JPH11167612A - 無線icカード - Google Patents

無線icカード

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JPH11167612A
JPH11167612A JP9331464A JP33146497A JPH11167612A JP H11167612 A JPH11167612 A JP H11167612A JP 9331464 A JP9331464 A JP 9331464A JP 33146497 A JP33146497 A JP 33146497A JP H11167612 A JPH11167612 A JP H11167612A
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JP
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coil
sheet
wireless
integrated circuit
card
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JP9331464A
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English (en)
Inventor
Kunio Matsumoto
邦夫 松本
Yasuo Amano
泰雄 天野
Taku Suga
卓 須賀
Koichi Kamisaka
晃一 上坂
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】より一層の低コスト化および高信頼化のため部
品点数の削減が基本的課題であり、本発明では、削減対
象部品にコンデンサチップを選んだ。 【解決手段】第1の方法は、平面コイルを2層に分割
し、絶縁シートを介して対向させ、コイル間に生ずる浮
遊容量とコイルのインダクタンスとで並列共振回路を構
成することにより、コンデンサチップを削減する。第2
の方法は、絶縁シートを介し平面電極を対向させコンデ
ンサを形成し、これと平面コイルのインダクタンスによ
って直列共振回路を構成することにより、コンデンサチ
ップを削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルを用いて通
信を行う無線ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】無線ICカードに関しては、例えば、特
開平08−316411号公報に記されているように集
積回路(以下ICと記す)、コンデンサおよび印刷コイ
ルを導電性ペースト若しくは異方性導電接着剤で接続し
た実装構造が知られている。その概略実装構造を図3に
示した。図3(a)はその電気回路であり、コイル30
とコンデンサ40から成る共振回路で受けた電力および
電気信号をIC20で処理し、該共振回路から返送する
構成となっている。図3(b)および(c)にこれをカ
ードに実装したときの概念図を示した。低背実装のた
め、平面コイル34とコンデンサチップ41およびIC
20を絶縁シート上に形成または搭載接続し、上側カバ
ーシート51および下側カバーシート52を貼り付けて
無線ICカード10を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無線I
Cカードは、より一層の低コスト化および高信頼化が課
題であった。とくに、部品点数の削減は、直材費の低
減、削減部品接続点の消滅による無線ICカードとして
の接続歩留り向上ならびに信頼性の向上につながる基本
的な課題であった。
【0004】本発明では、削減対象部品にコンデンサチ
ップ41を選んだ。その実現のため、コンデンサ機能を
ICに作り込むことが考えられるが、ICチップサイズ
が大きくなりICコストが上昇する。一方、コンデンサ
を単に取り去った場合、所望の周波数で共振回路が構成
できず無線伝送効率が激減し、無線ICカードの使用範
囲が極端に限定される。
【0005】本発明は、コンデンサチップを用いること
なく、共振回路を構成することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、集積回路と、該集積回路と電気的に接
続する第一、第二のコイルとを少なくとも備え、該第一
のコイルと該第二のコイルを対向させて配置し、かつ該
第一、第二のコイルのパターン幅を異ならせたものであ
る。
【0007】すなわち、平面コイルを2層以上に分割
し、分割された第一のコイルと第二のコイルを絶縁シー
トを介して対向させ、コイル間に生ずる浮遊容量とコイ
ルのインダクタンスとで並列共振回路を構成したもので
あり(以下、第1の方法と呼ぶ)、対向する第一のコイ
ルと第二のコイルの線幅を異なる寸法に形成して、対向
するコイル相互の位置ずれによる浮遊容量の変動を小さ
くし、歩留りよく並列共振回路を得るものである。
【0008】また、少なくとも前記第一のコイルもしく
は前記第二のコイルを金属箔で形成したものである。特
に、前記金属箔をAl箔、Cu箔、Au箔、もしくはこ
れらの少なくとも1つを用いた合金箔で構成したもので
ある。これにより、従来の印刷法により形成された配線
に比べて低抵抗な配線を実現することができ、無線ICカ
ードが数10cm離れていたとしても、安定した電力の供
給が可能となった。
【0009】また、この無線ICカードを安価に形成する
のに、第一のシートに前記集積回路と前記第二のコイル
とを形成し、第二のシートに前記集積回路を収める開口
部と前記第一のコイルとを形成し、前記第一のシートと
第三のシートとで前記第二のシートを挟み込むようにし
たものである。これにより、電気的接続部材となるスル
ーホールを用いない層(シート)間接続が可能となっ
た。すなわち、簡略化したプロセスを用いた層間接続を
実現することが可能となった。
【0010】この場合、少なくとも前記第一のコイルを
有する配線パターンと前記第二のコイルを有する配線パ
ターンとの接続、もしくは前記第一のコイルの有する配
線パターンと前記集積回路との接続、前記第二のコイル
の有する配線パターンと前記集積回路との接続に、超音
波接続法もしくは圧着法もしくは抵抗溶接法を利用する
ことが好ましい。
【0011】一方、第一のシートに前記集積回路を配置
し、第二のシートに前記集積回路を収める開口部と前記
第一のコイルと前記第二のコイルとを形成し、前記第一
のシートと第三のシートとで前記第二のシートを挟み込
むようにして形成しても良い。
【0012】この場合、前記第二のシートを、絶縁シー
ト上に前記第一のコイルと前記第二のコイルを含む配線
を一括形成し、前記第一のコイルと前記第二のコイルと
が対向するように該絶縁シートを折りたたんで形成する
ことがプロセスを簡略化する上で好ましい。
【0013】また、前記絶縁シートの折りたたみ部でか
つ前記第一のコイルと第二のコイルとが連続する部分に
切欠き部分を形成することが好ましい。
【0014】また、前記第一のコイルの有する配線パタ
ーンと前記集積回路との接続、前記第二のコイルの有す
る配線パターンと前記集積回路との接続には、前述同様
に超音波接続法もしくは圧着法もしくは抵抗溶接法を利
用することが好ましい。
【0015】また、これまで説明してきた金属箔は、シ
ート状の金属箔から前記第一のコイルもしくは前記第二
のコイル形状を切り出し、該切り出した金属箔を真空吸
着し、これを所望の絶縁シートに加圧貼付けるようにし
ても良い。
【0016】また、本発明は、上記目的を達成するため
に、絶縁シートを介し平面電極を対向させ複数のコンデ
ンサを形成し、これと絶縁シートに形成された平面コイ
ルのインダクタンスによって直列共振回路を構成したも
のである。この場合も、対向する平面電極の寸法を異な
らせることで、平面電極の位置ずれによるコンデンサ容
量の変動を小さくすることができ、歩留りよく共振回路
を得ることができる(以下、第二の方法と呼ぶ)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳述する。
【0018】まず、前述の本発明の第1の方法を説明す
る。
【0019】第一の方法は、図1(a)に示すように、
第一のコイル31と第二のコイル32との間に生ずる浮
遊容量42と各コイルの有するインダクタンスとで並列
共振回路を構成したものである。図1(b)に、図1
(a)に示す原理を適用したICカードの平面図を、図
1(c)に、そのAA'断面図を、図4にその斜視図を
示す。
【0020】図において、10は無線ICカード、20は
データの読み書き等の処理を行うIC、21はIC20の外
部端子となるIC電極、31、32はIC20へ電力伝送や
データ伝送を行うための第一、第二のコイル、35は層
間接続孔71やIC収納孔80に突出する配線端、50は
第一のコイル31が形成された中間シート、51、52
は中間シートを挟み込むカバーシート、70は中間シー
ト50に形成された第一のコイル31と下側カバーシー
ト52に形成された第二のコイルとを配線端35を用い
て接続する層間接続部、71は層間接続部70を形成す
るための中間シート50に形成された層間接続孔、80
はIC20を収納しIC電極21と中間シート50に形成さ
れた第一のコイル31の配線端35とを接続するための
IC収納孔である。ここで第一のコイル31、第二のコイ
ル32、配線端35等の配線パターンは金属箔で形成さ
れており、従来の銀ペースト等で形成した配線に比べて
低抵抗化が図られている。そのため、金属箔としては、
Al箔、Cu箔およびAu箔もしくはこれらの合金箔が
好ましい。また、中間シート50は、ポリエステル樹脂
などの絶縁性樹脂で形成する。
【0021】図4からわかるようにICカード10は、第
2のコイル32が形成されるとともにIC20が所定の
位置に載置された下側カバーシート52と、第一のコイ
ル31が形成されるとともにIC収納孔80および層間
接続孔71が所定の位置に開けられた中間シート50
と、上側カバーシート51とから構成されている。
【0022】そして、下側カバーシート52に載置され
たIC20がIC収納孔80に収まるように、しかも層間
接続孔71を介して第一のコイル31と第二のコイル3
2との接続が取れるように下側カバーシート52と中間
シート50とを張り合わし、第一のコイル31とIC電
極21、第一のコイル31と第二のコイル32とをIC収
納孔80と層間接続孔71とから突出して形成された配
線端35を介してそれぞれを接続している。
【0023】第一のコイル31と第二のコイル32は中
間シート50を介して対向するよう構成されており、両
コイル配線間には浮遊容量42が形成されているので両
コイル配線間に生ずる浮遊容量42と第一、第二のコイ
ル31、32の有するインダクタンスとで、図1(a)に
示すような並列共振回路を実現している。なお、この場
合、第一のコイル31と第二のコイル32とが重なる領
域が多いほど浮遊容量42は増大する。
【0024】ところで、コイル形成時に対向するコイル
相互の位置ずれが工程バラツキにより発生するが、図1
(b)(c)に示すように第一のコイル31の線幅を第
二のコイル32の線幅より狭くすることにより浮遊容量
42の工程バラツキを十分小さくすることができ、歩留
りよく並列共振回路を得ることができる。すなわち、工
程ばらつきがあったとしても最終製品において第一のコ
イル31と第二のコイル32とが必ず重なるように形成
することが可能となる。これは、これまで説明してきた
ような構造の無線ICカードに限らず、第一のコイルと第
二のコイルを対向させて形成するもの全てに同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0025】また、金属箔で形成した配線パターンを用
いれば、前述のように配線パターンの低抵抗化が図れる
ので、無線ICカードに電力を伝送するリーダライタ装置
との距離が数10cm離れた場合であっても確実に電力伝
送を行うことが可能となる。従って、これは、これまで
説明してきたような構造の無線ICカードに限らず、コイ
ルを用いて通信を行うもの全てに同様の効果が得られる
ことは言うまでもない。金属箔の配線パターンはエッチ
ングプロセスや後述する張り付けプロセスを用いて形成
すればよい。
【0026】次に、無線ICカードの製造プロセスを図5
を用いて詳細に説明する。
【0027】まず、下側カバーシート52に第二のコイ
ル32を形成する(工程1)。
【0028】次に、下側カバーシート52の所定の位置
にIC20を載置する(工程2)。IC20は通常のホ
ットメルト剤を用いてダイボンディングすれば良い。
【0029】次に、IC20を載置した下側カバーシート
52に、IC収納孔80および層間接続孔71が開けら
れかつ第一のコイル31、配線およびリード状の配線端
35が形成された中間シート50を位置合わせする(工
程3)。リード上の配線端35はIC収納孔80と層間
接続孔71からそれぞれ突出するように形成されてい
る。
【0030】次に、上記の下側カバーシート52に中間
シート50を貼り付ける(工程4)。この場合も、通常
のホットメルト剤を用いて貼り付ける。
【0031】次に、層間接続部70のリード状の配線端
35の金属箔(Al箔、Cu箔およびAu箔もしくはこ
れらの合金箔)を、例えば超音波ヘッド90を用いて押
圧し、配線端35を介して第二のコイル32と第一のコ
イル31とを超音波接続する(工程5)。すなわち、図
6(a)に示すように、第二のコイル32の金属箔と第
一のコイル31のリード状配線端35の金属箔を重ね、
超音波ヘッド90を用いて両金属接触面に超音波を加え
る。これによって、両金属箔にある酸化皮膜が超音波に
より破られ新生面相互での金属接続を可能としている。
【0032】次に、IC電極21と配線端35について
も同様に超音波接続する(工程6)。工程5、工程6の
順序を逆にしても問題はない。
【0033】次に、最後に、上側カバーシート51を貼
り付け、無線ICカード10を完成させる(工程7)。
この場合も、通常のホットメルト剤を用いて貼り付け
る。
【0034】このように配線パターンに金属箔を用いれ
ば、第一のコイル31と第二のコイル32や、第一のコ
イル31とIC電極21との接続を超音波接続などの簡単
なプロセスにより実現することができる。
【0035】一方、図5においては、工程5における層
間接続を図6(a)に示すような超音波接続により行っ
たが、図6(b)に示す圧着接続あるいは図6(c)に
示す抵抗溶接で行っても良い。図6(b)に示す圧着接
続は、重ねられた金属箔を先端に突起を持つ圧着ヘッド
91を用いて加圧したものであり、圧着ヘッド91の突
起により両金属箔の酸化皮膜を破ることで新生面相互で
金属接続したものである。図6(c)に示す抵抗溶接
は、重ねられた金属箔の接触面を2本の抵抗溶接ヘッド
92により抵抗溶接したものである。いずれの方法を用
いても第一のコイル31と第二のコイル32の接続は可
能である。
【0036】次に、下側カバーシート52あるいは中間
シート50上への第一あるいは第二のコイルを含む配線
の形成方法を図7を用いて説明する。
【0037】まず、剥離シート62上に金属箔61を置
く(工程1)。
【0038】次に、先端に所望のコイルパターン形状の
歯を持った型抜き吸着貼付けヘッド93を押し付け、金
属箔からなる第一もしくは第二のコイルとなるパターン
を切り出す(工程2)。
【0039】次に、型抜き吸着貼付けヘッド93の内部
を負圧にし、切り出されたコイルパターンを吸着する
(工程3)。
【0040】次に、コイルパターンを吸着した型抜き吸
着貼付けヘッド93を下側カバーシート52に位置合わ
せする(工程4)。
【0041】次に、型抜き吸着貼付けヘッド93の内部
を加圧し、下側カバーシート52の所定の位置にコイル
パターンを貼り付ける(工程5)。なお、下側カバーシ
ート52には接着剤が予めラミネートされている。
【0042】最後に、型抜き吸着貼付けヘッド93を後
退させて作業を完了する(工程6)。
【0043】以上のプロセスにより、金属箔により下側
カバーシート52上に第二のコイル32の配線を形成す
ることができる。これは、中間シート50に第一のコイ
ル31を形成する場合であっても同様に形成することが
できる。
【0044】本発明の第一の方法を実現する他の実施の
形態を図8、図9を用いて説明する。
【0045】図8(a)は、中間シート50上に第一の
コイル31と第二のコイル32を連続して形成した図で
あり、図8(b)は、図8(a)のDD’断面図であ
り、図8(c)は、図8(a)に示す中間シート50を折
り畳んだ図であり、図8(d)は図8(c)のEE’断
面図である。また、図9は、前述の折り畳んだ中間シー
ト50と下側カバーシート52、上側カバーシート51
とを接続するプロセス図である。
【0046】図において、10は無線ICカード、20は
データの読み書き等の処理を行うIC、21はIC20の外
部端子となるIC電極、31、32はIC20へ電力伝送や
データ伝送を行うための第一、第二のコイル、35はIC
収納孔80に突出する配線端、50は第一のコイル31
が形成された中間シート、51、52は中間シートを挟
み込むカバーシート、80はIC20を収納しIC電極21
と中間シート50に形成された第一のコイル31の配線
端35とを接続するためのIC収納孔、81は折り曲げた
後に第一若しくは第二のコイルを収納する切欠き部であ
る。ここでも第一のコイル31、第二のコイル32、配
線端35等の配線パターンは金属箔で形成されている。
【0047】まず、この無線ICカード10は、図8
(a)(b)に示すように、2つのIC収納孔80と切欠
き部81が形成された中間シート50上に第一のコイル
31と第二のコイル32とが連続するように一括形成す
る。また、第一のコイル31の一端となる配線端35を
第一のIC収納孔80に突出するように、第二のコイルの
32の一端となる配線端35を第二のIC収納孔80に突
出するように形成する。この第一、第二のコイルは、前
述の実施の形態と同様のプロセスを用いて形成すること
ができる。
【0048】そして、図8(c)(d)に示すように、中
間シート50をその中央部分で折り畳み、第一のコイル
31と第二のコイル32が対向するように、また第一の
IC収納孔80と第二のIC収納孔とがほぼ一致するように
形成する。この場合、第一のコイル31と第二のコイル
32が露出するように折り畳まれている。また、切欠き
部81を設けることで中間シート50を折り曲げても、
第二のコイル32が断線することがない。
【0049】このようにして折り畳まれた中間シート5
0は、図9に示すように、下側カバーシート52に載置
されたIC20がIC収納孔80に収納されるように位置合
わせした後、下側カバーシート52に貼り付けられる
(工程1、2)。この場合、第一のコイル31の有する
配線端35と、第二のコイル32の有する配線端35
は、IC電極20上に位置させる。
【0050】次に、各配線端35を超音波ヘッド90に
てIC電極21に超音波接続し(工程3)、上側カバー
シート51を貼付け、無線ICカード10を完成する
(工程4)。
【0051】なお、配線パターンの形成方法、配線端の
接続方法はこの例に限られないことは言うまでもない。
【0052】本実施の形態により、前述の実施の形態の
ような第一のコイル31と第二のコイル32との層間接
続の工程を省くことができる。
【0053】次に、本発明の第2の方法を図2を用いて
説明する。
【0054】第2の方法は、図2(a)の回路図に示す
ように、2個のコンデンサ40とコイル30とで直列共
振回路を構成する。この2つのコンデンサ40は、図2
(b)(c)に示すように、中間シート50を介して平
面電極を対向させて形成している。また、コイル30と
なる平面コイル34は、2つのコンデンサ40をそれぞ
れ接続するように形成している。この場合、コンデンサ
40や平面コイル34は、前述の実施の形態と同様のプ
ロセスを用いて中間シート50に金属箔を貼り付けて形
成しても良い。また、コンデンサ40と平面コイル34
とは、同一プロセスにて一括形成することが好ましい。
【0055】これにより、平面電極を対向させることで
形成した2つのコンデンサ40と、平面コイル30のイ
ンダクタンスとによって直列共振回路を構成でき、従来
のコンデンサチップを削減することができる。この場合
も、対向する平面電極の寸法を異ならせることで、平面
電極の位置ずれによるコンデンサ容量の変動を小さくす
ることができ、歩留りよく並列共振回路を得ることが可
能となった。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、コンデ
ンサチップを用いることなく、共振回路を構成すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す概略説明図
【図2】本発明の他の実施の形態を示す概略説明図
【図3】従来の無線ICカードを示す概略説明図
【図4】本発明の実施の形態を示す組立て斜視図
【図5】本発明の実施の形態を示す組立てプロセス図
【図6】本発明の実施の形態を示す層間接続説明図
【図7】本発明の実施の形態を示すコイル形成説明図
【図8】本発明の実施の形態を示す他の組立て説明図
【図9】本発明の実施の形態を示す他の組立て説明図
【符号の説明】
10−無線ICカード 20−IC 21−IC電極 30−コイル 31−第一のコイル 32−第
二のコイル 34−平面コイル 35−配線端 40−コンデンサ 41−コンデンサチップ 42−浮
遊容量 50−中間シート 51−上側カバーシート 52
−下側カバーシート 60−接着剤 61−金属箔 62−剥
離シート 70−層間接続部 71−層間接続孔 80−IC収納孔 81−切欠き部 90−超音波ヘッド 91−圧着ヘッド 92−抵
抗溶接ヘッド 93−型抜き吸着貼付けヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上坂 晃一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】集積回路と、該集積回路と電気的に接続す
    る第一、第二のコイルとを少なくとも備え、 該第一のコイルと該第二のコイルを対向させて配置し、
    かつ該第一、第二のコイルのパターン幅を異ならせたこ
    とを特徴とする無線ICカード。
  2. 【請求項2】少なくとも前記第一のコイルもしくは前記
    第二のコイルを金属箔で形成したことを特徴とする請求
    項1記載の無線ICカード。
  3. 【請求項3】前記金属箔をAl箔、Cu箔、Au箔、も
    しくはこれらの少なくとも1つを用いた合金箔で構成し
    たことを特徴とする請求項2記載の無線ICカード。
  4. 【請求項4】第一のシートに前記集積回路と前記第二の
    コイルとを形成し、第二のシートに前記集積回路を収め
    る開口部と前記第一のコイルとを形成し、前記第一のシ
    ートと第三のシートとで前記第二のシートを挟み込むよ
    うにして形成したことを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の無線ICカード。
  5. 【請求項5】少なくとも前記第一のコイルを有する配線
    パターンと前記第二のコイルを有する配線パターンとの
    接続、もしくは前記第一のコイルの有する配線パターン
    と前記集積回路との接続、前記第二のコイルの有する配
    線パターンと前記集積回路との接続を超音波接続法もし
    くは圧着法もしくは抵抗溶接法により行ったことを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載の無線ICカー
    ド。
  6. 【請求項6】第一のシートに前記集積回路を配置し、第
    二のシートに前記集積回路を収める開口部と前記第一の
    コイルと前記第二のコイルとを形成し、前記第一のシー
    トと第三のシートとで前記第二のシートを挟み込むよう
    にして形成したことを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の無線ICカード。
  7. 【請求項7】前記第二のシートは、絶縁シート上に前記
    第一のコイルと前記第二のコイルを含む配線を一括形成
    し、前記第一のコイルと前記第二のコイルとが対向する
    ように該絶縁シートを折りたたんで形成されたことを特
    徴とする請求項6記載の無線ICカード。
  8. 【請求項8】前記第一のコイルの有する配線パターンと
    前記集積回路との接続、前記第二のコイルの有する配線
    パターンと前記集積回路との接続を超音波接続法もしく
    は圧着法もしくは抵抗溶接法により行ったことを特徴と
    する請求項7記載の無線ICカード。
  9. 【請求項9】前記絶縁シートの折りたたみ部でかつ前記
    第一のコイルと第二のコイルとが連続する部分に切欠き
    部分が形成されていることを特徴とする請求項7記載の
    無線ICカード。
  10. 【請求項10】シート状の金属箔から前記第一のコイル
    もしくは前記第二のコイルとなる金属箔を切り出し、該
    切り出した金属箔を真空吸着し、これを所望の絶縁シー
    トに加圧貼付けしたことを特徴とする請求項2または3
    記載の無線ICカード。
  11. 【請求項11】集積回路と、該集積回路と電気的に接続
    しかつ平面電極を対向させて形成した第一、第二のコン
    デンサと、該第一のコンデンサと一端を接続しかつ該第
    二のコンデンサと他端を接続したコイルとを備えたこと
    を特徴とする無線ICカード。
JP9331464A 1997-12-02 1997-12-02 無線icカード Pending JPH11167612A (ja)

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