JPH11170084A - Ni基高Cr合金用溶加材 - Google Patents

Ni基高Cr合金用溶加材

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JPH11170084A
JPH11170084A JP9340975A JP34097597A JPH11170084A JP H11170084 A JPH11170084 A JP H11170084A JP 9340975 A JP9340975 A JP 9340975A JP 34097597 A JP34097597 A JP 34097597A JP H11170084 A JPH11170084 A JP H11170084A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Ni基高Cr合金の溶接用溶加材に関する。 【解決手段】 重量%で、C:0.04%以下、Si:
0.1〜0.5%、Mn:0.2〜1%、Cr:28〜
31.5%、Mo:0.5%以下、Cu:0.3%以
下、Nb:0.1%以下、Al:0.5〜1.1%、T
i:0.5〜1%、(但し、Al+Ti:1.5%以
下)、Fe:7〜11%、WおよびVを最大2種、合計
0.05〜0.5%を含有し、さらに不可避的不純物と
して、Co:0.1%以下、P:0.02%以下、S:
0.015%以下、O:0.1%以下、N:0.005
%を超え0.03%未満を含み、残部がNiからなる組
成を有することを特徴とするNi基高Cr合金用溶加
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高温で作動する加圧
水型原子力発電プラントなどに用いられるNi基高Cr
合金の溶接用溶加材に関するものであり、さらに詳しく
は高温引張延性、耐溶接割れ性に優れた溶着金属を得る
溶加材に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、300〜350℃の高温で稼働す
る加圧水型原子力発電プラントの蒸気発生器伝熱管材な
どには耐食性に優れたインコネル600合金が用いられ
ている。さらに伝熱管材として信頼性向上を目指して新
たに開発されたインコネル690合金が使われ始めた。
その代表的な合金組成を表1に示す。なお、以下組成を
示す%は重量%を示す。
【0003】
【表1】
【0004】この690合金を用いて構造物を製造する
際には溶接を伴うのが普通である。溶接方法はティグ溶
接やミグ溶接が用いられ、溶接時に溶融しながら合金を
添加し、溶接後の強度を保持するためと耐溶接割れ性を
確保する溶加材を必要とする。この溶加材に関してはア
メリカ機械学会(The American Society of Mechanical
Engineers ; ASME )のASMEボイラ及び圧力容器規
程(ASME Boiler andPressure Vessel Code ;以下、A
SME Codeという)の規定が用いられており、そ
の化学成分を表2に示す。
【0005】
【表2】
【0006】690合金母材の組成である表1と比較す
れば明らかなように、溶加材の主組成も690合金とほ
とんど同組成であるが、溶接割れを防ぐために溶加材の
方はPおよびCuの含有量に特に制限を加え、また、耐
食性の劣化を防ぐためにMo、Nb、Al、Tiおよび
Al+Ti含有量に制限を加えている。この他、ASM
E Codeには定められていないが、実際には溶加材
を溶製するとき加える脱酸剤や大気から混入する不可避
的不純物が含まれており、その種類と含有量は本発明者
らの分析例によればおよそ、Co:0.05%、O:
0.004%、N:0.002%である。
【0007】インコネル690合金は元来、高Cr性を
有する材料であるから、この溶加材を用いてティグ溶接
またはミグ溶接により溶接した構造物の溶接部も室温の
機械的性質および耐溶接割れ性などについても十分な性
能を有している。
【0008】しかしながら、前述のような300〜35
0℃の高温で稼働する機器の長時間使用に際しては溶接
部の強度不足という問題がある。すなわち、前記のイン
コネル690合金とその溶加材を用いて、ティグ溶接ま
たはミグ溶接した溶接金属や溶接継手の高温引張強度は
母材に比べて弱いため、高温強度の信頼性が十分ではな
い。例えば、350℃の全溶着金属の高温引張試験を行
ったとき、引張強さは480N/mm2 未満という低い
値しか得られない。さらに、このインコネル690合金
溶加材は組織がオーステナイト組織を呈するため溶接割
れ感受性が高いので耐溶接割れ性を十分考慮しなければ
ならない。
【0009】本出願人は先に上記技術水準に鑑み、イン
コネル690合金などNi基高Cr合金の溶接に用いら
れ、高温引張特性及び耐溶接割れ性に優れた溶着金属や
溶接継手を得ることができる溶加材を提案した。(特願
平6−327202号)該溶加材は重量%で、C:0.
04%以下、Si:0.1〜0.5%、Mn:0.2〜
1%、Cr:28〜31.5%、Mo:0.5%以下、
Cu:0.3%以下、Nb:0.1%以下、Al:0.
5〜1.1%、Ti:0.5〜1%、Al+Ti:1.
5%以下、Fe:7〜11%、WおよびVを最大2種、
合計0.05〜0.5%を含有し、さらに不可避的不純
物として、Co:0.1%以下、P:0.02%以下、
S:0.015%以下、O:0.1%以下、N:0.0
3〜0.3%を含み、残部がNiからなる組成を有する
ことを特徴とするNi基高Cr合金用溶加材である。し
かしながら、このNi基高Cr合金用溶加材はN量の点
で高温延性がやや低下する傾向にあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記技術水準
に鑑みてなされたものであり、その目的はインコネル6
90合金などNi基高Cr合金の溶接に用いられ、高温
引張延性及び耐溶接割れ性に優れた溶着金属や溶接継手
を得ることができる溶加材を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的の
達成のため、Ni基高Cr合金用溶加材の材質について
種々検討した結果、インコネル690合金溶加材の組成
のうち、オーステナイトの固溶強化については、侵入型
元素のC,Nがもっとも大きく強化に寄与していること
がわかった。しかし、このインコネル690合金溶加材
の特徴の一つである耐食性が優れているという特性上、
C量は0.04%以下と低目に制限されているため、C
含有量を増して高温引張強度を改善することは難しい。
また、N量のみを増加させた場合は溶接欠陥が生じやす
くなり好ましくない。このため、NのほかにW及びVを
複合添加すれば後述のように溶接欠陥を生じることなく
高温引張強度の改善がはかれることがわかった。さら
に、γマトリックス相の固溶強化元素とてし、Mo、
W、V、Ti及びAlが挙げられる。しかしこのインコ
ネル690合金溶加材の組成のうち、Ti及びAlは脱
酸剤として作用するが、溶接作業性を考慮して規制して
いる。また、Moも耐食性を考慮して制限を加えてい
る。このほか、ASME Codeには定められていな
いが、W及びVはその他の元素として0.5%以下の元
素添加は許されるのでW及びV量を0.5%以内の範囲
で増して固溶強化により高温引張強度の改善がはかれる
ことが判明した。
【0012】本発明は上記知見に基づいて完成されたも
のであって、本発明は重量%でC:0.04%以下、S
i:0.1〜0.5%、Mn:0.2〜1%、Cr:2
8〜31.5%、Mo:0.5%以下、Cu:0.3%
以下、Nb:0.1%以下、Al:0.5〜1.1%、
Ti:0.5〜1%(但し、Al+Ti:1.5%以
下)Fe:7〜11%、WおよびVを最大2種、合計
0.05〜0.5%を含有し、さらに不可避的不純物と
して、Co:0.1%以下、P:0.02%以下、S:
0.015%以下、O:0.1%以下、N:0.005
%を超え0.03%未満を含み、残部がNiからなる組
成を有することを特徴とするNi基高Cr合金用溶加材
である。
【0013】(作用)以下に本発明の溶加材における各
成分の作用及びその含有量の限定理由を説明する。Cは
一般に固溶体強化元素であり、C量の増加とともに引張
強度は増加する。一方C量の増加は耐応力腐食割れ性を
劣化させるので、両特性を考慮してC量は0%を超え
0.04%以下とした。Siは溶接時に脱酸作用を有し
ており、その効果を出すため0.1%以上の添加が必要
であるが、Si量が多くなると溶接高温割れ感受性が高
くなるので、Si量は0.1〜0.5%とした。Mnは
溶接時に脱酸作用及び脱硫作用として有効であり、溶接
高温割れに有害なSを固定し耐溶接割れ性を抑制する効
果があり、この効果を高めるためには0.2%以上必要
であるが、Mn量を1%を超えて添加すると、溶接時に
スラグの湯流れを悪くし、溶接作業性を劣化させるの
で、Mnは0.2〜1%とした。
【0014】Crは耐食性向上に必須の元素であるが、
耐応力腐食割れ性の効果を十分ならしめるためには28
%以上が必要である。一方、31.5%を超えると溶加
材の製造時の熱間加工性が著しく劣化するのでCr量は
28〜31.5%とした。Moはマトリックスに固溶し
て引張強度を向上させるが、Mo量の増加は溶加材の製
造時の熱間加工性が著しく劣化させるのでMo量は0%
を超え0.5%以下とした。しかし、引張強度を考慮す
ればMo量は0.5%以下という範囲内で高めの0.4
%程度に合金設計することが望ましい。Cuは高温に加
熱されるとマトリックス中に微細分散析出して引張強度
を高めるが、逆に過剰の添加は耐溶接割れ感受性を高め
るのでCu量は0%を超え0.3%以下とした。Nbは
炭窒化物形成元素で引張強度を向上させるだ、Nb量の
増加はワイヤ加工性を損なうのでNb量は0%を超え
0.1%以下とした。
【0015】Alは溶加材を溶製するときに脱酸剤とし
て用いるほか、N安定化元素として溶着金属中のNを固
定し強度の改善に寄与するので、その効果を出すため
0.5%以上の添加が必要であるが、過剰の添加は溶接
中にスラグを発生し、溶接作業性を劣化させるので0.
5〜1.1%とした。TiはAlと同様、その酸化力を
利用して脱酸剤として用いられるほか、溶加材製造時の
熱間加工性の改善にも寄与する。また、TiはNとの親
和力が強く、TiNとして析出し、組織を微細化させ、
引張強度の改善に寄与するので、その効果を得るために
は0.5%以上の添加が必要であるが、Alと同様に過
剰の添加は溶接中にスラグを発生し、溶接作業性を劣化
させるのでTiは0.5〜1%とした。Al+Tiの添
加は脱酸剤としての作用には有効であるが、Al+Ti
量が増加すると溶接中にスラグを発生し、溶接作業性を
著しく劣化させるのでAl+Ti量は0%を超え1.5
%以下とした。
【0016】Feはインコネル690合金のような高C
r量の場合に生じるスケール発生を防止又は抑制する。
そして7%未満ではスケール発生が著しくなる。また、
11%を超えて過剰に添加すると応力腐食割れ性を劣化
させる。したがって、Feは7〜11%とした。W及び
VはASME Codeに定められていないその他の元
素0.5%以下の範囲内でW及び/又はVを添加して高
温引張強度の改善をはかった。Wはマトリックスに固溶
して引張強度を向上させるが、添加量が多くなると耐溶
接割れ感受性が劣化する。また、VはW、Moとほぼ同
じようにマトリックスに固溶して引張強度を向上させる
が、0.05%未満ではその効果がなく、また、0.5
%を超えると延性が低下する。したがって、W及び/又
はVを0.05〜0.5%とした。
【0017】Coは加圧水型原子炉用として、このイン
コネル690合金を使用するときは、半減期の長いCo
を含有していると、放射化されたCoが原子炉系統内を
酸化物などとともに循環し、定期検査時などに作業環境
の放射能レベルを高めるのでCoは無い方がよい。しか
しCoは元来Ni原材料中に1〜2%程度含有されてお
り、精錬によってNiの純度を上げても工業的に得られ
る低CoNi原料のCo含有量は0.1%以下程度とな
る。この点を考慮して、Coは0.1%以下とした。P
はNiと低融点の共晶(Ni−Ni3 Pなど)を作り、
溶接高温割れ感受性を高める元素であるので、含有量は
少ないほどよいが、過度な制限は経済性の低下を招くの
で、Pは0.02%以下とした。SはPと同じようにN
iと低融点の共晶(Ni−Ni3 2 など)を作り、溶
接高温割れ感受性を高める元素であり、含有量は少ない
ほどよいのでSは0.015%以下とした。Oは溶加材
の溶製中に大気から侵入する不可避的不純物であり、溶
接金属の結晶粒界に酸化物の形となって集まり、結晶粒
界の高温強度を弱くする。また、Oは溶接割れ感受性を
高めるので0.01%以下にすることが望ましい。
【0018】NはOと同じように不可避的不純物であ
り、その含有量の限界値を定めることは重要である。た
だし、NはTiなどと窒化物(TiNなど)を作り、引
張強度を改善するので積極的に添加する。Nは含有量の
増加とともに引張強度の向上に寄与するが0.03%を
超えると高温延性が低下する。一方、0.005%未満
ではその効果が小さいので、Nは0.005%を超え
0.03%未満とした。
【0019】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。組成の異なる本発明の溶加材及び従来使用され
ている溶加材の代表的な組成である比較例の溶加材を用
いて試験片を溶接し、常温引張試験、350℃の高温引
張試験、バレストレイント試験による溶接割れ試験を行
った。
【0020】母材としはJIS G4304(熱間圧延
ステンレス鋼板及び鋼帯)のSUS304を使用した。
ここで母材としてSUS304を使用したのは実際の
構造物にSUS304を使用した箇所がある、SUS
304の方がインコネル690よりもP、Sの含有量が
多く溶接割れが発生しやすく、割れ試験用としては厳し
い条件で評価できる、溶着金属の引張試験では母材の
全表面に肉盛溶接する(JIS規定による)ので材質の
影響がないためである。引張試験はJIS Z3111
(溶着金属の引張及び衝撃試験方法)に準じて行った。
試験板のSUS304母材開先面及び裏当て金表面には
規定どおり2層バタリング溶接したものを使用した。継
手溶接はティグ溶接法により溶接電流170〜180
A、溶接電圧12〜13V、溶接速度85mm/分、ア
ルゴンガスシールド18リットル/分で行った。この継
手溶接金属からJIS Z3111A2号(試験片の平
行部の直径6mm)引張試験片と板厚5mm、幅50m
m、長さ150mmの溶接割れ試験片を機械加工により
採取した。その後、JISZ2241(金属材料引張試
験方法)に準じて引張試験及び溶接割れ試験を行った。
【0021】比較例及び実施例で用いた溶加材の組成を
表3に示し、各試験の結果を表4に示す。表4は溶着金
属の引張試験における引張強さ(σu)、0.2%耐力
(σy)、伸び(EL)、絞り(RA)及び溶接割れ試
験における割れ長さ(負荷歪ε=5%時の最大割れ長
さ)を示す。
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】これらの結果から、本発明の溶加材を用い
たものは、常温及び350℃の高温強度が比較材に比べ
て優れている。しかし、溶接割れ感受性は比較材とほぼ
同等であり、溶接割れ感受性を高めることなく、高温強
度及び高温引張延性をあげることができることがわか
る。
【0025】
【発明の効果】インコネル690合金などNi基高Cr
合金の溶接に用いる溶加材はASMECodeに規定の
ものが用いられていたが、ASME Codeの規格材
は短時間の引張強度は良好であっても溶接部の高温強度
まで考慮されたものではないので、高温引張強度特性が
十分でなかった。本発明の溶加材は前述のように、AS
ME Codeの規格材の組成を基本としているが、特
にMo量については規格の成分範囲内での上限を狙って
合金設計することにより高温引張強度の改善をはかり、
次にASME Codeに定められていないW及びV元
素の適正範囲を明らかにした。さらに原材料や溶製時の
副原料から混入してくる不可避的不純物の残存量を検討
し、これらの中でも高温引張強度の向上に寄与するNを
重視してその許容量を決定することにより、ASME
Codeの溶加材を用いたとき350℃の溶着金属の高
温引張強度が480N/mm2 未満であったのに比べて
本発明の溶加材によれば同一条件で少なくとも500N
/mm2 以上の高温引張強度及び良好な高温引張延性が
得られる。その結果インコネル690合金を使用する高
温構造物の溶接に対して大きな信頼性を付与することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22C 19/05 G21D 1/00 GDPS

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.04%以下、Si:
    0.1〜0.5%、Mn:0.2〜1%、Cr:28〜
    31.5%、Mo:0.5%以下、Cu:0.3%以
    下、Nb:0.1%以下、Al:0.5〜1.1%、T
    i:0.5〜1%、(但し、Al+Ti:1.5%以
    下)、Fe:7〜11%、WおよびVを最大2種、合計
    0.05〜0.5%を含有し、さらに不可避的不純物と
    して、Co:0.1%以下、P:0.02%以下、S:
    0.015%以下、O:0.1%以下、N:0.005
    %を超え0.03%未満を含み、残部がNiからなる組
    成を有することを特徴とするNi基高Cr合金用溶加
    材。
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