JP2004353925A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記目的を達成するために、本発明にかかる加熱調理器は1、加熱室5と、加熱手段7、8、9と、赤外線センサ装置14と、制御手段15とを有し、赤外線センサ装置14は、赤外線センサ16と、赤外線センサ16の赤外線検出信号を制御手段15に送信するための電気回路を形成する電子部品27、28等を備えた基板17と、赤外線をとり入れるための開口18が設けられた基板17を覆うケース19とから構成され、ケース19に設けられた開口18からケース19内部に熱気が侵入することを防止する密閉構造を有することを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は加熱調理器、特に赤外線センサの温度検知精度を向上し得る加熱調理器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の加熱調理器は赤外線センサを備え、赤外線センサで加熱室内の食品の温度を検出して調理の進行度を推測する等、その検出温度によって加熱調理器の動作を制御するものであるが、調理器の加熱室内の温度が上昇して、調理器内の空気の熱が赤外線検出素子や熱電対に伝わる場合があり、赤外線センサが食品の温度を正確に検出できない場合があった。このような問題を解決する技術として赤外線センサユニットに空気を供給して冷却するものがあった。(例えば特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2001−355852号公報 (第5頁、図11等)
【0004】
図10に従来の加熱調理器の構造図を示す。同図に示すように、従来の加熱調理器100には、加熱室101内にマイクロ波を供給するマグネトロン102と、赤外線センサ及びセンサケースを有する赤外線センサユニット103と、前記マグネトロン102に空気を供給して冷却する冷却ファン104と、前記赤外線センサユニット103に空気を供給して冷却するセンサ用ファン105を備えている。そして、センサ用ファン105から送られる空気はセンサ用通気路106を通って、赤外線センサユニット103に送られ、これにより赤外線センサユニット103を冷却するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の加熱調理器では、赤外線センサ用の冷却ファン105を設置したり、通気路106を調理器に設けるなど部品点数の大幅な増加が必要とされ、コストが大幅に上がってしまう。また、構造も複雑になり、製造工程における作業効率が下がるという問題があった。
【0006】
本発明は前記課題に鑑みなされたものであり、簡易な構造で、コストを抑えながら、赤外線センサの検出精度を向上することが出来る加熱調理器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明にかかる加熱調理器は、調理物を収納する加熱室と、前記加熱室内に収納された調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物から放射される赤外線を検出する赤外線センサ装置と、前記赤外線センサ装置の検出温度に基づいて加熱手段の加熱出力を制御する制御手段とを有し、前記赤外線センサ装置は、赤外線センサと、前記赤外線センサの赤外線検出信号を制御手段に送信するための電気回路を形成する電子部品を備えた基板と、赤外線をとり入れるための開口が設けられた前記基板を覆うケースとから構成され、前記ケースに設けられた開口から前記ケース内部に熱気が侵入することを防止する密閉構造を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を例に挙げて本発明を詳しく説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の一実施形態における加熱調理器の概要斜視図である。同図(a)に示すように本実施形態における加熱調理器1は、本体2の前面右側に使用者が調理メニューの選択や調理物の仕上り温度などの調理情報を入力するための入力部3と、開閉自在に本体2に取付けられた扉4を有している。そして図1(b)に示すように、扉4を開放すると本体内部に調理物を収納可能な加熱室5を有している。
【0009】
図2は図1でのA−A直線における加熱調理器1の断面図である。同図に示すように本実施形態における加熱調理器1は調理物を収納する加熱室5と、前記加熱室5内に収納された調理物6を加熱する加熱手段として、マイクロ波によって加熱するための高周波を発振するマグネトロン7、ヒータによる加熱を可能とする加熱室5の底面に設けられた底面フラットヒータ8、加熱室5の上面に設けられた上面フラットヒータ9を有している。加熱室5はマグネトロン7からの高周波を加熱室に照射する給電口10、11を備えており、マグネトロン7は給電口10、11に高周波を導く導波管12に取付けられている。また調理物6はターンテーブル13上に載置されており、ターンテーブル13は、加熱室5の底面から上方に向かって突出するモータ軸に支持され、モータ34が回転することによりターンテーブル13が回転する。赤外線センサ装置14は調理物6から放射される赤外線を検出するもので、加熱室5の一側壁、本実施形態では左側上部側壁に設けられている。
【0010】
また、図1、2に図示はないものの、本実施形態における加熱調理器1は、図1に示す入力部3の裏面にマイコンなどからなる制御手段15が備えられている。この制御手段15は、入力部3から使用者が調理メニューや調理条件を入力した入力情報や前述の赤外線センサ装置14からの調理物6の温度情報を受け取り、赤外線センサ装置14の検出温度に基づいて加熱手段であるマグネトロン7やフラットヒータ8、9の加熱出力を制御しながら良好に調理を行いうるよう加熱調理器1の動作を制御するものである。
【0011】
図3に本実施形態における赤外線センサ装置14の断面図を示す。同図に示すように、本実施形態における赤外線センサ装置14は、赤外線センサ16と、赤外線センサ16の赤外線検出信号を制御手段15に送信するための電気回路を形成する増幅器27やセンサ制御手段28等の赤外線センサ16の制御部品を含む電子部品を備えた基板17と、調理物6からの赤外線をとり入れるための開口18が設けられた基板17を覆うケース19とから構成されていて、基板17には赤外線センサ16が取付けられている。本実施形態では赤外線センサ16はサーモパイル20、レンズ21から構成されている。また、ケース19は断熱性の樹脂などから形成された上ケース22と下ケース23からなり、下ケース23には基板17を支持する支持脚24を有していて、基板17を支持脚24で支持しながら上下ケース22、23により上下から挟み込むように基板17を覆っている。さらに基板17には信号線25の一端が接続されており、信号線25はケース19に設けられた信号線挿通孔26からケース19の外部に出されて、他端が制御手段15に接続されている。このような構成により赤外線センサ16の赤外線検出信号を制御手段15に送信可能となっている。
【0012】
図4に本実施形態における赤外線センサ装置14のブロック図を示す。同図(a)に示すように、サーモパイル20、レンズ21からなる赤外線センサ16は、基板17上に取付けられている。赤外線センサ16は調理物6の赤外線検出信号を電圧として出力する。基板17上には赤外線センサ16から出力された電圧を増幅する電子部品の一つである増幅器27などにより電気回路が形成されており、赤外線センサ16から出力される調理物6の温度情報を赤外線検出信号としてアナログ信号で信号線25により制御手段15に送信する。このような構成では赤外線センサ装置14の構成が簡易になり赤外線センサ装置14のコストが抑えられる。
【0013】
図4(b)に示す赤外線センサ装置では、基板17上に、アナログ信号である増幅器27からの電圧信号をデジタル信号に変換するセンサ制御手段28が備えられており、制御手段15に調理物6の温度情報を信号線25によってデジタル信号で送信するものである。このような構成では信号線25によって制御手段15に送信する信号があらかじめデジタル信号に変換されているので、信号線25が加熱等により温度が上昇してしまった場合、電圧信号であるアナログ信号のまま送信する構成であると、熱による信号線の抵抗値の変化により電圧値が変わってしまい、正確な温度情報の送信が困難となってしまうが、デジタル信号であれば信号線が多少の熱の影響を受けても情報の送受信が正確に行える。このため赤外線センサ装置14と制御手段15の距離が離れているとき等は有用である。また、あらかじめデジタル信号に変換されているので制御手段15でアナログ信号をデジタル信号に変換し、それから温度情報として処理するより、情報を受信してそのまま処理に入れるため、制御手段15の負荷が軽減できる。図3には図4(b)に示した構成に当たるセンサ装置の断面図を示しているが、本実施形態における赤外線センサ装置14としてはどちらのタイプのものを使用してもよい。
【0014】
本実施形態における赤外線センサ装置14は、ケース19に設けられた開口18からケース19内部に熱気が侵入することを防止する密閉構造を有している。本実施形態における赤外線センサ装置14では、図3に示すように上ケース22が開口18端部からケース内側に向かって傾斜するテーパ部を有する開口形成部29を有しており、開口形成部29の端部と、赤外線センサ16との間にパッキン30を挟んで密閉した構造となっている。
【0015】
赤外線センサ装置14は、断熱性の樹脂等より構成されたケース19により基板17が覆われているので、調理の進行に伴って加熱調理器1内の温度が上昇し、それにより生じる調理器1内の空気の熱がケース19を通じて赤外線を検出するサーモパイル20等に伝導し、正確な調理物6の温度の検出を妨げることは考え難い。そこで、正確な食品の温度の検出を妨げる原因を究明したところ、断熱性を有するケース19内部に調理などで生じた蒸気や温度の高い空気などの熱気が進入した場合、ケース19が断熱性に優れるため、逆にケース19内部に熱がこもってしまい、このケース19内部にこもった熱による影響で正確な調理物6の温度の検出を妨げられていたことを突き止めた。
【0016】
図5に本実施形態における赤外線センサ装置14による温度特性と、密閉構造を有さない赤外線センサ装置による温度特性の比較グラフを示す。図5(a)におけるグラフは調理1回目における赤外線センサ装置での検出温度の温度特性を示している。同グラフにおいて符号aが付された曲線が本実施形態における赤外線センサ装置14の検出温度特性、符号b付された曲線が密閉構造を有さない従来の赤外線センサ装置の検出温度特性である。図5(a)に示すように、本実施形態における赤外線センサ装置14は、実際の調理物の温度を略正確に検知できていたが、密閉構造を有さない赤外線センサ装置では実際の調理物の温度より高い温度として温度を検出している。このように実際の調理物の温度より高い温度として温度を検出していると、制御手段15は加熱手段による加熱がまだ十分に行われていないにもかかわらず、調理が完了したものと判断し、調理物の仕上り温度が低くなってしまう。これに対し本実施形態における加熱調理器1では略正確な温度が検出できるので、確実に調理を行うことが出来る。
【0017】
また、このような傾向は2回目の調理(連続調理)となると、ますます悪化する傾向にある。図5(b)におけるグラフは調理2回目(連続調理)における赤外線センサ装置での検出温度の温度特性を示している。同グラフにおいて符号cが付された曲線が本実施形態における赤外線センサ装置14の検出温度特性、符号d付された曲線が密閉構造を有さない従来の赤外線センサ装置の検出温度特性である。なお、試料として用いた調理物は1度目の調理時とほぼ同じ形状、大きさ、質量で調理開始初期温度もほぼ同じものを用いている。図5(b)に示すように、本実施形態における赤外線センサ装置14は、調理2回目(連続調理)であっても実際の調理物の温度を略正確に検知できている。しかし、密閉構造を有さない赤外線センサ装置では、調理開始直後から急激に温度が上昇して行き、わずかな時間で調理完了温度まで達してしまっている。このため従来の赤外線センサ装置を使用した加熱調理器では加熱がまだ十分に行われていないにもかかわらず調理が終了してしまい、調理物はほとんど調理できていない状態であった。これに対し本実施形態における加熱調理器1では略正確な温度が検出できるので、調理2回目(連続調理)であっても確実に調理を行うことが出来た。このように本実施形態における加熱調理器1では、赤外線センサの検出精度を向上することが出来る。また、開口形成部29と赤外線センサ16の間にパッキン30を挟むという簡易な構造で、コストを抑えながら、その検出精度を大きく改善できる。
【0018】
なお、本実施形態において、開口形成部29が有するテーパ部の傾斜角度は赤外線センサ16の視野角として調整されていることが良好である。このように構成することで、別部材により赤外線センサ16の視野角を調整する必要がなく、コストが抑えられると共に、製造効率が向上する。また、本実施形態において、開口形成部29はケース19と一体に形成されていることが良好である。本実施形態では、上ケース22の一部を開口18からケース内側に向かって傾斜するテーパ部を形成して開口形成部29を設けている。このように、ケース19と開口形成部29が一体に形成した構成であれば、ケース19と開口形成部29との接合面の気密も確実に保たれ、ケース内部の密閉性が向上し、より赤外線センサによる温度検出精度が向上できる。
【0019】
さらに、本実施形態において、信号線挿通孔26はケース19の開口18が設けられた面と反対の面に設けられているのがよい。赤外線センサ装置14は制御手段15に検出信号を送信する必要性から必ず信号線25をケース19の外部に出す必要があるが、信号線25を外部に出すためにはケース19に孔を設けなければならず、ここから加熱調理器1内の熱気がケース19内部に侵入する危険がある。これを防止するためには信号線25と信号線挿通孔26との隙間をさらに密閉する構成であってもよいが、そのためにさらにパッキン等の部材を使用すると、その分コストがアップし、また製造効率が悪化する。しかし、ケース19の開口18が設けられた面と反対の面に赤外線センサ16の検出信号を制御手段に送信するための信号線25をケース19外部に引き出すことを可能とする信号線挿通孔26を設けることで、ケース19の開口を設けた面が加熱室5からの熱気が侵入することを防止する壁の役割を果たし、ケース19内部に熱気が侵入し難くできる。
【0020】
以上のように、本実施形態における加熱調理器1によれば、赤外線センサ16を収納するケース19内部の密閉性を向上させることで、調理の進行に伴って加熱調理器1内の温度が上昇し、それにより生じる調理器1内の空気の熱に対し、赤外線センサ16が影響を受けることなく、温度検出精度を向上させることが出来る。また、赤外線センサを冷却するための冷却ファン、風路等を必要としないため大幅なコスト削減、構造の簡略化を図ることが出来る。
【0021】
以下、実施の形態1と赤外線センサ装置の構造が異なる他の実施形態について説明する。なお、実施の形態1と同じ構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
【0022】
実施の形態2.
図6は本発明の他の一実施形態における赤外線センサ装置14の断面図である。
同図に示す赤外線センサ装置14は、開口18からケース19内側に向かって傾斜するテーパ部31と鉛直部32とから構成される開口形成部29を有しており、開口形成部29の鉛直部32の下端部と、基板17との間にパッキン30を挟んで密閉した構造となっている。また、開口形成部29の鉛直部32と赤外線センサ16の外周とを面で接触させて密閉している。
【0023】
このような構成により、パッキン30を開口形成部29と基板13で挟み込み、開口形成部29の鉛直部32と赤外線センサ16の外周とを面で接触させているので、2重の密閉構造により密閉性が向上し、赤外線検出精度を向上することが可能である。
【0024】
また、パッキン30は、赤外線センサ16の外周に予め設置しておき、基板17を上ケース22と下ケース23で挟み込むことで前述の密閉構造をとることが可能なため、製造効率も向上させることができる。
【0025】
実施の形態3.
図7は本発明のさらに他の一実施形態における赤外線センサ装置14の断面図である。同図(a)に示す赤外線センサ装置14は、実施の形態1と同様に、開口18からケース19内側に向かって傾斜するテーパ部を備える開口形成部29を有しており、開口形成部29の端部と赤外線センサ16との間にパッキン30を挟んで密閉した構造を有するものであるが、本実施形態では、パッキン30が予め、サーモパイル20の上端外周に両面テープや接着剤等で固定されている。そして上ケース22、下ケース23により挟み込んで、開口形成部29の下端部先端で押し当てた構造にしているため、パッキン30の固定がより確実に行え、ケース19内部の密閉性が向上し、赤外線検出精度を向上することが可能である。
【0026】
また、パッキン30は、赤外線センサ16のサーモパイル20の上端外周に予め設置しておき、基板17を上ケース22と下ケース23で挟み込むことで前述の密閉構造をとることが可能なため、製造効率も向上させることができる。
【0027】
なお、パッキン30の固定を赤外線センサ16側でなく、上ケース22の開口形成部29側に固定する構成であっても良い。図7(b)はパッキン30が予め、開口形成部29の下端外周に両面テープや接着剤等で固定されている。そして上ケース22、下ケース23により挟み込んで、赤外線センサ16の上端部先端に押し当てた構造にしているため、パッキン30の固定がより確実に行え、ケース19内部の密閉性が向上し、赤外線検出精度を向上することが可能である。
【0028】
また、このような構造であっても、パッキン30は、上ケース22の開口形成部29の下端外周に予め設置しておき、基板17を上ケース22と下ケース23で挟み込むことで前述の密閉構造をとることが可能なため、製造効率も向上させることができる。
【0029】
実施の形態4.
図8は本発明のさらに他の一実施形態における赤外線センサ装置14の断面図である。同図に示す赤外線センサ装置14は、開口18からケース19内側に向かって傾斜するテーパ部31と鉛直部32とから構成される開口形成部29を有しており、開口形成部29の鉛直部32と赤外線センサ16の外周とを面で接触させて密閉している。また、開口形成部29の鉛直部32の下端部は基板17と圧接している。
【0030】
このような構成により、開口形成部29の鉛直部32と赤外線センサ16の外周とを面で接触させ、さらに開口形成部29の鉛直部32の下端部と基板17を接触させているので、パッキンを用いなくとも密閉性が向上し、赤外線検出精度を向上することが可能である。
【0031】
このような密閉構造により、本実施形態ではパッキンを必要としない。このためコストを削減することが出来る上、基板17を上ケース22と下ケース23で挟み込むことで前述の密閉構造をとることが可能なため、製造効率も向上させることができる。
【0032】
なお、本実施形態では、開口形成部29の鉛直部32と赤外線センサ16の外周とを面で接触させる構成、及び、開口形成部29の鉛直部32の下端部を基板17と接触させる構成の両者により密閉構造をとったが、このどちらか一方のみを採用したものであっても良い。
【0033】
また、開口形成部29の鉛直部32と赤外線センサ16の外周とを面で接触させる構成では鉛直部32と赤外線センサ16の外周との接触面を、開口形成部29の鉛直部32の下端部を基板17と接触させる構成では鉛直部の32の下端部と基板17を、両面テープや接着剤等で固定しておくと、密閉性がさらに向上することが出来る。
【0034】
実施の形態5.
図9は本発明のさらに他の一実施形態における赤外線センサ装置14の断面図である。同図に示す赤外線センサ装置14は、開口18からケース19内側に向かって傾斜するテーパ部31と鉛直部32とから構成される開口形成部29を有しており、開口形成部29の鉛直部32と赤外線センサ16の外周とを面で接触させて密閉している。また、開口形成部29の鉛直部32の下端部には爪33が設けら、基板17側にはこの爪と嵌合する嵌合穴を設けている。そしてこのように爪33を基板の嵌合穴と嵌合させて固定している。
【0035】
このような構成により、開口形成部29の鉛直部32と赤外線センサ16の外周とを面で接触させ、さらに開口形成部29の鉛直部32の下端部を爪33により基板17に固定しているので、開口形成部29の鉛直部32の下端部の基板への固定がより確実に行え、パッキンを用いなくとも密閉性が向上し、赤外線検出精度を向上することが可能である。
【0036】
このような密閉構造により、本実施形態ではパッキンを必要としない。このためコストを削減することが出来る上、基板17を上ケース22と下ケース23で挟み込むことで前述の密閉構造をとることが可能なため、製造効率も向上させることができる。
【0037】
なお、本実施形態においても、開口形成部29の鉛直部32と赤外線センサ16の外周とを面で接触させる構成、及び、開口形成部29の鉛直部32の下端部を基板17に固定する構成の両者により密閉構造をとったが、このどちらか一方のみを採用したものであっても良い。
【0038】
以上説明した、本発明の加熱調理器は、前述の実施の形態1〜5に記載した形態のみに限られるものではない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による加熱調理器では、簡易な構造で、コストを抑えながら、赤外線センサの検出精度を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における加熱調理器の概要斜視図である。
【図2】図1でのA−A直線における加熱調理器の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態における赤外線センサ装置の断面図である。
【図4】本発明の一実施形態における赤外線センサ装置のブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態における赤外線センサ装置による温度特性と、密閉構造を有さない赤外線センサ装置による温度特性の比較グラフである。
【図6】本発明の他の実施形態における赤外線センサ装置の断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態における赤外線センサ装置の断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態における赤外線センサ装置の断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態における赤外線センサ装置の断面図である。
【図10】従来の加熱調理器の構造図である。
【符号の説明】
5 加熱室、6 調理物、7 マグネトロン(加熱手段)、8、9 フラットヒータ(加熱手段)、14 赤外線センサ装置、15 制御手段、16 赤外線センサ、17 基板、18 開口、19 ケース、30 パッキン。
Claims (6)
- 調理物を収納する加熱室と、前記加熱室内に収納された調理物を加熱する加熱手段と、前記調理物から放射される赤外線を検出する赤外線センサ装置と、前記赤外線センサ装置の検出温度に基づいて加熱手段の加熱出力を制御する制御手段とを有し、
前記赤外線センサ装置は、赤外線センサと、前記赤外線センサの赤外線検出信号を制御手段に送信するための電気回路を形成する電子部品を備えた基板と、赤外線をとり入れるための開口が設けられた前記基板を覆うケースとから構成され、
前記ケースに設けられた開口から前記ケース内部に熱気が侵入することを防止する密閉構造を有することを特徴とする加熱調理器。 - 前記開口は、前記開口からケース内側に向かって傾斜するテーパ部を備える開口形成部を有しており、前記密閉構造が前記開口形成部の端部と、前記赤外線センサとの間にパッキンを挟んで密閉した構造であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
- 前記開口は、前記開口からケース内側に向かって傾斜するテーパ部を備える開口形成部を有しており、前記密閉構造が前記開口形成部の端部と、前記基板との間にパッキンを挟んで密閉した構造であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
- 前記密閉構造が、前記開口形成部と赤外線センサの外周とを接触させて密閉した構造であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記開口形成部の端部が基板に固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱調理器。
- 前記ケースは、前記開口が設けられた面と反対の面に前記赤外線センサの検出信号を制御手段に送信するための信号線をケース外部に引き出すことを可能とする信号線挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の加熱調理器。
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Cited By (4)
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JP2011187372A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導加熱調理器 |
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- 2003-05-28 JP JP2003150914A patent/JP2004353925A/ja active Pending
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JP2015084306A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 三菱電機株式会社 | 加熱調理器 |
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