JP2004211918A - 加熱調理器 - Google Patents

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良明 山内
Hideyuki Kimura
秀行 木村
Mitsuru Honma
満 本間
Satoru Sannomaru
悟 山王丸
Sei Ozawa
聖 小沢
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Abstract

【課題】加熱調理器の食品戴置台に戴置された食品の初期温度や加熱中の温度、位置および形状をより正確に検知し、最適加熱調理を可能にする。
【解決手段】食品2を収納する加熱室3と、食品2を載置するターンテーブルレスの食品戴置台4と、食品2を加熱するマイクロ波を発生するマグネトロン5と、該マグネトロン5が固定されマイクロ波を加熱室3に導く導波管6と、マイクロ波を撹拌する回転アンテナ7と、該回転アンテナ7を駆動するアンテナ駆動手段9で構成した食品加熱手段を備えた加熱調理器において、食品2の温度情報を検出する第一の検温手段21と食品戴置台4の温度情報を検出する第二の検温手段23を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱調理器に係るものであり、例えば電子レンジや電子オーブンレンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、食品の温度を直接測定する赤外線センサが加熱調理器に採用されるようになってきた。赤外線センサによって加熱中の食品温度情報を検出し、その情報を基に食品の最適加熱調理を行うものである。以下その加熱制御に関する従来技術について説明する。
【0003】
加熱室内に搭載された被加熱体となる食品の検温システムを備えた加熱調理器において、食品検温方法として特開平6−229557号公報に開示されているような熱画像検出手段と食品温度抽出手段を備え、調理室内の熱画像を検出して食品の形状を抽出し、抽出した食品の表面温度を測定して食品加熱制御を行っていた。
【0004】
また、特開平7−91668号公報に開示されているように、被加熱時に初期温度検出手段が食品の初期温度状態を測定し、その情報から加熱制御量あるいは、加熱時間を制御していた。
【0005】
さらに、特開2001−65871号公報に開示されたようにキャビティ内の食品有無を加熱前後の温度情報より判断し、運転していた。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−229557号公報
【特許文献2】
特開平7−91668号公報
【特許文献3】
特開2001−65871号公報。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、食品の加熱調理後、引き続き新たな食品を加熱調理する場合など、前加熱調理によって食品あるいは、その食品が載置された容器の熱が直接あるいは間接的にテーブルへ熱伝導するため、食品を載置するテーブル表面に温度上昇および温度分布が生じている。
【0008】
このような場合、前記従来技術、特開平6−229557号公報、特開平7−91668号公報および特開2001−65871号公報では、初期の熱画像検出時あるいは、食品の温度検出時に食品とテーブルの区別が出来ず、誤認識を引き起こす。
【0009】
また、食品の加熱調理中の状態と食品が投入された初期状態との比較による食品の位置、形状情報を検出するためには、前記テーブルの温度分布と食品とが確実に分離できる程度の食品加熱時間が必要となる。
【0010】
加熱調理器の高出力化により食品の温め時間が数秒で終了するような場合、食品の加熱調理開始時点でテーブル部と食品部を区別認識する必要がある。
【0011】
本発明は、前記課題のうち少なくとも一つを解決することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
食品を収納する加熱室と、食品を載置するターンテーブルレスの食品戴置台と、食品を加熱するマイクロ波を発生するマグネトロンと、該マグネトロンが固定されマイクロ波を加熱室に導く導波管と、マイクロ波を撹拌する回転アンテナと、該回転アンテナを駆動するアンテナ駆動手段などで構成した食品加熱手段を備えた加熱調理器において、食品の温度情報を検出する第一の検温手段と食品戴置台の温度情報を検出する第二の検温手段を備えたものである。
【0013】
また、食品を収納する加熱室と、食品を載置する回転テーブルと、食品を加熱するマイクロ波を発生するマグネトロンと、該マグネトロンから発生したマイクロ波を加熱室に導く導波管などで構成した食品加熱手段を備えた加熱調理器において、食品の温度情報を検出する第一の検温手段と回転テーブルの温度情報を検出する第二の検温手段を備えたものである。
【0014】
食品の温度情報を検出する第一の検温手段に非接触式温度センサを用い、該第一の検温手段は加熱室内の食品戴置台のほぼ中央部に視野方向を固定するか、あるいは加熱室内の食品戴置台上をスキャンするセンサ姿勢制御手段を備え、食品戴置台の温度情報を検出する第二の検温手段は、食品戴置台に少なくとも一つ備えたものである。
【0015】
また、第二の検温手段の検温場所が、食品戴置台の外周部としてもよい。
【0016】
さらに、第一の検温手段と第二の検温手段の温度情報を比較する加熱制御回路を備え、その情報を基に食品戴置台上の食品の有無、あるいは食品の位置、大きさ、形状の少なくともいずれか一つを検出する機能を備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例である食品検温システムと、これを用いた加熱調理器について、食品を戴置するテーブルがターンテーブルレス(従来の回転するテーブルに対し、テーブルは回転せず、加熱室内に固定したもの)式電子レンジを例にとって実施の形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明による食品検温システムを用いた電子レンジ1の主要構造および、検出信号とその信号を用いた制御の流れを示したものである。食品検温システムの具体的な検温手段となるセンサの構成、設置構造、配置などに関しては、図2以降を用いて説明する。
【0019】
本発明の実施例に示した電子レンジ1の内部構造は、調理する食品2を収納する加熱室3と、この加熱室3の側面部(図中、右側)に設けた機械室12に分けられる。
【0020】
加熱室3は、左右と奥の側面、天井面および、底面が薄板状の鋼材で一体に組み立てられた加熱室筐体10となっており、前面は加熱室3内に食品2を出し入れするため開閉自在となっているドア(図示せず)が設けられている。
【0021】
機械室12は、加熱室3の側部にあり、その内部は加熱室筐体10の薄鋼板により熱的、あるいはマイクロ波を遮断するように分離されている。この機械室12内には食品2の加熱に必要なマイクロ波を発生させるマグネトロン5と、該マグネトロン5からのマイクロ波の出力を制御する加熱制御回路25と、各電子部品や回路部品(図示せず)を冷却するための空冷ファン(図示せず)、加熱過程の食品2の温度情報を検知する第一の検温手段21および、該第一の検温手段21の姿勢を制御するセンサ姿勢制御手段22等が備えられている。
【0022】
本発明であるターンテーブルレスの電子レンジ1では加熱室3内をより広く使用できるように四角の平板形状の食品2を載置するターンテーブルレスの食品載置台4(以下、テーブルと呼ぶ。)が加熱室筐体10の底面に該テーブル4の外周側面部をシール部材11によりシールされ、弾性的に支持されている。
【0023】
また、該テーブル4の下方にはマイクロ波を撹拌し、加熱室3に放射させる回転アンテナ7が収納できるよう加熱室筐体10底部が凹状の空間となる第一の段差31を設けた構造としている。
【0024】
また、該第一の段差31のほぼ中央には、貫通穴3aが設けている。これにより加熱室筐体10部の下に備えたマイクロ波を発生するマグネトロン5が固定されている導波管6が該貫通穴3aにより第一の段差31とつながっている。
【0025】
さらに、導波管6の下部外側に備えたアンテナ駆動手段9により回転軸8を介して回転アンテナ7は回転駆動する構造となっている。
【0026】
本実施例では、食品2の温度あるいは、位置、形状を認識してより精度の高い適温加熱調理を行うことのできる食品検温システムを提案するものであり、テーブル4の一部に温度センサとなる第二の検温手段23を備えた。これにより常にテーブル4の温度を検温し、この温度情報と第一の検温手段21による温度情報とを比較することでテーブル4と食品2の区別を行うものである。
【0027】
図中には、第一の検温手段21、第二の検温手段23によるテーブル4および加熱室3内の温度情報から加熱制御回路25への信号の流れを点線の矢印で示している。第一の検温手段21に、例えば赤外線センサを用い、センサ姿勢制御手段22によりテーブル4上の検温範囲をスキャンすることでほぼテーブル4全面を検温し、第二の検温手段23となる接触式の温度センサをテーブル4の一部に備えることでテーブル4の検温を行う。接触式の温度センサとしては、例えば熱電対などを用いるとよい。
【0028】
これらの温度情報を加熱制御回路25に送り、温度情報の比較により食品2の位置、大きさ、形状、温度を検知し、テーブル4と食品2を区別する。そしてこれらの情報により食品2の最適加熱制御として、食品2の概略の大きさや、温度情報に基づいたマグネトロン5の出力制御を行う。
【0029】
また、回転アンテナ7の位置によるテーブル4上でのマイクロ波強度分布をあらかじめデータベース化していると、テーブル4上での食品2の位置情報が検知されているため、前記回転アンテナ7の回転(位置)制御による食品2の集中加熱が可能となる。
【0030】
さらに、食品2の位置情報により第一の検温手段21を直接食品2方向に向けて検温することで、実時間で検温でき、検温の応答性向上や検温精度の向上が図れる。
【0031】
さらに、食品2の重量を検出する重量センサ(図示せず)との組み合わせを用いてもよい。この場合は、食品2の重量情報よりマグネトロン5の出力制御を行い、第一の検温手段21により食品2の温度情報を監視することで食品2の加熱制御の性能向上が図れる。
【0032】
また、本発明では、第一の検温手段21と第二の検温手段23を備え、第二の検温手段23により検温したテーブル4の所定位置を第一の検温手段21により検温することで、各検温手段21、23の故障診断が可能となる。
【0033】
本実施例による電子レンジ1での食品2の加熱制御の流れに関しては、図8を用いて後で詳細に説明する。
【0034】
図2は、第一の検温手段21の設置位置を加熱室3の中央上面あるいは、加熱室3の奥上面部に備えた本発明による食品検温システムを用いた電子レンジ1である。図1と同様に主要構造および、検出信号とその制御の流れを示したものである。
【0035】
第一の検温手段21を加熱室3の中央上面あるいは、加熱室3の奥上面部に備えたことによりテーブル4上の全面をスキャンすることができる。また、高さを有する食品2の場合においても検温の死角を少なくすることができ、食品2の検温精度の向上を図ることができる。
【0036】
また、図1と同様にテーブル4の一部に第二の検温手段23を備えた。これにより常にテーブル4の温度を検温しこの温度情報と第一の検温手段21による温度情報とを比較することでテーブル4と食品2の区別を行うものである。
【0037】
図中には、第一の検温手段21、第二の検温手段23によるテーブル4および加熱室3内の温度情報から加熱制御回路25への信号の流れを点線の矢印で示している。
【0038】
第一の検温手段21に、例えば赤外線センサを用い、センサ姿勢制御手段22によりテーブル4上の検温範囲をスキャンすることでほぼテーブル4全面を検温し、第二の検温手段23となる接触式の温度センサをテーブル4の一部に備えることでテーブル4の検温を行う。
【0039】
これらの温度情報を加熱制御回路25に送り、温度情報の比較により食品2の位置、大きさ、形状、温度を検知し、テーブル4と食品2を区別する。そしてこれらの情報により食品2の最適加熱制御として、食品2の概略の大きさや、温度情報に基づいたマグネトロン5の出力制御を行う。
【0040】
また、テーブル4上での食品2の位置情報が検知されているため、前記アンテナ7の回転(位置)制御による食品2の集中加熱が可能となる。
【0041】
さらに、食品2の位置情報により第一の検温手段21を直接食品2方向に向けて検温することで、実時間で検温でき、検温の応答性向上や検温精度の向上が図れる。
【0042】
図3は、本発明によるテーブル4の温度を検出する第二の検温手段23の設置構造を示したものである。図3(a)は第二の検出手段23を備えた加熱室筐体10の底部を加熱室3内の上面からの見た周辺上面図であり、図3(b)は図3(a)に示した第二の検温手段23のA−A断面図を示した。
【0043】
食品2を載置するテーブル4とマイクロ波を加熱室3の第一の段差31内で撹拌する回転アンテナ7は破線で示している。
【0044】
図に示していないマグネトロン5より発生したマイクロ波は、図中矢印で示すように導波管6内を伝播し、第一の段差31の回転アンテナ7により撹拌されテーブル4を透過して加熱室3内に放射される。
【0045】
ここで、ほぼ円板形状の回転アンテナ7の位置と干渉を避け、テーブル4の温度を検温するために、第二の検温手段23の設置位置をテーブル4の四隅となる端部に設ける構造とした。言うまでもなく、回転アンテナ7位置との干渉がなければ、テーブル4の各辺外側やテーブル中央付近などに設けてもよい。電子レンジ1の加熱室3が左右に広い場合は、テーブル4の左右側に配置してもよい。
【0046】
さらにマイクロ波の影響を受けず安定な検温を行うため、第二の検温手段23の設置は加熱室筐体10底部に該第二の検温手段23が収納できる第二の段差32部を設け、第二の検温手段23とテーブル4が非接触状態となるように第二の段差32部に取り付けた。
【0047】
ここで、本実施例に用いた第二の検温手段23には非接触式の温度センサ、例えば赤外線センサなどを用いている。この第二の段差32により図に示すようにマイクロ波が伝播する回転アンテナ7の収納空間となる第一の段差31部との間に加熱室筐体10の壁ができるため、マイクロ波による第二の検温手段23への影響をなくすることができる。
【0048】
該第二の検温手段23は加熱室筐体10部に固定され、常にテーブル4の裏面よりテーブル4の固定された位置の温度を検温することができる。また、テーブル4の裏面を検温することで食品2の載置位置への影響はない。
【0049】
また、電子レンジ1の組み立てを考慮すると、加熱室筐体10に第二の検温手段23を設置すると係る配線(図示せず)などが加熱室筐体10に一体で構成できる。
【0050】
図4は、第二の検温手段23の設置に関する本発明の他の実施例である。図4(a)は接触式の第二の検温手段23を直接テーブル4面に設置した本発明の加熱室筐体10の設置構造断面図(図3(a)に示した第二の検温手段23のA−A断面図)を示したものである。第二の検温手段23をテーブル4面に直接設置することでテーブル4面から第二の検温手段23の検出部(図示せず)へ直接熱が伝わるため、熱損失がなく検温精度を向上することができる。
【0051】
しかし、第二の検温手段23の信号線(図示せず)は、加熱室筐体10の外部に配線しなければならず、電子レンジ1の組み立てを考慮するとテーブル4を加熱室筐体10に取り付ける場合、配線処置が困難となる。
【0052】
そこで、第二の検温手段23を直接テーブル4に設置し、かつ配線を加熱室筐体10部から引き出すことができる構造を図4(b)に示した。加熱室筐体10底部に設けた第二の検温手段23の設置スペースとなる第二の段差32部に弾性部材41を介して第二の検温手段23を備え、さらに第二の検温手段23とテーブル4面間には、高熱伝導部材42として例えば、シリコンゴムなどを取り付けた。
【0053】
前記弾性部材41により第二の検温手段23には常にテーブル4方向への押力が作用する。そして、高熱伝導部材42によりテーブル4の温度情報は損失なく第二の検温手段23部に伝達される構造である。
【0054】
また、該弾性部材41を導電部材で構成し、第二の検温手段23の信号線と兼用することで配線処理が容易となる。電子レンジ1としての組み立てにおいてテーブル4は単部品として取り扱えることが可能となる。
【0055】
また、図示していないが出力信号を無線で外部に送信できる機能を有した第二の検温手段23を用い、該第二の検温手段23を直接テーブル4に貼り付けたり、テーブル4内に埋め込む構造とし、機械室12に備えた加熱制御回路25に第二の検温手段23の出力信号の受信機能を持たせる構成とすると、第二の検温手段23とテーブル4間の熱損失がないため検温精度が向上し、さらに第二の検温手段23と加熱制御回路25間の配線が不要となり組み立てが容易となる。
【0056】
図5は、第二の検温手段23を加熱室3の上部に設置し、テーブル4上の固定された所定の場所を非接触で検温する食品検温システムを備えた電子レンジ1の他の実施例を示したものである。
【0057】
食品2の温度を検温する第一の検温手段21として温度検出用の赤外線センサと該第一の検温手段21の姿勢を制御するセンサ姿勢制御手段22を加熱室3の右上部に備えた。言うまでもなく、該第一の検温手段21は、加熱室3内に載置された食品2を上方より、スキャンして検温するため、右上部に限ることなく、左上部あるいは、図2で示したように中央上部に備えてもよい。
【0058】
第二の検温手段23として常にテーブル4の検温を行う温度センサを加熱室3の上部に備えた。該第二の検温手段23の姿勢(検温方向あるいは、検温部)は固定されていて、食品2が載置されることがないテーブル4の隅部が最もよい。実施例では、第二の検温手段23には非接触式の赤外線センサを用い、検温部をテーブル4端部とした。実際のテーブル4の検温ではテーブル4に載置された食品2との干渉を考慮して、テーブル4上の検温範囲(面積)をできる限り小さくする必要がある。
【0059】
そこで、第二の検温手段23である赤外線センサの検温範囲を十分小さくするため、第二の検温手段23に備えた光学部品(レンズなど)(図示せず)などにより絞り調整するとよい。利用する赤外線センサは、つまり、第一の検温手段21では視野をある程度広くとるが、第二の検温手段23となる赤外線センサではできる限り狭くする。
【0060】
これにより、第一の検温手段21と第二の検温手段23による加熱室3内の温度情報よりテーブル4と加熱する食品2を区別することができ、精度の高い食品2の検温が可能となる。
【0061】
図6は、図5に示した食品検温システムを備えた電子レンジ1において第二の検温手段23の検温範囲を小さくするための検温範囲調整手段24を備えた実施例である。第二の検温手段23に例えば、赤外線センサなどの非接触式温度センサを用い、赤外線の放出部に凹凸などのレンズ(図示せず)による検温範囲調整手段24を設けた。これにより、テーブル4の検温部の面積を小さくし、テーブル4に載置された食品2との干渉を防ぐことができる。
【0062】
図5、図6ともに図中点線の矢印で示すように第一の検温手段21および、第二の検温手段23による温度情報を加熱制御回路25で比較処理することで食品4の位置や大きさ、形状を検知し、これらの情報を基に図1、図2と同様に第一の検温手段21のセンサ姿勢制御手段21や、マグネトロン5の出力制御、回転アンテナ7による集中加熱制御を行う。
【0063】
以上、図1から図6ではターンテーブルレス対応の電子レンジ1における本発明の食品検温システムについて説明したが、食品2を載置するテーブル4が回転するターンテーブル用の電子レンジ1においても同様に本発明による食品検温システムを用いることができる。
【0064】
図7は、本発明による食品検温システムを用いた食品2を戴置するテーブルが回転する回転テーブル51を備えたターンテーブル式の電子レンジ1の主要構造および、検出信号とその信号を用いた制御の流れを示したものである。加熱室3には円板上の回転テーブル51が備えられており、該回転テーブル51は加熱室筐体10下部外側に備えたテーブル回転駆動手段54からテーブル回転軸53を介して加熱室3内に備えた回転テーブル支持部材52により支持されている。
【0065】
機械室12には食品加熱手段としてマイクロ波を発生させるマグネトロン5が備えられ、該マグネトロン5から発生するマイクロ波は、導波管6を伝播して加熱室3内に照射し、食品2の加熱調理を行う。
【0066】
加熱調理時には、テーブル回転駆動手段54により回転テーブル51が回転することで回転テーブル51上の食品2にはマイクロ波がほぼ均一に照射できるようになっている。
【0067】
本実施例では、第一の検温手段21として加熱室3内の回転テーブル51上を検温する赤外線センサと、該第一の検温手段21の姿勢を制御するセンサ姿勢制御手段22を機械室12上部に備え、さらに第二の検温手段23として食品2を載置する回転テーブル51の温度を検温する温度センサを回転テーブル51に備えた。
【0068】
実施例で回転テーブル51の外側に複数の第二の検温手段23を備えているが、少なくとも一つの第二の検温手段23でよく、また設置位置は回転テーブル51中央部でもよい。
【0069】
また、図5および図6に示すように第二の検温手段23を加熱室筐体10部に設けてもよい。これらの第一の検温手段21による食品2を含む回転テーブル51上の温度情報と、第二の検温手段23による回転テーブル51の温度情報を基に加熱制御回路25にて比較処理することで食品2の位置、大きさ、形状なども情報を検知することが可能となる。
【0070】
また、確実に回転テーブル51と食品2の区別ができるため、食品2の検温精度を向上することができる。これらの情報を基に第一の検温手段21となる赤外線センサのセンサ姿勢制御手段22を制御することで常に食品2の検温が可能となり、検温の応答性や精度が向上する。
【0071】
また、食品2の概略の大きさや、温度情報に基づいたマグネトロン5の出力制御や、加熱室3内のマイクロ波強度分布をあらかじめデータベース化していると回転テーブル51上の食品2の位置情報を基に、回転テーブル51の回転制御により食品2の集中加熱が可能となる。これにより、食品2の加熱時間が短縮でき、マイクロ波の集中加熱による省エネ化が図れる。
【0072】
図8は、本発明による第一の検温手段21と第二の検温手段23による食品加熱制御の流れを示したものである。以下、食品加熱制御の流れの一実施例について説明する。
【0073】
ユーザが加熱調理する食品2を加熱室3内のテーブル4上に載置し、ドアを閉めて電子レンジ1の食品温め開始ボタンを押すことで、ステップ701の電子レンジ1による食品2の加熱制御が開始する。食品2の加熱開始と同時にステップ702の第二の検温手段23である温度センサによるテーブル4の温度検出を行う。
【0074】
また、ステップ703の第一の検温手段21となる赤外線センサによる加熱室3内のスキャン検温を行う。第一の検温手段21と第二の検温手段23による各検温手段21、23の温度情報を比較することによりステップ704にてテーブル4と加熱室3内に載置された食品2を区別し、食品2の位置、形状、大きさを検知する。
【0075】
本実施例では、第二の検出手段23は少なくとも一つ備えた構成であり、実際のテーブル4の温度検出方法としては、備えた第二の検温手段23による平均値を求めてもよい。また、備えた第二の検温手段23の最大出力値あるいは、最小出力値を用いてもよい。
【0076】
次に、検知された食品2の位置情報に基づき、ステップ705にて第一の検温手段21の検温方向を、備えたセンサ姿勢制御手段22により食品2の方向に向け、食品2の検温を行う。
【0077】
ステップ706にてステップ704で検知した食品2の大きさ情報によりマグネトロン5によるマイクロ波の出力量や出力時間制御を行う。また、同時にステップ707にてステップ704で検知したテーブル4上の食品2の載置位置情報により、回転アンテナ7の回転制御を行う。
【0078】
これは、回転アンテナ7の位置によるテーブル4上でのマイクロ波の強度分布をあらかじめデータベース化することで、食品2位置にあわせた回転アンテナ7の位置制御により食品2の集中加熱を行うことである。具体的には、回転アンテナ7の回転する速さの強弱(可変)と一時停止等の制御である。
【0079】
これらの加熱制御中、ステップ708にて第一の検温手段21により食品2の検温を行い、食品2が最適加熱温度に達すると、ステップ709にて食品2の温めを終了する。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、請求項1から請求項5のように構成したので、第一の検温手段と第二の検温手段によるテーブルおよび、載置された食品を含むテーブル面上の温度情報により、それぞれの情報を比較処理することで食品の位置、大きさ、形状を検知することが可能となる。
【0081】
また、得られた食品位置情報を基に第一の検温手段となる赤外線センサを加熱室庫内のテーブル上の食品位置に向けることで食品以外の場所を検温せず、直接食品を実時間で検温ができ、食品検温の応答性や検温精度が著しく向上する。
【0082】
さらに、マグネトロンからのマイクロ波を庫内の攪拌照射する回転アンテナの回転(位置)制御により食品位置に集中させることで、効率のよい食品加熱ができ加熱調理時間の短縮化、省エネ化が図れる。
【0083】
これらの機能向上により、より使い勝手のよい高品位な加熱調理器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である食品検温システムとその構造を示したターンテーブルレス対応電子レンジの構成図である。
【図2】本発明の一実施例である食品検温システムとその構造を示したターンテーブルレス対応電子レンジの構成図である。
【図3】(a)は本発明による第二の検温手段の設置位置を示す周辺上面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図4】(a)は本発明による第二の検温手段の設置構造を示す設置構造断面図、(b)はその詳細断面図である。
【図5】本発明の一実施例である食品検温システムとその構造を示したターンテーブルレス対応電子レンジの構成図である。
【図6】本発明の一実施例である食品検温システムとその構造を示したターンテーブルレス対応電子レンジの構成図である。
【図7】本発明の一実施例である食品検温システムとその構造を示した回転テーブル式電子レンジの構成図である。
【図8】本発明による食品加熱調理制御の流れ図である。
【符号の説明】
2…食品
3…加熱室
4…食品載置台(テーブル)
5…マグネトロン
6…導波管
7…回転アンテナ
9…アンテナ駆動手段
21…第一の検温手段(赤外線センサ)
22…センサ姿勢制御手段
23…第二の検温手段
25…加熱制御回路
51…回転テーブル

Claims (5)

  1. 食品(2)を収納する加熱室(3)と、食品(2)を載置するターンテーブルレスの食品戴置台(4)と、食品(2)を加熱するマイクロ波を発生するマグネトロン(5)と、該マグネトロン(5)が固定されマイクロ波を加熱室(3)に導く導波管(6)と、マイクロ波を撹拌する回転アンテナ(7)と、該回転アンテナ(7)を駆動するアンテナ駆動手段(9)で構成した食品加熱手段を備えた加熱調理器において、食品(2)の温度情報を検出する第一の検温手段(21)と食品戴置台(4)の温度情報を検出する第二の検温手段(23)を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 食品(2)を収納する加熱室(3)と、食品(2)を載置する回転テーブル(51)と、食品(2)を加熱するマイクロ波を発生するマグネトロン(5)と、該マグネトロン(5)から発生したマイクロ波を加熱室(3)に導く導波管(6)で構成した食品加熱手段を備えた加熱調理器において、食品(2)の温度情報を検出する第一の検温手段(21)と回転テーブル(51)の温度情報を検出する第二の検温手段(23)を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  3. 食品(2)の温度情報を検出する第一の検温手段(21)に非接触式の温度センサを用い、該第一の検温手段(21)は加熱室(3)内の食品戴置台(4)のほぼ中央部に視野方向を固定するか、あるいは加熱室(3)内の食品戴置台(4)上をスキャンするセンサ姿勢制御手段(22)を備え、食品戴置台(4)の温度情報を検出する第二の検温手段(23)は、食品戴置台(4)に少なくとも一つ備えたことを特徴とする請求項1ないし、請求項2記載の加熱調理器。
  4. 第二の検温手段(23)の検温場所が、食品戴置台(4)の外周部であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 第一の検温手段(21)と第二の検温手段(23)の温度情報を比較する加熱制御回路(25)を備え、その情報を基に食品戴置台(4)上の食品(2)の有無、あるいは食品(2)の位置、大きさ、形状の少なくともいずれか一つを検出する機能を備えた請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の加熱調理器。
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JP2010140696A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Panasonic Corp マイクロ波処理装置

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