JPH11168636A - 画像処理装置、画像処理方法および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および記録媒体

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JPH11168636A
JPH11168636A JP9331939A JP33193997A JPH11168636A JP H11168636 A JPH11168636 A JP H11168636A JP 9331939 A JP9331939 A JP 9331939A JP 33193997 A JP33193997 A JP 33193997A JP H11168636 A JPH11168636 A JP H11168636A
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image
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data
density data
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JP9331939A
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English (en)
Inventor
Naoki Takaoka
直樹 高岡
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透過型原稿画像を反射型原稿に焼付けるとき
の濃度補正や色補正等の色調整を失敗した反射型原稿画
像について修正する際に、簡単な操作でユーザが所望の
出力画像を得ることの可能な画像処理装置、画像処理方
法および記録媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 反射型原稿画像について読み取った入力
画像データを、反射型原稿画像濃度に対応する第1濃度
データ(反射プリント濃度データ)eに変換した後、透
過型原稿画像濃度に対応する第2濃度データ(透過フィ
ルム濃度データ)hに変換してから、色調整処理部10
7によって濃度補正、色補正およびガンマ変換等の色調
整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料に焼付け
られた反射型原稿画像を画像入力手段によって読み取っ
た入力画像データを出力記録メディアへ出力するときの
濃度データに変換して、該出力記録メディアへデジタル
露光して画像を得る画像処理装置、画像処理方法および
その画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプ
ログラムとして記録したコンピュータにより読み取り可
能な記録媒体に係り、特に、透過型原稿画像を反射型原
稿に焼付けるときの濃度補正や色補正等の色調整を失敗
した反射型原稿画像について修正する際に、簡単な操作
でユーザが所望の出力画像を得ることの可能な画像処理
装置、画像処理方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銀塩写真技術における露光系で
は、一般にアナログ露光(面露光)によってプリントが
行われている。すなわち、現像済みのネガフィルムを所
定の焼付位置に位置決めして、白色光源(ハロゲンラン
プ等)からの光を照射し、ネガフィルムからの透過画像
を印画紙に結像して露光するものである。このような面
露光系ではネガフィルムに記録された原稿画像を忠実に
再現することができる。
【0003】ところで、近年、原稿画像をデジタルデー
タに変換し、所定の画像処理を施し、感光材料へ露光し
て画像を得る、いわゆるデジタルプリンタの技術が進歩
しており、銀塩写真とほぼ同等の画像を作成することが
できるようになっている。
【0004】このようなデジタル露光では、原稿画像を
スキャナ等の画像入力手段で読取り、プリントしようと
するペーパーの分光感度特性に合わせて読み取った各色
の画像濃度信号を濃度データに変換し、例えば半導体レ
ーザビームを走査することによって記録している。この
ように、原稿画像をデジタル化することにより、様々な
付随的処理、例えば、サイズ変更や文字入力等を簡単に
行うことが可能となり、写真分野の発展に寄与すること
が可能である。
【0005】また、画像入力手段によって原稿画像を読
取り、この読み取った画像データを、感光材料へプリン
トするときの濃度データに変換して、該感光材料へデジ
タル露光して画像を得る場合、画像データから感光材料
へプリントするときの濃度データへの変換処理時には、
面露光系で原稿画像を感光材料へ焼付けたときのプリン
ト画像に影響を及ぼす、例えば画像入力手段の特性・原
稿種・感光材料種・露光量特性を含むプリント仕上がり
特性等々のそれぞれの組み合わせで決定される色再現パ
ラメータに基づいて、画像データを補正するようにして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のデジタル露
光では、ネガフィルムからプリントを行うときには露光
補正を行い、その結果、適切な色再現の反射プリントが
得られるようになっている。しかし、検定ミスや検定マ
ンとユーザとの好みの違いなどで、ユーザの好みでない
反射プリントとなってしまう場合もある。このことは、
リバーサルフィルムについても同様である。
【0007】つまり、満足している反射プリントを入力
原稿として画像入力手段によって画像を読み取り出力記
録メディアへ出力するときには、入出力が同一となるデ
ッドコピーを得るような画像処理を行えば、満足する出
力画像を得ることができるが、不満足な反射プリントを
入力原稿とする場合には、デッドコピーを得る画像処理
を行う前に、濃度補正や色補正等の色調整を行わなけれ
ば満足する出力画像を得ることはできない。
【0008】このときの濃度補正や色補正等の色調整
は、高濃度領域、中濃度領域および低濃度領域で補正量
が異なることが多い。したがって、色調整の操作は、ト
ーンカーブやレベル補正において、高濃度領域、中濃度
領域および低濃度領域を意識しながら、低濃度領域の色
を合わせ、次に中間濃度領域の色を合わせ、最後に高濃
度領域の色を合わせるという具合に行われることとな
り、色調整に時間がかかるという事情があった。
【0009】本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされ
たものであって、透過型原稿画像を反射型原稿に焼付け
るときの濃度補正や色補正等の色調整を失敗した反射型
原稿画像について修正する際に、簡単な操作でユーザが
所望の出力画像を得ることの可能な画像処理装置、画像
処理方法および記録媒体を提供することを目的としてい
る。
【0010】より具体的に、本発明の目的は、ユーザに
濃度領域を意識させることなく、ハイライトからシャド
ーに至るまで同一の補正量をユーザに入力させて、手軽
にユーザが満足する出力画像を得ることの可能な画像処
理装置、画像処理方法および記録媒体を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る画像処理装置は、感光材料
に焼付けられた反射型原稿画像を読み取る画像入力手段
と、前記画像入力手段により入力した画像データを、前
記画像入力手段および前記反射型原稿画像の特性に応じ
たパラメータに基づいて、反射型原稿画像濃度に対応す
る第1濃度データに変換する第1画像処理手段と、反射
型原稿種および透過型原稿種に基づいて、前記第1濃度
データを透過型原稿画像濃度に対応する第2濃度データ
に変換する第1変換パラメータ、並びに、前記第2濃度
データを反射型原稿画像濃度に対応する第3濃度データ
に変換する第2変換パラメータを設定する変換パラメー
タ設定手段と、前記第1濃度データを前記第1変換パラ
メータに基づき前記第2濃度データに変換する第1変換
処理手段と、前記第2濃度データについて、所定の色調
整パラメータに基づいて色調整を行う色調整処理手段
と、前記色調整後の第2濃度データを前記第2変換パラ
メータに基づき前記第3濃度データに変換する第2変換
処理手段と、前記第3濃度データを、デジタル露光を行
う出力記録メディアの特性、露光量特性を含む出力仕上
がり特性に応じたパラメータに基づいて、前記出力記録
メディアおよび前記出力記録メディアへ出力するかまた
は表示出力する画像出力手段の種別に依存した出力画像
データに変換する第2画像処理手段とを具備するもので
ある。
【0012】また、請求項2に係る画像処理装置は、請
求項1に記載の画像処理装置において、反射型原稿種お
よび透過型原稿種に応じた前記第1変換パラメータおよ
び前記第2変換パラメータを保持する記憶手段を具備
し、前記変換パラメータ設定手段は、前記記憶手段に保
持されている前記第1変換パラメータおよび前記第2変
換パラメータから選択設定するものである。
【0013】また、請求項3に係る画像処理装置は、請
求項1または2に記載の画像処理装置において、前記第
2濃度データについて、濃度補正、色補正およびガンマ
変換等の色調整に関連した色調整パラメータを設定する
色調整パラメータ設定手段を具備し、前記色調整処理手
段は、前記色調整パラメータ設定手段により設定された
色調整パラメータに基づいて色調整を行うものである。
【0014】また、請求項4に係る画像処理方法は、画
像入力手段によって感光材料に焼付けられた反射型原稿
画像を読み取った入力画像データを出力記録メディアへ
出力するときの濃度データに変換して、該出力記録メデ
ィアへデジタル露光して画像を得る画像処理方法におい
て、前記入力画像データから前記出力記録メディアへ出
力するときの濃度データへの変換処理時に、前記入力画
像データを、前記画像入力手段および前記反射型原稿画
像の特性に応じたパラメータに基づいて、反射型原稿画
像濃度に対応する第1濃度データに変換する第1画像処
理ステップと、反射型原稿種および透過型原稿種に基づ
いて、前記第1濃度データを透過型原稿画像濃度に対応
する第2濃度データに変換する第1変換パラメータ、並
びに、前記第2濃度データを反射型原稿画像濃度に対応
する第3濃度データに変換する第2変換パラメータを設
定する変換パラメータ設定ステップと、前記第1濃度デ
ータを前記第1変換パラメータに基づき前記第2濃度デ
ータに変換する第1変換処理ステップと、前記第2濃度
データについて、所定の色調整パラメータに基づいて色
調整を行う色調整処理ステップと、前記色調整後の第2
濃度データを前記第2変換パラメータに基づき前記第3
濃度データに変換する第2変換処理ステップと、前記第
3濃度データを、デジタル露光を行う出力記録メディア
の特性、露光量特性を含む出力仕上がり特性に応じたパ
ラメータに基づいて、前記出力記録メディアおよび前記
出力記録メディアへ出力するかまたは表示出力する画像
出力手段の種別に依存した出力画像データに変換する第
2画像処理ステップとを具備するものである。
【0015】また、請求項5に係る画像処理方法は、請
求項4に記載の画像処理方法において、前記変換パラメ
ータ設定ステップは、前記記憶手段に保持されている反
射型原稿種および透過型原稿種に応じた前記第1変換パ
ラメータおよび前記第2変換パラメータから選択設定す
るものである。
【0016】また、請求項6に係る画像処理方法は、請
求項4または5に記載の画像処理方法において、前記第
2濃度データについて、濃度補正、色補正およびガンマ
変換等の色調整に関連した色調整パラメータを設定する
色調整パラメータ設定ステップを具備し、前記色調整処
理ステップは、前記色調整パラメータ設定ステップによ
り設定された色調整パラメータに基づいて色調整を行う
ものである。
【0017】また、請求項7に係るコンピュータにより
読み取り可能な記録媒体は、請求項4、5または6に記
載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプ
ログラムとして記録したものである。
【0018】ここで、画像入力手段としてスキャナ等が
該当し、画像出力手段としてモニタ(CRT)、プロジ
ェクタ、(銀塩方式プリンタ、インクジェットプリン
タ、昇華型プリンタ、熱転写プリンタ等の各)プリン
タ、印刷機等が該当し、出力記録メディアとして銀塩方
式プリンタ、インクジェットプリンタ、昇華型プリン
タ、熱転写プリンタ等の各プリンタにおけるペーパー等
が該当する。
【0019】本発明の画像処理装置、画像処理方法およ
び記録媒体では、画像入力手段により、感光材料に焼付
けられた反射型原稿画像を読み取ると、第1画像処理手
段(第1画像処理ステップ)により、入力画像データ
を、画像入力手段および反射型原稿画像の特性に応じた
パラメータ基づいて、反射型原稿画像濃度に対応する第
1濃度データに変換し、変換パラメータ設定手段(変換
パラメータ設定ステップ)により、反射型原稿種および
透過型原稿種に基づいて、第1濃度データを透過型原稿
画像濃度に対応する第2濃度データに変換する第1変換
パラメータ、並びに、第2濃度データを反射型原稿画像
濃度に対応する第3濃度データに変換する第2変換パラ
メータを設定し、第1変換処理手段(第1変換処理ステ
ップ)により、第1濃度データを第1変換パラメータに
基づき第2濃度データに変換した後、色調整処理手段
(色調整処理ステップ)により、該第2濃度データにつ
いて、所定の色調整パラメータに基づいて色調整を行
い、第2変換処理手段(第2変換処理ステップ)によ
り、色調整後の第2濃度データを第2変換パラメータに
基づき第3濃度データに変換し、第2画像処理手段(第
2画像処理ステップ)により、該第3濃度データを、デ
ジタル露光を行う出力記録メディアの特性、露光量特性
を含む出力仕上がり特性に応じたパラメータに基づい
て、出力記録メディアおよび出力記録メディアへ出力す
るかまたは表示出力する画像出力手段の種別に依存した
出力画像データに変換するようにしている。
【0020】また特に、反射型原稿種および透過型原稿
種に応じた第1変換パラメータおよび第2変換パラメー
タを、予め記憶手段に保持しておき、変換パラメータ設
定手段(変換パラメータ設定ステップ)において、記憶
手段に保持されている第1変換パラメータおよび第2変
換パラメータから選択設定するのが望ましい。
【0021】また、色調整パラメータ設定手段(色調整
パラメータ設定ステップ)が使用する所定の色調整パラ
メータは、色調整パラメータ設定手段(色調整パラメー
タ設定ステップ)において設定された、濃度補正、色補
正およびガンマ変換等の色調整に関連した色調整パラメ
ータとするのが望ましい。
【0022】つまり、本発明では、反射型原稿画像につ
いて読み取った入力画像データを、反射型原稿画像濃度
に対応する第1濃度データに変換した後、透過型原稿画
像濃度に対応する第2濃度データに変換してから、濃度
補正、色補正およびガンマ変換等の色調整を行うように
しており、該色調整を行う際に使用する色調整パラメー
タの設定において、ユーザは、高濃度領域、中濃度領域
および低濃度領域を意識することなく、ハイライトから
シャドーに至るまで同一の補正量を入力すればよく、手
軽なユーザの指示設定により、ユーザが満足する出力画
像を得ることが可能となり、結果として、透過型原稿画
像を反射型原稿に焼付けるときの濃度補正や色補正等の
色調整を失敗した反射型原稿画像について修正する際
に、簡単な操作でユーザが所望の出力画像を得ることが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理装置、画
像処理方法および記録媒体の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の一実施形態に係る画像処理
装置の構成図である。また、図2には、本実施形態の画
像処理装置が適用される写真画像処理システムの構成図
を示す。
【0025】まず図2において、写真画像処理システム
200は、装置の制御、種々の処理および演算、並びに
各種入出力機器の制御を行うパーソナルコンピュータ
(以下、パソコンという)212を備えている。また、
パソコン212は、外部操作手段としてのキーボード2
22およびマウス224、画像表示手段としてのモニタ
230、画像入力手段としてのスキャナ232、並び
に、画像出力手段としての写真プリンタ234を備えた
構成である。
【0026】パソコン212は、演算および各種の制御
を行うCPU214、CPU214の演算および制御プ
ログラムを記憶したROM(図示せず)、作業エリアと
してのRAM216、入出力機器の制御用プログラムや
各種データ(データファイル)等を記憶するハードディ
スクドライブ218および入出力インタフェース220
等を備え、これらは図示しないデータバスおよびコント
ロールバスを介して接続された構成となっている。
【0027】入出力インタフェース220には、キーボ
ード222およびマウス224等の外部操作手段が接続
されている。また、パソコン212はVRAM226を
備えており、該VRAM226に一時記憶されたデータ
に基づいた画像をモニタ230に表示しながら種々の処
理操作が可能となっている。また、入出力インタフェー
ス220には、画像入力手段としてスキャナ232が接
続され、画像出力手段として写真プリンタ234が接続
されている。尚、スキャナ232および写真プリンタ2
34については複数台を備えた構成としてもよく、ま
た、入出力インタフェース220に外部ハードディスク
装置等の外部記憶装置を接続した構成としてもよい。
【0028】パソコン212は、スキャナ232から画
像データの読み込みを行うと共に、写真プリンタ234
へ画像データを出力する。尚、入出力インタフェース2
20としては、SCSI(Small Computer System Inte
rface)またはSCSI−2が用いられ、スキャナ23
2および写真プリンタ234をシリアルまたはパラレル
に接続している。
【0029】スキャナ232は、写真プリント等を反射
型原稿として、該原稿画像に照射した光の反射光を受光
して画像データとして出力する。
【0030】また、写真プリンタ234としては、種々
のサイズのカラー印画紙等の感光材料(以下、ペーパー
という)を、パソコン212から出力された画像データ
に応じてデジタル露光してプリントを作成する。尚、写
真プリンタ234には、パソコン212から出力される
画像データを一時記憶するメモリを備えており、該メモ
リに一時記憶したデータに基づいてプリントを作成す
る。このような写真プリント234として、例えば、富
士写真フイルム(株)製の「Pictrography 3000(商品
名)」を用いることができる。
【0031】次に、図1では、本実施形態の画像処理装
置において、主としてパソコン212によって実現され
る機能ブロックの構成を示している。
【0032】図1において、本実施形態の画像処理装置
は、主な機能ブロックの構成として、感光材料に焼付け
られた反射型原稿画像(反射プリント)を読み取って入
力する画像入力手段としてのスキャナ232と、画像入
力手段(スキャナ232)により入力した画像データを
面順次画像フォーマットに変換する画像データ変換部1
00と、画像データ変換部100により変換された画像
データを、画像入力手段および反射型原稿画像の特性に
応じたパラメータに基づいて、反射型原稿画像濃度に対
応する第1濃度データ(反射プリント濃度データ)eに
変換する第1画像処理部104と、第1濃度データ(反
射プリント濃度データ)eを第1変換パラメータ(第3
LUT)123に基づき第2濃度データ(透過フィルム
濃度データ)hに変換する第1変換処理部105と、第
2濃度データ(透過フィルム濃度データ)hについて、
所定の色調整パラメータ132に基づいて色調整を行う
色調整処理部106と、色調整後の第2濃度データ(透
過フィルム濃度データ)h’を第2変換パラメータ(第
4LUT)124に基づき第3濃度データ(反射プリン
ト濃度データ)fに変換する第2変換処理部107と、
第3濃度データ(反射プリント濃度データ)fを、デジ
タル露光を行う出力記録メディアの特性、露光量特性を
含む出力仕上がり特性に応じたパラメータに基づいて、
出力記録メディアおよび出力記録メディアへ出力する画
像出力手段としてのプリンタ234かまたは表示出力す
る画像表示手段としてのモニタ230の種別に依存した
出力画像データgに変換する第2画像処理部110とを
備えた構成である。
【0033】また、特徴的な機能ブロックの構成とし
て、反射型原稿種および透過型原稿種に基づいて、第1
濃度データ(反射プリント濃度データ)eを透過型原稿
画像濃度に対応する第2濃度データ(透過フィルム濃度
データ)hに変換する第1変換パラメータ(第3LU
T)123、並びに、第2濃度データ(透過フィルム濃
度データ)h’を反射型原稿画像濃度に対応する第3濃
度データ(反射プリント濃度データ)fに変換する第2
変換パラメータ(第4LUT)124を設定する変換パ
ラメータ設定部114と、反射型原稿種および透過型原
稿種に応じた第1変換パラメータ(第3LUT)123
および第2変換パラメータ(第4LUT)124を保持
する変換パラメータ記憶部115と、第2濃度データ
(透過フィルム濃度データ)hについて、濃度補正、色
補正およびガンマ変換等の色調整に関連した色調整パラ
メータ132を設定する色調整パラメータ設定部116
とを備えた構成である。
【0034】まず、スキャナ232によって読み込まれ
た入力画像データは、画像データ変換部100に入力さ
れる。この画像データ変換部100は、スキャナ232
の機種毎に予め設定されている第0ルックアップテーブ
ル(以下、LUTと略記する)120を参照しており、
スキャナ232の機種に応じて選択した第0LUT12
0から変換データを読み込み、該変換データに基づいて
入力画像データの変換を行う。例えば、スキャナ232
がR,G,Bの各色成分を一走査ライン毎に出力する機
種であれば、1画像分の画像データを読み込むと、R画
像フレーム,G画像フレームおよびB画像フレームの面
順次の画像データに変換し、何れの機種のスキャナ23
2であっても、画像データを面順次に出力する。
【0035】画像データ変換部100によって変換され
て出力される画像データは、スキャナ232からの入力
画像として変換データメモリ102上に保存される。こ
の変換データメモリ102上に保存された画像データに
対応した画像は、モニタ230上に表示可能となってい
る。
【0036】次に、第1画像処理部104では、スキャ
ナ232の分光特性とリニアリティーを補正し、スキャ
ナ232からの入力画像データをStatus M(透過原稿)
またはStatus A(反射原稿)濃度値に変換する。これに
より、以降の(中間画像データeを扱う)画像処理では
画像入力手段の種別に依存しない処理が可能となる。
【0037】第1画像処理部104は、画像データ変換
部100から出力される画像データまたは変換データメ
モリ102上に保存されている画像データを取り込む。
第1画像処理部104に対しては、画像データの補正用
パラメータとして、予め、第1LUT121、第1係数
マトリクス131および第2LUT122が設定されて
いる。これら第1LUT121、第1係数マトリクス1
31および第2LUT122の内容は、画像入力手段
(スキャナ232)の種別と原稿種の組み合わせで変更
される。
【0038】第1LUT121は、スキャナ232によ
って入力された入力画像データを輝度リニアな信号に変
換するテーブルであり、濃度の異なる複数のフィルタ
(NDフィルタ)をスキャナ232によって入力した値
と、フィルタ透過濃度を輝度に変換した値とを比較し、
スキャナ232によって入力した値をフィルタ透過濃度
値と一致させる。尚、第1LUT121は、予め、スキ
ャナ232の機種毎に、また原稿種に応じて設定されて
いる。
【0039】また、第1係数マトリクス131は、スキ
ャナ232の分光感度分布を補正し、透過原稿(Status
M)または反射原稿(Status A)での読取値に変換する
ための演算に使用される。第1係数マトリクス131
は、スキャナ232の分光感度分布およびフィルム(ネ
ガ型またはポジ型)の分光分布が判っている場合には、
例えば、原稿であるフィルムの画像をスキャナ232に
よって読み取った輝度値とStatus MまたはStatus Aで読
み取ったときの輝度値を計算で求める。
【0040】また、スキャナ232の分光感度分布或い
はフィルムの分光分布が判らない場合には、例えば、適
性条件で撮影したフィルム原稿または適性露光により作
成したチャート原稿をスキャナ232または濃度計等の
測定器によって読み取った輝度値に変換し、スキャナ2
32によって入力したときのR,G,Bの輝度値または
Y,M,Cの輝度値がStatus MまたはStatus Aで入力し
たときのR,G,Bの輝度値またはY,M,Cの輝度値
に変換されるように最小自乗法等によって求められる。
尚、適性露光によって作成するチャート原稿としては、
例えば、ネガフィルムに記録したチャート原稿画像を従
来の写真プリントを作成するために用いられる面露光系
によって、チャート原稿画像の透過光によってカラー印
画紙をアナログ露光して作成した写真プリントを用い
る。
【0041】さらに、第2LUT122は、輝度信号を
濃度値(中間画像データ)に変換するテーブルである。
尚、変換された値は、原稿が反射プリントであるので反
射プリント濃度データとなる。
【0042】このように、第1画像処理部104では、
第1LUT121、第2LUT122および第1係数マ
トリクス131に予め保持されているデータを、画像デ
ータの補正用パラメータとして読み込んで、読み込んだ
パラメータに基づいて画像データを補正し、反射原稿の
画像データを同一レベルの濃度信号の反射プリント濃度
データ(中間画像データ)eに変換している。
【0043】次に、第1変換処理部105では、反射プ
リント濃度データeを第1変換パラメータ(第3LU
T)123に基づき透過フィルム濃度データhに変換す
る。尚、第1変換処理部105から出力された透過フィ
ルム濃度データhは、モニタ230上に中間画像を表示
する画像データとして中間画像データメモリ108上に
保存される。
【0044】ここで、第3LUT123は、透過フィル
ム濃度と、透過フィルムを写真焼付装置でプリントした
ときの反射プリントの反射プリント濃度との関係を示す
特性曲線(図3参照)を用いて、反射プリント濃度デー
タeを透過型原稿画像濃度に対応する透過フィルム濃度
データhに変換する変換パラメータであり、予め、反射
型原稿種および透過型原稿種毎に変換パラメータ記憶部
115内に登録されている。すなわち、変換パラメータ
設定部114において、反射プリントのペーパー種およ
び透過フィルムのフィルム種をユーザが選択指示したと
きに、これらに応じた変換パラメータが選択されて第3
LUT123として設定される。
【0045】次に、色調整処理部106では、透過フィ
ルム濃度データhについて、所定の色調整パラメータ1
32に基づいて色調整を行う。
【0046】ここで、色調整パラメータ132は、色調
整パラメータ設定部116によって設定されたものを使
用する。すなわち、色調整パラメータ設定部116で
は、透過フィルム濃度データhについて、濃度補正、色
補正およびガンマ変換等の色調整に関連した色調整パラ
メータ132を設定する。尚、色調整は、透過フィルム
濃度領域において行われることから、ユーザは、高濃度
領域、中濃度領域および低濃度領域を意識することな
く、ハイライトからシャドーに至るまで同一の補正量を
入力すればよい。
【0047】次に、第2変換処理部107では、色調整
後の透過フィルム濃度データh’を第2変換パラメータ
(第4LUT)124に基づき反射プリント濃度データ
fに変換する。
【0048】ここで、第4LUT124は、透過フィル
ム濃度と、透過フィルムを写真焼付装置でプリントした
ときの反射プリントの反射プリント濃度との関係を示す
特性曲線(図3参照)を用いて、色調整後の透過フィル
ム濃度データh’を反射型原稿画像濃度に対応する反射
プリント濃度データfに変換する変換パラメータであ
り、予め、反射型原稿種および透過型原稿種毎に変換パ
ラメータ記憶部115内に登録されている。すなわち、
変換パラメータ設定部114において、反射プリントの
ペーパー種および透過フィルムのフィルム種をユーザが
選択指示したときに、これらに応じた変換パラメータが
選択されて第4LUT124として設定される。尚、第
3LUT123および第4LUT124の選択設定は、
ユーザの選択指示により同時に行われる。
【0049】次に、第2画像処理部110では、反射プ
リント濃度データfからプリント上の色を算出し、モニ
タ230上で好ましく見えるような信号値に対応させ
る。すなわち、第2画像処理部110は、反射プリント
濃度データfとして入力される画像データを、モニタ2
30に適切に表示するためのRGBモニタ信号(RGB
モニタデータg)に変換する。ここで、変換されるRG
Bモニタデータgは、写真プリンタ234で反射プリン
ト濃度データfに基づいてペーパーを露光してプリント
を作成したときに得られるプリントの階調および色調が
モニタ230に表示されたときの階調および色調の見え
(apperance)と一致するように変換される。
【0050】第2画像処理部110に対しては、画像デ
ータの補正用パラメータとして、予め第5LUT12
5、第2係数マトリクス133および第6LUT126
が設定されている。これら第5LUT125、第2係数
マトリクス133および第6LUT126の内容は、反
射プリントのペーパー種によって変更される。
【0051】ここで必要となるのは、ペーパー上にプリ
ントした画像のC,M,Yの各色のプリント濃度と測定
値(X,Y,ZおよびLAB等)を対比するときに、ペ
ーパーの色材およびベースの分光分布、色関数(x,
y,z)から演算するか、或いは、チャート原稿の画像
をモニタ230に表示したときの輝度とチャート原稿の
画像を標準条件で焼付けた画像とを実測することによ
り、画像データに応じてカラーペーパーに焼付けた画像
とモニタ230に表示したときの画像を対応させること
ができる。
【0052】また、画像データに応じた画像をモニタ2
30上に表示するときには、カラーペーパー上の測色値
とモニタ230上の測色値を対応させる必要がある。画
像データに応じた画像をモニタ230上に表示させると
きには、色再現域、すなわち、色の圧縮、伸長によって
所望の色をモニタ230上に再現できないときがある。
これを防止するために、カラーペーパー上の測色値とモ
ニタ230上の測色値を対応させる必要があるのであ
る。
【0053】このため、カラーペーパー上で再現される
色とモニタ230上で再現させる色の相関関係を計算に
よって求めるためには、色順応予測色を用いてカラーペ
ーパー上の測色値をモニタ230上の測色値に対応さ
せ、モニタ230上で再現できない色については、色差
が最小となるモニタ230の色再現域内の色に対応させ
る。また、実測によって求めるときには、チャート原稿
を標準条件で面露光(アナログ露光)によって焼付けた
写真プリントを用い、このチャート原稿プリントとモニ
タ230上に表示した画像を比較しながら、両者が同じ
色に見えるようにモニタ230上の色を決定しておく。
【0054】また、モニタ230上の画像の測色値をR
GBモニタ信号に対応させる必要がある。これは、γ
値、色温度および蛍光体色度等のモニタ230の特性か
ら計算によって求めることができる。
【0055】上記3点を考慮して、第5LUT125、
第2係数マトリクス133および第6LUT126を予
め設定しておけば、反射プリント濃度データfに基づい
た画像のペーパー上でのC,M,Yのプリント濃度に対
応したRGBモニタデータgに変換することができる。
【0056】第5LUT125および第6LUT126
は、濃度から輝度への変換および輝度からRGBモニタ
信号への変換を行うようにそれぞれ作成したテーブルで
あり、また第2係数マトリクス133は、ペーパー上の
C,M,Yのプリント輝度値をモニタ230上のR,
G,Bの輝度値に変換するように設定されている。
【0057】反射プリント濃度データfは、第2画像処
理部110でRGBモニタデータgに変換されて、表示
メモリ112上に表示画像として保存される。この表示
メモリ112上に保持された画像データ(RGBモニタ
データ)に基づいたモニタ230上の表示画像は、反射
プリント濃度データfに応じてペーパーにプリントした
画像と、色調、階調等について同じ画像となる。これに
より、スキャナ232で入力した画像から、写真プリン
タ234によって作成するプリントの画像を、モニタ2
30上で的確に予測できることとなる。
【0058】第2画像処理部110の出力または表示メ
モリ112上のRGBモニタデータgは、プリントデー
タ変換部118を介して写真プリンタ234に供給され
る。尚、プリントデータ変換部118は、写真プリンタ
234内に設けた構成としてもよい。
【0059】プリントデータ変換部118では、前述の
第2画像処理部110における補正と逆の処理を行って
いる。すなわち、第2画像処理部110では、反射プリ
ント濃度データfをRGBモニタデータgに変換して出
力するのに対し、プリントデータ変換部118では、R
GBモニタデータgを画像データとして扱い、第5LU
T125、第2係数マトリクス133および第6LUT
126を用いた変換と逆の変換を行って、反射プリント
濃度データfを出力する。
【0060】次に、以上説明した各構成要素に基づい
て、写真画像処理システムにおける処理動作について詳
しく説明する。
【0061】まず、スキャナ232から入力した画像デ
ータをRGBモニタデータgとして出力する処理は、パ
ソコン212に備えられている画像入力プログラム(以
下、入力モジュールという)によって実行される。
【0062】入力モジュールでは、ファーストスキャ
ン、プレスキャンおよびファインスキャンの3つのモー
ドが設定される。ファーストスキャンは低解像度でR,
G,B何れか1色の画像データのみを読み込むモードで
あり、プレスキャンは低解像度でカラー画像を読み込む
モードであり、また、ファインスキャンはスキャナ23
2等の能力範囲内の高解像度のカラー画像を読み込むモ
ードである。
【0063】入力モジュールでは、まず、画像入力手段
の種別および(反射原稿か透過原稿かの)原稿種の設定
を行った後、ファーストスキャンを実行する。このファ
ーストスキャンによって、変換データメモリ102内に
単色、例えばRのみの画像データが保存される。
【0064】次に、変換データメモリ102上に保存さ
れている画像データに応じた読取画像をモニタ230上
に表示し、原稿種の詳細な設定および原稿から読み込む
画像の読み込み領域等を設定する。この設定操作によっ
て、第1LUT121、第1係数マトリクス131およ
び第2LUT122におけるパラメータが選択設定され
る。
【0065】次に、プレスキャンを実行すると、低解像
度のカラー画像が読み込まれ、ファーストスキャンで選
択された第1LUT121、第1係数マトリクス131
および第2LUT122のパラメータに基づいて、第1
画像処理部104により画像データの補正が行われ、そ
の結果として得られる反射プリント濃度データeを、第
1変換処理部106によって変換した透過フィルム濃度
データhが中間画像データメモリ108上に保存され
る。
【0066】次に、中間画像データメモリ108上に保
存されている透過フィルム濃度データhに基づく画像を
モニタ230上に表示し、色調整パラメータ132の設
定を行うと共に、写真プリンタ234で露光する感材種
等の設定を行う。この設定操作によって、原稿種、感材
種およびモニタ230に応じた色調整パラメータ13
2、並びに、第5LUT125、第2係数マトリクス1
33および第6LUT126のパラメータが選択設定さ
れることとなる。
【0067】次に、中間画像データメモリ108上に保
存されている透過フィルム濃度データhについて、色調
整処理部106において、設定された色調整パラメータ
132に基づいて色調整を行い、色調整後の透過フィル
ム濃度データh’を第2変換処理部107によって反射
プリント濃度データfに変換し、さらに、該反射プリン
ト濃度データfを第2画像処理部110に読み込んで、
上記設定された第5LUT125、第2係数マトリクス
133および第6LUT126のパラメータに基づいて
RGBモニタデータgに変換する。
【0068】また、プレスキャンによって、スキャナ2
32等から読み込まれた画像データは、読取画像デー
タ、中間画像データおよび表示画像データ等のテンポラ
リー画像データとして、変換データメモリ102、中間
画像データメモリ108および表示メモリ112上にそ
れぞれ保存される。
【0069】つまり、画像データ変換部100から出力
された画像データは、第1画像処理部104に入力され
る。この第1画像処理部104では、Status MまたはSt
atusA濃度値に変換した反射プリント濃度データeを出
力する。これにより、以降の画像処理では、画像入力手
段の種別に依存しない画像データを用いた処理を可能に
している。この反射プリント濃度データeは、中間画像
データメモリ108上に保存されると共に、中間画像と
してモニタ230上に表示される。
【0070】反射プリント濃度データeは、透過フィル
ム濃度データhに変換された後、色調整処理部106に
供給され、設定されている色調整パラメータ132に基
づき、ペーパー上に適切な階調および色調となるように
色調整され、再び反射プリント濃度データfに変換され
た後、第2画像処理部110に供給される。
【0071】これにより、第2画像処理部110では、
原稿の画像を面露光系でプリントしたのと同等の画質で
プリントできるように反射プリント濃度データfを獲得
することが可能である。すなわち、ネガフィルムに記録
されている画像を露光によってプリントしたときに獲得
すべきグレード(軟調、中間調、硬調、最硬調、超硬
調)、感光度、コントラスト、カブリ、感色性、画質特
性(粒状性、解像力、鮮鋭度、MTF)等の違いを、デ
ジタル露光によって再現できる。
【0072】また、第2画像処理部110では、予め設
定されている第5LUT125、第2係数マトリクス1
33および第6LUT126のパラメータに基づき、ぺ
ーパーの分光特性およびモニタ230の色再現特性を考
慮して、反射プリント濃度データfに応じた画像を、モ
ニタ230に表示するための画像データ、すなわちRG
Bモニタデータgに変換する。第2画像処理部110か
ら出力されたRGBモニタデータgは、表示メモリ11
2上に保存され、モニタ230上には表示画像として表
示される。
【0073】このように入力モジュールでは、スキャナ
232等から読み込んだ原稿画像に応じた反射プリント
濃度データeを作成し、さらに、自動的に該反射プリン
ト濃度データeをRGBモニタデータgに変換するオー
トセットアップを行う。
【0074】また、パソコン212には出力処理プログ
ラム(以下、出力モジュールという)がある。これは、
画像データ(RGBモニタデータg)に応じた画像をモ
ニタ230上に表示しながら、キーボード222および
マウス224を操作して、写真プリンタ234からプリ
ント出力するときのプリントサイズ、プリント枚数と共
に、倍率等のプリント条件をユーザが設定すると、プリ
ント時の画像の自動レイアウトを行うものである。
【0075】以上説明したように、本実施形態では、画
像入力手段232により、感光材料に焼付けられた反射
型原稿画像を読み取ると、第1画像処理部104によ
り、入力画像データを、画像入力手段232および反射
型原稿画像の特性に応じたパラメータ基づいて、反射型
原稿画像濃度に対応する第1濃度データ(反射プリント
濃度データ)eに変換し、変換パラメータ設定部114
により、反射型原稿種および透過型原稿種に基づいて、
第1濃度データ(反射プリント濃度データ)eを透過型
原稿画像濃度に対応する第2濃度データ(透過フィルム
濃度データ)hに変換する第1変換パラメータ(第3L
UT)123、並びに、第2濃度データ(透過フィルム
濃度データ)hを反射型原稿画像濃度に対応する第3濃
度データ(反射プリント濃度データ)fに変換する第2
変換パラメータ(第4LUT)124を設定し、第1変
換処理部105により、第1濃度データ(反射プリント
濃度データ)eを第1変換パラメータ(第3LUT)1
23に基づき第2濃度データ(透過フィルム濃度デー
タ)hに変換した後、色調整処理部106により、該第
2濃度データ(透過フィルム濃度データ)hについて、
色調整パラメータ132に基づいて色調整を行い、第2
変換処理部107により、色調整後の第2濃度データ
(透過フィルム濃度データ)h’を第2変換パラメータ
(第4LUT)124に基づき第3濃度データ(反射プ
リント濃度データ)fに変換し、第2画像処理部110
により、該第3濃度データ(反射プリント濃度データ)
fを、デジタル露光を行う出力記録メディアの特性、露
光量特性を含む出力仕上がり特性に応じたパラメータに
基づいて、出力記録メディアおよび出力記録メディアへ
出力するかまたは表示出力する画像出力手段の種別に依
存した出力画像データgに変換するようにしている。
【0076】つまり、本実施形態では、反射型原稿画像
について読み取った入力画像データを、反射型原稿画像
濃度に対応する第1濃度データ(反射プリント濃度デー
タ)eに変換した後、透過型原稿画像濃度に対応する第
2濃度データ(透過フィルム濃度データ)hに変換して
から、濃度補正、色補正およびガンマ変換等の色調整を
行うようにしており、該色調整を行う際に使用する色調
整パラメータ132の設定において、ユーザは、高濃度
領域、中濃度領域および低濃度領域を意識することな
く、ハイライトからシャドーに至るまで同一の補正量を
入力すればよく、手軽なユーザの指示設定により、ユー
ザが満足する出力画像を得ることが可能となり、結果と
して、透過型原稿画像を反射型原稿に焼付けるときの濃
度補正や色補正等の色調整を失敗した反射型原稿画像に
ついて修正する際に、簡単な操作でユーザが所望の出力
画像を得ることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像処理
装置、画像処理方法および記録媒体によれば、画像入力
手段により、感光材料に焼付けられた反射型原稿画像を
読み取ると、第1画像処理手段(第1画像処理ステッ
プ)により、入力画像データを、画像入力手段および反
射型原稿画像の特性に応じたパラメータ基づいて、反射
型原稿画像濃度に対応する第1濃度データに変換し、変
換パラメータ設定手段(変換パラメータ設定ステップ)
により、反射型原稿種および透過型原稿種に基づいて、
第1濃度データを透過型原稿画像濃度に対応する第2濃
度データに変換する第1変換パラメータ、並びに、第2
濃度データを反射型原稿画像濃度に対応する第3濃度デ
ータに変換する第2変換パラメータを設定し、第1変換
処理手段(第1変換処理ステップ)により、第1濃度デ
ータを第1変換パラメータに基づき第2濃度データに変
換した後、色調整処理手段(色調整処理ステップ)によ
り、該第2濃度データについて、所定の色調整パラメー
タに基づいて色調整を行い、第2変換処理手段(第2変
換処理ステップ)により、色調整後の第2濃度データを
第2変換パラメータに基づき第3濃度データに変換し、
第2画像処理手段(第2画像処理ステップ)により、該
第3濃度データを、デジタル露光を行う出力記録メディ
アの特性、露光量特性を含む出力仕上がり特性に応じた
パラメータに基づいて、出力記録メディアおよび出力記
録メディアへ出力するかまたは表示出力する画像出力手
段の種別に依存した出力画像データに変換することと
し、反射型原稿画像について読み取った入力画像データ
を、反射型原稿画像濃度に対応する第1濃度データに変
換した後、透過型原稿画像濃度に対応する第2濃度デー
タに変換してから、濃度補正、色補正およびガンマ変換
等の色調整を行うようにしたので、該色調整を行う際に
使用する色調整パラメータの設定において、ユーザは、
高濃度領域、中濃度領域および低濃度領域を意識するこ
となく、ハイライトからシャドーに至るまで同一の補正
量を入力すればよく、手軽なユーザの指示設定により、
ユーザが満足する出力画像を得ることが可能となり、結
果として、透過型原稿画像を反射型原稿に焼付けるとき
の濃度補正や色補正等の色調整を失敗した反射型原稿画
像について修正する際に、簡単な操作でユーザが所望の
出力画像を得ることの可能な画像処理装置、画像処理方
法および記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成
図である。
【図2】実施形態の画像処理装置が適用される写真画像
処理システムの構成図である。
【図3】透過フィルム濃度と反射プリント濃度との関係
を示す特性曲線を例示する説明図である。
【符号の説明】
100 画像データ変換部 102 変換データメモリ 104 第1画像処理部 105 第1変換処理部 106 色調整処理部 107 第2変換処理部 108 中間画像データメモリ 110 第2画像処理部 112 表示メモリ 114 変換パラメータ設定部 115 変換パラメータ記憶部 116 色調整パラメータ設定部 118 プリントデータ変換部 120〜126 LUT(ルックアップテーブル) 131,133 係数マトリクス 132 色調整パラメータ e 反射プリント濃度データ(第1濃度データ;中間
画像データ) h 透過フィルム濃度データ(第2濃度データ) h’ 色調整後の透過フィルム濃度データ(第2濃度
データ) f 反射プリント濃度データ(第3濃度データ) g 出力画像データ 200 画像処理装置 212 パソコン(パーソナルコンピュータ) 214 CPU 216 RAM 218 HDD(ハードディスクドライブ) 220 入出力インタフェース 222 キーボード 224 マウス 230 モニタ(画像表示手段) 232 スキャナ(画像入力手段) 234 写真プリンタ(画像出力手段) 226 VRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/04 107 H04N 1/46 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料に焼付けられた反射型原稿画像
    を読み取る画像入力手段と、 前記画像入力手段により入力した画像データを、前記画
    像入力手段および前記反射型原稿画像の特性に応じたパ
    ラメータに基づいて、反射型原稿画像濃度に対応する第
    1濃度データに変換する第1画像処理手段と、 反射型原稿種および透過型原稿種に基づいて、前記第1
    濃度データを透過型原稿画像濃度に対応する第2濃度デ
    ータに変換する第1変換パラメータ、並びに、前記第2
    濃度データを反射型原稿画像濃度に対応する第3濃度デ
    ータに変換する第2変換パラメータを設定する変換パラ
    メータ設定手段と、 前記第1濃度データを前記第1変換パラメータに基づき
    前記第2濃度データに変換する第1変換処理手段と、 前記第2濃度データについて、所定の色調整パラメータ
    に基づいて色調整を行う色調整処理手段と、 前記色調整後の第2濃度データを前記第2変換パラメー
    タに基づき前記第3濃度データに変換する第2変換処理
    手段と、 前記第3濃度データを、デジタル露光を行う出力記録メ
    ディアの特性、露光量特性を含む出力仕上がり特性に応
    じたパラメータに基づいて、前記出力記録メディアおよ
    び前記出力記録メディアへ出力するかまたは表示出力す
    る画像出力手段の種別に依存した出力画像データに変換
    する第2画像処理手段と、を有することを特徴とする画
    像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理装置において、 反射型原稿種および透過型原稿種に応じた前記第1変換
    パラメータおよび前記第2変換パラメータを保持する記
    憶手段を有し、 前記変換パラメータ設定手段は、前記記憶手段に保持さ
    れている前記第1変換パラメータおよび前記第2変換パ
    ラメータから選択設定することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理装置において、 前記第2濃度データについて、濃度補正、色補正および
    ガンマ変換等の色調整に関連した色調整パラメータを設
    定する色調整パラメータ設定手段を有し、 前記色調整処理手段は、前記色調整パラメータ設定手段
    により設定された色調整パラメータに基づいて色調整を
    行うことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 画像入力手段によって感光材料に焼付け
    られた反射型原稿画像を読み取った入力画像データを出
    力記録メディアへ出力するときの濃度データに変換し
    て、該出力記録メディアへデジタル露光して画像を得る
    画像処理方法において、 前記入力画像データから前記出力記録メディアへ出力す
    るときの濃度データへの変換処理時に、 前記入力画像データを、前記画像入力手段および前記反
    射型原稿画像の特性に応じたパラメータに基づいて、反
    射型原稿画像濃度に対応する第1濃度データに変換する
    第1画像処理ステップと、 反射型原稿種および透過型原稿種に基づいて、前記第1
    濃度データを透過型原稿画像濃度に対応する第2濃度デ
    ータに変換する第1変換パラメータ、並びに、前記第2
    濃度データを反射型原稿画像濃度に対応する第3濃度デ
    ータに変換する第2変換パラメータを設定する変換パラ
    メータ設定ステップと、 前記第1濃度データを前記第1変換パラメータに基づき
    前記第2濃度データに変換する第1変換処理ステップ
    と、 前記第2濃度データについて、所定の色調整パラメータ
    に基づいて色調整を行う色調整処理ステップと、 前記色調整後の第2濃度データを前記第2変換パラメー
    タに基づき前記第3濃度データに変換する第2変換処理
    ステップと、 前記第3濃度データを、デジタル露光を行う出力記録メ
    ディアの特性、露光量特性を含む出力仕上がり特性に応
    じたパラメータに基づいて、前記出力記録メディアおよ
    び前記出力記録メディアへ出力するかまたは表示出力す
    る画像出力手段の種別に依存した出力画像データに変換
    する第2画像処理ステップと、を有することを特徴とす
    る画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記変換パラメータ設定ステップは、前
    記記憶手段に保持されている反射型原稿種および透過型
    原稿種に応じた前記第1変換パラメータおよび前記第2
    変換パラメータから選択設定することを特徴とする請求
    項4記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第2濃度データについて、濃度補
    正、色補正およびガンマ変換等の色調整に関連した色調
    整パラメータを設定する色調整パラメータ設定ステップ
    を有し、 前記色調整処理ステップは、前記色調整パラメータ設定
    ステップにより設定された色調整パラメータに基づいて
    色調整を行うことを特徴とする請求項4又は5記載の画
    像処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項記載の画像
    処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
    として記録したコンピュータにより読み取り可能な記録
    媒体。
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