JPH11170504A - インクジェットプリンタ - Google Patents
インクジェットプリンタInfo
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- JPH11170504A JPH11170504A JP34615697A JP34615697A JPH11170504A JP H11170504 A JPH11170504 A JP H11170504A JP 34615697 A JP34615697 A JP 34615697A JP 34615697 A JP34615697 A JP 34615697A JP H11170504 A JPH11170504 A JP H11170504A
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- JP
- Japan
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- halogen lamp
- circuit
- ink
- light
- light amount
- Prior art date
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- Pending
Links
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Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハロゲンランプをオンし続けたまま、その光
量を調節し、印刷状態に合わせて定着用の加熱量を調節
することができるインクジェットプリンタを提供するこ
と。 【解決手段】 基準電圧回路41の出力電圧を低くする
とハロゲンランプ20aの光量が大きくされ印刷面に加
わる加熱量が多くなる。逆に、高くするとハロゲンラン
プ20aの光量が小さくされ印刷面に加わる加熱量が少
なくなる。よって、記録ヘッド11の主走査方向におけ
るインクのドット数が多い場合には基準電圧回路41の
出力電圧を低くしてハロゲンランプ20aの光量を大き
くし、逆に、ドット数が少ない場合には基準電圧回路4
1の出力電圧を高くしてハロゲンランプ20aの光量を
小さくする。従って、ハロゲンランプ20aをオンし続
けたまま、その光量を印刷濃度に合わせて調節すること
ができるので、立ち上がりに長時間を要するハロゲンラ
ンプであっても定着用の加熱量を調節することができ
る。
量を調節し、印刷状態に合わせて定着用の加熱量を調節
することができるインクジェットプリンタを提供するこ
と。 【解決手段】 基準電圧回路41の出力電圧を低くする
とハロゲンランプ20aの光量が大きくされ印刷面に加
わる加熱量が多くなる。逆に、高くするとハロゲンラン
プ20aの光量が小さくされ印刷面に加わる加熱量が少
なくなる。よって、記録ヘッド11の主走査方向におけ
るインクのドット数が多い場合には基準電圧回路41の
出力電圧を低くしてハロゲンランプ20aの光量を大き
くし、逆に、ドット数が少ない場合には基準電圧回路4
1の出力電圧を高くしてハロゲンランプ20aの光量を
小さくする。従って、ハロゲンランプ20aをオンし続
けたまま、その光量を印刷濃度に合わせて調節すること
ができるので、立ち上がりに長時間を要するハロゲンラ
ンプであっても定着用の加熱量を調節することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるホットメ
ルトタイプの固形インクを用いたインクジェットプリン
タに関するものである。
ルトタイプの固形インクを用いたインクジェットプリン
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタの一種として、
いわゆるホットメルトタイプの固形インクを用いたプリ
ンタがある。このタイプのプリンタは、常温では固体で
ある固形インクを一旦加熱して溶融し、記録ヘッドに形
成された各ノズルから吐出して、記録用紙上で固化させ
て記録(印刷)を行うものである。加熱され溶融された
インクは、記録ヘッドから吐出され記録用紙上に着弾す
ると、直ちに固化を開始し、記録用紙上で粒状に凝固す
る。よって、かかるインク粒の平滑化とドット径の拡大
とを行うために、インクの吐出された記録用紙を更に加
熱して、その記録用紙上で該インクを再溶融し固化さ
せ、記録用紙に定着させている。このための加熱(定
着)手段として、例えば、ハロゲンランプを用いたヒー
タが使用されている。
いわゆるホットメルトタイプの固形インクを用いたプリ
ンタがある。このタイプのプリンタは、常温では固体で
ある固形インクを一旦加熱して溶融し、記録ヘッドに形
成された各ノズルから吐出して、記録用紙上で固化させ
て記録(印刷)を行うものである。加熱され溶融された
インクは、記録ヘッドから吐出され記録用紙上に着弾す
ると、直ちに固化を開始し、記録用紙上で粒状に凝固す
る。よって、かかるインク粒の平滑化とドット径の拡大
とを行うために、インクの吐出された記録用紙を更に加
熱して、その記録用紙上で該インクを再溶融し固化さ
せ、記録用紙に定着させている。このための加熱(定
着)手段として、例えば、ハロゲンランプを用いたヒー
タが使用されている。
【0003】このヒータによる加熱量は、印刷状態(印
刷濃度)に応じて大小させることが好ましい。即ち、印
刷の濃い部分では、全インク粒を溶融するために大きな
加熱量を要するが、この大きな加熱量を淡い部分にまで
加えると、淡い部分では、インク粒が溶け過ぎて印刷結
果にむらができたり、或いは、記録用紙に皺が生じたり
してしまうからである。また、印刷の淡い部分に合わせ
て加熱量を小さくすると、濃い部分では、インク粒が溶
けきらず、定着させることができないからである。この
ように定着の際の加熱量は、印刷状態(印刷濃度)に応
じて大小させることが好ましいのである。例えば、ハロ
ゲンランプをヒータとして用いた場合には、そのハロゲ
ンランプをオン又はオフさせることにより、かかる加熱
量の調整を行うことが考えられる。
刷濃度)に応じて大小させることが好ましい。即ち、印
刷の濃い部分では、全インク粒を溶融するために大きな
加熱量を要するが、この大きな加熱量を淡い部分にまで
加えると、淡い部分では、インク粒が溶け過ぎて印刷結
果にむらができたり、或いは、記録用紙に皺が生じたり
してしまうからである。また、印刷の淡い部分に合わせ
て加熱量を小さくすると、濃い部分では、インク粒が溶
けきらず、定着させることができないからである。この
ように定着の際の加熱量は、印刷状態(印刷濃度)に応
じて大小させることが好ましいのである。例えば、ハロ
ゲンランプをヒータとして用いた場合には、そのハロゲ
ンランプをオン又はオフさせることにより、かかる加熱
量の調整を行うことが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハロゲ
ンランプは、立ち上がり時間(スイッチのオン後、照射
力がフルレベルの90%に達するまでの時間)に300
ms程の長時間を要してしまう。よって、印刷濃度に合
わせてハロゲンランプをオンオフさせても、そのオンオ
フに実際の照射が追従できず、加熱量を調節することが
できないという問題点があった。
ンランプは、立ち上がり時間(スイッチのオン後、照射
力がフルレベルの90%に達するまでの時間)に300
ms程の長時間を要してしまう。よって、印刷濃度に合
わせてハロゲンランプをオンオフさせても、そのオンオ
フに実際の照射が追従できず、加熱量を調節することが
できないという問題点があった。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、ハロゲンランプをオンし続けたま
ま、その光量を調節し、印刷状態に合わせて定着用の加
熱量を調節することができるインクジェットプリンタを
提供することを目的としている。
なされたものであり、ハロゲンランプをオンし続けたま
ま、その光量を調節し、印刷状態に合わせて定着用の加
熱量を調節することができるインクジェットプリンタを
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載のインクジェットプリンタは、固形イン
クを加熱して溶融させる溶融ヒータと、その溶融ヒータ
により溶融されたインクを被記録媒体へ吐出する記録ヘ
ッドと、その記録ヘッドにより前記被記録媒体へ吐出さ
れたインクにハロゲン光を照射して加熱し、そのインク
を前記被記録媒体上で再溶融して定着させるハロゲンラ
ンプとを備えており、更に、前記ハロゲンランプの光量
を調節する光量調節手段と、前記被記録媒体へ吐出され
たインクの濃度が濃い場合には前記光量調節手段を操作
して前記ハロゲンランプの光量を大きくし、一方、前記
被記録媒体へ吐出されたインクの濃度が淡い場合には前
記光量調節手段を操作して前記ハロゲンランプの光量を
小さくする制御手段とを備えている。
に請求項1記載のインクジェットプリンタは、固形イン
クを加熱して溶融させる溶融ヒータと、その溶融ヒータ
により溶融されたインクを被記録媒体へ吐出する記録ヘ
ッドと、その記録ヘッドにより前記被記録媒体へ吐出さ
れたインクにハロゲン光を照射して加熱し、そのインク
を前記被記録媒体上で再溶融して定着させるハロゲンラ
ンプとを備えており、更に、前記ハロゲンランプの光量
を調節する光量調節手段と、前記被記録媒体へ吐出され
たインクの濃度が濃い場合には前記光量調節手段を操作
して前記ハロゲンランプの光量を大きくし、一方、前記
被記録媒体へ吐出されたインクの濃度が淡い場合には前
記光量調節手段を操作して前記ハロゲンランプの光量を
小さくする制御手段とを備えている。
【0007】この請求項1記載のインクジェットプリン
タによれば、固形インクは、溶融ヒータにより加熱され
溶融された状態で、記録ヘッドから被記録媒体へ吐出さ
れ、その被記録媒体上で一旦粒状に固化される。この粒
状に固化されたインクは、ハロゲンランプから照射され
るハロゲン光によって、被記録媒体上で加熱され再溶融
されることにより、平滑化されて被記録媒体に定着す
る。ハロゲンランプから照射されるハロゲン光の光量
は、被記録媒体へ吐出されたインクの濃度が濃い場合に
は大きくなるように、逆に、該インクの濃度が淡い場合
には小さくなるように、制御手段により光量調節手段が
操作されて調節される。
タによれば、固形インクは、溶融ヒータにより加熱され
溶融された状態で、記録ヘッドから被記録媒体へ吐出さ
れ、その被記録媒体上で一旦粒状に固化される。この粒
状に固化されたインクは、ハロゲンランプから照射され
るハロゲン光によって、被記録媒体上で加熱され再溶融
されることにより、平滑化されて被記録媒体に定着す
る。ハロゲンランプから照射されるハロゲン光の光量
は、被記録媒体へ吐出されたインクの濃度が濃い場合に
は大きくなるように、逆に、該インクの濃度が淡い場合
には小さくなるように、制御手段により光量調節手段が
操作されて調節される。
【0008】請求項2記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドは所定方向に走査されつつインクを吐出
して文字や画像情報の印刷を行うものであり、前記ハロ
ゲンランプはその記録ヘッドの走査方向とほぼ同方向に
配設されており、前記制御手段は、前記記録ヘッドの走
査方向に吐出されたインクのドット数が多い場合には前
記光量調節手段を操作して前記ハロゲンランプの光量を
大きくし、前記記録ヘッドの走査方向に吐出されたイン
クのドット数が少ない場合には前記光量調節手段を操作
して前記ハロゲンランプの光量を小さくするものであ
る。
は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドは所定方向に走査されつつインクを吐出
して文字や画像情報の印刷を行うものであり、前記ハロ
ゲンランプはその記録ヘッドの走査方向とほぼ同方向に
配設されており、前記制御手段は、前記記録ヘッドの走
査方向に吐出されたインクのドット数が多い場合には前
記光量調節手段を操作して前記ハロゲンランプの光量を
大きくし、前記記録ヘッドの走査方向に吐出されたイン
クのドット数が少ない場合には前記光量調節手段を操作
して前記ハロゲンランプの光量を小さくするものであ
る。
【0009】請求項3記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ
において、前記制御手段は単位領域当たりのドット数を
計数することによりインクの濃度を判定するものであ
る。
は、請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ
において、前記制御手段は単位領域当たりのドット数を
計数することによりインクの濃度を判定するものであ
る。
【0010】請求項4記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記光量調節手段は、基準レベルを
出力する基準レベル回路と、前記ハロゲンランプの光量
に関するデータをフィードバックするフィードバック回
路と、そのフィードバック回路の出力と前記基準レベル
回路の出力とを比較する比較回路と、その比較回路の出
力に応じて前記ハロゲンランプへ供給される電力量を調
節しそのハロゲンランプの光量を大小させる調節回路と
を備え、前記制御手段は、前記基準レベル回路の出力を
変更することにより、前記光量調節手段を操作するもの
である。
は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記光量調節手段は、基準レベルを
出力する基準レベル回路と、前記ハロゲンランプの光量
に関するデータをフィードバックするフィードバック回
路と、そのフィードバック回路の出力と前記基準レベル
回路の出力とを比較する比較回路と、その比較回路の出
力に応じて前記ハロゲンランプへ供給される電力量を調
節しそのハロゲンランプの光量を大小させる調節回路と
を備え、前記制御手段は、前記基準レベル回路の出力を
変更することにより、前記光量調節手段を操作するもの
である。
【0011】この請求項4記載のインクジェットプリン
タによれば、請求項1から3のいずれかに記載のインク
ジェットプリンタと同様に作用する上、基準レベル回路
から出力される基準レベルと、フィードバック回路から
フィードバックされるハロゲンランプの光量に関するデ
ータとは、共に比較回路へ入力される。両データは比較
回路にて比較され、その結果が比較回路から調節回路へ
出力される。調節回路は、この比較回路からの入力デー
タに応じて、ハロゲンランプへ供給される電力量を調節
し、ハロゲンランプの光量を大小させる。ここで、制御
手段は、被記録媒体へ吐出されたインクの濃度やドット
数に応じて、基準レベル回路の出力を変更し、ハロゲン
ランプの光量を大小させる。
タによれば、請求項1から3のいずれかに記載のインク
ジェットプリンタと同様に作用する上、基準レベル回路
から出力される基準レベルと、フィードバック回路から
フィードバックされるハロゲンランプの光量に関するデ
ータとは、共に比較回路へ入力される。両データは比較
回路にて比較され、その結果が比較回路から調節回路へ
出力される。調節回路は、この比較回路からの入力デー
タに応じて、ハロゲンランプへ供給される電力量を調節
し、ハロゲンランプの光量を大小させる。ここで、制御
手段は、被記録媒体へ吐出されたインクの濃度やドット
数に応じて、基準レベル回路の出力を変更し、ハロゲン
ランプの光量を大小させる。
【0012】請求項5記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記光量調節手段は、基準レベルを
出力する基準レベル回路と、前記ハロゲンランプの光量
に関するデータをフィードバックするフィードバック回
路と、そのフィードバック回路の出力を増幅または低減
するフィルタ回路と、そのフィルタ回路の出力と前記基
準レベル回路の出力とを比較する比較回路と、その比較
回路の出力に応じて前記ハロゲンランプへ供給される電
力量を調節しそのハロゲンランプの光量を大小させる調
節回路とを備え、前記制御手段は、前記フィルタ回路の
出力を変更することにより、前記光量調節手段を操作す
るものである。
は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記光量調節手段は、基準レベルを
出力する基準レベル回路と、前記ハロゲンランプの光量
に関するデータをフィードバックするフィードバック回
路と、そのフィードバック回路の出力を増幅または低減
するフィルタ回路と、そのフィルタ回路の出力と前記基
準レベル回路の出力とを比較する比較回路と、その比較
回路の出力に応じて前記ハロゲンランプへ供給される電
力量を調節しそのハロゲンランプの光量を大小させる調
節回路とを備え、前記制御手段は、前記フィルタ回路の
出力を変更することにより、前記光量調節手段を操作す
るものである。
【0013】この請求項5記載のインクジェットプリン
タによれば、請求項1から3のいずれかに記載のインク
ジェットプリンタと同様に作用する上、基準レベル回路
から出力される基準レベルと、フィードバック回路から
出力されフィルタ回路により増幅又は低減されたハロゲ
ンランプの光量に関するフィードバックデータとは、共
に比較回路へ入力される。両データは比較回路にて比較
され、その結果が比較回路から調節回路へ出力される。
調節回路は、この比較回路からの入力データに応じて、
ハロゲンランプへ供給される電力量を調節し、ハロゲン
ランプの光量を大小させる。ここで、制御手段は、被記
録媒体へ吐出されたインクの濃度やドット数に応じて、
フィルタ回路の出力を変更し、即ち、フィルタ回路によ
る増幅率又は低減率を変更して、ハロゲンランプの光量
を大小させる。
タによれば、請求項1から3のいずれかに記載のインク
ジェットプリンタと同様に作用する上、基準レベル回路
から出力される基準レベルと、フィードバック回路から
出力されフィルタ回路により増幅又は低減されたハロゲ
ンランプの光量に関するフィードバックデータとは、共
に比較回路へ入力される。両データは比較回路にて比較
され、その結果が比較回路から調節回路へ出力される。
調節回路は、この比較回路からの入力データに応じて、
ハロゲンランプへ供給される電力量を調節し、ハロゲン
ランプの光量を大小させる。ここで、制御手段は、被記
録媒体へ吐出されたインクの濃度やドット数に応じて、
フィルタ回路の出力を変更し、即ち、フィルタ回路によ
る増幅率又は低減率を変更して、ハロゲンランプの光量
を大小させる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
が適用されるインクジェットプリンタ1の斜視図であ
る。このインクジェットプリンタ1は、いわゆるホット
メルトタイプの固形インクを加熱して溶融し、そのイン
クを記録ヘッド11の各ノズル11aから記録用紙Pへ
吐出して、文字や画像情報等の記録(印刷)を行うもの
である。しかも、このインクジェットプリンタ1は、最
大幅1400mmの印刷が可能なワイドフォーマットプ
リンタであり、いろいろなサイズの記録用紙Pに印刷す
ることができるのである。
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
が適用されるインクジェットプリンタ1の斜視図であ
る。このインクジェットプリンタ1は、いわゆるホット
メルトタイプの固形インクを加熱して溶融し、そのイン
クを記録ヘッド11の各ノズル11aから記録用紙Pへ
吐出して、文字や画像情報等の記録(印刷)を行うもの
である。しかも、このインクジェットプリンタ1は、最
大幅1400mmの印刷が可能なワイドフォーマットプ
リンタであり、いろいろなサイズの記録用紙Pに印刷す
ることができるのである。
【0015】図1に示すように、このインクジェットプ
リンタ1は、記録用紙Pへの印刷を行うプリンタ本体2
を備えており、そのプリンタ本体2の前面には、印刷済
みの記録用紙Pが排出される排紙トレイ3が略90度の
範囲で回動可能に取着されている。この排紙トレイ3の
左側には、後述するメインローラ8及び排紙ローラ18
に対する各押さえローラ9,19の押圧状態を解除し或
いは復帰させるペーパーリリースレバー4が設けられて
おり、一方、排紙トレイ3の右側上部には、記録用紙P
のサイズ設定を始めとする各種の操作を行う操作パネル
5が設けられている。プリンタ本体2は、支持フレーム
6により支持されており、その支持フレーム6の足の4
隅には各1個ずつローラ6aが取着されている。これら
のローラ6aを使って支持フレーム6を動かすことによ
り、プリンタ本体2を容易に移動することができるので
ある。
リンタ1は、記録用紙Pへの印刷を行うプリンタ本体2
を備えており、そのプリンタ本体2の前面には、印刷済
みの記録用紙Pが排出される排紙トレイ3が略90度の
範囲で回動可能に取着されている。この排紙トレイ3の
左側には、後述するメインローラ8及び排紙ローラ18
に対する各押さえローラ9,19の押圧状態を解除し或
いは復帰させるペーパーリリースレバー4が設けられて
おり、一方、排紙トレイ3の右側上部には、記録用紙P
のサイズ設定を始めとする各種の操作を行う操作パネル
5が設けられている。プリンタ本体2は、支持フレーム
6により支持されており、その支持フレーム6の足の4
隅には各1個ずつローラ6aが取着されている。これら
のローラ6aを使って支持フレーム6を動かすことによ
り、プリンタ本体2を容易に移動することができるので
ある。
【0016】図2は、かかるプリンタ本体2の内部構成
を概略的に示した側面図であり、図中の矢印は記録用紙
Pの搬送方向を示している。図2に示すように、プリン
タ本体2の後部(図2右側)には、未使用の記録用紙P
をロール状に巻回して保持するホルダ7が設けられてい
る。このホルダ7に保持された記録用紙Pの搬送方向に
おける下流側には、メインローラ8及び押さえローラ9
が配設され、両者が共働して記録用紙Pを押圧し挟持し
ている。メインローラ8の下流には、平板状のプラテン
10と、そのプラテン10に対向して記録ヘッド11が
配設されている。記録ヘッド11は、プリンタ本体2の
フレームに横架された一対のガイドバー13,13に沿
って図2の前後方向に移動可能なキャリッジ12に搭載
されている。また、記録ヘッド11のプラテン10側に
は、プラテン10に支持された記録用紙Pへインクの吐
出を行うためのノズル11aが形成されている。
を概略的に示した側面図であり、図中の矢印は記録用紙
Pの搬送方向を示している。図2に示すように、プリン
タ本体2の後部(図2右側)には、未使用の記録用紙P
をロール状に巻回して保持するホルダ7が設けられてい
る。このホルダ7に保持された記録用紙Pの搬送方向に
おける下流側には、メインローラ8及び押さえローラ9
が配設され、両者が共働して記録用紙Pを押圧し挟持し
ている。メインローラ8の下流には、平板状のプラテン
10と、そのプラテン10に対向して記録ヘッド11が
配設されている。記録ヘッド11は、プリンタ本体2の
フレームに横架された一対のガイドバー13,13に沿
って図2の前後方向に移動可能なキャリッジ12に搭載
されている。また、記録ヘッド11のプラテン10側に
は、プラテン10に支持された記録用紙Pへインクの吐
出を行うためのノズル11aが形成されている。
【0017】キャリッジ12には、また、記録ヘッド1
1の他に、その記録ヘッド11へ供給されるインクを蓄
えるインクタンク14が設けられている。本実施例のイ
ンクジェットプリンタ1では、常温では固体であって加
熱することにより溶融するホットメルトインクが用いら
れるので、そのホットメルトインクを溶融した状態に保
つため、インクタンク14内のインクを略80°Cの一
定の温度に維持するヒータ15,15がキャリッジ12
に搭載されている。
1の他に、その記録ヘッド11へ供給されるインクを蓄
えるインクタンク14が設けられている。本実施例のイ
ンクジェットプリンタ1では、常温では固体であって加
熱することにより溶融するホットメルトインクが用いら
れるので、そのホットメルトインクを溶融した状態に保
つため、インクタンク14内のインクを略80°Cの一
定の温度に維持するヒータ15,15がキャリッジ12
に搭載されている。
【0018】プラテン10及び記録ヘッド11の下流側
には、所定の間隔を隔てて略平行に配設された一対の用
紙ガイド16,17が下方へ向けて配設されている。こ
の用紙ガイド16,17の途中下端部には、プラテン1
0から排出された記録用紙Pをプリンタ本体2外へ排出
するための排紙ローラ18と、その排紙ローラ18へ記
録用紙Pを押圧するための押さえローラ19とが設けら
れている。両用紙ガイド16,17の配設経路、即ち、
記録用紙Pの排紙(搬送)経路は、この排紙ローラ18
及び押さえローラ19を境にして、以降はほぼ水平に形
成されている。排紙経路の終端には排紙口21が形成さ
れ、その排紙口21の下方には前記した排紙トレイ3が
取着されている。なお、両用紙ガイド16,17はいず
れも平板状に形成されるが、上側の用紙ガイド17につ
いては、後述する定着用ヒータ20の照射部に対応する
位置に切り欠き17aが形成され、その定着用ヒータ2
0から印刷面へ向けてハロゲン光の照射が可能にされて
いる。
には、所定の間隔を隔てて略平行に配設された一対の用
紙ガイド16,17が下方へ向けて配設されている。こ
の用紙ガイド16,17の途中下端部には、プラテン1
0から排出された記録用紙Pをプリンタ本体2外へ排出
するための排紙ローラ18と、その排紙ローラ18へ記
録用紙Pを押圧するための押さえローラ19とが設けら
れている。両用紙ガイド16,17の配設経路、即ち、
記録用紙Pの排紙(搬送)経路は、この排紙ローラ18
及び押さえローラ19を境にして、以降はほぼ水平に形
成されている。排紙経路の終端には排紙口21が形成さ
れ、その排紙口21の下方には前記した排紙トレイ3が
取着されている。なお、両用紙ガイド16,17はいず
れも平板状に形成されるが、上側の用紙ガイド17につ
いては、後述する定着用ヒータ20の照射部に対応する
位置に切り欠き17aが形成され、その定着用ヒータ2
0から印刷面へ向けてハロゲン光の照射が可能にされて
いる。
【0019】略水平に形成された排紙経路の上方の1箇
所、即ち、印刷面側の上方の1箇所には、定着用ヒータ
20が記録ヘッド11(キャリッジ12)の主走査方向
(図2の前後方向)とほぼ平行に配設されている。定着
用ヒータ20は、記録ヘッド11の各ノズル11aから
記録用紙Pへ吐出され、粒状に固化されたホットメルト
インクを、記録用紙P上で加熱して再溶融し、そのイン
クを記録用紙Pへ定着させるためのものである。この定
着用ヒータ20には、ハロゲンランプヒータが使用され
ており、ハロゲン光を照射するハロゲンランプ20a
と、そのハロゲンランプ20aから照射されるハロゲン
光を記録用紙Pの印刷面に集中させる反射板20bとを
備えている。
所、即ち、印刷面側の上方の1箇所には、定着用ヒータ
20が記録ヘッド11(キャリッジ12)の主走査方向
(図2の前後方向)とほぼ平行に配設されている。定着
用ヒータ20は、記録ヘッド11の各ノズル11aから
記録用紙Pへ吐出され、粒状に固化されたホットメルト
インクを、記録用紙P上で加熱して再溶融し、そのイン
クを記録用紙Pへ定着させるためのものである。この定
着用ヒータ20には、ハロゲンランプヒータが使用され
ており、ハロゲン光を照射するハロゲンランプ20a
と、そのハロゲンランプ20aから照射されるハロゲン
光を記録用紙Pの印刷面に集中させる反射板20bとを
備えている。
【0020】図3は、上記のように構成されたインクジ
ェットプリンタ1の電気的構成を示したブロック図であ
る。インクジェットプリンタ1の制御部Cは、演算装置
であるCPU31と、そのCPU31により実行される
各種の制御プログラムやデータを記憶したROM32
と、このインクジェットプリンタ1に接続されるホスト
装置であるパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称
す)39から入力された印刷用のデータ等を記憶するた
めのメモリであるRAM33とを備えている。これらの
CPU31、ROM32、RAM33は、バスライン3
4を介して互いに接続されている。
ェットプリンタ1の電気的構成を示したブロック図であ
る。インクジェットプリンタ1の制御部Cは、演算装置
であるCPU31と、そのCPU31により実行される
各種の制御プログラムやデータを記憶したROM32
と、このインクジェットプリンタ1に接続されるホスト
装置であるパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称
す)39から入力された印刷用のデータ等を記憶するた
めのメモリであるRAM33とを備えている。これらの
CPU31、ROM32、RAM33は、バスライン3
4を介して互いに接続されている。
【0021】バスライン34は、また、入出力ポート3
5にも接続されており、この入出力ポート35には、操
作パネル5や記録ヘッド11、キャリッジモータ36、
搬送用モータ37、定着用ヒータ20、光量調節回路4
0、インターフェイス(以下「IF」と称す)38等が
接続されている。前記したように操作パネル5は、イン
クジェットプリンタ1の動作状態等を設定するためのも
のであり、ユーザーにより直接操作される。例えば、印
刷に用いられる記録用紙Pのサイズも、この操作パネル
5により設定することができる。操作パネル5を操作し
て入力されたデータは、入出力ポート35を介して、C
PU31に読み込まれ、ROM32に記憶されるプログ
ラムに応じて処理される。
5にも接続されており、この入出力ポート35には、操
作パネル5や記録ヘッド11、キャリッジモータ36、
搬送用モータ37、定着用ヒータ20、光量調節回路4
0、インターフェイス(以下「IF」と称す)38等が
接続されている。前記したように操作パネル5は、イン
クジェットプリンタ1の動作状態等を設定するためのも
のであり、ユーザーにより直接操作される。例えば、印
刷に用いられる記録用紙Pのサイズも、この操作パネル
5により設定することができる。操作パネル5を操作し
て入力されたデータは、入出力ポート35を介して、C
PU31に読み込まれ、ROM32に記憶されるプログ
ラムに応じて処理される。
【0022】CPU31はPC39から入力された印刷
用のデータを、主走査方向へ移動する記録ヘッド11に
より印刷可能な印刷用のデータに展開し、そのデータを
各ノズル11aに対する吐出信号として、入出力ポート
35を介して記録ヘッド11へ出力する。各ノズル11
aはこの吐出信号に応じて駆動され、インクを吐出する
ことにより、記録用紙Pに印刷が行われるのである。キ
ャリッジモータ36は、記録ヘッド11を搭載するキャ
リッジ12を駆動するためのモータであり、搬送用モー
タ37は、メインローラ8及び排紙ローラ18を駆動し
て記録用紙Pを搬送するためのモータである。これらキ
ャリッジモータ36及び搬送用モータ37は、記録ヘッ
ド11へ出力される吐出信号に同期して駆動される。
用のデータを、主走査方向へ移動する記録ヘッド11に
より印刷可能な印刷用のデータに展開し、そのデータを
各ノズル11aに対する吐出信号として、入出力ポート
35を介して記録ヘッド11へ出力する。各ノズル11
aはこの吐出信号に応じて駆動され、インクを吐出する
ことにより、記録用紙Pに印刷が行われるのである。キ
ャリッジモータ36は、記録ヘッド11を搭載するキャ
リッジ12を駆動するためのモータであり、搬送用モー
タ37は、メインローラ8及び排紙ローラ18を駆動し
て記録用紙Pを搬送するためのモータである。これらキ
ャリッジモータ36及び搬送用モータ37は、記録ヘッ
ド11へ出力される吐出信号に同期して駆動される。
【0023】定着用ヒータ20へは、ハロゲンランプ2
0aのオンまたはオフ(点灯または消灯)を制御する第
1信号52が出力される。光量調節回路40へは、定着
用ヒータ20のハロゲンランプ20aの光量を調節する
ための第2信号53が出力される。なお、光量調節回路
40の詳細は後述する。IF38はホスト装置であるP
C39が接続されるインターフェイスであり、例えばセ
ントロニクス仕様のインターフェイスが用いられてい
る。PC39から出力され、このIF38を介して入力
された印刷用のデータは記録ヘッド11により記録用紙
Pへ印刷される。
0aのオンまたはオフ(点灯または消灯)を制御する第
1信号52が出力される。光量調節回路40へは、定着
用ヒータ20のハロゲンランプ20aの光量を調節する
ための第2信号53が出力される。なお、光量調節回路
40の詳細は後述する。IF38はホスト装置であるP
C39が接続されるインターフェイスであり、例えばセ
ントロニクス仕様のインターフェイスが用いられてい
る。PC39から出力され、このIF38を介して入力
された印刷用のデータは記録ヘッド11により記録用紙
Pへ印刷される。
【0024】図4は、光量調節回路40の内部構成を示
したブロック図であり、図5は、その光量調節回路40
を構成する各ブロックの出力波形を示した図である。こ
の図4及び図5を参照して、光量調節回路40について
説明する。
したブロック図であり、図5は、その光量調節回路40
を構成する各ブロックの出力波形を示した図である。こ
の図4及び図5を参照して、光量調節回路40について
説明する。
【0025】光量調節回路40は、CPU31から入出
力ポート35を介して出力される第2信号53に応じ
て、ハロゲンランプ20aの光量を調節する回路であ
る。この光量調節回路40は、基準電圧回路41と、光
センサ42と、光信号検出回路43と、比較回路44
と、同期回路45と、トリガー回路46と、ソフトスタ
ート回路47と、トライアック48と、ノイズフィルタ
ー49と、交流電源50と、スイッチ(以下「SW」と
称す)51とを備えている。なお、定着用ヒータ20の
ハロゲンランプ20aは、CPU31から出力される第
1信号52によって、SW51をオンすることにより点
灯(オン)される。
力ポート35を介して出力される第2信号53に応じ
て、ハロゲンランプ20aの光量を調節する回路であ
る。この光量調節回路40は、基準電圧回路41と、光
センサ42と、光信号検出回路43と、比較回路44
と、同期回路45と、トリガー回路46と、ソフトスタ
ート回路47と、トライアック48と、ノイズフィルタ
ー49と、交流電源50と、スイッチ(以下「SW」と
称す)51とを備えている。なお、定着用ヒータ20の
ハロゲンランプ20aは、CPU31から出力される第
1信号52によって、SW51をオンすることにより点
灯(オン)される。
【0026】基準電圧回路41は、レベルA〜C(電圧
A<電圧B<電圧C)の3種類の異なった基準電圧を比
較回路44へ出力する回路であり、その出力される基準
電圧は、CPU31から入出力ポート35を介して出力
される第2信号53に応じて変更される(図5
(a))。この基準電圧回路41から出力される電圧値
を変更することにより、ハロゲンランプ20aの光量が
変更されるのである。詳細には、基準電圧回路41から
の出電圧値を低くするほど、ハロゲンランプ20aの光
量は大きく(明るく)される。なお、基準電圧回路41
の初期電圧値は、ハロゲンランプ20aの光量がもっと
も小さいレベルCの電圧値となっている。
A<電圧B<電圧C)の3種類の異なった基準電圧を比
較回路44へ出力する回路であり、その出力される基準
電圧は、CPU31から入出力ポート35を介して出力
される第2信号53に応じて変更される(図5
(a))。この基準電圧回路41から出力される電圧値
を変更することにより、ハロゲンランプ20aの光量が
変更されるのである。詳細には、基準電圧回路41から
の出電圧値を低くするほど、ハロゲンランプ20aの光
量は大きく(明るく)される。なお、基準電圧回路41
の初期電圧値は、ハロゲンランプ20aの光量がもっと
も小さいレベルCの電圧値となっている。
【0027】光センサ42は、ハロゲンランプ20aの
光量に関するデータをフィードバックするために、その
光量を検出するセンサである。光センサ42により検出
されたデータは(図5(b))、光信号検出回路43へ
出力され、高周波が除去された後に、比較回路44へ出
力される(図5(c))。なお、光センサ42から出力
される検出信号は、ハロゲンランプ20aの光量が大き
い(明るい)場合には低い電圧となり、逆に、光量が小
さい(暗い)場合には高い電圧となる。
光量に関するデータをフィードバックするために、その
光量を検出するセンサである。光センサ42により検出
されたデータは(図5(b))、光信号検出回路43へ
出力され、高周波が除去された後に、比較回路44へ出
力される(図5(c))。なお、光センサ42から出力
される検出信号は、ハロゲンランプ20aの光量が大き
い(明るい)場合には低い電圧となり、逆に、光量が小
さい(暗い)場合には高い電圧となる。
【0028】比較回路44は、基準電圧回路41の出力
と光信号検出回路43の出力とを比較して、その比較結
果をトリガー回路46へ出力する回路である。具体的に
は、基準電圧回路41の出力電圧から光信号検出回路4
3の出力電圧を差し引いた電圧を比較回路44の出力と
して、トリガー回路46へ出力するのである(図5
(d))。同期回路45は、交流電源50の電圧波形が
(図5(e))ゼロボルトとなるタイミング、即ち、ゼ
ロクロスのポイントを検出して、トリガー回路46へ出
力する回路である(図5(f))。
と光信号検出回路43の出力とを比較して、その比較結
果をトリガー回路46へ出力する回路である。具体的に
は、基準電圧回路41の出力電圧から光信号検出回路4
3の出力電圧を差し引いた電圧を比較回路44の出力と
して、トリガー回路46へ出力するのである(図5
(d))。同期回路45は、交流電源50の電圧波形が
(図5(e))ゼロボルトとなるタイミング、即ち、ゼ
ロクロスのポイントを検出して、トリガー回路46へ出
力する回路である(図5(f))。
【0029】トリガー回路46は、ハロゲンランプ20
aを駆動するトライアック48のオン信号を出力する回
路である。トリガー回路46から出力されるオン信号
(図5(g))のタイミングは、同期回路45からの同
期信号と比較回路44からの出力電圧値とにより定めら
れる。具体的には、トリガー回路46の出力信号は、同
期回路45の同期信号を入力した後、比較回路44の出
力電圧値により定まるディレイ時間(delay)分遅れて
出力されるのである。ディレイ時間は、図6のグラフに
基づいてトリガー回路46内で換算される。即ち、図6
に示すように、ディレイ時間は、比較回路44の出力電
圧値が低いと短く、高いと長くされる。
aを駆動するトライアック48のオン信号を出力する回
路である。トリガー回路46から出力されるオン信号
(図5(g))のタイミングは、同期回路45からの同
期信号と比較回路44からの出力電圧値とにより定めら
れる。具体的には、トリガー回路46の出力信号は、同
期回路45の同期信号を入力した後、比較回路44の出
力電圧値により定まるディレイ時間(delay)分遅れて
出力されるのである。ディレイ時間は、図6のグラフに
基づいてトリガー回路46内で換算される。即ち、図6
に示すように、ディレイ時間は、比較回路44の出力電
圧値が低いと短く、高いと長くされる。
【0030】トライアック48は、トリガー回路46か
らオン信号が出力されてから、交流電源50の出力電圧
がゼロボルトとなるまでの間オンされる(図5
(h))。このトライアック48のオンにより、ハロゲ
ンランプ20aには、ノイズフィルター49によりノイ
ズの除去された電圧が印加される(図5(i))。この
ように、ハロゲンランプ20aへはトライアック48の
オン中にのみ電力が供給されるので、トリガー回路46
のディレイ時間(delay)が短いほど、ハロゲンランプ
20aへ供給される電力量が多くなって、ハロゲンラン
プ20aの光量が大きくされるのである。
らオン信号が出力されてから、交流電源50の出力電圧
がゼロボルトとなるまでの間オンされる(図5
(h))。このトライアック48のオンにより、ハロゲ
ンランプ20aには、ノイズフィルター49によりノイ
ズの除去された電圧が印加される(図5(i))。この
ように、ハロゲンランプ20aへはトライアック48の
オン中にのみ電力が供給されるので、トリガー回路46
のディレイ時間(delay)が短いほど、ハロゲンランプ
20aへ供給される電力量が多くなって、ハロゲンラン
プ20aの光量が大きくされるのである。
【0031】なお、ソフトスタート回路47は、ハロゲ
ンランプ20aの電源投入時(SW51のオン時)に生
じる突入電流(ラッシュ電流)を減少させて、ハロゲン
ランプ20aの寿命を延ばすための回路である。よっ
て、このソフトスタート回路47は、ハロゲンランプ2
0aの電源投入時にのみ作動する。即ち、ハロゲンラン
プ20aの電源投入時には、ソフトスタート回路によっ
て、トリガー回路46のディレイ時間が比較回路44の
出力電圧とは無関係に大きくされるのである。そして、
時間の経過と共に、そのディレイ時間は徐々に小さくさ
れ、やがて、比較回路44の出力電圧によって定まるよ
うになるのである。
ンランプ20aの電源投入時(SW51のオン時)に生
じる突入電流(ラッシュ電流)を減少させて、ハロゲン
ランプ20aの寿命を延ばすための回路である。よっ
て、このソフトスタート回路47は、ハロゲンランプ2
0aの電源投入時にのみ作動する。即ち、ハロゲンラン
プ20aの電源投入時には、ソフトスタート回路によっ
て、トリガー回路46のディレイ時間が比較回路44の
出力電圧とは無関係に大きくされるのである。そして、
時間の経過と共に、そのディレイ時間は徐々に小さくさ
れ、やがて、比較回路44の出力電圧によって定まるよ
うになるのである。
【0032】次に、上記のように構成されたインクジェ
ットプリンタ1の印刷動作について説明する。印刷の開
始状態においては、キャリッジ12のヒータ15はオン
状態にあり、そのヒータ15によりインクタンク14内
のホットメルトインクは加熱され溶融されている。この
状態で、PC39から印刷用のデータが入力され、その
データがCPU31等によって印刷可能な状態に展開さ
れると、印刷が開始される。
ットプリンタ1の印刷動作について説明する。印刷の開
始状態においては、キャリッジ12のヒータ15はオン
状態にあり、そのヒータ15によりインクタンク14内
のホットメルトインクは加熱され溶融されている。この
状態で、PC39から印刷用のデータが入力され、その
データがCPU31等によって印刷可能な状態に展開さ
れると、印刷が開始される。
【0033】印刷の開始にあたって、まず、CPU31
から第1信号52が出力され、ハロゲンランプ20aが
オン(点灯)される。このとき基準電圧回路41から
は、ハロゲンランプ20aの光量を最小とするために、
最も高い電圧であるレベルCの電圧が出力される。ハロ
ゲンランプ20aの点灯後、立ち上がり時間(略300
ms)が経過すると、搬送用モータ37の駆動が開始さ
れる。搬送用モータ37が駆動されると、図2に示すメ
インローラ8及び排紙ローラ18が回転を開始する。両
ローラ8,18の回転に伴って、各押さえローラ9,1
9も従動回転すると共に、ホルダ7に巻回された記録用
紙Pが図2の矢印方向へ搬送され始める。
から第1信号52が出力され、ハロゲンランプ20aが
オン(点灯)される。このとき基準電圧回路41から
は、ハロゲンランプ20aの光量を最小とするために、
最も高い電圧であるレベルCの電圧が出力される。ハロ
ゲンランプ20aの点灯後、立ち上がり時間(略300
ms)が経過すると、搬送用モータ37の駆動が開始さ
れる。搬送用モータ37が駆動されると、図2に示すメ
インローラ8及び排紙ローラ18が回転を開始する。両
ローラ8,18の回転に伴って、各押さえローラ9,1
9も従動回転すると共に、ホルダ7に巻回された記録用
紙Pが図2の矢印方向へ搬送され始める。
【0034】記録用紙Pが搬送され、印刷位置が記録ヘ
ッド11のノズル11a位置に到来すると、キャリッジ
モータ36によってキャリッジ12が図2の前後方向に
移動されるとともに、各ノズル11aから印刷用のデー
タに応じてインクが吐出され、記録用紙P上に印刷が行
われる。記録用紙Pへ吐出されたインクは、ヒータ15
による加熱状態が解除されるので、直ちにその記録用紙
P上で粒状に固化される。この状態で、記録用紙Pが排
紙ローラ18を通過し、定着用ヒータ20によるハロゲ
ン光の照射領域に至ると、粒状に固化されたホットメル
トインクは、そのハロゲン光の照射を受けて、記録用紙
P上で加熱され再溶融されて平滑化される。
ッド11のノズル11a位置に到来すると、キャリッジ
モータ36によってキャリッジ12が図2の前後方向に
移動されるとともに、各ノズル11aから印刷用のデー
タに応じてインクが吐出され、記録用紙P上に印刷が行
われる。記録用紙Pへ吐出されたインクは、ヒータ15
による加熱状態が解除されるので、直ちにその記録用紙
P上で粒状に固化される。この状態で、記録用紙Pが排
紙ローラ18を通過し、定着用ヒータ20によるハロゲ
ン光の照射領域に至ると、粒状に固化されたホットメル
トインクは、そのハロゲン光の照射を受けて、記録用紙
P上で加熱され再溶融されて平滑化される。
【0035】ここで、図7のフローチャートを参照し
て、かかるハロゲン光の光量を調節するための基準電圧
設定処理について説明する。前記したように、ハロゲン
ランプ20aの光量は、基準電圧回路41の基準電圧を
変更することにより変更される。詳細には、基準電圧回
路41の出力電圧を低くするほどハロゲン光の光量が大
きくされ、そのハロゲン光の照射される印刷面に加わる
加熱量が多くなる。逆に、基準電圧回路41の出力電圧
を高くするほどハロゲン光の光量が小さくされ、そのハ
ロゲン光の照射される印刷面に加わる加熱量が少なくな
るのである。よって、記録ヘッド11の主走査方向にお
ける吐出されたインクのドット数が多い場合(濃い場
合)には、基準電圧回路41から出力される基準電圧を
低くして、ハロゲンランプ20aの光量を大きくし、逆
に、ドット数が少ない場合(淡い場合)には、基準電圧
回路41から出力される基準電圧を高くして、ハロゲン
ランプ20aの光量を小さくするのである。
て、かかるハロゲン光の光量を調節するための基準電圧
設定処理について説明する。前記したように、ハロゲン
ランプ20aの光量は、基準電圧回路41の基準電圧を
変更することにより変更される。詳細には、基準電圧回
路41の出力電圧を低くするほどハロゲン光の光量が大
きくされ、そのハロゲン光の照射される印刷面に加わる
加熱量が多くなる。逆に、基準電圧回路41の出力電圧
を高くするほどハロゲン光の光量が小さくされ、そのハ
ロゲン光の照射される印刷面に加わる加熱量が少なくな
るのである。よって、記録ヘッド11の主走査方向にお
ける吐出されたインクのドット数が多い場合(濃い場
合)には、基準電圧回路41から出力される基準電圧を
低くして、ハロゲンランプ20aの光量を大きくし、逆
に、ドット数が少ない場合(淡い場合)には、基準電圧
回路41から出力される基準電圧を高くして、ハロゲン
ランプ20aの光量を小さくするのである。
【0036】この基準電圧設定処理は、1主走査ライン
毎に、記録ヘッド11により印刷された主走査ライン
が、定着用ヒータ20の照射領域に到達するタイミング
で実行される。基準電圧設定処理では、まず、定着用ヒ
ータ20の照射領域に到達する1主走査ラインの全領域
における印刷ドット数が計数される(S1)。この場
合、1主走査ラインの全領域が単位領域となる。S1の
結果、印刷ドット数が多い場合、例えば、その単位領域
の印刷ドット数の割合が70%以上の場合には、ハロゲ
ン光の光量を大とするべく、レベルA〜Cのうち最も低
い基準電圧であるレベルAの電圧を基準電圧回路41の
出力電圧とするように、第2信号53を光量調節回路4
0へ出力する(S2)。
毎に、記録ヘッド11により印刷された主走査ライン
が、定着用ヒータ20の照射領域に到達するタイミング
で実行される。基準電圧設定処理では、まず、定着用ヒ
ータ20の照射領域に到達する1主走査ラインの全領域
における印刷ドット数が計数される(S1)。この場
合、1主走査ラインの全領域が単位領域となる。S1の
結果、印刷ドット数が多い場合、例えば、その単位領域
の印刷ドット数の割合が70%以上の場合には、ハロゲ
ン光の光量を大とするべく、レベルA〜Cのうち最も低
い基準電圧であるレベルAの電圧を基準電圧回路41の
出力電圧とするように、第2信号53を光量調節回路4
0へ出力する(S2)。
【0037】また、S1の結果、印刷ドット数が中の場
合、例えば単位領域の印刷ドット数の割合が20%以上
70%未満の場合には、ハロゲン光の光量を中とするべ
く、中の基準電圧であるレベルBの電圧を基準電圧回路
41の出力電圧とするように、第2信号53を光量調節
回路40へ出力する(S3)。更に、S1の結果、印刷
ドット数が少ない場合、例えば単位領域の印刷ドット数
の割合が20%未満の場合には、ハロゲン光の光量を小
とするべく、最高の基準電圧であるレベルCの電圧を基
準電圧回路41の出力電圧とするように、第2信号53
を光量調節回路40へ出力する(S4)。このように、
1主走査ライン毎、印刷状態に適した加熱量が加わるよ
うに、ハロゲンランプ20aの光量が調節されるのであ
る。
合、例えば単位領域の印刷ドット数の割合が20%以上
70%未満の場合には、ハロゲン光の光量を中とするべ
く、中の基準電圧であるレベルBの電圧を基準電圧回路
41の出力電圧とするように、第2信号53を光量調節
回路40へ出力する(S3)。更に、S1の結果、印刷
ドット数が少ない場合、例えば単位領域の印刷ドット数
の割合が20%未満の場合には、ハロゲン光の光量を小
とするべく、最高の基準電圧であるレベルCの電圧を基
準電圧回路41の出力電圧とするように、第2信号53
を光量調節回路40へ出力する(S4)。このように、
1主走査ライン毎、印刷状態に適した加熱量が加わるよ
うに、ハロゲンランプ20aの光量が調節されるのであ
る。
【0038】なお、定着用ヒータ20により加熱され再
溶融される記録用紙Pの搬送路は、略水平に形成されて
いるので、記録用紙P上で再溶融されたインクが流れ出
して定着不良を起こしてしまうことがない。
溶融される記録用紙Pの搬送路は、略水平に形成されて
いるので、記録用紙P上で再溶融されたインクが流れ出
して定着不良を起こしてしまうことがない。
【0039】定着用ヒータ20によるハロゲン光の照射
領域を通過すると、ホットメルトインクは平滑化された
状態で再固化し、記録用紙Pに定着される。インクの定
着後、記録用紙Pは排紙口21からプリンタ本体2外の
排紙トレイ3上へ排出され、印刷が終了する。なお、全
ての印刷が終了すると、第1信号によりSW51がオフ
されて、ハロゲンランプ20aが消灯(オフ)される。
領域を通過すると、ホットメルトインクは平滑化された
状態で再固化し、記録用紙Pに定着される。インクの定
着後、記録用紙Pは排紙口21からプリンタ本体2外の
排紙トレイ3上へ排出され、印刷が終了する。なお、全
ての印刷が終了すると、第1信号によりSW51がオフ
されて、ハロゲンランプ20aが消灯(オフ)される。
【0040】このように本実施例のインクジェットプリ
ンタ1によれば、主走査ライン毎の印刷濃度に合わせ
て、ハロゲンランプ20aをオンし続けたまま、その光
量が調節されるので、立ち上がりに長時間を要するハロ
ゲンランプ20aであっても、定着のための加熱量を調
節することができる。よって、定着時の加熱量が少なす
ぎてインク粒が再溶融しきれずに発生する定着不良や、
逆に、加熱量が多すぎるためにインク粒が溶融し過ぎて
生じる印刷むら、或いは、記録用紙Pの皺の発生などを
防止することができるのである。
ンタ1によれば、主走査ライン毎の印刷濃度に合わせ
て、ハロゲンランプ20aをオンし続けたまま、その光
量が調節されるので、立ち上がりに長時間を要するハロ
ゲンランプ20aであっても、定着のための加熱量を調
節することができる。よって、定着時の加熱量が少なす
ぎてインク粒が再溶融しきれずに発生する定着不良や、
逆に、加熱量が多すぎるためにインク粒が溶融し過ぎて
生じる印刷むら、或いは、記録用紙Pの皺の発生などを
防止することができるのである。
【0041】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0042】例えば、本実施例では、ハロゲンランプ2
0aの光量に関するデータをフィードバックする回路と
して、光センサ42及び光信号検出回路43が使用さ
れ、これらにより、直接、ハロゲンランプ20aの光量
が検出されて、そのデータがフィードバックされた。し
かし、かかる方式に代えて、ハロゲンランプ20aの電
球電圧やハロゲンランプ20aへの入力電圧を、ハロゲ
ンランプ20aの光量に関するデータとしてフィードバ
ックするようにしても良い。かかる場合には、ハロゲン
ランプ20aの電球電圧を検出する回路や、ハロゲンラ
ンプ20aへの入力電圧を検出する回路が使用される。
0aの光量に関するデータをフィードバックする回路と
して、光センサ42及び光信号検出回路43が使用さ
れ、これらにより、直接、ハロゲンランプ20aの光量
が検出されて、そのデータがフィードバックされた。し
かし、かかる方式に代えて、ハロゲンランプ20aの電
球電圧やハロゲンランプ20aへの入力電圧を、ハロゲ
ンランプ20aの光量に関するデータとしてフィードバ
ックするようにしても良い。かかる場合には、ハロゲン
ランプ20aの電球電圧を検出する回路や、ハロゲンラ
ンプ20aへの入力電圧を検出する回路が使用される。
【0043】また、ハロゲンランプ20aの光量は基準
電圧回路41の出力電圧を変更することにより変更され
た。しかし、基準電圧回路41の出力電圧は一定にして
おいて、例えば、光信号検出回路43と比較回路44と
の間に、光信号検出回路43の出力を増幅又は低減する
フィルタ回路を設けて、そのフィルタ回路の増幅率又は
低減率を変更することによりハロゲンランプ20aの光
量を変更するようにしても良い。このフィルタ回路によ
るハロゲンランプ20aの光量の変更は、ハロゲンラン
プ20aの電球電圧やハロゲンランプ20aへの入力電
圧を、ハロゲンランプ20aの光量に関するデータとし
てフィードバックする場合にも、同様に使用することが
できる。
電圧回路41の出力電圧を変更することにより変更され
た。しかし、基準電圧回路41の出力電圧は一定にして
おいて、例えば、光信号検出回路43と比較回路44と
の間に、光信号検出回路43の出力を増幅又は低減する
フィルタ回路を設けて、そのフィルタ回路の増幅率又は
低減率を変更することによりハロゲンランプ20aの光
量を変更するようにしても良い。このフィルタ回路によ
るハロゲンランプ20aの光量の変更は、ハロゲンラン
プ20aの電球電圧やハロゲンランプ20aへの入力電
圧を、ハロゲンランプ20aの光量に関するデータとし
てフィードバックする場合にも、同様に使用することが
できる。
【0044】更に、印刷濃度の判定は、1主走査ライン
毎のドット数に基づいてなされたが、これを2主走査ラ
イン毎やそれ以上の主走査ライン毎のドット数に基づい
て判定しても良い。逆に、1主走査ラインを走査方向に
細分化して、きめ細かく制御しても良い。また、本実施
例ではハロゲンランプ20aの光量を大中小の3段階に
分けて調節したが、さらに多段階に分けて調節したり、
或いは無段階に調節できるようにしても良い。
毎のドット数に基づいてなされたが、これを2主走査ラ
イン毎やそれ以上の主走査ライン毎のドット数に基づい
て判定しても良い。逆に、1主走査ラインを走査方向に
細分化して、きめ細かく制御しても良い。また、本実施
例ではハロゲンランプ20aの光量を大中小の3段階に
分けて調節したが、さらに多段階に分けて調節したり、
或いは無段階に調節できるようにしても良い。
【0045】本実施例ではハロゲンランプ20aの光量
調節の単位領域を1主走査ラインの印刷ドット数、即
ち、単位面積当たりの印刷ドット数で計数した。しか
し、別の実施例として、印刷の速度は常に一定であるこ
とから、単位時間領域当たりの印刷ドット数の割合に基
づいて光量調節を行うようにしても良い。かかる方式に
おいても同様の効果を得ることができる。
調節の単位領域を1主走査ラインの印刷ドット数、即
ち、単位面積当たりの印刷ドット数で計数した。しか
し、別の実施例として、印刷の速度は常に一定であるこ
とから、単位時間領域当たりの印刷ドット数の割合に基
づいて光量調節を行うようにしても良い。かかる方式に
おいても同様の効果を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載のインクジェットプリンタ
によれば、インクを定着させるためにハロゲンランプか
ら照射されるハロゲン光の光量は、被記録媒体へ吐出さ
れたインクの濃度が濃い場合には大きくなるように、逆
に、該インクの濃度が淡い場合には小さくなるように調
節される。よって、立ち上がり時間に長時間を要するハ
ロゲンランプであっても、そのハロゲンランプをオンし
続けたまま、印刷濃度に合わせて、定着のための加熱量
を調節することができるという効果がある。従って、加
熱量が少なすぎてインク粒が再溶融しきれずに発生する
定着不良や、逆に、加熱量が多すぎるためにインク粒が
溶融し過ぎて生じる印刷むら、或いは、被記録媒体の皺
の発生などを防止することができるという効果がある。
によれば、インクを定着させるためにハロゲンランプか
ら照射されるハロゲン光の光量は、被記録媒体へ吐出さ
れたインクの濃度が濃い場合には大きくなるように、逆
に、該インクの濃度が淡い場合には小さくなるように調
節される。よって、立ち上がり時間に長時間を要するハ
ロゲンランプであっても、そのハロゲンランプをオンし
続けたまま、印刷濃度に合わせて、定着のための加熱量
を調節することができるという効果がある。従って、加
熱量が少なすぎてインク粒が再溶融しきれずに発生する
定着不良や、逆に、加熱量が多すぎるためにインク粒が
溶融し過ぎて生じる印刷むら、或いは、被記録媒体の皺
の発生などを防止することができるという効果がある。
【0047】請求項2記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1記載のインクジェットプリンタの奏す
る効果に加え、ハロゲンランプは記録ヘッドの走査方向
とほぼ同方向に配設されており、制御手段は、その記録
ヘッドの走査方向に吐出されたインクのドット数が多い
場合にはハロゲンランプの光量を大きくし、そのドット
数が少ない場合にはハロゲンランプの光量を小さくして
いる。よって、被記録媒体へ吐出されたインクを、記録
ヘッドの走査単位(1走査毎あるいは2走査以上の所定
走査数毎の単位)の印刷状態に合わせた加熱量で定着さ
せることができるという効果がある。
よれば、請求項1記載のインクジェットプリンタの奏す
る効果に加え、ハロゲンランプは記録ヘッドの走査方向
とほぼ同方向に配設されており、制御手段は、その記録
ヘッドの走査方向に吐出されたインクのドット数が多い
場合にはハロゲンランプの光量を大きくし、そのドット
数が少ない場合にはハロゲンランプの光量を小さくして
いる。よって、被記録媒体へ吐出されたインクを、記録
ヘッドの走査単位(1走査毎あるいは2走査以上の所定
走査数毎の単位)の印刷状態に合わせた加熱量で定着さ
せることができるという効果がある。
【0048】請求項3記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1または2に記載のインクジェットプリ
ンタの奏する効果に加え、制御手段は単位領域当たりの
ドット数を計数してインクの濃度を判定するので、その
単位領域当たりのドット数に応じてハロゲンランプの光
量を調節することができるという効果がある。
よれば、請求項1または2に記載のインクジェットプリ
ンタの奏する効果に加え、制御手段は単位領域当たりの
ドット数を計数してインクの濃度を判定するので、その
単位領域当たりのドット数に応じてハロゲンランプの光
量を調節することができるという効果がある。
【0049】請求項4記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェ
ットプリンタの奏する効果に加え、制御手段は、被記録
媒体へ吐出されたインクの濃度やドット数に応じて、基
準レベル回路の出力を変更して、ハロゲンランプの光量
を大小させるので、立ち上がり時間に長時間を要するハ
ロゲンランプであっても、そのハロゲンランプをオンし
続けたまま、印刷の濃度やドット数に合わせて、定着用
の加熱量を調節することができるという効果がある。
よれば、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェ
ットプリンタの奏する効果に加え、制御手段は、被記録
媒体へ吐出されたインクの濃度やドット数に応じて、基
準レベル回路の出力を変更して、ハロゲンランプの光量
を大小させるので、立ち上がり時間に長時間を要するハ
ロゲンランプであっても、そのハロゲンランプをオンし
続けたまま、印刷の濃度やドット数に合わせて、定着用
の加熱量を調節することができるという効果がある。
【0050】請求項5記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェ
ットプリンタの奏する効果に加え、制御手段は、被記録
媒体へ吐出されたインクの濃度やドット数に応じて、フ
ィルタ回路の出力を変更し、即ち、フィルタ回路による
増幅率又は低減率を変更して、ハロゲンランプの光量を
大小させるので、立ち上がり時間に長時間を要するハロ
ゲンランプであっても、そのハロゲンランプをオンし続
けたまま、印刷の濃度やドット数に合わせて、定着用の
加熱量を調節することができるという効果がある。
よれば、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェ
ットプリンタの奏する効果に加え、制御手段は、被記録
媒体へ吐出されたインクの濃度やドット数に応じて、フ
ィルタ回路の出力を変更し、即ち、フィルタ回路による
増幅率又は低減率を変更して、ハロゲンランプの光量を
大小させるので、立ち上がり時間に長時間を要するハロ
ゲンランプであっても、そのハロゲンランプをオンし続
けたまま、印刷の濃度やドット数に合わせて、定着用の
加熱量を調節することができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例であるインクジェットプリン
タの斜視図である。
タの斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタにおけるプリンタ本体
の内部構成を概略的に示した側面図である。
の内部構成を概略的に示した側面図である。
【図3】インクジェットプリンタの電気的構成を示した
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】光量調節回路の内部構成を示したブロック図で
ある。
ある。
【図5】光量調節回路を構成する各ブロックの出力波形
を示した図である。詳細には、(a)は基準電圧回路の
出力電圧波形図であり、(b)は光センサの出力電圧波
形図であり、(c)は光信号検出回路の出力電圧波形図
であり、(d)は比較回路の出力電圧波形図であり、
(e)は交流電源の出力電圧波形図であり、(f)は同
期回路の出力電圧波形図であり、(g)はトリガー回路
の出力電圧波形図であり、(h)はトライアックの出力
電圧波形図であり、(i)はノイズフィルターを経由し
た出力電圧波形図である。
を示した図である。詳細には、(a)は基準電圧回路の
出力電圧波形図であり、(b)は光センサの出力電圧波
形図であり、(c)は光信号検出回路の出力電圧波形図
であり、(d)は比較回路の出力電圧波形図であり、
(e)は交流電源の出力電圧波形図であり、(f)は同
期回路の出力電圧波形図であり、(g)はトリガー回路
の出力電圧波形図であり、(h)はトライアックの出力
電圧波形図であり、(i)はノイズフィルターを経由し
た出力電圧波形図である。
【図6】比較回路の出力電圧値をディレイ時間に換算す
るグラフである。
るグラフである。
【図7】基準電圧設定処理のフローチャートである。
【符号の説明】 1 インクジェットプリンタ 2 プリンタ本体 11 記録ヘッド 11a ノズル 15 ヒータ(溶融ヒータ) 20 定着用ヒータ 20a ハロゲンランプ 20b 反射板 40 光量調節回路(光量調節手段) 41 基準電圧回路(基準レベル回路) 42 光センサ(フィードバック回路の
一部) 43 光信号検出回路(フィードバック
回路の一部) 44 比較回路 45 同期回路(調節回路の一部) 46 トリガー回路(調節回路の一部) 48 トライアック(調節回路の一部) 51 スイッチ(SW)(ハロゲンラン
プのオンオフスイッチ) 52 第1信号(ハロゲンランプをオン
オフさせる) 53 第2信号(ハロゲンランプを光量
を変更する) C 制御部(制御手段) P 記録用紙(被記録媒体)
一部) 43 光信号検出回路(フィードバック
回路の一部) 44 比較回路 45 同期回路(調節回路の一部) 46 トリガー回路(調節回路の一部) 48 トライアック(調節回路の一部) 51 スイッチ(SW)(ハロゲンラン
プのオンオフスイッチ) 52 第1信号(ハロゲンランプをオン
オフさせる) 53 第2信号(ハロゲンランプを光量
を変更する) C 制御部(制御手段) P 記録用紙(被記録媒体)
Claims (5)
- 【請求項1】 固形インクを加熱して溶融させる溶融ヒ
ータと、その溶融ヒータにより溶融されたインクを被記
録媒体へ吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドにより
前記被記録媒体へ吐出されたインクにハロゲン光を照射
して加熱し、そのインクを前記被記録媒体上で再溶融し
て定着させるハロゲンランプとを備えたインクジェット
プリンタにおいて、 前記ハロゲンランプの光量を調節する光量調節手段と、 前記被記録媒体へ吐出されたインクの濃度が濃い場合に
は前記光量調節手段を操作して前記ハロゲンランプの光
量を大きくし、一方、前記被記録媒体へ吐出されたイン
クの濃度が淡い場合には前記光量調節手段を操作して前
記ハロゲンランプの光量を小さくする制御手段とを備え
ていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 【請求項2】 前記記録ヘッドは所定方向に走査されつ
つインクを吐出して文字や画像情報の印刷を行うもので
あり、前記ハロゲンランプはその記録ヘッドの走査方向
とほぼ同方向に配設されており、 前記制御手段は、前記記録ヘッドの走査方向に吐出され
たインクのドット数が多い場合には前記光量調節手段を
操作して前記ハロゲンランプの光量を大きくし、前記記
録ヘッドの走査方向に吐出されたインクのドット数が少
ない場合には前記光量調節手段を操作して前記ハロゲン
ランプの光量を小さくすることを特徴とする請求項1記
載のインクジェットプリンタ。 - 【請求項3】 前記制御手段は単位領域当たりのドット
数を計数することによりインクの濃度を判定することを
特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプ
リンタ。 - 【請求項4】 前記光量調節手段は、基準レベルを出力
する基準レベル回路と、前記ハロゲンランプの光量に関
するデータをフィードバックするフィードバック回路
と、そのフィードバック回路の出力と前記基準レベル回
路の出力とを比較する比較回路と、その比較回路の出力
に応じて前記ハロゲンランプへ供給される電力量を調節
しそのハロゲンランプの光量を大小させる調節回路とを
備えており、 前記制御手段は、前記基準レベル回路の出力を変更する
ことにより、前記光量調節手段を操作するものであるこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のイン
クジェットプリンタ。 - 【請求項5】 前記光量調節手段は、基準レベルを出力
する基準レベル回路と、前記ハロゲンランプの光量に関
するデータをフィードバックするフィードバック回路
と、そのフィードバック回路の出力を増幅または低減す
るフィルタ回路と、そのフィルタ回路の出力と前記基準
レベル回路の出力とを比較する比較回路と、その比較回
路の出力に応じて前記ハロゲンランプへ供給される電力
量を調節しそのハロゲンランプの光量を大小させる調節
回路とを備えており、 前記制御手段は、前記フィルタ回路の出力を変更するこ
とにより、前記光量調節手段を操作するものであること
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインク
ジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34615697A JPH11170504A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34615697A JPH11170504A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | インクジェットプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11170504A true JPH11170504A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18381502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34615697A Pending JPH11170504A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | インクジェットプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11170504A (ja) |
-
1997
- 1997-12-16 JP JP34615697A patent/JPH11170504A/ja active Pending
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