JPH11171870A - 新規オキソノール化合物 - Google Patents

新規オキソノール化合物

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JPH11171870A
JPH11171870A JP9339202A JP33920297A JPH11171870A JP H11171870 A JPH11171870 A JP H11171870A JP 9339202 A JP9339202 A JP 9339202A JP 33920297 A JP33920297 A JP 33920297A JP H11171870 A JPH11171870 A JP H11171870A
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JP
Japan
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group
compound
mol
ion
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Pending
Application number
JP9339202A
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English (en)
Inventor
Shinichi Morishima
慎一 森嶌
Junji Nishigaki
純爾 西垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP9339202A priority Critical patent/JPH11171870A/ja
Publication of JPH11171870A publication Critical patent/JPH11171870A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B23/00Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes
    • C09B23/02Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes the polymethine chain containing an odd number of >CH- or >C[alkyl]- groups

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】染料、写真用増感色素、光情報記録用色素、細
胞等生体試料染色剤医薬等として有用な新規化合物を提
供する。 【解決手段】下記一般式(1)で表される新規オキソノ
ール化合物。式中、Rは水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アラルキル基又はヘテロ環基を表し、L1 、L2
およびL3 はメチン基を表し、mは0、1、又は2を表
す。Mは分子の電荷の中和に必要な対イオンを表し、m
1 はMの数を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染料、写真用増感
色素、光情報記録用色素、細胞等生体試料染色剤、ある
いは医薬などとして有用な新規なオキソノール化合物、
特に酸性核が5−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾー
ル骨格であるオキソノール化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オキソノール化合物は、染料、写真用増
感色素、光情報記録用色素、細胞等生体試料染色剤、あ
るいは医薬品などとして重要であり、その吸収特性や熱
分解性はオキソノール化合物を構成するヘテロ環骨格
(酸性核)によって変化することが既によく知られてい
る。一方、5−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール
骨格を有する化合物は、脱窒素を伴い急激に熱分解する
ことがChem.Ber.,vol.96,802-812(1963)に記載されて
いる。該化合物の製造法は、Heterocycles,Vol.23,2363
-2366(1985)に記載されており、また、米国特許第27
05713号公報には5−ヒドロキシ−1,2,3−ト
リアゾール骨格を有するメロシアニン染料が記載されて
いる。しかしながら、該骨格を有するオキソノール化合
物についてはこれまで合成された例が無く、種々の用途
に供するために5−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾ
ール骨格を有する新規なオキソノール化合物の開発が望
まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は種々の
用途に適するよう、種々の構造上の変化を付与した新規
かつ、上述の5−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾー
ル骨格を有するオキソノール化合物を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は下記の新
規化合物により達成された。
【0005】(1)下記一般式(1)で表される化合
物。 一般式(1)
【0006】
【化2】
【0007】式中、Rは水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アラルキル基またはヘテロ環基を表し、L1 、L
2 、及びL3 は各々独立にメチン基を表し、mは0、
1、又は2を表す。Mは分子の荷電を中和するのに必要
な対イオンを表し、m1 は分子の荷電を中和するのに必
要な数を表す。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の一般式(1)で表される化合物について詳しく
説明する。式中、Rは水素原子、アルキル基、アリール
基、アラルキル基、またはヘテロ環基を表す。アルキル
基は、炭素数が1〜20のアルキル基(例、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、シクロヘキシル)で置換基を
有していてもよい。置換基の例には、炭素数1〜20の
アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、カルボキ
シメチル、エトキシカルボニルメチル)、炭素数7〜2
0のアラルキル基(例、ベンジル、フェネチル)、炭素
数1〜8のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ)、
炭素数6〜20のアリール基(例、フェニル、ナフチ
ル)、炭素数6〜20のアリールオキシ基(例、フェノ
キシ、ナフトキシ)、ヘテロ環基(例、ピリジル、ベン
ゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリ
ル、2−ピロリジノン−1−イル、2−ピペリドン−1
−イル、2,4−ジオキシイミダゾリジン−3−イル、
2,4−ジオキシオキサゾリジン−3−イル、スクシン
イミド、フタルイミド、マレイミド)、ハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、沃素)、カルボキシル基、
炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基(例、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル)、シアノ基、炭素
数2〜10のアシル基(例、アセチル、ピバロイル)、
炭素数1〜10のカルバモイル(例、カルバモイル、メ
チルカルバモイル、モルホリノカルバモイル)、アミノ
基、炭素数1〜20の置換アミノ基(例、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ビス(メチルスルホニルエチル)
アミノ、N−エチル−N’−スルホエチルアミノ)、ス
ルホ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、炭素数1〜10の
スルホンアミド基(例、メタンスルホンアミド)、炭素
数1〜10のウレイド基(例、ウレイド、メチルウレイ
ド)、炭素数1〜10のスルホニル基(例、メタンスル
ホニル、エタンスルホニル)、炭素数1〜10のスルフ
ィニル基(例、メタンスルフィニル)、および炭素数0
〜10のスルファモイル基(例、スルファモイル、メタ
ンスルファモイル)が含まれる。カルボキシル基および
スルホ基は塩の状態であってもよい。
【0009】Rで表されるアリール基は、炭素数6〜2
0のアリール基(例、フェニル、ナフチル)が挙げられ
る。アリール基はRのアルキル基で例示した置換基を有
していてもよい。Rで表されるアラルキル基は炭素数7
〜20のアラルキル基(例、ベンジル、フェネチル)が
挙げられる。アラルキル基はRのアルキル基で例示した
置換基を有していてもよい。Rで表されるヘテロ環基は
例えば、ピリジル基、ピペリジル基、トリアジル基、ピ
ロリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、フラニル
基、チオフェニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、
イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基などであり、こ
れらがベンゾ縮環したもの(例えばキノリル基、ベンゾ
イミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾオキサゾ
リル基など)でもよく、またヘテロ環上に例えばRのア
ルキル基で例示した置換基を有していてもよい。
【0010】Rとして好ましいものは炭素数1〜5のア
ルキル基または炭素数6〜10のアリール基であり、更
に好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、フェニル基である。
【0011】L1 、L2 及びL3 は各々独立に置換また
は無置換のメチン基を表し、置換基としてはRのアルキ
ル基で例示した置換基が挙げられる。L1 、L2 及びL
3 として好ましいものは無置換メチン基、炭素数1〜5
のアルキル置換メチン基、炭素数7〜10のアラルキル
置換メチン基、炭素数6〜10のアリール置換メチン
基、飽和または不飽和のヘテロ環置換メチン基およびハ
ロゲン置換メチン基である。mは0、1または2を表
す。
【0012】Mは対イオンを表す。Mは陽イオンでも陰
イオンでもよく陽イオンとしてはナトリウムイオン、カ
リウムイオン、リチウムイオンなどのアルカリ金属イオ
ン、アンモニウムイオン、テトラアルキルアンモニウム
イオン、ピリジニウムイオン、ビスピリジニウムイオ
ン、N−アルキルピリジニウムイオン、N−アリールピ
リジニウムイオン、N,N’−ジアルキルビピリジニウ
ムイオン、N,N’−ジアリールビピリジニウムイオン
などの有機イオンが挙げられる。陰イオンは無機陰イオ
ンあるいは有機陰イオンのいずれであってもよく、ハロ
ゲン陰イオン(例えばフッ素イオン、塩素イオン、臭素
イオン、沃素イオン)、置換アリールスルホン酸イオン
(例えばp−トルエンスルホン酸イオン、p−クロロベ
ンゼンスルホン酸イオン)、アリールジスルホン酸イオ
ン(例えば1,3−ベンゼンスルホン酸イオン、1,5
−ナフタレンジスルホン酸イオン、2,6−ナフタレン
ジスルホン酸イオン)アルキル硫酸イオン(例えばメチ
ル硫酸イオン)が挙げられる。またMは水素イオンであ
ってもよい。Mは好ましくはナトリウム、カリウム、ト
リアルキルアンモニウム、テトラアルキルアンモニウ
ム、ピリジニウム、ビスピリジニウム、N−アルキルピ
リジニウムイオン、N−アリールピリジニウムイオン、
N,N’−ジアルキルビピリジニウムイオン、N,N’
−ジアリールビピリジニウムイオンであり、より好まし
くはトリアルキルアンモニウム、テトラアルキルアンモ
ニウム、ピリジニウム、ビスピリジニウム、N−アルキ
ルピリジニウムイオン、N−アリールピリジニウムイオ
ン、N,N’−ジアルキルビピリジニウムイオン、N,
N’−ジアリールビピリジニウムイオンであり、最も好
ましくは、N,N’−ジアルキルビピリジニウムイオ
ン、N,N’−ジアリールビピリジニウムイオンであ
る。m1 は分子の荷電を中和するのに必要な数を表し、
分子内で塩を形成する場合にはm1 =0である。
【0013】本発明のオキソノール化合物のさらに好ま
しい態様は一般式(1)が下記一般式(2)または下記
一般式(3)で表される場合である。 一般式(2)
【0014】
【化3】
【0015】一般式(3)
【0016】
【化4】
【0017】式中、R、Mおよびm1 は一般式(1)に
おけるそれぞれと同義であり、その好ましい範囲も同一
である。Xは水素原子または置換基を表し、置換基とし
ては一般式(1)におけるL1 、L2 、及びL3 で表さ
れるメチン基の置換基と同義であり、その好ましい範囲
も同一である。
【0018】本発明の5−ヒドロキシ−1,2,3−ト
リアゾール骨格はHeterocycles,vol.23, 2363-2366(198
5)に記載の方法に準じて合成することができ、オキソノ
ール化合物への変換はエフ・エム・ハーマー(F.M.Hame
r)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズーシアニン・
ダイズ・アンド・リレイテッド・コンパウンズ(Hetero
cyclic Compounds-Cyaninedyes and Related Compound
s)(ジョン・ウイリー・アンド・サンズ John Wiley
& Sons 社−ニューヨーク、ロンドン、1964年刊)
の244頁から247頁、および同463頁から482
頁に記載の方法に準じて行うことができる。以下に本発
明にかかる化合物の具体例を挙げるが本発明はこれらに
限定されるわけではない。
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】
【化9】
【0024】
【実施例】実施例1 (1−フェニル−5−ヒドロキシ−1,2,3−トリア
ゾールの合成)トリメチルシリルジアゾメタン(18ml,
0.036mol)をエーテル(100ml)に溶解させ、窒素雰囲気
下、0℃に氷冷した。この溶液にブチルリチウム(15%
ヘキサン溶液, 22.5ml, 0.036mol)を滴下し、0℃で2
0分攪拌後、フェニルイソシアナート(3.6g, 0.030mo
l)のエーテル溶液(90ml)を滴下した。0℃で2時間
攪拌後、氷水へ注ぎ、エーテルで洗浄した。水層を2N
の塩酸で酸性化し、得られた白色沈殿を濾取した後クロ
ロホルムで洗浄することによって、2gの1−フェニル−
5−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾールを得た。こ
れは理論収量の34%に相当する。 H-NMR(DMSO-d6):7.3-7.8(m,5H), 7.1(s,1H) mp:113-115℃
【0025】(1−クロロフェニル−5−ヒドロキシ−
1,2,3−トリアゾールの合成)上記合成例におい
て、フェニルイソシアナートの代わりに4−クロロフェ
ニルイソシアナート(4.6g, 0.030mol)を用いた以外
は、同様な操作にて4gの1−クロロフェニル−5−ヒド
ロキシ−1,2,3−トリアゾールを得た。これは理論
収量の68%に相当する。 mp:111℃
【0026】(1−ブチル−5−ヒドロキシ−1,2,
3−トリアゾールの合成)上記合成例において、フェニ
ルイソシアナートの代わりにブチルイソシアナート(3.
0g, 0.030mol)を用いた以外は、同様な操作にて2.1gの
1−ブチル−5−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾー
ルを得た。これは理論収量の50%に相当する。 mp:133℃
【0027】(1−シクロヘキシル−5−ヒドロキシ−
1,2,3−トリアゾールの合成)上記合成例におい
て、フェニルイソシアナートの代わりにシクロヘキシル
イソシアナート(3.8g, 0.030mol)を用いた以外は、同
様な操作にて1.4gの1−シクロヘキシル−5−ヒドロキ
シ−1,2,3−トリアゾールを得た。これは理論収量
の28%に相当する。 mp:148℃
【0028】下記ピリジン誘導体(A及びB)とピリジ
ニウム塩(C、D、及びE)の合成例を示す。
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】(化合物Aの合成)4−アミノピリジン
(9.4g, 0.1mol)をジメチルホルムアミド(100ml)に溶
解させ、炭酸カリウム(27.6g, 0.2mol)を加え、氷冷下
で4−クロロ酪酸クロリド(14.1g, 0.1mol)を添加し
た。氷冷下で15分間攪拌して原料の消失を確認した
後、反応液を120℃で加熱し、1時間攪拌した。反応
液を氷水(300ml)に注ぎ、クロロホルムで抽出してクロ
ロホルム層を減圧下濃縮して得られた粗結晶をヘキサン
−酢酸エチルで再結晶して11.1g の化合物Aを得た。こ
れは理論収量の69%に相当する。 H-NMR(DMSO-d6):8.5(d,2H), 7.7(d,2H), 3.8(t,2H), 2.
6(t,2H), 2.1(m,2H)
【0032】(化合物Bの合成)4−アミノピリジン
(94g, 1.0mol)をジメチルホルムアミド(250ml)に溶解
させ、無水コハク酸(100.1g, 1.0mol)を加え、130
℃で1時間攪拌した後、無水酢酸(94.4ml, 1.0mol)と
酢酸ナトリウム(8.2g, 0.1mol)を添加し更に130℃
で1時間攪拌した。反応液を氷水(2.5リットル)に注
ぎ、析出した結晶を濾取して117.4gの化合物Bを得た。
これは理論収量の67%に相当する。 H-NMR(DMSO-d6):8.7(d,2H), 7.4(d,2H), 2.8(s,4H)
【0033】(化合物Cの合成)4−フェニルピリジン
(2.5g, 0.016mol)と1−クロロ−2,4−ジニトロベ
ンゼン(6.4g, 0.032mol)をトルエン(50ml)に溶解さ
せ、2時間加熱還流した。反応液にアセトン(200ml)を
注ぎ、析出した結晶を濾取して3.2gの化合物Cを得た。
これは理論収量の56%に相当する。 H-NMR(DMSO-d6):9.5(d,2H), 9.2(s,1H), 9.1(s,1H), 8.
9(d,2H), 8.5(d,1H), 8.4(d,2H), 7.5-7.8(m,3H)
【0034】(化合物Dの合成)化合物A(8.1g, 0.05
0mol)と2−クロロベンゾオキサゾール(8.0g, 0.052m
ol)をトルエン(50ml)に溶解させ、3時間加熱還流し
た。反応液にアセトン(200ml)を注ぎ、析出した結晶を
濾取して15.5g の化合物Dを得た。これは理論収量の9
8%に相当する。 H-NMR(DMSO-d6):9.6(d,2H), 8.5(d,2H), 8.0(d,2H), 7.
7(m,2H), 4.1(t,2H), 2.8(t,2H), 2.2(m,2H)
【0035】(化合物Eの合成)化合物B(3.5g, 0.02
0mol)と2−クロロベンゾオキサゾール(3.1g, 0.020m
ol)を100℃で1時間攪拌した。反応液にアセトン
(100ml)を注ぎ、析出した結晶を濾取して6.5gの化合物
Eを得た。これは理論収量の99%に相当する。 H-NMR(DMSO-d6):9.9(d,2H), 8.5(d,2H), 8.0(d,2H), 7.
7(m,2H), 3.0(s,4H)
【0036】(1,1’−ビスイソブチル−4,4’−
ビピリジニウムジブロミドの合成)4,4’−ジピリジ
ル(7.8g, 0.050mol)とイソブチルブロミド(27.4g,
0.20mol)をジメチルホルムアミド(20ml)に溶解さ
せ、90℃に加熱した。90℃で8時間攪拌後、黄色沈
殿を濾別し、エタノール(90ml)に懸濁させた。この懸
濁液にトリエチルアミン(2.2ml, 0.016mol)を滴下し、
室温で1時間攪拌した。得られた黄色沈殿を濾取した
後、エタノールで洗浄することによって、2.1gの1,
1’−ビスイソブチル−4,4’−ビピリジニウムジブ
ロミドを得た。これは理論収量の10%に相当する。 H-NMR(D2O):9.1(d,4H), 8.5(d,4H), 4.5(d,4H), 2.4(m,
2H), 1.1(d,12H)
【0037】(1,1’−ビス(2,6−ジエチルフェ
ニル)−4,4’−ビピリジニウムジクロリドの合成)
1,1’−ビス(2,4−ジニトロフェニル)−4,
4’−ビピリジニウムジクロリド(5.6g, 0.010mol)と
2,6−ジエチルアニリン(6.6g, 0.044mol)を70%
エタノール(30ml)に溶解させ、8時間加熱還流した
後、溶媒留去した。得られた黄色固体を水(90ml)に懸
濁させ、室温で1時間攪拌した。白黄色固体物を濾別し
た後、水層を減圧下溶媒留去し、得られた黄色固体を酢
酸エチルで洗浄することによって、4.4gの1,1’−ビ
ス(2,6−ジエチルフェニル)−4,4’−ビピリジ
ニウムジクロリドを得た。これは理論収量の89%に相
当する。 H-NMR(D2O):9.6(d,4H), 9.1(d,4H), 7.3-7.7(m,6H), 2.
3(q,8H), 1.1(t,12H)
【0038】(DyeI−1の合成)1−フェニル−5
−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール(1.6g, 0.01
0mol)をジメチルホルムアミド(15ml)に溶解させ、氷
冷下でトリエチルアミン(2.1ml, 0.015mol)を滴下し
た。次に氷冷下でN,N’−1,3−ペンタジエン−1
−イル−5−イリデンジアニリン塩酸塩(1.4g, 0.005m
ol)を添加した後、室温で2時間攪拌した。次に反応液
に水を加えるとDyeI−1の結晶が析出した。結晶を
濾取した後乾燥して1.2gのDyeI−1を得た。これは
理論収量の63%に相当する。 mp:>190 ℃ λmax:667nm(ジメチルホルムアミド中)
【0039】(DyeI−2の合成)DyeI−1(0.
48g, 1.0mmol)をメタノール(30ml)に懸濁させ、室温
にて30分間攪拌した。この溶液に1,1’−ビスイソ
ブチル−4,4’−ビピリジニウムブロミド(0.26g,
0.6mmol)を添加し、室温で4時間攪拌した。得られた
沈殿を濾取し、メタノールで洗浄後、乾燥して0.4gのD
yeI−2を得た。これは理論収量の77%に相当す
る。 mp:>230 ℃ λmax:670nm(ジメチルホルムアミド中)
【0040】(DyeI−3の合成)DyeI−1(0.
48g, 1.0mmol)をメタノール(30ml)に懸濁させ、室温
にて30分間攪拌した。この溶液に1,1’−ビス
(2,6−ジエチルフェニル)−4,4’−ビピリジニ
ウムジクロリド(0.30g, 0.6mmol)を添加し、室温で4
時間攪拌した。得られた沈殿を濾取し、メタノールで洗
浄後、乾燥して0.35g のDyeI−3を得た。これは理
論収量の59%に相当する。 mp:>210 ℃ λmax:670nm(ジメチルホルムアミド中)
【0041】(DyeI−5の合成)1−ブチル−5−
ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール(2.8g, 0.020m
ol)をジメチルホルムアミド(15ml)に溶解させ、氷冷
下でトリエチルアミン(4.2ml, 0.030mol)を滴下した。
次に氷冷下でN,N’−3−メチル−1,3−ペンタジ
エン−1−イル−5−イリデンジアニリン臭化水素塩
(3.4g, 0.010mol)を添加した後、室温で2時間攪拌し
た。次に反応液にメタノール(40ml)を加えた後1,
1’−ビスブチル−4,4’−ビピリジニウムブロミド
(2.6g, 0.0060mol)を添加し、室温で4時間攪拌した。
得られた沈殿を濾取し、メタノールで洗浄後、乾燥して
1.8gのDyeI−5を得た。これは理論収量の35%に
相当する。 mp:>220 ℃ λmax:692nm(ジメチルホルムアミド中)
【0042】(DyeI−6の合成)1−フェニル−5
−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール(1.6g, 0.01
0mol)をジメチルホルムアミド(15ml)に溶解させ、氷
冷下でトリエチルアミン(2.1ml, 0.015mol)を滴下し
た。次に氷冷下で前記化合物C(1.8g, 0.005mol)を添
加した後、室温で2時間攪拌した。次に反応液にメタノ
ール(40ml)を加えた後1,1’−ビスヘキシル−4,
4’−ビピリジニウムブロミド(1.5g, 0.0030mol)を添
加し、室温で4時間攪拌した。得られた沈殿を濾取し、
メタノールで洗浄後、乾燥して2.1gのDyeI−6を得
た。これは理論収量の68%に相当する。 mp:>260 ℃ λmax:685nm(ジメチルホルムアミド中)
【0043】(DyeI−8の合成)1−フェニル−5
−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール(1.6g, 0.01
0mol)をジメチルホルムアミド(15ml)に溶解させ、氷
冷下でトリエチルアミン(2.1ml, 0.015mol)を滴下し
た。次に氷冷下で前記化合物D(1.6g, 0.005mol)を添
加した後、室温で2時間攪拌した。次に反応液にアセト
ン(40ml)を加え室温で30分間攪拌するとDyeI−
8のトリエチルアミン塩が析出した。この結晶をメタノ
ール(30ml)に溶解させ、過剰の酢酸ナトリウムのメタ
ノール溶液を添加して室温で30分間攪拌すると、Dy
eI−8の粗結晶が析出した。粗結晶を水(20ml)に溶
解させ、メタノール(80ml)を添加して再沈することに
よって1.8gのDyeI−8を得た。これは理論収量の7
2%に相当する。 mp:>240 ℃ λmax:690nm(ジメチルホルムアミド中)
【0044】(DyeI−9の合成)1−フェニル−5
−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール(1.6g, 0.01
0mol)をジメチルホルムアミド(15ml)に溶解させ、氷
冷下でトリエチルアミン(2.1ml, 0.015mol)を滴下し
た。次に氷冷下で前記化合物E(1.7g, 0.005mol)を添
加した後、室温で2時間攪拌した。次に反応液にアセト
ン(40ml)を加え室温で30分間攪拌するとDyeI−
9のトリエチルアミン塩が析出した。この結晶をメタノ
ール(30ml)に溶解させ、酢酸カリウム(3.7g, 0.038m
ol)のメタノール溶液(20ml)を添加して室温で30分
間攪拌すると、DyeI−9の粗結晶が析出した。粗結
晶を水(20ml)に溶解させ、メタノール(80ml)を添加
して再沈することによって2.1gのDyeI−9を得た。
これは理論収量の80%に相当する。 mp:>235 ℃ λmax:699nm(ジメチルホルムアミド中)
【0045】(DyeI−16の合成)1−フェニル−
5−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール(3.2g, 0.
020mol)をジメチルホルムアミド(30ml)に溶解させ、
氷冷下でトリエチルアミン(4.2ml, 0.030mol)を滴下し
た。次に氷冷下で下記化合物F(2.2g, 0.010mol)を添
加した後、室温で2時間攪拌した。次に反応液にメタノ
ール(100ml)を加えた後1,1’−ビスイソブチル−
4,4’−ビピリジニウムブロミド(2.6g, 0.0060mol)
を添加し、室温で4時間攪拌した。得られた沈殿を濾取
し、メタノールで洗浄後、乾燥して2.1gのDyeI−1
6を得た。これは理論収量の42%に相当する。 mp:>280 ℃ λmax:581nm(ジメチルホルムアミド中)
【0046】
【化12】
【0047】(DyeI−19の合成)1−シクロヘキ
シル−5−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール(3.
3g, 0.020mol)をジメチルホルムアミド(30ml)に溶解
させ、氷冷下でトリエチルアミン(4.2ml, 0.030mol)を
滴下した。次に氷冷下で前記化合物F(2.2g, 0.010mo
l)を添加した後、室温で2時間攪拌した。この反応液
に水を加えるとDyeI−19の結晶が析出した。結晶
を濾取した後乾燥して2.9gのDyeI−19を得た。こ
れは理論収量の83%に相当する。 mp:>210 ℃ λmax:588nm(ジメチルホルムアミド中)
【0048】(DyeI−23の合成)1−クロロフェ
ニル−5−ヒドロキシ−1,2,3−トリアゾール(3.
9g, 0.020mol)を酢酸(10ml)とピリジン(15ml)の混
合溶媒に溶解させ、トリエチルオルソホルメート(5.9
g)を添加して100℃で2時間攪拌した。反応液を室
温まで冷却し、酢酸エチル(100ml)を添加して褐色のオ
イルを沈殿させた。上澄みの酢酸エチルを除去した後、
オイルをメタノールで希釈し、12N 塩酸(3ml)を添加す
るとDyeI−23の結晶が析出した。結晶を濾取し、
メタノールで洗浄することによって1.1gのDyeI−2
3を得た。これは理論収量の40%に相当する。 mp:>190 ℃ λmax:482nm(ジメチルホルムアミド中)
【0049】実施例2 実施例1で合成した化合物I−1を用い光学フィルター
組成物を調製し光学フィルターを作製した。すなわち、
下に重量部で示した組成で各成分を混合しよく攪拌して
から、濾過後、金属の支持体上に流延法により塗布して
製膜後剥離して目的とする光学フィルターを得た。乾燥
膜厚を0.02ないし0.3mmの間で変化させた数種
の光学フィルターを得た。このようにして得られた光学
フィルター(厚さ25ミクロン)は500〜800nm
付近の光を吸収した。 組成例 TAC(三酢酸セルロース) 170部 TPP(トリフェニルホスフェイト) 10部 メチレンクロリド 800部 メタノール 160部 化合物I−1 0.4部
【0050】実施例3 実施例1で合成した化合物I−2及びI−5を用いて下
に重量部で示した組成の溶液をポリカーボネイト支持体
の上に1000rpmでスピンコートし、得られた表面
が平滑な光学フィルターの光学濃度を測定した。その結
果を表1に示す。 組成例 フッ素アルコール 100部 化合物I−2またはI−5 3部
【0051】
【表1】
【0052】表1から明らかなように本発明の化合物I
−2及びI−5を用いれば500〜800nm付近の光
を吸収する表面の平滑な光学フィルターが得られる。 比較例 実施例3において用いた化合物I−2及びI−5の代わ
りに、特開昭63−27838号に記載された下記の比
較化合物を用いて、実施例3と同様の処方にて光学フィ
ルターの作製を試みたが、表面が平滑ではなく粗面化し
てしまい、良好な光学フィルターを得ることができなか
った。
【0053】
【化13】
【0054】
【発明の効果】本発明のオキソノール化合物は、染料、
写真用増感色素、光情報記録用色素、細胞等生体試料染
色剤、あるいは医薬品などとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 413/14 207 G11B 7/24 516 G11B 7/24 516 B41M 5/26 Y

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物。 一般式(1) 【化1】 式中、Rは水素原子、アルキル基、アリール基、アラル
    キル基またはヘテロ環基を表し、L1 、L2 、及びL3
    は各々独立にメチン基を表し、mは0、1、又は2を表
    す。Mは分子の荷電を中和するのに必要な対イオンを表
    し、m1 は分子の荷電を中和するのに必要な数を表す。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1193699A1 (en) * 2000-09-27 2002-04-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Optical information recording medium and information recording method

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