JPH10222206A - 試験装置 - Google Patents

試験装置

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JPH10222206A
JPH10222206A JP2032197A JP2032197A JPH10222206A JP H10222206 A JPH10222206 A JP H10222206A JP 2032197 A JP2032197 A JP 2032197A JP 2032197 A JP2032197 A JP 2032197A JP H10222206 A JPH10222206 A JP H10222206A
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JP
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test
displacement
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control
value
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Toshiyuki Kono
俊幸 河野
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PID制御器を備えた試験装置において、P
ID制御の制御係数を学習により最適化し得るものを提
供する。 【解決手段】 同一ロット内の複数のテストピースTP
について順次試験するに際して、PID制御器2の制御
係数を記憶部8に記憶された最適値に補正値を加えた値
に設定するとともに、変位誤差面積演算部4により演算
された変位誤差面積と、変位速度誤差面積演算部5によ
り演算された変位速度誤差面積とを、加算器6により加
算して、供試体の変位および変位速度の目標変位および
目標変位速度への応答性の評価基準となる合計誤差面積
を求め、この合計誤差面積が記憶部8に記憶された最適
値よりも小さい場合には、記憶部8内の制御係数および
合計誤差面積の最適値を、そのときの制御係数および合
計誤差面積で置き換えることにより、試験が進行するに
したがって最適値がより適切な値に変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学習によりPID
制御器の制御係数を適切に自動設定できる試験装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、試験片等のテストピースに与
えられる負荷(引っ張り荷重や圧縮荷重等)と、この負
荷によるテストピースの変位量との関係を測定する材料
試験装置において、制御装置内にPID制御器を備えた
ものが知られている。このような材料試験装置では、テ
ストピースに負荷を与えるモータのドライバへの駆動入
力τを、テストピースの変位yが目標変位yDに追従し
て変化するように、PID制御によりフィードバック制
御している。すなわち、モータドライバへの駆動入力τ
は、
【0003】
【数1】
【0004】となるように制御される。ここで、eは目
標変位と実際の変位の偏差yD−yであり、また、KP、
KD、KIは、PID制御の制御係数である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
PID制御においては、テストピースの変位yの目標変
位yDへの応答性は制御係数KP、KD、KIにより決まっ
て来るので、制御係数KP、KD、KIは適切な値に設定
されていることが求められる。しかしながら、その一方
で、同一の制御係数KP、KD、KIを用いたとしてもテ
ストピースの種類が異なることによって、この応答性は
変化してしまう。図6はこの事情を示すもので、異なる
種類のテストピースの変位yのグラフB、Cは、目標変
位yDのグラフAの応答性が異なっている。
【0006】したがって、PID制御の制御係数KP、
KD、KIを固定していたのでは、この制御係数KP、K
D、KIは、さまざまな異なる種類のテストピース総てに
対して適切に設定されたものとはなり得ず、テストピー
スの種類によっては、変位yの目標変位yDへの十分な
応答性が得られない場合も生じ得る。
【0007】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、PID制御器を備えた試験装置におい
て、PID制御の制御係数を学習により最適化し得るも
のを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施の形態を
示す図1、図2を参照して説明すると、請求項1に記載
の発明は、供試体に負荷を与えるアクチュエータ31、
32、33と、供試体の変位または荷重を検出する検出
器35、36、27と、検出器35、36、27で検出
された検出値が目標値に近づくようにPID制御を行な
ってアクチュエータ31、32、33を制御する制御装
置1とを有する試験装置において、制御装置1は、予め
記憶されている最適値を第1の制御係数として用いた第
1の試験と、前記第1の制御係数を変更した第2の制御
係数を用いた第2の試験について、前記検出値の目標値
への応答性を評価し、前記第2の試験の応答性が前記第
1の試験の応答性より良好であると評価した場合には前
記最適値を第2の制御係数に変更する一方で、それ以外
の場合には前記最適値をそのまま保存する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1の試験
装置において、前記応答性の評価は、前記検出値と目標
値との誤差を所定時間にわたって積分した変位または負
荷誤差面積と、前記検出値の変化率と目標値の変化率と
の誤差を所定時間にわたって積分した変位または負荷変
化率誤差面積とを加え合わせた合計誤差面積の大きさ
を、前記第1の試験と前記第2の試験とで比較して、合
計誤差面積が小さい方が応答性がより良好であると評価
する。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0012】図1は、本発明の材料試験装置の全体構成
を示す図である。
【0013】図示されるように、材料試験装置はテスト
ピースTPに引っ張り荷重または圧縮荷重を加えるもの
であり、その負荷枠21は、テーブル22上に立設され
た一対のねじ棹23、24の上端にヨーク25を横架す
るとともに、ねじ棹23、24にクロスヘッド26を螺
合して構成される。テーブル22には負荷用のモータ3
1が設置され、このモータ31の回転は、変速機32を
介して一対のねじ棹23、24に伝達され、ねじ棹2
3、24の回転によりクロスヘッド26が昇降する。な
お、モータ31を駆動するモータドライバ33は制御装
置1により制御されるようになっている。
【0014】クロスヘッド26にはロードセル27を介
して上つかみ具28が、テーブル22には下つかみ具2
9が設けられる。テストピースTPは、上つかみ具28
と下つかみ具29により両端を把持され、クロスヘッド
26の昇降によって引っ張り荷重または圧縮荷重が付与
される。この荷重はロードセル27により検出されて、
増幅器37およびA/D変換器38を経て制御装置1に
入力される。
【0015】一方、変速機32にはパルスエンコーダ3
5が取り付けられ、変速機32の回転あるいはねじ棹2
3、24の回転に応じたパルスを出力する。このパルス
エンコーダ35からのパルスがカウンタ36でカウント
され、制御装置1に入力される。制御装置1は、このカ
ウンタ36からの入力に基づいて、テストピースTPの
変位y(実際にはこの変位yに相当する変速機32によ
り変速されたモータの回転角)を検出する。
【0016】このようにして、テストピースTPに付与
された荷重と、その荷重時のテストピースTPの変位y
がそれぞれ検出され、テストピースTPの荷重−変位特
性が測定される。
【0017】制御装置1は、マイクロコンピュータとそ
の周辺部品から構成されているもので、入出力装置20
と接続されている。この入出力装置20からはテストピ
ースTPの目標変位yDに関するデータが入力される。
そして、このデータに基づいて、制御装置1内に備えら
れた波形発生回路1Aから目標変位yDの波形が出力さ
れる。制御装置1は、テストピースの変位yがこの目標
変位yDに追従して変化するように、モータドライバ3
3への駆動入力τをPID制御によりフィードバック制
御する。
【0018】図2には、このPID制御に関連する制御
装置1の内部構成を示す。
【0019】図示されるように、加算器3において、波
形発生回路1Aから入力された目標変位yDと、モータ
31の出力として検出されるテストピースTPの変位y
との偏差e=yD−yが演算され、この偏差eがPID
制御器2に入力される。PID制御器2は、前述の式
(1)に基づいてモータドライバ33に駆動入力τを出
力し、モータ31およびモータドライバ33をフィード
バック制御する。
【0020】変位誤差面積演算部4は、変位誤差面積S
Pを演算する。ここで、変位誤差面積SPについて図3を
参照にして説明する。図示されるように、グラフDに示
される目標変位yDに対して、グラフEに示される実際
のテストピースTPの変位yは、完全に追従することは
なく、ある程度の遅れが生じる。したがって、図に斜線
で示したように、所定の時間t0までの間に、この目標
変位yDのグラフDと変位yのグラフEとの間に囲まれ
る領域が生じるが、この領域の面積を変位誤差面積SP
として演算する。すなわち、変位誤差面積SPとは、所
定の時間t0にわたる目標変位yDと変位yの差分の積分
値である。したがって、変位誤差面積SPは、PID制
御によるテストピースの変位yの目標変位yDへの応答
性の程度の評価基準となるもので、変位誤差面積SPが
小さければ小さいほど応答性が高いことになる。
【0021】また、変位速度誤差面積演算部5は、変位
速度(変化率)誤差面積SDを演算する。この変位速度
誤差面積SDについて図4を参照にして説明する。変位
速度誤差面積SDを演算する前提として、変位速度誤差
面積演算部5は、変位yおよび目標変位yDを一階微分
して、変位速度vおよび目標変位速度vDを演算する機
能を備えている。このように演算された目標変位速度v
Dは図のグラフFのように変化するのに対して、変位速
度vは図のグラフGのようにある程度の遅れをもって追
従する。したがって、変位誤差面積SPの場合と同様
に、所定の時間t0までの間に、この目標変位速度vDの
グラフFと変位速度vのグラフGとの間に囲まれる領域
(図の斜線の領域)の面積を変位速度誤差面積SDとし
て演算する。すなわち、変位速度誤差面積SDとは、所
定の時間t0にわたる目標変位速度vDと変位速度vの差
分の積分値である。この変位速度誤差面積SDは、PI
D制御によるテストピースの変位速度vの目標変位速度
vDへの応答性の程度の評価基準となるもので、変位速
度誤差面積SDが小さければ小さいほど応答性が高いこ
とになる。
【0022】このように演算された変位誤差面積SPと
変位速度誤差面積SDは、加算器6において加算され、
合計誤差面積SI=SP+SDが求められる。この合計誤
差面積SIは、変位yおよび変位速度vの両方を考慮し
たPID制御の応答性の評価基準となるものである。
【0023】比較部7は、この合計誤差面積SIを、記
憶部8に記憶されている合計誤差面積の最適値SI′と
比較するものである。記憶部8には、合計誤差面積SI
の最適値SI′の他に、PID制御の制御係数KP、K
D、KIの最適値KP′、KD′、KI′が記憶されてい
る。
【0024】制御係数設定部10は、後述するように、
これらの最適値KP′、KD′、KI′に基づいてPID
制御器2の実際の制御係数KP、KD、KIを設定する。
そして本発明では、最適値KP′、KD′、KI′、SI′
が、試験の進行に伴う学習により、最適なものに自動的
に変更されるようになっている。
【0025】以下、この学習の手順について説明する。
本発明では、一つのロット内に含まれる多数のテストピ
ースが試験されることを前提としており、また、同一ロ
ット内に含まれる各テストピースはその特性が類似して
いると想定することにより、同一ロット内での試験の進
行に伴って、そのロットに適したPID制御の制御係数
が学習されて行くようになっている。そして、この学習
の手段として、同一ロット内のテストピースのそれぞれ
の試験において、目標変位yおよび目標変位速度yDに
対するテストピースの変位yおよび変位速度vが検出さ
れ、これらから合計誤差面積SIが演算される。
【0026】この場合、同一ロット内の1個目のテスト
ピースTPを試験するときには、PID制御の制御係数
の最適値KP′、KD′、KI′および合計誤差面積の最
適値SI′には、記憶部8内のバックアップメモリ9に
保存されているバックアップ値α、β、γ、σが、それ
ぞれ設定される。なお、このバックアップメモリ9は、
材料試験装置の電源をOFFした後もバックアップ値を
保存する。
【0027】さらに本発明では、制御係数設定部10に
より、同一ロット内の1個目のテストピースTPの試験
においては、PID制御器2に実際に設定される制御係
数KP、KD、KIに対して、これらのバックアップ値
α、β、γが設定される。これに対して、同一ロット内
の2個目のテストピースTPの試験以降は、PID制御
器2に実際に設定される制御係数KP、KD、KIとし
て、制御係数の最適値KP′、KD′、KI′に対してラ
ンダムかつ微小な補正値ΔKD、ΔKP、ΔKIを加えた
値KD′+ΔKD、KP′+ΔKP、KI′+ΔKIが設定さ
れる。ここで、ランダムかつ微小な補正値ΔKD、ΔK
P、ΔKIはあらかじめ設定しておくようにしてもよい
し、使用者が任意に選べるようにしてもよい。
【0028】このようにして各テストピースに対する試
験が進行するのであるが、この各試験で演算された合計
誤差面積SIは、比較器7において合計誤差面積の最適
値SI′と比較される。この結果、合計誤差面積SIが最
適値SI′以上である場合には、制御係数および合計誤
差面積の最適値KP′、KD′、KI′、SI′はそのまま
としておく。
【0029】これに対して、合計誤差面積SIが最適値
SI′よりも小さい場合には、今回の試験で用いられた
制御係数KP、KD、KI、すなわち最適値KP′、K
D′、KI′に補正値ΔKD、ΔKP、ΔKIを加えた制御
係数は、PID制御の制御係数としてより適切なもので
あると考えて、制御係数の最適値KP′、KD′、KI′
および合計誤差面積の最適値SI′の値を、今回の試験
で用いられた制御係数KP、KD、KIおよび合計誤差面
積SIの値で置き換える。このようにして、同一ロット
内の試験の進行にしたがって、制御係数および合計誤差
面積の最適値KP′、KD′、KI′、SI′は変更されて
行き、試験の進行に従って徐々に真に適切な値に自動的
に設定されて行く。
【0030】つぎに本発明によるPID制御の手順を、
図5のフローチャートにしたがって説明する。
【0031】本発明の材料試験装置による試験を開始す
るときには、ステップS1において、バックアップメモ
リ9から制御係数および合計誤差面積のバックアップ値
α、β、γ、σを読み込み、PID制御器2に実際に設
定される制御係数KP、KD、KIは、それぞれバックア
ップ値α、β、γを設定される。また、記憶部8に記憶
される制御係数の最適値KP′、KD′、KI′および合
計誤差面積SIの最適値には、それぞれバックアップ値
α、β、γ、σを設定する。なお、ここで、試験を開始
するとは、例えば、同一ロットの1個目のテストピース
TPの試験を開始する場合、または材料試験装置の電源
をOFFの状態からONにして試験を開始する場合であ
る。
【0032】ステップS2においては、PID制御の制
御係数KP、KD、KIを用いて、同一ロット内の一つの
テストピースについて試験が行われる。ステップS3に
おいては、ステップS2における試験結果から、変位誤
差面積演算部4が、変位誤差面積SPを演算する。ステ
ップS4においては、ステップS2における試験結果か
ら、変位速度誤差面積演算部5が、変位速度誤差面積S
Dを演算する。ステップS5においては、加算器6によ
り、ステップS3において演算された変位誤差面積SP
と、ステップS4において演算された変位速度誤差面積
SDとが加算されて、合計誤差面積SIが演算される。
【0033】ステップS6においては、この合計誤差面
積SIが、記憶部8に記憶されている合計誤差面積の最
適値SI′と比較される。このステップS6の比較の結
果、合計誤差面積SIが最適値SI′よりも小さい場合に
はステップS7に進み、今回使用されたPID制御器2
の制御係数KP、KD、KIは記憶部8に記憶されている
制御係数の最適値KP′、KD′、KI′よりもこのテス
トピースが含まれるロットに対して最適なものであると
考え、制御係数および合計誤差面積の最適値KP′、K
D′、KI′、SI′の値を今回の制御に使用されたKP、
KD、KI、SIに置き換えたのち、ステップS8に進
む。
【0034】一方、合計誤差面積SIが最適値SI′以上
である場合には、制御係数および合計誤差面積の最適値
KP′、KD′、KI′、SI′は、なお最適なものである
と考えて、これらの値はそのままで、ステップS8に進
む。
【0035】ステップS8においては、今回と同一ロッ
ト内の他のテストピースについて、さらに試験を行うか
否かが判定される。ここで、同一ロット内の他のテスト
ピースの試験を行うと判定された場合には、ステップS
9に進み、PID制御器2の各制御係数KP、KD、KI
を、現在の最適値KP′、KD′、KI′にランダムに定
められる微小な補正値ΔKD、ΔKP、ΔKIを加えた値
KD′+ΔKD、KP′+ΔKP、KI′+ΔKIへとそれぞ
れ置き換えたのち、ステップS2に戻る。
【0036】このようにして、この新たなテストピース
についての試験は、同一ロット内の前回のテストピース
の試験までで得られた最適値KP′、KD′、KI′にラ
ンダムな微小補正を加えた制御係数を用いて行われ、こ
の補正後の制御係数がステップS6において前回までよ
り最適なものと判定されれば、ステップS7において最
適値KP′、KD′、KI′を置き換える。これにより、
同一ロット内で多数のテストピースを試験して行くうち
に、材料試験装置は、真に適切な最適値を徐々に学習し
て行くことができる。
【0037】一方、ステップS8において、同一ロット
内の他のテストピースについての試験を行わないと判定
されたときには、そのロットについての試験が終了した
か、もはや試験自体を継続しないということであるか
ら、ステップS10において、バックアップ値α、β、
γ、σを、その時点での制御係数および合計誤差面積の
最適値KP′、KD′、KI′、SI′で置き換えて、バッ
クアップメモリ9内に保存して、ルーチン終了する。
【0038】なお、上記実施の形態は、材料試験装置に
よりテストピースに対して引っ張り荷重または圧縮荷重
のいずれかが、例えばテストピースが破断または破壊さ
れるまで負荷される場合を想定して記述されているが、
本発明の実施の形態はこのような場合に限られず、例え
ば、同一ロット内の複数の各テストピースに対して、圧
縮荷重や引っ張り荷重が繰り返しまたは大きさを変えて
与えられる疲労試験装置に対しても適用が可能である。
【0039】また、上記実施の形態では、テストピース
TPの変位に基づいて誤差面積を演算したが、誤差面積
はテストピースTPに付与される負荷(上記実施の形態
ではロードセル27により検出される)に基づいて、上
記実施の形態における変位を負荷に置き換えた形で演算
するようにしてもよい。
【0040】また、上記実施の形態におけるPID制御
は、比例制御、積分制御、微分制御の総ての成分を含ん
でいるが、本発明におけるPID制御は、比例制御、積
分制御、微分制御、あるいはこれらの任意の組み合わせ
であればよく、必ずしも比例制御、積分制御、微分制御
の総てを含む必要はない。
【0041】また、上記実施の形態では、合計誤差面積
を用いて制御の応答性を評価しているが、本発明の制御
の応答性の評価方法は合計誤差面積を用いた方法に限ら
れず、制御の応答性が評価できるものであれば任意の方
法が使用可能である。
【0042】また、上記実施の形態では、請求項との関
係において、テストピースTPが供試体に、モータ3
1、変速機32、モータドライバ33がアクチュエータ
に、パルスエンコーダ35、カウンタ36、ロードセル
27が検出器に、それぞれ対応する。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも2回の試験
において使用された第1および第2の制御係数のうち、
目標値に対する検出値の応答性が良好である試験の制御
係数が最適値として記憶され、次回の制御はこの最適値
に基づいて行われるようにしたので、複数の供試体の試
験において最適な制御係数が試験の度に学習されること
になり、供試体の変位または負荷の目標値への応答性の
高い試験を行なうことができる。また、請求項2の発明
は、目標値と実測値との誤差面積を求めて応答性を判断
するようにしたので、簡単な構成で制御係数を学習でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の全体構成を示す構成図
である。
【図2】同じく一実施の形態の制御装置を示すブロック
構成図である。
【図3】同じく一実施の形態におけるテストピースの目
標変位yD、実際の変位yおよび変位誤差面積SPの関係
を示す特性図である。
【図4】同じく一実施の形態におけるテストピースの目
標変位速度vD、実際の変位速度vおよび変位速度誤差
面積SDの関係を示す特性図である。
【図5】同じく制御装置によるPID制御の処理手順を
示すフローチャートである。
【図6】テストピースの変位と目標変位との関係を示す
特性図である。
【符号の説明】
1 制御装置 1A 波形発生回路 2 PID制御器 3 加算器 4 変位誤差面積演算部 5 変位速度誤差面積演算部 6 加算器 7 比較部 8 記憶部 9 バックアップメモリ 10 制御係数設定部 20 入出力装置 27 ロードセル 31 モータ 32 変速機 33 モータドライバ 35 パルスエンコーダ 36 カウンタ TP テストピース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供試体に負荷を与えるアクチュエータと、 前記供試体の変位または荷重を検出する検出器と、 前記検出器で検出された検出値が目標値に近づくように
    PID制御を行なって前記アクチュエータを制御する制
    御装置とを有する試験装置において、 前記制御装置は、予め記憶されている最適値を第1の制
    御係数として用いた第1の試験と、前記第1の制御係数
    を変更した第2の制御係数を用いた第2の試験につい
    て、前記検出値の目標値への応答性を評価し、前記第2
    の試験の応答性が前記第1の試験の応答性より良好であ
    ると評価した場合には前記最適値を第2の制御係数に変
    更する一方で、それ以外の場合には前記最適値をそのま
    ま保存することを特徴とする試験装置。
  2. 【請求項2】請求項1の試験装置において、 前記応答性の評価は、前記検出値と目標値との誤差を所
    定時間にわたって積分した変位または負荷誤差面積と、
    前記検出値の変化率と目標値の変化率との誤差を所定時
    間にわたって積分した変位または負荷変化率誤差面積を
    加え合わせた合計誤差面積の大きさを、前記第1の試験
    と前記第2の試験とで比較して、合計誤差面積が小さい
    方が応答性がより良好であると評価することを特徴とす
    る試験装置。
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