JP2022130990A - 電流検出装置、画像形成装置、及びデータ補正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】検出対象電流の検出精度を向上させることが可能な電流検出装置、画像形成装置、及びデータ補正方法を提供すること。【解決手段】画像形成装置は、複数の抵抗器70を用いて基準電圧V2を生成する電圧生成部61を有し、電圧生成部61により生成された基準電圧V2が現像電流I1に応じて増減された変換電圧V3を出力する電流電圧変換回路38と、電流電圧変換回路38への現像電流I1の非入力中に電流電圧変換回路38から出力される特定変換電圧を検出する検出処理部と、前記検出処理部によって検出される前記特定変換電圧の検出値に基づいて、現像電流I1の電流値の算出に用いられる電流電圧変換回路38の入出力特性を表す特性式を補正する補正処理部と、を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、電流検出装置、画像形成装置、及びデータ補正方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラムに対向して設けられた現像ローラーにより、トナーを含む現像剤が前記感光体ドラムと前記現像ローラーとの対向領域に搬送される。そして、前記現像ローラーに現像バイアス電圧が印可されて、前記感光体ドラムの表面に形成された静電潜像が前記対向領域に搬送された前記トナーによって現像される。
この種の画像形成装置では、前記現像ローラーによる前記静電潜像の現像時に当該現像ローラーを経由して流れる現像電流が検出されることがある。例えば、入力された前記現像電流を電圧に変換して出力する電流電圧変換回路(例えば、特許文献1参照)を用いて、前記現像電流を検出する手法が知られている。この手法では、前記電流電圧変換回路の入出力特性を表す特性式が用いられて、当該電流電圧変換回路の出力電圧の検出値に対応する前記現像電流の電流値が算出される。
しかしながら、上述の手法において、前記特性式が前記電流電圧変換回路に含まれる抵抗器の公称抵抗値に基づいて定められる場合には、当該公称抵抗値と前記抵抗器の実際の抵抗値との間のずれにより、前記現像電流を高精度で検出することができない。
本発明の目的は、検出対象電流の検出精度を向上させることが可能な電流検出装置、画像形成装置、及びデータ補正方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る電流検出装置は、電流電圧変換回路と、検出処理部と、補正処理部とを備える。前記電流電圧変換回路は、抵抗器を用いて予め定められた基準電圧を生成する電圧生成部を有し、前記電圧生成部により生成された前記基準電圧が検出対象電流に応じて増減された変換電圧を出力する。前記検出処理部は、前記電流電圧変換回路への前記検出対象電流の非入力中に前記電流電圧変換回路から出力される特定変換電圧を検出する。前記補正処理部は、前記検出処理部によって検出される前記特定変換電圧の検出値に基づいて、前記検出対象電流の電流値の算出に用いられる前記電流電圧変換回路の入出力特性を表す特性式を補正する。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記電流検出装置と、現像部材とを備える。前記現像部材は、予め定められた現像バイアス電圧の印可を受けて、像担持体に形成される静電潜像を現像する。また、前記電流電圧変換回路には、前記現像部材に前記現像バイアス電圧が印可される場合に前記現像部材を経由して流れる現像電流が前記検出対象電流として入力される。
本発明の他の局面に係るデータ補正方法は、抵抗器を用いて予め定められた基準電圧を生成する電圧生成部を有し、前記電圧生成部により生成された前記基準電圧が検出対象電流に応じて増減された変換電圧を出力する電流電圧変換回路を備える電流検出装置で実行され、以下の検出ステップと、補正ステップとを含む。前記検出ステップでは、前記電流電圧変換回路への前記検出対象電流の非入力中に前記電流電圧変換回路から出力される特定変換電圧が検出される。前記補正ステップでは、前記検出ステップによって検出される前記特定変換電圧の検出値に基づいて、前記検出対象電流の電流値の算出に用いられる前記電流電圧変換回路の入出力特性を表す特性式が補正される。
本発明によれば、検出対象電流の検出精度を向上させることが可能である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置100の構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置100の構成を示す断面図である。
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置100の構成を示す断面図である。
なお、説明の便宜上、画像形成装置100が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置100の紙面左側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置100の正面を基準として左右方向D3を定義する。
画像形成装置100は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能とともに、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、画像形成装置100は、プリント装置、ファクシミリ装置、及びコピー機などであってもよい。
図1及び図2に示されるように、画像形成装置100は、ADF(Auto Document Feeder)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、操作表示部5、記憶部6、及び制御部7を備える。
ADF1は、前記スキャン機能による読取対象の原稿を搬送する。例えば、ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備える。
画像読取部2は、前記スキャン機能を実現する。例えば、画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備える。
画像形成部3は、前記プリント機能を実現する。具体的に、画像形成部3は、トナー及びキャリアを含む現像剤を用いて、給紙部4から供給されるシートにカラー又はモノクロの画像を形成する。
給紙部4は、画像形成部3にシートを供給する。給紙部4は、給紙カセット、手差しトレイ、シート搬送路、及び複数の搬送ローラーを備える。
操作表示部5は、画像形成装置100のユーザーインターフェイスである。操作表示部5は、制御部7からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部7に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
記憶部6は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部6は、フラッシュメモリー及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリー、SSD(Solid State Drive)、又はHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置である。
制御部7は、画像形成装置100を統括的に制御する。図2に示されるように、制御部7は、CPU11、ROM12、及びRAM13を備える。CPU11は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM12は、CPU11に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。RAM13は、CPU11が実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部7では、CPU11によりROM12に予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像形成装置100が制御部7により統括的に制御される。
なお、制御部7は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよい。また、制御部7は、画像形成装置100を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
[画像形成部3の構成]
次に、図1~図3を参照しつつ、画像形成部3の構成について説明する。ここで、図3は画像形成ユニット24の構成を示す断面図である。なお、図3では、現像ローラー44から電圧印可部37及び電流電圧変換回路38を経由してグランドへ至る通電経路が一点鎖線によって示されている。
次に、図1~図3を参照しつつ、画像形成部3の構成について説明する。ここで、図3は画像形成ユニット24の構成を示す断面図である。なお、図3では、現像ローラー44から電圧印可部37及び電流電圧変換回路38を経由してグランドへ至る通電経路が一点鎖線によって示されている。
図1に示されるように、画像形成部3は、複数の画像形成ユニット21~24、光走査装置25、中間転写ベルト26、二次転写ローラー27、定着装置28、及び排紙トレイ29を備える。また、図2及び図3に示されるように、画像形成部3は、濃度センサー30を備える。
画像形成ユニット21はY(イエロー)、画像形成ユニット22はC(シアン)、画像形成ユニット23はM(マゼンタ)、画像形成ユニット24はK(ブラック)に対応する電子写真方式の画像形成ユニットである。画像形成ユニット21~24は、図1に示されるように、画像形成装置100の前後方向D2に沿って、画像形成装置100の前方側からイエロー、シアン、マゼンタ、及びブラックの順に併設される。
図3に示されるように、画像形成ユニット24は、感光体ドラム31、帯電ローラー32、現像装置33、一次転写ローラー34、及びドラム清掃部35を備える。また、画像形成ユニット21~23各々は、画像形成ユニット24と同様の構成を備える。
感光体ドラム31は、トナー像を担持する。感光体ドラム31は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて、図3に示される回転方向D4に回転する。感光体ドラム31は、本発明の像担持体の一例である。
帯電ローラー32は、感光体ドラム31の表面を帯電させる。例えば、帯電ローラー32は、感光体ドラム31の表面を正極性に帯電させる。帯電ローラー32によって帯電された感光体ドラム31の表面には、光走査装置25から射出される画像データに基づく光が照射される。これにより、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。
現像装置33は、前記現像剤を用いて感光体ドラム31の表面に形成される静電潜像を現像する。これにより、感光体ドラム31の表面にトナー像が形成される。
一次転写ローラー34は、現像装置33により感光体ドラム31の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト26に転写する。
ドラム清掃部35は、一次転写ローラー34によるトナー像の転写後の感光体ドラム31の表面に残存する前記トナーを除去する。
画像形成部3は、画像形成ユニット21~24各々に対応するトナーコンテナ36(図1参照)を備える。また、画像形成部3は、画像形成ユニット21~24各々に対応する電圧印可部37(図2及び図3参照)、及び電流電圧変換回路38(図2及び図3参照)を備える。
ここで、画像形成ユニット24に対応するトナーコンテナ36、電圧印可部37、及び電流電圧変換回路38について説明する。なお、図2には、画像形成ユニット24に対応する電圧印可部37、及び電流電圧変換回路38が示されている。
トナーコンテナ36は、K(ブラック)の前記トナーを収容する。トナーコンテナ36は、現像装置33にK(ブラック)の前記トナーを供給する。
電圧印可部37は、現像装置33の現像ローラー44(図3参照)に予め定められた現像バイアス電圧を印可する。具体的に、電圧印可部37は、予め定められた電圧値の直流成分、並びに予め定められた周波数及び振幅の交流成分を含む前記現像バイアス電圧を出力する。
電流電圧変換回路38は、入力された検出対象電流を変換電圧V3(図5参照)に変換して出力する。図3に示されるように、電流電圧変換回路38は、現像ローラー44から電圧印可部37を経由してグランドへ至る通電路に設けられる。電流電圧変換回路38には、現像装置33の現像ローラー44(図3参照)に前記現像バイアス電圧が印可される場合に現像ローラー44を経由して流れる現像電流I1(図3参照)が前記検出対象電流として入力される。電流電圧変換回路38は、制御部7による現像電流I1の検出に用いられる。
光走査装置25は、画像形成ユニット21~24各々の感光体ドラム31の表面へ向けて、画像データに基づく光を射出する。
中間転写ベルト26は、画像形成ユニット21~24各々の感光体ドラム31の表面に形成されたトナー像が転写される無端状のベルト部材である。中間転写ベルト26は、駆動ローラー及び張架ローラーによって所定のテンションで張架される。中間転写ベルト26は、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて前記駆動ローラーが回転することで、図3に示される回転方向D5に回転する。
二次転写ローラー27は、中間転写ベルト26の表面に転写されたトナー像を給紙部4から供給されるシートに転写する。
定着装置28は、二次転写ローラー27によってシートに転写されたトナー像を当該シートに定着させる。
排紙トレイ29には、定着装置28によってトナー像が定着されたシートが排出される。
濃度センサー30は、中間転写ベルト26の外周面に転写されたトナー像の濃度を検出する。例えば、濃度センサー30は、中間転写ベルト26の外周面へ向けて光を射出する発光部と、前記発光部から射出されて中間転写ベルト26の外周面で反射された光を受光する受光部とを備える反射型のフォトセンサーである。図3に示されるように、濃度センサー30は、画像形成ユニット24よりも中間転写ベルト26の回転方向D5の下流側であって、二次転写ローラー27よりも回転方向D5の上流側に配置される。
[現像装置33の構成]
次に、図3及び図4を参照しつつ、画像形成ユニット24の現像装置33の構成について説明する。ここで、図4は図3におけるIV-IV矢視断面図である。
次に、図3及び図4を参照しつつ、画像形成ユニット24の現像装置33の構成について説明する。ここで、図4は図3におけるIV-IV矢視断面図である。
図3及び図4に示されるように、現像装置33は、筐体41、第1搬送部材42、第2搬送部材43、及び現像ローラー44を備える。
筐体41は、図3に示されるように、第1搬送部材42、第2搬送部材43、及び現像ローラー44を収容する。また、筐体41は、前記現像剤を収容する。具体的に、筐体41は、側壁及び底面51によって形成される内部空間において前記現像剤を収容する。現像装置33は、筐体41に収容される前記現像剤を用いて、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像を現像する。
図4に示されるように、筐体41は、前記現像剤が搬送される第1搬送路52及び第2搬送路53を有する。具体的に、筐体41の底面51には、図3及び図4に示されるように、隔壁54が設けられている。筐体41の側壁、底面51、及び隔壁54により、筐体41の内部に前記現像剤が搬送される第1搬送路52及び第2搬送路53が形成される。
第1搬送部材42は、図4に示されるように、第1搬送路52に設けられる。第1搬送部材42は、第1搬送路52において左右方向D3に沿った搬送方向D6に沿って前記現像剤を搬送するとともに、前記現像剤に含まれる前記トナーを帯電させる。具体的に、第1搬送部材42は、前記現像剤の搬送中に前記現像剤を撹拌して前記現像剤に含まれる前記トナー及び前記キャリアを摩擦帯電させる。例えば、前記トナーは、前記キャリアとの摩擦帯電により正極性に帯電する。例えば、第1搬送部材42はスクリュー状に形成された部材である。
第2搬送部材43は、図4に示されるように、第2搬送路53に設けられる。第2搬送部材43は、第2搬送路53において左右方向D3に沿った搬送方向D7に沿って前記現像剤を搬送するとともに、前記現像剤に含まれる前記トナーを帯電させる。具体的に、第2搬送部材43は、前記現像剤の搬送中に前記現像剤を撹拌して前記現像剤に含まれる前記トナー及び前記キャリアを摩擦帯電させる。例えば、第2搬送部材43はスクリュー状に形成された部材である。
隔壁54における搬送方向D6の下流側の端部には、第1搬送路52と第2搬送路53とを接続する第1接続部55が設けられている。一方、隔壁54における搬送方向D7の下流側の端部には、第1搬送路52と第2搬送路53とを接続する第2接続部56が設けられている。これにより、筐体41に収容された前記現像剤は、第1搬送部材42及び第2搬送部材43によって第1搬送路52及び第2搬送路53を循環して搬送される。
現像ローラー44は、感光体ドラム31に対向して設けられる。現像ローラー44は、筐体41により回転可能に支持されており、不図示のモーターから供給される回転駆動力を受けて、図3に示される回転方向D8に回転する。現像ローラー44は、第2搬送路53から第2搬送部材43によって搬送される前記現像剤を汲み上げる。そして、現像ローラー44は、第2搬送路53から汲み上げた前記現像剤を感光体ドラム31との対向領域X1(図3参照)に搬送する。現像ローラー44は、前記現像バイアス電圧の印可を受けて、感光体ドラム31に形成される静電潜像を現像する。現像ローラー44は、本発明の現像部材の一例である。
[電流電圧変換回路38の構成]
次に、図5及び図6を参照しつつ、電流電圧変換回路38の構成について説明する。
次に、図5及び図6を参照しつつ、電流電圧変換回路38の構成について説明する。
図5に示されるように、電流電圧変換回路38は、電圧生成部61、第5抵抗器62、及び第6抵抗器63を備える。
電圧生成部61は、複数の抵抗器70(図5参照)を用いて基準電圧V2(図5参照)を生成する。図5に示されるように、電圧生成部61は、電源71、第1抵抗器72、第2抵抗器73、オペアンプ74、第3抵抗器75、第4抵抗器76、コンデンサ77、及びトランジスタ78を備える。
電源71は、初期電圧V0を出力する。第1抵抗器72は、複数の抵抗器70のうちの一つである。第2抵抗器73は、複数の抵抗器70のうちの一つである。第1抵抗器72及び第2抵抗器73は、電源71から出力される初期電圧V0を分圧する。第1抵抗器72及び第2抵抗器73は、本発明の分圧部の一例である。
オペアンプ74は、基準電圧V2を出力する。具体的に、オペアンプ74の非反転入力端子(本発明の第1入力端子の一例)には、第1抵抗器72及び第2抵抗器73によって初期電圧V0が分圧された分圧電圧V1(図5参照)が入力される。また、オペアンプ74の反転入力端子(本発明の第2入力端子の一例)は、第3抵抗器75及びトランジスタ78を介してグランドに接続される。第3抵抗器75は、複数の抵抗器70のうちの一つである。また、オペアンプ74の出力端子は、第4抵抗器76を介して前記反転入力端子に接続されるとともに、第6抵抗器63の一端に接続される。第4抵抗器76は、複数の抵抗器70のうちの一つである。前記出力端子からは、基準電圧V2が出力される。コンデンサ77は、一端が前記出力端子に接続され、他端が前記グランドに接続される。
トランジスタ78は、前記反転入力端子から第3抵抗器75を経由して前記グランドへ至る第1通電経路(本発明の通電経路の一例)の導通及び遮断を切り替え可能である。図5に示されるように、トランジスタ78はNPN型である。トランジスタ78のコレクタ端子には、第3抵抗器75が接続される。また、トランジスタ78のエミッタ端子には、前記グランドが接続される。また、トランジスタ78のベース端子には、制御部7が接続される。前記ベース端子には、制御部7から出力される制御信号Y1(図5参照)が入力される。トランジスタ78は、前記ベース端子に入力される制御信号Y1の信号レベル(ハイレベル又はローレベル)に応じて、前記第1通電経路の導通及び遮断を切り替える。トランジスタ78は、本発明のスイッチング素子の一例である。
電圧生成部61は、トランジスタ78によって前記第1通電経路が導通されているか否かに応じて、第1基準電圧V21及び第2基準電圧V22のいずれかの基準電圧V2を出力する。
具体的に、電圧生成部61は、トランジスタ78によって前記第1通電経路が遮断されている場合に、以下の式(1)によって算出される第1基準電圧V21を出力する。なお、式(1)において、R1は第1抵抗器72の抵抗値であり、R2は第2抵抗器73の抵抗値である。
V21=V1=V0×R2÷(R1+R2)・・・(1)
また、電圧生成部61は、トランジスタ78によって前記第1通電経路が導通されている場合に、以下の式(2)によって算出される第2基準電圧V22を出力する。なお、式(2)において、R3は第3抵抗器75の抵抗値であり、R4は第4抵抗器76の抵抗値である。
V22=V1×(1+R4÷R3)・・・(2)
なお、電圧生成部61は、基準電圧V2の電圧値を3段階以上の段数で切り替え可能であってもよい。例えば、電圧生成部61は、オペアンプ74の前記反転入力端子と前記グランドとの間に並列に接続された複数組の第3抵抗器75及びトランジスタ78を備えていてもよい。また、電圧生成部61は、第1基準電圧V21だけを出力可能であってもよい。具体的に、電圧生成部61は、第3抵抗器75及びトランジスタ78を備えていなくてもよい。
第5抵抗器62は、電圧印可部37と前記グランドとの間に接続される。
第6抵抗器63は、一端がオペアンプ74の前記出力端子に接続され、他端が電圧印可部37から第5抵抗器62を経由して前記グランドへ至る第2通電経路のうち、電圧印可部37と第5抵抗器62との間の部分通電経路に接続される。第6抵抗器63の抵抗値は、第5抵抗器62の抵抗値に比べて十分に小さい。例えば、第6抵抗器63の抵抗値は、第5抵抗器62の抵抗値の100分の1以下である。
電流電圧変換回路38は、電圧生成部61により生成された基準電圧V2が現像電流I1に応じて増減された変換電圧V3(図5参照)を出力する。具体的に、電流電圧変換回路38は、以下の式(3)及び式(4)によって算出される変換電圧V3を出力する。なお、式(3)において、R5は第5抵抗器62の抵抗値であり、R6は第6抵抗器63の抵抗値である。また、式(4)において、V2´は基準電圧V2が第5抵抗器62及び第6抵抗器63によって分圧された基準電圧V2´の電圧値である。
a=-(R5×R6)÷(R5+R6)・・・(3)
V3=a×I1+V2´・・・(4)
ここで、電流電圧変換回路38では、第6抵抗器63の抵抗値が第5抵抗器62の抵抗値に比べて十分に小さい。そのため、基準電圧V2´を基準電圧V2と同一であるとみなすことが可能である。基準電圧V2´を基準電圧V2と同一であるとみなした場合、上述の式(4)を、以下の式(5)に置き換えることが可能である。
V3=a×I1+V2・・・(5)
なお、本発明の基準電圧は、基準電圧V2であってもよいし、基準電圧V2´であってもよい。また、本発明の電圧生成部は、電圧生成部61であってもよいし、電圧生成部61、第5抵抗器62、及び第6抵抗器63であってもよい。
電流電圧変換回路38から出力される変換電圧V3は、前記部分通電経路に接続された制御部7に入力される。
ここで、図6を参照しつつ、制御部7による現像電流I1の電流値の検出範囲について説明する。なお、図6では、第1基準電圧V21に対応する式(5)が一点鎖線の直線により示されている。また、図6では、第2基準電圧V22に対応する式(5)が二点鎖線の直線により示されている。
制御部7は、入力される変換電圧V3の電圧値を検出可能である。例えば、制御部7は、下限電圧値c1(図6参照)から上限電圧値c2(図6参照)までの範囲内で、入力される変換電圧V3の電圧値を検出可能である。例えば、下限電圧値c1は0V(ボルト)である。また、上限電圧値c2は3.3V(ボルト)である。なお、図6に示されるように、第1基準電圧V21は、下限電圧値c1よりも高く且つ上限電圧値c2よりも低い値に設定される。また、第2基準電圧V22は、第1基準電圧V21よりも高く且つ上限電圧値c2よりも低い値に設定される。
ここで、基準電圧V2が第1基準電圧V21に設定されていると仮定する。この場合、制御部7は、図6に示されるように、現像電流I1の電流値が第1電流値d1(図6参照)以上であって第2電流値d2(図6参照)以下の検出範囲Z1(図6参照)内である場合に、その現像電流I1に対応する変換電圧V3の電圧値を検出可能である。そして、制御部7は、変換電圧V3の検出値を式(5)に代入することにより、現像電流I1の電流値を算出可能である。つまり、制御部7は、基準電圧V2が第1基準電圧V21に設定されている場合に、検出範囲Z1の範囲内で、現像電流I1の電流値を検出可能である。
また、基準電圧V2が第2基準電圧V22に設定されていると仮定する。この場合、制御部7は、図6に示されるように、現像電流I1の電流値が第3電流値d3(図6参照)以上であって第4電流値d4(図6参照)以下の検出範囲Z2(図6参照)内である場合に、その現像電流I1に対応する変換電圧V3の電圧値を検出可能である。つまり、制御部7は、基準電圧V2が第2基準電圧V22に設定されている場合に、検出範囲Z2の範囲内で、現像電流I1の電流値を検出可能である。
例えば、画像形成装置100では、現像ローラー44によって感光体ドラム31に形成された静電潜像が現像される場合に、電圧印可部37から現像ローラー44へ向かう方向に現像電流I1が流れる(図5参照)。この現像電流I1の電流値は、図6においてプラスの領域に属する。そのため、画像形成装置100において、静電潜像の現像時に流れる現像電流I1が検出される場合に、基準電圧V2が第2基準電圧V22に設定されて、制御部7による現像電流I1の電流値の検出範囲が検出範囲Z2に設定される。
一方、画像形成装置100では、対向領域X1において前記現像バイアス電圧が印可された現像ローラー44と感光体ドラム31における非露光領域とが対向する場合に、現像ローラー44から電圧印可部37へ向かう方向に現像電流I1が流れる。この現像電流I1の電流値は、図6においてマイナスの領域に属する。そのため、画像形成装置100において、静電潜像の非現像時に流れる現像電流I1が検出される場合に、基準電圧V2が第1基準電圧V21に設定されて、制御部7による現像電流I1の電流値の検出範囲が検出範囲Z1に設定される。
[制御部7の構成]
次に、図2を参照しつつ、制御部7の構成について説明する。
次に、図2を参照しつつ、制御部7の構成について説明する。
図2に示されるように、制御部7は、設定処理部81、第1検出処理部82、算出処理部83、第2検出処理部84、及び補正処理部85を含む。ここで、電流電圧変換回路38及び制御部7を含む装置が、本発明の電流検出装置の一例である。
具体的に、制御部7のROM12には、制御部7のCPU11に後述の特性式補正処理(図7のフローチャート参照)を実行させるための特性式補正プログラムが予め格納されている。そして、制御部7のCPU11は、ROM12に格納された前記特性式補正プログラムを実行することにより、上述の各部として機能する。
なお、前記特性式補正プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて記憶部6などの記憶装置に格納されてもよい。
なお、以下では、画像形成ユニット21~24のうち、画像形成ユニット24に含まれる各部、及び画像形成ユニット24に対応して設けられる各部を例に挙げて説明を行う。以下の説明は、画像形成ユニット21~23各々についても同様に当てはまる。
設定処理部81は、電圧生成部61によって生成される基準電圧V2を第1基準電圧V21及び第2基準電圧V22のいずれかに設定する。
具体的に、設定処理部81は、トランジスタ78の前記ベース端子に入力される制御信号Y1の信号レベルをローレベルに設定することにより、基準電圧V2を第1基準電圧V21に設定する。これにより、制御部7による現像電流I1の電流値の検出範囲が検出範囲Z1に設定される。
また、設定処理部81は、トランジスタ78の前記ベース端子に入力される制御信号Y1の信号レベルをハイレベルに設定することにより、基準電圧V2を第2基準電圧V22に設定する。これにより、制御部7による現像電流I1の電流値の検出範囲が検出範囲Z2に設定される。
第1検出処理部82は、電流電圧変換回路38への現像電流I1の入力中に電流電圧変換回路38から出力される変換電圧V3の電圧値を検出する。
算出処理部83は、第1検出処理部82によって検出される変換電圧V3の電圧値に基づいて、現像電流I1の電流値を算出する。
具体的に、算出処理部83は、電流電圧変換回路38の入出力特性を示す特性式に第1検出処理部82によって検出される変換電圧V3の電圧値を代入することにより、現像電流I1の電流値を算出する。
ここで、前記特性式は、上述の式(5)の定数aが傾きデータに置換され、基準電圧V2が第1切片データに置換された第1特性式を含む。また、前記特性式は、上述の式(5)の定数aが前記傾きデータに置換され、基準電圧V2が第2切片データに置換された第2特性式を含む。
前記傾きデータは、上述の式(3)に第5抵抗器62及び第6抵抗器63各々の公称抵抗値を代入することにより算出される値を示すデータである。また、前記第1切片データは、上述の式(1)に電源71の初期電圧V0の定格電圧値、第1抵抗器72の公称抵抗値、及び第2抵抗器73の公称抵抗値を代入することにより算出される値を示すデータである。また、前記第2切片データは、上述の式(2)に前記第1切片データ、第3抵抗器75の公称抵抗値、及び第4抵抗器76の公称抵抗値を代入することにより算出される値を示すデータである。
例えば、前記傾きデータ、前記第1切片データ、及び前記第2切片データは、予め算出されて記憶部6に格納される。
そして、算出処理部83は、基準電圧V2が第1基準電圧V21に設定されている場合に、前記第1特性式を用いて、現像電流I1の電流値を算出する。また、算出処理部83は、基準電圧V2が第2基準電圧V22に設定されている場合に、前記第2特性式を用いて、現像電流I1の電流値を算出する。
算出処理部83によって算出された現像電流I1の電流値は、前記トナーの帯電量の取得に用いられる。例えば、画像形成装置100では、制御部7により、感光体ドラム31に形成された予め定められた特定静電潜像の現像時に流れる現像電流I1の電流値が検出される。また、画像形成装置100では、濃度センサー30により、前記特定静電潜像が現像された特定トナー像の濃度値が検出される。そして、前記特定静電潜像の現像時に流れる現像電流I1の電流値、及び前記特定トナー像の濃度値に基づいて、前記トナーの帯電量が取得される。
また、算出処理部83によって算出された現像電流I1の電流値は、前記キャリアの電気抵抗の取得に用いられる。例えば、画像形成装置100では、制御部7により、前記現像バイアス電圧が印可された現像ローラー44と感光体ドラム31における非露光領域との間に流れる現像電流I1の電流値が検出される。そして、検出された現像電流I1の電流値に基づいて、前記キャリアの電気抵抗が取得される。
ところで、前記特性式が電流電圧変換回路38に含まれる抵抗器70の公称抵抗値に基づいて定められる場合には、当該公称抵抗値と抵抗器70の実際の抵抗値との間のずれにより、現像電流I1を高精度で検出することができない。
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置100では、以下に説明するように、現像電流I1の検出精度を向上させることが可能である。
第2検出処理部84は、電流電圧変換回路38への現像電流I1の非入力中に、電流電圧変換回路38から出力される特定変換電圧の電圧値を検出する。第2検出処理部84は、本発明の検出処理部の一例である。
例えば、第2検出処理部84は、基準電圧V2ごとに、前記特定変換電圧を検出する。
補正処理部85は、第2検出処理部84によって検出される前記特定変換電圧の検出値に基づいて、現像電流I1の電流値の算出に用いられる電流電圧変換回路38の入出力特性を表す前記特性式を補正する。
例えば、補正処理部85は、第2検出処理部84によって検出される基準電圧V2ごとの前記特定変換電圧の検出値に基づいて、複数の基準電圧V2に対応する複数の前記特定式を補正する。
具体的に、補正処理部85は、第2検出処理部84によって検出される第1基準電圧V21に対応する前記特定変換電圧の検出値に基づいて、前記第1切片データを補正する。例えば、補正処理部85は、第1基準電圧V21に対応する前記特定変換電圧の検出値を、補正後の前記第1切片データに設定する。
また、補正処理部85は、第2検出処理部84によって検出される第2基準電圧V22に対応する前記特定変換電圧の検出値に基づいて、前記第2切片データを補正する。例えば、補正処理部85は、第2基準電圧V22に対応する前記特定変換電圧の検出値を、補正後の前記第2切片データに設定する。
[特性式補正処理]
以下、図7を参照しつつ、画像形成装置100において制御部7により実行される特性式補正処理の手順の一例とともに、本発明のデータ補正方法について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部7により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。
以下、図7を参照しつつ、画像形成装置100において制御部7により実行される特性式補正処理の手順の一例とともに、本発明のデータ補正方法について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部7により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。
例えば、前記特性式補正処理は、前記トナーの帯電量を取得する処理、及び前記キャリアの電気抵抗を取得する処理のいずれかの処理が実行される場合に、当該処理の前に実行される。
なお、前記特性式補正処理は、前記特性式補正処理の実行指示が入力された場合に実行されてもよい。また、前記特性式補正処理は、画像形成装置100の電源が投入された場合、及び画像形成装置100の動作モードが通常モードよりも消費電力が低減される省電力モードから前記通常モードに移行した場合に実行されてもよい。また、前記特性式補正処理は、前回の前記特性式補正処理の実行時からの印刷枚数が所定の基準枚数に達した場合に実行されてもよい。
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部7は、基準電圧V2を第1基準電圧V21及び第2基準電圧V22のいずれかに設定する。ここで、ステップS11の処理は、制御部7の設定処理部81により実行される。
まず、ステップS11において、制御部7は、基準電圧V2を第1基準電圧V21及び第2基準電圧V22のいずれかに設定する。ここで、ステップS11の処理は、制御部7の設定処理部81により実行される。
<ステップS12>
ステップS12において、制御部7は、ステップS11で設定された基準電圧V2に対応する前記特定変換電圧の電圧値を検出する。ここで、ステップS12の処理は、本発明の検出ステップの一例であって、制御部7の第2検出処理部84により実行される。
ステップS12において、制御部7は、ステップS11で設定された基準電圧V2に対応する前記特定変換電圧の電圧値を検出する。ここで、ステップS12の処理は、本発明の検出ステップの一例であって、制御部7の第2検出処理部84により実行される。
<ステップS13>
ステップS13において、制御部7は、第1基準電圧V21に対応する前記特定変換電圧の電圧値及び第2基準電圧V22に対応する前記特定変換電圧の電圧値の両方が検出されたか否かを判断する。
ステップS13において、制御部7は、第1基準電圧V21に対応する前記特定変換電圧の電圧値及び第2基準電圧V22に対応する前記特定変換電圧の電圧値の両方が検出されたか否かを判断する。
ここで、制御部7は第1基準電圧V21に対応する前記特定変換電圧の電圧値及び第2基準電圧V22に対応する前記特定変換電圧の電圧値の両方が検出されたと判断すると(S13のYes側)、処理をステップS14に移行させる。また、第1基準電圧V21に対応する前記特定変換電圧の電圧値及び第2基準電圧V22に対応する前記特定変換電圧の電圧値の両方が検出されていなければ(S13のNo側)、制御部7は、処理をステップS11に移行させる。この場合、再度実行されるステップS11では、基準電圧V2が、第1基準電圧V21及び第2基準電圧V22のうち、前記特定変換電圧の電圧値が検出されていない方に設定される。
<ステップS14>
ステップS14において、制御部7は、検出された第1基準電圧V21に対応する前記特定変換電圧の電圧値及び第2基準電圧V22に対応する前記特定変換電圧の電圧値に基づいて、前記第1特性式及び前記第2特性式を補正する。ここで、ステップS14の処理は、本発明の補正ステップの一例であって、制御部7の補正処理部85により実行される。
ステップS14において、制御部7は、検出された第1基準電圧V21に対応する前記特定変換電圧の電圧値及び第2基準電圧V22に対応する前記特定変換電圧の電圧値に基づいて、前記第1特性式及び前記第2特性式を補正する。ここで、ステップS14の処理は、本発明の補正ステップの一例であって、制御部7の補正処理部85により実行される。
このように、画像形成装置100では、電流電圧変換回路38への現像電流I1の非入力中に電流電圧変換回路38から出力される前記特定変換電圧の検出値に基づいて、前記特性式に含まれる前記第1切片データ及び前記第2切片データが補正される。これにより、前記第1切片データ及び前記第2切片データの内容を、抵抗器70の実際の抵抗値に基づく内容に修正することが可能である。従って、現像電流I1の検出精度を向上させることが可能である。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 操作表示部
6 記憶部
7 制御部
24 画像形成ユニット
31 感光体ドラム
33 現像装置
37 電圧印可部
38 電流電圧変換回路
44 現像ローラー
61 電圧生成部
81 設定処理部
82 第1検出処理部
83 算出処理部
84 第2検出処理部
85 補正処理部
100 画像形成装置
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 操作表示部
6 記憶部
7 制御部
24 画像形成ユニット
31 感光体ドラム
33 現像装置
37 電圧印可部
38 電流電圧変換回路
44 現像ローラー
61 電圧生成部
81 設定処理部
82 第1検出処理部
83 算出処理部
84 第2検出処理部
85 補正処理部
100 画像形成装置
Claims (5)
- 抵抗器を用いて予め定められた基準電圧を生成する電圧生成部を有し、前記電圧生成部により生成された前記基準電圧が検出対象電流に応じて増減された変換電圧を出力する電流電圧変換回路と、
前記電流電圧変換回路への前記検出対象電流の非入力中に前記電流電圧変換回路から出力される特定変換電圧を検出する検出処理部と、
前記検出処理部によって検出される前記特定変換電圧の検出値に基づいて、前記検出対象電流の電流値の算出に用いられる前記電流電圧変換回路の入出力特性を表す特性式を補正する補正処理部と、
を備える電流検出装置。 - 前記電圧生成部は、複数の前記基準電圧のうちのいずれかを生成し、
前記検出処理部は、前記基準電圧ごとに前記特定変換電圧を検出し、
前記補正処理部は、前記検出処理部によって検出される前記基準電圧ごとの前記特定変換電圧の検出値に基づいて、複数の前記基準電圧に対応する複数の前記特定式を補正する、
請求項1に記載の電流検出装置。 - 前記電圧生成部は、
複数の前記抵抗器と、
複数の前記抵抗器のうちの第1抵抗器及び第2抵抗器を用いて予め定められた初期電圧を分圧する分圧部と、
前記分圧部によって分圧された前記初期電圧が入力される第1入力端子、複数の前記抵抗器のうちの第3抵抗器を介してグランドに接続される第2入力端子、及び複数の前記抵抗器のうちの第4抵抗器を介して前記第2入力端子に接続され、前記基準電圧が出力される出力端子を有するオペアンプと、
前記第2入力端子から前記第3抵抗器を経由して前記グランドへ至る通電経路の導通及び遮断を切り替え可能なスイッチング素子と、
を含む、
請求項2に記載の電流検出装置。 - 請求項1~3のいずれかに記載の電流検出装置と、
予め定められた現像バイアス電圧の印可を受けて、像担持体に形成される静電潜像を現像する現像部材と、
を備え、
前記電流電圧変換回路には、前記現像部材に前記現像バイアス電圧が印可される場合に前記現像部材を経由して流れる現像電流が前記検出対象電流として入力される、
画像形成装置。 - 抵抗器を用いて予め定められた基準電圧を生成する電圧生成部を有し、前記電圧生成部により生成された前記基準電圧が検出対象電流に応じて増減された変換電圧を出力する電流電圧変換回路を備える電流検出装置で実行されるデータ補正方法であって、
前記電流電圧変換回路への前記検出対象電流の非入力中に前記電流電圧変換回路から出力される特定変換電圧を検出する検出ステップと、
前記検出ステップによって検出される前記特定変換電圧の検出値に基づいて、前記検出対象電流の電流値の算出に用いられる前記電流電圧変換回路の入出力特性を表す特性式を補正する補正ステップと、
を含むデータ補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021029692A JP2022130990A (ja) | 2021-02-26 | 2021-02-26 | 電流検出装置、画像形成装置、及びデータ補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021029692A JP2022130990A (ja) | 2021-02-26 | 2021-02-26 | 電流検出装置、画像形成装置、及びデータ補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022130990A true JP2022130990A (ja) | 2022-09-07 |
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ID=83153107
Family Applications (1)
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JP2021029692A Pending JP2022130990A (ja) | 2021-02-26 | 2021-02-26 | 電流検出装置、画像形成装置、及びデータ補正方法 |
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Country | Link |
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2021
- 2021-02-26 JP JP2021029692A patent/JP2022130990A/ja active Pending
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