JPH1116673A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH1116673A
JPH1116673A JP16574397A JP16574397A JPH1116673A JP H1116673 A JPH1116673 A JP H1116673A JP 16574397 A JP16574397 A JP 16574397A JP 16574397 A JP16574397 A JP 16574397A JP H1116673 A JPH1116673 A JP H1116673A
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JP
Japan
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food
radiant heat
frequency heating
heat sensor
electromagnetic wave
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JP16574397A
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English (en)
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Shigeki Fujii
茂喜 藤井
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波加熱時に、食品の解凍領域は、暖め領
域よりも高精度が要求される。暖め領域は±5℃程度の
精度で問題なくても、解凍領域ではこの程度の精度では
問題であり、過多煮え防止のためには最低限±1〜2℃
の精度が要求される。 【解決手段】 食品を加熱調理する調理室10と、マグ
ネトロン123で発生したマイクロ波を攪拌して調理室
内に載置した食品を静止した状態で加熱する高周波加熱
装置において、前記調理室10内の電界強度を検出する
電磁波吸収材と、前記食品が発する赤外線を検出する輻
射熱センサとを備え、前記電磁波吸収材による出力特性
と前記輻射熱センサによる出力特性とを基に前記食品を
加熱を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波により
食品を加熱する高周波加熱装置に関し、さらに詳しく
は、電界強度を検出する電磁波吸収材、及び、赤外線を
検出する輻射熱センサを備え、両方の情報に基づいて加
熱を制御する高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在市場にある家庭用電子レンジの大部
分は、食品の均一加熱を達成する手段としてターンテー
ブルを採用している。ターンテーブルを用いると、マイ
クロ波の伝播経路と調理室とのインピーダンスの整合を
行なうだけで、比較的簡単に均一な加熱を得ることがで
きる。そのため、多くの製造業者がこの方式を採用し、
現在では電子レンジといえばターンテーブル方式という
認識が広く普及している。
【0003】しかしながら、ほとんどの電子レンジは箱
型であり、このような電子レンジにターンテーブルを用
いる場合、実際に食品を置くことのできる場所はターン
テーブル上に限られてしまい、容積効率の点で不満が残
ものであった。
【0004】そこでターンテーブルを用いず、容積効率
の改善を図るものとしては、特開平8−138862号
公報に記載されているように、40度から50度の範囲
で曲げ起こした羽根部を有することにより、マイクロ波
の指向性を高め、所望の位置にマイクロ波を集中させ
る。あるいは、天井に傾斜を付けてマイクロ波を底面の
中心に集めることによって、底面の中心部分を低温にす
ることなく、加熱を均一とするマルチ給電型高周波加熱
装置がある。
【0005】また、特願平8−301455号に記載さ
れているものは、加熱室の底面に複数の搬送体を設け、
この搬送体を互いに独立して駆動することにより、食品
を加熱室内において回転移動、周回移動、ランダムな移
動を行わせることができ、しかも、加熱室底面全体にわ
たって搬送体を配置することを可能として、加熱室内の
隅々まで有効に活用し容積効率を高めるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−13886
2号公報および特願平8−301455号に記載されて
いる内容は、いずれもターンテーブルを廃止しても均一
加熱を可能とし、容積効率の改善を大幅に図れるもので
ある。
【0007】しかしながら、万一の加熱不足や過加熱と
いった不具合を打ち消すためには、この他に、食品の加
熱度合いをリアルタイムでセンシングできるものが必要
不可欠であり、これによって食品から放射される輻射熱
を検出して食品の温度を測定し、その温度情報に基づい
て加熱を制御するシステムが必要である。
【0008】さらに、ここではターンテーブルレスが条
件となるため、加熱室底面のどこに置かれても食品の温
度検出が可能な、センシングにおける配慮が必要とな
る。
【0009】また、食品の解凍領域は、暖め領域よりも
高精度が要求される。暖め領域は±5℃程度の精度で問
題なくても、解凍領域ではこの程度の精度では問題であ
り、過多煮え防止のためには最低限±1〜2℃の精度が
要求される。これを1個の輻射熱センサで単独に実現す
るには限界があり、これ以外のアシストが必要となる。
加えて現行のマイクロ波加熱方式では、どうしてもエッ
ジ部分が過多煮えになりやすいため、最悪、全解凍でき
なくてもこのような過多煮えにならないような制御が必
要である。
【0010】
【課題を解決するための手段】係る課題を解決するた
め、本発明は、食品を加熱調理する調理室10と、マイ
クロ波発生装置(マグネトロン)123と、該マイクロ
波発生装置123から該調理室10までマイクロ波を伝
播させる導波管122とを有し、ターンテーブルの存在
しない底面がフラットな高周波加熱装置において、調理
室10内に電界強度を検出する電磁波吸収材、及び、赤
外線を検出する輻射熱センサを備え、両方の情報を基に
食品を加熱制御する。
【0011】また、この高周波加熱装置において、食品
が投入された時点で、輻射熱センサの情報を基に、解凍
目的か暖め目的かの判断を行う。さらに、解凍目的にお
いては電磁波吸収材、及び、輻射熱センサ、暖め目的に
おいては輻射熱センサのみを用い、これらの情報を基に
食品の加熱制御を行う。
【0012】また、この輻射熱センサは、輻射熱を検出
する感熱素子53及び輻射熱を集光する集光レンズ5
1、また、周囲温度を測定するサーミスタを備え、この
1個の感熱素子53の集光レンズ51の角度を調節する
手段を有する。
【0013】集光レンズ51を図5に示すように、各々
の角度を変えて回転板52(切換手段)に嵌め込んでお
き、回転方式にて切り換える。
【0014】図5の輻射熱センサにおいて、集光レンズ
51は、全て同一の指向性強度を持つものを用いる。ま
た、図6に示すように、回転板62(切換手段)を金属
球61による嵌め込み固定方式とし、この金属球61
を、装置のGND部分と電気的に導通性を持たせる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高周波加熱装置の
実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0016】<基本構成>図1は、本発明の前提となる
マルチ給電型高周波加熱装置の組立斜視図である。調理
室10は、傾斜付きの天井11と、側壁12,13と、
背面壁14と、底面15とから形成されている。この側
壁12,13の給電用開口部の外側には円錐形ドーム1
6、17が取り付けられている。底面15は段差の付い
たプレートであり、ガラス製のトレイ等を置けるように
なっている。
【0017】前記円錐形ドーム16,17の内部にはそ
れぞれ撹拝羽根であるスタラーファン18、19が設置
され、各々のスタラーファン18,19は独立したモー
タで回転する。前記円錐形ドーム16、17に導波管1
22から延長された給電箱120,121が固定され、
導波管122はマグネトロン123からのマイクロ波を
給電箱120,121に分岐させる働きを持つ。図示し
てはいないが、調理室10は、外郭を有しその前面開口
部には開閉自在の扉が取り付けられる。また、調理室1
0の全体構造はマイクロ波の漏洩を防ぐ意味で溶接し密
閉されている。
【0018】<実施の形態1>本発明の実施の形態1で
は、図1のマルチ給電型高周波加熱装置において、食品
の解凍領域の精度を向上させるため、調理室10内の電
界強度を検出する電磁波吸収材と、調理室10内の赤外
線を検出する輻射熱センサとを配設する。そして、電磁
波吸収材と輻射熱センサとの両方の情報を基に食品を加
熱制御する。電磁波吸収材は、例えば炭化シリコンSi
C等で特性がとれ、これを搭載することにより解凍専用
機として持ちいることが可能となる。
【0019】図2は、電磁波吸収材の出力−時間特性の
実験結果を示す。調理室10内に、冷凍された100g
の負荷(その特性を曲線aで示す)、冷凍された300
gの負荷(その特性を曲線bで示す)、冷凍された50
0gの負荷(その特性を曲線cで示す)を、それぞれ置
いて高周波加熱を行ったものである。なお、図2の横軸
は経過時間tを示し、縦軸は電磁波吸収材の出力電圧V
を示している。
【0020】図2から明らかなように、小型の負荷(食
品)aから大型の負荷(食品)bまで、何らかの解凍ポ
イント、即ち変曲点の存在が確認できる。具体的には、
100gの負荷の場合は変曲点a’、300g負荷の場
合は変曲点b’、500g負荷の場合には変曲点c’が
それぞれ生じている。
【0021】ここで電磁波吸収材を用いた解凍検出の動
作原理について説明する。まず、マグネトロンから加熱
室に供給されるマイクロ波エネルギーをP1、そのとき
の周波数をf、冷凍食品の比誘電率をεr、冷凍食品の
誘電体率をtanδとすると、冷凍食品に吸収されるエ
ネルギーP0は次式で表される。 P0=K1×P1×f×εr×tanδ (式1) ただし、K1は定数である。
【0022】また、加熱室の電界強度Pは、マグネトロ
ンからのマイクロ波エネルギーをP1から冷凍食品に吸
収されるエネルギーP0を差し引いた残りのエネルギー
に比例し、次式で表される。 P=K2×(P1−P0) (式2) ただし、K2は定数である。
【0023】いま、マイクロ波エネルギーP1、及びそ
の周波数fを一定にして冷凍食品を解凍したものを図3
に示す。図3において、P1はマイクロ波エネルギー、
P0は冷凍食品に吸収されるエネルギー、Pは電磁波吸
集材によって検出される加熱室の電界強度である。な
お、図3の縦軸Eは単位体積当たりのエネルギー、横軸
Tは食品の表面温度を表す。
【0024】図3に示すように、温度0℃付近で冷凍食
品に吸収されるエネルギーP0が急激に増大し、これに
伴い加熱室の電界強度Pが急激に減少する。
【0025】この理由は、冷凍食品が0℃付近、即ち解
凍点を超えると、これまで吸収されにくかったマイクロ
波がより多く吸収されるためである。したがって、エネ
ルギーP0または電界強度Pの変曲点を検出できれば、
冷凍食品の解凍終了時点を検出することができる。
【0026】<実施の形態2>本発明の高周波加熱装置
の実施の形態2では、まず、食品が投入された時点で、
輻射熱センサの情報を基に解凍目的か暖め目的かの判断
を行い、解凍目的においては電磁波吸収材、及び、輻射
熱センサ、暖め目的においては輻射熱センサのみを用
い、これらの情報を基に食品の加熱制御を行う。これを
実際の使用例で示すと、解凍モードと暖めモードの2モ
ードに使い分けて加熱制御を行うものとする。なお、食
品が投入された時点で、輻射熱センサは、食品の温度が
0℃より低い場合には、解凍モードであると判断し、食
品の温度が0℃より高い場合には、暖めモードであると
判断する。
【0027】さらに詳しく説明すると、解凍モードの場
合には、図2における電磁波吸収材の変曲点a’、
b’、c’の確認、あるいは輻射熱センサの情報、若し
くは、電磁波吸収材と輻射熱センサの両者の情報によっ
て、食品の表面温度0℃が確認された時点で加熱を停止
するように制御する。
【0028】これにより最悪、食品を全解凍できなくて
も食品の過多煮えは防止できる。電磁波吸収材出力の変
曲点の確認は、随時マイクロコンピュータにて経過時間
に対する出力上昇カーブの勾配(変化率)を検出してお
き、1,2秒前の傾き勾配より数%分数値が下がってい
れば変曲点とみなすこととする。
【0029】一方、暖めモードの場合には、電磁波吸収
材による情報は利用せずに、輻射熱センサのみの情報を
基に、ユーザ設定温度に到達するまで加熱制御を行うも
のとする。
【0030】食品温度Tsに対する幅射熱センサの出力
Vsを図7に示す。図7に示すように食品温度Tsの上
昇に対して、幅射熱センサの出力Vsは指数間数的に上
昇する特性となる。また、輻射熱センサ自身の温度によ
っても、出力Vsは7A、7Bのように、縦軸方向に平
行にシフトする。具体的には、輻射熱センサ自身の温度
が低いほど7A側(出力Vsが大きくなる方向への平行
移動)、高いほど7B側(出力Vsが小さくなる方向へ
の平行移動)の方向にシフトする。
【0031】この特性に対し、解凍領域(0℃付近で加
熱を停止する場合)、暖め領域(0℃より高い所定の温
度なで加熱する場合)ともに同等の精度で開発を行うと
不具合を生じる。なぜなら、暖め領域は±5℃程度の精
度で問題なくても、解確領域ではこの程度の精度では、
温度が上昇し過ぎて過多煮えとなる問題が生じる。
【0032】即ち、過多煮え防止のためには最低限±1
〜2℃の精度が要求されるが、ここでは、電磁波吸収材
出力の変曲点を検出することにより、−20℃〜+10
℃の低温域においても仕上がり温度の精度向上を図るこ
とができる。
【0033】<実施の形態4>次に、本発明の高周波加
熱装置の実施の形態4について説明する。図1の高周波
加熱装置において、加熱室底面15のどこに置かれても
食品の温度検出を可能とするものである。
【0034】輻射熱センサの検出領域を図4(c)のよ
うに、複数のスポット面積Scの組み合わせにより、調
理室底面15の面積全体を漏れなく覆うようにする。な
お、図4(a)に示すような、調理室底面15の中心部
分のみを覆うようなスポット面積Saでは、食品が底面
15の角の方に置かれた場合には、食品の表面温度を十
分検知できない。
【0035】また、図4(b)のように、調理室底面1
5全体を覆う程の指向性強度の弱い輻射熱センサのスポ
ット面積Sbの場合には、食品温度の検知漏れは防げる
が、食品以外の大部分の面積も同時に検知することにな
り、食品の温度を的確に検知するには誤差を多く含む恐
れがある。
【0036】したがって、食品の検知漏れを防ぎ、なお
かつ、精度を上げるためには図4(c)に示すような検
出スポット面積Scとするのが理想的である。なお、図
4(c)では、底面15の4角の部分を4個所のスポッ
ト面積Scで検出し、さらに、底面15の中央部分を1
箇所のスポット面積Scで検出する。
【0037】そこで、以下、1個の輻射熱センサを用い
て、集光レンズの角度を調整して、図4(c)に示した
5箇所のスポット面積Scを検出する構成について説明
する。
【0038】図5において、調理室10の天井54のコ
ーナー部に、輻射熱センサの感熱素子53を配設する。
さらに、ダイヤル切り換え回転式で円盤状の回転板52
(切換手段)を取付け、回転板52には調理室底面15
の赤外線(輻射熱)を集光する集光レンズ51を6個嵌
め込んでいる。この6個の集光レンズは、それぞれが集
光する加熱室底面の領域が異なるように、その取付け角
度が調節されている。
【0039】図5に示すように、感熱素子53の集光レ
ンズ51を回転板52を回転して6個の集光レンズ51
を、それぞれ切り換えるようにする。具体的な制御とし
ては、食品の存在を確認する手段、例えば複数個の測距
センサ等(図示せず)を用いて、食品の位置情報を検出
して、その位置情報に基づき感熱素子53の回転板52
を、駆動モータ等(図示せず)により適切な位置を検出
する集光レンズ51に自動で切り換えるように制御す
る。
【0040】これにより輻射熱センサに用いる感熱素子
53自体は1個で済み、状況に応じて図4(c)に示し
たように、加熱室底面15のスポット面積Scの位置を
切り換えることができる。このような構成により、指向
性強度の弱い集光レンズを用いて広範囲を検知する{図
4(b)の場合}より、高精度な検知を行うことができ
る。また、順次集光レンズを切り換えて各領域の検知を
行うことにより、加熱室の底面全体の輻射熱を検知でき
るため、加熱室底面15のどこに食品が置かれても検知
漏れがない。
【0041】<実施の形態5>次に、本発明の高周波加
熱装置の実施の形態5について説明する。実施の形態4
において回転板52に取り付けられる全ての集光レンズ
51として、同一の指向性強度を持つものを用いる。
【0042】これによって、各々のスポット面積率が同
等、即ち集光レンズ51が切り替わることで、感熱素子
53の感度が変わるといった不具合を防ぐことができ
る。また、すべての集光レンズ51を同一の指向性強度
にすることにより、量産性の向上がはかれる。
【0043】<実施の形態6>次に、本発明の高周波加
熱装置の実施の形態6について説明する。実施の形態4
に示したように、集光レンズ51を切り換えてスポット
面積位置を切り換える回転板52に関するものである。
【0044】図6に示すように、集光レンズ51を備え
る回転板62の外周縁側に、金属球61を嵌め込むよう
にする。さらに、この金属球61を、高周波加熱装置の
GND部分と電気的に導通性を持たせる。また、金属球
61はバネ63により回転板62に接触するように付勢
されているが、ソレノイドを用いてバネ62を動かせ
ば、回転板62に対して金属球61とを着脱自在にする
ことができる。
【0045】これにより、輻射熱の検出誤差の要因とな
るマイクロ波ノイズの影響を軽減し、輻射熱センサの能
力を運転時にも100%維持することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高周波加
熱装置は構成するため、請求項1によれば、食品の解凍
領域の精度を向上させるため、調理室内に電界強度を検
出する電磁波吸収材、及び、赤外線を検出する輻射熱セ
ンサを備え、前記電磁波吸収材による出力特性の情報
と、前記輻射熟センサによる出力特性の情報の、両方の
情報を基に食品を加熱制御する。これにより、低温域に
おいても仕上がり温度の精度向上が図れ、解凍専用機と
して用いることも可能となる。
【0047】また、請求項2によれば、食品投入時に輻
射熱センサの情報を基に、解凍調理か否かの判断を行う
ことで、システムの自動化が図れる。
【0048】さらに、請求項3によれば、解凍調理か否
かの判定後、解凍調理においては電磁波吸収材の出力か
ら変曲点を検出して解凍を停止するため、解凍領域にお
いても仕上がり温度の精度向上を実現でさ、容量の大き
い負荷等、均一解凍が困難な条件でも最低限、過多煮え
は防止できる。
【0049】また、請求項4によれば、1個の感熱素子
において、前記複数の集光レンズを切り換えて異なる領
域毎に輻射熱を検知する集ため、食品がどこに置かれて
も、一つの感熱素子により高精度で温度検出可能とな
る。
【0050】また、請求項5によれば、前記複数の集光
レンズを切り替える切換手段を備えるため、状況に応じ
て検出領域を切り換えることができ、指向性の弱い集光
レンズを用いて広範囲を検知するより高精度となる。
【0051】また、請求項6によれば、全ての集光レン
ズを同一の指向性強度を持つものを用いることにより、
各々のスポット面積率が同等、即ち集光レンズが切り換
わることで輻射熱センサの感度が変わるといった不具合
を防ぐことができ、また、すべての集光レンズが同一の
指向性強度ということで、量産性向上が図れる。
【0052】さらに、請求項7によれば、前記切換手段
をGND部分と電気的に接続することにより、検出誤差
要因となるマイクロ波ノイズの影響を軽減し、センサ能
力を運転時にも100%維持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となるマルチ給電型高周波加熱装
置を示す組立斜視図である。
【図2】本発明に用いる電磁波吸収材の出力−時間特性
の実験結果を示す特性図である。
【図3】本発明の加熱室内の電界強度と冷凍食品に吸収
されるエネルギーの関係を示す特性図である。
【図4】本発明の加熱室底面の検出スポット面積を示す
(a)通常の集光レンズを1つ用いた場合、(b)指向
性の弱い集光レンズを1つ用いた場合(c)通常の集光
レンズを複数用いた場合の説明図である。
【図5】本発明の輻射熱センサの集光レンズの回転板を
示す要部斜視図である。
【図6】本発明の回転板を金属球によるロック式とした
構造を示す要部斜視図である。
【図7】本発明の食品温度に対する輻射熱センサの出力
を示す特性図である。
【符号の説明】
10 調理室 11 天井 12,13 側壁 14 背面壁 15 底面 16,17 円錐形ドーム 18,19 スタラーファン 120,121 給電箱 122 導波管 123 マグネトロン 51 集光レンズ 52 回転板 53 感熱素子 54 調理室 61 金属球 62 回転板 63 バネ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を加熱調理する調理室と、マイクロ
    波発生装置で発生したマイクロ波を攪拌して調理室内に
    載置した食品を静止した状態で加熱する高周波加熱装置
    において、 前記調理室内の電界強度を検出する電磁波吸収材と、前
    記食品が発する輻射熱を検出する輻射熱センサとを備
    え、前記電磁波吸収材による出力特性と前記輻射熱セン
    サによる出力特性とを基に前記食品の加熱を制御するこ
    とを特徴とする高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高周波加熱装置におい
    て、前記食品が前記調理室に投入された時点で、前記輻
    射熱センサの情報を基に、解凍調理か否かの判断を行う
    ことを特徴とする高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の高周波加熱装置におい
    て、前記解凍調理では前記電磁波吸収材出力の変曲点の
    検出により解凍を停止することを特徴とする高周波加熱
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の高周波加熱装置におい
    て、前記輻射熱センサは、それぞれ異なる領域の食品の
    輻射熱を集光する複数の集光レンズと、前記集光レンズ
    によって集光された輻射熱を検出する感熱素子とを備
    え、前記複数の集光レンズを切り換えて異なる領域毎に
    輻射熱を検知することを特徴とする高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の高周波加熱装置におい
    て、前記複数の集光レンズを切り替える切換手段を備え
    ることを特徴とする高周波加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の高周波加熱装置におい
    て、前記複数の集光レンズを全て同一の指向性強度を持
    つもの用いることを特徴とする高周波加熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の高周波加熱装置におい
    て、前記切換手段をGND部分と電気的に接続すること
    を特徴とする高周波加熱装置。
JP16574397A 1997-06-23 1997-06-23 高周波加熱装置 Pending JPH1116673A (ja)

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