JPH11167982A - 加熱装置、加熱定着装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、加熱定着装置および画像形成装置

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JPH11167982A
JPH11167982A JP35007897A JP35007897A JPH11167982A JP H11167982 A JPH11167982 A JP H11167982A JP 35007897 A JP35007897 A JP 35007897A JP 35007897 A JP35007897 A JP 35007897A JP H11167982 A JPH11167982 A JP H11167982A
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JP
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image
electromagnetic induction
heating
magnetic field
heat
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JP35007897A
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English (en)
Inventor
Tokuyoshi Abe
篤義 阿部
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Kenji Karashima
賢司 辛島
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁界の作用で電磁誘導発熱する電磁誘導発熱
性部材は端部で温度が低下し、長手方向において均一な
温度分布が得られないという課題があった。 【解決手段】 磁場発生手段17、18と、前記磁場発
生手段の発生する磁界の作用で電磁誘導発熱する電磁誘
導発熱性部材10とを備え、前記電磁誘導発熱性部材が
直交する方向に前記磁場発生手段の磁界を発生させ、電
磁誘導発熱性部材の発熱で被加熱材Pを加熱する加熱装
置において、前記電磁誘導発熱性部材と前記磁場発生手
段との距離を略等距離に配設し、前記電磁誘導発熱性部
材の発熱量を進行方向と直交する方向で変化させたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁(磁気)誘導
加熱方式の加熱装置、この加熱装置を加熱源とする加熱
定着装置及び該加熱定着装置を備えた電子写真装置・静
電記録装置、プリンタなどの画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置において、電子写真プロセ
ス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画
像形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレ
クトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・
印刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直
接方式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像
(トナー画像)を、被記録材面に永久固着画像として加
熱定着させる加熱定着装置としては、熱ローラ方式の装
置が広く用いられていたが、近時はクイックスタートや
省エネルギーの観点からベルト加熱方式の装置が実用化
されている。また電磁誘導加熱方式の加熱定着装置も提
案されている。
【0003】実開昭51−109739号公報には、磁
束により定着ローラに磁界を作用させ、電磁誘導により
電流を誘導させ、ジュール熱によって発熱させる誘導加
熱装置が開示されている。これは、誘導電流の発生を利
用することで直接定着ローラを発熱させることができ
て、ハロゲンランプを熱源として用いた熱ローラ方式の
定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成している。
【0004】そこで、定着に作用するエネルギーを高密
度で得るために発熱体である定着ローラに励磁コイルを
接近させたり、励磁コイルの交番磁束分布を定着ニップ
部近傍に集中させたりして、高効率の加熱定着装置を得
る工夫がされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁誘導方式の
加熱定着装置は、定着ローラの長手方向では中央部と比
較して端部では放熱面積が大きくなるため端部の方が放
熱量が大きくなってしまう。このため、加圧ローラと圧
接する定着ニップにおいて均一な温度分布が得られず、
端部で温度が低下してしまい、端部において被記録材上
のトナー画像に十分な熱エネルギーを供給することがで
きず、トナーが定着ローラにオフセットしてしまうとい
う課題があった。
【0006】そこで、特開平8−16005号公報に示
された加熱定着装置では、磁性コアと発熱層との間の距
離を変化させて長手方向の温度補正をしようとしてい
る。また、特開平9−26719号公報に示された加熱
定着装置では発熱層と対向する励磁コイルの距離を変化
させて長手方向の温度を補正しようとしている。
【0007】しかしながら、磁場発生手段である磁性コ
アまたは励磁コイルと発熱層の距離が小さいところと、
大きいところで比較すると、発生した磁束は距離の大き
い方が発熱層まで届かず、空気中を通過する磁束の量が
増加してしまい、発熱層の磁束の吸収率が低下する。こ
のため励磁コイルの自己発熱量が増加して、発熱層の発
熱に寄与しないロスが発生する。その結果、発熱層での
発熱量を減少させるだけでなく、発熱効率が低下してし
まうという課題があった。
【0008】本発明は上記従来の課題を解消するために
なされたもので、磁界の作用で電磁誘導発熱する電磁誘
導発熱性部材を備えた加熱装置において、磁束の吸収率
を変化させることなく、長手方向の発熱量を調整した加
熱装置、この加熱装置を熱源として用いて、安定した定
着性を確保したまま、消費電力を小さくすることのでき
る加熱定着装置及び該加熱定着装置を適用して高品質の
定着画像を得ることのできる画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
することを特徴とする加熱装置、加熱定着装置および画
像形成装置である。
【0010】(1)磁場発生手段と、前記磁場発生手段
の発生する磁界の作用で電磁誘導発熱する電磁誘導発熱
性部材とを備え、前記電磁誘導発熱性部材と直交する方
向に前記磁場発生手段の磁界を発生させ、電磁誘導発熱
性部材の発熱で被加熱材を加熱する加熱装置において、
前記電磁誘導発熱性部材と前記磁場発生手段との距離を
略等距離に配設し、前記電磁誘導発熱性部材の発熱量を
進行方向と直交する方向で変化させたことを特徴とする
加熱装置。
【0011】(2)前記発熱量が増加する部分は前記電
磁誘導発熱性部材の進行方向と前記磁場発生手段から発
生した磁界の向きとが直交しないことを特徴とする上記
(1)記載の加熱装置。
【0012】(3)前記磁場発生手段は磁束を発生する
ための励磁コイル及び該励磁コイルにより発生する磁束
を電磁誘導発熱性部材に導くための芯材を有し、前記励
磁コイルは電磁誘導発熱性部材の幅にわたって連続して
設けられていることを特徴とする上記(1)記載の加熱
装置。
【0013】(4)前記励磁コイル及び芯材を有する磁
場発生手段は電磁誘導発熱性部材としての回転体に設け
られていることを特徴とする上記(2)または(3)記
載の加熱装置。
【0014】(5)前記電磁誘導発熱性部材は、発熱層
を含む積層部材若しくはそれ自体発熱性の部材であるこ
とを特徴とする上記(1)記載の加熱装置。
【0015】(6)電磁誘導発熱性部材はエンドレスベ
ルトであり、このエンドレスベルト一周内に曲率の変化
する部分を有することを特徴とする上記(1)または
(2)記載の加熱装置。
【0016】(7)前記電磁誘導発熱性部材に被加熱材
を直接若しくは間接的に密着させて該被加熱部材のニッ
プ部を形成する加圧部材とを備えたことを特徴とする上
記(5)または(6)記載の加熱装置。
【0017】(8)前記加圧部材は回転駆動されるある
いは従動回転する加圧回転体であることを特徴とする上
記(7)記載の加熱装置。
【0018】(9)電磁誘導発熱性部材の進行方向と直
交する方向の前記定着ニップ部と前記磁場発生手段との
間の距離を変化することを特徴とする上記(7)記載の
加熱装置。
【0019】(10)前記磁場発生手段と前記定着ニッ
プ部の距離は、中央部よりも端部の方を小さくしたこと
を特徴とする上記(7)または(9)記載の加熱装置。
【0020】(11)表面に未定着画像を担持させた被
加熱部材と、前記未定着画像を加熱処理して前記被加熱
部材に定着させる上記(1)から(10)のうちのいず
れか1項記載の加熱装置を備えていることを特徴とする
加熱定着装置。
【0021】(12)被記録材に未定着画像を形成担持
させる作像手段と、前記被記録材に未定着画像を定着さ
せる上記(11)記載の加熱定着装置とを備えたことを
特徴とする画像形成装置。
【0022】(13)被帯電体としての像担持体と、こ
の像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体を露光
して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にト
ナーを付着させてトナー像を形成する現像手段と、前記
像担持体上のトナー像を被記録材に転写する転写手段
と、前記被記録材に転写されたトナー像を該被記録材に
永久固着像として加熱定着する上記(11)記載の加熱
定着装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を添
付図面について説明する。
【0024】実施の形態1. 加熱定着装置100 図1、図2は発明の実施の形態1による電磁誘導加熱方
式の加熱定着装置100の要部の横断模型図であり、図
1は図2に示すところのB−B’断面図、図2は図1に
示すところのA−A’断面図である。
【0025】磁場発生手段15は磁性コア17及び励磁
コイル18からなる。磁性コア17は高透磁率の部材で
あり、フェライトやパーマロイ等といったトランスのコ
アに用いられる材料がよく、より好ましくは100kH
z以上でも損失の少ないフェライトを用いるのがよい。
【0026】励磁コイル18はコイル(線輪)を構成す
る導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆さ
れた銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、こ
れを複数回巻いて励磁コイルを形成している。本例では
12ターン巻いて励磁コイル18を形成している。
【0027】上記絶縁被覆は定着ベルト10の発熱によ
る熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよ
い。本実施の形態1においてはポリイミドによる被覆を
用いており、耐熱温度は220℃である。ここで、励磁
コイル18の外部から圧力をかけて密集度を向上さても
よい。
【0028】磁場発生手段15と定着ベルト10の間に
は絶縁部材19を配設してある。この絶縁部材19の材
質としては絶縁性に優れ、耐熱性がよいものがよい。例
えば、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹
脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹
脂、FEP樹脂、LCP樹脂などを選択するとよい。
【0029】励磁コイル18には給電部18a・18b
に励磁回路27(図2)を接続してある。この励磁回路
27は20kHzから500kHzの高周波をスイッチ
ング電源で発生できるようになっている。この結果、励
磁コイル18は励磁回路27から供給される交番電流
(高周波電流)によって交番磁束を発生する。
【0030】図3(a)は交番磁束の発生の様子を模式
的に表したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一
部を表す。
【0031】磁性コア17に導かれた交番磁束(C)は
定着ベルト10の電磁誘導発熱層1に渦電流を発生させ
る。この渦電流は該電磁誘導発熱層の固有抵抗によって
電磁誘導発熱層1にジュール熱(渦電流損)を発生させ
る。ここでの発熱量Qは電磁誘導発熱層1を通る磁束の
密度によって決まり、図3(b)のグラフのような分布
を示す。縦軸は定着ベルト10の電磁誘導発熱層1での
発熱量Qを表す。ここで、発熱域Hは最大発熱量をQと
した場合、発熱量がQ/e以上の領域と定義する。これ
は、定着に必要な発熱量が得られる領域である。
【0032】26は定着ベルト10の温度を検知するサ
ーミスタなどの温度センサであり、本例においては温度
センサ26で検知した定着ベルト10の温度情報をもと
に、不図示の温度検知手段を含む温調系により、励磁コ
イル18に対する電流供給が制御することで、定着ニッ
プ部Nの温度が所定の温度に維持されるように温調す
る。
【0033】定着ベルト10を回転させる駆動ローラ3
1は、芯金31aと、該芯金周りに同心一体にローラ状
に成形被覆させた、シリコンゴム・フッ素ゴム・フッ素
樹脂などの耐熱性・弾性材層31bとで構成されてい
る。芯金31aの両端部は、装置の不図示のシャーシ側
板金間に回転自由に軸受け保持させて配設してある。こ
の駆動ローラ31は不図示の駆動手段により矢示の反時
計方向に回転駆動される。
【0034】テンションローラ32は、定着ベルト10
にテンションを加えることにより定着ベルト10を安定
して回転させる。テンションローラ32はアルミニウム
(A1)などのスリーブを用いている。
【0035】テンションローラ32の両端には、定着ベ
ルト10の端部を規制・保持するフランジ部材32a・
32bが固定して取り付けてある。このフランジ部材3
2a・32bは、定着ベルト10の回転時に該定着ベル
トの端部を受けて、定着ベルトの長手に沿う寄り移動を
規制する役目をする。
【0036】加圧部材としての加圧ローラ30は、芯金
30aと該芯金周りに同心一体にローラ状に成形被覆さ
せた、シリコンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂などの耐
熱性・弾性材層30bとで構成されており、芯金30a
の両端部を装置の不図示のシャーシ側板金間に回転自由
に軸受け保持させて配設してある。
【0037】加圧ローラ30には不図示の押し上げ手段
で押し上げ力を作用させている。これにより駆動ローラ
31と加圧ローラ30の上面とが定着ベルト10を挟ん
で圧接して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
【0038】この駆動ローラ31の回転駆動による該駆
動ローラと定着ベルト10の内面との摩擦力で該定着ベ
ルトに回転力が作用して、定着ベルト10は矢示の時計
方向に駆動ローラ31の回転周速度にほぼ対応した周速
度をもって回転する。
【0039】而して、駆動ローラ31が回転駆動され、
それに伴って定着ベルト10が回転し、励磁回路27か
ら励磁コイル18への給電により、上記のように定着ベ
ルト10の電磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所
定の温度に立ち上がって温調される。
【0040】この状態において、後述する画像形成手段
部から搬送された未定着トナー画像tの形成された被記
録材Pは定着ニップ部Nの定着ベルト10と加圧ローラ
30との間に画像面が上向き、即ち定着ベルト面に対向
して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着ベ
ルト10の外面に密着して該定着ベルトと一緒に定着ニ
ップ部Nを挟持搬送されていく。
【0041】この定着ニップ部Nを定着ベルト10と一
緒に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において、定
着ベルト10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上
の未定着トナー画像tが該被記録材Pと加熱定着され
る。この際、入ロガイド40上で被記録材Pと未定着ト
ナー画像tが予備加熱される。
【0042】被記録材Pは定着ニップ部Nを通過する
と、回転定着ベルト10の外面から分離して排出搬送さ
れる。そして、被記録材上の加熱定着トナー画像は定着
ニップ部通過後、冷却して永久固着像となる。
【0043】本実施の形態1ではトナーtに低軟化物質
を含有させたトナーを使用したため、加熱定着装置にオ
フセット防止のためのオイル塗布機構を設けていない
が、低軟化物質を含有させていないトナーを使用した場
合にはオイル塗布機構を設けてもよい。また、低軟化物
質を含有させたトナーを使用した場合にもオイル塗布や
冷却分離を行ってもよい。
【0044】加圧ローラ30、駆動ローラ31及びテン
ションローラ32の長手方向の放熱量は端部に向かって
大きくなる。これは、各ローラ端部では中央部と比較し
て放熱面積が大きくなるためである。
【0045】そこで、定着ニップNにおいて均一な温度
分布を得るために、定着ベルト10の発熱層1において
端部の発熱量を増加させなければならない。磁場発生手
段15と発熱層1との間の距離はできる限り近づけた方
が磁束の吸収効率が高いのであるが、この距離が5mm
を越えると、磁束の吸収率が低下するため、5mm以内
にするのがよい。また、磁場発生手段15と発熱層1と
の間の距離は最小で略0.5mmになる。これは、図1
3に示すようなベルトガイド16を成形するとき0.5
mm以下では安定した形状が得られないからである。
【0046】磁場発生手段15と発熱層1との間の距離
は極力小さい方がよいのであるが、設計可能な範囲で最
小値になるように設計するのがよい。
【0047】本実施の形態1においては、定着ベルト1
0と磁場発生手段15を非接触で配設している。これは
熱容量の大きい磁場発生手段15と定着ベルト10が接
触することにより、定着ベルト10の温度が低下するの
を防止するためである。定着ベルト10と磁場発生手段
15の距離は不図示の位置決め手段によって略1mmに
なるように設定した。
【0048】ここで、図2に示すように端部側の磁場発
生手段である磁性コア17及び励磁コイル18を定着ベ
ルトの進行方向に対して定着ニップN側に角度θだけ傾
けている。
【0049】図4はベルトの進行方向に対する磁束密度
Bを積算したものを長手方向についてグラフにしたもの
である。磁場発生手段15を角度θ傾けることにより、
ニップ面に投影した磁束密度は、中央部の磁束密度をB
とした場合、角度θ傾斜した部分の磁束密度Bθは Bθ=B/cosθ と求めることができる。
【0050】本実施の形態1では角度θとしてθ=30
°と設定した。この場合、30°傾斜させた部分の磁束
密度B30°は、 B30°=B/cos30° ≒1.15×B となり、磁場発生手段を30°傾斜させた部分は、中央
部に対して約15%磁束密度を増加させることができ、
発熱量も15%増加させることができる。
【0051】この際、発熱層1と磁場発生手段15の距
離は略一定に設定していることにより、磁場発生手段1
5と発熱層1の距離を変えた場合に生ずる課題、つま
り、距離が小さいところと、大きいところで比較する
と、大きい方が発生した磁束が発熱層1まで届かず空気
中を通過する磁束の量が増加してしまい発熱層1の磁束
の吸収率が低下する。このため励磁コイル18の自己発
熱量が増加してしまい発熱層の発熱に寄与しないロスが
発生し、その結果として発熱層1での発熱量を減少させ
るだけでなく発熱効率が低下してしまうという課題を解
決している。
【0052】これにより、加圧ローラ30、駆動ローラ
31及びテンションローラ32の端部の温度低下分を補
正して、ニップ部Nにおける長手方向の温度分布をほぼ
均一にすることができる。
【0053】本実施の形態1では磁性コア17は一体で
あったが複数個に分割して組み合わせて構成することも
可能である。
【0054】上記のように磁場発生手段15を定着ベル
ト10の進行方向に対して斜めに配置することにより長
手方向の発熱量を変えることができる。また、傾ける角
度θを連続的に変化させ、図5のようにすることで、よ
り細かな発熱分布の調整を行うことができる。
【0055】図6は、定着ニップNの温度分布と、定着
ベルト10の発熱層1の発熱分布と、ローラ放熱量(加
圧ローラ30、駆動ローラ31及びテンションローラ3
2の放熱量を加算したもの)の分布を示す。発熱量と放
熱量のバランスをとることにより、ほぼフラットな温度
分布を得ることができた。
【0056】磁場発生手段15を傾ける方向は、定着ニ
ップN側つまり本実施の形態1のような方向に傾けるの
がよい。これは、定着ニップNから発熱域が遠くなるほ
ど、定着ベルト10の温度降下が大きくなるため、温度
を上げたい端部ほど定着ニップNに近づけることによ
り、定着ニップNの温度分布をほぼ均一にするためのエ
ネルギーが小さくて済むからである。
【0057】端部だけでなく必要に応じて任意の位置の
磁場発生手段15を定着ベルト10の進行方向に対して
斜めに配設することにより、任意の位置での発熱量を変
化させることも可能である。
【0058】定着ベルト10 図8は本実施の形態1における定着ベルト10の層構成
模型図である。この定着ベルト10は、電磁誘導発熱性
の定着ベルト10の基層となる金属ベルト等でできた発
熱層1と、その外面に積層した弾性層2と、その外面に
積層した離型層3の複合構造である。発熱層1と弾性層
2との間の接着、弾性層2と離型層3との間の接着のた
め、各層間にプライマー層(不図示)を設けてもよい。
【0059】定着ベルト10は発熱層1が内面側であ
り、離型層3が外面側である。前述したように、発熱層
1に交番磁束が作用することで、発熱層1は渦電流が発
生して発熱する。その熱は弾性層2・離型層3を介して
定着ベルト10を加熱し、定着ニップNに通紙される被
加熱材としての被記録材を加熱して該被記録材上の未定
着トナー画像tの加熱定着がなされる。
【0060】発熱層1 発熱層1はニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケルーコ
バルト合金といった強磁性体の金属を用いるとよい。非
磁性の金属でも良いが、より好ましくは磁束の吸収の良
いニッケル、鉄、磁性ステンレス、コバルトーニッケル
合金等の金属がよい。
【0061】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。表皮深
さσ[m]は、励磁回路の周波数f[Hz]と透磁率μ
と固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0062】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、図7に示すように、これより深いと
ころでは電磁波の強度は1/e以下になっており、逆に
いうと殆どのエネルギーはこの深さまでで吸収されてい
る。
【0063】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mがよい。発熱層1の厚みが1μmよりも小さいとほと
んどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪く
なる。また、発熱層1が100μmを超えると剛性が高
くなりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用す
るには現実的ではない。従って、発熱層1の厚みは1〜
100μmが好ましい。
【0064】弾性層2 弾性層2は、シリコンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリ
コンゴム等で耐熱性がよく、熱伝導率がよい材質であ
る。また、弾性層2の厚さは10〜500μmが好まし
い。この弾性層2の厚さは定着画像品質を保証するため
に必要な厚さである。
【0065】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは被記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が
形成される。この場合、被記録材の凹凸あるいはトナー
層の凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加熱ム
ラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光
沢ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高く、
伝熱量が少ない部分では光沢度が低い。
【0066】弾性層2の厚さとしては、10μm以下で
は被記録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像
光沢ムラが発生してしまう。また、弾性層2が1000
μm以上の場合には弾性層の熱抵抗が大きくなり、クイ
ックスタートを実現するのが難しくなる。より好ましく
は弾性層2の厚みは50〜500μmがよい。
【0067】弾性層2の硬度は、硬度が高すぎると被記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては
60°(JIS−A)以下、より好ましくは45°(J
IS−A)以下がよい。
【0068】弾性層2の熱伝導率λは、 6×10-4〜2×10-3[ca1/cm・sec・de
g.] がよい。
【0069】熱伝導率λが6×10-4[ca1/cm・
sec・deg.]よりも小さい場合には、熱抵抗が大
きく、定着ベルトの表層(離型層3)における温度上昇
が遅くなる。また、熱伝導率λが2×10-3[ca1/
cm・sec・deg.]よりも大きい場合には、硬度
が高くなりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化する。
【0070】よって熱伝導率λは6×10-4〜2×10
-3[ca1/cm・sec・deg.]がよい。より好
ましくは8×10-4〜1.5×10-3[ca1/cm・
sec・deg.]がよい。
【0071】離型層3 離型層3はフッ素樹脂、シリコン樹脂、フルオロシリコ
ンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、PFA、PTF
E、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料を選択する
ことができる。
【0072】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
い。離型層3の厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ム
ラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足すると
いった問題が発生する。また、離型層が100μmを超
えると熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂
系の離型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効
果がなくなってしまう。
【0073】また、図9に示すように、定着ベルト10
の構成において、発熱層1の表面側(発熱層1の弾性層
2とは反対面側)に断熱層4を設けてもよい。この断熱
層4としては、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES
樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP
樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0074】また、断熱層4の厚さとしては10〜10
00μmが好ましい。断熱層4の厚さが10μmよりも
小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性も不
足する。一方、1000μmを超えると磁性コア17及
び励磁コイル18から発熱層1の距離が大きくなり、磁
束が十分に発熱層1に吸収されなくなる。
【0075】断熱層4は、発熱層1に発生した熱が定着
ベルトの内側に向かわないように断熱できるので、断熱
層4がない場合と比較して被記録材P側への熱供給効率
が良くなる。よって、消費電力を抑えることができる。
【0076】実施の形態2.本実施の形態2において
は、図10に示すように、実施の形態1における磁性コ
ア17及び励磁コイル18の構成を変えている以外は実
施の形態1と同様の構成である。
【0077】本例では、磁性コア17a・17b・17
cのように3分割し、それぞれの磁性コアに励磁コイル
18a・18b・18cのように巻いている。各コイル
は本例では直列に接続している。
【0078】このように3分割したコアを同一形状にす
ることにより量産効果を高めて、コストダウンを図るこ
とができる。
【0079】実施の形態3.本実施の形態3において
は、図11に示すように、定着ベルト10を上下で加熱
するようにしている。このようにすると、定着ベルト1
0の周長に対する温度差を小さくすることができる。
【0080】また、暴走時の異常加熱防止のためのサー
モスイッチ、温度ヒューズなどの安全用温度検知素子2
7を設置する場合に適している。これは、実施の形態1
や実施の形態2のような場合は、発熱ピークの近傍に安
全用温度検知素子27を設置しようとすると、被記録材
Pとの干渉を考慮した設計を行わなければならず、被記
録材Pと定着ベルト10の距離が離れてしまい予熱効果
を最大限に生かし切れない。
【0081】そこで、本実施の形態3のように定着ベル
ト10の上部で加熱できるようにすることにより、安全
用温度検知素子27を図のように定着ベルト10の上部
に近接して設置でき、定着ベルト10と被記録材Pの距
離を十分接近させることが可能になる。
【0082】本実施の形態3の構成において、磁気回路
を構成する場合、磁性コア17dの片側に磁性コア17
eを配置し、この磁性コア17eの中に励磁コイル18
を巻付けた磁性コア17fを設け、これ等磁性コア17
d、17e、17fの両端に絶縁部材19を配設した構
成であり、発生した磁場が空気中を通過する距離を最短
とし、励磁コイル18の自己発熱を低減することがで
き、効率の向上を図ることができる。
【0083】磁性コア17d・17e・17fについて
は長手方向に分割することも可能である。また、実施の
形態2と同様に、磁性コアと励磁コイルを複数個に分割
することも可能である。
【0084】実施の形態4. 1)電磁誘導発熱性の定着ベルト10は、モノクロある
いは1パスマルチカラー画像などの加熱定着用の場合は
弾性層2を省略した形態のものとすることもできる。発
熱層1は樹脂に金属フィラーを混入して構成したものと
することもできる。また、発熱層単層の部材とすること
もできる。
【0085】2)加熱定着装置100の装置構成は実施
の形態の駆動ローラ駆動方式に限られるものではない。
例えば、図12のように、ベルトガイド16Aと、駆動
ローラ31と、テンションローラ32との間に、電磁誘
導発熱性のエンドレスベルト状の定着ベルト10を懸回
張設し、この定着ベルト10をベルトガイド16Aの下
面部に加圧部材としての加圧ローラ30で圧接させて定
着ニップ部Nを形成させ、定着ベルト10を駆動ローラ
31によって回転駆動させる装置構成にすることもでき
る。この場合、加圧ローラ30は定着ベルト10の移動
で従動する従動回転ローラである。
【0086】また、図13のように、U字形のベルトガ
イド16Bを設け、このベルトガイド16Bの周りに定
着ベルト10をルーズに外嵌して、この定着ベルト10
を加圧ローラ30で従動駆動してもよい。
【0087】3)加圧部材30はローラ体に限らず、回
動ベルト型など他の形態の部材にすることもできる。ま
た、加圧部材30側からも被記録材Pに熱エネルギーを
供給するために、加圧部材30側にも電磁誘導加熱など
の発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調する装置構
成にすることもできる。
【0088】4)本発明の加熱装置は各実施の形態の画
像加熱定着装置に限らず、画像を担持した被記録材Pを
加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着
する像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加
熱ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理する手
段・装置として使用できる。
【0089】実施の形態5. 画像形成装置 図14は本発明の加熱定着装置100を適用した実施の
形態5による画像形成装置を示す概略構成図であり、本
実施の形態の画像形成装置は電子写真カラープリンタで
ある。
【0090】101は有機感光体やアモルファスシリコ
ン感光体でできた感光体ドラム(像担持体)であり、矢
示の反時計方向に所定のプロセススピード(周速度)で
回転駆動される。
【0091】感光体ドラム101の回りには、帯電ロー
ラ102、レーザ光学箱110、現像器104、中間転
写体ドラム105、クリーナ107等の画像形成手段1
11の構成部材が配置されており、まず、感光体ドラム
101はその回転過程で帯電ローラ等の帯電装置102
で所定の極性・電位の一様な帯電処理を受ける。
【0092】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
による、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信
号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画
素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光10
3を出力して回転感光体ドラム101面に走査露光した
目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。109
はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光体ドラ
ム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0093】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光体ドラム101と中
間転写体ドラム105との接触部(或いは近接部)であ
る1次転写部T1において中間転写体ドラム105の面
に転写される。中間転写体ドラム105面に対するトナ
ー画像転写後の回転感光体ドラム101面はクリーナ1
07により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受け
て清掃される。
【0094】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像にっいて順
次実行され、中間転写体ドラム105面にイエロートナ
ー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒ト
ナー画像の都合4色のトナー画像が順次重ねて転写され
て、目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像
が合成形成される。
【0095】中間転写体ドラム105は、金属ドラム上
に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を有するもので、感光
体ドラム101に接触して或いは近接して感光体ドラム
101と略同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動さ
れ、中間転写体ドラム105の金属ドラムにバイアス電
位を与えて感光体ドラム101との電位差で感光体ドラ
ム101側のトナー画像を該中間転写体ドラム105面
側に転写させる。
【0096】上記の回転中間転写体ドラム105面に合
成形成されたカラートナー画像は、該回転中間転写体ド
ラム105と転写ローラ106との接触ニップ部である
二次転写部T2において、該二次転写部T2に不図示の
給紙部から所定のタイミングで送り込まれた被記録材P
の表面に転写される。転写ローラ106は被記録材Pの
背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで中間転
写体ドラム105面側から被記録材P面側へ合成カラー
トナー画像を順次に一括転写する。二次転写部T2を通
過した被記録材Pは中間転写体ドラム105の表面から
分離されて像加熱定着装置(像加熱装置)100へ導入
され、未定着トナー画像の加熱定着処理を受けてカラー
画像形成物として機外の不図示の排紙トレーに排出され
る。
【0097】被記録材Pに対するカラートナー画像転写
後の中間転写体ドラム105の表面はクリーナ108に
より転写残りトナー・紙粉等の付着残留物の除去を受け
て清掃される。このクリーナ108は常時は中間転写体
ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写
体ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画
像の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105
に接触状態に保持される。
【0098】また転写ローラ106も常時は中間転写体
ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写
体ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画
像の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105
に被記録材Pを介して接触状態に保持される。自黒画像
などモノカラー画像のプリントモードも実行できる。ま
た両面画像プリントモード、或いは多重画像プリントモ
ードも実行できる。両面画像プリントモードの場合は、
加熱定着装置100を出た1回目画像プリント済みの被
記録材Pは不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転さ
れて再び二次転写部T2へ送り込まれて2面に対するト
ナー画像転写を受け、再度、加熱定着装置100に導入
されて2面に対するトナー画像の定着処理を受けること
で両面画像プリントが出力される。
【0099】多重画像プリントモードの場合は、加熱定
着装置100を出た1回目画像プリント済みの被記録材
Pは不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに
再び二次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント
済みの面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、加熱
定着装置100に導入されて2回目のトナー画像の定着
処理を受けることで多重画像プリントが出力される。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁場発生手段と電磁誘導性発熱部材の距離を略等距離に
保ったまま、電磁誘導性発熱部材の進行方向に対して磁
場発生手段を傾けるように構成したので、励磁コイルの
長手方向の自己発熱量が増加して発熱層の発熱に寄与し
ないロスが発生することを抑制することができるととも
に、励磁コイルの長手方向の発熱分布を調整し、かつ、
発熱層での発熱量を減少させることがない効果がある。
【0101】また、本発明の加熱装置を加熱定着装置の
加熱源として適用することにより、発熱効率を低下させ
ることなく良好な定着画像を得ることができる。
【0102】また、本発明の加熱定着装置を画像形成装
置に適用することにより、高品質の画像を出力すること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加熱装置としての定着装置の要部の横断側面
模型図である。
【図2】 実施の形態1における磁性コア及び励磁コイ
ルの配置図である。
【図3】 磁束と定着ベルトの発熱量の関係を示した図
である。
【図4】 磁場発生手段と発熱量Qの関係を示した図で
ある。
【図5】 磁場発生手段と発熱量Qの関係を示した図で
ある。
【図6】 長手方向の定着ニップ温度と発熱/放熱量の
関係を示した説明図である。
【図7】 発熱層深さと電磁波強度の関係を示した説明
図である。
【図8】 電磁誘導発熱性の定着ベルトの層構成模型図
である。
【図9】 電磁誘導発熱性の定着ベルトの層構成模型図
である。
【図10】 実施の形態2における磁性コア及び励磁コ
イルの配置図である。
【図11】 実施の形態3による電磁誘導が加熱方式の
定着装置を示す要部の横断側面模型図である。
【図12】 その他の電磁誘導加熱方式の定着装置を示
すの構成略図である。
【図13】 その他の電磁誘導加熱方式の定着装置を示
すの構成略図である。
【図14】 実施の形態5による画像形成装置を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
10 定着ベルト(電磁誘導発熱性部材) 17 磁性コア(磁場発生手段) 18 励磁コア(磁場発生手段) 100 加熱定着装置(像加熱装置) 111 画像形成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辛島 賢司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場発生手段と、前記磁場発生手段の発
    生する磁界の作用で電磁誘導発熱する電磁誘導発熱性部
    材とを備え、前記電磁誘導発熱性部材と直交する方向に
    前記磁場発生手段の磁界を発生させ、電磁誘導発熱性部
    材の発熱で被加熱材を加熱する加熱装置において、前記
    電磁誘導発熱性部材と前記磁場発生手段との距離を略等
    距離に配設し、前記電磁誘導発熱性部材の発熱量を進行
    方向と直交する方向で変化させたことを特徴とする加熱
    装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱量が増加する部分は前記電磁誘
    導発熱性部材の進行方向と前記磁場発生手段から発生し
    た磁界の向きとが直交しないことを特徴とする請求項1
    記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記磁場発生手段は磁束を発生するため
    の励磁コイル及び該励磁コイルにより発生する磁束を電
    磁誘導発熱性部材に導くための芯材を有し、前記励磁コ
    イルは電磁誘導発熱性部材の幅にわたって連続して設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記励磁コイル及び芯材を有する磁場発
    生手段は電磁誘導発熱性部材としての回転体に設けられ
    ていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の
    加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記電磁誘導発熱性部材は、発熱層を含
    む積層部材若しくはそれ自体発熱性の部材であることを
    特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 電磁誘導発熱性部材はエンドレスベルト
    であり、このエンドレスベルト一周内に曲率の変化する
    部分を有することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記電磁誘導発熱性部材に被加熱材を直
    接若しくは間接的に密着させて該被加熱部材のニップ部
    を形成する加圧部材とを備えたことを特徴とする請求項
    5または請求項6記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記加圧部材は回転駆動されるあるいは
    従動回転する加圧回転体であることを特徴とする請求項
    7記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 電磁誘導発熱性部材の進行方向と直交す
    る方向の前記定着ニップ部と前記磁場発生手段との間の
    距離を変化することを特徴とする請求項7記載の加熱装
    置。
  10. 【請求項10】 前記磁場発生手段と前記定着ニップ部
    の距離は、中央部よりも端部の方を小さくしたことを特
    徴とする請求項7または請求項9記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】 表面に未定着画像を担持させた被加熱
    部材と、前記未定着画像を加熱処理して前記被加熱部材
    に定着させる請求項1から請求項10のうちのいずれか
    1項記載の加熱装置を備えていることを特徴とする加熱
    定着装置。
  12. 【請求項12】 被記録材に未定着画像を形成担持させ
    る作像手段と、前記被記録材に未定着画像を定着させる
    請求項11記載の加熱定着装置とを備えたことを特徴と
    する画像形成装置。
  13. 【請求項13】 被帯電体としての像担持体と、この像
    担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体を露光して
    静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にトナー
    を付着させてトナー像を形成する現像手段と、前記像担
    持体上のトナー像を被記録材に転写する転写手段と、前
    記被記録材に転写されたトナー像を該被記録材に永久固
    着像として加熱定着する請求項11記載の加熱定着装置
    とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001242732A (ja) * 1999-12-22 2001-09-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 定着装置
JP2002110336A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Fuji Xerox Co Ltd 電磁誘導加熱装置及びこれを用いた画像記録装置

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