JPH11166878A - 多軸試験機の制御方法及び装置 - Google Patents

多軸試験機の制御方法及び装置

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JPH11166878A
JPH11166878A JP9334095A JP33409597A JPH11166878A JP H11166878 A JPH11166878 A JP H11166878A JP 9334095 A JP9334095 A JP 9334095A JP 33409597 A JP33409597 A JP 33409597A JP H11166878 A JPH11166878 A JP H11166878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験物上の複数の点に加える荷重や変位の目
標値までの移動がほぼ同時に終了するようにした多軸試
験機の制御方法及び装置を提供する。 【解決手段】 設定手段20が複数のアクチュエータに
共通に各段階に要する所要時間を、各アクチュエータ毎
に各段階の制御モード及び最終目標値を予め定める。演
算手段101が、各段階の制御の開始に先だって、荷重
検出手段及び変位検出手段からの荷重検出信号及び変位
検出信号により試験物に加わっている荷重及び変位の現
在値を検出するとともに、当該段階の制御モードに対応
した検出現在値の一方と最終目標値との差と所要時間と
により、制御の目標値の変化速度を求める。目標値設定
手段102が、制御の開始後、前記演算手段で求めた変
化速度で一方の現在値を最終目標値に向かって増加又は
減少させて制御の目標値を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験物に複数の方
向から或いは試験物上の複数の点に荷重、変位などをそ
れぞれ加える複数のアクチュエータを用い、これらのア
クチュエータをそれぞれ制御して多軸試験を行う多軸試
験機の制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の試験は、建築物などの構造物の
例えば耐震性を試験する際に行われ、従来一般に、試験
物に前後方向、左右方向、上下方向及び回転方向の荷重
又は変位を選択的に加えることのできる複数のアクチュ
エータを有する多軸試験機が用いられ、複数のアクチュ
エータにより複数の方向から目標とする荷重又は変位を
同時に加えた状態で試験物を観測するため、複数のアク
チュエータを同時に動作させることが行われる。
【0003】このような動作を行わせるため従来採用し
ていた制御について説明する前に、多軸試験機及びその
操作監視装置の概略構成を図7を参照して説明する。図
示の多軸試験機10は、説明を簡単にするため2つのア
クチュエータACT1及びACT2を備えるものとす
る。各アクチュエータは例えば油圧サーボ弁を有する電
気油圧式のアクチュエータである。
【0004】多軸試験機はまた、各アクチュエータに付
属して、試験物に加えた荷重の大きさを検出する例えば
ロードセルからなる荷重検出器LD1及びLD2と、試
験物に加えた変位量を検出する例えばディファレンシャ
ルトランスフォーマからなる変位検出器PL1及びPL
2と、各アクチュエータによって試験物に加える荷重或
いは変位が、予め定めた目標値となるように、これらの
検出器からの検出信号と目標値との偏差を求め、この偏
差が0となるように油圧サーボ弁の開く方向とその開度
を制御するコントローラCT1及びCT2とを備える。
【0005】各コントローラは予め定めたプログラムに
よって動作するマイクコンピュータ、いわゆる、μCO
Mによって構成されている。μCOMは、演算処理部で
ある中央処理ユニットと、プログラムや固定データなど
を格納した読み出し専用のROM、データを一時的に格
納するデータエリアや処理の過程で使用するワークエリ
アなどからなる読み出し書き込み自在のRAMなどの記
憶手段とを内蔵している。
【0006】多軸試験機の操作監視装置20はパーソナ
ルコンピュータ、いわゆるパソコンによって構成され、
予め定めた試験プログラムに従って、各アクチュエータ
に付属したコントローラに対してアクチュエータの制御
モード、目標値などを設定する設定データを出力する。
【0007】上述したように多軸試験機を制御すること
によって、図8に示すような試験を行っている。すなわ
ち、アクチュエータACT1の制御モードを多段階に切
り換え、試験物に対して前後方向に、大きさAの荷重、
大きさaの変位、大きさBの荷重を加えさせるととも
に、アクチュエータACT1の制御モード切り換えに同
期してアクチュエータACT2の制御モードも切り換
え、試験物の左右方向に大きさbの変位、大きさCの荷
重、大きさcの変位を加えさせ、所定の荷重と変位を加
えた各段階で試験物の挙動を図示しない各種のセンサに
よって検出し観測することにより、試験結果を得る。
【0008】上述の試験では、操作監視装置において、
各アクチュエータについて各段階の開始点から最終点ま
での制御モードと、各段階の目標値と、最終点の目標値
までの移動速度とを操作部のキー入力操作によって設定
し、この設定した値を操作監視装置からコントローラに
対して出力する。コントローラは、設定された移動速度
によって最終点まで目標値を順次変化させながら設定さ
れた制御モードでフィードバック(FB)制御を行い、
各段階の終わりにおいて、設定された目標値の荷重或い
は変位を試験物に加えるようになる。
【0009】図9はアクチュエータACT1及びACT
2が設定された荷重FB又は変位FBの制御モードで、
設定された移動速度θ1及びθ2にて、設定された目標
値TG1及びTG2までそれぞれ動作する様子を示し、
同図からは、アクチュエータACT1の動作の方がアク
チュエータACT2よりもΔtだけ速く動作を終了して
いることが分かる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の制御方
法による動作は、目標値まで荷重や変位を加えた後の試
験物の状態を観測するには問題は少ない。しかし、試験
物上の複数の点に加える荷重や変位が目標値まで移動す
る過程において、試験物が示す挙動、例えば試験物の各
部に生じる歪みなどを調べるには都合が悪く、複数の方
向から或いは複数の点で試験物に加える荷重や変位の目
標値までの移動がほぼ同時に終了することが必要とされ
る。
【0011】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、試験物上の複数の点に加える荷重や変位の目標値
までの移動がほぼ同時に終了するようにした多軸試験機
の制御方法及び装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
成された請求項1に記載の発明は、複数のアクチュエー
タと各アクチュエータに対応して設けた荷重検出手段及
び変位検出手段を備え、前記各アクチュエータにより試
験物上の複数の点に荷重と変位を加える多軸試験機にお
いて、前記各アクチュエータに対応して設定した目標値
と前記荷重検出手段及び変位検出手段からの荷重検出信
号及び変位検出信号とに基づいて行うフィードバック制
御の制御モードを荷重又は変位に多段階に切り替え、試
験物上の複数の点に荷重と変位をそれぞれ加えるように
制御する多軸試験機の制御方法であって、前記複数のア
クチュエータに共通に前記各段階に要する所要時間を、
前記各アクチュエータ毎に前記各段階の制御モード及び
最終目標値をそれぞれ予め定め、前記各段階のフィード
バック制御の開始に先だって、前記荷重検出手段及び変
位検出手段からの荷重検出信号及び変位検出信号により
前記試験物に加わっている荷重及び変位の現在値を検出
するとともに、当該段階の制御モードに対応した前記検
出した現在値の一方と前記最終目標値との差と前記所要
時間とにより、前記フィードバック制御の目標値の変化
速度を求め、前記フィードバック制御の開始後、前記一
方の現在値を前記変化速度で前記最終目標値に向かって
増加又は減少させて前記フィードバック制御の目標値を
設定するようにした多軸試験機の制御方法に存する。
【0013】請求項1記載の多軸試験機の制御方法は、
複数のアクチュエータの各々に対応して設定した目標値
と荷重検出手段及び変位検出手段からの荷重検出信号及
び変位検出信号とに基づいて行うフィードバック制御の
制御モードを荷重又は変位に多段階に切り替え、試験物
上の複数の点に荷重と変位をそれぞれ加えるように制御
するものであって、複数のアクチュエータに共通に各段
階に要する所要時間を、各アクチュエータ毎に各段階の
制御モード及び最終目標値をそれぞれ予め定め、各段階
のフィードバック制御の開始に先だって、荷重検出手段
及び変位検出手段からの荷重検出信号及び変位検出信号
により試験物に加わっている荷重及び変位の現在値を検
出するとともに、当該段階の制御モードに対応した検出
現在値の一方と最終目標値との差と所要時間とにより、
フィードバック制御の目標値の変化速度を求め、フィー
ドバック制御の開始後、一方の現在値を、求めた変化速
度で最終目標値に向かって増加又は減少させてフィード
バック制御の目標値を設定するようにしているので、現
在値と最終目標値の差の大小と当該段階の所要時間とに
応じた変化速度で各アクチュエータの目標値を増加又は
減少させ、複数のアクチュエータの各段階の動作をほぼ
同時に終了させることができる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の多
軸試験機の制御方法において、変化速度が単位時間当た
りの前記目標値の増減値であり、前記単位時間が前記所
要時間を予め定めた分割数で割って求められ、前記単位
時間当たりの増減値が前記検出した現在値の一方と前記
最終目標値との差を前記分割数で割って求められること
を特徴とする多軸試験機の制御方法に存する。
【0015】請求項2記載の多軸試験機の制御方法は、
変化速度を、所要時間を予め定めた分割数で割って求め
た単位時間当たりの目標値の増減値とし、これを検出現
在値の一方と最終目標値との差を分割数で割って求めて
いるので、各段階の所要時間の分割数を予め定めること
によって、所要時間を分割数で割って求めた単位時間毎
に現在値に増減値を加算して各アクチュエータの目標値
を最終目標値に向かって増加又は減少させ、複数のアク
チュエータの各段階の動作をほぼ同時に終了させること
ができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1記載の多
軸試験機の制御方法において、前記変化速度が単位時間
当たりの前記目標値の増減値であり、前記単位時間が予
め定められた時間であり、前記増減値が予め定めた単位
時間で前記所要時間を割って求めた数により前記検出し
た現在値の一方と前記最終目標値との差を割って求めら
れることを特徴とする多軸試験機の制御方法に存する。
【0017】請求項3記載の多軸試験機の制御方法は、
変化速度を、予め定めた単位時間で所要時間を割って求
めた数により検出現在値の一方と最終目標値との差を割
って求めた目標値の増減値としているので、単位時間を
予め定めることによって、単位時間毎に現在値に増減値
を加算して各アクチュエータの目標値を増加又は減少さ
せ、複数のアクチュエータの各段階の動作をほぼ同時に
終了させることができる。
【0018】上記課題を解決するため成された請求項4
に記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、複数
のアクチュエータACT1〜ACTnと各アクチュエー
タに対応して設けた荷重検出手段LD及び変位検出手段
PLを備え、前記各アクチュエータにより試験物上の複
数の点に荷重と変位を加える多軸試験機において、前記
各アクチュエータに対応して設定した目標値と前記荷重
検出手段及び変位検出手段からの荷重検出信号及び変位
検出信号とに基づいて行うフィードバック制御の制御モ
ードを荷重又は変位に多段階に切り替え、試験物上の複
数の点に荷重と変位をそれぞれ加えるように制御する多
軸試験機10の制御装置であって、前記複数のアクチュ
エータに共通に前記各段階に要する所要時間を、前記各
アクチュエータ毎に前記各段階の制御モード及び最終目
標値をそれぞれ予め定める設定手段20と、前記各段階
のフィードバック制御の開始に先だって、前記荷重検出
手段及び変位検出手段からの荷重検出信号及び変位検出
信号により前記試験物に加わっている荷重及び変位の現
在値を検出するとともに、当該段階の制御モードに対応
した前記検出した現在値の一方と前記最終目標値との差
と前記所要時間とにより、前記フィードバック制御の目
標値の変化速度を求める演算手段201と、前記フィー
ドバック制御の開始後、前記一方の現在値を前記変化速
度で前記最終目標値に向かって増加又は減少させて前記
フィードバック制御の目標値を設定する目標値設定手段
102とを備えることを特徴とする多軸試験機の制御装
置に存する。
【0019】請求項4記載の多軸試験機の制御装置は、
複数のアクチュエータACT1〜ACTnの各々に対応
して設定した目標値と荷重検出手段LD及び変位検出手
段PLからの荷重検出信号及び変位検出信号とに基づい
て行うフィードバック制御の制御モードを荷重又は変位
に多段階に切り替え、試験物上の複数の点に荷重と変位
をそれぞれ加えるように制御するものであって、設定手
段20が複数のアクチュエータに共通に各段階に要する
所要時間を、各アクチュエータ毎に各段階の制御モード
及び最終目標値をそれぞれ予め定める。また、演算手段
101が、各段階のフィードバック制御の開始に先だっ
て、荷重検出手段及び変位検出手段からの荷重検出信号
及び変位検出信号により試験物に加わっている荷重及び
変位の現在値を検出するとともに、当該段階の制御モー
ドに対応した検出現在値の一方と最終目標値との差と所
要時間とにより、フィードバック制御の目標値の変化速
度を求める。そして、目標値設定手段102が、フィー
ドバック制御の開始後、前記演算手段で求めた変化速度
で一方の現在値を最終目標値に向かって増加又は減少さ
せてフィードバック制御の目標値を設定するようにして
いるので、現在値と最終目標値の差の大小に応じた変化
速度で各アクチュエータの目標値を増加又は減少させ、
複数のアクチュエータの各段階の動作をほぼ同時に終了
させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2及び図3は本発明による多軸
試験機の制御方法を実施する装置の一実施の形態を示
す。
【0021】図2において、10は多軸試験機、20は
操作監視装置である。多軸試験機10は、各々が油圧サ
ーボ弁SVを有する電気油圧式の複数のアクチュエータ
ACT1〜ACTnと、各アクチュエータに付属したコ
ントローラCT及びセンサ部110と、アクチュエータ
ACT1〜ACTnによって試験物に加えた荷重或いは
変位によって試験物の各部に生じる歪みなどを検知する
図示しない各種のセンサを有する監視部120とを有す
る。
【0022】多軸試験機10のコントローラCT、セン
サ部110及び監視部120と操作監視装置20は具体
的には図3のように構成される。なお、アクチュエータ
ACT1〜ACTnに付属しているコントローラCT及
びセンサ部110はほぼ同一の構成であるので、図3に
おいては、アクチュエータACT1に付属するものにつ
いてのみその具体的な構成を示している。
【0023】同図において、コントローラCTは、予め
定めたプログラムによって動作し、制御モードとして設
定された荷重又は変位のフィードバック(FB)によっ
て、荷重又は変位が目標値となるように、対応するアク
チュエータACT1をフィードバック制御するマイクコ
ンピュータμCOMによって構成されている。マイクロ
コンピュータμCOMは、演算処理部である中央処理ユ
ニットCPUと、プログラムや固定データなどを格納し
た読み出し専用のメモリROM、データを一時的に格納
するデータエリアや処理の過程で使用するワークエリア
などからなる読み出し書き込み自在のメモリRAMなど
の記憶手段の他、入力されるアナログ信号をデジタル信
号に変換するA/D変換器(図示せず)や出力するデジ
タル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(図示
せず)などを内蔵している。
【0024】センサ部110は、試験物に加えた荷重の
大きさを検出して荷重信号を発生する荷重検出器LD
と、試験物に加えた変位量を検出して変位信号を発生す
る変位検出器PLとを有する。このセンサ部110が発
生する荷重信号及び変位信号は、設定された制御モード
でアクチュエータをフィードバック制御するためコント
ローラCTに図示しないA/D変換器によりデジタル信
号に変換して入力される。また、監視部120は、試験
物上の複数の点に、例えば複数の異なる方向から加える
荷重や変位が最終目標値に達する過程において、試験物
が示す挙動、例えば試験物の各部に生じる歪みなどを調
べるため試験物に取り付けられたり、或いは、試験物上
の任意の点の挙動を観察して監視するため設置された各
種のセンサ120aと、これらのセンサ120aからの
検知信号をデジタル信号に変換するA/D変換器120
bを有する。
【0025】センサ部110からコントローラCTに入
力された荷重信号及び変位信号は、上述したようにμC
OM内の図示しないA/D変換器によってデジタル信号
に変換されて中央処理ユニットCPUに入力され、アク
チュエータACT1によって試験物に加えられる荷重或
いは変位が設定された目標値となるように、制御モード
に応じた荷重信号又は変位信号と目標値との偏差を求
め、この偏差が0となるように油圧サーボ弁SVの開く
方向とその開度を制御する弁制御信号を生成するために
利用される。この生成された弁制御信号は、μCOM内
の図示しないD/A変換器によりアナログ信号に変換さ
れて出力され、アクチュエータACT1のサーボ弁SV
に供給される。
【0026】中央処理ユニットCPUに入力された荷重
信号及び変位信号は上述のようにフィードバック制御に
使用されるほか、必要に応じ、モニタ或いはデータ収集
のため操作監視装置20に送出される。また、監視部1
20のセンサ120aからの検知信号も、モニタ或いは
データ収集のため操作監視装置20に送出される。
【0027】多軸試験機の操作監視装置20は、パーソ
ナルコンピュータ、いわゆるパソコンPCによって構成
されている。パソコンPCは、バスによって相互に接続
されたマイクロコンピュータμCOM、CRTのような
モニタ用の表示装置DP、入力操作のためのキーボード
KY、各種のデータを収集し格納するハードディスクな
どの記憶手段MM、プロッタ、プリンタなどの出力装置
OUTなどを有する。μCOMは図示しない中央処理ユ
ニットCPU、メモリとしてのROM及びRAMなどを
内蔵する。
【0028】上記表示装置DP、キーボードKY及び出
力装置OUTは、マン・マシンインタフェースとして使
用される。具体的には、表示装置DPの表示画面を見な
がらキーボードKYのキー操作によって、各アクチュエ
ータに付属したコントローラCTに対してアクチュエー
タの制御モード、目標値などを設定するために使用され
るとともに、監視部120内の各種のセンサ120aが
発生する歪み信号を収集して試験の過程を表示装置DP
に表示させてモニタするために使用される。
【0029】操作監視装置20が、オペレータのキー操
作に従って設定データを作成し、この作成した設定デー
タに従って行う制御の内容を以下具体的に説明する。
【0030】まず、オペレータは複数のアクチュエータ
ACT1〜ACTnの各々について、複数の段階の各々
の制御モードと最終目標値とをそれぞれ設定するととも
に、全てのアクチュエータに共通に各段階の所要時間を
設定する。例えば、図4に示すように、アクチュエータ
ACT1について、第1段階で荷重FBモードとこのモ
ードでの最終目標値Aを、第2段階で変位FBモードと
このモードでの最終目標値aをそれぞれ設定し、アクチ
ュエータACT2について、第1段階で変位FBモード
とこのモードでの最終目標値bを、第2段階で荷重FB
モードとこのモードでの最終目標値Bをそれぞれ設定す
るとともに、第1及び第2段階の所要時間としてt1及
びt2を設定する。また、各段階において所要時間内に
最終目標値まで目標値を増加又は減少させるステップ
数、すなわち、所要時間の分割数Nも予め設定される。
【0031】操作監視装置20においては、上記設定さ
れた所要時間t1,t2と分割数Nとに基づいて各段階
の単位時間Δt1,Δt2を算出する。そして、設定作
業の終了操作に応じて、算出した各段階の単位時間Δt
1,Δt2を各段階の制御モード、最終目標値とともに
設定データとして各アクチュエータに付属したコントロ
ーラCTに対して出力する。操作監視装置20から設定
データを受け取ったコントローラCTは、その後の制御
のために利用するため、それらをメモリMのRAM内の
所定エリアに記憶する。
【0032】操作監視装置20において試験の開始操作
が行われると、その旨の指示が各コントローラCTに対
して行われ、これに応じて各コントローラCTは以下の
処理を行う。まず、センサ部110の荷重検出器LDが
発生している荷重信号と変位検出器PLが発生している
変位信号とをデジタル変換して入力し、これを荷重及び
変位の現在値Ao及びboとしてRAMの所定エリアに
格納する。次に、RAMに格納された設定データの制御
モードにより、最終目標値A又はbと上記現在値とに基
づいて所要時間t1内に変化させるべき荷重又は変位の
変化量、すなわち、最終目標値と現在値との差ΔA又は
Δb(=Δ)を求める。続いて、算出した差Δと分割数
Nとにより、単位時間Δt1毎に最終目標値に向かって
目標値を増加又は減少する増減値dΔを dΔ=Δ/N なる計算により求める。
【0033】なお、第1の段階の初め、すなわち、試験
の開始直前に入力するセンサ部110の荷重検出器LD
が発生している荷重信号と変位検出器PLが発生してい
る変位信号とは通常0となるように調整されるが、上述
の処理により、必ずしも0にしなくてもよくなる。
【0034】そして、試験が開始すると、荷重又は変位
の現在値に上記dΔを加算した値を目標値として出力
し、以後単位時間Δt1毎に目標値をdΔづつインクリ
メントし、これを単位時間毎の新たな目標値として設定
し、設定データの制御モードにより荷重フィードバック
制御又は変位フィードバック制御を行う。以上により、
所要時間t1が経過する単位時間前にはN個目の目標
値、すなわち、最終目標値に等しい目標値が設定される
ようになる。以上のような処理は、各アクチュエータの
コントローラCTについて同じように行う。なお、第1
の段階の初め、すなわち、試験の開始直前に入力するセ
ンサ部110の荷重検出器LDが発生している荷重信号
と変位検出器PLが発生している変位信号とは通常0と
なるように調整されるが、上述の処理により、必ずしも
0にしなくてもよくなる。
【0035】第1段階において、最後の目標値を設定し
てから単位時間が経過して所要時間t1が終了した時点
で、センサ部110の荷重検出器LDが発生している荷
重信号と変位検出器PLが発生している変位信号とを取
り込み、これを荷重及び変位の現在値B1及びa1とし
てRAMの所定エリアに格納する。そして、次の第2の
段階では、このRAMに格納した現在値B1及びa1を
第1の段階における上記現在値Ao及びboに代えて利
用し、上述と同様の処理を行えばよい。
【0036】なお、上述の説明では、第1の段階の所要
時間の終了を待って検出信号を取り込んでいるが、この
代わりに、全てのアクチュエータのコントローラCTが
入力する荷重検出信号又は変位検出信号と設定した最終
目標値に等しくなるのを待ち、全てが等しくなったら、
その時点でセンサ部110の荷重検出器LDが発生して
いる荷重信号と変位検出器PLが発生している変位信号
とを取り込み、これを荷重及び変位の現在値B1及びa
1としてRAMの所定エリアに格納するようにしてもよ
い。
【0037】上述のように試験が開始した後、操作監視
装置20は監視部120の各センサ120aが発生しA
/D変換器120bによりデジタル信号に変換された検
知信号を順次読み込み、この読み込んだ検知信号に基づ
いて試験物の挙動を表示装置DPの表示画面上に表示さ
せたり、検知信号データをメモリMに格納させる。メモ
リMに格納された検知信号データは後に表示装置DPに
試験物の挙動を再度表示させたり、或いは、格納した検
知信号データを解析してその結果を出力装置OUTのプ
リンタに印字させたり、プロッタに描画させたりするた
めに利用される。
【0038】以上概略説明した各アクチュエータに付属
したコントローラCTの動作の詳細を、アクチュエータ
ACT1に付属したコントローラを構成するマイクロコ
ンピュータμCOMのCPUが予め定めたプログラムに
従って行う処理を示す図5のフローチャートを参照して
以下に説明するが、その前に、操作監視装置20におけ
る設定データの生成の仕方について説明する。
【0039】操作監視装置20のパソコンは電源の投入
により動作を開始し、例えばキーボードのキー操作によ
る設定作業を受け付ける。この設定作業においては、C
RT画面に表示されている設定項目の選択によって行う
ようにすることもできる。ここで設定されるものは、各
アクチュエータの各段階の制御モード、例えば荷重FB
又は変位FBと各制御モードでの最終目標値A,B,
a,bの他、段階数n、各段階の所要時間t1,t2、
所要時間の分割数Nなどである。所要時間と分割数によ
って各段階での単位時間Δt1,Δt2が求められる。
これらの設定データは、設定作業が終了したところで、
操作監視装置20から各アクチュエータに付属するコン
トローラCTに送出され、各コントローラ内のRAMの
ワークエリアに形成された設定データ格納エリアに格納
される。図6はアクチュエータACT1に付属したコン
トローラCTのRAM内の設定データ格納エリアを示し
ている。
【0040】操作監視装置20のパソコンは設定データ
の設定作業に続いて行われる試験の開始操作に応じて、
各コントローラに試験開始を指令するととともに、監視
部120の各センサ120aからの検知信号を取り込
み、この取り込んだ検知信号に基づいて試験物の挙動の
分かる表示を表示装置DPに行わせたり、検知信号デー
タをメモリMに格納させるなどの仕事を行う。
【0041】アクチュエータACT1に付属するコント
ローラCTを構成するμCOMのCPUは、例えば電源
の投入によって動作を開始してその最初のステップS1
において初期化処理を行う。この初期化処理において
は、記憶手段MのRAM内のワークエリアに構成したx
カウンタ、yカウンタ、タイマなどの初期設定を行う。
具体的には、xカウンタに1、yカウンタに0、タイマ
に0をそれぞれ設定する。初期化処理が終わったら次に
操作監視装置20からの設定データの送信を待つ(ステ
ップS2)。設定データを受信したらこれをRAM内の
データエリアに構成した設定データ格納エリアに格納さ
せる(ステップS3)。
【0042】設定データを格納させたCPUは次に、操
作監視装置20からの試験開始の指示を待つ(ステップ
S4)。試験開始の指示を受信したらセンサ部110の
荷重検出器LDが発生している荷重信号と変位検出器P
Lが発生している変位信号とをデジタル変換して入力
し、これを荷重及び変位の現在値Ao及びaoとしてR
AM内の現在値格納エリアに格納させる(ステップS
5)。そして、設定データの制御モードに応じた一方を
RAM内の目標値格納エリアに格納させる(ステップS
6)。次に、設定データ格納エリアに設定データとして
格納されているn段階の最終目標値と上記現在値とに基
づいてn段階の所要時間内に変化させるべき変化量、す
なわち、最終目標値と現在値との差Δを求める(ステッ
プS7)。続いて、算出した差Δと分割数Nとにより、
n段階の単位時間Δt毎に最終目標値に向かって目標値
を増加又は減少する増減値dΔ(=Δ/N)を求める
(ステップS8)とともに、xカウンタをインクリメン
トする(ステップS9)。なお、段階のnの値はRAM
内に構成されたxカウンタのカウント値で指定される。
【0043】単位時間毎の増減値dΔが求められたら、
目標値格納エリアに格納されている値に増減値dΔを加
算し、これを初期目標値としてRAM内の目標値格納エ
リアに格納させる(ステップS10)とともに、単位時
間の計時を開始させ(ステップS11)、かつ当初0に
されているRAM内のyカウンタをインクリメントさせ
る(ステップS12)。初期目標値が定まったら設定デ
ータによる(xカウンタのカウント値によって指定され
る)第1の段階のの制御モードによるフィードバック制
御処理を行う(ステップS13)。このステップS13
のフィードバック制御処理においては、制御モードに応
じて荷重検出手段又は変位検出手段からの検出信号を予
め定めたサンプリング周期でデジタル変換して読み込
み、この読み込んだ検出信号による荷重又は変位と目標
値格納エリアに格納している目標値との偏差を逐次求
め、この偏差をFID処理した後アナログ信号に変換し
てアクチュエータACT1のサーボ弁SVを制御する弁
制御信号として出力させる。
【0044】フィードバック制御処理を行いつつステッ
プS11で開始したタイマの計時がタイムオーバとな
り、単位時間が経過したかどうかを判断し(ステップS
14)、単位時間が経過するまでステップS10で定め
た初期目標値によるステップS13のフィードバック制
御処理を行う。単位時間が経過したときにはRAM内の
yカウンタのカウント値がNに等しいかどうかを判断し
て、各段階の最後までのフィードバック制御処理が進ん
でいるかどうかを判断する(ステップS15)。
【0045】このステップS15の判断がNOで各段階
のフィードバック制御処理が終了していないときには、
上記ステップS10に戻ってステップS10〜S15の
処理を繰り返す。すなわち、ステップS10において目
標値格納エリアに格納されている値に増減値dΔを加算
し、これを新しい目標値としてRAM内の目標値格納エ
リアに格納する(ステップS10)とともにタイマを再
度スタートさせ(ステップS11)、タイムオーバとな
る(ステップS14)まで新しい目標値によるフィード
バック制御処理を行う(ステップS13)。
【0046】上述のように単位時間が経過する毎に目標
値がdΔづつ増加又は減少されるとともにyカウンタの
カウント値もその都度インクリメントされ、N回目の増
加又は減少によって目標値は最終目標値に等しくなると
きにはyカウンタのカウント値がNになる。そして、N
回目の増加又は減少によって目標値が設定された後、単
位時間が経過したとき(ステップS14)には、ステッ
プS15の判定がYESとなり、第1の段階の所要時間
t1も経過したことになる。
【0047】第1の段階の所要時間t1が経過し、アク
チュエータACT1に付属したコントローラCTが第1
の段階の制御処理が終了したときには、他のアクチュエ
ータACT2などのコントローラCTでも第1の段階の
制御処理がほぼ同時に終了している。そして、この第1
の段階において、各アクチュエータによって試験物に加
えられる荷重や変位によって試験物に生じる歪みなどが
監視部120のセンサ120aによって検知され、この
検知した結果が操作監視装置20の表示装置DPの表示
画面に表示されたり、メモリMMに収集されるようにな
る。
【0048】上記ステップS15の判定がYESになる
と、ステップS16に進み、ここで次の段階のフィード
バック制御処理が始まる前のステップS9においてイン
クリメントされるxカウンタのカウント値がnに等しい
かどうかを判断する。n段階目の制御処理が終了するま
で、ステップS16の判定はYESになることがなく、
上記ステップS5に戻る。
【0049】ステップS16の判定がNOのときには、
次の第2の段階の制御処理のため、上記ステップS5に
戻って、センサ部110の荷重検出器LDが発生してい
る荷重信号と変位検出器PLが発生している変位信号と
をデジタル変換して入力し、これを荷重及び変位の現在
値としてRAM内の現在値格納エリアに格納させる。そ
して、ステップS6において、設定データの第2の段階
の制御モードに応じた一方をRAM内の目標値格納エリ
アに格納させ、次のステップS7において、第2の段階
の最終目標値と上記現在値とに基づいて最終目標値と現
在値との差Δを求め、続くステップS8において、算出
した差Δと分割数Nとにより、第2の段階の単位時間Δ
t毎に最終目標値に向かって目標値を増加又は減少する
増減値dΔ(=Δ/N)を求め、この求めた増減値dΔ
を用いて第2の段階の制御処理の目標値を単位時間毎に
設定していき(ステップS10)、第2の所要時間t2
が経過するまで第1の段階と同様にステップS11以下
の処理が行われる。
【0050】以後、ステップS16の判定がYESにな
るまで、すなわち、xカウンタのカウント値がnになっ
て第nの段階の制御処理が終了するまで上記第2の段階
と同様の処理が繰り返され、ステップS16の判定がY
ESになるとアクチュエータACT1のコントローラC
Tの全ての処理を終了する。そして、他のアクチュエー
タに付属したコントローラの処理も終了する。
【0051】なお、上述した実施の形態では、操作監視
装置20において所要時間t1,t2の分割数Nを設定
するようになっているので、各段階の単位時間Δt1,
Δt2を算出するようになっているが、全ての段階に共
通な単位時間を予め定めるようにしてもよい。前者の場
合、全ての段階の目標値の設定数が同じとなり、他の段
階の対応する点のデータと対比する上で有効である。一
方、後者の場合、目標値の増減値は、予め定めた単位時
間で所要時間を割って求めた数により検出現在値の一方
と最終目標値との差を割って求めることになるものの、
目標値を増加又は減少させるタイミングが全て等しく、
かつ等間隔となるようにできるようになるので、全ての
段階の単位時間が同じとなり、他の段階の対応する時間
タイミング点のデータと対比する上で有効である。
【0052】また、上述のフローチャートの例では、所
要時間が経過した時点で現在値を取り込むようにしてい
るが、最終目標値を出力した後、全てのアクチュエータ
によって、最終目標値に等しい荷重又は変位が試験物に
加えられるようになったことを条件に、現在値を取り込
むようにしてもよい。この場合には、フローチャート中
のステップS15とステップS16との間に、最終目標
値と荷重検出器LD又は変位検出器PLによる検出信号
とが等しいか否かを判定するステップを追加し、この判
定がYESになるのを待ってステップS16に進むよう
にすることになる。
【0053】更に、上述の実施の形態では、アクチュエ
ータの種類について特に言及していないが、電気油圧式
のものが有効に適用できる。また、試験物に加える荷重
としては、押圧、引っ張り、回転捻りなどの荷重があ
り、変位としては押圧、引っ張り、回転捻り荷重などを
加えたときに生じる変位がある。そして、加える荷重、
変位も0荷重点、0変位点を横切って正から負又はその
逆に変化させるようにしてもよい。
【0054】また、上述した実施の形態では、コントロ
ーラCTを各アクチュエータに付属して個々に設けるよ
うにしているが、全てのアクチュエータに共通のコント
ローラを設け、上述の実施形態において個々に行ってい
る処理を共通のコントローラに全て行わせるようにして
もよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3記載
の本発明によれば、現在値と最終目標値の差の大小と当
該段階の所要時間とに応じた変化速度で各アクチュエー
タの目標値を増加又は減少させ、複数のアクチュエータ
の各段階の動作をほぼ同時に終了させることができるの
で、試験物上の複数の点に加える荷重や変位の目標値ま
での移動をほぼ同時に終了させることのでき、試験物上
の複数の点に加える荷重や変位が目標値まで移動する過
程において、試験物が示す挙動を把握するのに有効な多
軸試験機の制御方法を提供することができる。
【0056】特に、所要時間を分割数で割って求めた単
位時間毎に現在値に増減値を加算して各アクチュエータ
の目標値を最終目標値に向かって増加又は減少させ、複
数のアクチュエータの各段階の動作をほぼ同時に終了さ
せることができるので、全ての段階の目標値の設定数が
同じとなり、他の段階の対応する点のデータと対比する
上で有効である。
【0057】また、単位時間毎に現在値に増減値を加算
して各アクチュエータの目標値を増加又は減少させ、複
数のアクチュエータの各段階の動作をほぼ同時に終了さ
せることができるので、全ての段階の単位時間が同じと
なり、他の段階の対応する時間タイミング点のデータと
対比する上で有効である。
【0058】また、請求項4記載の本発明によれば、試
験物上の複数の点に加える荷重や変位の目標値までの移
動をほぼ同時に終了させることのでき、試験物上の複数
の点に加える荷重や変位が目標値まで移動する過程にお
いて、試験物が示す挙動を把握するのに有効な多軸試験
機の制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多軸試験機の制御装置の基本的な
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による多軸試験機の制御装置の一実施の
形態を示すブロック図である。
【図3】図2中のアクチュエータに付属したコントロー
ラと操作監視装置の具体的な構成を示すブロック図であ
る。
【図4】操作監視装置における各アクチュエータの制御
モードなどの設定の仕方を説明するための図である。
【図5】図3中のコントローラのCPUが行う処理を示
すフローチャートである。
【図6】コントローラのRAM内の設定データ格納エリ
アに格納された設定データを示す図である。
【図7】従来の多軸試験機及び操作監視装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図8】従来の多軸試験機による試験の内容を説明する
ための図である。
【図9】従来の多軸試験機の制御の仕方を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10 多軸試験機 20 設定手段(操作監視装置) 101 演算手段(CPU) 102 目標値設定手段(CPU) ACT1〜ACTn複数のアクチュエータ LD 荷重検出手段(荷重検出器) PL 変位検出手段(変位検出器)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアクチュエータと各アクチュエー
    タに対応して設けた荷重検出手段及び変位検出手段を備
    え、前記各アクチュエータにより試験物上の複数の点に
    荷重と変位を加える多軸試験機において、前記各アクチ
    ュエータに対応して設定した目標値と前記荷重検出手段
    及び変位検出手段からの荷重検出信号及び変位検出信号
    とに基づいて行うフィードバック制御の制御モードを荷
    重又は変位に多段階に切り替え、試験物上の複数の点に
    荷重と変位をそれぞれ加えるように制御する多軸試験機
    の制御方法であって、 前記複数のアクチュエータに共通に前記各段階に要する
    所要時間を、前記各アクチュエータ毎に前記各段階の制
    御モード及び最終目標値をそれぞれ予め定め、 前記各段階のフィードバック制御の開始に先だって、前
    記荷重検出手段及び変位検出手段からの荷重検出信号及
    び変位検出信号により前記試験物に加わっている荷重及
    び変位の現在値を検出するとともに、当該段階の制御モ
    ードに対応した前記検出した現在値の一方と前記最終目
    標値との差と前記所要時間とにより、前記フィードバッ
    ク制御の目標値の変化速度を求め、 前記フィードバック制御の開始後、前記変化速度で前記
    一方の現在値を前記最終目標値に向かって増加又は減少
    させて前記フィードバック制御の目標値を設定するよう
    にしたことを特徴とする多軸試験機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記変化速度が単位時間当たりの前記目
    標値の増減値であり、 前記単位時間が前記所要時間を予め定めた分割数で割っ
    て求められ、 前記単位時間当たりの増減値が前記検出した現在値の一
    方と前記最終目標値との差を前記分割数で割って求めら
    れることを特徴とする請求項1記載の多軸試験機の制御
    方法。
  3. 【請求項3】 前記変化速度が単位時間当たりの前記目
    標値の増減値であり、 前記単位時間が予め定められた時間であり、 前記増減値が予め定めた単位時間で前記所要時間を割っ
    て求めた数により前記検出した現在値の一方と前記最終
    目標値との差を割って求められることを特徴とする請求
    項1記載の多軸試験機の制御方法。
  4. 【請求項4】 複数のアクチュエータと各アクチュエー
    タに対応して設けた荷重検出手段及び変位検出手段を備
    え、前記各アクチュエータにより試験物上の複数の点に
    荷重と変位を加える多軸試験機において、前記各アクチ
    ュエータに対応して設定した目標値と前記荷重検出手段
    及び変位検出手段からの荷重検出信号及び変位検出信号
    とに基づいて行うフィードバック制御の制御モードを荷
    重又は変位に多段階に切り替え、試験物上の複数の点に
    荷重と変位をそれぞれ加えるように制御する多軸試験機
    の制御装置であって、 前記複数のアクチュエータに共通に前記各段階に要する
    所要時間を、前記各アクチュエータ毎に前記各段階の制
    御モード及び最終目標値をそれぞれ予め定める設定手段
    と、 前記各段階のフィードバック制御の開始に先だって、前
    記荷重検出手段及び変位検出手段からの荷重検出信号及
    び変位検出信号により前記試験物に加わっている荷重及
    び変位の現在値を検出するとともに、当該段階の制御モ
    ードに対応した前記検出した現在値の一方と前記最終目
    標値との差と前記所要時間とにより、前記フィードバッ
    ク制御の目標値の変化速度を求める演算手段と、 前記フィードバック制御の開始後、前記変化速度で前記
    一方の現在値を前記最終目標値に向かって増加又は減少
    させて前記フィードバック制御の目標値を設定する目標
    値設定手段とを備えることを特徴とする多軸試験機の制
    御装置。
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