JPH11167248A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11167248A
JPH11167248A JP9333962A JP33396297A JPH11167248A JP H11167248 A JPH11167248 A JP H11167248A JP 9333962 A JP9333962 A JP 9333962A JP 33396297 A JP33396297 A JP 33396297A JP H11167248 A JPH11167248 A JP H11167248A
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JP
Japan
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optical sensor
light receiving
image forming
receiving signal
voltage
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Application number
JP9333962A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Hamano
慶臣 濱野
Tamaki Mashiba
環 真柴
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プロセスコントロール時にトナーパッチの濃度
を検出する光学センサを含む複数の入出力機器を統括し
て制御するCPUに必要なドライバの数を削減して装置
の小型化を図る。 【構成】CPU11は、プロセスコントロール時におい
て感光体ドラム1の表面にトナーパッチを作成する前
に、入力ポートADin1に入力された受光素子8bの
受光信号V6が所定の基準値に一致するように、投光素
子8aの駆動電圧を増減変更して単一の出力ポートDA
out1から出力する。したがって、画像形成装置21
に含まれる複数の入出力機器を統括して制御するCPU
11において使用される出力ポートが削減され、CPU
11と各入出力機器との間に配置されるドライバ数も削
減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、感光体表面に形成し
た基準トナー像の濃度に基づいて帯電チャージャのグリ
ッド電圧、現像バイアス電圧及びコピーランプの駆動電
圧等を変更することによりプロセス条件を制御して、電
子写真プロセスにおける画像形成状態を適正に維持する
ようにした画像形成装置の電子写真プロセス制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機やレーザプリンタ等の電子写真プ
ロセスによって画像形成を行う画像形成装置に用いられ
る感光体は、温度等の環境変化により表面電位の変動を
生じる。また、感光体は、電子写真プロセスの繰り返し
によってクリーニングブレードとの当接等の機械的スト
レスが蓄積し、磨耗により表面の感光層の膜厚が減少す
る所謂膜べりを生じ、表面電位が低下する。
【0003】一方、電子写真プロセスに用いられる現像
剤は、粉体であるために電気的特性に湿度変化の影響を
受け易く、例えば、湿度が低下すると含有水分量の低下
によって電気抵抗値が上昇し、現像剤に含まれるトナー
の帯電量が高くなる。また、現像剤は、現像装置内にお
ける攪拌によって機械的ストレスを受け、これによって
も電気的特性の変化を生じる。
【0004】このような環境の変化や経時変化による感
光体の表面電位の変動や現像剤の電気的特性の変化は、
電子写真プロセスによって形成される画像の濃度変化を
招来し、画質を劣化させる原因となる。
【0005】そこで、従来の画像形成装置では、感光体
表面におけるトナー像の濃度を検出する光学センサを備
え、光学センサによるトナー像の濃度の検出結果に基づ
いて電子写真プロセスのプロセス条件を制御するように
したものがある。例えば、トナーパッチと呼ばれる矩形
の基準トナー像を、それぞれ異なるプロセス条件下で感
光体表面に複数形成し、複数のトナーパッチのそれぞれ
についての光学センサによる濃度の検出結果に基づい
て、帯電チャージャのグリッド電圧、現像バイアス電圧
及びコピーランプの駆動電圧等を変更してプロセス条件
を制御する。
【0006】具体的には、図14に示すように、投光素
子と受光素子とからなる光学センサ8を、画像形成装置
21の内部において帯電チャージャ2、現像装置3、転
写チャージャ4、剥離チャージャ5、クリーナ6及び除
電ランプ7とともにプロセス部31を構成する感光体ド
ラム1の周面に対向して配置し、ドライバ12を介して
CPU11に接続する。このCPU11には、さらに画
像形成装置21に備えられた図外のモータやソレノイド
等の負荷機器とともに、プロセス部31の各部がドライ
バ12を介して接続される。CPU11は、電子写真プ
ロセス時にモータやソレノイド等の負荷機器及びプロセ
ス部31の各部を制御するとともに、プロセスコントロ
ール時に光学センサ8の検出信号に基づいてプロセス部
31の各部のプロセス条件を設定する。
【0007】光学センサ8は、プロセスコントロール時
に感光体ドラム1の表面に形成されるトナーパッチの濃
度を検出し、トナーパッチの濃度に応じた検出信号を出
力するが、光学センサ8の個体差により同一の濃度のト
ナーパッチについての検出信号に誤差を生じる場合があ
る。このため、従来の画像形成装置21では、CPU1
1の複数の出力ポートを光学センサ8の投光素子に対す
る駆動信号の出力ポートに割当て、それぞれの出力ポー
トに対応して光学センサ8の投光素子に対する印加電圧
が互いに異なる複数の駆動電力ラインを設け、CPU1
1において複数の出力ポートのいずれかから選択的に駆
動信号を出力することにより、光学センサ8の個体差に
よる検出信号の誤差を補正するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、CPU11と外部入出力機器との間に配置されるド
ライバ12の端子数はCPU11に接続される外部入出
力機器数よりも少なく、CPU11と外部入出力機器と
の間に複数のドライバ12を備える必要があるが、従来
の画像形成装置では、光学センサ8の個体差による検出
信号の誤差を補正するために光学センサ8の駆動電力ラ
インを複数設けていたため、ドライバ12の総端子数は
CPU11に接続される外部入出力機器の数よりも多数
が必要になり、結果的にCPU11と外部入出力機器と
の間に配置すべきドライバ12の数が増加し、CPU1
1を含む制御部を構成する基板が大型化し、ひいては画
像形成装置全体の大型化を招来する問題があった。
【0009】また、光学センサの出力効率の誤差を補正
する手段として、例えば、実開昭61−76438号公
報に開示されているように、受光信号を増幅するアンプ
の利得を調節する可変抵抗を備えたものがあるが、アン
プの増幅利得を調整するために機械的な操作が必要にな
り、光学センサの出力効率の誤差を自動的に補正するこ
とができない問題があった。
【0010】この発明の目的は、プロセスコントロール
時にトナーパッチの濃度を検出する光学センサの個体差
による検出信号の誤差をCPUの内部処理によって補正
することにより、光学センサの駆動信号の出力用として
CPUの単一の出力ポートのみを使用するようにし、必
要とするドライバの数を削減して小型化を実現できると
ともに、アンプの増幅利得を調整するために機械的な操
作を不要にして、光学センサの出力効率の誤差を自動的
に補正することができる画像形成装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、プロセスコントロール時に感光体表面に形成された
基準トナー像の濃度を検出する光学センサを備えた画像
形成装置において、光学センサの受光部から出力される
受光信号に基づいて光学センサの投光部に対する駆動電
圧を決定して単一の出力ポートから出力する制御部を設
けたことを特徴とする。
【0012】請求項1に記載した発明においては、光学
センサの受光信号に基づいて決定された駆動電圧が制御
部の単一の出力ポートから出力される。したがって、制
御部の複数の出力ポートのそれぞれに互いに異なる駆動
電圧を予め設定するとともに、いずれかの出力ポートを
択一的に有効にする構成に比較して、必要なドライバ数
が削減され、装置の小型化が図られる。
【0013】請求項2に記載した発明は、前記制御部
が、駆動電圧の値に応じて光学センサの受光信号の増幅
利得を切り換える切換回路を含むことを特徴とする。
【0014】請求項2に記載した発明においては、駆動
電圧の値に応じて光学センサの受光信号の増幅率が切り
換えられる。したがって、光学センサの個体差による出
力効率の誤差が駆動電圧の値に応じて自動的に補正され
る。
【0015】請求項3に記載した発明は、前記制御部
が、プロセスコントロール時に決定した駆動電圧を記憶
部に更新的に記憶するとともに、今回のプロセスコント
ロールの開始時に記憶部に記憶している駆動電圧を設定
することを特徴とする。
【0016】請求項3に記載した発明においては、前回
のプロセスコントロール時に決定された駆動電圧を設定
して今回のプロセスコントロール時における駆動電圧の
決定処理が開始される。したがって、適正な受光信号を
得るための駆動電圧を決定する際に駆動電圧を増減変化
させるべき回数が削減され、駆動電圧の決定処理に要す
る時間が短縮される。
【0017】請求項4に記載した発明は、前記制御部
が、記憶部に記憶している駆動電圧を設定した際の受光
信号が所定の基準範囲内にない場合にのみ駆動電圧を調
整することを特徴とする。
【0018】請求項4に記載した発明においては、前回
のプロセスコントロール時に決定された駆動電圧を設定
した際における受光信号が所定の基準範囲内にある場合
には今回のプロセスコントロールにおける駆動電圧の決
定処理は行われない。したがって、適正な受光信号を得
るための駆動電圧を決定する際に駆動電圧を増減変化さ
せるべき回数が削減され、駆動電圧の決定処理に要する
時間が著しく短縮される。
【0019】請求項5に記載した発明は、前記制御部
が、所定の駆動電圧時における光学センサの出力効率と
受光信号との関係、及び、出力効率が互いに異なる複数
の光学センサについての駆動電圧と受光信号との関係を
予め記憶部に記憶しているとともに、これらの関係と前
記所定の駆動電圧を光学センサの投光部に印加した際の
受光信号とに基づいて、光学センサが基準範囲内の受光
信号を出力するための駆動電圧を決定することを特徴と
する。
【0020】請求項5に記載した発明においては、所定
の駆動電圧時における光学センサの出力効率と受光信号
との関係、出力効率が互いに異なる複数の光学センサに
ついての駆動電圧と受光信号との関係、及び、前記所定
の駆動電圧を光学センサの投光部に印加した際の受光信
号に基づいて、光学センサが基準範囲内の受光信号を出
力するための駆動電圧が決定される。したがって、プロ
セスコントロール時に所定の駆動電圧を光学センサの投
光部に印加した際の受光信号を1回のみ読み取ることに
よって適正な駆動電圧が決定される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態の一
例である画像形成装置の概略の構成を示す図である。画
像形成装置21は、回転自在に支持された感光体ドラム
1の周囲に帯電チャージャ2、現像装置3、転写チャー
ジャ4、剥離チャージャ5、クリーナ6、除電ランプ7
及び光学センサ8を配置して構成されたプロセス部31
を備えている。画像形成装置21の制御部を構成するC
PU11は、画像形成装置21に含まれる複数の入出力
機器を統括して制御するものであり、画像形成プロセス
時においてプロセス部31を構成する各機器を駆動する
とともに、プロセスコントロール時においてプロセス部
31を構成する各機器に設定すべきプロセス条件を制御
する。このCPU11にはメモリ13が備えられてい
る。
【0022】即ち、画像形成プロセス時において、回転
する感光体ドラム1の表面に対し、帯電チャージャ2の
コロナ放電により単一極性の電荷が付与された後、図外
の光学系装置により画像光が照射される。この画像光の
照射による選択的な光導電作用によって感光体ドラム1
の表面に形成された静電潜像に対し、現像装置3から現
像剤に含まれたトナーが供給され、静電潜像がトナー画
像に顕像化される。この後、感光体ドラム1の回転に同
期して感光体ドラム1と転写チャージャ4との間に用紙
が導かれ、転写チャージャ4のコロナ放電によりトナー
像が感光体ドラム1表面から用紙の表面に転写される。
【0023】トナー像を転写した用紙は、剥離チャージ
ャ5のコロナ放電によって感光体ドラム1の表面から剥
離され、図外の定着装置に搬送される。トナー像を転写
した用紙は、定着装置において加熱及び加圧を受けて用
紙の表面にトナー像が溶融して定着した後に外部に排出
される。転写チャージャ4との対向位置を通過した感光
体ドラム1の表面は、クリーナ6による残留トナーの除
去、及び、除電ランプ7による残留電荷の除去を受け、
帯電チャージャ2のコロナ放電により再度単一極性の電
荷が付与されて画像形成プロセスに繰り返し使用され
る。
【0024】また、プロセスコントロール時において、
感光体ドラム1の表面に所定の大きさの矩形の黒色画像
領域の静電潜像が異なるプロセス条件下で複数形成さ
れ、この静電潜像に対して現像装置3からトナーが供給
されて複数のトナーパッチが形成される。プロセスコン
トロール時には用紙の給紙、転写チャージャ4のコロナ
放電、及び、剥離チャージャ5のコロナ放電は行われ
ず、トナーパッチは感光体ドラム1の表面に残留したま
ま、光学センサ8に対向する。光学センサ8は、投光素
子からトナーパッチに対して検出光を照射するととも
に、トナーパッチからの反射光を受光素子により受光
し、受光光量に応じた検出信号を出力する。CPU11
は、光学センサ8の検出信号に応じてプロセス条件を設
定する。
【0025】なお、プロセスコントロールにおけるトナ
ーパッチの形成、トナーパッチの濃度の検出、及び、検
出信号に基づくプロセス条件の設定には2秒程度の時間
を要する。このため、プロセスコントロールは、通常の
画像形成プロセス作業に支障を来すことのないように、
画像形成装置21に対する電源投入時や画像形成プロセ
スの開始前又は終了後に実施される。
【0026】図2は、上記画像形成装置の制御部の要部
の詳細を示す回路図である。画像形成装置21の制御部
を構成するCPU11には、この発明の切換回路を含む
制御回路15を介して光学センサ8が接続されている。
即ち、CPU11の出力ポートDAout1が光学セン
サ8の投光素子8aの駆動トランジスタTr2のベース
に接続されており、CPU11の入力ポートADin1
に光学センサ8の受光素子8bのエミッタ端子がアンプ
AMP1を介して接続されている。制御回路15は、駆
動トランジスタTr2及びアンプAMP1とともに、コ
ンパレータCMP1、トランジスタTr2及び抵抗R1
〜R8を含む。なお、実際にはCPU11と制御回路1
5との間にはドライバ12が存在するが、図2では説明
のためにドライバ12を省略している。
【0027】CPU11の出力ポートDAout1から
出力される駆動信号V1は、コンパレータCMP1の反
転入力端子にも入力され、コンパレータCMP1の非反
転入力端子に入力される閾値電圧V2と比較される。こ
のコンパレータCMP1の出力端子はトランジスタTr
1のベース端子に接続されており、トランジスタTr1
は光学センサ8の検出信号を増幅するアンプAMP1の
反転入力端子の分圧抵抗R5をコンパレータCMP1の
出力レベルに応じて選択的に接地する。アンプAMP1
の増幅利得は反転入力端子への入力レベルによって変化
する。したがって、CPU11の出力ポートDAout
1から出力される駆動信号V1の電圧レベルに応じてア
ンプAMP1における光学センサ8の検出信号V4の増
幅利得が2段階に変化する。
【0028】図3は、上記画像形成装置の制御部におけ
るプロセスコントロール時の処理手順を示すフローチャ
ートである。画像形成装置21の制御部を構成するCP
U11は、プロセスコントロール時において、先ず、光
学センサ8の駆動信号V1を初期電圧0Vに設定し(s
1)、設定した駆動信号V1を出力ポートDAout1
から出力する(s2)。
【0029】CPU11の出力ポートDAout1から
出力された駆動信号V1により、光学センサ8の投光素
子8aが駆動され、感光体ドラム1の表面に検出光が投
光される。この検出光の感光体ドラム1の表面における
反射光が受光素子8bにより受光され、受光素子8bは
反射光量に応じた電圧レベルの検出信号V4を出力す
る。受光素子8bから出力された検出信号V4はアンプ
AMP1によって増幅され、受光信号V6としてCPU
11の入力ポートADin1に入力される。
【0030】CPU11は、入力ポートADin1にお
ける受光信号V6を読み取り(s3)、受光信号V6の
電圧値が基準電圧(4V)に一致するか否かを判断する
(s4)。受光信号V6が基準電圧に一致しない場合に
は、CPU11は受光信号V6が基準電圧に比較して低
いか否かを判断し(s5)、受光信号V6が基準電圧よ
りも低い場合には駆動信号V1の電圧レベルを上限電圧
(5V)以下の範囲で増加させる(s6,s7)。駆動
信号V6が上限電圧を越えた場合には、CPU11は光
学センサ8の故障等のエラーを生じたと判断してエラー
処理を実行する(s8)。
【0031】受光信号V6が基準電圧より高い場合に
は、CPU11は駆動信号V1の電圧レベルを下限電圧
である初期電圧(0V)以上の範囲で減少させる(s
9,s10)。駆動信号V6が下限電圧より低くなった
場合には、CPU11は自己の故障等のエラーを生じた
と判断してエラー処理を実行する(s11)。CPU1
1は、受光信号V6が基準電圧に一致するまでs2〜s
11の処理を繰り返し実行する。
【0032】受光信号V6が基準電圧に一致すると、C
PU11は、感光体ドラム1の表面にトナーパッチを作
成した後(s12)、受光信号V6を読み取り(s1
3)、感光体ドラム1に形成されるトナー画像の濃度が
適正となるようにプロセス条件を調整する(s14)。
このプロセス条件の調整処理は、例えば、s12の処理
において、帯電チャージャ2のグリッド電圧がそれぞれ
異なる状態で感光体ドラム1の表面に複数のトナーパッ
チを作成し、複数のトナーパッチについての受光信号V
6のうち、適正値に最も近い値をとるトナーパッチを作
成した時の帯電チャージャ2のグリッド電圧を以後の画
像形成プロセス時のグリッド電圧として設定する。
【0033】以上のように、この実施形態に係る画像形
成装置21では、感光体ドラム1の表面に形成したトナ
ーパッチに基づくプロセスコントロール時に、トナーパ
ッチを形成する前の感光体ドラム1の表面における反射
光を受光した光学センサ8の受光信号V6の値が基準電
圧に一致するように、単一の出力ポートDAout1か
ら出力する駆動信号V1の電圧レベルを増減変化させて
光学センサ8の投光光量を調整するとともに、駆動信号
V1の電圧レベルに応じてトランジスタTr1を選択的
にオン/オフすることにより光学センサ8の検出信号V
4の増幅利得を切り換える。これによって、光学センサ
8の投光光量の調整に用いる出力ポート数を最小限に削
減するとともに、光学センサ8とCPU11の入力端子
ADin1との間に配置されるアンプAMP1の増幅利
得を機械的に調整する作業を不要にすることができる。
【0034】なお、図2に示すように、CPU11の出
力ポートDAout1から出力される駆動信号V1の電
圧レベルと比較される閾値電圧V2として、コンパレー
タCMP1の非反転入力端子には分圧抵抗R7及びR8
により分圧され、且つ、コンパレータCMP1の出力が
正帰還された電源電圧(5V)が入力される。
【0035】したがって、駆動信号V1が0Vから5V
に増加している状態を考えると、駆動信号V1が0Vの
時には、コンパレータCMP1の出力V3は5Vであ
り、この時の閾値電圧V2は下記式1により、 V2=5V×1KΩ/{1KΩ+1/(1KΩ+1/10KΩ)} =2.62V ・・・式1 となる。駆動信号V1が閾値電圧V2(2.62V)を
越え、コンパレータCMP1の出力V3が反転してV3
=0Vになると、閾値電圧V2は下記式2により、 V2=5V×1/(1/1KΩ+1/10KΩ)/{1KΩ+1/(1KΩ+ 1/10KΩ)} =2.38V ・・・式2 に変わる。
【0036】一方、駆動信号V1が5Vから0Vに減少
している状態を考えると、駆動信号V1が5Vの時に
は、コンパレータCMP1の出力V3は0Vであり、こ
の時の閾値電圧V2は、上記式2により2.38Vとな
る。駆動信号V1が閾値電圧V2(2.38V)よりも
低くなり、コンパレータCMP1の出力V3が反転して
V3=5Vとなると、閾値電圧V2は、上記式1により
2.62Vに変わる。
【0037】以上のようにコンパレータCMP1におけ
る閾値電圧V2が変化することにより、光学センサ8に
対する駆動信号V1が増加中は駆動信号V1が2.62
Vより高くなったときにアンプAMP1の増幅利得が切
り換わり、光学センサ8に対する駆動信号V1が減少中
は駆動信号V1が2.38Vより低くなったときにアン
プAMP1の増幅利得が切り換わる。この関係を表1に
示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1に明らかなように、この実施形態に係
る画像形成装置21では、光学センサ8の駆動信号V1
によるアンプAMP1の増幅利得の切換タイミングにヒ
ステリシスが与えられる。これによって、CPU11の
入力ポートADin1に入力される受光信号V6の値を
安定化することができる。
【0040】図4は、この発明の別の実施形態に係る画
像形成装置の制御部におけるプロセスコントロール時の
処理手順を示すフローチャートである。この実施形態に
係る画像形成装置21の制御部を構成するCPU11
は、図3のフローチャートにおけるs1の処理に代えて
s21の処理を実行し、s12の処理の前にs22の処
理を実行する。即ち、CPU11は、プロセスコントロ
ール時において、光学センサ8の駆動信号V1としてメ
モリ13のメモリエリアMA1に記憶している電圧値を
設定するとともに(s21)、トナーパッチ形成前の感
光体ドラム1の表面に対する光学センサ8の受光信号V
6が基準電圧(4V)に一致した際の駆動信号V1の値
をメモリ13のメモリエリアMA1に格納する(s2
2)。
【0041】このs21及びs22の処理により、前回
のプロセスコントロールにおける駆動信号V1の適正値
を今回のプロセスコントロールにおける駆動信号V1の
初期値として設定し、光学センサ8の駆動信号V1を適
正な値にするための処理を短時間化することができる。
【0042】図5は、この発明のさらに別の実施形態に
係る画像形成装置の制御部におけるプロセスコントロー
ル時の処理手順を示すフローチャートである。この実施
形態に係る画像形成装置21の制御部を構成するCPU
11は、図4のフローチャートにおけるs4及びs5の
処理に代えてs31及びs32の処理を実行する。即
ち、CPU11は、光学センサ8の受光信号V6が2V
よりも低い時に駆動信号V1を5Vを上限として増加さ
せ(s31→s6,s7)、光学センサ8の受光信号V
6が4.5Vよりも低い時に駆動信号V1を0Vを下限
として減少させる(s32→s9,s10)。
【0043】このs31及びs32の処理により、トナ
ーパッチを形成する前の感光体ドラム1の表面について
の光学センサ8の受光信号V6の値が2V〜4.5Vに
あれば光学センサ8に対する駆動信号V1が適正である
と判断し、駆動信号V1の調整作業を短時間化すること
ができる。したがって、プロセスコントロールの実施間
隔を例えば画像形成枚数が1000枚毎のように短く設
定しても、通常の画像形成プロセスの動作に大きな支障
を来すことがない。
【0044】なお、この発明の実施形態に係る画像形成
装置において用いる光学センサ8の出力効率は、製造工
程において生じる個体差により、表2に示すような誤差
を生じる。
【0045】
【表2】
【0046】例えば、出力効率0.1%の光学センサ8
Aでは入力電流i1=40mAの時に出力電流i2=
0.4mAとなり、出力効率0.8%の光学センサ8C
では入力電流i1=10mAの時に出力電流i2=0.
8mAとなり、光学センサ8A及び8Cのそれぞれの出
力電圧V4A及びV4Cは、 V4A=0.4×R2(1KΩ)=0.4V V4C=0.8×R2(1KΩ)=0.8V となる。このため、光学センサ8Aに対してアンプAM
P1の増幅利得を“8”とし、光学センサ8Cに対して
アンプAMP1の増幅利得を“4”とすることにより、
受光信号V6の値としては同一の3.2Vが得られる。
したがって、光学センサ8の出力効率に応じてアンプA
MP1の増幅利得を調整することより、光学センサ8に
おける出力効率の誤差を吸収することができる。
【0047】そこで、この発明の実施形態に係る画像形
成装置21では、CPU11から出力される駆動信号V
1を増減変化させてトランジスタTr1を選択的にオン
/オフし、アンプAMP1の反転入力端子に対する入力
電圧値を切り換えてアンプAMP1の増幅利得を選択的
に制御することにより、光学センサ8の個体差による出
力効率の誤差を吸収するようにしている。
【0048】具体的には、CPU11の入力ポートAD
in1に入力される受光信号V6の値は、ノイズ等の影
響を考慮すれば0.5〜5Vの範囲であることが望まし
い。ここで、感光体ドラム1の表面におけるトナーパッ
チの有無による反射光量の比が50%であるとすると、
トナーパッチ形成後における受光信号V6の最低値は
0.5V、トナーパッチ形成前における受光信号V6の
最低値は1Vとなる。また、画像形成プロセスが繰り返
されることによる感光体ドラム1の表面の反射光量の経
時的な変化率を50%とすると、トナーパッチ形成前に
おける受光信号V6の最低値は2Vとなる。一方、CP
U11から出力される駆動信号V1が0〜5Vの値を取
ることを考慮すると、光学センサ8の入力電流値i1は
0〜50mAとなる。
【0049】図2に示す構成では、前述のように、アン
プAMP1の増幅利得の値として“4”又は“8”を選
択することができ、CPU11から出力される駆動信号
V1が0〜2.5VのときにアンプAMP1の増幅利得
を“4”とし、駆動信号V1が2.5〜5Vのときにア
ンプAMP1の増幅利得を“8”とすると、出力効率が
1〜8%の光学センサ8のそれぞれについての受光信号
V6は表3に示す値を取る。
【0050】
【表3】
【0051】したがって、この発明の実施形態に係る画
像形成装置21のように、CPU11から出力される駆
動信号V1の値に応じて光学センサ8の出力電圧を増幅
するアンプAMP1の増幅利得を適宜選択することよ
り、光学センサ8の出力効率に1〜8%の間で誤差を生
じる場合に、いずれの光学センサ8をも使用することが
できる。
【0052】また、CPU11から一定の駆動信号V1
を出力した際におけるアンプAMP1の増幅利得は一義
的に決まるため、その時の受光信号V6の値から光学セ
ンサ8の出力効率を認識することができる。一方、一定
の駆動信号V1を出力した際の光学センサ8の出力効率
が分かれば、受光電圧V6の値を許容範囲にするための
駆動信号V1の値を決定することができる。
【0053】例えば、CPU11から1Vの駆動信号V
1を出力し、アンプAMP1の増幅利得が“4”である
場合における出力効率が1〜8%の光学センサ8のそれ
ぞれを使用した際の受光信号V6は表4に示す値を取
る。
【0054】
【表4】
【0055】また、出力効率が1〜8%の光学センサ8
のそれぞれについては、駆動信号V1と受光信号V6と
の間には図6〜図13に示す関係がある。したがって、
例えば、CPU11から1Vの駆動信号V1を出力した
際の受光信号V6の値が0.8Vであり、光学センサ8
の出力効率が2%であると判断した場合には、駆動信号
V1の値としてアンプAMP1の増幅利得が“8”とな
る2.6Vを設定することにより、受光信号V6の値を
2〜4.5Vの許容範囲内の4.2Vとすることができ
る(図7参照)。
【0056】以上のことから、CPU11から一定の駆
動信号V1を出力した際における光学センサ8の出力効
率と受光信号V6の値との関係、及び、出力効率が互い
に異なる複数の光学センサ8について少なくとも許容範
囲内の受光信号V6の値とCPU11の駆動信号V1と
の関係を予め記憶しておくことにより、プロセスコント
ロールにおいて受光信号V6を1回のみ読み取るだけで
光学センサ8の出力効率に応じた駆動信号V1の値を設
定することができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、光学
センサの受光信号に基づいて決定された駆動電圧を制御
部の単一の出力ポートから出力することにより、必要な
ドライバ数を削減することができ、装置を小型化するこ
とができる。
【0058】請求項2に記載した発明によれば、駆動電
圧の値に応じて光学センサの受光信号の増幅率を切り換
えることにより、光学センサの個体差による出力効率の
誤差を駆動電圧の値に応じて自動的に補正することがで
き、光学センサの受光信号を増幅するアンプの増幅利得
を機械的に調整する作業を不要にすることができる。請
求項3に記載した発明によれば、前回のプロセスコント
ロール時に決定された駆動電圧を設定して今回のプロセ
スコントロール時における駆動電圧の決定処理を開始す
ることにより、適正な受光信号を得るための駆動電圧を
決定する際に駆動電圧を増減変化させるべき回数を削減
することができ、駆動電圧の決定処理に要する時間を短
縮することができる。
【0059】請求項4に記載した発明によれば、前回の
プロセスコントロール時に決定された駆動電圧を設定し
た際における受光信号が所定の基準範囲内にある場合に
は今回のプロセスコントロールにおける駆動電圧の決定
処理を行わないようにし、適正な受光信号を得るための
駆動電圧を決定する際に駆動電圧を増減変化させるべき
回数を削減することができ、駆動電圧の決定処理に要す
る時間を著しく短縮することができる。
【0060】請求項5に記載した発明によれば、所定の
駆動電圧時における光学センサの出力効率と受光信号と
の関係、出力効率が互いに異なる複数の光学センサにつ
いての駆動電圧と受光信号との関係、及び、前記所定の
駆動電圧を光学センサの投光部に印加した際の受光信号
に基づいて、光学センサが基準範囲内の受光信号を出力
するための駆動電圧を決定することにより、所定の駆動
電圧を光学センサの投光部に印加した際の受光信号を1
回のみ読み取ることによって適正な駆動電圧を決定する
ことができ、駆動電圧の決定処理に要する時間を著しく
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略
の構成を示す図である。
【図2】上記画像形成装置の制御部の詳細を示す回路図
である。
【図3】上記画像形成装置の制御部におけるプロセスコ
ントロール時の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】この発明の別の実施形態に係る画像形成装置の
制御部におけるプロセスコントロール時の処理手順を示
すフローチャートである。
【図5】この発明のさらに別の実施形態に係る画像形成
装置の制御部におけるプロセスコントロール時の処理手
順を示すフローチャートである。
【図6】出力効率が1%の光学センサについて、駆動信
号V1と受光信号V6との関係を示す図である。
【図7】出力効率が2%の光学センサについて、駆動信
号V1と受光信号V6との関係を示す図である。
【図8】出力効率が3%の光学センサについて、駆動信
号V1と受光信号V6との関係を示す図である。
【図9】出力効率が4%の光学センサについて、駆動信
号V1と受光信号V6との関係を示す図である。
【図10】出力効率が5%の光学センサについて、駆動
信号V1と受光信号V6との関係を示す図である。
【図11】出力効率が6%の光学センサについて、駆動
信号V1と受光信号V6との関係を示す図である。
【図12】出力効率が7%の光学センサについて、駆動
信号V1と受光信号V6との関係を示す図である。
【図13】出力効率が8%の光学センサについて、駆動
信号V1と受光信号V6との関係を示す図である。
【図14】従来の画像形成装置の概略の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1−感光体ドラム 11−CPU 12−ドライバ 21−画像形成装置 31−プロセス部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセスコントロール時に感光体表面に形
    成された基準トナー像の濃度を検出する光学センサを備
    えた画像形成装置において、 光学センサの受光部から出力される受光信号に基づいて
    光学センサの投光部に対する駆動電圧を決定して単一の
    出力ポートから出力する制御部を設けたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記制御部が、駆動電圧の値に応じて光学
    センサの受光信号の増幅利得を切り換える切換回路を含
    む請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記制御部が、プロセスコントロール時に
    決定した駆動電圧を記憶部に更新的に記憶するととも
    に、今回のプロセスコントロールの開始時に記憶部に記
    憶している駆動電圧を設定する請求項1に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】前記制御部が、記憶部に記憶している駆動
    電圧を設定した際の受光信号が所定の基準範囲内にない
    場合にのみ駆動電圧を調整する請求項3に記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】前記制御部が、所定の駆動電圧時における
    光学センサの出力効率と受光信号との関係、及び、出力
    効率が互いに異なる複数の光学センサについての駆動電
    圧と受光信号との関係を予め記憶部に記憶しているとと
    もに、これらの関係と前記所定の駆動電圧を光学センサ
    の投光部に印加した際の受光信号とに基づいて、光学セ
    ンサが基準範囲内の受光信号を出力するための駆動電圧
    を決定する請求項1に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008020487A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Canon Inc 画像形成装置
JP2008286840A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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JP2008020487A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Canon Inc 画像形成装置
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