JPH11172163A - ちぢみ塗料組成物 - Google Patents

ちぢみ塗料組成物

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JPH11172163A
JPH11172163A JP9342681A JP34268197A JPH11172163A JP H11172163 A JPH11172163 A JP H11172163A JP 9342681 A JP9342681 A JP 9342681A JP 34268197 A JP34268197 A JP 34268197A JP H11172163 A JPH11172163 A JP H11172163A
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parts
weight
resin
pts
organic resin
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JP9342681A
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Hideyuki Yamada
英之 山田
Seiji Kashiwada
清治 柏田
Takeshi Fujii
毅 藤井
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定かつ均一なちぢみ模様塗膜を発現でき、
かつ耐水性、耐擦り傷性、汚染除去性、耐候性に優れた
塗膜を形成できる塗料を得る。 【解決手段】 (A)水酸基含有有機樹脂60〜95重
量部と(B)ブチルエーテル化メラミン樹脂5〜35重
量部との合計100重量部に対して、(C)スルホン酸
化合物0.1〜4重量部と該スルホン酸化合物1モルに
対して4〜40モル量の沸点30〜250℃の第2級ア
ミンとの混合物、ならびに(D)下記(a)、(b)又
は(c)である、特定形状のちぢみ模様調整剤を含有す
ることを特徴とするちぢみ塗料組成物。 (a)シリカ微粉末、(b)有機樹脂微粒子、有機樹脂
繊維、無機質ガラス微粒子及び無機質繊維から選ばれた
少なくとも1種、(c)上記(a)と上記(b)との混
合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、80〜150℃程
度の焼付け温度条件でも安定かつ均一な縮み模様塗膜を
発現でき、かつ耐水性、耐擦り傷性、汚染除去性、耐候
性に優れた塗膜を形成できる塗料組成物、及びこの組成
物を用いたちぢみ模様塗膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
消費者の高級化志向や嗜好の多様化から塗料組成物及び
塗装方法に種々の工夫が行われている。その一つとし
て、低光沢塗面を形成する塗料の開発が特にコイルコー
ティング塗装分野で活発に行われている。
【0003】低光沢塗面を形成する塗料の一つとして、
塗料中に、シリカ微粉末、炭酸カルシウム、タルク、マ
イカ粉などの体質顔料を大量に配合した塗料が知られて
いるが、体質顔料を大量に配合しているため、耐水性、
耐擦り傷性、耐候性が劣るという問題があった。
【0004】また、低光沢塗面を形成する塗料の一つと
して、塗膜表面にちぢみ模様を形成するちぢみ塗料が知
られている。従来、ちぢみ塗料としては、ポリエステル
樹脂、メチルエーテル化メラミン樹脂及び第3級アミン
ブロックスルホン酸を配合した塗料(特開昭62−17
4276号公報参照)、アクリル樹脂、メチルエーテル
化メラミン樹脂、架橋型有機樹脂微粒子及び第3級アミ
ンブロックスルホン酸を配合した塗料(特開昭62−2
05173号公報参照)、ポリエステル樹脂に低核体メ
チルエーテル化メラミン樹脂及び大過剰の第2級アミン
で中和したスルホン酸を配合した塗料(特開平5−39
443号公報参照)などが提案されている。
【0005】しかしながら、これら従来のちぢみ塗料は
コイルコーティング塗装用に適したものであり、素材到
達温度180〜260℃(雰囲気温度は通常、240〜
350℃)で15〜90秒間焼付けという高温、短時間
焼付けの条件でちぢみ模様を発現するが、自動車外板、
バンパー等の自動車用プラスチックなどの被塗物におい
て一般的な、雰囲気温度80〜150℃で10〜40分
間という焼付け条件では、安定かつ均一なちぢみ模様の
発現が困難であるという問題があった。
【0006】また、これら従来のちぢみ塗料は、形成す
るちぢみ模様の柄が非常に細かく、塗面にゴミなどが付
着した場合に、ちぢみ模様の凹部にゴミが目づまりしや
すく、ゴミの除去が困難であった。特に、自動車外板に
おいては、屋外で使用されるためゴミがつきやすく、ま
たワックスがけが行われるため、ゴミ、ワックスなどの
付着物の除去が困難であること、すなわち汚染除去性が
悪いことは大きな問題となる。
【0007】本発明の目的は、雰囲気温度80〜150
℃で10〜40分間という焼付け条件でも安定かつ均一
なちぢみ模様を呈する塗膜を形成でき、かつ耐水性、耐
擦り傷性、汚染除去性、耐候性に優れた塗膜を形成でき
る塗料を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(A)水酸基含有有機樹脂60〜95重量部と(B)ブ
チルエーテル化メラミン樹脂5〜35重量部との合計1
00重量部に対して、(C)スルホン酸化合物0.1〜
4重量部と該スルホン酸化合物1モルに対して4〜40
モル量の沸点30〜250℃の第2級アミンとの混合
物、ならびに(D)下記(a)、(b)又は(c)の条
件を満足するちぢみ模様調整剤、を含有することを特徴
とするちぢみ塗料組成物を提供するものである。
【0009】(a)平均粒径10μm以下のシリカ微粉
末1〜20重量部、(b)平均粒径2〜70μmの有機
樹脂微粒子、直径2〜50μmで長さ30μm〜5mm
の有機樹脂繊維、平均粒径2〜70μmの無機質ガラス
微粒子及び直径2〜50μmで長さ10μm〜5mmの
無機質繊維から選ばれた少なくとも1種を1〜30重量
部、(c)上記(a)におけるシリカ微粉末と上記
(b)における有機樹脂微粒子、有機樹脂繊維、無機質
ガラス微粒子及び無機質繊維から選ばれた少なくとも1
種との混合物であって、両者の合計が1〜30重量部で
あり、かつシリカ微粉末の配合量が15重量部以下であ
る量。
【0010】また本発明は、被塗物に請求項1記載の塗
料組成物を乾燥膜厚が15〜70μmとなるように塗装
し、雰囲気温度80〜150℃で10〜40分間乾燥さ
せることを特徴とするちぢみ模様塗膜の形成方法を提供
するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の塗料組成物につい
て、さらに詳細に説明する。
【0012】水酸基含有有機樹脂(A) 本発明組成物における(A)成分は水酸基含有有機樹脂
であり、樹脂種としてはポリエステル樹脂、シリコンポ
リエステル樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂などの1種
又は2種以上の混合物を挙げることができる。樹脂
(A)は、水酸基価5〜110mgKOH/g、好まし
くは10〜80mgKOH/gを有することが適当であ
る。
【0013】上記樹脂(A)としては、なかでも水酸基
含有ポリエステル樹脂を好適に使用することができる。
上記ポリエステル樹脂としては、オイルフリーポリエス
テル樹脂、油変性アルキド樹脂、また、これらの樹脂の
変性物、例えばウレタン変性ポリエステル樹脂、ウレタ
ン変性アルキド樹脂、エポキシ変性ポリエステル樹脂、
アクリル変性ポリエステル樹脂などが挙げられる。
【0014】上記オイルフリーポリエステル樹脂は、多
塩基酸成分と多価アルコール成分とのエステル化物から
なるものである。多塩基酸成分としては、例えば無水フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無
水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、フ
マル酸、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸など
から選ばれる1種以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級
アルキルエステル化物が主として用いられ、必要に応じ
て安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸など
の一塩基酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセ
ントリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上
の多塩基酸などが併用される。多価アルコール成分とし
ては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、3−メチルペンタンジオー
ル、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ールなどの二価アルコールが主に用いられ、さらに必要
に応じてグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上
の多価アルコールを併用することができる。これらの多
価アルコールは単独で、あるいは2種以上を混合して使
用することができる。両成分のエステル化又はエステル
交換反応は、それ自体既知の方法によって行うことがで
きる。酸成分としては、イソフタル酸、テレフタル酸、
及びこれらの酸の低級アルキルエステル化物が特に好ま
しい。
【0015】アルキド樹脂は、上記オイルフリーポリエ
ステル樹脂の酸成分及びアルコール成分に加えて、油脂
肪酸をそれ自体既知の方法で反応せしめたものであっ
て、油脂肪酸としては、例えばヤシ油脂肪酸、大豆油脂
肪酸、アマニ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、トール油
脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、キリ油脂肪酸などを挙げ
ることができる。アルキド樹脂の油長は30%以下、特
に5〜20%程度のものが好ましい。
【0016】ウレタン変性ポリエステル樹脂としては、
上記オイルフリーポリエステル樹脂、又は上記オイルフ
リーポリエステル樹脂の製造の際に用いられる酸成分及
びアルコール成分を反応させて得られる低分子量のオイ
ルフリーポリエステル樹脂を、ポリイソシアネート化合
物とそれ自体既知の方法で反応せしめたものが挙げられ
る。また、ウレタン変性アルキド樹脂は、上記アルキド
樹脂、又は上記アルキド樹脂製造の際に用いられる各成
分を反応させて得られる低分子量のアルキド樹脂を、ポ
リイソシアネート化合物とそれ自体既知の方法で反応せ
しめたものが包含される。ウレタン変性ポリエステル樹
脂及びウレタン変性アルキド樹脂を製造する際に使用し
うるポリイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4´−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、2,4,6−トリイソシアナトトルエンなどが挙
げられる。上記のウレタン変性樹脂は、一般に、ウレタ
ン変性樹脂を形成するポリイソシアネート化合物の量が
ウレタン変性樹脂に対して30重量%以下の量となる変
性度合のものを好適に使用することができる。
【0017】エポキシ変性ポリエステル樹脂としては、
上記ポリエステル樹脂の製造に使用する各成分から製造
したポリエステル樹脂を用い、この樹脂のカルボキシル
基とエポキシ基含有樹脂との反応生成物や、ポリエステ
ル樹脂中の水酸基とエポキシ樹脂中の水酸基とをポリイ
ソシアネート化合物を介して結合した生成物などの、ポ
リエステル樹脂とエポキシ樹脂との付加、縮合、グラフ
トなどの反応による反応生成物を挙げることができる。
かかるエポキシ変性ポリエステル樹脂における変性の度
合は、一般に、エポキシ樹脂の量がエポキシ変性ポリエ
ステル樹脂に対して、0.1〜30重量%となる量であ
ることが好適である。
【0018】上記ポリエステル樹脂は、数平均分子量
3,000〜30,000、好ましくは5,000〜2
5,000を有し、ガラス転移温度(Tg)−5〜70
℃、好ましくは0〜50℃を有することが適当である。
本発明において、ガラス転移温度(Tg)は、示差熱分
析(DTA)によるものであり、また数平均分子量はゲ
ル浸透クロマトグラフィ(GPC)によって、標準ポリ
スチレンの検量線を用いて測定したものである。
【0019】ブチルエーテル化メラミン樹脂(B) 本発明組成物における(B)成分であるブチルエーテル
化メラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒド、パラ
ホルムアルデヒドなどのアルデヒド成分との付加反応生
成物(1量体及び多量体のいずれであってもよい)であ
るメチロール化メラミン樹脂のメチロール基の一部又は
全部を、n−ブタノール又はイソブタノールによってエ
ーテル化したメラミン樹脂である。本発明組成物におい
て、ブチルエーテル化メラミン樹脂(B)は加熱により
前記樹脂(A)反応して架橋硬化することができる。
【0020】上記ブチルエーテル化メラミン樹脂(B)
の代表例としては、ユーバン20SE、同28SE、同
225[以上、いずれも三井東圧(株)製]、スーパー
ベッカミンJ820−60、同L−117−60、同L
−109−65、同47−508−60、同L−118
−60、同G821−60[以上、いずれも大日本イン
キ化学工業(株)製]などを挙げることができる。これ
らのメラミン樹脂は1種で又は2種以上の混合物として
使用することができる。
【0021】本発明組成物において、水酸基含有有機樹
脂(A)とブチルエーテル化メラミン樹脂(B)との配
合割合は、固形分重量比で、両者の合計100重量部
中、以下のとおりである。 樹脂(A):60〜95重量部、好ましくは65〜90
重量部、 樹脂(B):5〜35重量部、好ましくは10〜35重
量部。
【0022】上記樹脂(A)の配合量が60重量部未満
では塗膜の耐水性、耐候性などが劣る傾向があり、一
方、95重量部を超えると硬化性が不十分となりやす
く、耐溶剤性、耐水性、耐候性などが低下する傾向があ
る。
【0023】本発明組成物においては、架橋剤としてブ
チルエーテル化メラミン樹脂を使用しており、この架橋
剤と下記スルホン酸化合物と第2級アミンとの混合物と
の組合わせの効果により、大きなちぢみ柄模様の塗膜を
形成することができるものである。また、ちぢみ柄模様
が大きくなると、ちぢみ柄模様が大きくなるに伴って模
様の凹部にたまった汚染物を除去しやすくなる。
【0024】スルホン酸化合物と第2級アミンとの混合
物(C) 本発明組成物における(C)成分は、スルホン酸化合物
と第2級アミンとの混合物である。
【0025】上記スルホン酸化合物としては、p−トル
エンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニ
ルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホ
ン酸などが挙げられ、これらは単独で、又は2種以上混
合して使用できる。これらのうち、塗料の安定性、反応
促進効果、得られる塗膜の物性などの点から、p−トル
エンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸が好適で
ある。
【0026】上記第2級アミンとしては沸点30〜25
0℃のものが使用され、代表例として、ジエチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ジn−プロピルアミン、ジ
アリルアミン、ジアミルアミン、ジn−ブチルアミン、
ジイソブルアミン、ジsec−ブチルアミン、N−エチ
ル−1,2−ジメチルプロピルアミン、N−メチルヘキ
シルアミン、ジn−オクチルアミン、ピペリジン、2−
ピペコリン、3−ピペコリン、4−ピペコリン、2,3
−,2,4−,2,5−又は2,6−ルペチジン、ジメ
チルオキサゾリジン、3−ピペリジンメタノールなどを
挙げることができ、これらは1種又は2種以上の混合物
として使用することができる。また、本発明において
は、N−メチルピペラジンなどの第2級及び第3級アミ
ノ基を有するアミンも第2級アミンに包含するものとす
る。これらのうち、なかでもジイソプロピルアミン、ジ
n−プロピルアミン、ジn−ブチルアミン、ジイソブル
アミン、ジメチルオキサゾリジンなどが低臭であること
及び美しい均一な縮みを形成できることから好適であ
る。
【0027】上記スルホン酸化合物と上記第2級アミン
とは、前もって混合してスルホン酸化合物のアミン中和
物としてから他の塗料成分と混合してもよいし、スルホ
ン酸化合物と上記第2級アミンとを別々に他の塗料成分
と混合して塗料中で中和物を形成するようにしてもよ
い。
【0028】上記スルホン酸化合物は、樹脂(A)と樹
脂(B)との硬化反応の促進に寄与するものであり、第
2級アミンはスルホン酸化合物を中和してスルホン酸化
合物の硬化触媒としての効果の発現を調整するものであ
る。
【0029】スルホン酸化合物の配合量は、前記樹脂
(A)と樹脂(B)との合計100重量部に対して、
0.1〜4重量部、好ましくは0.5〜3重量部の範囲
である。スルホン酸化合物の配合量が0.1重量部未満
では硬化触媒効果が不十分であり良好なちぢみ模様を形
成し難くなり、一方、スルホン酸化合物の配合量が4重
量部を超えると得られる塗膜の耐水性、耐湿性などの塗
膜性能が低下する傾向がある。
【0030】上記第2級アミンの配合量は、上記スルホ
ン酸化合物1モルに対して4〜40モル量、好ましくは
5〜30モル量の範囲である。第2級アミンの配合量が
スルホン酸化合物1モルに対して4モル未満となると、
焼付け時にちぢみ模様が十分に形成される前に、硬化が
進行するため柄が小さくなって汚染除去性が低下する傾
向があり、一方、第2級アミンの配合量が40モル量を
超えて使用しても多量に配合した効果が認められず、第
2級アミンの無駄使いとなってしまう。
【0031】本発明組成物においては、アミン化合物と
して上記第2級アミンに加えて第3級アミンを使用する
ことができる。第3級アミンとしては、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、トリアリルアミン、N−メチル
ジアリルアミン、N−メチルモルホリン、N,N,N
´,N´−テトラメチル−1,2−ジアミノエタン、N
−メチルピペリジン、ピリジン、4−エチルピリジンな
どを挙げることができる。第3級アミンは、必要に応じ
て、第2級アミンと同重量以下の範囲で配合することが
できる。第3級アミンを併用する場合には、アミンの総
量が、スルホン酸化合物1モルに対して40モル量以下
とすることが適している。
【0032】ちぢみ模様調整剤(D) 本発明組成物におけるちぢみ模様調整剤(D)は、本発
明組成物から形成される塗膜のちぢみ模様塗膜の模様安
定性を向上させ、意匠性を向上させるために配合される
ものである。
【0033】ちぢみ模様調整剤(D)は、下記の種類、
量的条件を示す(a)、(b)及び(c)のいずれかを
満足することが必要である。
【0034】(a)平均粒径10μm以下のシリカ微粉
末1〜20重量部、(b)平均粒径2〜70μmの有機
樹脂微粒子、直径2〜50μmで長さ30μm〜5mm
の有機樹脂繊維、平均粒径2〜70μmの無機質ガラス
微粒子及び直径2〜50μmで長さ10μm〜5mmの
無機質繊維から選ばれた少なくとも1種を1〜30重量
部、(c)上記(a)成分と上記(b)成分との混合物
であって、(a)成分と(b)成分との合計が1〜30
重量部であり、かつ(a)成分の配合量が15重量部以
下である量。
【0035】本発明において、粒径は、塗料中において
分散された状態での粒径であり、いわゆる二次粒子径と
呼ばれるものである。
【0036】上記(a)におけるシリカ微粉末は、平均
粒径10μm以下、好ましくは0.5〜8μmのシリカ
微粉末であり、湿式法、乾式法のいずれの方法によって
製造されたものであってもよく、また表面をコーティン
グ処理したものであってもよい。
【0037】上記シリカ微粉末の代表例としては、例え
ば、市販品で、アエロジル200、同300、同38
0、同TT600[以上、いずれも日本アエロジル
(株)製];サイロイド74、同83、同161、同1
62、同244、同308、同378[以上、いずれも
富士シリシア(株)製];ミズカシルP−526、同P
−527、同P−801、同NP−8[以上、いずれも
水澤化学工業(株)製];ニップシールE200A、同
E220[以上、いずれも日本シリカ工業(株)製];
ファインシールE−50、同E−70、同T−32、同
X−37[以上、いずれも徳山曹達(株)製];カープ
レックス#67、同#80[以上、いずれも塩野義製薬
(株)製]などの商品名で表されるものが挙げられる。
【0038】(a)において、上記シリカ微粉末の配合
量は、樹脂(A)と樹脂(B)との合計100重量部に
対して、1〜20重量部、好ましくは1〜15重量部で
ある。(a)において、シリカ微粉末の配合量が1重量
部未満では、得られるちぢみ模様の均一性、安定性が劣
り、一方、20重量部を超えると得られる塗膜のちぢみ
模様が小さくなり、耐水性、耐擦り傷性、耐候性が悪く
なる。
【0039】前記(b)においては、有機樹脂微粒子、
有機樹脂繊維、無機質ガラス微粒子及び無機質繊維から
選ばれた少なくとも1種が使用される。上記有機樹脂微
粒子は、平均粒径2〜70μm、好ましくは5〜30μ
mを有する。上記有機樹脂繊維は、直径2〜50μmで
長さ30μm〜5mm、好ましくは直径3〜30μmで
長さ50μm〜3mmを有するものであり、また長さ/
直径の比が2/1〜100/1の範囲であることが好ま
しい。上記無機質ガラス微粒子は、平均粒径2〜70μ
m、好ましくは5〜30μmを有する。上記無機質繊維
は、直径2〜50μmで長さ10μm〜5mm、好まし
くは直径3〜30μmで長さ30μm〜3mmを有する
ものであり、また長さ/直径の比が2/1〜100/1
の範囲であることが好ましい。
【0040】これらの微粒子及び繊維は、いずれも塗料
中で溶解せず、かつ塗膜形成温度(すなわち、塗装焼付
け工程における塗膜硬化条件)において、完全には溶融
しないことが必要である。「完全には溶融しない」と
は、全く溶融しない状態を含むことは勿論、部分的に溶
融して個々の微粒子や繊維の周囲表面が溶融物で覆われ
るが、一部は溶融していない状態をも意味する。
【0041】上記有機樹脂微粒子としては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ポ
リアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレートなどの
アクリル樹脂;ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフル
オロエチレンなどのフッ素樹脂;ナイロン11、ナイロ
ン12などのポリアミド樹脂;ベンゾグアナミン樹脂、
メラミン樹脂などのアミノ樹脂;ポリウレタン樹脂、フ
ェノール樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリスチレン、セルロースなどの樹脂の微粒
子を挙げることができる。
【0042】上記有機樹脂繊維としては、例えば、ポリ
エステル、アクリル、ポリアミド、セルロースなどの樹
脂の繊維を挙げることができる。
【0043】上記無機質ガラス微粒子としては、ケイ酸
塩ガラスなどが挙げられ、中空状のものも包含される。
【0044】上記無機質繊維としては、例えば、ガラ
ス、チタン酸カリウム、炭素繊維、塩基性硫酸バリウム
などの繊維を挙げることができる。
【0045】(b)において、上記微粒子及び繊維の配
合量は、合計で、樹脂(A)と樹脂(B)との合計10
0重量部に対して、1〜30重量部、好ましくは1〜2
0重量部である。(a)において、シリカ微粉末の配合
量が1重量部未満では、得られるちぢみ模様の均一性、
安定性が劣る傾向があり、一方、30重量部を超えると
塗装作業性や得られる塗膜の耐水性、耐擦り傷性、耐候
性が悪くなりやすくなる。
【0046】前記(c)においては、上記(a)におけ
るシリカ微粉末と上記(b)における有機樹脂微粒子、
有機樹脂繊維、無機質ガラス微粒子及び無機質繊維から
選ばれた少なくとも1種との両者が使用が使用される。
両者の配合量は、合計で、樹脂(A)と樹脂(B)との
合計100重量部に対して、1〜30重量部、好ましく
は1〜20重量部であり、そのうち、シリカ微粉末の量
は15重量部以下である。上記両者の合計が1重量部未
満では、得られるちぢみ模様の均一性、安定性が劣る傾
向があり、一方、30重量部を超えると塗装作業性や得
られる塗膜の耐水性、耐擦り傷性、耐候性が悪くなりや
すくなる。またシリカ微粉末の量が15重量部を超える
と得られる塗膜の耐水性、耐擦り傷性、耐候性が悪くな
りやすくなる。
【0047】塗料組成物の調製及び塗装 本発明塗料組成物は、以上に述べた水酸基含有有機樹脂
(A)、ブチルエーテル化メラミン樹脂(B)、スルホ
ン酸化合物と第2級アミンとの混合物(C)及びちぢみ
模様調整剤(D)から実質的になることができるが、取
扱い上及び塗装性の面などから、通常、有機溶剤が含有
せしめられる。
【0048】該有機溶剤としては、上記(A)、
(B)、(C)及び(D)の各成分を溶解ないし分散で
きるものが使用でき、具体的には、例えば、トルエン、
キシレン、高沸点石油系炭化水素などの炭化水素系溶
剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、イソホロンなどのケトン系溶剤、酢酸
エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテートなどのエステル系溶剤、メタノール、
エタノール、ブタノールなどのアルコール系溶剤、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテルなどのエーテルアルコール系溶剤などを挙げ
ることができ、これらは単独で、あるいは2種以上を混
合して使用することができる。
【0049】本発明の塗料組成物は、着色顔料を含有し
ない塗料として使用することができるが、着色顔料を含
有するエナメル塗料としても使用することができる。着
色顔料としては、塗料分野で通常使用されている着色顔
料、例えば、シアニンブルー、シアニングリーン、アゾ
系やキナクリドン系などの有機赤色顔料、ベンツイミダ
ゾロン系、イソインドリノン系、イソインドリン系及び
キノフタロン系などの有機黄色顔料;チタン白、チタン
イエロー、ベンガラ、カーボンブラック、黄鉛及び各種
焼成顔料などの無機着色顔料が挙げられる。
【0050】また、本発明組成物は、必要に応じて、ア
ルミニウ粉、銅粉、ニッケル粉、酸化チタン被覆マイカ
粉、酸化鉄被覆マイカ粉及び光輝性グラファイトなどの
光輝性顔料;塗料用としてそれ自体既知の消泡剤、レベ
リング剤などの添加剤を含有していてもよい。
【0051】本発明組成物を塗装する被塗物としては、
例えば、冷延鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッ
キ鋼板、合金メッキ鋼板(鉄−亜鉛、アルミニウム−亜
鉛、ニッケル−亜鉛などの合金メッキ)、アルミニウム
板、ステンレス鋼板、銅板、銅メッキ鋼板、錫メッキ鋼
板などの金属板及びこれらの金属にリン酸塩系処理、ク
ロメート処理などの化成処理を施してなる化成処理金属
板、ならびに(化成処理)金属板を加工した金属製物品
など金属類;プラスチックス、ガラス、木材、セメント
などの種々の被塗物に塗装することができる。
【0052】また、上記金属類、プラスチックス、ガラ
ス、木材、セメントなどに、耐食性の向上や塗料の密着
性向上などを目的に、プライマー塗膜を設けたプライマ
ー塗装物、プライマー塗装物の上にさらに中塗塗膜を設
けた塗装物などの塗膜形成物も被塗物として使用するこ
とができる。
【0053】本発明塗料組成物の上記被塗物上への塗装
は、特に制限されるものではなく、例えば、ロール塗
装、カーテンフロー塗装、浸漬塗装、スプレー塗装など
の方法により行うことができる。その際の塗装膜厚は、
通常、乾燥塗膜厚で10〜200μm、特に15〜70
μmの範囲内が好適である。
【0054】自動車外板や自動車用プラスチック部品に
本発明塗料組成物を塗装する場合には、素材到達最高温
度80〜150℃となる条件で10〜40分間乾燥させ
ることが適している(この場合には、素材到達最高温度
は通常、雰囲気温度とほぼ同じ温度となる)。また連続
的に移動する長尺の、金属板やプライマー塗装金属板
に、ロール塗装などによって連続的に塗装するコイルコ
ーティングの場合には、通常、素材到達最高温度180
〜260℃で15〜90秒の範囲内の条件が好適である
(この場合には、雰囲気温度は通常、240〜350℃
程度である)。
【0055】また、本発明組成物をクリヤ又はカラーク
リヤ塗料として用いる場合に、金属板に直接塗装しても
よく、この場合、光沢のある金属板を使用することによ
って霜降り模様状の外観を得ることができる。
【0056】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお、以下、「部」及び「%」はいずれも重
量基準によるものとする。
【0057】製造例1 加熱装置、撹拌機、還流冷却器、水分離器、精留塔、温
度計などを備えた反応装置を用い、反応槽に、無水フタ
ル酸740部、イソフタル酸498部、アジピン酸14
5部、ネオペンチルグリコール735部及び1,6−ヘ
キサンジオール236部を仕込み加熱した。原料が融解
後、撹拌を開始し、反応温度を230℃まで昇温させ、
230℃に2時間保持して生成する縮合水は精留塔を通
じて系外へ留去した。ついで、反応槽に、キシロールを
90部添加し溶剤縮合法に切替えて反応を続け、樹脂酸
価が5mgKOH/gに達した時点で反応を終了し冷却
した。冷却後、キシロールを1414部加えて固形分6
0%のポリエステル樹脂A溶液を得た。得られた樹脂
は、水酸基価79mgKOH/g、数平均分子量約13
00であった。
【0058】実施例1 固形分60%のポリエステル樹脂A溶液116.7部
に、ユーバン28SE(三井化学(株)製、ブチルエー
テル化メラミン樹脂、固形分60%)50部を加え樹脂
混合液を得た。この樹脂混合液166.7部(固形分量
で100部)に、ドデシルベンゼンスルホン酸2.5部
及びジイソプロピルアミン8部を室温で混合した中和物
10.5部を加え、さらに、サイロイド161W(富士
シリシア(株)製、無定形シリカ微粉末、平均粒径約
4.5μm)15部を加え、均一に撹拌し、キシロール
とソルベッソ1500(エッソ石油社製、芳香族石油溶
剤)との重量比8:2の混合溶剤によって粘度18秒
(フォードカップ#4、20℃)に調整して塗料を得
た。
【0059】実施例2〜8及び比較例1〜5 後記表1に示す配合組成のものを粘度調整する以外は実
施例1と同様に行い、粘度18秒(フォードカップ#
4、20℃)の塗料を得た。表1において、配合量は、
スルホン酸中和物及びアミンについては有効成分量、そ
の他の成分については固形分量にて表示した。
【0060】表1中の(註)は、それぞれ下記の意味を
有する。
【0061】(*1)サイメル303:三井サイテック
(株)製、メチルエーテル化メラミン樹脂。
【0062】(*2)スルホン酸中和物 a:ドデシルベ
ンゼンスルホン酸1モルに対してジイソプロピルアミン
10モルとなる量を配合してなる中和混合物。
【0063】(*3)スルホン酸中和物 b:ドデシルベ
ンゼンスルホン酸1モルに対してジイソプロピルアミン
5モル及びジエチルメチルアミン5.8モルとなる量を
配合してなる中和混合物。
【0064】(*4)スルホン酸中和物 c:ドデシルベ
ンゼンスルホン酸1モルに対してジイソプロピルアミン
3.8モルとなる量を配合してなる中和混合物。
【0065】(*5)シリカ微粉末:商品名「サイロイ
ド161W」、富士シリシア(株)製、無定形シリカ微
粉末、平均粒径約4.5μm。
【0066】(*6)ポリアクリロニトリル微粉末:商
品名「タフチックAM」、東洋紡績(株)製、平均粒径
約7〜10μm。
【0067】(*7)ナイロン微粉末:商品名「オルガ
ソール2002ES−4」、仏国アアト・シミー社製、
ナイロン12微粉末、平均粒径約40μm。
【0068】試験塗板の作成 板厚0.5mmのポリプロピレン板に、ソフレックス2
508(関西ペイント(株)製、プライマ)を乾燥膜厚
10μmとなるようにスプレー塗装し焼き付けた後、ソ
フレックス1410(関西ペイント(株)製、着色上塗
ベース塗料)を乾燥膜厚15μmとなるようにスプレー
塗装し焼き付けて着色ベース塗装板を得た。得られた着
色ベース塗装板上に、実施例1〜8及び比較例1〜5で
得た各塗料を乾燥膜厚40μmとなるように塗装し、つ
いで素材到達温度120℃で30分間焼付けを行ない試
験塗板を作成した。
【0069】得られた各試験塗板について下記試験方法
に従い試験を行った。試験結果を後記表1に示す。
【0070】試験方法 塗面外観:塗面(30cm×30cm)の外観を肉眼で
観察し、ちぢみ模様の均一性を下記基準にて評価した。 ○:凹凸感の偏りがなく、反射光が均一である △:反射光が周囲と異なる場所が1〜10箇所ある ×:反射光が周囲と異なる場所が11箇所以上ある −:ちぢみ模様による凹凸感が認められない。
【0071】光沢:JIS K5400 7.6(19
90)による60度鏡面光沢度に従い、塗膜の光沢度の
程度を測定した。
【0072】付着性:JIS K−5400 8.5.
2(1990)碁盤目−テ−プ法に準じて、試験塗板の
塗膜表面にカッターナイフで素地に到達するように、直
交する縦横11本ずつの平行な直線を1mm間隔で引い
て、1mm×1mmのマス目を100個作成した。その
表面にセロハン粘着テ−プを密着させ、テ−プを急激に
剥離した際のマス目の剥れ程度を観察し下記基準で評価
した。 ○:塗膜の剥離が全く認められない △:塗膜がわずかに剥離したが、マス目は90個以上残
存 ×:塗膜がかなり剥離し、マス目の残存数は90個未
満。
【0073】耐水性:40℃の脱イオン水中に240時
間浸漬し、塗板を引上げ、塗面に付着した水分を除去
し、塗板引上げ約1時間後に、上記付着性の試験と同様
の試験及び評価を行った。
【0074】鉛筆硬度:塗装板の塗膜について、JIS
K−5400 8.4.2(1990)に規定する鉛
筆引っかき試験を行い、塗膜の破れによる評価を行っ
た。
【0075】耐候性:試験塗板をサンシャインウエザオ
メータに500時間暴露した。暴露後の塗膜の外観及び
暴露前後の塗膜の光沢感の変化を目視にて下記基準によ
り評価した。 ○:暴露後の塗膜に異常がなく光沢感の変化が殆ど認め
られない △:暴露後の塗膜に異常はないが、光沢感の変化がかな
り認められる ×:暴露後の塗膜に異常が認められるか又は光沢感の変
化が著しい。
【0076】耐擦り傷性:染色物摩擦堅牢度試験機(大
栄化学精機製作所製)を用いる。磨き粉(ダルマ・クレ
ンザー)を水で固練りして塗面に置き、その上を試験機
端子で押さえて、0.5kgの荷重をかけ、20往復摩
擦する。水洗後、擦り傷の程度を目視にて下記基準によ
り評価した。 ○:試験前後で光沢感の変化がほとんど認められない △:試験前後で光沢感の変化がかなり認められる ×:試験前後で光沢感の変化が著しい。
【0077】汚染除去性:JISダスト12種(カーボ
ン)/JISダスト8種(関東ローム層)/脱イオン水
=0.125/0.125/99.750(重量比)の
配合液に硫酸を加えてpH2.8に調整して汚染液とす
る。(塗面に、上記汚染液をスプレーにより塗布し、2
0℃、75%RHの室内で17時間放置し、80℃で6
時間乾燥する工程)を1サイクルとして、4サイクル試
験を行った後、塗膜表面の汚染物をスポンジを用いて水
洗、除去した。水洗後の塗面の汚染程度を目視にて下記
基準により評価した。 ○:塗面に汚れがほとんど認められない △:塗面に汚れがかなり認められる ×:塗面に汚れが著しく認められる。
【0078】
【表1】
【0079】
【発明の効果】本発明塗料組成物は、高温、短時間での
焼付け条件だけでなく、80〜150℃で10〜40分
間程度の焼付け条件でも均一で安定したちぢみ柄模様の
塗膜を形成することができる。
【0080】また、本発明塗料組成物は、耐水性、耐擦
り傷性、耐候性及び汚染除去性に優れた塗膜を形成する
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水酸基含有有機樹脂60〜95重
    量部と(B)ブチルエーテル化メラミン樹脂5〜35重
    量部との合計100重量部に対して、(C)スルホン酸
    化合物0.1〜4重量部と該スルホン酸化合物1モルに
    対して4〜40モル量の沸点30〜250℃の第2級ア
    ミンとの混合物、ならびに(D)下記(a)、(b)又
    は(c)の条件を満足するちぢみ模様調整剤、を含有す
    ることを特徴とするちぢみ塗料組成物。 (a)平均粒径10μm以下のシリカ微粉末1〜20重
    量部、(b)平均粒径2〜70μmの有機樹脂微粒子、
    直径2〜50μmで長さ30μm〜5mmの有機樹脂繊
    維、平均粒径2〜70μmの無機質ガラス微粒子及び直
    径2〜50μmで長さ10μm〜5mmの無機質繊維か
    ら選ばれた少なくとも1種を1〜30重量部、(c)上
    記(a)におけるシリカ微粉末と上記(b)における有
    機樹脂微粒子、有機樹脂繊維、無機質ガラス微粒子及び
    無機質繊維から選ばれた少なくとも1種との混合物であ
    って、両者の合計が1〜30重量部であり、かつシリカ
    微粉末の配合量が15重量部以下である量。
  2. 【請求項2】 さらに、スルホン酸1モルに対して、沸
    点30〜250℃の第3級アミンを20モル量以下含有
    することを特徴とする請求項1記載のちぢみ塗料組成
    物。
  3. 【請求項3】 被塗物に請求項1記載の塗料組成物を乾
    燥膜厚が15〜70μmとなるように塗装し、雰囲気温
    度80〜150℃で10〜40分間乾燥させることを特
    徴とするちぢみ模様塗膜の形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195796A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Toyo Seikan Kaisha Ltd ちぢみ模様塗料組成物及びそれを塗布した意匠金属容器
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JP2017196589A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 株式会社大林組 リンクル模様塗膜の形成方法
JP2021079623A (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 日鉄鋼板株式会社 塗装鋼板
JP2022084372A (ja) * 2020-11-26 2022-06-07 日本ペイント・インダストリアルコ-ティングス株式会社 意匠性塗料組成物

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