JPH11169932A - 板曲がり拘束圧延装置及び板曲がり拘束圧延方法 - Google Patents

板曲がり拘束圧延装置及び板曲がり拘束圧延方法

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JPH11169932A
JPH11169932A JP9333957A JP33395797A JPH11169932A JP H11169932 A JPH11169932 A JP H11169932A JP 9333957 A JP9333957 A JP 9333957A JP 33395797 A JP33395797 A JP 33395797A JP H11169932 A JPH11169932 A JP H11169932A
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JP
Japan
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rolling
restraining
plate
bending
width direction
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Withdrawn
Application number
JP9333957A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Kimura
智明 木村
Masahito Nagaya
雅人 長屋
Masaji Shibata
正司 柴田
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Hitachi Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の破損を防止しつつ板曲がりの発生を抑制
し、曲がりの少ない板材を製造できる板曲がり拘束圧延
装置及び板曲がり拘束圧延方法を提供する。 【解決手段】板曲がり拘束圧延装置は、圧延材1を減厚
延伸する上・下減厚圧延ロール2U,2Lを備えた減厚
圧延機2と、この減厚圧延機2の入側及び出側に配置さ
れ圧延材1の幅方向の移動を拘束する入側拘束手段3及
び出側拘束手段4と、出側拘束手段4が圧延材1を噛み
込む時の衝撃力を緩和する衝撃緩和手段5を有してお
り、板曲がり拘束圧延を実施する際に入側及び出側拘束
手段3,4で圧延材1の幅方向の移動を拘束し、圧延材
1の曲がりを抑制するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延材(板材)の
長手方向での上方から見た平面上の曲がり(以下板曲が
りと呼称)の少ない圧延を行うことができる板曲がり拘
束圧延装置及び方法に係わり、特に、高温の熱間スラブ
より粗バーまでの圧延を行う際に、粗バーの板曲がりを
拘束しながら減厚圧延できる板曲がり拘束圧延装置及び
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間スラブより薄板材を製造する際に
は、始めに粗圧延設備によりスラブを減厚圧延して粗バ
ーを製造し、その後仕上圧延機により最終圧延が行わ
れ、熱間薄板材が製造される。中間製品である粗バーは
通常板厚が30〜40mm,板幅600〜2200m
m,長さは40〜90m程度、その温度は1050℃前
後である。このように粗バーは40〜90mと長いため
に、粗圧延中、粗圧延ロールの左右の圧下設定誤差によ
る左右の開度差、あるいはスラブ幅方向の左右の温度差
等により板曲がりが生じ、大きい場合で300〜500
mm程度生じる。このように板曲がりが生じると、次工
程の仕上圧延では、板の曲がりが拡大されて圧延中絞り
込み事故を起こしたり、また製品品質の低下を生じさせ
重大な問題となる。
【0003】このような板曲がりの発生を抑制する技術
の例として、特開平3−238102号公報及び特開平
8−1221号公報等に開示される提案がある。
【0004】特開平3−238102号公報の提案で
は、減厚圧延のための水平圧延ロールの入側と出側との
両方に幅圧延のための竪ロールを配置し、さらにこれら
竪ロールと当該水平圧延ロールとの間に圧延材を幅方向
に一定圧力で押し付ける竪ガイドロールを設け、圧延材
の幅方向への移動を直接拘束することで板の曲がりを修
正しようとしている。特開平8−1221号公報の提案
では、減厚圧延のための水平圧延ロールの入側と出側と
の両方において、圧延材に接するような幅方向位置に竪
ロールを固定することによって圧延材の幅方向への移動
を直接拘束し、板の曲がりを修正しようとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。特開平3−2381
02号公報の提案では、はじめ竪ガイドロールは圧延材
幅方向に開いており、圧延材先端部の通過が検出された
後にアクチュエータによって幅方向中心側に移動して圧
延材の幅方向両端部に押し付けられるようになってい
る。このとき、実際の粗圧延では圧延速度が例えば約2
00〜300m/minと速いため、竪ガイドロールの
移動が間に合わなくなる。これを防止するためには、例
えば竪ガイドロールをはじめから圧延材両端部に対応す
る位置に配置しておくことが考えられるが、この場合に
は、圧延材に曲がりが生じた状態で竪ガイドロールに導
入されたとき、竪ガイドロールに極めて大きな衝撃力が
加わるため、竪ガイドロール及びその周辺装置が破損す
る可能性がある。特開平8−1221号公報の提案も上
記とほぼ同様となる。即ち、圧延材に曲がりが生じた状
態で竪ロールに導入されたときに竪ロール及びその周辺
装置が破損する可能性がある。
【0006】本発明の目的は、装置の破損を防止しつつ
板曲がりの発生を抑制し、曲がりの少ない板材を製造で
きる板曲がり拘束圧延装置及び板曲がり拘束圧延方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、板材を減厚延伸する少なくとも1
台の減厚圧延機と、該減厚圧延機の入側及び出側に配置
され前記板材の幅方向の移動をそれぞれ拘束する入側拘
束手段及び出側拘束手段とを備え、板曲がり拘束圧延を
実施する際に前記入側及び出側拘束手段で前記板材の幅
方向の移動を拘束し、該板材の曲がりを抑制する板曲が
り拘束圧延装置において、前記出側拘束手段が前記板材
を噛み込む時の衝撃力を緩和する衝撃緩和手段を有す
る。本発明においては、減厚圧延機を用いて板曲がり拘
束圧延を実施する際に、まず入側拘束手段で圧延機入側
において板材の幅方向移動を拘束しつつ板材を圧延機に
導いた後、減厚圧延機で板材を減厚延伸し、さらに、出
側拘束手段で圧延機出側において板材を幅方向移動を拘
束しつつパスライン下流側に導く。このように板材の幅
方向への移動を直接拘束することにより、板材の曲がり
の発生を抑制することができる。したがって、曲がりの
少ない板材を製造することができる。この際、板材の先
端が減厚圧延機の出側に進んできたとき、減厚圧延機の
入側が入側拘束手段で拘束されており出側のみに曲がり
が発生しようとするため、先端が曲がった状態のまま出
側拘束手段へと導かれてくる可能性がある。ところが、
一般に粗圧延では圧延速度が比較的速く、先端が通過し
た後に出側拘束手段を幅方向中心側に移動しても間に合
わないため、出側拘束手段を予め所定の拘束位置、例え
ば予め真直板材の幅方向両端部に接するような所定の幅
方向位置に配置する必要がある。そのため、曲がった状
態の先端が出側拘束手段に接触するときに大きな衝撃力
が発生する可能性がある。ここで、本発明においては、
衝撃緩和手段で、出側拘束手段が前記板材を噛み込む時
の衝撃力を緩和することにより、出側拘束手段及びその
周辺装置が破損するのを防止できる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記出側拘束手段は、前記板材の幅方向両端部に接する
出側竪ロールを備えており、前記衝撃緩和手段は、該出
側竪ロールが前記板材を噛み込む時の衝撃力を緩和する
手段である。転動体である出側竪ロールで板材を拘束す
ることにより、拘束時に摩擦による接線力が作用しない
ため、板材の幅方向端部にすり疵が発生するのを防止で
きる。これにより幅端面の品質低下を防止できる。
【0009】(3)上記(2)において、さらに好まし
くは、前記出側竪ロールの前記幅方向における位置決め
を行うための油圧アクチュエータをさらに有し、かつ、
前記衝撃緩和手段は、前記油圧アクチュエータに供給さ
れている圧油の圧力が急上昇するのを抑制する圧力上昇
抑制手段を備えている。
【0010】(4)上記(2)において、また好ましく
は、前記出側竪ロールの前記幅方向における位置決めを
行うための油圧アクチュエータをさらに有し、かつ、前
記衝撃緩和手段は、前記油圧アクチュエータに供給され
ている圧油の圧力の最大値を規定するリリーフ弁を備え
ている。
【0011】(5)上記(2)において、また好ましく
は、前記出側竪ロールより前記減厚圧延機側に設けら
れ、前記板材を前記出側竪ロールへと導くガイド手段を
さらに有する。
【0012】(6)上記(2)において、また好ましく
は、前記入側拘束手段は、前記板材の幅方向両端部に接
する入側竪ロールと、この入側竪ロールよりパスライン
上流側に設けられ前記板材の幅方向に進退可能な入側サ
イドガイドとを備えており、かつ前記出側拘束手段は、
前記出側竪ロールよりパスライン下流側に設けられ前記
板材の幅方向に進退可能な出側サイドガイドをさらに備
えている。例えば両方向に圧延可能な可逆式減厚圧延機
においてパスラインが順方向であるときには、入側サイ
ドガイドで板材のセンタリングを行い、入側竪ロールで
板材の幅方向両端部を拘束した後、減厚圧延機で圧延を
行い、さらに出側竪ロールで板材の幅方向両端部を拘束
しつつパスライン下流側へ導くことができる。そしてこ
のとき、出側サイドガイドが幅方向に進退可能であるこ
とにより、パスラインから退避させることができるの
で、出側竪ロール通過後の板材に若干の曲がりが残存し
ていた場合であっても、板材との間に摩擦や振動が発生
し出側サイドガイドが破損するのを防止できる。また同
様に、パスラインが逆方向であるときには、出側サイド
ガイド、出側竪ロール、減厚圧延機、及び入側竪ロール
を介して板材を拘束しつつ導くことができ、そのとき、
入側サイドガイドをパスラインから退避させることによ
って、入側サイドガイドが破損するのを防止できる。
【0013】(7)また上記目的を達成するために、本
発明は、板材を減厚延伸する少なくとも1台の減厚圧延
機の入側及び出側に前記板材の幅方向の移動をそれぞれ
拘束する入側拘束手段及び出側拘束手段を配置し、板曲
がり修正圧延を実施する際に前記入側及び出側拘束手段
で前記板材の幅方向の移動を拘束し、該板材の曲がりを
抑制する板曲がり拘束圧延方法において、板曲がり拘束
圧延を開始する前に、予め前記出側拘束手段を、前記板
材を拘束する所定の幅方向位置に配置しておき、板曲が
り拘束圧延を開始した後には、前記出側拘束手段が前記
板材を噛み込む時の衝撃力を衝撃緩和手段で緩和する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜
図6により説明する。図1は、本実施形態による板曲が
り拘束圧延装置の全体構造を表す配置図である。この図
1において、板曲がり拘束圧延装置は、圧延材1を減厚
延伸する上・下減厚圧延ロール2U,2Lを備えた減厚
圧延機(但し減厚圧延ロール2U,2L以外の構造は図
示省略し、以下、減厚圧延機2と称する)と、この減厚
圧延機2の入側及び出側に配置され圧延材1の幅方向の
移動を拘束する入側拘束手段3及び出側拘束手段4と、
出側拘束手段4が圧延材1を噛み込む時の衝撃力を緩和
する衝撃緩和手段5を有しており、板曲がり拘束圧延を
実施する際に入側及び出側拘束手段3,4で圧延材1の
幅方向の移動を拘束し、圧延材1の曲がりを抑制するよ
うになっている。
【0015】減厚圧延機2は、この種の粗圧延用として
一般的に知られているものであり、下減厚圧延ロール2
Lが中間部材を介してハウジングに固定される一方、上
減厚圧延ロール2Uはスクリューを介してハウジングに
対して上下動可能であり、これによって、上・下減厚圧
延ロール2U,2L間の開度を圧延前に予め設定するよ
うになっている。
【0016】入側拘束手段3は、圧延材1の幅方向両端
部に接する減幅圧延用の入側竪ロール6と、この入側竪
ロール6よりパスライン上流側に設けられ圧延材1の幅
方向に進退可能な入側サイドガイド7と、入側竪ロール
6を回転自在に支持する軸受箱9と、入側サイドガイド
7に設けられ圧延材1の幅方向両端部を挾持するガイド
用竪ロール10a,10b,10cと、これら竪ロール
10a,10b,10cを回転自在に支持する軸受箱1
1a,11b,11cとから構成される。入側竪ロール
6による減幅圧延は、減厚圧延機2で圧延材1を減厚圧
延した際に生じる幅広がり分を補償するために若しくは
圧延材1の幅を減少調整するために行われる。またこの
入側竪ロール6を支持する軸受箱9は、モータ12の駆
動力で減速機13を介しスクリュー14を回転させるこ
とにより幅方向に進退し、これによって入側竪ロール6
を所定の位置に設定できるようになっている。また、入
側サイドガイド7は、図示しない油圧源から供給される
圧油で油圧アクチュエータ15のピストン15aが伸縮
することにより圧延材1の幅方向に進退し、これによっ
て竪ロール10a,10b,10cを圧延材1を挾持す
る所定位置に設定できるようになっている。
【0017】出側拘束手段4は、圧延材1の幅方向両端
部に接する出側竪ロール16と、この出側竪ロール16
を回転自在に支持する軸受箱17と、この軸受箱17を
支持するスイングアーム19とから構成される。このと
き、スイングアーム19は、フレーム20にピン21を
介し回動可能に支持されており、これによって出側竪ロ
ール16の幅方向移動を可能としている。また、スイン
グアーム19の、ピン21による支持部から軸受箱17
付近にかけてすくいガイド部19aが形成され、出側竪
ロール16の減厚圧延機2側で圧延材1を出側竪ロール
16へと導くガイド手段として機能するようになってい
る。さらに、このスイングアーム19は、フレーム20
にトラニオン22を介し取り付けられている油圧アクチ
エータ23のピストン23aにピン24を介して連結さ
れており、油圧源であるタンク25からの油がモータ2
6で駆動される油圧ポンプ27を介し加圧供給されピス
トン23aが伸縮することによって、圧延材1の幅方向
に対し進退するようになっている。このとき、圧油の流
量を制御弁29で調整することによって出側竪ロール1
6の幅方向における位置決めが行われ、幅方向両方の出
側竪ロール16,16の開度をほぼ圧延材1の板幅に合
わせ、ちょうど圧延材1が真直に通板されるように圧延
材1を挾持するようになっている。なお、このときの出
側竪ロール16の進退量は例えば差動トランスで構成さ
れる進退量計測器30により検出されており、この計測
結果が図示しない制御手段に入力され、制御弁29の動
作が制御されるようになっている。
【0018】衝撃緩和手段5は、出側竪ロール16又は
すくいガイド部19aが圧延材1を噛み込む時の衝撃力
を緩和するものであり、制御弁29と油圧アクチュエー
タ23との間に接続され、油圧アクチュエータ23に供
給されている圧油の圧力が急上昇するのを抑制する圧力
上昇抑制手段として機能する油圧チャンバー31と、油
圧アクチュエータ23に供給されている圧油の圧力の最
大値を規定するリリーフ弁32とから構成される。
【0019】上記構成における動作及び作用を図2〜図
6により説明する。 (1)板曲がり抑制 (1−A)入側における拘束及び減厚圧延 本実施形態においては、減厚圧延機2を用いて板曲がり
拘束圧延を実施する際に、まず、入側サイドガイド7の
ガイド用竪ロール10a〜cで圧延材1に対し若干の押
し力を加えたり若しくは僅かの隙間を作って圧延材1を
挾持しつつセンタリングを行うことにより、圧延材1の
真直性を向上させる。そしてこの状態で入側竪ロール6
で圧延材1の幅方向両端部を拘束しつつ減幅圧延を行
う。
【0020】その後、減厚圧延機2で圧延材1の減厚延
伸を行う。このとき、図2に示すように、初期開度設定
における誤差や圧延材1の幅方向硬度分布等によって上
・下減厚圧延ロール2U,2Lの左右の開度が異なる
と、圧延ロール2の入側で圧延材1の板厚が左右均一で
あったとしても、圧延後の出側の圧延材1には板曲がり
が生じる。この理由を以下に説明する。
【0021】(1−B)板曲がり発生の原理 すなわち、図3において、上・下減厚圧延ロール2U,
2Lの前後における圧延材1の体積速度は常に等しくな
る(Hv1=hv2)。ここで、減厚圧延ロール2の入側
の板幅方向での左右の板厚H及び速度v1が同じで、減
厚圧延ロール2の開度が図2に示すように左右で異なっ
た場合を考えると、圧延材1は減厚圧延ロール2の開度
の大きな側に傾きかつ曲がる(後述する図4参照)。こ
れは、圧延ロール2の出側の左右の板厚がそれぞれh
L,hR(但しhL>hR)となったとすると、減厚圧延ロ
ール2の出側において、hL側の速度v2L(≒hv2/h
L)がhR側の速度v2R(≒hv2/hR)より小さくなる
からである。そしてこのとき、本実施形態においては、
上記(1−A)で説明したように、減厚圧延ロール2の
入側で圧延材1が幅方向に移動しないように入側サイド
ガイド7のガイド用竪ロール10a〜c及び入側竪ロー
ル6で拘束していることから、仮に圧延ロール2の出側
の竪ロール16を圧延材1を幅方向で拘束しないように
開放した場合には、図4に示すように、左側に大きく曲
がることとなる。
【0022】(1−C)板曲がり抑制の原理 上記(1−B)で説明した板曲がりを抑制するために、
本実施形態においては、減厚圧延機2で圧延材1を減厚
延伸した後、出側拘束手段4で圧延機2の出側において
圧延材1の幅方向移動を直接拘束しつつ、圧延材1をパ
スライン下流側に導く。これにより、板材の曲がりの発
生を抑制することができる。この原理について、以下、
図5及び図6により説明する。
【0023】図5において、圧延材1の先端が減厚圧延
機2の出側に進んできたとき、先端が曲がった状態で出
側拘束手段4へ導かれてきたとすると、出側拘束手段4
の一方側(図では進行方向向かって左側)の出側竪ロー
ル16によって、圧延材1の板曲がりの生じた側の部分
には、板曲がりを抑制するための拘束力Fが加わる。す
ると、この拘束力Fにより生じるモーメントに釣り合う
ために、減厚圧延機の減厚圧延ロール2U,2Lの圧延
部に図示のような応力分布(+σ,−σ)が生じる。す
なわち、ロール胴の中央部を境に、竪ロール16に拘束
力Fが生じた側には圧延材1を長手方向に引っ張る向き
の引張応力+σが生じ、反対側には圧延材1を長手方向
に圧縮する向きの圧縮応力−σが生じる。なおこのとき
この応力分布は、圧延材1の板幅の中央部近傍で0とな
るように生じる。
【0024】ところで、減厚圧延機2は、前述したよう
に粗圧延用として公知のものであり、上・下減厚圧延ロ
ール2U,2L間の開度を圧延前に予め設定した後、圧
延中においては開度はほぼ一定となり、圧延材1の硬度
に応じて開度が微小変化するようになっている。すなわ
ちこのときの構成を概念的にみると、減厚圧延機2は、
図6に示されるように上・下減厚圧延ロール2U,2L
がそれぞれハウジング、圧下スクリュー等の弾性部材に
基づくばね33U,33Lで支持されるばね系で支持さ
れており、このばね系で圧延材は常時圧下されている。
【0025】そして、このような減厚圧延機2に対し、
上記したような引張応力+σ及び圧縮応力−σが作用す
ると、圧延材1のうち引張応力+σが作用した側は延び
やすくなって加工抵抗が小さくなるため、上・下減厚圧
延ロール2U,2Lの開度が小さくなる。逆に、圧縮応
力−σが作用した側は延びにくくなって加工抵抗が大き
くなるため、上・下減厚圧延ロール2U,2Lの開度が
大きくなる。
【0026】つまり、上・下減厚圧延ロール2U,2L
の開度が大きくなっていた側には開度が小さくなるよう
に、また開度が小さくなっていた側には開度が大きくな
るように、自発的な矯正作用が機能する結果、上・下減
厚圧延ロール2U,2Lの開度が幅方向に略一様となっ
て板厚が幅方向に略等しくなるので、板曲がりが抑制さ
れる。これにより、入側で挾持された圧延材1の真直性
は減厚圧延機2の出側でも保持され、真直に近い曲がり
の少ない板材を製造することができる。
【0027】(2)衝撃緩和作用 本実施形態においては、上記(1−C)で説明したよう
に、減厚圧延機2で圧延材1を減厚延伸した後、出側拘
束手段4で圧延機2の出側において圧延材1の幅方向移
動を直接拘束して曲がりを抑制する。この際、圧延材1
はすくいガイド部19a又は竪ロール16に到達するま
ではその先端が曲がった状態のままで進んでくることと
なる。このとき、一般に粗圧延では圧延速度が比較的速
く、圧延材1先端が減厚圧延機2を通過した後に出側拘
束手段4を幅方向中心側に移動するようにしても間に合
わないため、本実施形態においては、出側拘束手段4を
予め真直圧延材1の幅方向両端部に接するような所定の
挾持位置に配置する(すなわち竪ロール16,16を減
幅圧延後の圧延材1の幅と略等しい狭い間隔で設置す
る)。そのため、曲がった状態の圧延材1の先端が出側
拘束手段4の竪ロール16やスイングアーム19に接触
するときにスイングアーム19や竪ロール16に大きな
衝撃力が発生する可能性がある。しかしながら、本実施
形態においては、衝撃緩和手段5を備えていることによ
り、この衝撃力を緩和し、出側拘束手段4及びその周辺
装置が破損するのを防止できる。すなわち、出側拘束手
段4の竪ロール16やスイングアーム19が圧延材1を
噛み込んだときの衝撃力は、油圧アクチュエータ23の
ピストン23aで支持され、油圧アクチュエータ23内
の圧油(作動油)の圧力が急激に上昇し、これにより油
圧アクチュエータ23へ圧油を供給する供給管路34内
の圧力が急激に上昇しようとする。しかし、この供給管
路34には油圧チャンバー31が接続されていることに
より、この圧力上昇を緩和することができ、これにより
衝突エネルギを吸収することができる。また、もしこの
油圧チャンバー31だけで衝撃を吸収できない場合は、
供給管路34に接続されたリリーフ弁32によって作動
油をタンク25に逃がすことにより、残存する衝突エネ
ルギの吸収を図る。なお、この衝撃力吸収の際にピスト
ン25aが若干後退するが、このピストン25aの位置
は進退量計測器30で検出され、制御手段によって制御
弁29が作動することにより直ちにもとの位置に復帰す
る。以上のようにして衝撃を緩和することにより、出側
拘束手段4及びその周辺装置が破損するのを防止でき
る。したがって、装置の健全性を維持し、信頼性を高め
ることができる。
【0028】(3)その他 また、本実施形態においては、出側拘束手段4におい
て、転動体である出側竪ロール16で圧延材1を挾持し
拘束することにより、拘束時に摩擦による接線力が作用
しないため、圧延材1の幅方向端部にすり疵が発生する
のを防止でき、これにより幅端面の品質低下を防止でき
る作用もある。
【0029】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、衝撃緩和手段5で装置の破損を防止しつつ入側及び
出側拘束手段3,4で板曲がりの発生を抑制し、曲がり
の少ない板材を製造することができる。
【0030】なお、上記第1の実施形態においては、衝
撃緩和手段として油圧チャンバー31及びリリーフ弁3
2を設け油圧方式による衝撃緩和を行ったが、これに限
られず、例えば防振ゴムやスプリング等のいわゆる機械
的緩衝手段によって衝撃緩和を行ってもよい。この場合
も、同様の効果を得る。また、上記第1の実施形態にお
いては、入側拘束手段3として、減幅圧延用の入側竪ロ
ール6及び軸受箱9のみならず、入側サイドガイド7も
閉じてガイドする例を示したが、圧延中入側サイドガイ
ド7は開いて圧延してもよい。この場合、入側竪ロール
6及び出側竪ロール16のみで圧延材1を挾持し拘束す
ることとなるため、圧延後の圧延材1に発生する曲がり
が上記第1の実施形態よりも若干大きくなる。しかし、
出側に竪ロール16がない場合に比べれば、この曲がり
は極めて少なく、板曲がり抑制に対する著しい効果を得
ることができる。
【0031】本発明の第2の実施形態を図7及び図8に
より説明する。図7は、本実施形態による板曲がり拘束
圧延装置の全体構造を表す配置図である。第1の実施形
態と共通の部分には同一の符号を付す。なお、圧油供給
系は上記第1の実施形態とほぼ同様であり、煩雑を避け
るために図示を一部省略している。この図7において、
本実施形態による板曲がり拘束圧延装置は、出側にも入
側サイドガイド7と同様に進退可能な出側サイドガイド
235を設け、またこの出側サイド側235に、入側と
同様に圧延材1の幅方向両端部を挾持するガイド用竪ロ
ール236a,236bとこれら竪ロール236a,2
36bを回転自在に支持する軸受箱237a,237b
とピストン238aを備えたアクチュエータ238とを
設け、さらに、出側竪ロール16を支持するスイングア
ーム19を出側サイドガイド235の減厚圧延機202
側にピン21で回動可能に支持したものである。そして
このとき、減厚圧延機として、上・下減厚圧延ロール2
02U,202Lを備え順方向・逆方向の両方向に圧延
可能な可逆式減厚圧延機202を用いている。その他の
構成は、第1の実施形態とほぼ同様である。
【0032】なお、上記においては、出側竪ロール16
と、この出側竪ロール16よりパスライン下流側に設け
られ圧延材1の幅方向に進退可能な出側サイドガイド2
35と、出側竪ロール16を回転自在に支持する軸受箱
17と、出側サイドガイド235に設けられ圧延材1の
幅方向両端部を挾持するガイド用竪ロール236a,2
36bと、これら竪ロール236a,236bを回転自
在に支持する軸受箱237a,237bとが、出側拘束
手段204を構成する。
【0033】上記構成における動作を、減厚圧延機20
2を順方向に運転する場合(いわゆる正圧延)と逆方向
に運転する場合(いわゆる逆圧延)に分けて説明する。
【0034】(I)正圧延の場合 図7はこの正圧延の場合の動作状態を示しており、ま
ず、入側サイドガイド7のガイド用竪ロール10a〜c
で圧延材1のセンタリングを行うことにより、圧延材1
の真直性を向上させる。この状態で入側竪ロール6で圧
延材1の幅方向両端部を拘束しつつ減幅圧延を行った
後、減厚圧延機202で減厚圧延を行う。そしてこのと
き、出側サイドガイド235を幅方向に移動させてパス
ラインからガイド用竪ロール236a,236bを退避
させつつ、出側竪ロール16は減幅圧延後の圧延材1の
幅と略等しい狭い間隔となるように進出させて圧延材1
の幅方向両端部を拘束しつつパスライン下流側へ導く。
【0035】このように出側サイドガイド235及びガ
イド用竪ロール236a,236bを退避させるのは、
以下の理由による。もしこの出側サイドガイド235及
びガイド用竪ロール236a,236bを退避させない
ときには、多少でも板曲がりのある圧延材1が進入して
きた場合、その通板のためには圧延材1を真直に曲げ直
す大きな力が必要となり、サイドガイド235と圧延材
間に大きな摩擦力が生じる。そしてこの摩擦力は、サイ
ドガイド235を圧延方向に持ち去るようにはたらき、
これによってサイドガイド235に振動が生じ破損の原
因となる。なおこれは、入側で、圧延材1を所定の小さ
な力で挾持し圧延材1をガイドしセンタリングする場合
とは異なる。すなわち、出側での圧延材1の板曲がり状
況は予測困難であり、入側サイドガイド7と同様の設定
を行うことは困難である。但しこのとき、圧延材1が出
側サイドガイド235の全長をクリアするように通過し
た後、出側サイドガイド235及びガイド用竪ロール2
36a,236bを幅方向中心側に移動させてガイド用
竪ロール236a,236bで圧延材1を挾持すること
は可能である。しかしながら、圧延材1の板曲がりが途
中で大きく生じた場合には、圧延材1は出側サイドガイ
ド235内にロックしてしまう可能性があるため、この
正圧延ではサイドガイド235を開いて通板することが
望ましい。
【0036】以上のようにして、正圧延の場合は、第1
の実施形態と同様、衝撃緩和手段5で装置の破損を防止
しつつ入側及び出側拘束手段3,204で板曲がりの発
生を抑制し、曲がりの少ない板材を製造することができ
る。
【0037】(II)逆圧延の場合 この逆圧延の場合の動作状態を図8に示す。この場合、
出側では、油圧アクチュエータ23及び238を調整
し、出側竪ロール16及びガイド用竪ロール236a,
236bの幅方向内側位置が同一平面上にあるようにす
る(図8参照)。そして、入側では、入側サイドガイド
7及びガイド用竪ロール10a〜cを幅方向外側に移動
させてパスラインから退避させる。
【0038】この状態で、出側サイドガイド235のガ
イド用竪ロール236a,236b及び出側竪ロール1
6で圧延材1に対し若干の押し力を加えたり若しくは僅
かの隙間を作って圧延材1を挾持しつつセンタリングを
行い、圧延材1の真直性を向上させた後、減厚圧延機2
02で減厚圧延を行う。その後、入側竪ロール6で圧延
材1の幅方向両端部を拘束しつつ(減幅圧延は行わな
い)圧延材1を導く。
【0039】但しこのとき、入側竪ロール6には、既述
したように、圧延材1の曲がりによる衝撃力が作用する
可能性があるが、この入側竪ロール6は減幅圧延を行う
ための圧延ロールであり、ロール及び周囲装置は、通
常、例えば数百トン程度の荷重に耐え得るように強固に
製作されるため、衝撃緩和手段を特に設けなくても十分
対応可能である。またこのとき、圧延材1のセンタリン
グが終了したら、出側サイドガイド235及びガイド用
竪ロール236a,236bについては幅方向外側に移
動させてこれらを圧延材1から退避させてもよい。
【0040】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、可逆式減厚圧延機202を用いる場合であっても、
上記第1の実施形態同様、装置の破損を防止しつつ板曲
がりの発生を抑制し、曲がりの少ない板材を製造するこ
とができる。また、出側竪ロール16を、出側サイドガ
イド235の減厚圧延機202に近い部分に設けたの
で、出側装置をコンパクトにまとめることができる効果
もある。
【0041】なお、上記第2の実施形態においては、図
7に示す正圧延時において、入側サイドガイド7を幅方
向中心側に移動させてガイド用竪ロール10a〜cで正
圧延中圧延材1を挾持したが、これに限られず、入側サ
イドガイド7及びガイド用竪ロール10a〜cは幅方向
外側に移動させてパスラインから退避させておいてもよ
い。この場合、入側竪ロール6及び出側竪ロール16の
みで圧延材1を挾持し拘束することとなるため、圧延後
の圧延材1に発生する曲がりが上記第2の実施形態より
も若干大きくなるが、出側に竪ロール16がない場合に
比べれば、この曲がりを極めて少なくすることができ
る。
【0042】また、上記第2の実施形態においては、進
退する出側竪ロール16を出側サイドガイド235に設
置したが、これに限られず、出側竪ロール16を出側サ
イドガイド235と別個独立して設けても良い。
【0043】さらに、上記第1及び第2の実施形態にお
いては、入側の竪ロール6で減幅圧延を行ったが、これ
に限られない。すなわち、圧延を行わず単に幅方向拘束
のみ行うようにしても良い。この場合、特に第2の実施
形態においては、入側の構成を、減厚圧延ロール202
U,202Lのロール軸に関して出側の構成と完全に対
称な配置とし、サイドガイドに、上流側から順に、ガイ
ド用竪ロール、ガイド用竪ロール、スイングアームにピ
ン支持され衝撃緩和手段を備えた竪ロールの順に配置し
ても良い。
【0044】また、上記第1及び第2の実施形態におい
ては、減厚圧延機を1台のみ設けたが、これに限られ
ず、複数台配置される場合にも適用でき、同様の効果を
得る。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、板材の幅方向への移動
を直接拘束するので、板材の曲がりの発生を抑制するこ
とができる。したがって、曲がりの少ない板材を製造す
ることができる。また、衝撃緩和手段で、出側拘束手段
が前記板材を噛み込む時の衝撃力を緩和するので、出側
拘束手段及びその周辺装置が破損するのを防止できる。
したがって、装置の健全性を維持し、信頼性を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による板曲がり拘束圧
延装置の全体構造を表す配置図である。
【図2】上・下減厚圧延ロールの左右の開度が異なる状
態を説明するための図である。
【図3】上・下減厚圧延ロールの前後における圧延材の
体積速度について説明するための図である。
【図4】圧延材が曲がる様子を説明するための図であ
る。
【図5】板曲がり抑制の原理を説明するための図であ
る。
【図6】減厚圧延機の上・下減厚圧延ロールが構成する
ばね系を説明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による板曲がり拘束圧
延装置の全体構造を表す配置図である。
【図8】逆圧延の場合の動作状態を示す図である。
【符号の説明】
1 圧延材(板材) 2 減厚圧延機 2L 下減厚圧延ロール 2U 上減厚圧延ロール 3 入側拘束手段 4 出側拘束手段 5 衝撃緩和手段 6 入側竪ロール 7 入側サイドガイド 9 軸受箱 10a〜c ガイド用竪ロール 11a〜c 軸受箱 16 出側竪ロール 17 軸受箱 19 スイングアーム 19a すくいガイド部(ガイド手段) 23 油圧アクチュエータ 23a ピストン 31 油圧チャンバー(圧力上昇抑制手段) 32 リリーフ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 正司 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材を減厚延伸する少なくとも1台の減厚
    圧延機と、該減厚圧延機の入側及び出側に配置され前記
    板材の幅方向の移動をそれぞれ拘束する入側拘束手段及
    び出側拘束手段とを備え、板曲がり拘束圧延を実施する
    際に前記入側及び出側拘束手段で前記板材の幅方向の移
    動を拘束し、該板材の曲がりを抑制する板曲がり拘束圧
    延装置において、 前記出側拘束手段が前記板材を噛み込む時の衝撃力を緩
    和する衝撃緩和手段を有することを特徴とする板曲がり
    拘束圧延装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の板曲がり拘束圧延装置にお
    いて、前記出側拘束手段は、前記板材の幅方向両端部に
    接する出側竪ロールを備えており、前記衝撃緩和手段
    は、該出側竪ロールが前記板材を噛み込む時の衝撃力を
    緩和する手段であることを特徴とする板曲がり拘束圧延
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の板曲がり拘束圧延装置にお
    いて、前記出側竪ロールの前記幅方向における位置決め
    を行うための油圧アクチュエータをさらに有し、かつ、
    前記衝撃緩和手段は、前記油圧アクチュエータに供給さ
    れている圧油の圧力が急上昇するのを抑制する圧力上昇
    抑制手段を備えていることを特徴とする板曲がり拘束圧
    延装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の板曲がり拘束圧延装置にお
    いて、前記出側竪ロールの前記幅方向における位置決め
    を行うための油圧アクチュエータをさらに有し、かつ、
    前記衝撃緩和手段は、前記油圧アクチュエータに供給さ
    れている圧油の圧力の最大値を規定するリリーフ弁を備
    えていることを特徴とする板曲がり拘束圧延装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の板曲がり拘束圧延装置にお
    いて、前記出側竪ロールより前記減厚圧延機側に設けら
    れ、前記板材を前記出側竪ロールへと導くガイド手段を
    さらに有することを特徴とする板曲がり拘束圧延装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の板曲がり拘束圧延装置にお
    いて、前記入側拘束手段は、前記板材の幅方向両端部に
    接する入側竪ロールと、この入側竪ロールよりパスライ
    ン上流側に設けられ前記板材の幅方向に進退可能な入側
    サイドガイドとを備えており、かつ前記出側拘束手段
    は、前記出側竪ロールよりパスライン下流側に設けられ
    前記板材の幅方向に進退可能な出側サイドガイドをさら
    に備えていることを特徴とする板曲がり拘束圧延装置。
  7. 【請求項7】板材を減厚延伸する少なくとも1台の減厚
    圧延機の入側及び出側に前記板材の幅方向の移動をそれ
    ぞれ拘束する入側拘束手段及び出側拘束手段を配置し、
    板曲がり修正圧延を実施する際に前記入側及び出側拘束
    手段で前記板材の幅方向の移動を拘束し、該板材の曲が
    りを抑制する板曲がり拘束圧延方法において、 板曲がり拘束圧延を開始する前に、予め前記出側拘束手
    段を、前記板材を拘束する所定の幅方向位置に配置して
    おき、 板曲がり拘束圧延を開始した後には、前記出側拘束手段
    が前記板材を噛み込む時の衝撃力を衝撃緩和手段で緩和
    することを特徴とする板曲がり拘束圧延方法。
JP9333957A 1997-12-04 1997-12-04 板曲がり拘束圧延装置及び板曲がり拘束圧延方法 Withdrawn JPH11169932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104226760A (zh) * 2014-09-24 2014-12-24 浙江伟联科技有限公司 一种压皱式滚弯机
CN104302414A (zh) * 2012-05-21 2015-01-21 西门子公司 用于轧钢机的侧面导向件

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CN104302414A (zh) * 2012-05-21 2015-01-21 西门子公司 用于轧钢机的侧面导向件
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