JPH11170572A - インクジェット記録装置及び画像処理装置 - Google Patents

インクジェット記録装置及び画像処理装置

Info

Publication number
JPH11170572A
JPH11170572A JP9336818A JP33681897A JPH11170572A JP H11170572 A JPH11170572 A JP H11170572A JP 9336818 A JP9336818 A JP 9336818A JP 33681897 A JP33681897 A JP 33681897A JP H11170572 A JPH11170572 A JP H11170572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
ink jet
specific area
recording apparatus
jet recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9336818A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihito Kamei
稔人 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP9336818A priority Critical patent/JPH11170572A/ja
Publication of JPH11170572A publication Critical patent/JPH11170572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像のインク滴1ドットが目立ち、表
面がざらざらした感じに見える。 【解決手段】 入力階調レベルの内の官能評点の低い領
域であるB点近傍、C点近傍に対応するD点〜F点の領
域、G点〜I点の領域をそれぞれ使用せず、D点〜F点
の領域においては、E点未満はD点の出力階調レベル
に、E点以上はF点の出力階調レベルに変更し、同じく
G点〜I点の領域においては、H点未満はG点の出力階
調レベルに、H点以上はI点の出力階調レベルに変更し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置及び画像処理装置に関し、特にカラー画像を記録す
るカラーインクジェット記録装置及びこれに与える画像
データを処理するための画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置等に
用いられるインクジェット記録装置は、ヘッドのノズル
からインク滴を吐出させて記録媒体(画像を記録するも
の意味であり、「紙」に限定されるものではない。)に
画像を記録するものである。特にインクジェット記録装
置はカラー化が容易なことから多用されるようになって
いる。
【0003】このインクジェット記録装置としては、例
えば、副走査方向に配列した複数のノズルを有する記録
ヘッド(1又は複数のヘッドで構成)を主走査方向に移
動させ、記録媒体を主走査方向と直交する副走査方向に
移動させながら、各ノズルからイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色、或い
はこれにレッド(R)、ブルー(B)、グリーン(G)
の3色を加えた7色のインクを選択的に吐出させて、記
録媒体上にカラー画像を記録するシリアル型、或いは記
録媒体の幅相当分の長さのヘッドを備えて、記録媒体を
副走査方向に移動しながら記録するライン型のカラーイ
ンクジェット記録装置が知られている。
【0004】このようなカラーインクジェット記録装置
においては、インク、記録媒体及び画像処理等のマッチ
ングによって極めて高画質のカラー画像、例えば印画紙
を用いた写真と同程度の品質を有する画像を記録できる
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ット記録装置によってカラー画像を記録した場合、画像
の薄い部分に印写されるインク滴の1ドットが目立ち、
表面がざらざらした感じに見える粒状性の問題がある。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、粒状性を向上させて高画質カラー画像を得られる
ようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、複数の色の
インク滴を吐出してカラー画像を記録するインクジェッ
ト記録装置において、前記複数の色のうちの1又は2以
上の色について入力階調のうちの予め定めた特定の領域
を使用しない構成とした。
【0008】請求項2のインクジェット記録装置は、上
記請求項1のインクジェット記録装置において、2色を
使用するときにその1色について入力階調のうちの特定
の領域を使用しない構成とした。
【0009】請求項3のインクジェット記録装置は、上
記請求項1又は2のインクジェット記録装置において、
前記特定の領域がハイライト部である構成とした。
【0010】請求項4のインクジェット記録装置は、上
記請求項1乃至3のいずれかのインクジェット記録装置
において、前記特定の領域をハイライト部のみとするモ
ードと、前記特定の領域にハイライト部以外の領域も含
めるモードと、前記特定の領域を持たないモードとを有
する構成とした。
【0011】請求項5のインクジェット記録装置は、上
記請求項4のインクジェット記録装置において、記録媒
体の種別及び/又は印写画像の種別に応じて前記3つの
モードを切り替える構成とした。
【0012】請求項6のインクジェット記録装置は、上
記請求項4又は5のインクジェット記録装置において、
ドット径の大きさに応じて前記3つのモードを切り替え
る構成とした。
【0013】請求項7のインクジェット記録装置は、上
記請求項6のインクジェット記録装置において、ドット
径が40μmを越えないときに前記特定の領域を持たな
いモードを選択する構成とした。
【0014】請求項8の画像処理装置は、複数の色のイ
ンク滴を吐出してカラー画像を記録するインクジェット
記録装置に与える画像データを処理する画像処理装置に
おいて、前記複数の色のうちの1又は2以上の色につい
て入力階調のうちの予め定めた特定の領域を使用しない
構成とした。
【0015】請求項9の画像処理装置は、上記請求項8
の画像処理装置において、特定の領域をハイライト部と
する構成とした。
【0016】請求項10の画像処理装置は、上記請求項
8又は9の画像処理装置において、前記特定の領域をハ
イライト部のみとするモードと、前記特定の領域にハイ
ライト部以外の領域も含めるモードと、前記特定の領域
を持たないモードとを有する構成とした。
【0017】請求項11の画像処理装置は、上記請求項
10の画像処理装置において、記録媒体の種別及び/又
は印写画像の種別に応じて前記3つのモードを切り替え
る構成とした。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したイン
クジェット記録装置の機構部の概略要部正面図、図2は
同記録装置の記録ヘッドの構成の説明に供する説明図、
図3は同記録ヘッドを構成するインクジェットヘッドの
要部拡大説明図である。
【0019】このインクジェット記録装置の機構部は、
両側の側板1,2間にガイドロッド3を横架すると共
に、図示しないガイド板を横架して、キャリッジ5の一
端部をガイドロッド3に摺動自在に嵌装保持し、他端部
を上記図示しないガイド板に摺動可能に載置して、キャ
リッジ5を主走査方向(図中の矢示方向)に移動可能と
している。
【0020】このキャリッジ5の下面側には、それぞれ
イエロー(Y)インク、マゼンタ(M)インク、シアン
(C)インク、ブラック(Bk)インクをそれぞれ吐出
する4個のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド6
を、その吐出面(ノズル面)6aを下方に向けて搭載
し、またキャリッジ5の上面側には4個の記録ヘッド6
に各々インクを供給するための各色のインク供給体であ
る4個のインクカートリッジ7を交換可能に搭載してい
る。
【0021】このキャリッジ5は、主走査モータ8で回
転される駆動プーリ9と従動プーリ10との間に張装し
たタイミングベルト11に連結して、主走査モータ8を
駆動制御することによってキャリッジ5、即ち4個のイ
ンクジェットヘッド6が主走査方向(矢示方向)に移動
されるようにしている。
【0022】また、側板1,2をつなぐ底板12上にサ
ブフレーム13,14を立設し、このサブフレーム1
3,14間に記録媒体である用紙16を主走査方向と直
交する副走査方向に送るためのプラテンローラ15を回
転自在に保持している。そして、サブフレーム14側方
に副走査モータ17を配設し、この副走査モータ17の
回転をプラテンローラ15に伝達するために、副走査モ
ータ17の回転軸に固定したギヤ18とプラテンローラ
15の軸に固定したギヤ19とを備えている。
【0023】さらに、側板1とサブフレーム12との間
には、記録ヘッド6の信頼性維持回復機構(以下、「サ
ブシステム」という。)21を配置している。このサブ
システム21は、各記録ヘッド6の吐出面をキャッピン
グする4個のキャップ手段22をホルダ23で保持し、
このホルダ23をリンク部材24で揺動可能に保持し
て、キャリッジ5の主走査方向の移動でホルダ23に設
けた係合部25にキャリッジ5が当接することで、キャ
リッジ5の移動に従ってホルダ23がリフトアップして
キャップ手段22で記録ヘッド6の吐出面6aをキャッ
ピングし、キャリッジ5が印写領域側へ移動すること
で、キャリッジ5の移動に従ってホルダ23がリフトダ
ウンしてキャップ手段22が記録ヘッド6の吐出面6a
から離れるようにしている。
【0024】なお、キャップ手段22は、それぞれ吸引
チューブ26を介して吸引ポンプ27に接続すると共
に、大気開放口を形成して、大気開放チューブ及び大気
開放バルブを介して大気に連通している。また、吸引ポ
ンプ27は吸引した廃液をドレインチューブ等を介して
図示しない廃液貯留槽に排出する。
【0025】さらに、ホルダ23の側方には、記録ヘッ
ド6の吐出面6aをワイピングする繊維部材、発泡部材
或いはゴム等の弾性部材からなるワイピング手段である
ワイパブレード28をブレードアーム29に取付け、こ
のブレードアーム29は揺動可能に軸支し、図示しない
駆動手段で回動されるカムの回転によって揺動させるよ
うにしている。
【0026】ここで、記録ヘッド6は、図2に示すよう
に、イエロー(Y)のインク滴を吐出する複数のノズル
31を有するヘッド6y、マゼンタ(M)のインク滴を
吐出する複数のノズル31を有するヘッド6m、シアン
(C)のインク滴を吐出する複数のノズル31を有する
ヘッド6c、及びブラック(Bk)のインク滴を吐出す
る複数のノズル31を有するヘッド6kから構成され
る。そして、各ヘッド6y,6m,6c,6kはノズル
列が副走査方向に沿うようにしてキャリッジ5に主走査
方向に配置したものである。
【0027】また、各ヘッド6y,6m,6c,6k
は、図3に示すように、液室32を形成する液室形成部
材33の前面に複数のノズル31を形成したノズルプレ
ート34が設けられ、図示しない圧電素子、気泡発生用
ヒータ等のエネルギー発生手段であるアクチュエータに
よって液室32内のインクに圧力を与えることによっ
て、液室32内のインクがノズルプレート34のノズル
31からインク滴35となって飛翔して用紙16上にド
ットとして付着する。このとき、各液室12に圧力を与
えるアクチュエータを選択的に駆動することによって所
望の画像の印写を行うことができる。
【0028】次に、このインクジェット記録装置の制御
部の概要について図4を参照して説明する。この制御部
は、この記録装置全体の制御を司るマイクロコンピュー
タ(以下、「CPU」と称する。)40と、必要な固定
情報を格納したROM41と、ワーキングメモリ等とし
て使用するRAM42と、ホストから受信した印写デー
タ(画像情報)を必要な色データに分解する等の処理を
する色処理回路43と、画像情報を処理したデータを格
納する画像メモリ44と、パラレル入出力(PIO)ポ
ート45と、入力バッファ46と、ゲートアレー(G
A)或いはパラレル入出力(PIO)ポート47と、ヘ
ッド駆動回路48及びドライバ49等を備えている。
【0029】ここで、ホスト側から受信した印写データ
(画像情報)は入力バッファ46に格納され、受信デー
タである多値のカラー画像データを色処理回路43で処
理し、γ補正、UCR処理、中間調処理等の必要な処理
を行って、2値のカラー画像データを生成して、印写デ
ータとして画像メモリ44に格納し、1走査で印写する
分のデータを読み出してPIOポート47を介してヘッ
ド駆動回路48に与え、記録ヘッド6の対応する色のヘ
ッド6y,6m,6c,6kを駆動する。
【0030】また、PIOポート46にはホスト側から
の画像情報の他、用紙の種別を示す用紙種別データ等の
データ、図示しない操作パネルからの各種指示情報、用
紙の始端、終端を検知する紙有無センサからの検知信
号、キャリッジ5のホームポジション(基準位置)を検
知するホームポジションセンサ等の各種センサからの信
号等が入力され、またこのPIOポート46を介してホ
スト側や操作パネル側に対して所要の情報が送出され
る。
【0031】また、ヘッド駆動回路48は、PIOポー
ト47を介して与えられる各種データ及び信号に基づい
て、記録ヘッド6の各ノズル31に対応するエネルギー
発生素子(圧電素子)の内の画像情報に応じた駆動ノズ
ル(インク滴を吐出させるノズル)のエネルギー発生素
子に対して駆動波形を印加する。なお、駆動波形として
は、矩形パルス、三角波形、その他sin(サイン)波
形等の形状を用いることができる。
【0032】さらに、ドライバ49は、PIOポート4
7を介して与えられる駆動データに応じて主走査モータ
8及び副走査モータ17を各々駆動制御することで、キ
ャリッジ5を主走査方向に移動走査し、プラテン15を
回転させて用紙16を所定量副走査方向に搬送させる。
【0033】次に、このように構成したインクジェット
記録装置の作用について図5以降をも参照して説明す
る。先ず、色処理回路43における多値カラー画像デー
タから2値カラー画像データを生成するためのデータ処
理機能をブロック化して図5に示す。このデータ処理部
は、ガンマ補正部51及びUCR処理部52からなる色
補正部50と、中間調処理部53とを備えている。色補
正部50のガンマ補正部51は、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の多値画
像データを入力して、予め定めたγ特性に従って入力階
調を出力階調に変換するγ(ガンマ)補正を加え、UC
R処理部52はγ補正後のデータに対してUCR処理を
施す。中間調処理部53は、色補正部50による色補正
が終了したデータに対して、ディザ法、誤差拡散法或い
は濃度パターン法等によって中間調を表現するための処
理を行う。
【0034】そこで、このデータ処理部によるデータ処
理について説明する。先ず、図6は入力階調レベルに対
する出力階調レベルの特性を示したもので、一般にγ
(ガンマ)特性と称する。なお、この例では、リニア
(直線)特性としているが、曲線の場合や複雑な関数を
用いることもある。このガンマ特性を用いて、R(Y+
M)のベタパターンにCのドットを加えた画像につい
て、図6のA点、B点、C点における画像を拡大して示
すと、図7(a)〜(c)に示すようになる。なお、
R:レッド、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン
である。
【0035】ここで、入力階調レベルに対する粒状性の
官能評価(0〜7の8段階:数人の平均点)を行うと、
図8に示すようになる。低い階調レベルで官能評点の低
い領域がある(この領域を「ハイライト部」と称す
る。)。また、中間から高い階調レベルに狭い領域であ
るが、官能評点の低い領域がある(この領域を「シャド
ウ部」と称する。)。
【0036】これを図7を用いて説明すると、同図
(a)は非常に低い階調レベルのため、ドットが分散
し、粒状性が悪くない。しかし、同図(b)のように入
力階調レベルのハイライト部付近においては、ドットが
集合し、ドットの繋がり(テクスチャー)が視認される
ようになり、この領域付近の階調レベルは粒状性が悪
い。また、同図(c)のようにシャドウ部付近において
も、ドットが完全に埋まっていないため、Rのベタパタ
ーンがスジ状に見える領域があり、この領域も粒状性の
官能評点が悪い。なお、同図(c)では、R(=Y+
M)のベタパターンがスジ状に見えるが、Cのドットが
数珠状に見える場合もあり、また、ここでは1領域だけ
であるが、数箇所に発生する場合や全く発生しない場合
もあり、これは、中間調処理の違いによって生じる。
【0037】そこで、本発明の第1実施例について図9
乃至図11を参照して説明する。この第1実施例では、
図9に示すように、図6の入力階調レベルの内の官能評
点の低い領域であるB点近傍、C点近傍に対応するD点
〜F点の領域、G点〜I点の領域をそれぞれ使用しな
い。すなわち、D点〜F点の領域においては、E点未満
はD点の出力階調レベルに、E点以上はF点の出力階調
レベルに変更し、同じくG点〜I点の領域においては、
H点未満はG点の出力階調レベルに、H点以上はI点の
出力階調レベルに変更している。
【0038】これによって、図8の入力階調に対する官
能評点の特性は図10に示すように斜線領域がカットさ
れるので、図11に示すような官能評価結果となる。な
お、ここで、E点、H点はそれぞれD点〜F点の領域、
G点〜I点の領域の中心である必要はなく、D点又はF
点、G点又はI点のいずれかに偏っていてもよい。
【0039】そこで、上述したR(Y+M)のベタパタ
ーンにCのドットを加えた画像を印写するときに、C
(シアン)の色については図6に示すγ特性における入
力階調の特定の領域(ここでは、「ハイライト部」及び
「シャドウ部」)を使用しない図9に示すγ特性を使用
することによって、Cのドットについて粒状性が向上す
る。
【0040】このように、複数の色のうちの1又は2色
以上の色について入力階調のうちの予め定めた特定の領
域を使用しないようにすることで、粒状性が向上し、高
画質のカラー画像を得ることができる。なお、この実施
例では、複数の色として、R(Y+M)としているが、
B(ブルー)、G(グリーン)でもよく、また、混色し
て、比較的淡い色であれば良い。複数色のうちの1又は
2以上の色としては、Cを使用しているが、MでもBk
(ブラック)でもよく、比較的濃い色なら良い。
【0041】次に、本発明の第2実施例について図12
を参照して説明する。同図は、上記第1実施例と同様に
YのベタパターンにCのドットを加えた場合の入力階調
レベルに対する官能評点を示し、またガンマ特性の直線
に第1実施例と同様の変更を加えている。この場合、M
とCの濃度差よりもYとCの濃度差の方が大きく、コン
トラストがあるため、粒状性の悪い入力階調レベル領域
(J点〜K点)は上記第1実施例の粒状性の悪い入力階
調レベル領域(D点〜F点)よりも広くなる。
【0042】したがって、2色を使用してカラー画像印
写を行う場合、2色のうちの1色について入力階調レベ
ルの特定の領域を使用しないようにすることで、粒状性
が向上し、高画質のカラー画像を得ることができる。な
お、2色としては、ここではYとCを使用しているが、
YとM、YとBkでもよく、また比較的淡いベタパター
ンに比較的濃いドットを印写するときに有効である。
【0043】次に、本発明の第3実施例について図13
を参照して説明する。この実施例では、図6の入力階調
レベルの内のシャドウ部に対応する領域はそのままにし
て、ハイライト部に対応する領域のみを使用しないよう
にしている。これは、上記第1実施例のように図9に示
すD点〜F点、G点〜I点の領域を使用しないようにし
た場合、特定の色が出にくくなったり、あるいは出なく
なったりすることがある。そして、ハイライト部の粒状
性はシャドウ部の粒状性よりも悪い場合が多い。そこ
で、入力階調レベルの内のハイライト部についてのみ使
用しないようにすることで、色再現性を確保することが
できる。
【0044】以上のように入力階調レベルの特定の領域
を使用するかしないか、あるいはいずれの特定の領域を
使用しないかによって、即ち、粒状性の官能評点、色再
現性の重要度によって、図6、図9(又は図12)、図
13の各ガンマ特性を選択することができる。各ガンマ
特性と粒状性の官能評点の重視度合い、色再現性の重視
度合いの関係は、表1に示すようになる。
【0045】
【表1】
【0046】したがって、これらの各ガンマ特性を記録
媒体の種類や印写画像の種別(用途)によって選択する
ことができ、このようにすれば、記録媒体の種別や印写
画像に応じた高画質のカラー画像を得ることができる。
この記録媒体の種別や印写画像の種別に応じたガンマ特
性の選択例を表2に示している。
【0047】
【表2】
【0048】この表2に従って制御部が実行するモード
選択処理について図14を参照して説明する。先ず、制
御部は使用する記録媒体の種別(用紙種別)を識別す
る。この用紙種別の識別は、ホスト側から用紙種別指定
情報が与えられるときには、その用紙種別指定情報に基
づいて識別し、また、記録装置本体に単独のスイッチ、
或いは複数のスイッチのスイッチ、若しくはメニュー選
択方式で用紙種別指定手段が備えられるときには、その
記録装置本体の用紙種別指定手段から与えられる用紙種
別指定情報に基づいて判別する。
【0049】そして、使用する記録媒体(用紙)が普通
紙であれば、印写する画像が写真画像かグラフィック画
像かを判別する。この写真画像/グラフィック画像の判
別もホスト側から与えられる情報に基づいて行うことが
できる。ここで、印写画像が写真画像であれば、粒状性
重視ガンマ特性(特定領域をハイライト部及びシャドウ
部とするモード)を選択し、グラフィック画像であれ
ば、中間ガンマ特性(特定領域を持たないモード)を選
択する。
【0050】また、使用する記録媒体が普通紙でなけれ
ば、コート紙か否かを判別する。そして、コート紙であ
れば、色再現性重視ガンマ特性(特定領域をハイライト
部のみとするモード)を選択する。
【0051】さらに、使用する記録媒体がコート紙でな
ければ、光沢フィルムか否かを判別する。そして、光沢
フィルムであれば、印写画像が写真画像/グラフィック
画像のいずれであるかを判別し、写真画像であれば、粒
状性重視ガンマ特性を選択し、グラフィック画像であれ
ば、色再現性重視ガンマ特性を選択する。なお、使用す
る記録媒体がコート紙でもなければ、中間ガンマ特性を
選択する。
【0052】なお、ここでは、記録媒体の種別や印写画
像の種別に応じて選択するモードを決定しているが、こ
の他、例えば記録媒体上でのドット径に応じてモードを
切り替えることもできる。記録媒体上のドット径が大き
くなるほど官能評価が悪くなるので、ドット径が所定値
以下、例えば40μm以下になると人がドットを視認で
きなくなり、このときには特定領域を持たないモードを
使用し、40μmを越えるときには使用しない特定領域
を持つモードに切り替える制御をすることもできる。
【0053】また、上記実施例においては、インクジェ
ット記録装置側でデータ処理部を備えて入力階調に対す
る出力階調データを補正する例で説明しているが、図1
5に示すようにパーソナルコンピュータ等のデータ処理
装置(ホスト)60にカラーインクジェットプリンタ6
2を接続したシステムを構築する場合に、ホスト60側
で記録データに対する色補正、中間調処理、ガンマ補正
等の処理を行うこともできる。このようにすれば、イン
クジェット記録装置側の処理機能の負担を軽減すること
ができる。
【0054】この場合には、ホスト60側に備えるプリ
ンタドライバ62に上述したデータ処理部の機能を持た
せることで行うことができる。さらに、プリンタドライ
バ62としてフレキシブルディスク等の記憶媒体に格納
しておき、これをホスト60側にインストールして使用
する構成なども採用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、複数の色のうちの1又は2
以上の色について入力階調のうちの予め定めた特定の領
域を使用しない構成としたので、粒状性が向上し、高画
質カラー画像を得ることができる。
【0056】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
2色を使用するときにその1色について入力階調のうち
の特定の領域を使用しない構成としたので、粒状性が向
上し、高画質カラー画像を得ることができる。
【0057】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェット記録装置にお
いて、特定の領域がハイライト部である構成としたの
で、粒状性が向上し、色再現性も良い高画質カラー画像
を得ることができる。
【0058】請求項4のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1乃至3のいずれかのインクジェット記
録装置において、特定の領域をハイライト部のみとする
モードと、特定の領域にハイライト部以外の領域も含め
るモードと、特定の領域を持たないモードとを有する構
成としたので、記録媒体の種別や印写する画像に応じて
最適なモードを選択することが可能になる。
【0059】請求項5のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項4のインクジェット記録装置において、
記録媒体の種別及び/又は印写画像の種別に応じて3つ
のモードを切り替える構成としたので、記録媒体の種別
や印写する画像に応じて最適なモードを選択することが
でき、粒状性が向上し、色再現性の良い高画質カラー画
像を得ることができる。
【0060】請求項6のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項4又は5のインクジェット記録装置にお
いて、ドット径の大きさに応じて3つのモードを切り替
える構成としたので、粒状性の程度に応じて最適なモー
ドを選択することができる。
【0061】請求項7のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項6のインクジェット記録装置において、
ドット径が40μmを越えないときに特定の領域を持た
ないモードを選択する構成としたので、粒状性が向上
し、色再現性の良い高画質カラー画像を得ることができ
る。
【0062】請求項8の画像処理装置によれば、複数の
色のインク滴を吐出してカラー画像を記録するインクジ
ェット記録装置に与える画像データを処理する画像処理
装置において、複数の色のうちの1又は2以上の色につ
いて入力階調のうちの予め定めた特定の領域を使用しな
い構成としたので、インクジェット記録装置に粒状性が
向上したカラー画像を記録させることができ、インクジ
ェット記録装置の負担も軽減する。
【0063】請求項9の画像処理装置によれば、上記請
求項8の画像処理装置において、特定の領域をハイライ
ト部とする構成としたので、インクジェット記録装置に
粒状性が向上し、色再現性も良いたカラー画像を記録さ
せることができる。
【0064】請求項10の画像処理装置によれば、上記
請求項8又は9の画像処理装置において、特定の領域を
ハイライト部のみとするモードと、特定の領域にハイラ
イト部以外の領域も含めるモードと、特定の領域を持た
ないモードとを有する構成としたので、記録媒体の種別
や印写する画像に応じて最適なモードを選択することが
でき、粒状性が向上し、色再現性の良い高画質カラー画
像を得ることができる。
【0065】請求項11の画像処理装置によれば、上記
請求項10の画像処理装置において、記録媒体の種別及
び/又は印写画像の種別に応じて3つのモードを切り替
える構成としたので、記録媒体の種別や印写する画像に
応じて最適なモードを選択することができ、インクジェ
ット記録装置に粒状性が向上し、色再現性の良い高画質
カラー画像を記録させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の機
構部の概略要部正面図
【図2】同記録装置の記録ヘッドの構成の説明に供する
説明図
【図3】同記録ヘッドを構成するインクジェットヘッド
の要部拡大説明図
【図4】同インクジェット記録装置の制御部のブロック
【図5】同制御部のデータ処理に関わるデータ処理部の
機能ブロック図
【図6】ガンマ特性の一例を示す説明図
【図7】入力階調レベルと印写画像との一例を説明する
説明図
【図8】図6の特性における入力階調レベルに対する官
能評点を説明する説明図
【図9】本発明の第1実施例を説明する説明図
【図10】図8の特性における入力階調レベルと官能評
点の関係を説明する説明図
【図11】図8の特性における入力階調レベルに対する
官能評点を説明する説明図
【図12】本発明の第2実施例を説明する説明図
【図13】本発明の第3実施例を説明する説明図
【図14】制御部の行うモード選択処理を説明するフロ
ー図
【図15】本発明の他の実施例の説明に供するブロック
【符号の説明】
5…キャリッジ、6…記録ヘッド、15…プラテン、1
6…記録媒体(用紙)、50…色補正部、51…ガンマ
補正部、52…UCR処理部、53…中間調処理部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色のインク滴を吐出してカラー画
    像を記録するインクジェット記録装置において、前記複
    数の色のうちの1又は2以上の色について入力階調のう
    ちの予め定めた特定の領域を使用しないことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、2色を使用するときにその1色について入
    力階調のうちの特定の領域を使用しないことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    記録装置において、前記特定の領域がハイライト部であ
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、前記特定の領域をハイラ
    イト部のみとするモードと、前記特定の領域にハイライ
    ト部以外の領域も含めるモードと、前記特定の領域を持
    たないモードとを有することを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェット記録装
    置において、記録媒体の種別及び/又は印写画像の種別
    に応じて前記3つのモードを切り替えることを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のインクジェット
    記録装置において、ドット径の大きさに応じて前記3つ
    のモードを切り替えることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のインクジェット記録装
    置において、ドット径が40μmを越えないときに前記
    特定の領域を持たないモードを選択することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 複数の色のインク滴を吐出してカラー画
    像を記録するインクジェット記録装置に与える画像デー
    タを処理する画像処理装置において、前記複数の色のう
    ちの1又は2以上の色について入力階調のうちの予め定
    めた特定の領域を使用しないことを特徴とする画像処理
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像処理装置におい
    て、特定の領域をハイライト部とすることを特徴とする
    画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9のいずれかに記載の画
    像処理装置において、前記特定の領域をハイライト部の
    みとするモードと、前記特定の領域にハイライト部以外
    の領域も含めるモードと、前記特定の領域を持たないモ
    ードとを有することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の画像処理装置にお
    いて、記録媒体の種別及び/又は印写画像の種別に応じ
    てモードを切り替えることを特徴とする画像処理装置。
JP9336818A 1997-12-08 1997-12-08 インクジェット記録装置及び画像処理装置 Pending JPH11170572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9336818A JPH11170572A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 インクジェット記録装置及び画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9336818A JPH11170572A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 インクジェット記録装置及び画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11170572A true JPH11170572A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18302970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9336818A Pending JPH11170572A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 インクジェット記録装置及び画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11170572A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6906747B2 (en) * 2000-04-03 2005-06-14 Nikon Corporation Electronic camera for performing gradation conversion on an image signal

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6906747B2 (en) * 2000-04-03 2005-06-14 Nikon Corporation Electronic camera for performing gradation conversion on an image signal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100445094C (zh) 喷墨打印系统
EP0687565B1 (en) Ink jet recording method and apparatus having resolution transformation capability
US6456392B1 (en) Image processing apparatus capable of high-quality image formation
JP5724350B2 (ja) 画像形成装置及び画像処理方法
US6709082B2 (en) Ink jet recording method, ink jet recording device, image processing method, program, and storage medium
JP3839989B2 (ja) 画像処理方法及び装置及び記録方法とその装置
JP2002326431A (ja) インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用チャートの記録方法
JP2001138555A (ja) 印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法、印刷方法、記録媒体、および色変換テーブルの設定方法
US7448713B2 (en) Ink jet printer capable of forming high definition images
JP2006074305A (ja) 階調再現方法、画像形成装置及びプリンタドライバ
JP2002321349A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JPH11138864A (ja) インクジェット記録装置及びプリンタドライバ
JPH11170572A (ja) インクジェット記録装置及び画像処理装置
JP2006305993A (ja) インクジェット記録装置、該装置に対する画像データ供給装置および前記記録装置を制御するための方法
JP2007118444A (ja) インクジェット記録方法
JPH10329311A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US7672015B2 (en) Printing method and system for converting color tones to lighter and darker values for printing with light and dark inks
JP3911756B2 (ja) 画像形成装置
JP3818557B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH10324023A (ja) 印刷装置、印刷制御装置、印刷方法および印刷制御プログラムを記録した媒体
JP4059432B2 (ja) 階調再現方法、閾値マトリクス、画像処理方法、画像形成装置及びプリンタドライバ
JPH10258530A (ja) インクジェット記録装置
JPH10278244A (ja) 画像形成装置
JP3799178B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH1177987A (ja) インクジェット記録装置