JPH1116984A - 半導体ウェハ搬送システム - Google Patents

半導体ウェハ搬送システム

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JPH1116984A
JPH1116984A JP17162497A JP17162497A JPH1116984A JP H1116984 A JPH1116984 A JP H1116984A JP 17162497 A JP17162497 A JP 17162497A JP 17162497 A JP17162497 A JP 17162497A JP H1116984 A JPH1116984 A JP H1116984A
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JP
Japan
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route
semiconductor wafer
main line
stocker
wafer transfer
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Application number
JP17162497A
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English (en)
Inventor
Shigeru Kurauchi
繁 倉内
Shigeo Numata
成夫 沼田
Michiyuki Shimizu
道行 清水
Tsutomu Okabe
勉 岡部
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】先行搬送車の移載作業による後続搬送車の停滞
状態をなくし、全体の稼動率を向上できる搬送システム
を提供する。 【解決手段】ストッカ1,2,3,4…と、搬送軌道6
を走行する多数の搬送車8A,8Bと、閉ループを形成
するメインルート5と、このメインルート5から分岐し
対応するストッカ1の近傍を通って再びメインルート5
に合流する引き込みルート9と、メインルート5を直進
する方向か若しくはメインルート5から引き込みルート
9に進入する方向へ択一的に進路を切り替え可能なポイ
ンター10と、メインルート5を直進する方向か若しく
は引き込みルート9からメインルート5に進出する方向
へ択一的に進路を切り替え可能なポインター11とを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体処理工程間
で半導体ウェハを搬送するための半導体ウェハ搬送シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体の製造の際には、例えば
ウェハの洗浄→成膜→フォトレジスト膜生成・エッチン
グ→レジスト膜除去・洗浄といった一連の基本的な処理
工程を、何度も繰り返すことにより行われる。これら各
処理工程の間は、ウェハの搬送を行う搬送システムによ
って連絡されている。この搬送システムは、各処理工程
毎に設けられウェハの一時保管をそれぞれ行うストッカ
群と、各ストッカ群の間を連絡する搬送ルートと、この
搬送ルートを走行する多数の搬送車とを有している。そ
して、1つの処理工程が終了したウェハはその工程に対
応するストッカ群に移載されて一時保管された後、さら
にそのストッカ群から搬送車に移載されて次の処理工程
のストッカ群へと搬送される。そして、そのストッカ群
から対応する処理工程へと移載されて所定の処理が行わ
れる。ここで上記したように、これら処理工程は何度も
同じ順に繰り返されるため、通常、このウェハ搬送シス
テムの搬送ルートは閉ループを構成するようになってい
る。そのような閉ループを備えたウェハ搬送システムの
公知技術としては、例えば特開昭62−96837号公
報がある。
【0003】この公知技術においては、1フロアー内に
配置された複数の処理工程間を搬送する搬送システムに
おいて、搬送ルートを複数個の閉ループに分割した構造
としかつ各ループごとの多制御運転化とすることによ
り、搬送車運用の効率化を図るとともにトラブル発生時
の停止範囲を分散化し、システム全体の稼働率低下を防
止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術は、1つのループ内において多数の搬送車がいか
に効率良くウェハを搬送できるかについて配慮されてい
ない。すなわち、上述したように、通常、1つの処理工
程ごとに対応するストッカが複数個配置されて1つのス
トッカ群を構成している。そして、1つのストッカ群に
多数の搬送車が次々に走行してくるときに、先行してい
る搬送車がウェハを移載するストッカよりも、後続の搬
送車がウェハを移載するストッカのほうが、搬送ルート
前方側にある場合が起こり得る。このような場合、先行
搬送車がウェハを移載している間、後続搬送車は移載を
行うことができずにその後方で待たされて停滞すること
になる。このような現象は、各処理工程のストッカ群に
おいて頻発し得るため、搬送システム全体の稼働率向上
の妨げとなる。
【0005】本発明の目的は、先行搬送車の移載作業に
よる後続搬送車の停滞状態をなくし、全体の稼動率を向
上できる搬送システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、半導体処
理工程に対応して設けられ、半導体ウェハの一時保管を
それぞれ行う複数のストッカと、閉ループを形成する1
つの本線を含む搬送軌道と、前記半導体ウェハを搭載し
前記搬送軌道を走行する複数の搬送車とを有し、前記複
数のストッカ間で前記半導体ウェハの搬送を行う半導体
ウェハ搬送システムにおいて、前記搬送軌道に、前記本
線から分岐し対応する前記ストッカの近傍を通って再び
前記本線に合流する側線を設け、前記本線から前記側線
が分岐する位置に、前記本線を直進する方向か若しくは
前記本線から前記側線に進入する方向へ択一的に進路を
切り替え可能な分岐用切替手段を設け、前記側線が前記
本線に合流する位置に、前記本線を直進する方向か若し
くは前記側線から前記本線に進出する方向へ択一的に進
路を切り替え可能な合流用切替手段を設ける。まず、本
線上を進行してきた先行搬送車がストッカへ(又はスト
ッカから)移載を行う場合、分岐用切替手段を本線から
側線に進入する方向へ切り替え、この先行搬送車を側線
に導き、ストッカ近傍の位置に停止させてウェハ移載を
行う。ここで、この移載中に後続の搬送車が本線上を進
行してきて、しかもこの後続搬送車がもっと先のストッ
カで移載を行いたい場合は、分岐用切替手段を本線を直
進する方向へ再び切り替える。これにより、後続搬送車
は先行搬送車に邪魔されることなく本線上をそのまま進
行して先行搬送車を追い越し、直ちに目的とするストッ
カへと向かうことができる。このようにして後続搬送車
が追い越していった後、合流用切替手段を側線から本線
に進出する方向へ切り替え、移載が終了した先行搬送車
を出発させて側線から本線へと進出させることができ
る。このように、先行搬送車が移載中であっても本線が
支障されず直進ルートを確保できるので、従来のような
後続搬送車の停滞状態をなくすことができる。したがっ
て、全体の稼動率を向上することができる。
【0007】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記搬送車の行先に応じて前記分岐用切替手段及び合流
用切替手段の切り替え動作を制御する制御手段を設け
る。
【0008】(3)上記(2)において、また好ましく
は、前記搬送車の行先を検出し、対応する検出信号を前
記制御手段に入力する行先検出手段を設ける。
【0009】(4)上記(2)において、さらに好まし
くは、前記搬送車が前記分岐用切替手段又は前記合流用
切替手段を通過したことを検出し、対応する信号を前記
制御手段に入力する通過検出手段を設ける。
【0010】(5)上記(1)において、また好ましく
は、前記ストッカは、前記側線に略沿った軌道方向及び
上下方向に移動可能なクレーンと、このクレーンの前記
軌道方向に対し直角な幅方向両側にそれぞれ設けられ半
導体ウェハを載置する保管棚とを備えており、前記側線
は、前記幅方向一の側の保管棚の一部を切り欠いた領域
に敷設されている。幅方向一の側の保管棚が一部切り欠
かれ、その切り欠いた領域に側線が敷設されていること
により、本線のみがある従来構造に対し、側線を追加設
置するためのスペースは特に不要となる。したがって、
搬送軌道やストッカの設置スペースに制限がある場合で
あっても、容易に従来構造からの改良を実施することが
できる。また例えば、保管棚をクレーンの前まで切り欠
き、側線の目の前にクレーンを移動可能な構造とすれ
ば、クレーンと搬送車とで直接半導体ウェハの移載を行
うことができる。これにより、通常、搬送車から移載機
で保管棚に移載し、さらに保管棚からクレーンで処理工
程側に移載していた従来構造に比べて、移載機を省略す
ることができるので、コストダウンを図ることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。本実施形態による搬送システム
の概略配置を示すレイアウト図を図1に示す。図1にお
いて、本実施形態による搬送システムは、概略的に言う
と、半導体処理工程に対応して設けられ、半導体ウェハ
の一時保管をそれぞれ行う複数のストッカ1,2,3,
4…と、閉ループを形成する1つの本線(メインルー
ト)5を含む搬送軌道6と、半導体ウェハを搭載しこの
搬送軌道6を走行する多数の搬送車8A,8B,…(図
では2台のみを示す)とを有し、複数のストッカ1,
2,3,4…間で半導体ウェハの搬送を行うようになっ
ている。
【0012】搬送軌道6は、各半導体処理工程に割り当
てられたストッカ群相互間でウェハ搬送を行うための主
たるルートを形成する上記メインルート5のほかに、メ
インルート5から分岐し対応するストッカ1の近傍を通
って再びメインルート5に合流する側線(引き込みルー
ト)9を備えている。またメインルート5から引き込み
ルート9が分岐する位置には、メインルート5を直進す
る方向か若しくはメインルート5から引き込みルート9
に進入する方向へ択一的に進路を切り替え可能な分岐用
切替手段としてのポインター10が設けられており、引
き込みルート9がメインルート5に合流する位置には、
メインルート5を直進する方向か若しくは引き込みルー
ト9からメインルート5に進出する方向へ択一的に進路
を切り替え可能な合流用切替手段としてのポインター1
1が設けられている。
【0013】メインルート5のポインター10より手前
側位置近傍には、搬送車8の行先を検出する行先検出手
段としての光伝装置12が設けられている。また、引き
込みルート9のポインター10より前方側位置近傍及び
メインルート5のポインター11より前方側位置近傍に
は、ポインター10及びポインター11を通過したこと
を検出する通過検出手段としての光伝装置13,14が
それぞれ設けられている。これら光伝装置12,13,
14は、この種の装置として公知のもの(例えば赤外線
等を用いた光空間伝送装置)であり、非接触で信号の送
・受信ができるようになっている。これらからの検出信
号は、制御手段としての搬送コントローラ15に入力さ
れる。この搬送コントローラ15に係わる信号の流れを
表す図を図2に示す。この図2に示すように、搬送コン
トローラ15は、これら入力に応じてポインター10,
11の切り替え動作を制御する制御信号を出力し、ポイ
ンター10,11はこの制御信号に応じて位置が切り換
わるようになっている。
【0014】ここで、ストッカ1の概略断面構造を表す
鉛直断面図を図3に示す。図3において、ストッカ1
は、引き込みルート9に略沿った軌道方向及び上下方向
に移動可能なクレーン16と、このクレーン16の軌道
方向に対し直角な幅方向(図示左右方向)両側にそれぞ
れ設けられ半導体ウェハを載置する保管棚17,18と
を備えている。そして、引き込みルート9は、幅方向一
の側(図3中左側)の保管棚18の上部をクレーン16
の前まで切り欠いた領域にオーバーハングするように敷
設されており、引き込みルート9の目の前にクレーン1
6が移動可能な構造となっている。また図示のように、
メインルート5及び引き込みルート9は、クリーンルー
ムの天井位置近傍に配置されている。なおこのストッカ
1は、前述した図2に示されるように搬送コントローラ
15と電気的に接続され、搬送コントローラ15からの
制御信号に応じてクレーン16が移載動作を行うように
なっている。
【0015】図1に戻り、前述した光伝装置12〜14
のほかに、引き込みルート9のストッカ1位置近傍には
移載のために搬送車8が停止したときにおける通信用の
光伝装置19a,19b,…が設けられており、引き込
みルート9の光伝装置19aよりやや前方には前述した
光伝装置13,14と同様に搬送車8が通過したことを
検出するための光伝装置20が設けられており、さらに
メインルート5のポインター11より手前側の広範囲に
おける搬送車8の不在を検出するための光伝装置22が
設けられている。これら光伝装置19a,19b,…,
20,22は、前述した光伝装置12,13,14と同
様に非接触での送・受信が可能であり、前述した図2に
示されるように、それぞれ搬送コントローラ15と電気
的に接続されている。光伝装置19a,19b…は搬送
車8がこれを介して搬送コントローラ15と相互に通信
可能であり、また光伝装置20,22は、その検出信号
が搬送コントローラ15に入力されるようになってい
る。また、引き込みルート9の光伝装置19a,19
b,…よりも手前側には、移載のために搬送車8が停止
する位置を位置決めするための位置情報を与えるストラ
イカ21が設けられている。
【0016】なお、以上、ストッカ1に関し、メインル
ート5、引き込みルート9、及びポインター10,11
等の構成や、光伝装置12〜14,19,20,22等
との信号の授受を説明したが、他のストッカ2,3,4
…についても、図示は省略するが、同様の構成が設けら
れておりかつ同様の信号の授受が行われる。またこのと
き、搬送コントローラ15についてはすべてのストッカ
1,2,3,4…に関して1つのコントローラとして共
通化してもよい。
【0017】ここで、搬送車8の詳細機能を図4を用い
て説明する。図4は、搬送車8の詳細機能構造を表すブ
ロック図であり、搬送車8は、光伝装置12,19及び
ストライカ21並びにポインター10,11(後述)と
通信可能な通信手段8aと、ストライカ21との通信結
果に基づき自らの現在走行位置を検出する位置検出手段
8bと、走行用の車輪を駆動する駆動手段8cと、これ
ら通信手段8a、位置検出手段8b、及び駆動手段8c
を必要に応じ互いに関連づけて制御する制御手段8dと
を備えている。
【0018】次に、上記構成における動作及び作用を、
ストッカ1、ポインター10,11、搬送コントローラ
15、及び搬送車8の動作フローである図5を用いて、
先行搬送車8Aがストッカ1と移載を行っている最中に
後続搬送車8Bが追い越す場合を例にとって説明する。
まず、先行搬送車8Aが本線5上を進行してきて光伝装
置12の位置まで来ると(ステップ101)、先行搬送
車8Aは通信手段8aを介して光伝装置12と通信を行
い、行先がストッカ1であることを報告する(ステップ
102)。この報告は、光伝装置12によって搬送コン
トローラ15に伝達される。これに応じて、搬送コント
ローラ15は、先行搬送車8Aの進行方向前方に位置す
るポインター10に対し、引き込みルート9側に切り替
える指示信号を出力する(ステップ201)。これに応
じて、メインルート5直進方向で待機していたポインタ
ー10は、メインルート5から引き込みルート9に進入
する方向へ切り替わる(ステップ301)。これによ
り、先行搬送車8Aはメインルート5から引き込みルー
ト9に導かれる。なおこのとき、特に図示しないが、ポ
インター10には、自らの切り替え位置がメインルート
5直進方向であることを検出する正位検出手段と、自ら
の切り替え位置がメインルート5から引き込みルート9
に進入する方向であることを検出する反位検出手段と、
この正位・反位検出手段の検出結果に応じて搬送コント
ローラ15を介さず搬送車8に制御信号を出力するロー
カルな通信手段とが設けられている。そして、ポインタ
ー10の切り替わりが終了する前に、万一搬送車8がポ
インター10直前位置に到達した場合には、その直前位
置で搬送車8を一旦停車させ、これによって搬送車8の
脱線事故を未然に防止するようになっている。これを図
6によって説明する。図6(a)、図6(b)、図6
(c)はそれぞれ、正位検出手段の検出信号(ONが検
出、OFFが非検出を表す)、反位検出手段の検出信号
(ONが検出、OFFが非検出を表す)、通信手段から
の制御信号(ONが進行、OFFが停止を表す)を表し
ている。これら図6(a)〜(c)に表されるように、
図6(c)に示す制御信号は、図6(a)及び図6
(b)に示す検出信号の論理和をとった形となってお
り、ポインター10が、メインルート5直進方向、ある
いは、メインルート5から引き込みルート9に進入する
方向のいずれかに切り替わっている状態であれば、ポイ
ンター10の通信手段からの制御信号がONになる。こ
の制御信号は、搬送車8の通信手段8a(図4参照)を
介して制御手段8dに入力され、これに応じて駆動手段
8cが制御され、搬送車8は引き続き進行する。一方、
ポインター10がまだどちらの位置にも切り替わってい
ない、切り替わり途中の状態である場合には、ポインタ
ー10の通信手段からの制御信号がOFFになる。これ
により、同様にして搬送車8の駆動手段8cが制御さ
れ、搬送車8が停止するようになっている。なお、図6
(a)〜(c)に示した制御は、搬送車8を脱線させな
いことを主眼としているため、本来の目的方向と反対側
に切り替わっていた場合には、搬送車8は停止せず反対
方向にそのまま進むことになる。しかしながら、この種
の搬送システムにおいては、種々の処理工程途中にある
半導体ウェハを搭載した多数の搬送車8が続々と進行し
てくるため、これらを停滞させることなく通過させるこ
とが最も重要である。したがって、仮に1つの搬送車8
が間違った方向に進行していったとしても、閉ループを
もう1周して再び戻ってくれば足り、特に問題はない。
しかし、この間違った方向へ進むのも防止したい場合に
は、正位検出手段及び反位検出手段からの検出信号をそ
のまま搬送車8の通信手段8aを介して制御手段8dに
入力し、行先と合致した方向に切り替えられている場合
のみ進行を継続するようにすればよい。
【0019】図5に戻り、先行搬送車8Aがポインター
10を通過して引き込みルート9に進入して光伝装置1
3の位置を通過すると(ステップ103)、このことが
光伝装置13で検出され、この検出信号が搬送コントロ
ーラ15に入力される。搬送コントローラ15は、この
入力によって先行搬送車8Aがポインター10を通過し
たことを確認し、ポインター10に対し、再度メインル
ート5側に切り替える指示信号を出力する(ステップ2
02)。これに応じ、メインルート5から引き込みルー
ト9に進入する方向に切り替わっていたポインター10
が、メインルート5を直進する方向に復位する(ステッ
プ302)。なお、ポインター10はこの後、この復位
した状態で待機する。
【0020】このとき、先行搬送車8Aはさらに引き込
みルート9上を進み、ストライカ21の位置まで来る
と、通信手段8aによってストライカ21と通信を行
い、位置情報(例えばストライカ21から移載位置まで
の距離)を入力する。この位置情報は位置検出手段8b
に入力され、位置検出手段8bはこの位置情報に基づ
き、先行搬送車8A自体の位置検出を開始する。この位
置検出手段8bの位置検出に応じて制御手段8dが駆動
手段8cを制御し、これによって先行搬送車8Aは、移
載を行うストッカ1前の所定位置まで移動して停止する
(ステップ104)。その後、先行搬送車8Aは通信手
段8aを介し、その停止位置に対応する光伝装置19に
停止したことを報告する(ステップ105)。この報告
は、光伝装置19によって搬送コントローラ15に伝達
され、搬送コントローラ15はストッカ1に移載開始を
指示する(ステップ203)。これにより、ストッカ1
のクレーン16が動作を開始し(ステップ401)、先
行搬送車8Aに搭載されていた半導体ウェハを保管棚1
7,18に載せかえる(又は保管棚17,18に保管さ
れていた半導体ウェハを先行搬送車8Aに載せる)作業
を実行する。
【0021】ここで、この先行搬送車8Aの移載中に後
続搬送車8Bがメインルート5上を進行してきて、しか
もこの後続搬送車8Bの行先がもっと先のストッカ(例
えばストッカ2)であるとする。この場合、後続搬送車
8Bが光伝装置12の位置まで来ると(ステップ50
1)、上記ステップ102と同様に光伝装置12と通信
を行って行先がストッカ2であることを報告し(ステッ
プ502)、この報告は搬送コントローラ15に入力さ
れる。ここで搬送コントローラ15は、ステップ202
で既にポインター10をメインルート5直進方向に切り
替えていることから、特にポインター10に対して切り
替え指示信号は出力しない。そして後続搬送車8Bはさ
らに進み、ポインター11の手前側における広範囲に配
置された光伝装置22の位置を通過すると、このことが
光伝装置22で検出され(ステップ503)、この検出
信号が搬送コントローラ15に入力される。搬送コント
ローラ15はこれによって後続搬送車8Bが順調にメイ
ンルート5上を進行していることを確認する。このと
き、この後続搬送車8Bの前方にあるポインター11
は、後述するように、基本的にメインルート5直進方向
で待機している状態であることから、搬送コントローラ
5は特にポインター11に対して切り替え指示信号は出
力しない。そして、後続搬送車8Bはさらに進み、直進
方向となっているポインター11をそのまま通過して進
行する。このようにして、後続搬送車8Bは先行搬送車
8Aに邪魔されることなくメインルート5上をそのまま
進行して先行搬送車8Aを追い越し、直ちに目的とする
ストッカ2へと向かうことができる(ステップ50
4)。
【0022】以上のようにして後続搬送車8Bがメイン
ルート5上を通過中(あるいは通過してしまった後)に
先行搬送車8Aの移載が完了したら、ストッカ1は搬送
コントローラ15に移載完了を報告する(ステップ40
2)。これに応じて、搬送コントローラ15は、光伝装
置19に先行搬送車8Aの出発指示信号を出力する(2
04)。この指示信号は、光伝装置19によって通信手
段8aを介し先行搬送車8Aに伝達され、先行搬送車8
Aは停止位置から出発する。そして、先行搬送車8Aが
進行して光伝装置20の位置を通過すると(ステップ1
06)、このことが光伝装置20で検出され、この検出
信号が搬送コントローラ15に入力される。搬送コント
ローラ15は、これに応じて、先行搬送車8Aのメイン
ルート5への進入ルートを確保するために、光伝装置2
2で他の搬送車8の存在が検出されているかどうかを確
認し、これによってメインルート5を通過中の搬送車8
の不在を確認する(ステップ205)。この場合、前述
したように、ステップ503で後続搬送車8Bが既に光
伝装置22を通過したことが報告されているため、その
不在がこれによって確認される。
【0023】その後、搬送コントローラ15は、先行搬
送車8Aの進行方向前方に位置するポインター11に対
し、引き込みルート9側に切り替える指示信号を出力す
る(ステップ206)。これに応じて、メインルート5
直進方向で待機していたポインター11は、引き込みル
ート9からメインルート5に進出する方向に切り替わる
(ステップ601)。これにより、先行搬送車8Aは引
き込みルート9からメインルート5へと導かれる。なお
このとき、ポインター11には、前述したポインター1
0と同様のローカルな通信及び制御を行う機能が併設さ
れており、ポインター11の切り替わりが終了する前
に、万一搬送車8がポインター11直前位置に到達した
場合には、その直前位置で搬送車8を一旦停車させ、こ
れによって搬送車8の脱線事故を未然に防止するように
なっている。
【0024】そして、先行搬送車8Aがポインター11
を通過してメインルート5に再度進出し光伝装置14の
位置を通過すると(ステップ107)、このことが光伝
装置14で検出され、この検出信号が搬送コントローラ
15に入力される。搬送コントローラ15は、この入力
によって先行搬送車8Aがポインター11を通過したこ
とを確認し、ポインター11に対し、再度メインルート
5側に切り替える指示信号を出力する(ステップ20
7)。これに応じ、引き込みルート9からメインルート
5に進出する方向に切り替わっていたポインター11
が、メインルート5を直進する方向に復位し(ステップ
602)、待機状態となる。
【0025】なお、以上において、ポインター10及び
11は、いずれもメインルート5の直進方向で待機し、
必要に応じて引き込みルート9側に切り替わるように制
御したが、これに限られない。すなわち、少なくとも一
方については、引き込みルート9側で待機し、必要に応
じてメインルート5側に切り替わるように制御してもよ
い。以上説明したように、本実施形態によれば、先行搬
送車8Aがストッカ1で移載中であってもメインルート
5が支障されず直進ルートを確保できるので、従来のよ
うな後続搬送車8Bの停滞状態をなくすことができる。
したがって、全体の稼動率を向上することができる。ま
た、ストッカ1において、幅方向一の側の保管棚18が
一部切り欠かれ、その切り欠いた領域に引き込みルート
9が敷設されていることにより、メインルート5のみが
ある従来構造に対し引き込みルート9を追加設置するた
めのスペースは特に不要である。ここで、ストッカ1と
これに向かい合うストッカ4との距離はフロアの通路幅
によって決定されるのが通常であり、この場合搬送軌道
6やストッカ1の設置スペースに制限があるため、引き
込みルート9の設置によって搬送軌道6が半導体処理工
程エリアにはみ出す場合には、引き込みルート9の設置
自体が困難となる。しかしながら、上記したような構造
とすることにより、引き込みルート9設置のための新た
なスペースは不要であることから、このような場合であ
っても容易に従来構造からの改良を実施することができ
る。さらにこのとき、ストッカ1は、クレーン16の目
の前に引き込みルート9が敷設された構造となってお
り、クレーン16と搬送車8とで直接半導体ウェハの移
載を行うことができる。これにより、通常、搬送車から
移載機で保管棚に移載し、さらに保管棚からクレーンで
処理工程側に移載していた従来構造に比べて、移載機を
省略することができるので、コストダウンを図ることが
できる。またこのようにクレーン16と搬送車8とで直
接半導体ウェハの移載が可能となるので、ストッカ1で
移載を行う搬送車8が多数続行してきた場合には、スト
ッカ1前の引き込みルート9にこれらを並べて停止さ
せ、各停止位置に対応する光伝装置19a,19b,…
を用いつつ、その停止状態のまま、1つのクレーン16
で移載を行うことができる。したがって、固定式の移載
機を用いる結果ある1箇所でしか移載ができなかった従
来構造のように、1つの搬送車の移載完了ごとに搬送車
を順次前方へ移動する必要がなくなり、移載作業の効率
が向上する。
【0026】なお、上記はストッカ1の構造及び移載並
びにその間の追い越しによる作用効果ついて説明した
が、他のストッカにおいても同様の作用効果を得られる
ことはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、先行搬送車が移載中で
あっても本線が支障されず直進ルートを確保できるの
で、従来のような後続搬送車の停滞状態をなくすことが
できる。したがって、全体の稼動率を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による搬送システムの概略
配置を示すレイアウト図である。
【図2】搬送コントローラに係わる信号の流れを表す図
である。
【図3】ストッカの概略断面構造を表す鉛直断面図であ
る。
【図4】搬送車の詳細機能構造を表すブロック図であ
る。
【図5】ストッカ、ポインター、搬送コントローラ、及
び搬送車の動作フローである。
【図6】正位検出手段の検出信号、反位検出手段の検出
信号、通信手段からの制御信号を表す図である。
【符号の説明】
1〜4 ストッカ 5 メインルート(本線) 6 搬送軌道 8A,B 搬送車 9 引き込みルート(側線) 10 ポインター(分岐用切替手段) 11 ポインター(合流用切替手段) 12 光伝装置(行先検出手段) 13,14 光伝装置(通過検出手段) 16 クレーン 17,18 保管棚
フロントページの続き (72)発明者 岡部 勉 東京都小平市上水本町五丁目20番地1号 株式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体処理工程に対応して設けられ、半導
    体ウェハの一時保管をそれぞれ行う複数のストッカと、
    閉ループを形成する1つの本線を含む搬送軌道と、前記
    半導体ウェハを搭載し前記搬送軌道を走行する複数の搬
    送車とを有し、前記複数のストッカ間で前記半導体ウェ
    ハの搬送を行う半導体ウェハ搬送システムにおいて、 前記搬送軌道に、前記本線から分岐し対応する前記スト
    ッカの近傍を通って再び前記本線に合流する側線を設
    け、 前記本線から前記側線が分岐する位置に、前記本線を直
    進する方向か若しくは前記本線から前記側線に進入する
    方向へ択一的に進路を切り替え可能な分岐用切替手段を
    設け、 前記側線が前記本線に合流する位置に、前記本線を直進
    する方向か若しくは前記側線から前記本線に進出する方
    向へ択一的に進路を切り替え可能な合流用切替手段を設
    けたことを特徴とする半導体ウェハ搬送システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体ウェハ搬送システム
    において、前記搬送車の行先に応じて前記分岐用切替手
    段及び合流用切替手段の切り替え動作を制御する制御手
    段を設けたことを特徴とする半導体ウェハ搬送システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の半導体ウェハ搬送システム
    において、前記搬送車の行先を検出し、対応する検出信
    号を前記制御手段に入力する行先検出手段を設けたこと
    を特徴とする半導体ウェハ搬送システム。
  4. 【請求項4】請求項2記載の半導体ウェハ搬送システム
    において、前記搬送車が前記分岐用切替手段又は前記合
    流用切替手段を通過したことを検出し、対応する信号を
    前記制御手段に入力する通過検出手段を設けたことを特
    徴とする半導体ウェハ搬送システム。
  5. 【請求項5】請求項1記載の半導体ウェハ搬送システム
    において、前記ストッカは、前記側線に略沿った軌道方
    向及び上下方向に移動可能なクレーンと、このクレーン
    の前記軌道方向に対し直角な幅方向両側にそれぞれ設け
    られ半導体ウェハを載置する保管棚とを備えており、前
    記側線は、前記幅方向一の側の保管棚の一部を切り欠い
    た領域に敷設されていることを特徴とする半導体ウェハ
    搬送システム。
JP17162497A 1997-06-27 1997-06-27 半導体ウェハ搬送システム Pending JPH1116984A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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