JP2568941B2 - オキソノール染料の製造方法 - Google Patents

オキソノール染料の製造方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、オキソノール染料の改良された製造方法に
関する。
(従来の技術) オキソノール染料は、ハロゲン化銀写真感光材料のイ
ラジェーション防止、ハレーション防止及びフィルター
用として有用な染料の1つである。
このオキサノール染料の製造方法として、例えば英国
特許第506,385号、特公昭54−20967号、同54−38129
号、特開昭50−91627号、同59−80470号、同62−273527
号、同63−139949号等に記載のように塩基の存在で縮合
反応によりオキソノール染料を得る方法が知られてい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかし、従来の製造方法では、反応中に副生成物が生
成するために、目的物の収率及び純度を低下させる場合
が多い。又、2−ピラゾリン−5−オン類を酸性核とす
るペンタメチンオキソノール染料の場合、製造過程でマ
ゼンタ色の副生物が生成するために、目的物の純度低下
ひいては収率低下を引き起す。特に2−ピラゾリン−5
−オン環の3位にカルバモイル基やエステル基やシアノ
基等の電子吸引性基を有するペンタメチンオキソノール
染料の製造ではマゼンタ色の副生物の他、各種の副生物
の生成が多いために、精製に多くの工数を必要とし、ま
た困難を伴うことが多い。さらに、2−ピラゾリン−5
−オン環が2個以上のスルホ基を有するときに前記した
問題はより顕著になる。
本発明者らは、上記の如き従来法による欠点を除き2
−ピラゾリン−5−オン環の3位に電子吸引性基を有
し、また、更に2個以上のスルホ基を有するペンタメチ
ンオキソノール染料を高収率でしかも工数が少なく得ら
れる方法を得べく種々検討した結果、また、従来のオキ
ソノール染料を得る縮合反応が塩基としてトリエチルア
ミン、ピリジン、ピペリジン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、アンモニア等を用いているので前
記したように副生成物が多く得られ、低収率となること
を知り、縮合に用いる塩基として後記する如く特殊なも
のを用いることにより目的を達成することができた。
(発明の目的) 本発明の第1の目的は、副生物の生成が少く、高純度
のオキソノール染料を高収率で製造する方法を提供する
ことにあり、第2の目的は高純度のピラゾロンオキソノ
ール染料を工数が少く且つ高収率で製造する方法を提供
することにある。
(課題を達成するための手段) 上記目的は、下記一般式(I)で表わされるα−ケト
メチレン化合物と下記一般式(II)で表わされる化合物
とを縮合させて、下記一般式(V)で表わされるオキソ
ノール染料を得る際に、下記一般式(III)で表わされ
る化合物の存在下で縮合反応を行うことを特徴とするオ
キソノール染料の製造方法により達成される。
一般式(I) 一般式(II) 一般式(III) 一般式(V) (式中、Qは炭素環もしくは複素環を形成するのに必要
な非金属原子群を表わし、R21,R22,R23,R24,R25は各々
水素原子又はこれと置換可能な基を表わし、L21,L22,L
23は各々メチン基を表わし、nは0,1又は2を表わす。R
31,R32は各々アルキル基を表わし、L31はアルキレン基
を表わし、pは0又は1を表わし、qは1又は2を表わ
す。但し、p=0のときq=2であり、p=1のときq
=1であり、R33はアルキル基を表わす。) 本発明は一般式(I)と(II)の化合物を縮合反応さ
せて一般式(V)で示されるオキソノール染料を得る際
に、一般式(III)の化合物を存在させることで高収
率、高純度で得られることができる。また、2−ピラゾ
リン−5−オン環が3位に電子吸引性基を有している場
合でも同様の結果が得られる。
このことは一般式(III)の化合物を用いることで選
択性が上がり副生成物の生成を抑え、高収率で得られる
ものと推定される。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
一般式(I)で表わされるα−ケトメチレン化合物と
しては、例えば、2−ピラゾリン−5−オン、バルビツ
ール酸、2−チオバルビツール酸、ピラゾリジン−3,5
−ジオン、2−ピリドン、2,6−ジヒドロキシピリジ
ン、ピラゾロ〔3,4−b〕ピリジン−3,6−ジオン、2−
イソオキサゾリン−5−オン、インダン−1,3−ジオ
ン、ローダニン、ヒダントイン等を挙げることができ
る。特に好ましくは下記一般式(IV)で表わされる2−
ピラゾリン−5−オンである。
一般式(IV) (式中、R41はアリール基又はアルキル基を表わし、R42
はCOOR43,CONR43R44,COR45,NR43R44,NR43CONR43R44,OR
43,SO2R45,NR43COR45,NR43SO2R45,アルキル基、アリー
ル基又はシアノ基を表わし、R43,R44は各々水素原子、
アルキル基又はアリール基を表わし、R45はアルキル基
又はアリール基を表わし、R43とR44は連結して5又は6
員環を形成してもよい。但し、分子中に少くとも1個の
スルホ基又は少くとも1個のカルボキシル基を有するも
のとする。) R41,R42,R43,R44又はR45で表わされるアルキル基は炭
素数1〜20のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n
−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソプロピル、
n−ヘキシル、n−オクタデシル)が好ましく、置換基
〔例えば、水酸基、カルボキシル基、スルホ基、シアノ
基、ニトロ基、ハロゲン原子(例えば、F,Cl,Br,I)、
炭素数1〜20のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エト
キシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、n−ドデシルオ
キシ)、炭素数2〜20のエステル基(例えば、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、フェノキシカルボニ
ル)、炭素数6〜10のアリール基(例えば、フェニル、
ナフチル、2−スルホフェニル、2,4−ジスルホフェニ
ル)、無置換のアミノ基、炭素数1〜20の置換アミノ基
(例えば、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノ、ジオクチルアミノ)〕を有していてもよい。
R41,R42,R43,R44又はR45で表わされるアリール基は、
炭素数6〜10のアリール基(例えばフェニル、ナフチ
ル)が好ましく、置換基〔置換基としては上記のR41,R
42,R43,R44又はR45で表わされるアルキル基が有しても
よい置換基の他、炭素数1〜6のアルキル基(例れば、
メチル、エチル、t−ブチル、t−アミル、n−ブチ
ル)を挙げることができる。〕を有していてもよい。
R43とR44が連結して形成される5又は6員環として
は、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホリン環等を挙
げることができる。
一般式(IV)で好ましいものは、R41が少なくとも2
個のスルホ基を有するアラルキル基又は、アリール基
(例えば、2,4−ジスルホベンジル、2,4−ジスルホフェ
ニル、2,5−ジスルホフェニル、3,5−ジスルホフェニ
ル、2,4−ジスルホ−6−メチルフェニル、5,7−ジスル
ホ−2−ナフチル、3,6−ジスルホ−1−ナフチル、6,8
−ジスルホ−2−ナフチル等の基を挙げることができ
る。)を表わすものであり、より好ましいものは、R41
が少くとも2個のスルホ基を有するアラルキル基はアリ
ール基を表わし、且つR42が、シアノ基、COOR46,COR46
又はCONR47R48〔R46は炭素数1〜20のアルキル基(例え
ば、メチル、エチル、n−ブチル、イソプロピル、2−
ヒドロキシエチル、2−スルホエチル、3−スルホプロ
ピル、n−オクチル、n−ヘキサデシル)を表わし、R
47,R48は各々水素原子又はR46で表わされる基を表わ
す。〕を表わすものである。
一般式(II)で、R21,R22,R23,R24又はR25で表わされ
る水素原子を置換可能な基は、反応条件で一般式(II)
で表わされる化合物が溶解し得るものであればその種類
に特に制限はなく、例えばアルキル基(例えばメチル、
エチル)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ)、アミノ基(例えばジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ)、水酸基、カルボキシル基、スルホ基、ハロゲン原
子(例えばF,Cl,Br,I)、ニトロ基、シアノ基等の基を
挙げることができる。
L21,L22,L23で表わされるメチン基は、置換基〔例え
ば、アルキル基(例えば、メチル、エチル、ベンジル、
スルホエチル)、ハロゲン原子(例えばCl,Br)、アミ
ノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ)〕を
有していてもよく、また置換基どうしが連結して5又は
6員環(例えば、シクロペンテン環、シクロヘキセン
環)を形成していてもよい。
一般式(II)で表わされる化合物は、種々の酸と塩を
形成していてもよく、酸としては、例えば、HCl,HBr,HC
lO4,H2SO4,p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸
等がある。
一般式(II)で好ましいものは、R21,R22,R23,R24
はR25が水素原子を表わし、且つn=2のものである。
一般式(III)で、R31又はR32で表わされるアルキル
基は、炭素数1〜4の無置換のアルキル基(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソプロピ
ル)が好ましい。R31とR32が連結して形成される5又は
6員環としては、ピロリジン環、ピペリジン環、モルホ
リン環等を挙げることができる。
L31で表わされるアルキレン基は、炭素数1〜6のア
ルキレン基〔例えば−CH2−,−CH2CH2−,CH2 3,
CH2 4,−CH(CH3)CH2−,−CH2CH(CH3)−,−CH2CH
2CH(CH3)−,−CH(CH3)CH2CH2−,−CH2CH(CH3)C
H2−〕が好ましく、アルキレン鎖の途中でO,S又はNR33
を介していてもよい。R33は炭素数1〜4のアルキル基
(例えばメチル、エチル)を表わす。
本発明の各化合物において、スルホ基及びカルボキシ
ル基は、遊離の酸でも塩〔例えば、アルカリ金属塩(例
えば、Na塩、K塩)トリエチルアミン塩、ピリジン塩、
アンモニウム塩〕を形成していてもよい。
一般式(II)で表わされる化合物の具体例を以下に示
す。
一般式(III)で表わされる化合物の具体例を以下に
示す。
III−1 CH3N(CH2CH2OH) III−2 (CH32NCH2CH2OH III−3 H5C2N(CH2CH2OH) III−4 (H5C22NCH2CH2OH 一般式(IV)で表わされる化合物の具体例を以下に示
す。
一般式(II)で表わされる化合物は、特開昭59−8047
0号に、また一般式(IV)で表わされる化合物は、特公
昭54−38129号、特開昭59−111640号、同62−273527
号、同63−264745号、同63−139949号にそれぞれ記載さ
れているか又は記載されている方法に準じて容易に合成
できる。一般式(III)で表わされる化合物は、市販さ
れているか又は米国特許第2,194,294号、同2,462,736
号、同2,337,004号等に記載の方法に準じて容易に合成
できる。
本発明の縮合反応に用いる溶媒は、アルコール類(例
えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エ
チレングリコール)、アミド類(例えば、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトアミド、N−
メチルピロリドン)、ニトリル類(例えばアセトニトリ
ル)、エーテル類(例えば、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン)、ジメチルスルホキシド、水
または水と前記の有機溶媒との混合溶媒(水と有機溶媒
との容積比は水1に対して有機溶媒1〜100が好まし
い。)が好ましい。特に、本発明によるペンタメチンオ
キソノール染料の製造においては、非プロトン性極性溶
媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、N−メチルピロリドン、アセトニトリル、ジメチ
ルスルホキシド)が好ましく用いられる。
本発明の縮合反応は、0℃から用いる溶媒の沸点まで
の範囲で行うことができる。特に、ペンタメチンオキソ
ノール染料の合成では、0℃から室温までの範囲で反応
を行うことが好ましい。また、上記縮合反応では、一般
式(II)の化合物に対して一般式(I)もしくは(IV)
の化合物を0.5〜3.0倍モルの範囲で用いることができる
が、通常は2倍モル程度用いることが好ましい。
縮合反応に用いる塩基は、本発明による一般式(II
I)の化合物であり、使用量は一般式(II)の化合物に
対して、等モルから大過剰であるが、好ましくは1.5倍
モルから20倍モルである。
本発明の縮合反応に際しては、一般式(II)の化合物
の反応性を上昇させる目的で酸無水物(例えば無水酢
酸、無水トリフロロ酢酸、無水プロピオン酸)を添加し
てもよい。
(発明の効果) 本発明よれば、縮合反応の塩基として一般式(III)
で表わされるアミノアルコール類を使用することによ
り、高準度かつ高収率でしかも容易にオキソノール染料
を得ることができる。
(実施例) 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 3−カルボエトキシ−1−(2,4−ジスルホフェニ
ル)−ピラゾリン−5−オン(19.7g)、グルタコンア
ルデヒドジアニル塩酸塩(7.1g)、N,N−ジメチルエタ
ノールアミン(22.2g)を、ジメチルホルムアミド(100
ml)に溶解し、室温で1時間撹拌した。この溶液に、酢
酸カリウム27.2gのメタノール125ml溶液を加え、析出し
た沈澱を取し、メタノール300mlで洗浄した後、温度4
0℃、減圧下で乾燥し、ビス〔3−カルボエトキシ−1
−(2,4−ジスルホフェニル)−ピラゾリン−5−オン
(4)〕ペンタメチンオキソノール四カリウム塩の濃青
紫色結晶を、23.3g得た。収率は、98%であり、液体ク
ロマトグラフィーにより、測定された純度は、96%であ
った。
比較例1 実施例1において、塩基として用いたN,N−ジメチル
エタノールアミンの代わりに、公知の塩基であるトリエ
チルアミンを用いて比較実験を行った。
3−カルボエトキシ−1−(2,4−ジスルホフェニ
ル)−ピラゾリン−5−オン(19.7g)、グルタコンア
ルデヒドジアニル塩酸塩(7.1g)、トリエチルアミン
(25.2g)を、ジエチルホルムアミド(100ml)に溶解
し、室温で3時間撹拌した。この溶液に酢酸カリウム2
7.2gのメタノール125ml溶液を加え、析出した粗染料を
取する。300mlのメタノールで洗浄後、水250mlに溶解
し、これにメタノール250mlを加えて析出する沈澱物を
取する。200mlのメタノールで洗浄後、温度40℃、減
圧下で乾燥し、目的の濃青紫色結晶16.6gを得た。収率
は70%であった。ちなみに、粗染料の液体クロマトグラ
フィーにより測定された純度は、81%であり、精製品の
純度は、95%であった。
比較例2 比較例1において、トリエチルアミン(25.2g)の代
わりにジエタノールアミン(26.3g)を使用した他は比
較例1と同様の操作を行った。目的とするビス〔3−カ
ルボエトキシ−1−(2,4−ジスルホフェニル)−ピラ
ゾリン−5−オン(4)〕ペンタメチンオキソノール四
カリウム塩を12.4g(収率52%、液体クロマトグラフィ
ーよる純度94%)得た。ちなみに粗染料の純度は76%で
あった。
比較例3 比較例1において、トリエチルアミン(25.2g)の代
わりにトリエタノールアミン(37.3g)を使用した他は
比較例1と同様の操作を行った。目的とするビス〔3−
カルボエトキシ−1−(2,4−ジスルホフェニル)−ピ
ラゾリン−5−オン(4)〕ペンタメチンオキソノール
四カリウム塩を16g(収率67%、液体クロマトグラフィ
ーによる純度95%)得た。ちなみに粗染料の純度は80%
であった。
比較例1,2及び3から明らかなように、公知の塩基で
あるトリエチルアミン、ジエタノールアミン又はトリエ
タノールアミンを用いた場合に比べ、本発明のアミノア
ルコールを用いることにより高純度且つ高収率でしかも
少い工数で目的とするオキソノール染料を得られること
がわかる。
実施例2 3−カルボエトキシ−1−(2,5−ジスルホフェニ
ル)−ピラゾリン−5−オン(19.7g)、グルタコンア
ルデヒドジアニル塩酸塩(7.1g)、N−メチルジエタノ
ールアミン(29.7g)を、ジメチルホルムアミド(100m
l)に溶解し、室温で1時間撹拌した。この溶液に、酢
酸カリウム27.2gのメタノール125ml溶液を加え、析出し
た沈澱を取し、メタノール300mlで洗浄後、乾燥し、
ビス〔3−カルボエトキシ−1−(2,5−ジスルホフェ
ニル)−ピラゾリン−5−オン(4)〕ペンタメチンオ
キソノール四カリウム塩の濃青色結晶を23.1g得た。収
率は、97%であり、液体クロマトグラフィーにより測定
された純度は、95%であった。
実施例3 3−メチル−1−(2,4−ジスルホフェニル)−ピラ
ゾリン−5−オン(16.7g)、グルタコンアルデヒドジ
アニル塩酸塩(7.1g)、N,N−ジメチルエタノールアミ
ン(22.2g)を、ジメチルホルムアミド(100ml)に溶解
し室温で1時間撹拌した。この溶液に、酢酸カリウム2
7.2gのメタノール125ml溶液を加え析出した沈澱物を
取し、メタノール300mlで洗浄後、乾燥し、ビス〔3−
メチル−1−(2,4−ジスルホフェニル)−ピラゾリン
−5−オン−(4)〕ペンタメチンオキソーノル四カリ
ウム塩の濃青色結晶を23.3g得た。収率は、98%であ
り、液体クロマトグラフィーにより測定された純度は、
99.2%であった。
実施例4 3−アセチルアミノ−1−(4−スルホフェニル)−
ピラゾリン−5−オン(14.9g)、マロンアルデヒドジ
アニリル塩酸塩(6.5g)、N,N−ジメチルエタノールア
ミン(22.2g)を、ジメチルホルムアミド(100ml)に溶
解し40〜50℃で1時間撹拌した。この溶液に酢酸カリウ
ム13.6gのメタノール125ml溶液を加え、析出した沈澱物
を取し、メタノール300mlで洗浄後、乾燥し、ビス
〔3−アセチルアミノ−1−(4−スルホフェニル)−
ピラゾリン−5−オン(4)〕トリメチンオキソノール
二カリウム塩の赤褐色結晶を15.2g得た。収率は94%で
あり、液体クロマトグラフィーにより測定された純度
は、99.4%であった。
実施例5 3−メチル−1−(2−スルホベンジル)−ピラゾリ
ン−5−オン(14.8g)、マロンアルデヒドジアニル塩
酸塩(6.5g)、N−メチルジエタノールアミン(16.4
g)を、メタノール(100ml)に溶解し、環流下、2時間
撹拌した。この溶液に、酢酸カリウム10.9gのメタノー
ル125ml溶液を加え、析出した沈澱物を取し、メタノ
ール300mlで洗浄後、乾燥しビス〔3−メチル−1−
(2−スルホベンジル)−ピラゾリン−5−オン−
(4)〕トリメチンオキソノール二カリウム塩の赤褐色
結晶を15.8g得た。収率は、97%であり、液体クロマト
グラフィーにより測定された純度は、99%であった。
実施例6 3−エトキシ−1−(4−スルホフェニル)−ピラゾ
リン−5−オン(15.6g)、N,N−ジフェニルフォルムア
ミジン塩酸塩(5.8g)、N,N−ジメチルエタノールアミ
ン(22.2g)を、メタノール(100ml)に溶解し、還流
下、2時間撹拌した。この溶液に、酢酸カリウム13.6g
のメタノール125ml溶液を加え、析出した沈澱物を取
し、メタノール300mlで洗浄後、乾燥し、ビス〔3−エ
トキシ−(4−スルホフェニル)−ピラゾリン−5−オ
ン(4)〕モノメチンオキソノール二カリウム塩の黄色
結晶を14.3g得た。収率は、92%であり、液体クロマト
グラフィーにより測定された純度は、98%であった。
実施例7 3−アセチル−1−(4−スルホフェニル)−ピラゾ
リン−5−オン(15.6g)、マロンアルデヒドジアニル
塩酸塩(6.5g)、N,N−ジエチルエタノールアミン(29.
3g)を、ジメチルホルムアミド(100ml)に溶解し、50
〜60℃で3時間撹拌した。この溶液に酢酸カリウム13.6
gのメタノール125ml溶液を加え、析出した沈澱物を取
し、メタノール300mlで洗浄後、乾燥し、ビス〔3−ア
セチル−1−スルホフェニル)−ピラゾリン−5−オン
(4)〕トリメチンオキソノール二カリウム塩の赤褐色
結晶を15.2g得た。収率は、90%であり、液体クロマト
グラフィーにより測定された純度は、98.5%であった。
実施例8 3−カルボキシ−1−(2−スルホエチル)−ピラゾ
リン−5−オン(13.0g)、グルタコンアルデヒドジア
ニル塩酸塩(7.1g)、N,N−ジメチルエタノールアミン
(22.2g)を、ジメチルホルムアミド(100ml)に溶解し
室温で2時間撹拌した。この溶液に、酢酸カリウムで2
7.2gのメタノール125ml溶液を加え析出した沈澱物を
取し、メタノール300mlで洗浄後、乾燥し、ビス〔3−
カルボキシ−1−(2−スルホエチル)−ピラゾリン−
5−オン(4)〕ペンタメチンオキソノール四カリウム
塩の濃青紫色結晶を、16.0g得た。収率は、93.0%であ
り、液体クロマトグラフィーにより測定された純度は、
99.7%であった。
実施例9 実施例1において、3−カルボエトキシ−1−(2,4
−ジスルホフェニル)−ピラゾリン−5−オン(19.7
g)の代わりに、3−シアノ−1−(2,5−ジスルホフェ
ニル)−ピラゾリン−5−オン(17.3g)を用いた他
は、実施例1と同様の操作を行うことにより、ビス〔3
−シアノ−1−(2,5−ジスルホフェニル)−ピラゾリ
ン−5−オン(4)〕ペンタメチンオキソノール四カリ
ウム塩の黒青色結晶を21.7g得た。収率は96%であり、
液体クロマトグラフィーにより測定された純度は97%で
あった。
実施例10 4,7−ジメチル−2−(4−スルホフェニル)ピラゾ
ロ〔3,4−b〕ピリジン−3,6−ジオン(16.8g)、マロ
ンアルデヒドジアニル(5.6g)、N,N−ジメチルエタノ
ールアミン(22.2g)、無水酢酸(7.6g)をジメチルア
セトアミド(100ml)に溶解し、室温で4時間撹拌し
た。この溶液に酢酸カリウム(9.8g)のメタノール50ml
溶液を加え、析出した沈澱を取し、メタノール200ml
で洗浄した後、温度40℃、減圧下で乾燥し、ビス{4,7
−ジメチル−2−(4−スルホフェニル)ピラゾロ〔3,
4−b〕ピリジン−3,6−ジオン(5)}トリメチンオキ
ソノール二カリウム塩の黒紫色結晶を18.6g得た。収率
は95%であり、液体クロマトグラフィーにより測定され
た純度は99%であった。
実施例11 1,2−ジ(4−スルホフェニル)−3,5−ピラゾリジン
ジオン(20.6g)、グルタコンアルデヒドジアニル塩酸
塩(7.1g)、N,N−ジメチルエタノールアミン(22.2g)
を、ジメチルホルムアミド(100ml)に溶解し、室温で
2時間撹拌した。この溶液に酢酸カリウム27.2gのメタ
ノール125ml溶液を加え、析出した沈澱を取し、メタ
ノール300mlで洗浄した後、乾燥し、ビス〔1,2−ジ(4
−スルホフェニル)−3,5−ピラゾリジンジオン
(4)〕ペンタメチンオキソノール四カリウム塩の黒青
色結晶を24.9g得た。収率は96%であり、液体クロマト
グラフィーにより測定された純度は98%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 茂 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 長野 照男 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富士写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−104537(JP,A) 特公 昭54−20967(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表わされるα−ケトメ
    チレン化合物と、下記一般式(II)で表わされる化合物
    とを縮合させて下記一般式(V)で表わされるオキソノ
    ール染料を得る際に、下記一般式(III)で表わされる
    化合物の存在下で縮合反応を行うことを特徴とするオキ
    ソノール染料の製造方法。 一般式(I) 一般式(II) 一般式(III) 一般式(V) (式中、Qは炭素環もしくは複素環を形成するのに必要
    な非金属原子群を表わし、R21,R22,R23,R24,R25は各々
    水素原子又はこれと置換可能な基を表わし、L21,L22,L
    23は各々メチン基を表わし、nは0,1又は2を表わす。R
    31,R32は各々アルキル基を表わし、L31はアルキレン基
    を表わし、pは0又は1を表わし、qは1又は2を表わ
    す。但し、p=0のときq=2であり、p=1のときq
    =1であり、R33はアルキル基を表わす。)
  2. 【請求項2】一般式(I)で表わされるα−ケトメチレ
    ン化合物が、下記一般式(IV)で表わされることを特徴
    とする請求項(1)に記載のオキソーノル染料の製造方
    法。 一般式(IV) (式中、R41はアリール基又はアルキル基を表わし、R42
    はCOOR43,CONR43R44,COR45,NR43R44,NR43CONR43R44,OR
    43,SO2R45,NR43COR45,NR43SO2R45,アルキル基、アリー
    ル基又はシアノ基を表わし、R43,R44は各々水素原子、
    アルキル基又はアリール基を表わし、R45はアルキル基
    又はアリール基を表わし、R43とR44は連結して5又は6
    員環を形成してもよい。但し、分子中に少くとも1個の
    スルホ基又は少くとも1個のカルボキシル基を有するも
    のとする。)
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