JPH11167569A - 文章入力装置及び方法並びに記録媒体 - Google Patents

文章入力装置及び方法並びに記録媒体

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JPH11167569A
JPH11167569A JP33186497A JP33186497A JPH11167569A JP H11167569 A JPH11167569 A JP H11167569A JP 33186497 A JP33186497 A JP 33186497A JP 33186497 A JP33186497 A JP 33186497A JP H11167569 A JPH11167569 A JP H11167569A
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JP
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input
character
search
unit
stroke
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JP33186497A
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Inventor
Toshiyuki Masui
俊之 増井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速に文章を入力することを可能にする。 【解決手段】 文章入力装置は、少なくとも文字を表示
可能な液晶パネル8と、少なくとも単位文字の入力を行
うための感圧タブレット9及び入力ペン25と、複数の
単語を格納する辞書を格納するROM2、RAM3等の
記憶部と、入力された単位文字の空間的な位置関係に関
する曖昧検索条件を用いて上記辞書から複数の候補単語
を検索する検索の処理手順を実行するCPU1と、この
CPU1と上記液晶表示パネル8や感圧タブレット9等
の周辺回路とを接続するASIC6とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも文章を
入力可能な計算機すなわち文章入力装置、計算機におい
て文章を入力するのに適した文章入力方法、及び文章を
入力するのに適したプログラムが記録された記録媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】計算機がいつでも、どこでも、誰にでも
使われるようになりつつあり、机の上に限らず様々な環
境で使える計算機が求められている。とりわけ、近年の
携帯型の計算機の普及はめざましい。
【0003】計算機の入力装置としては、キーボードが
最も一般的であり、デスクトップ計算機に用いられてい
る。しかし、キーボードはかさばるし安定しない場所で
は使いづらいため、携帯型の計算機ではペンを用いた入
力装置が増えている。
【0004】今後は、携帯型以外の計算機においても、
様々な環境において計算機を使用するためにペンを用い
た入力装置が有望と考えられ、ペン型の入力装置を備え
るペン入力計算機が採用される傾向が強まると考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ペン入力計
算機は、文章を高速入力することが難しいため普及が遅
れている。すなわち、現在のペン入力計算機の多くにお
いて、テキストの入力を行うために手書き文字認識方式
または画面上のソフトキーボードを使う方式が採用され
ているが、手書き文字認識の場合は、文字を書く速度の
問題と認識誤りの訂正の手間があるため本質的に入力速
度を大きく向上させることが難しく、また、大量の文章
を入力すると手が疲れるという問題がある。
【0006】また、ソフトキーボードと仮名漢字変換を
用いる方式では、画面上の小さなキーボード上の文字を
連続して正確に拾う必要があるため、目や神経が疲れる
という問題があるうえに入力/変換に時間もかかる。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されるもので、文章を高速に入力することができるよう
な文章入力装置及び方法並びに文章を高速に入力するこ
とができるような処理手順が記録された記録媒体を提供
することを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明に係る文章入力装置は、少なくとも文字
を表示可能な表示手段と、少なくとも単位文字の入力を
行うための入力手段と、複数の単語を格納する辞書格納
手段と、上記入力手段に入力された単位文字の空間的な
位置関係に関する曖昧検索条件を用い、上記辞書格納手
段から複数の候補単語を検索する検索手段とを有するも
のである。
【0009】また、この発明に係る文章入力装置は、手
書き文字入力に用いられる文字認識領域及び文字を少な
くとも表示可能な表示手段と、上記表示手段に表示され
た文字認識領域に手書き文字入力時の一筆に相当するス
トロークの空間的な位置関係を入力する入力手段と、複
数の単語と、上記複数の単語の少なくとも先頭の単位文
字について、上記単位文字を構成する字画の空間的な位
置関係とを格納する辞書格納手段と、上記入力手段にて
入力されたストロークの空間的な位置関係と、上記辞書
格納手段に格納された上記単位文字を構成する字画の空
間的な位置関係とを対比して、上記入力手段に入力され
たストロークに対応する候補単語を検索する検索手段と
を有するものである。
【0010】さらに、この発明に係る文章入力装置は、
文字入力用の複数のキーを備える仮想的キーボードを表
示し、ストロークによる文字入力に用いられる文字認識
領域も表示可能な表示手段と、上記表示手段に表示され
た仮想的キーボードの各キーを指定した上記仮想的キー
ボードによるキー入力と、上記表示手段に表示された文
字認識領域において手書き文字入力時の一筆に相当する
ストロークによる入力を少なくとも受け付ける入力手段
と、上記入力手段に対してストロークによる入力がなさ
れると、上記表示手段に表示された上記仮想的キーボー
ドの表示を文字認識領域の表示に切り換える入力モード
切り換え手段とを有するものである。
【0011】上述の課題を解決するために、この発明に
係る文章入力方法は、単位文字の入力を行う文字入力工
程と、上記入力工程にて入力された単位文字の空間的な
位置関係に関する曖昧検索条件を用い、複数の単語を格
納する辞書から複数の候補単語を検索する検索工程と、
上記検索工程にて検索された複数の候補単語を表示する
表示工程とを有するものである。
【0012】また、この発明に係る文章入力方法は、手
書き文字入力に用いられる文字認識領域及び文字を少な
くとも表示可能な表示手段を用い、上記表示手段に表示
された文字認識領域に手書き文字入力時の一筆に相当す
るストロークの空間的な位置関係を入力する文字入力工
程と、複数の単語と、上記複数の単語の少なくとも先頭
の単位文字について、上記単位文字を構成する字画の空
間的な位置関係とを格納する辞書を用い、上記入力工程
にて入力されたストロークの空間的な位置関係と、上記
辞書に格納された上記単位文字を構成する字画の空間的
な位置関係とを対比して、上記入力工程に入力されたス
トロークに対応する候補単語を検索する検索工程と、上
記検索工程にて検出された複数の候補単語を表示する表
示工程とを有するものである。
【0013】さらに、この発明に係る文章入力方法は、
文字入力用の複数のキーを備える仮想的キーボードを表
示し、ストロークによる文字入力に用いられる文字認識
領域も表示可能な表示手段を用い、上記表示手段に表示
された仮想的キーボードの各キーを指定した上記仮想的
キーボードによるキー入力と、上記表示手段に表示され
た文字認識領域において手書き文字入力時の一筆に相当
するストロークによる入力を少なくとも受け付ける文字
入力工程と、上記入力手段に対してストロークによる入
力がなされると、上記表示手段に表示された上記仮想的
キーボードの表示を文字認識領域の表示に切り換える入
力モード切り換え工程とを有するものである。
【0014】上述の課題を解決するために、この発明に
係る記録媒体は、単位文字の入力を行う文字入力処理
と、上記入力処理にて入力された単位文字の空間的な位
置関係に関する曖昧検索条件を用い、複数の単語を格納
する辞書から複数の候補単語を検索する検索処理と、上
記検索処理にて検索された複数の候補単語を表示する表
示処理とを有する処理手順のプログラムが記録されてな
るものである。
【0015】また、この発明に係る記録媒体は、手書き
文字入力に用いられる文字認識領域及び文字を少なくと
も表示可能な表示手段を用い、上記表示手段に表示され
た文字認識領域に手書き文字入力時の一筆に相当するス
トロークの空間的な位置関係を入力する文字入力処理
と、複数の単語と、上記複数の単語の少なくとも先頭の
単位文字について、上記単位文字を構成する字画の空間
的な位置関係とを格納する辞書を用い、上記入力処理に
て入力されたストロークの空間的な位置関係と、上記辞
書に格納された上記単位文字を構成する字画の空間的な
位置関係とを対比して、上記入力処理に入力されたスト
ロークに対応する候補単語を検索する検索処理と、上記
検索処理にて検出された複数の候補単語を表示する表示
処理とを有する処理手順が記録されてなるものである。
【0016】さらに、この発明に係る記録媒体は、文字
入力用の複数のキーを備える仮想的キーボードを表示
し、ストロークによる文字入力に用いられる文字認識領
域も表示可能な表示手段を用い、上記表示手段に表示さ
れた仮想的キーボードの各キーを指定した上記仮想的キ
ーボードによるキー入力と、上記表示手段に表示された
文字認識領域において手書き文字入力時の一筆に相当す
るストロークによる入力を少なくとも受け付ける文字入
力処理と、上記入力手段に対してストロークによる入力
がなされると、上記表示手段に表示された上記仮想的キ
ーボードの表示を文字認識領域の表示に切り換える入力
モード切り換え処理とを有する処理手順が記録されてな
るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】本発明の文章入力装置及び方法の一実施例
としてペン入力コンピュータの構成を図1に示す。
【0019】図1に示す本発明実施例のペン入力コンピ
ュータ30は、携帯用の小型の筐体内に比較的大型の液
晶表示パネルを設けてなり、入力されたデータに基づく
文字や図形などを上記液晶表示パネルに表示可能な携帯
用のペン入力コンピュータである。
【0020】この図1に示すペン入力コンピュータ30
は、内部の各構成要素全体の制御を行うCPU(中央制
御装置)1を有している。このCPU1には、いわゆる
OS(Operating System)と称される基本プログラムや
後述する本発明にかかるペン入力を実現するための文章
入力用プログラムや単語辞書,文例辞書等が記憶される
ROM(読み出し専用メモリ)2と、入力されたデータ
などを一時的に記憶すると共に後述する各種バッファメ
モリとして設けられたRAM3と、外部記憶手段として
のメモリカード5を接続できるカードスロット4等が接
続されており、当該CPU1では、上記ROM2に記憶
された基本プログラムに従って、RAM3に記憶された
データの処理を行う。なお、オプションとして外部記録
媒体である光ディスク28に対してデータの記録再生を
行う光ディスクドライブ27を接続することもできる。
また、CPU1は、上記基本プログラムに従って、上記
カードスロット4に接続されたメモリカード5からデー
タを読み出してRAM3に転送したり、当該RAM3に
記憶されたデータをメモリカード5に転送することをも
行う。
【0021】さらに、CPU1は、上記基本プログラム
に従って、上記光ディスクドライブ27に接続された光
ディスク28からデータを読み出してRAM3に転送し
たり、当該RAMに3接続されたメモリカード5からデ
ータを読み出してRAM3に転送することも行う。この
ように、RAM3の記憶エリアは、基本プログラムに従
って処理されるデータ用のワークエリアとしても使用さ
れる。なお、当該ペン入力コンピュータ30においてバ
ージョンアップを可能にするため、上記ROM2は、好
ましくは記憶保持動作が不要で書換可能なメモリとする
ことが望ましい。
【0022】文字入力の際の候補単語の検索は、ROM
2、RAM3、光ディスク28等の記憶手段にに格納さ
れた辞書を参照して、CPU2の制御の下に行われる。
すなわち、これらを含む一群の回路にて候補単語を検索
する検索手段が構成される。
【0023】また、上記CPU1には、インターフェイ
スとしていわゆるASIC(Application Specific Int
egrated Circuit)6を介して液晶ドライブ用回路7が
接続され、当該CPU1は、この液晶ドライブ用回路7
に接続された表示手段である液晶表示パネル8に対する
表示制御を行う。
【0024】そして、この液晶表示パネル8の表面に
は、入力手段として感圧式タブレット9が配置されてい
る。この感圧式タブレット9は、その表面を入力ペン2
5などで触れることで、当該入力ペン25が触れた位置
の座標を示す座標位置信号を発生するものである。この
感圧式タブレット9から発生された座標位置信号は、ア
ナログ/ディジタル変換器10にてディジタルデータ
(座標位置データ)に変換され、上記ASIC6を介し
てCPU1に送られる。CPU1では、上記液晶表示パ
ネル8に実際に表示されている表示内容の当該液晶表示
パネル8上での座標位置と、上記感圧式タブレット9か
ら入力された座標位置データとに基づいて、入力ペン2
5からどのような情報が入力されているのかを判断する
ことになる。
【0025】また、このペン入力コンピュータ30は、
オーディオ再生回路13と、このオーディオ再生回路1
3の出力が供給されるスピーカ14とをも備え、上記C
PU1の制御に基づいて、上記ROM2またはRAM3
に記憶された音声データをオーディオ再生回路13に供
給することで、当該音声データが上記スピーカ14から
音声として放音される。
【0026】さらに、当該ペン入力コンピュータ30
は、電源のON/OFFを指示する電源ボタン11を備
え、当該電源ボタン11にて電源ONの操作がなされる
と、メイン電池21またはACアダプタ22から得られ
る電源が、電源回路である電源ブロック20を介して、
各構成要素に供給される。また、当該ペン入力コンピュ
ータ30は、RAM3のバックアップ用電池23をも備
え、メイン電池21またはACアダプタ22から電源を
得ることができないときに、このバックアップ用電池2
3によりRAM3のバックアップが行われ、RAM3の
記憶データが消去してしまわないようにしてある。
【0027】図2には、本実施例のペン入力コンピュー
タ30の概略的な外観を示す。
【0028】この図2において、本実施例のペン入力コ
ンピュータ30は、筐体31内に上記図1に示した回路
部が配置されてなり、当該筐体31の上面には、上記ス
ピーカ14と、表面に感圧式タブレット9が設けられた
液晶表示パネル8とが配置されている。なお、液晶表示
パネル8は、当該筐体31の上面の略々中央に配されて
いる。この液晶表示パネル8上に設けられた感圧式タブ
レット9上を例えば入力ペン25等にて触れることで、
当該入力ペンによる入力が可能となる。また、筐体31
の例えば右側面には、上記電源ボタン11とカードスロ
ット4とが配置されている。
【0029】続いて、ペン入力コンピュータ30の液晶
表示パネル8及びこの液晶表示パネル8に配設された感
圧タブレット9を用いた操作について説明する。
【0030】日本語入力の場合には、ペン入力コンピュ
ータ30の液晶表示パネル8には、図3に示すような初
期画面が表示される。
【0031】液晶表示パネル8に表示された日本語入力
初期画面には、この液晶表示パネル8の上端近くに図中
の左から右に順に「全選択」、「複写」及び「貼付」の
それぞれのソフトキーを有するコントロールソフトキー
SKC1が、下部の略々全面にわたって仮想的キーボー
ドである五十音のソフトキーボードSKBが、下部の右
端近くに図中の上から下に「異体字」、「次候補」、
「前候補」及び「確定」のソフトキーを有するコントロ
ールソフトキーSKC2が表示されている。これらのコ
ントロールソフトキーSKC1及びコントロールソフト
キーSKC2は、編集コマンドを表示するソフトキーを
それぞれ有している。
【0032】そして、液晶表示パネル8の上部略々全
面、上記コントロールソフトキーSKC1の図中の下側
には、入力された文字を表示する文字表示部Bが横罫に
て5行表示されている。この文字表示部Bの第1行の左
端部には、カーソルCが配されている。
【0033】この日本語初期画面に対する文章の入力
を、液晶表示パネル8における表示を示しながら、順序
を追って説明する。
【0034】液晶表示パネル8の五十音のソフトキーS
KBにおいて、入力ペン25にて液晶表示パネル8に配
設された感圧パネル9に上述した入力ペン25の先端に
て押圧することにより文字「ま」を選択すると、図4に
示すように、文字表示部Bの第1行の左端に文字「ま」
が反転表示にて現れる。
【0035】そして、液晶表示パネル8において、上部
略々全面を占める文字表示部Bと下部略々全面を占める
五十音キーボードSKB及びコントロールソフトキーS
KC2の間隙には、第1行に、「増井」、「ます」、
「ました」、「ません」及び「前」、第2行に、「ま
で」、「ま」、「まして」、「まだ」、「マルチ」、
「全く」の2行のソフトキーからなるメニューソフトキ
ーSKMが現れる。メニューソフトキーSKMは、文字
「ま」で始まる単語の内で出現頻度の高いものを候補と
して表示している。
【0036】このメニューソフトキーSKMにおいて、
入力ペン25にて液晶表示パネル8に配設された感圧タ
ブレット9のソフトキー「増井」に対応する位置にタッ
プすることにより、ソフトキー「増井」が選択される。
以下では、簡単のためのソフトキーの選択の手順の説明
を省略するが、ソフトキーの選択は同様にして行われ
る。
【0037】このようにメニューソフトキーSKMの内
の「増井」を選択すると、図5に示すように、液晶表示
パネル8の文字表示領域Bの第1行の左端に「増井」と
これに続いてカーソルCが表示される。
【0038】そして、メニューソフトキーSKMとして
は、「増井」の後に続く可能性の高い単語の候補であ
る、「俊之」、「の」、「は」、「です」、「増井」及
び「枚数」のそれぞれのソフトキーが表示される。
【0039】ここで、五十音ソフトキーボードSKBに
て、「ますい」と入力する代わりに「ましき」と入力し
た場合に液晶表示パネル8には、図6のような表示がな
される。
【0040】すなわち、文字表示部Bの第1行の左端に
は「ましき」が反転表示され、「増井」、「間違い」、
「正しく」、「ますい」、「間違って」、「間違っ
た」、「まずい」及び「まさか」のそれぞれのソフトキ
ーを有するメニューソフトキーSKMが表示される。メ
ニューソフトキーSKMのソフトキーの配置は、「まし
き」で始まる単語が辞書中に存在しないため、「し」の
周囲のキーである「さ」、「ち」、「き」及び「す」並
びに「き」の周囲のキーである「か」、「し」、「い」
及び「く」を含めて辞書を検索した結果の候補である。
【0041】このように、入力の空間的な曖昧さを許容
することにより、入力した読みが多少誤っていた場合で
も求める単語を候補から選択することができるようにな
る。
【0042】さらに、一般にキー入力の時間間隔が短く
なるほど入力の誤りの蓋然性は大きくなる。この時間間
隔に依存する入力の誤りには、候補単語の検索の範囲を
キー入力の時間間隔に対応して変化させることにより対
処することができる。例えば、キー入力の時間間隔が短
くなるに従って曖昧検索の検索の範囲を大きくする。こ
こで、検索の範囲は、例えば、液晶表示画面8に表示さ
れた五十音キーボードSKB等の仮想的キーボードにお
けるキーの空間的な位置関係に基づいて定められる。
【0043】液晶表示パネル8に表示された五十音のソ
フトキーボードSKB上で入力ペン25でソフトキーを
タップする代わりに、入力ペン25を液晶表示パネル8
上(正確には感圧タブレット9上)にて接触させつつ移
動させて文字を書くストロークにより入力することがで
きる。
【0044】このようにストロークによる入力を行う
と、五十音のソフトキーボードSKBを表示するキーボ
ードモードは、図7に示すように、五十音のソフトキー
ボードSKBの位置に、このソフトキーボードSKBに
代わって第1及び第2の文字認識領域D1,D2を表示
し、これら第1及び第2の文字認識領域に、手書き入力
時の一筆に相当するストローク入力による文字入力を受
け付ける文字認識モードに移行する。
【0045】この図7は、「入力」という単語を入力す
るために単語の最初の1ストロークを描いた直後の状態
を示している。完全に「入」と描いていないにも関わら
ず、メニューソフトキーSKMには、「入」で始まる単
語が候補として表示されている。すなわち、液晶表示パ
ネル8には、「入」で始まる単語を頻度に応じて、「入
力」、「入って」、「入り」、「入手」、「入れて」、
「入る」、「入れ」、「入出力」及び「入れる」のそれ
ぞれのソフトキーとして示している。
【0046】単語の2文字目を先に手書き入力すること
もできる。2文字目に「力」を入力、すなわち液晶表示
パネル8に表示された第2の文字認識領域D2に、スト
ロークにより「力」と入力すると、図8に示すように、
「入力」、「出力」、「とか」、「しか」、「なかっ
た」、「協力」、「わかり」、「しかし」及び「わか
ら」のそれぞれのソフトキーを有するメニューソフトキ
ーSKMが表示される。このメニューソフトキーSKM
は、2文字目に「力」及びこれに類する文字を有する単
語を出現確率に応じて候補として表示している。
【0047】同様に、1文字目と2文字目を共に部分的
に指定することも可能である。図9には、液晶表示パネ
ル8の第1の文字認識領域D1の上部に2字画からなる
文字の一部が、第2の文字認識領域の上部にも2字画か
らなる文字の一部がそれぞれ入力されている。
【0048】そして、液晶表示パネル8には、上記第1
及び第2の文字認識領域D1,D2に入力された文字の
一部と一致する単語の候補として、「会合」のソフトキ
ーを唯一有するメニューソフトキーSKMが表示されて
いる。上記第1及び第2の文字認識領域D1,D2にそ
れぞれ入力された文字の一部は、「会合」の各文字の上
部にそれぞれ対応している。
【0049】日本語の単語を入力する場合、読みを指定
するよりも手書きにより字形を直接指定する方が簡単な
場合もある。例えば「入力」という単語を入力する場
合、「にゅうりょく」という読みを与えるよりも「入
力」という漢字をそのまま手書きで与える方が簡単であ
る。このような場合には、手書きストロークを用いて単
語を選択できるような手書き認識による動的手書き認識
機構が有用である。
【0050】ところが、商用のほとんどの手書き認識シ
ステムでは、各漢字を完全に描いた後ででないと認識結
果を表示しないようになっており、漢字を途中まで書い
て終了してしまうと正しい認識が行われないため、画数
の多い漢字を認識させるためにはかなりの手間を要して
いた。また、手書きが終了を検出するための時間待ちが
必要になるため、反応がにぶいという印象をユーザに与
えることも多かった。
【0051】このペン入力コンピュータ30において
は、手書き開始直後から候補文字/単語の表示を行い、
目的の単語が候補として表示されたときにその単語を選
択することにより、入力された手書きストロークから候
補単語を動的に検索し、高速化を図っている。
【0052】すなわち、仮想的キーボードであるソフト
キーボード上でキーをタップするかわりにペンを移動さ
せて文字を描くことにより、画面は文字認識モードに移
行し、液晶表示画面8にはソフトキーボードに換わって
文字認識領域が表示される。そして、ストロークの入力
が開始されると、このストローク入力に対応して候補単
語の検索が動的に行われる。
【0053】なお、液晶表示パネル8における日本初期
入力画面は、上掲の図面のような態様に限られない。図
10に表示の他の形態を示す。
【0054】図10中においては、図中横長の液晶表示
パネル8の中央より左やや上の略々全面に仮想的キーボ
ードである五十音ソフトキーボードSKBが、中央右や
や上の略々全面に「漢字」、「異体」、「切貼」等のコ
ントロールに関するソフトキーボードを配したコントロ
ールソフトキーSKCが表示されている。
【0055】図では、図中の記号Aにて示す入力ペンに
て文字「い」が選択さたので、文字「い」で始まる
「い」、「いる」、「いた」等の単語の候補が、プルダ
ウンメニューPDMとして、上記ソフトキーボードSK
B及びコントロールソフトキーSKC上に一部重なって
表示されている。このプルダウンメニューPDMから単
語を選択することにより、当該単語を入力することがで
きる。
【0056】英語入力時には、図11に示すように、液
晶表示パネル8には、仮想的キーボードとして、五十音
ソフトキーボードSKBに代わって、英文ソフトキーボ
ードSKBE を表示させる。図中では、記号Aにて示す
ように入力ペンにて文字「F」が選択されたので、図1
0と同様に、文字「F」で始まる単語の候補として
「F」、「figure」、「form」、「focu
s」等を配するプルダウンメニューPDME が、英文ソ
フトキーボードSKBE 及びコントロールソフトキーS
KCに一部重なって表示されている。
【0057】ここで、上記英語入力の場合を例に挙げ
て、上記曖昧検索による正しい候補単語の検索の様子を
説明する。
【0058】図12に示す英文キーボードの一部におい
ては、文字「a」については隣接する文字「q」、
「w」、「s」、「x」及び「z」、文字「b」につい
ては隣接する文字「g」、「h」、「v」及び「n」も
考慮に入れることにより、英文ソフトキーボードSKB
E における空間的な位置関係を考慮に入れた曖昧検索を
行うことができる。
【0059】上記英文キーボードの一部において、上述
のように曖昧性を考慮した状態遷移図は、図13に示す
ようになる。すなわち、最初の状態S0から文字
「q」、「w」、「a」、「s」、「z」又は「x」の
いずれの経路を経ても並行に状態S1に遷移し、状態S
1からは文字「g」、「h」、「b」、「v」又は
「n」のいずれの経路を経ても並行に状態S2に達す
る。
【0060】上記英文キーボードの一部において、上述
のように曖昧性を考慮した曖昧検索のアルゴリズムを図
14に示す。
【0061】最初のステップST101としては、1文
字目が「q」、「n」、「a」、「s」、「z」又は
「x」のいずれか一つに該当するか否かを判断し、該当
するとき(イエスと判断したとき)にはステップST1
02に進み、該当しないとき(ノーと判断したとき)に
は「失敗」としてこの工程を終了する。
【0062】ステップST102としては、2文字目が
「g」、「h」、「v」、「b」又は「n」のいずれか
一つに該当するか否かを判断し、該当するとき(イエス
と判断したとき)には「成功」としてこの工程を終了
し、該当しないとき(ノーと判断したとき)には「失
敗」としてこの工程を終了する。
【0063】ここで、「成功」の場合には上記英文キー
ボードに一部における曖昧性を考慮に入れたうえで検索
に成功したことを意味し、「失敗」の場合には上記曖昧
性を考慮に入れても検索に失敗したことを意味してい
る。
【0064】続いて、参考のために、図12に示した英
文キーボードの一部において、文字の配列の空間的な位
置関係の曖昧性を考慮しない検索について説明する。
【0065】この場合の状態遷移図は、図15に示すよ
うに、最初の状態S0からは文字[a」のみにて状態S
1に遷移し、状態S1からは文字「b」のみにて状態S
2に遷移し、曖昧性の入る余地はない。
【0066】同様に、空間的位置関係の曖昧性を考慮し
ない場合のアルゴリズムは、図16に示すように、最初
のステップST111としては、1文字目が文字「a」
に該当するか否かを判断し、該当するとき(イエスと判
断したとき)にはステップST112に進み、該当しな
いとき(ノーと判断したとき)には「失敗」としてこの
工程を終了する。
【0067】ステップST112としては、2文字目が
文字「b」に該当するか否かを判断し、該当するとき
(イエスと判断するとき)には「成功」としてこの工程
を終了し、該当しないとき(ノーと判断するとき)には
「失敗」としてこの工程を終了する。
【0068】なお、上記曖昧検索の手法として、例えば
シフト演算を用いてパターンマッチングを行う手法は文
献(Ricardo A. Baeza-Yates and Gaston H. Gonnet. A
newapproach to text searching. Communications of
the ACM, Vol. 35, No. 10,pp. 74-82, October 1992.
や、Sun Wu and Udi Manber. Agrep - a fast approxim
ate pattern - matching tool. In Proceedings of USE
NIX Technical Conference, pp. 153-162, San Francis
co, CA, January 1992.等)において記載されており、
またハードウェアによる実現も文献(山田八郎,高橋恒
介,平田雅規,永井肇.あいまい検索が可能な文字列検
索LSI.日経エレクトロニクス,No.422, pp. 165-18
1, 1987.6.1.)に記載されており、さらに本件の発明者
においても既に論文(情報処理学会、January 1996 .pp
13〜23)等にて開示しているので、ここでは詳細な説明
を省略する。また、上記曖昧検索においては、文字列の
先頭文字を入力するのではなく、当該文字列内の任意の
幾つかの文字を、この文字列内で登場する順番にて入力
することによって候補単語の検索を行うことも可能であ
る。
【0069】次に、上記図1の構成において、上述した
ような具体的な文章入力を実現するための当該図1の構
成における処理の流れを、以下の図17〜図21のフロ
ーチャートを用いて説明する。これらフローチャートの
処理は、上記ROM2に格納された上記文章入力用プロ
グラムに基づいて、上記CPU1が各部を制御すると共
にデータ処理を行うことにより実現されるものである。
上記ROM2に記憶されている文章入力用プログラム
は、当該フローチャートの処理を上記CPU1が実行す
るためのプログラムである。
【0070】図17及び図18には、図1の構成を有す
るペン入力コンピュータ30における文字入力処理の全
体の流れを示している。なお、これらの図は本来1つの
図面に表すべきものであるが、紙面の都合で分割して表
している。また、図19には、液晶表示パネルへの入力
ペンの入力の態様により、入力モードをキーボードモー
ド及び文字認識モードとの間で相互に切り換えるフロー
を示している。図20は、上記文字入力処理のフローチ
ャート内の予測候補検索処理の具体的な流れを示してい
る。
【0071】先ず、図17において、ステップST1で
は、上記検索条件として入力したい文字列の先頭文字の
読みの入力が行われる。すなわち、前述したようにソフ
トキーボード上の各文字のソフトキーの中から、上記入
力ペン25による検索条件の指定のための先頭の文字の
読みの入力が行われる。
【0072】当該先頭文字の読みの入力が行われると、
上記CPU1は、ステップST2として、この入力文字
のデータを上記図1のRAM3内に設けられている未確
定文字列バッファへ格納すると共に、ステップST3と
して、上記RAM3内に設けられている候補単語の集合
を格納するためのバッファ(以下、候補集合バッファと
呼ぶ)をクリアする。なお、上記未確定文字列バッファ
は、検索条件として指定される文字列が格納されるバッ
ファである。当該検索条件は、1文字のみならず2以上
の文字列から構成されるものであり、候補単語の選択が
行われるまでは確定しないものであるため、本実施例で
は当該検索条件として指定される文字列を格納するバッ
ファを上記未確定文字列バッファと呼ぶことにしてい
る。
【0073】次に、CPU1は、ステップST4とし
て、上記単語辞書の中から上記未確定文字列バッファに
格納された文字(或いは文字列)を、先頭の文字(或い
は文字列)として有する候補単語の検索を行う。なお、
このように、先頭の文字(或いは文字列)をキーワード
にして行う検索を前方一致検索と呼ぶ。CPU1は、ス
テップST5として、上記ステップST4での単語辞書
の前方一致検索により得られた候補単語を、上記候補集
合バッファへ格納する。
【0074】このとき、CPU1は、ステップST6に
て、上記検索された候補単語の数が所定のN個より少な
いか否かの判断を行う。このN個は、前述したように画
面DPY上に表示可能な数、例えばメニューソフトキー
SKMとして表示される候補単語の個数に対応してい
る。当該ステップST6の判断において、候補単語の数
が上記N個以上であると判定したとき(ノーと判定した
とき)は後述するステップST9の処理に進み、候補単
語の数が上記N個より少ないと判定したとき(イエスと
判定しとき)はステップST7の処理に進む。
【0075】ステップST7では、上記検索された候補
単語の数が上記画面DPY上に表示可能な数Nよりも未
だに少ないため、さらに単語辞書の中から候補単語の検
索を行う。このときの検索は、上記曖昧検索を行う。な
お、この曖昧検索により検索される候補単語の個数は、
先に検索されている候補単語と合わせて上記画面DPY
に表示可能な個数になる数とすることができる。当該ス
テップST7の曖昧検索の後、CPU1は、ステップS
T8として、これら得られた検索結果(候補単語の集
合)を上記候補集合バッファに追加し、さらにステップ
ST9として、上記候補集合バッファに格納した候補単
語の集合を読み出して上記液晶表示パネル8上にソフト
メニューキーSKMとしてメニュー表示する。
【0076】また、このときのCPU1は、ステップS
T10として追加文字の入力が有るか否か、すなわち新
たに入力ペン25から検索条件として追加される1つの
文字(読み)の入力がなされたり、上記ドラッグ処理に
よる文字列の入力がなされたりしたか否かの判定を行
う。このステップST10にて追加文字の入力があった
とき(イエスと判定されたとき)には、ステップST2
の処理に戻り、先に未確定文字列バッファに格納されて
いる文字(或いは文字列)に上記追加された文字を追加
し、未確定文字列バッファに格納する。その後は、当該
未確定文字列バッファに格納された文字列を検索条件と
して、上記同様にステップST3からステップST10
までの処理を行う。当該ステップST10にて更に追加
文字の入力がある時にも同様である。
【0077】上記ステップST10にて追加文字の入力
がないと判定したとき、CPU1は、ステップST11
にて候補単語の確定が終了したか否か、すなわち上記画
面DPY上に表示されたメニューソフトキーSKMの中
から正しい候補単語の選択がなされたか否かの判定を行
う。このステップST11にて候補単語が確定していな
いとき(ノーと判定したとき)はステップST10の処
理に戻り、候補単語が確定したとき(イエスと判定した
とき)はステップST12の処理に進む。
【0078】CPU1は、上記候補単語が確定したの
で、次の文字入力のための処理に移行するために、ステ
ップST12として上記未確定文字列バッファをクリア
し、次に図20のステップST21以降の処理を行う。
このとき、前述した図19のフローチャート処理によっ
て既に少なくとも1つの単語の入力が確定しているの
で、この図20のステップST21の処理では、既に確
定した単語(文字列)に基づいて、当該確定した単語の
次に来るべき候補単語(例えば上記最も出現頻度の高い
候補単語)を予測する予測候補検索を行う。上記予測候
補検索によって候補単語の集合が得られると、CPU1
は、次のステップST22として、これら候補単語の集
合を上記液晶表示パネル8に表示する。
【0079】このときのCPU1は、ステップST23
として追加文字の入力が有るか否か、すなわち新たに入
力ペン25から検索条件として追加される1つの文字の
入力がなされたり、上記ドラッグ処理による文字列の入
力がなされたりしたか否かの判定を行う。
【0080】このステップST23にて追加文字の入力
があったとき(イエスと判定されたとき)には、ステッ
プST27にて当該新たに追加された文字を上記未確定
文字列バッファに格納されている文字(或いは文字列)
に追加し、未確定文字列バッファに格納する。その後
は、当該未確定文字列バッファに格納された文字列を検
索条件として、上記同様にステップST21からステッ
プST23までの処理を行う。当該ステップST23に
て更に追加文字の入力がある時にも同様である。
【0081】上記ステップST23にて追加文字の入力
がないと判定したとき、CPU1は、ステップST24
にて候補単語の確定が終了したか否か、すなわち上記画
面DPY上に表示されたメニューソフトキーSKMの中
から正しい候補単語のが選択がなされたか否かの判定を
行う。このステップST24にて候補単語が確定してい
ないとき(ノーと判定したとき)はステップST23の
処理に戻り、候補単語が確定したとき(イエスと判定し
たとき)はステップST25の処理に進む。
【0082】CPU1は、このステップST25にて上
記未確定文字列バッファをクリアすると、次にステップ
ST26に進む。このステップST26に進むと、CP
U1は、一つの文章の入力が終了したか否かの判断を行
う。ステップST26にて入力が終了していないと判断
したとき(ノーと判断したとき)はステップST21以
降の処理に戻り、ステップST26にて入力が終了した
と判断するまで、ステップST21からステップST2
6までの処理を繰り返す。ステップST26にて入力が
終了したと判断したとき(イエスと判断したとき)は、
文字入力処理を終了する。
【0083】なお、文字認識領域を用いてストローク入
力により文字が入力される際に、ストリークの入力に応
じて動的に行われる文字及び候補単語の検索も、上述の
フローと同様にして行われる。この場合には、入力され
たストロークの文字認識領域における空間的な位置関係
が用いられる。
【0084】次に、図19を用いて入力モード切り換え
の処理の流れを説明する。
【0085】先ず図19において、CPU1は、ステッ
プST31として入力モードをキーボード(KB)モー
ドに設定し、ステップST32として入力ペン25が液
晶表示パネル8の上記画面DPY上、すなわち上記ソフ
トキーボードSKB上に置かれている位置(厳密には上
記ソフトキーボードSKB上の文字ソフトキーに対応す
る上記感圧式タブレット9上に触れている位置)を判断
するペンタッチ検出を行う。
【0086】ステップST33としては、ステップST
32にて検出した入力ペン25の位置が移動しているか
否かを判定し、入力ペンが移動していると判断したとき
(イエスと判断したとき)にはステップST34の処理
に進み、入力ペン25が移動していない判断したとき
(ノーと判断したとき)にはステップST36の処理に
進む。
【0087】ステップST34としては、上記ステップ
ST33にて入力ペン25が移動していると判断され
た、すなわち入力は五十音ソフトキーボードSKBに対
する入力ペンのタップによる入力ではなく、入力ペン2
5の摺動により文字を入力するストローク入力であると
判断されたので、液晶表示パネル8に表示されたソフト
キーボードSKBの表示を文字認識領域D1,D2の表
示に切り換える。
【0088】これに続くステップST35としては、文
字認識領域D1,D2に入力ペンによるストロークによ
り入力された文字を認識し、当該入力された文字に続く
可能性の高い単語を、候補単語として頻度に応じてソフ
トメニューキーSKMとして液晶表示パネル8に表示
し、上記ステップST33に戻る。
【0089】一方、ステップST36としては、上記ス
テップST33にて入力ペンが移動していない、すなわ
ち入力ペンによる入力は五十音ソフトキーボードSKB
に対するタップ入力であると判断されたので、入力ペン
25による五十音ソフトキーボードSKBに対する1文
字の入力が終了して入力ペン25が液晶表示パネル8を
離れたか否か(厳密には感圧パネル9を離れたか否か)
を判断する。入力ペン25が感圧パネル9を離れたとき
(イエスと判断したとき)にはステップST37に進
み、入力ペンが感圧パネルを離れていないとき(ノーと
判断したとき)には上記ステップST33に戻る。
【0090】ステップST37としては、キーボード
(KB)モードか否かを判断し、キーボードモードのと
き(イエスと判断したとき)にはステップST37に進
み、キーボードモードではないとき(ノーと判断したと
き)にはこの一連の工程を終了する。ステップSt28
としては、液晶表示パネル8に読み換え候補を表示す
る。そして、この一連の工程を終了する。
【0091】次に、上記図18のフローチャートのステ
ップST21における予測候補検索処理の流れを図20
のフローチャートを用いて説明する。
【0092】この図20において、CPU1は、先ずス
テップST61として上記候補集合バッファをクリア
し、次にステップST62として例文辞書の検索を行
う。上記例文辞書の検索を行った後のCPU1は、当該
検索により得られた候補単語を上記候補集合バッファに
格納(既に候補単語が格納されているときには追加)す
る。
【0093】このとき、CPU1は、ステップST64
にて、上記検索された候補単語の数が上記所定のN個よ
り少ないか否かの判断を行う。当該ステップST64の
判断において、候補単語の数が上記N個以上であると判
定したときは、当該予測候補検索処理を終了し、候補単
語の数が上記N個より少ないと判定したときはステップ
ST65の処理に進む。
【0094】CPU1は、上記ステップST65の処理
に進むと、上記単語辞書の前方一致検索を行い、次にス
テップST66として当該検索により得られた候補単語
を上記候補集合バッファへ格納する。
【0095】その後、CPU1は、ステップST67に
て上記検索された候補単語の数が上記所定のN個より少
ないか否かの判断を再度行う。当該ステップST67の
判断において、候補単語の数が上記N個以上であると判
定したときは、当該予測候補検索処理を終了し、候補単
語の数が上記N個より少ないと判定したときはステップ
ST68の処理に進む。
【0096】CPU1は、上記ステップST68の処理
に進むと、上記単語辞書の曖昧検索を行い、次にステッ
プST69として当該検索により得られた候補単語を上
記候補集合バッファへ格納し、これにより当該予測候補
検索処理を終了する。
【0097】次に、文章入力に係る処理手順を記録され
た記録媒体について説明する。この記録媒体は、例えば
いわゆるCD−ROMのような光ディスクや、通信回線
等による媒体である。
【0098】この記録媒体には、単位文字の入力を行う
文字入力処理と、上記入力処理にて入力された単位文字
の空間的な位置関係に関する曖昧検索条件を用い、複数
の単語を格納する辞書から複数の候補単語を検索する検
索処理と、上記検索処理にて検索された複数の候補単語
を表示する表示処理とを有する処理手順のプログラムが
記録されている。
【0099】また、記録媒体には、手書き文字入力に用
いられる文字認識領域及び文字を少なくとも表示可能な
表示手段を用い、上記表示手段に表示された文字認識領
域に手書き文字入力時の一筆に相当するストロークの空
間的な位置関係を入力する文字入力処理と、複数の単語
と、上記複数の単語の少なくとも先頭の単位文字につい
て、上記単位文字を構成する字画の空間的な位置関係と
を格納する辞書を用い、上記入力処理にて入力されたス
トロークの空間的な位置関係と、上記辞書に格納された
上記単位文字を構成する字画の空間的な位置関係とを対
比して、上記入力処理に入力されたストロークに対応す
る候補単語を検索する検索処理と、上記検索処理にて検
出された複数の候補単語を表示する表示処理とを有する
処理手順のプログラムが記録されている。
【0100】さらに、記録媒体には、文字入力用の複数
のキーを備える仮想的キーボードを表示し、ストローク
による文字入力に用いられる文字認識領域も表示可能な
表示手段を用い、上記表示手段に表示された仮想的キー
ボードの各キーを指定した上記仮想的キーボードによる
キー入力と、上記表示手段に表示された文字認識領域に
おいて手書き文字入力時の一筆に相当するストロークに
よる入力を少なくとも受け付ける文字入力処理と、上記
入力手段に対してストロークによる入力がなされると、
上記表示手段に表示された上記仮想的キーボードの表示
を文字認識領域の表示に切り換える入力モード切り換え
処理とを有する処理手順のプログラムが記録されてい
る。
【0101】次に、図21には本発明の他の実施例とし
て、いわゆるマウス或いはハードウェアキーボードを使
用して本発明にかかる文章入力手法を実現するためのコ
ンピュータ100の概略構成を示す。なお、この図21
において上記図1と同様の構成要素には同一の指示符号
を付してそれらの説明は省略する。
【0102】この図21の構成では、上記検索条件の指
定と候補単語の選択を行うための手段として、上記図1
の感圧式タブレット9とアナログ/ディジタル変換器1
0の代わりに、マウスまたはキーボード109及びコン
ピュータ本体とのインターフェイス回路110を設け、
上記図1の液晶ドライブ用回路7及び液晶表示パネル8
の代わりに表示ドライブ回路107及び表示デバイス1
08を用いてる。なお、上記表示デバイス108は、通
常の据置型コンピュータに使用されることが多いブラウ
ン管や、携帯型コンピュータに使用される液晶ディスプ
レイ等である。したがって、ドライブ回路107及び表
示デバイス108は、必ずしも図1の液晶ドライブ用回
路7及び液晶表示パネル8と代える必要はない。
【0103】この図21の構成において、上記マウスを
用いた場合は、表示デバイス108上には上記同様のソ
フトキーボードや編集コマンド用ソフトキー等が表示さ
れると共に上記マウスによって操作される指示マークで
あるマウスカーソルが表示され、上記ソフトキーボード
の所望のソフトキー等の上にマウスカーソルを移動させ
てクリックすることで当該ソフトキーの指定、すなわち
上記検索条件の指定等が行われることになる。候補単語
の選択の場合も同様に、所望の上記メニューキーの上に
マウスカーソルを移動させてクリックすることで、所望
の候補単語の選択が実現される。
【0104】また、図21の構成において、ハードウェ
アキーボードを用いた場合は、当該ハードウェアキーボ
ードが上記ソフトキーボードとして動作することなり、
当該ハードウェアキーボード上のキーを操作することで
上記検索条件の指定等が行われることになる。この検索
条件の指定がなされると、例えば画面上に上記候補単語
の表示用のメニューが表示されることになる。このメニ
ュー内から所望の候補単語を選択する場合には、上記マ
ウスカーソルやハードウェアキーボード上に設けられた
カーソル移動用キーを操作して所望の候補単語上にカー
ソルを移動させ、例えば確定キー(リターンキー)等に
より候補単語の選択を実行する。なお、ハードウェアキ
ーボード上に上記編集コマンド用ソフトキーと同じハー
ドウェア構成のキーが設けられている場合には、当該キ
ーを用いて編集等を行うことになる。
【0105】上記表示デバイス108には、図22に示
すように、文字表示部B、五十音ソフトキーボードSK
B、コマンドソフトキーSKC、メニューソフトキーS
KM等を配する文字入力用ウインドウを開くことができ
る。この文字入力用ウインドウは、必要な場合には表示
デバイス108上に複数開くことも可能である。
【0106】この図21の構成においても、前述した図
1と同様の効果を得ることが可能である。
【0107】さらに、上述の検索においては、部分スト
ロークからマッチングにより候補単語を表示/選択して
いるが、同じ手法を用いて図形や画像を候補として表示
/選択させることもできる。たとえば四角形を描いた場
合、「国」「口」などの漢字の候補と共に、「■」や
「□」のような図形の候補も表示させることができる。
同様にして、四角を含む写真を候補として画像検索シス
テムに応用したり、字形のマッチング手法を工夫するこ
とにより「右側に横線が多い漢字」という検索もするこ
とができる。
【0108】以上述べた文章入力は、動的曖昧検索に基
づき、単語の読みや手書きストロークの部分指定及び入
力位置直前の文字列からの予測により絞り込んだ候補単
語の集合の中から目的の単語を選択するという操作を繰
り返すことにより、文字を入力するものである。
【0109】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る文章入力装
置は、予測と暖味検索に基づくペン型文章入力システム
に空間的暖味検索機構及び手書き文字の動的認識機構を
追加することにより、ペンによる文章入力を更に効率的
にすることができる。
【0110】また、本発明に係る文章入力方法は、予測
と暖味検索に基づくペン型文章入力システムに空間的暖
味検索機構及び手書き文字の動的認識機構を追加するこ
とにより、ペンによる文章入力を更に効率的にすること
ができる。
【0111】また、本発明に係る記録媒体は、予測と暖
味検索に基づくペン型文章入力システムに空間的暖味検
索機構及び手書き文字の動的認識機構を追加することに
より、ペンによる文章入力を更に効率的にするプログラ
ムが記録されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペン入力コンピュータの概略回路構成を示すブ
ロック回路図である。
【図2】ペン入力コンピュータを斜め上方から見た外観
斜視図である。
【図3】ペン入力コンピュータの液晶表示パネルに日本
語入力の初期画面として現れた表示を示す図である。
【図4】「ま」を選択した状態の液晶表示パネルの表示
を示す図である。
【図5】「増井」を選択した状態の液晶表示パネルの表
示を示す図である。
【図6】「ましき」と入力してしまった状態の液晶表示
パネルの表示を示す図である。
【図7】「入」の最初のストロークを書いた状態の液晶
表示パネルの表示を示す図である。
【図8】2文字目に「力」を書いた状態の液晶表示パネ
ルの表示を示す図である。
【図9】1文字目と2文字目を両方部分指定した状態の
液晶表示パネルの表示を示す図である。
【図10】液晶表示パネルにおける表示の他の例を示す
図である。
【図11】英語入力の際の液晶表示パネルにおける表示
を示す図である。
【図12】キーボードの一部の配置を示す図である。
【図13】空間的位置関係の曖昧性を考慮した場合の状
態遷移図である。
【図14】空間的位置関係の曖昧性を考慮した場合の検
索のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図15】曖昧性のない場合の状態遷移図である。
【図16】曖昧性のない場合の検索のアルゴリズムを示
すフローチャートである。
【図17】文字入力処理の前半部を示すフローチャート
である。
【図18】文字入力処理の後半部を示すフローチャート
である。
【図19】入力モード切り換えの処理を示すフローチャ
ートである。
【図20】予測候補検索処理のフローチャートである。
【図21】ペン入力コンピュータの他の例の概略回路構
成を示すブロック回路図である。
【図22】文章入力に用いられるウインドウを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 CPU、2 ROM、3 RAM、6 ASIC、
8液晶表示パネル、9 感圧タブレット、30 ペン入
力コンピュータ、B 文字表示部、D 文字認識領域、
DPY 画面、SKB ソフトキーボード、SKMメニ
ューソフトキー、SKC コントロールソフトキー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 15/20 506A

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも文字を表示可能な表示手段
    と、 少なくとも単位文字の入力を行うための入力手段と、 複数の単語を格納する辞書格納手段と、 上記入力手段に入力された単位文字の空間的な位置関係
    に関する曖昧検索条件を用い、上記辞書格納手段から複
    数の候補単語を検索する検索手段とを有することを特徴
    とする文章入力装置。
  2. 【請求項2】 上記検索手段は上記入力手段に入力され
    た単位文字についての複数の候補単語の検索を単位文字
    の入力に応じて動的に行うことを特徴とする請求項1記
    載の文章入力装置。
  3. 【請求項3】 上記表示手段は上記検索手段により検索
    された上記複数の候補単語を表示し、上記入力手段は上
    記表示手段に表示された上記複数の候補単語の一つが特
    定されることにより当該候補単語を入力することを特徴
    とする請求項1記載の文章入力装置。
  4. 【請求項4】 上記検索手段は、上記入力手段における
    単位文字の入力の時間的な間隔の長短に応じて上記曖昧
    検索条件を決定することを特徴とする請求項1記載の文
    章入力装置。
  5. 【請求項5】 上記検索手段は、上記入力手段における
    単位文字の入力の時間的な間隔が短くなるに従って上記
    曖昧検索条件の検索の範囲を大きくすることを特徴とす
    る請求項4記載の文章入力装置。
  6. 【請求項6】 上記表示手段は文字入力用の複数のキー
    を備える仮想的キーボードを表示し、上記検索手段は上
    記入力手段にて上記表示手段に表示された上記仮想的キ
    ーボードからキー入力された単位文字について、上記仮
    想的キーボードにおけるキー配列の空間的な位置関係に
    おける曖昧検索条件を用いて検索を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の文章入力装置。
  7. 【請求項7】 上記検索手段は、上記表示手段に表示さ
    れた上記仮想的キーボードのキー配列の空間的な位置関
    係において、上記入力手段における上記キー入力に係る
    当該キーから他のキーまでの距離に応じて、上記他のキ
    ーに対応する文字も許容した曖昧検索条件を決定するこ
    とを特徴とする請求項6記載の文章入力装置。
  8. 【請求項8】 上記検索手段は、上記表示手段に表示さ
    れた上記仮想的キーボードにおけるキー配列の空間的な
    位置関係において、上記曖昧検索条件の検索の範囲を上
    記入力手段における上記キー入力に係る当該キーから所
    定距離内とすることを特徴とする請求項7記載の文章入
    力装置。
  9. 【請求項9】 上記表示手段は手書き文字入力に用いら
    れる文字認識領域を表示することができ、上記入力手段
    は上記表示手段に表示された文字認識領域に手書き入力
    時の一筆に相当するストロークの空間的な位置関係を入
    力し、上記辞書格納手段は上記複数の単語の少なくとも
    先頭の単位文字について上記単位文字を構成する字画の
    空間的な位置関係とを格納し、上記検索手段は上記入力
    手段にて入力されたストロークの空間的な位置関係と上
    記辞書格納手段に格納された上記単位文字を構成する字
    画の空間的な位置関係とを対比して上記入力手段に入力
    されたストロークに対応する候補単語を検索することを
    特徴とする請求項1記載の文章入力装置。
  10. 【請求項10】 上記表示手段は文字入力用の複数のキ
    ーを備える仮想的キーボード又は手書き文字入力に用い
    られる文字認識領域を表示することができ、上記入力手
    段は上記表示手段に表示された上記仮想的キーボードか
    らの単位文字のキー入力又は上記表示手段に表示された
    文字認識領域から手書き入力時の一筆に相当するストロ
    ークの空間的な位置関係の入力を行い、上記表示手段に
    上記仮想的キーボードが表示されている際に上記入力手
    段に対してストロークによる入力がなされると上記表示
    手段に表示された上記仮想的キーボードの表示を上記文
    字認識領域の表示に切り換える入力モード切り換え手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の文章入力装
    置。
  11. 【請求項11】 手書き文字入力に用いられる文字認識
    領域及び文字を少なくとも表示可能な表示手段と、 上記表示手段に表示された文字認識領域に手書き文字入
    力時の一筆に相当するストロークの空間的な位置関係を
    入力する入力手段と、 複数の単語と、上記複数の単語の少なくとも先頭の単位
    文字について、上記単位文字を構成する字画の空間的な
    位置関係を格納する辞書格納手段と、 上記入力手段にて入力されたストロークの空間的な位置
    関係と、上記辞書格納手段に格納された上記単位文字を
    構成する字画の空間的な位置関係とを対比して、上記入
    力手段に入力されたストロークに対応する候補単語を検
    索する検索手段とを有することを特徴とする文章入力装
    置。
  12. 【請求項12】 上記表示手段は上記検索手段により検
    索された上記複数の候補単語を表示し、上記入力手段は
    上記表示手段に表示された上記複数の候補単語の一つが
    特定されることにより当該候補単語を入力することを特
    徴とする請求項11記載の文章入力装置。
  13. 【請求項13】 上記検索手段は、上記入力手段にスト
    ロークの入力が開始されると、入力されたストロークに
    対応する複数の候補単語の検索を開始し、上記入力手段
    に対するストロークの入力が継続している限り、ストロ
    ークに対応した候補単語を入力に応じて動的に検索する
    ことを特徴とする請求項11記載の文章入力装置。
  14. 【請求項14】 上記表示手段に表示可能な文字認識領
    域は単位文字に対応する単位文字認識領域を順序付けて
    複数有し、上記検索手段は上記入力手段において上記単
    位文字認識領域の少なくとも一つにストロークが入力さ
    れると、上記単位文字認識領域の順序を考慮して候補単
    語を検索することを特徴とする請求項11記載の文章入
    力装置。
  15. 【請求項15】 文字入力用の複数のキーを備える仮想
    的キーボードを表示し、ストロークによる文字入力に用
    いられる文字認識領域も表示可能な表示手段と、 上記表示手段に表示された仮想的キーボードの各キーを
    指定した上記仮想的キーボードによるキー入力と、上記
    表示手段に表示された文字認識領域において手書き文字
    入力時の一筆に相当するストロークによる入力を少なく
    とも受け付ける入力手段と、 上記入力手段に対してストロークによる入力がなされる
    と、上記表示手段に表示された上記仮想的キーボードの
    表示を文字認識領域の表示に切り換える入力モード切り
    換え手段とを有することを特徴とする文章入力装置。
  16. 【請求項16】 上記表示手段は上記文字認識領域を表
    示し、上記入力モード切り換え手段は上記入力手段に対
    するストロークによる文字入力を終えると、上記表示手
    段に表示された上記文字認識領域を上記仮想的キーボー
    ドに切り換えることを特徴とする請求項15記載の文章
    入力装置。
  17. 【請求項17】 単位文字の入力を行う文字入力工程
    と、 上記入力工程にて入力された単位文字の空間的な位置関
    係に関する曖昧検索条件を用い、複数の単語を格納する
    辞書から複数の候補単語を検索する検索工程と、 上記検索工程にて検索された複数の候補単語を表示する
    表示工程とを有することを特徴とする文章入力方法。
  18. 【請求項18】 手書き文字入力に用いられる文字認識
    領域及び文字を少なくとも表示可能な表示手段を用い、
    上記表示手段に表示された文字認識領域に手書き文字入
    力時の一筆に相当するストロークの空間的な位置関係を
    入力する文字入力工程と、 複数の単語と、上記複数の単語の少なくとも先頭の単位
    文字について、上記単位文字を構成する字画の空間的な
    位置関係とを格納する辞書を用い、上記入力工程にて入
    力されたストロークの空間的な位置関係と、上記辞書に
    格納された上記単位文字を構成する字画の空間的な位置
    関係とを対比して、上記入力工程に入力されたストロー
    クに対応する候補単語を検索する検索工程と、 上記検索工程にて検出された複数の候補単語を表示する
    表示工程とを有することを特徴とする文章入力方法。
  19. 【請求項19】 文字入力用の複数のキーを備える仮想
    的キーボードを表示し、ストロークによる文字入力に用
    いられる文字認識領域も表示可能な表示手段を用い、 上記表示手段に表示された仮想的キーボードの各キーを
    指定した上記仮想的キーボードによるキー入力と、上記
    表示手段に表示された文字認識領域において手書き文字
    入力時の一筆に相当するストロークによる入力を少なく
    とも受け付ける文字入力工程と、 上記入力手段に対してストロークによる入力がなされる
    と、上記表示手段に表示された上記仮想的キーボードの
    表示を文字認識領域の表示に切り換える入力モード切り
    換え工程とを有することを特徴とする文章入力方法。
  20. 【請求項20】 単位文字の入力を行う文字入力処理
    と、 上記入力処理にて入力された単位文字の空間的な位置関
    係に関する曖昧検索条件を用い、複数の単語を格納する
    辞書から複数の候補単語を検索する検索処理と、 上記検索処理にて検索された複数の候補単語を表示する
    表示処理とを有する処理手順のプログラムが記録されて
    なることを特徴とする記録媒体。
  21. 【請求項21】 手書き文字入力に用いられる文字認識
    領域及び文字を少なくとも表示可能な表示手段を用い、
    上記表示手段に表示された文字認識領域に手書き文字入
    力時の一筆に相当するストロークの空間的な位置関係を
    入力する文字入力処理と、 複数の単語と、上記複数の単語の少なくとも先頭の単位
    文字について、上記単位文字を構成する字画の空間的な
    位置関係とを格納する辞書を用い、上記入力処理にて入
    力されたストロークの空間的な位置関係と、上記辞書に
    格納された上記単位文字を構成する字画の空間的な位置
    関係とを対比して、上記入力処理に入力されたストロー
    クに対応する候補単語を検索する検索処理と、 上記検索処理にて検出された複数の候補単語を表示する
    表示処理とを有する処理手順のプログラムが記録されて
    なることを特徴とする記録媒体。
  22. 【請求項22】 文字入力用の複数のキーを備える仮想
    的キーボードを表示し、ストロークによる文字入力に用
    いられる文字認識領域も表示可能な表示手段を用い、 上記表示手段に表示された仮想的キーボードの各キーを
    指定した上記仮想的キーボードによるキー入力と、上記
    表示手段に表示された文字認識領域において手書き文字
    入力時の一筆に相当するストロークによる入力を少なく
    とも受け付ける文字入力処理と、 上記入力手段に対してストロークによる入力がなされる
    と、上記表示手段に表示された上記仮想的キーボードの
    表示を文字認識領域の表示に切り換える入力モード切り
    換え処理とを有する処理手順のプログラムが記録されて
    なることを特徴とする記録媒体。
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