JPH11170972A - シートベルトのアンカー装置 - Google Patents

シートベルトのアンカー装置

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Publication number
JPH11170972A
JPH11170972A JP9306752A JP30675297A JPH11170972A JP H11170972 A JPH11170972 A JP H11170972A JP 9306752 A JP9306752 A JP 9306752A JP 30675297 A JP30675297 A JP 30675297A JP H11170972 A JPH11170972 A JP H11170972A
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JP
Japan
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slider
main slider
seat
sub
main
Prior art date
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Application number
JP9306752A
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English (en)
Inventor
Preiler Matthias
プレイラー マットヒアス
Bosch Achsel
ボッシュ アクセル
Schmid Wolfgang
シュミド ボルフガング
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Takata Europe Vehicle Safety Technology GmbH
Takata Europe GmbH
Original Assignee
Takata Europe Vehicle Safety Technology GmbH
Takata Europe GmbH
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座席の前後移動及びシートバックの傾動に伴
ってアンカー部材を車両前後方向に移動させる。 【解決手段】 座席のシートクッションの側方にガイド
レール30が車両前後方向に延設され、メインスライダ
32とサブスライダ34が移動自在に設けられている。
シートクッション22を後方に移動させるか、シートバ
ック22を前方に倒すと、サブスライダ34が後方に引
っ張られ、メインスライダ32に当接してこれを後退さ
せる。シートクッション22を前方に移動させるか、シ
ートバック22を起立させるとスライダ32,34が前
進する。メインスライダ32にウェビングのアンカープ
レート84とウェビングガイド用のアーム82が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートベルトのアン
カー装置に係り、特にラップアウタアンカ部分を座席の
前後移動及びシートバックの起立・前傾に連動して前後
移動させるようにしたシートベルトのアンカー装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】3点式シートベルト装置を自動車に設置
する概略的な分解構成を第9図を参照して説明する。
【0003】センタピラー(Bピラー)1の下部にEL
R(緊急時ロック機構付きリトラクタ)2がELRアン
カ3によって取り付けられ、このELR2から上方に引
き出されたウェビング4がショルダガイド5によって折
り返されている。このショルダガイド5はショルダアン
カ6によってセンタピラー1に取り付けられている。ウ
ェビングの先端はラップアウタアンカ7を介して車体8
に連結される。ウェビング4が挿通されたタング9はバ
ックル10に装着可能とされている。バックル10はラ
ップインナアンカ11によって車体8に連結されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】周知の通り、自動車の
運転席や助手席のシートは車体の前後方向に移動可能と
なっている。上記従来のシートベルト装置にあっては、
ラップアウタアンカ7の位置が不変であるため、座席を
前方に位置させてあると、シートベルト装着時にタング
9が座席のかなり後方に位置することになり、タング9
を手で掴みにくい。
【0005】ラップアウタアンカ7を図よりも車両の前
寄りに設けた場合には2ドア車でリヤシートに出入りす
るときにウェビングが邪魔になる。
【0006】ラップアウタアンカ7の位置を電動機構に
よって車体前後方向に進退させることも考えられている
が、機構が複雑であり、コストも嵩む。ラップアウタア
ンカ7を手動で車体前後に移動させるよう構成すること
が考えられるが、使い方を知らない乗員にとってはラッ
プアウタアンカの位置を調節することはできない。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、ウェビング先端が連結されるアンカー部材を座
席の前後移動及びシートバックの傾動・起立に連動して
移動させるようにしたシートベルトのアンカー装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のシートベルトの
アンカー装置は、車両の座席の側辺に沿って車両前後方
向に設置されるガイドレールと、該ガイドレールに沿っ
て移動可能なメインスライダと、該メインスライダに設
けられた、ウェビング先端部が連結されるアンカー部材
と、座席のシートクッションの前後移動と連動して該メ
インスライダを前後移動させると共に該座席のシートバ
ックの前方倒伏からの起立及び起立からの前方倒伏に連
動して該メインスライダを前後移動させる連動手段とを
備えてなるものである。
【0009】かかるシートベルトのアンカー装置にあっ
ては、ウェビング先端のアンカー部材を座席の前後移動
及びシートバックの傾動・起立に連動して移動させるこ
とができる。従って、座席の位置が前後にシフトしても
タングが常に乗員側方の掴み易い位置に位置するように
なる。また、2ドア車の場合、フロントシートのシート
バックを倒したときにアンカー部材が後退してセンタピ
ラーに近接するようになり、リヤシートへの出入りにウ
ェビングが邪魔にならない。
【0010】本発明においては、連動手段は、メインス
ライダを車両前方方向に付勢するメインスライダ用付勢
部材と、ガイドレールに沿って移動可能に且つ前記メイ
ンスライダよりも車両前方側に配置されたサブスライダ
と、該サブスライダを車両前方方向に付勢するサブスラ
イダ用付勢部材と、前記シートバックと該サブスライダ
とを接続しており、シートバックの前方倒伏又はシート
クッションの後退によって該サブスライダを車両後方に
引っ張って移動させるワイヤとを備えてなり、後方に移
動する該サブスライダがメインスライダに当接しメイン
スライダを後方に移動させることが好ましい。
【0011】この場合、メインスライダに車両前後方向
に貫通する孔又は溝が設けられており、前記ワイヤが該
孔又は溝に挿通されていることが好ましい。
【0012】本発明では、ワイヤは、先端がサブスライ
ダに連結されたスライダ側ワイヤと、後端がシートバッ
クに連結されたシートバック側ワイヤとからなり、該ス
ライダ側ワイヤの後端は輪軸の大径ホィールに巻回可能
とされ、シートバック側ワイヤの先端は該輪軸の小径ホ
ィールに巻回可能とされていることが好ましい。かかる
輪軸を有した構成にすることにより、シートバックの回
動に伴うシートバック側ワイヤのストローク長よりも大
きなストローク長をスライダ側ワイヤに発生させること
ができ、アンカー部材の車体前後方向のストローク長を
大きくすることができる。
【0013】本発明では、メインスライダに上方に立ち
上がるアームが取り付けられ、該アームは車両の前方へ
傾いた姿勢と略直立姿勢とをとりうるように該メインス
ライダに対し回動可能に取り付けられており、該アーム
の上部にウェビングの案内部が設けられていることが好
ましい。かかる構成とした場合、乗員がウェビングを装
着した状態(乗員がタングをバックルに装着した状態)
にあってはアームはウェビング(ラップベルト)に引っ
張られてメインスライダから斜め前方へ傾斜するように
なる。また、タングをバックルから離脱させた場合、E
LRに巻き取られたウェビング(ショルダーベルト)に
引っ張られることによりアームがセンタピラーに沿うよ
うに直立方向に起立するようになる。このため、2ドア
車のリヤシートに出入りするときにウェビングが殆ど支
障とならない。
【0014】本発明では、ウェビングからアンカー部材
を介してメインスライダに上方への引上力が作用したと
きにメインスライダを係止してメインスライダの前方移
動を阻止する係止手段が設けられていることが好まし
い。この係止手段としては、前記ガイドレールの上面部
にガイドレール長手方向に間隔をおいて複数個設けられ
た開口と、前記メインスライダに設けられており、該メ
インスライダが引き上げられたときに該開口に入り込む
凸部とを備えてなるものが好ましい。
【0015】かかる係止手段を設けることにより、ウェ
ビングに強い張力が加えられたときにメインスライダが
ガイドレールに係止され、乗員がウェビングによってし
っかりと座席に拘束されるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態に係るシートベルトのアンカー装置について詳細
に説明する。
【0017】第1図はこのアンカー装置の構成を示す斜
視図であり、シートの図示を省略してアンカー装置の全
体構成を示している。第2図はこのアンカー装置のガイ
ドレール及びアーム部分の構成を拡大して示す斜視図、
第3図は第2図の構成を詳細に説明する分解斜視図、第
4図はこのアンカー装置を備えたシートを下方から見上
げた状態の斜視図、第5図はこのアンカー装置を備えた
車両室内の透視斜視図、第6図は第5図と同様の透視斜
視図であり、シートバックを車両前方に倒した状態を示
している。第7図はガイドレールとメインスライダとの
係止機構を示す断面図、第8図はガイドレールにメイン
スライダが係止されている状態を示す断面図である。
【0018】第4図に示す通り、シートクッション22
及び該シートクッション22の後部に車両前後方向に回
動可能に取り付けられたシートバック24によって座席
20が構成されている。この座席20の側辺(車両のド
ア側の側辺)に沿ってガイドレール30が車体に固定設
置されている。このガイドレール30に沿って前後方向
に移動するようにメインスライダ32とサブスライダ3
4が設置され、メインスライダ32にアーム36が取り
付けられている。
【0019】シートクッション22の底面には輪軸40
が取り付けられており、この輪軸40とメインスライダ
32とがスライダ側シースワイヤ42によって接続さ
れ、輪軸40とシートバック24とがシートバック側シ
ースワイヤ48によって接続されている。なお、符号4
4はスライダ側シースワイヤのワイヤを示し、符号46
(第1,3図参照)がシートバック側シースワイヤ48
のワイヤを示している。
【0020】メインスライダ32はガイドレール30の
長手方向と平行方向にワイヤ挿通孔52が貫通してお
り、スライダ側ワイヤ44はこのワイヤ挿通孔52に挿
通されている。なお、孔52の代わりに溝(図示略)を
設けても良い。
【0021】このガイドレール30の構成について第3
図を参照して詳細に説明する。
【0022】ガイドレール30は、その長手方向と垂直
な断面形状がC字形状のものであり、前記メインスライ
ダ32とサブスライダ34がこのガイドレール30の内
部に配置されている。なお、サブスライダ34はメイン
スライダ32よりも車両前方側に配置されている。
【0023】ガイドレール30の前端にはばねハウジン
グ60が取り付けられており、このばねハウジング60
内に設けられた渦巻ばねの収容室66,68にそれぞれ
メイン渦巻ばね62とサブ渦巻ばね64とが設置されて
いる。メイン渦巻ばね62はサブ渦巻ばね64よりも上
側に配置されており、収容室66から引き出されたメイ
ン渦巻ばね62は、サブスライダ34に形成されたスリ
ット70を通ってガイドレール30内を車体後方に延在
され、このメイン渦巻ばね62の先端がメインスライダ
32に連結されている。
【0024】収容室68内に収容配置されたサブ渦巻ば
ね64は、ばねハウジング60から引き出され、サブス
ライダ34にその先端が連結されている。このようにば
ね62,64がそれぞれスライダ32,34に連結され
ることにより、メインスライダ32及びサブスライダ3
4はそれぞれ車体前方側に引っ張られるように常に付勢
されている。
【0025】メインスライダ32には、前記の通りワイ
ヤ挿通孔52が貫通され、スライダ側ワイヤ44がこの
ワイヤ挿通孔52に挿通されている。このスライダ側ワ
イヤ44は、ガイドレール30の後部側からガイドレー
ル30内に引き込まれ、ワイヤ挿通孔52を通ってサブ
スライダ34に連結されている。
【0026】なお、スライダ側シースワイヤ42のスラ
イダ側のシース固定端70は、図示しない取付部材よっ
てガイドレール30又は車体に固定されている。このシ
ースワイヤ42の輪軸40側のシース端部は車体への固
定端72となっており、図示しないブラケットによって
車体に固定されている。また、輪軸40はシートクッシ
ョン22に固定されている。
【0027】従って、シートクッション22が車体後方
側に移動すると、スライダ側ワイヤ44がサブスライダ
34を車体後方側に引っ張り、サブスライダ34がサブ
渦巻ばね64の引張力に抗しつつガイドレール30に沿
って後方に移動する。そして、このサブスライダ34の
後端面がメインスライダ32の前端面に当接し、メイン
スライダ32がサブスライダ34と共に後方に移動す
る。
【0028】逆に、シートクッション22が前進する
と、スライダ側ワイヤ44及びサブスライダ34はサブ
渦巻ばね64に引張られて移動し、該サブスライダ34
はシートクッション22の前方移動ストロークと同スト
ロークだけ前進する。そうすると、メイン渦巻ばね62
に引張られているメインスライダ32もそれと同ストロ
ークだけ前進する。
【0029】このメインスライダ32のシートクッショ
ン22側の側面にはヒンジボルト80を介してアーム8
2及びアンカー部材としてのアンカープレート84が取
り付けられている。このアンカープレート84にはウェ
ビング(ラップベルト)の先端が挿通される掛止口86
が設けられている。ウェビング100はこのウェビング
掛止口86に挿通された後折り返され、且つこの掛止口
86の近傍で折り返されたウェビング同士が重ね合わさ
れて縫合されることにより、ウェビング100の先端部
分がアンカープレート84に連結される。
【0030】アーム82はメインスライダ32から上方
に延在しており、その上端にはウェビングが挿通される
ガイド口88が設けられている。このようにウェビング
ガイド口88にウェビング100が挿通されることによ
り、ウェビング100はアーム82に沿って上方に引き
回されることになる。なお、ヒンジボルト80によって
アンカープレート84及びアーム82が車体前後方向に
回動可能にメインスライダ32に対し取り付けられてい
る。従って、アームに対し車体前後方向の力が加えられ
た場合、アーム82はこの力に追従して前方に傾斜した
姿勢と上方に起立した姿勢との間で回動しうる。
【0031】前記輪軸40は大径ホィール90と小径ホ
ィール92とを備えており、前記スライダ側シースワイ
ヤ42のワイヤ44は大径ホィール90に巻き付けられ
ている。小径ホィール92にはシートバック側ワイヤ4
6が巻き付けられている。
【0032】第1,4図に示される通り、シートバック
側シースワイヤ48のシースの一端95はこの輪軸40
のハウジング94に固定されており、該シースの他端は
第4図の通りシートクッション22への固定端96とな
っている。この固定端96から引き出されたシートバッ
ク側ワイヤ46の先端はシートバック24に連結された
固定端98となっている。
【0033】このワイヤ46はシートバック24のヒン
ジ軸よりも車両後方側を引き回されており、従ってシー
トバック24が車両前方に倒れるように回動した場合、
ワイヤ46はシートバック24によって引っ張られ、こ
れにより輪軸40の小径ホィール92が第3図において
時計回り方向に回転する。そうすると、小径ホィール9
2と一体の大径ホィール90も時計方向に回転し、スラ
イダ側ワイヤ44が大径ホィール90に巻き取られる。
この結果、サブスライダ34がガイドレール30に沿っ
て車両後方側に移動する。
【0034】倒伏状態のシートバック24を起立方向
(車体後方)に回動させた場合は、シートバック側ワイ
ヤ46が小径ホィール92に巻き取られ、スライダ側ワ
イヤ44が大径ホィール90から巻き出される。そし
て、サブスライダ34がガイドレール30に沿って車体
前方に移動する。なお、サブスライダ34はサブ渦巻ば
ね64によって常に車両前方に引っ張られているため、
大径ホィール90が第3図の反時計方向に回り、ワイヤ
44が該大径ホィール90から巻き出されると、ワイヤ
44及びサブスライダ34がサブ渦巻ばね64によって
引っ張られ、サブスライダ34が車両前方に移動する。
【0035】このように構成されたアンカー装置を備え
た自動車において、座席20のシートクッション22を
後方に移動させると、サブスライダ34がメインスライ
ダ32に当接し、メインスライダ32と共に後方に移動
し、アーム36が後退する。逆に、シートクッション2
2を前方に移動させると、サブスライダ34が前方に移
動し、メインスライダ32も前方に移動する。即ち、メ
インスライダ32はメイン渦巻ばね62によって常に車
両前方に引っ張られているため、サブスライダ34が前
方に移動するとそれにつれてメインスライダ32も前方
に移動する。従って、シートクッション22を前後移動
させると、それに連動してメインスライダ32及びアー
ム36が前後方向に移動し、ショルダーベルトが常に座
席20に座った乗員にとって掴み易い位置に位置するこ
とになる(第5図参照)。
【0036】シートバック24を第6図の如く車両前方
に倒伏させると、前記の通りシートバック側ワイヤ46
が小径ホィール92を回転させ、これと一体の大径ホィ
ール90がスライダ側ワイヤ44を巻き取り、サブスラ
イダ34が後方移動する。そして、サブスライダ34が
メインスライダ32に当接し、メインスライダ32を後
方移動させる。なお、輪軸40の小径ホィール92と大
径ホィール90との直径比を大きく取っておくことによ
り、シートバック24の前方への倒伏に伴うサブスライ
ダ34の後退ストロークを十分に大きなものとすること
ができる。
【0037】第6図の如く、2ドア車のリヤシートに出
入りするためにシートバック24を倒した場合、サブス
ライダ34はメインスライダ32をガイドレール30の
ほぼ後端まで移動させる。これにより、ウェビング10
0は自動車のセンターピラー110に沿って延在するよ
うになり、リヤシートに出入りするときにウェビング1
00が全く邪魔にならないようになる。
【0038】なお、この場合、アーム82はウェビング
に引っ張られて鉛直上方を指向した姿勢をとるようにな
り、ウェビング100はセンターピラー110にほぼぴ
ったりと沿うように上下方向に延在する。
【0039】本発明の別の好ましい態様においては、第
7図及び第8図に示すようにガイドレール30の上面に
所定間隔をおいて長手方向に多数の開口102が設けら
れている。メインスライダ32の上面のうち前端側に
は、上方に突出する凸部104が設けられている。な
お、メインスライダ32の上面及び下面にはそれぞれリ
ーフスプリング106,108が設けられ、凸部104
が開口102に入り込まないように付勢している。ウェ
ビング100からアンカープレート84を介して加えら
れる張力が小さい場合、凸部104は開口102に進入
せず、メインスライダ32はガイドレール30に沿って
スムーズに前後進する。第8図の如く、アンカープレー
ト84を介してメインスライダ32にウェビング100
から強い引張力が加えられた場合、メインスライダ32
の前端側が上方に引き上げられ、凸部104が開口10
2に進入し、該開口102にメインスライダ32が係止
された状態となる。従って、車両の衝突時等においてウ
ェビングに著しく大きな張力が加えられた場合、メイン
スライダ32がガイドレール30に固定されるようにな
り、乗員の身体がウェビングによってしっかりと拘束さ
れるようになる。
【0040】上記実施の形態にあっては、シートクッシ
ョン22の後方移動時にワイヤ44及びサブスライダ3
4を介してメインスライダ32を後方移動させるように
しているが、シートクッションから突設されたストッパ
をメインスライダに当接させることによってシートクッ
ションの後退移動をメインスライダに連動させるように
しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上の通り、本発明のシートベルトのア
ンカー装置によると、座席の前後移動及びシートバック
の起立・傾動に連動してアンカー部材が前後移動するよ
うになり、シートベルトの装着が容易になると共に、2
ドア車のリヤシートに出入りするときにウェビングが支
障にならない。また、本発明によると、車両衝突時等に
乗員をしっかりとウェビングによって拘束することも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るアンカー装置の構成を示す斜
視図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の構成を示す分解斜視図である。
【図4】実施の形態に係るアンカー装置を備えた座席の
下方から見た斜視図である。
【図5】実施の形態に係るアンカー装置を備えた車両内
部の透視斜視図である。
【図6】図5においてシートバックを前方に倒伏させた
状態を示す透視斜視図である。
【図7】ガイドレールに開口を設けた構成を示す側面図
である。
【図8】図7においてメインスライダがガイドレールに
係止された状態を示す断面図である。
【図9】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
20 座席 22 シートクッション 24 シートバック 30 ガイドレール 32 メインスライダ 34 サブスライダ 40 輪軸 42 スライダ側シースワイヤ 44 スライダ側ワイヤ 46 シートバック側ワイヤ 48 シートバック側シースワイヤ 50 ストッパ 52 ワイヤ挿通孔 60 ばねハウジング 62 メイン渦巻ばね 64 サブ渦巻ばね 100 ウェビング 102 開口 104 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アクセル ボッシュ ドイツ国 ハイデンハイム 89518,イン デル ロイテ 50 (72)発明者 ボルフガング シュミド ドイツ国 イルレーキルヒベルク 89171, ブルグストラッセ 4/1

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の座席の側辺に沿って車両前後方向
    に設置されるガイドレールと、 該ガイドレールに沿って移動可能なメインスライダと、 該メインスライダに設けられた、ウェビング先端部が連
    結されるアンカー部材と、 座席のシートクッションの前後移動と連動して該メイン
    スライダを前後移動させると共に、該座席のシートバッ
    クの前方倒伏からの起立及び起立からの前方倒伏に連動
    して該メインスライダを前後移動させる連動手段とを備
    えてなるシートベルトのアンカー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記連動手段は、 前記メインスライダを車両前方方向に付勢するメインス
    ライダ用付勢部材と、 前記ガイドレールに沿って移動可能に且つ前記メインス
    ライダよりも車両前方側に配置されたサブスライダと、 該サブスライダを車両前方方向に付勢するサブスライダ
    用付勢部材と、 前記シートバックと該サブスライダとを接続しており、
    シートバックの前方倒伏又はシートクッションの後退に
    よって該サブスライダを車両後方に引っ張って移動させ
    るワイヤとを備えてなり、後方に移動する該サブスライ
    ダがメインスライダに当接しメインスライダを後方に移
    動させることを特徴とするシートベルトのアンカー装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記メインスライダ
    に車両前後方向に貫通する孔又は溝が設けられており、
    前記ワイヤが該孔又は溝に挿通されていることを特徴と
    するシートベルトのアンカー装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、前記ワイヤ
    は、先端が前記サブスライダに連結されたスライダ側ワ
    イヤと、後端が前記シートバックに連結されたシートバ
    ック側ワイヤとからなり、 該スライダ側ワイヤの後端は輪軸の大径ホィールに巻回
    可能とされ、シートバック側ワイヤの先端は該輪軸の小
    径ホィールに巻回可能とされていることを特徴とするシ
    ートベルトのアンカー装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、前記メインスライダに上方に立ち上がるアームが取
    り付けられ、 該アームは車両の前方へ傾いた姿勢と略直立姿勢とをと
    りうるように該メインスライダに対し回動可能に取り付
    けられており、 該アームの上部にウェビングの案内部が設けられている
    ことを特徴とするシートベルトのアンカー装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、前記ウェビングからアンカー部材を介してメインス
    ライダに上方への引上力が作用したときにメインスライ
    ダを係止してメインスライダの前方移動を阻止する係止
    手段が設けられていることを特徴とするシートベルトの
    アンカー装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記係止手段は、 前記ガイドレールの上面部にガイドレール長手方向に間
    隔をおいて複数個設けられた開口と、 前記メインスライダに設けられており、該メインスライ
    ダが引き上げられたときに該開口に入り込む凸部とを備
    えてなることを特徴とするシートベルトのアンカー装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記凸部が前記開口
    から離脱する方向にメインスライダを付勢する付勢部材
    が設けられていることを特徴とするシートベルトのアン
    カー装置。
JP9306752A 1997-11-10 1997-11-10 シートベルトのアンカー装置 Pending JPH11170972A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100475867B1 (ko) * 2002-05-15 2005-03-10 현대자동차주식회사 자동차용 버클의 자동위치 조절구조
KR100736781B1 (ko) * 2005-09-21 2007-07-09 현대자동차주식회사 차량용 시트벨트 하부 고정구조

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KR100475867B1 (ko) * 2002-05-15 2005-03-10 현대자동차주식회사 자동차용 버클의 자동위치 조절구조
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