を防止し、充分な漂白洗浄力を付
与するため、好ましくは0.01〜20重量%であり、
特に好ましくは0.1〜10重量%であり、さらに好ま
しくは0.5〜10重量%である。
【0024】増粘剤と漂白活性化剤との配合比は、液体
漂白剤組成物に適度な浸透力及び付着力を付与するた
め、重量比で好ましくは1/2〜50/1であり、特に
好ましくは1/1〜10/1である。
【0025】本発明の液体漂白剤組成物には、さらに非
イオン界面活性剤以外の界面活性剤を配合することがで
きる。陰イオン界面活性剤としては、アルキルベンゼン
スルホン酸塩類、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸
塩類、アルキル又はアルケニル硫酸塩類、オレフィンス
ルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、飽和又は不飽
和脂肪酸塩類、アルキル又はアルケニルエーテルカルボ
ン酸塩類、α−スルフォ脂肪酸塩類、α−スルフォ脂肪
酸エステル類等を挙げることができ、これらの中でもC
10〜C18のアルキルベンゼンスルホン酸塩類、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸塩類又は脂肪族アルコ
ール硫酸エステル塩類が好ましい。陽イオン界面活性剤
としては、第4級アンモニウム塩類等を挙げることがで
き、両性界面活性剤としては、アミンオキシド、スルフ
ォベタイン、カルボベタイン等を挙げることができる。
これらの界面活性剤の配合量は、上記した非イオン界面
活性剤と同量範囲内で適宜調整する。
【0026】本発明の液体漂白剤組成物は、さらに下記
の酵素、香料、消泡剤を配合することができる。
【0027】(1)酵素 酵素(本来的に酵素作用を洗浄工程中になす酵素であ
る)としては、酵素の反応性から分類すると、ハイドロ
ラーゼ類、オキシドレダクターゼ類、リアーゼ類、トラ
ンスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類を挙げることがで
きるが、本発明にはいずれも適用できる。特に好ましい
のはプロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ヌクレア
ーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びペクチナーゼであ
る。プロテアーゼの具体例としては、ペプシン、トリプ
シン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナー
ゼ、エラスターゼ、スプチリシン、BPN、パパイン、
プロメリン、カルボキシペプチターゼA及びB、アミノ
ペプチターゼ、アスパーギロペプチターゼA及びBであ
り、市販品として、サビナーゼ、アルカラーゼ(ノボイ
ンダストリー社)、API21(昭和電工(株))、マク
サカル(ギストプロケイデス社)、特開平5−2549
2号公報記載のプロテアーゼK−14もしくはK−16等を
挙げることができる。エステラーゼの具体例としては、
ガストリックリパーゼ、バンクレアチックリパーゼ、植
物リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ
類及びホスホターゼ類等を挙げることができる。リパー
ゼの具体例としては、リポラーゼ(ノボインダストリー
社)、リポサム(昭和電工(株))等の市販のリパーゼ
等を挙げることができる。また、セルラーゼとしては市
販品のセルザイム(ノボインダストリー社)、特開昭6
3−264699号公報の請求項4記載のセルラーゼ等
を挙げることができ、アミラーゼとしては市販のターマ
ミル(ノボインダストリー社)等を挙げることができ
る。酵素は別途安定な粒子として造粒したものを、洗剤
生地(粒子)にドライブレンドした状態で使用する。
【0028】(2)香料 香料としては、従来洗剤に配合されている香料、例えば
特開昭63−101496号公報記載の香料、ジメチル
ベンジルカルビニルアセテート、トリシクロ[5.2.1.0
2,6]−デセ-3-エン-8-イルアセテート、トリシクロ[5.
2.1.02,6]−デセ-3-エン-8-イソプロピオネート、3-ア
ミル-4-アセトキシテトラヒドロピラン、4-tert-ブチル
シクロヘキシルアセテート、2-tert-ブチルシクロヘキ
シルアセテート、p−tert−ブチル−α−メチルヒドロ
シンナミックアルデヒド、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペ
ンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒド、
α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−アミルシン
ナミックアルデヒド、α,α’−ジメチル-p-エチルヒ
ドロシンナミックアルデヒド等を挙げることができる。
もちろんその他の洗剤成分による劣化のないように、配
合する各香料成分の種類及び場合により配合比率や配合
量を考慮する。
【0029】(3)消泡剤 消泡剤としては、従来より知られている例えばシリコー
ン/シリカ系のものを挙げることができ、この消泡剤
は、次に説明する特開平3−186307号公報4頁左
下欄に記載の方法を用いて製造した消泡剤造粒物として
もよい。まず、日澱化学株式会社製マルトデキストリン
(酵素変成デキストリン)100gに消泡成分としてダ
ウコーニング社製シリコーン(コンパウンド型、PSア
ンチフォーム)を20g添加し混合し、均質混合物を得
る。次に、得られた均質混合物50%、ポリエチレング
リコール(PEG-6000,融点58℃)25%及び中性無水
芒硝25%を70〜80℃で混合後、不二パウダル株式
会社製押出し造粒機(型式EXKS-1)により造粒し、造粒
物を得る。
【0030】本発明の液体漂白剤組成物は、適度な浸透
力及び洗浄対象における付着力を得るため、20℃にお
ける粘度が10〜200mPa・sであり、好ましくは10
〜150mPa・sであり、特に好ましくは10〜100mPa
・sである。
【0031】本発明の液体漂白剤組成物は、上記の組成
を有するとともに、下記の特性(a)及び(b)を有し
ているものである。特性(a)は、液体漂白剤組成物を
2mlを、鉛直方向に支持された内径1mm、長さ80mmの
硬質ガラス製のガラス管内を自然落下させたときの次
式: f=(16・μ)/(d・u・ρ) [式中、uは速度(m/sec)を示し、dは管径(m)を示
し、ρは組成物の密度(kg/m3)を示し、μは組成物の粘
度(kg/m・sec)を示す]から求められる摩擦係数(f)が
1〜100、好ましくは10〜100、特に好ましくは
10〜50の範囲になることである。この式中、速度
(u)は、2.5478(m)/落下時間(sec)から求
められる値である。また、密度及び粘度は、いずれも2
0℃における値である。なお、ガラス管は、上記要件を
満たすものであれば、他の部分の形状等は特に限定され
ない。特性(b)は、直径15cmのシャーレに、木綿金
布2003#をしわにならないように張ったところに、
液体漂白剤組成物5mlを一度に塗布したときの広がり速
度が3〜6cm2/secになることである。この広がり速度
は、好ましくは3〜5cm2/secである。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0033】実施例1 過酸化水素(日本パーオキサイド社製)、a−1〜a−
3の漂白活性化剤、b−1〜b−3の非イオン界面活性
剤、c−1〜c−6の増粘剤及びd−1の金属封鎖剤を
用い、表1に示す組成の液体漂白剤組成物(数値表示は
重量%)を得た。なお、表1中、c/aは、多糖類と非
イオン界面活性剤との含有比を示し、c/dは、多糖類
と漂白活性化剤との含有比を示す。これらの組成物につ
いて下記の方法により、摩擦係数、広がり速度を測定
し、さらに漂白性能を試験した。結果を表1に示す。
【0034】 a−1:C1225(OC243(OC363−OH a−2:C1225(OC246(OC363−OH a−3:C1225(OC248−OH b−1:ホスホン酸系金属封鎖剤(モンサント社製,テ゛
ィクエスト2010)。
【0035】c−1:カラギーナン(FMC社製,Gelc
arin) c−2:カルボキシメチルセルロース(Henkel社製,De
hydazol) c−3:クラレポバール PVA-124(ケン価度99%) c−4:クラレポバール PVA-220(ケン価度88%) c−5:クラレポバール L−8(ケン価度71%) c−6:カーボポールETD2691(BFGoodrich社製)
【0036】
【化3】
【0037】試験例1(摩擦係数の測定) 図1に示す形状及び寸法のガラス器具(岩城硝子社製の
硬質ガラス製)を、鉛直方向に支持具により支持固定
し、下端の開口部をゴム栓で塞いだ。次に、液体漂白剤
組成物2mlを、上端開口部から空気が入らないようにし
て入れたのち、ゴム栓を外して自然落下させた。このと
き、液が内径1mm、長さ80mmの硬質ガラス製のガラス
管内(上端から150mmの位置から230mmの位置まで
の80mm)を通過したときに要した時間を計測した。こ
の計測を3回繰り返し、その平均時間から速度(u)
[u=2.5478(m)/落下平均時間(sec)]を求
め、次式: f=(16・μ)/(d・u・ρ) [式中、uは速度を示し、dは管径を示し、ρは組成物
の密度を示し、μは組成物の粘度を示す]から摩擦係数
(f)を求めた。なお、試験は常温で行った。
【0038】試験例2(広がり速度の測定) 直径15cmのシャーレに、木綿金布2003#をしわに
ならないように張った。次に、その中央部付近上に、液
体漂白剤組成物5mlをピペットにより一度に塗布した。
塗布してから10秒後に木綿布の濡れている部分の面積
を測定し、その面積を10(sec)で割った値を広がり
速度(cm2/sec)とした。
【0039】試験例3(漂白性能試験) (1)紅茶汚染布の調製 日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3リットルのイオ
ン交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたさらし木綿
でこし、この液に木綿金布2003#を浸し、約15分
間煮沸した。そのまま火よりおろし、約2時間放置後、
洗液に色がつかなくなるまで水洗し、脱水、プレス後、
10×10cmの試験用の紅茶汚染布を得た。 (2)漂白性能の測定 紅茶汚染布5枚を、それぞれ別々の直径7cmのシャーレ
にのせ、その上に液体漂白洗浄剤組成物3ml/枚をピペ
ットにより塗布した。30秒後、紅茶汚染布を2リット
ルの0.067%洗剤水溶液(市販洗剤)に入れ、30
分間浸漬した。その後、洗剤水溶液から取り出し、十分
に水道水で濯いで加熱乾燥したものについて反射率を測
定し、下記式から漂白率を算出した。なお、反射率は、
日本電色工業(株)製のNDR−101DPで460nmフ
ィルターを用いて測定した。
【0040】
【数1】
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の液体漂白剤組成物は、浸透力と
付着力をバランスよく備えているため、液剤が広がりす
ぎたり、だれ落ちたりすることもなく、容易かつ確実に
染み汚れの部分に塗布することができる。よって、使用
時における無駄がなく、適量の液体漂白剤組成物によ
り、充分な洗浄漂白力を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】摩擦係数の測定方法を説明するための図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 進可 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 青柳 宗郎 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化水素、非イオン界面活性剤、金属
    封鎖剤及び増粘剤を含有し、20℃における粘度が10
    〜200mPa・sで、下記の特性(a)及び(b)を有す
    ることを特徴とする液体漂白剤組成物。 (a)液体漂白剤組成物2mlを、鉛直方向に支持された
    内径1mm、長さ80mmの硬質ガラス製のガラス管内を自
    然落下させたときの次式: f=(16・μ)/(d・u・ρ) [式中、uは速度(m/sec)を示し、dは管径(m)を示
    し、ρは組成物の密度(kg/m3)を示し、μは組成物の粘
    度(kg/m・sec)を示す]から求められる摩擦係数(f)が
    1〜100であること。 (b)直径15cmのシャーレに、木綿金布2003#を
    しわにならないように張ったところに、液体漂白剤組成
    物5mlを一度に塗布したときの広がり速度が3〜6cm2
    /secであること。
  2. 【請求項2】 非イオン界面活性剤が、次の一般式
    (I): R−(AO)n(BO)m−X (I) [式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基を示し、Aは
    −C24−を示し、Bは分岐していてもよい−C36
    を示し、AOとBOはブロック状又はランダムに配列し
    ていてもよく、n及びmは、同一でも異なっていてもよ
    く、それぞれ0〜30の数を示し、n+mは4〜50の
    数を示し、Xは水素原子又はメチル基を示す]で表され
    るものである請求項1記載の液体漂白剤組成物。
  3. 【請求項3】 増粘剤が、多糖類もしくはその誘導体又
    はポリビニルアルコールである請求項1記載の液体漂白
    剤組成物。
  4. 【請求項4】 多糖類が、キサンタンガム、カラギーナ
    ン、コーンスターチ、ヒドロキシエチルセルロース、カ
    ルボキシメチルセルロース、ソルビトール及びソルバイ
    トから選ばれる1種以上である請求項3記載の液体漂白
    剤組成物。
  5. 【請求項5】 増粘剤と非イオン界面活性剤との含有比
    が、重量比で1/10〜1/1である請求項1〜4のい
    ずれか1記載の液体漂白剤組成物。
  6. 【請求項6】 さらに、下記一般式: 【化1】 [Mは、水素原子、アルカリ金属原子又はアルカリ土類
    金属原子を示し、R1は、炭素数7〜18のアルキル基
    もしくはアルケニル基又は炭素数1〜12のアルキル基
    で置換されていてもよいアリール基を示す。]で表され
    る漂白活性化剤を含有する請求項1〜5のいずれか1記
    載の液体漂白剤組成物。
  7. 【請求項7】 増粘剤と漂白活性化剤との含有比が、重
    量比で1/2〜50/1である請求項1〜6のいずれか
    1記載の液体漂白剤組成物。
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