JP4259961B2 - 制御対象モデルの物理特性算出式導出方法、制御対象モデルの物理特性算出方法 - Google Patents

制御対象モデルの物理特性算出式導出方法、制御対象モデルの物理特性算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御対象モデルの物理特性算出式導出方法、制御対象モデルの物理特性算出方法に関する。
制御対象にあった適切な操作を加えて制御対象を適切に制御するためには、制御対象の物理特性を同定することが必要となる。そこで、例えば、制御対象を2慣性モデルで表し、この物理特性を同定する方法が提案されている(特許文献1)。さらに、制御対象を多慣性(多質量)モデルで表し、この物理特性を同定する方法が提案されている(非特許文献1)。
特許文献1および非特許文献1は、実際の制御対象に周波数を変えて入力を与えるとともに、この入力に対する出力を検出する。この入力と出力とから算出される周波数特性より制御対象の物理モデルを同定するものである。
このうち、特許文献1に記載される方法は、予想される剛体モデルおよびN慣性モデルから、まず、剛体モデルかN慣性モデルかを判定する。剛体モデルの場合は、制御対象を剛体として表したモデルの周波数応答と実測された周波数応答との誤差が小さくなるように物理特性を繰り返しの収束計算により決定する。一方、N慣性モデルと判定された場合は、実測された周波数応答から複数の2慣性モデルを仮定し、この複数の2慣性モデルの周波数応答と実際の制御対象の周波数応答との差が最小となる2慣性モデルを選択し、これを求める2慣性モデルとするものである。
非特許文献1では、制御対象をN慣性(質量)モデルとしてモデル化したうえで、このモデルを物理特性(慣性や剛性)を含む運動方程式で表す。そして、実際の制御対象の周波数特性とモデル(運動方程式)の周波数特性とを比較して、両者の誤差ができる限り小さくなるまでモデル(運動方程式)を修正する。このように繰り返しの収束計算によって、実際の制御対象に適合したモデルや物理特性(慣性や剛性)を得ることができる。
特開2003−79174号公報 特性行列の実験的決定による系の同定(第1報、方法の提案と基礎的検討)、日本機械学会論文集(C編)、51巻464号、1985、p719
特許文献1は、2慣性モデルの物理特性を求めるのに適した方法である。一方、3慣性モデルの物理特性を求める場合は、2慣性モデルに対して複雑な3慣性モデルを仮定する必要がある。従って、3慣性モデルの物理特性を求めるには計算の手順が相当に複雑になってしまい、特許文献1は、現実的には3慣性モデルの物理特性を求めるのに適した方法ではない。そして、複数の振動モードを有するような制御対象を制御する場合に必要な最低次のモデルは3慣性モデルであり、特許文献1による方法では、この3慣性モデルの物理特性を求めることに適しないという問題がある。
非特許文献1は、多慣性モデルに対して適用することを目的に提案された方法であるが、現実に行うとなるとアルゴリズムが非常に難解であり、この同定方法は、相当の高度専門知識で相当の時間を掛けてもなお困難がある。従って、通常の設計現場での作業には適していないという問題がある。
本発明の目的は、通常の設計現場において制御対象モデルの物理特性を短時間で容易に同定することができる制御対象モデルの物理特性算出式導出方法、制御対象モデルの物理特性算出方法を提供することである。
請求項1に記載の制御対象モデルの物理特性算出式導出方法は、制御対象をモデリングした制御対象モデルを導出するモデル導出工程と、前記制御対象モデルの運動方程式を導出する運動方程式導出工程と、前記運動方程式に基づいて、前記制御対象モデルのうちの所定要素について入力と出力との関係を表す第1伝達関数を導出する第1伝達関数導出工程と、前記所定要素の周波数特性に基づいて、前記制御対象モデルのうちの前記所定要素について入力と出力との関係を表す第2伝達関数を導出する第2伝達関数導出工程と、前記第1伝達関数と前記第2伝達関数とが同値であるとして前記制御対象モデルの物理特性を算出する物理特性算出式を導出する物理特性算出式導出工程と、を備え、前記所定要素の周波数特性として反共振角周波数と、共振角周波数とを用いることを特徴とする。
このような各工程によって物理特性算出式を導出する場合、制御対象をモデル化して各要素の慣性や剛性等の変数を組み込めば、あとは決まったアルゴリズムによって物理特性算出式を導出することができる。そして、所定要素の物理特性(例えば慣性)と所定要素の周波数特性とを実測しておいて、物理特性算出式に代入するだけで、制御対象モデルの他の要素について物理特性を求めることができる。
従来は、このように運動方程式中の物理特性を簡便な計算で求める式がなかったために、高度で複雑な計算処理を必要としていた。しかしながら、本発明によって導出される物理特性算出式によれば、簡便な計算によって制御対象の物理特性を直接に求めることができるという画期的な効果を奏する。
ここで、制御対象モデルとしては、3慣性系モデルとすることが例示される。3慣性系モデルによれば、複数の振動モードを有するような複雑な制御対象であっても適切にモデル化して、制御対象の各要素(機構)の振動問題等も十分に解析することができる。特に、モータによって可動体を移動させるような走査機構のモデル解析に好適である。
請求項2に記載の制御対象モデルの物理特性算出方法は、請求項1に記載の制御対象モデルの物理特性算出式導出方法によって導出された前記物理特性算出式を記憶する物理特性算出式記憶工程と、制御対象モデルのうちの前記所定要素について周波数特性を実測する周波数特性実測工程と、前記制御対象モデルのうち前記所定要素について物理特性を実測する物理特性実測工程と、前記物理特性算出式に前記所定要素の周波数特性と前記所定要素の物理特性とを代入して前記制御対象モデルの物理特性を算出する物理特性算出工程と、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、所定要素の周波数特性と所定要素の物理特性(例えば慣性)を実測して、物理特性算出式に代入するだけで、制御対象モデルの物理特性を同定することができる。つまり、一回の計算によって物理特性を算出することができ、繰り返し計算などは必要ない。よって、特別に高度な知識も必要なく誰にでも簡単であり、また、短時間で制御対象モデルを同定することができる。
ここで、第1および第2伝達関数を導出する「所定要素」について、例えば、負荷を駆動する電動機(モータ)を含んで制御対象が構成されている場合には、電動機を所定要素として第1および第2伝達関数を導出することが例として挙げられる。電動機の周波数特性は実験により簡便に求めることができ、さらに、電動機のイナーシャも製品仕様から容易に知ることができるからである。
以下、本発明の実施の形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(制御対象の例示)
本発明の制御対象モデルの物理特性算出装置(物理特性算出方法)によって、各要素の物理特性を算出する対象になる制御対象を例示する。
図1に、制御対象を制御器によって駆動制御する電動制御装置の一例を示す。
この電動制御装置1は、モータ(電動機)11と、モータ11の動力によって駆動される駆動部(負荷)12と、モータ11の回転を制御する制御器18と、モータ11の回転量を検出するモータ回転角検出センサ191とを備えて構成されている。ここで、モータ11および駆動部12が制御対象にあたる。
駆動部12は、モータ11の回転運動を直線運動に変換して伝達する伝達機構13と、伝達機構13によって伝達された動力によって駆動される可動体14とを備えている。
伝達機構13は、モータ11の出力軸に接続された送りねじ15と、送りねじ15に螺合されて送りねじ15の回転によって進退するナット部材16とを備えている。ナット部材16に可動体14が取り付られている。また、特に図示しないが、送りねじ15とナット部材16との間や、ナット部材16と可動体14との間には、送りねじ15の偏心等で生じる振動を可動体14に伝えないための逃げ機構などが設けられている。送りねじ15は、ベース17の両端に立設された支持台171A、171Bによって回転可能に支承されている。
このような構成において、制御器18は、可動体14の移動を目標値に追従させるようにモータ11に指令電流を印加する。すると、モータ11の回転によって送りねじ15が回転され、送りねじ15との螺合によってナット部材16とともに可動体14が進退駆動される。モータ11の回転角はモータ回転角検出センサ191で検出されて、センサ信号として制御器18に出力される。制御器18は、目標値とセンサ信号とを対比して、その偏差に応じてモータ11への印加電流値を調整する。すると、可動体14の駆動が目標値に追従して制御される。
ここで、このような制御対象の制御を行うには、モータ11、送りねじ15、可動体14、さらには、逃げ機構(不図示)などの各要素の物理特性に基づいて、制御対象にあった適切な制御、例えば、モータ11への印加電流値や印加電流の周波数などを適宜設定することが必要である。
[制御対象モデルの物理特性算出装置]
次に、本発明の制御対象モデルの物理特性算出装置に係る一実施形態を説明する。
物理特性算出装置2は、図2に示されるように、物理特性算出式25を記憶したメモリ(記憶手段)21と、物理特性算出部(物理特性算出手段)22と、中央制御部(CPU)23と、を備えている。さらに、入力手段26と出力手段27とがバス24を介してCPU23に接続されている。
なお、物理特性算出式25については、図3のフローチャートを参照してその導出について説明する。物理特性算出装置2の動作については図5のフローチャートを参照して説明する。
(物理特性算出式の導出方法)
物理特性算出式の導出について図3のフローチャートを参照して説明する。
物理特性算出式の導出方法は、モデル導出工程ST11と、運動方程式導出工程ST12と、第1伝達関数導出工程ST13と、第2伝達関数導出工程ST14と、物理特性算出式導出工程ST15と、を備えている。
モデル導出工程ST11において、制御対象を適当な慣性と物理特性(物理パラメータ)を用いてモデル化する。図1で説明した例においては、制御対象となるモータ11および駆動部12の構成をモデル化する。例えば、図4に示されるように、モータ11および駆動部12を、第1慣性(慣性Jx)31と、第2慣性(慣性Jy)32と、第3慣性(慣性Jz)33と、を用いた3慣性モデルによってモデル化する。そして、第1慣性31と第2慣性32とが第1剛性(バネ定数Ky)34および第1粘性(粘性係数Dy)36で連結され、第2慣性32と第3慣性33とが第2剛性(バネ定数Kz)35および第2粘性(粘性係数Dz)37で連結されているとする。
ここで、例えば、第1慣性31はモータ11のイナーシャに対応しており、送りねじの慣性は第2慣性32に対応しており、可動体の慣性は第3慣性33に対応していると考えることができる。そして、第1剛性34および第1粘性36はモータ11の出力軸と送りねじ15の接続部分に対応しており、第2剛性35および第2粘性37は送りねじ15と可動体14との間の逃げ機構に対応していると考えることができる。
また、図4中、回転角θxはモータ11の回転角に対応しており、回転角θyは送りねじ15の回転角に対応しており、回転角θzは可動体14の移動量を回転角に読み換えた値に対応している。図4中、トルクTqはモータ11へ印加されるトルクに対応している。
ただし、このような対応は厳密ではなく、3慣性モデルでモデル化する場合の考え方の一例である。
運動方程式導出工程ST12において、モデルの動特性を表す運動方程式を導出する。
図4のモデルの運動方程式を状態方程式および出力方程式により表す。なお、説明を簡単にするために、式(3)以降では第1粘性36と第2粘性37の粘性係数Dy、Dzはともにゼロとする。
状態方程式は、次のように表される。
Figure 0004259961
出力方程式は、次のように表される。
Figure 0004259961
第1伝達関数導出工程ST13においては、運動方程式に基づいた第1慣性(所定要素)31の伝達関数(第1伝達関数)を導出する。
運動方程式(式1、式2)をラプラス変換(ラプラス演算子をsとする)して、第1慣性31について入力であるトルクTqと出力である回転角Θxとの伝達関数Gxtqを求めると、次の式が得られる。
Figure 0004259961
第2伝達関数導出工程ST14において、第1慣性(所定要素)31の周波数特性に基づいた第1慣性31の伝達関数(第2伝達関数)を導出する。
第1慣性31の周波数特性としては反共振角周波数(ω1z、ω2z)と共振角周波数(ω1p、ω2p)とを用いることができる。そして、第1慣性31の伝達関数の分子をゼロにするゼロ点を±jω1z、±jω2z、分母をゼロにする極を±jω1p、±jω2pとする。すると、第1慣性31の伝達関数(第2伝達関数)は次のように表される。
Figure 0004259961
物理特性算出式導出工程ST15において、第1慣性31についての第1伝達関数と第2伝達関数とが同値であるとして、物理特性算出式を導く。
すなわち、(式3)と(式4)とを同値とすると、次の関係が成立つ。
Figure 0004259961
すると、次の式が成立つ。
Figure 0004259961
ここで、b8、b6、b4、b2はそれぞれ、s8、s6、s4、s2の係数である。そして、係数b8、b6、b4、b2がゼロである条件から、物理特性Jy、Ky、Jz、Kzを求めることができる。すなわち、物理特性Jy、Ky、Jz、Kzは、第1慣性31(慣性Jx)および角周波数ω1z、ω2z、ω1p、ω2pを用いて次のように表される。
Figure 0004259961
(制御対象モデルの物理特性算出方法)
次に、制御対象モデルの物理特性を算出する方法について図5のフローチャートを参照して説明する。
制御対象モデルの物理特性算出方法は、物理特性算出式記憶工程ST21と、周波数特性実測工程ST22と、物理特性算出工程ST23と、を備えている。
物理特性算出式記憶工程ST21において、上記の物理特性算出式(式7)をメモリ21に記憶させる(図2参照)。
周波数特性実測工程ST22において、第1慣性(所定要素)31の周波数特性を実測する。第1慣性31の周波数特性を実測する構成の一例を図6に示す。
図6において、モータ11と、負荷(駆動部12)と、検出センサ19と、制御器18と、周波数解析部3と、物理特性算出装置2とが設けられている。
モータ11の出力軸が負荷(駆動部12)に接続されている。
検出センサ19としては、モータ回転角検出センサ191が設けられている。モータ回転角検出センサ191は、モータ11の出力軸に設けられ、モータ11の回転角を検出する。
制御器18は、モータ回転角検出センサ191からのセンサ信号に基づいて目標値に追従させる印加電流値をモータ11に印加する。
周波数解析部3は、モータ11に印加される電流値とモータ回転角検出センサ191からのセンサ信号とに基づいて第1慣性31の周波数特性を求める。
周波数解析部3において周波数特性を取得する工程について説明する。
周波数解析部3は、周波数が適宜変化する正弦波の電流指令を制御器18に出力する。すると、制御器18は、指令に応じて周波数が変化する正弦波の印加電流をモータ11に印加するが、この印加電流は周波数解析部3にも入力S1される。モータ11が制御器18からの印加電流によって回転駆動されると、モータ11の回転がモータ回転角検出センサ191で検出されて周波数解析部3に入力S2される。モータ11への印加電流値はモータ11のトルクTqに比例することから、周波数解析部3は、モータ11への印加電流とこの印加電流に対するモータ11の回転角θxとからトルクTqに対する回転角θxの周波数応答(θx/Tq)を求める。すると、例えば、図7に示される相関を得る。この周波数応答から、反共振周波数をω1z、ω2zとし、共振周波数をω1p、ω2pとして求められる。
物理特性算出工程ST23において、物理特性算出式によって制御対象の物理特性を算出する。まず、第1慣性31の周波数特性(ω1z、ω2z、ω1p、ω2p)および第1慣性の慣性Jxを入力手段26によって物理特性算出装置2に入力する。ここで、第1慣性の慣性Jxは、モータ11の慣性としてモータ11の設計仕様から知ることができる。あるいは、モータ11の慣性を実験して求めてもよい。
すると、物理特性算出部22は、メモリ21から物理特性算出式25を読み出す。さらに、物理特性算出部22は、入力された第1慣性31の周波数特性および慣性Jxの値を物理特性算出式25に代入する。これにより、制御対象の物理特性Jy、Ky、Jz、Kzが求められる。
このような構成を備える物理特性算出装置2によれば、次の効果を奏することができる。
(1)物理特性算出式(式7)によって、一度の計算処理によって制御対象の物理特性を求めることができる。よって、簡便かつ短時間で制御対象の物理特性を求めることができる。そして、高度な知識を必要とはしないので、通常の設計現場での作業に好適である。
(2)制御対象を3慣性系モデルでモデル化して、3慣性系モデルの物理特性を得ることができる。よって、複数の振動モードをもつ制御対象についてもモデル化して物理特性を求めることができる。例えば、複数の振動モードを有する走査機構などを制御するためのモデル解析に好適である。
(3)システム行列A(式1参照)の特性を得ることができるので、制御対象を最適に制御することができる。例えば、(式1)を用いて自動制御理論で示される最適レギュレータを制御装置内に構成すれば空間走査機構の振動モードを抑制することができる。
(4)周波数解析装置3で周波数解析を行う場合、モータ回転角検出センサ191は通常の駆動制御に用いるセンサであるので、周波数解析のために新たにセンサを設ける必要がないので簡便である。また、制御器18をモータ11へのトルク印加に用いるので、周波数の解析に新たな要素を付加する必要はない。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、制御対象を3慣性系モデルでモデル化したが、例えば、2慣性系モデルであってもよい。
上記実施形態においては、モータ11に対応する第1慣性31について第1伝達関数と第2伝達関数とを導出して、他の要素の物理特性を求めることとしたが、伝達関数を求める所定要素は特に限定されない。
上記実施形態で示した物理特性算出式(式7)は、一例であり、制御対象やモデルによって種々の形をとることはもちろんであって、本発明の要旨を逸脱しない限り物理パラメータの付加や削減は本発明に含まれる。
本発明は、3慣性系の直結モデルのみならず、回転直動変換機構を有し3つの慣性(質量)が有限な剛性にて結合された3慣性複合モデルにも適用できる。この場合、上記実施形態で説明した3慣性系モデルの物理特性を所定の変換式で変換すれば、3慣性複合モデルの物理特性を求めることができる。
本発明は、制御対象モデルの物理特性を算出することにより、最適な制御系設計に利用できる。本発明は、制御対象を3慣性モデルでモデル化して、この制御対象モデルの物理特性を算出するのに好適である。
物理特性を同定する制御対象の一例を示す図である。 本発明の制御対象モデルの物理特性算出装置に係る一実施形態を示す図である。 物理特性算出式の導出方法に係る一実施形態を示すフローチャートである。 3慣性系モデルによる制御対象のモデルを示す図である。 制御対象モデルの物理特性算出方法に係る一実施形態を示すフローチャートである。 制御対象の周波数特性を実測するための構成の一例である。 周波数特性の一例を示す図である。
符号の説明
1…電動制御装置、11…モータ、12…駆動部、13…伝達機構、14…可動体、15…物理特性算出式、16…ナット部材、17…ベース171A、171B…支持台、18…制御器、19…検出センサ、191…モータ回転角検出センサ、2…物理特性算出装置、21…メモリ、22…物理特性算出部、24…バス、25…物理特性算出式、26…入力手段、27…出力手段、3…周波数解析部、31…第1慣性、32…第2慣性、33…第3慣性、34…第1剛性、35…第2剛性、36…第1粘性、37…第2粘性、ST11…モデル導出工程、ST12…運動方程式導出工程、ST13…伝達関数導出工程、ST14…伝達関数導出工程、ST15…物理特性算出式導出工程、ST21…物理特性算出式記憶工程、ST22…周波数特性実測工程、ST23…物理特性算出工程

Claims (2)

  1. 制御対象をモデリングした制御対象モデルを導出するモデル導出工程と、
    前記制御対象モデルの運動方程式を導出する運動方程式導出工程と、
    前記運動方程式に基づいて、前記制御対象モデルのうちの所定要素について入力と出力との関係を表す第1伝達関数を導出する第1伝達関数導出工程と、
    前記所定要素の周波数特性に基づいて、前記制御対象モデルのうちの前記所定要素について入力と出力との関係を表す第2伝達関数を導出する第2伝達関数導出工程と、
    前記第1伝達関数と前記第2伝達関数とが同値であるとして前記制御対象モデルの物理特性を算出する物理特性算出式を導出する物理特性算出式導出工程と、
    を備え、
    前記所定要素の周波数特性として反共振角周波数と、共振角周波数とを用いる
    ことを特徴とした制御対象モデルの物理特性算出式導出方法。
  2. 請求項1に記載の制御対象モデルの物理特性算出式導出方法によって導出された前記物理特性算出式を記憶する物理特性算出式記憶工程と、
    制御対象モデルのうちの前記所定要素について周波数特性を実測する周波数特性実測工程と、
    前記制御対象モデルのうち前記所定要素について物理特性を実測する物理特性実測工程と、
    前記物理特性算出式に前記所定要素の周波数特性と前記所定要素の物理特性とを代入して前記制御対象モデルの物理特性を算出する物理特性算出工程と、を備えた
    ことを特徴とした制御対象モデルの物理特性算出方法。
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