JPH11166729A - 新規セラミック携帯ガスコンロ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】目詰まりを防止し、内部構造簡単で火力制御容
易で熱効率良く、美麗なセラミック携帯ガスコンロ。 【解決手段】中央部に極細目のセラミック燃焼部９を、
その内側縁部に円形ガスボンベ３を夫々備え、これに燃
料供給調節手段１８とこれに接続するパイプとで連結
し、セラミック燃焼部接続部分をナット付き螺設導管で
形成し、この上の空気取入れ口の開口面積をナットの進
退で調整し、燃料供給調節を、燃料供給ボルト２２で行
い、円形ガスボンベからこのボルトに至る燃料パイプ
を、出来るだけ長くかつ、セラミック燃焼部に接近して
配設し、燃料が燃料微調整用ボルトに至る間に完全に気
化し効率よく高火力で調理出来る様配慮した。又一方で
は、外部の突出部品を出来る限り減少させ、通風孔、五
徳状被蓋等を意匠的に形成して、丈夫で美麗な携帯ガス
コンロを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、本体となる凹状円
板に曲管状ガスボンベ（以下円形ガスボンベと記載す
る）を内設し、その円形ガスボンベにガスコンロ外側底
部から、カセットガスボンベに依って燃料ガスを充填出
来ると供に、極細目の蜂の巣状セラミック火口により、
ガスの完全燃焼化と高温化を維持して遠赤外線を発生さ
せる様に構成し、更にその火力を、前記火口えの燃料導
入管連結部の燃料供給調節手段（以下燃料調節手段と記
載する）のナット制御空気取入れ口と、燃料供給パイプ
の一端に接続する燃料微調整ボルトとの調整に依って制
御する様に構成したことを特徴とするセラミック携帯ガ
スコンロに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】本出願人は、平成８年特許願第３４４４
２１号において、凹状円板本体の内側に円形ガスボンベ
と極細目の蜂の巣状セラミック火口とを設け、此等両者
間を適当な導管で連結し、導入燃料と空気とを適宜混合
制御しながら高効率で燃焼さすと同時に、その燃料補給
を市販のカセットガスボンベから行う様に構成した携帯
ガスコンロを提案した。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この様な技術は、一応
それなりの成果を得る事が出来たが、燃料たる高圧液化
ガスが完全に気化せず、しかも燃料内に導入する微細な
混合物に依って極細目のセラミック火口が目詰まりし易
い難点があり、その結果、更に前記ガスボンベの内側を
極細目のフェルト状濾材で被覆して当該液化ガス燃料を
濾過すると供に、可能な限り火口えの燃料パイプを加熱
して、内部の燃料が火口到達前に気化し得る様に、燃料
供給コースを可能な限り長くするのが有利である。しか
しながらこの様な構成は、当然ながらコンロ内部の構造
を複雑化し、コスト高の不利益を付帯していた。本発明
は、この様な構造上の不利益を改善すると供に、混合空
気取入れ手段の効率化と燃料供給の適正化を、その目的
とするものである。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】従って本発明に於ては、ガ
スボンベ内に設けられるフェルト状濾材を極めて効率の
良い濾材とし、此にて濾過された燃料に依り極細目のセ
ラミック燃焼部の目詰まりを防ぐと供に、前記セラミッ
ク火口と円形ガスボンベとを、後者から分離した燃料調
節手段を介して連結する様に構成すると供に、当該手段
の螺設導管部上に設けられた燃料ガス混合空気取入れ口
を、一個のナットの進退に依って制御する様に構成し、
更に前記セラミック燃焼部近辺を迂回する円形ガスボン
ベからの燃料パイプを、前記燃料調節手段上の燃料導入
微調整手段に連結し、斯くて当該ガスコンロの内部空間
を広げると同時に燃焼効率を高め得る様に構成してい
る。

【０００５】

【発明の実施の態様】斯の如き構成に依り本発明のセラ
ミック携帯ガスコンロは、前記円形ガスボンベ内に設け
られた極めて濾過効率の良いフェルト状濾材に依って、
セラミック火口の目詰まりを防ぐと供に、円形ガスボン
ベから燃料調節手段までの燃料供給パイプを、可能な限
りセラミック燃焼部近辺まで迂回付設して、燃焼熱によ
る燃料の気化率を高め、それと同時に前記燃料調節手段
上の螺設ナットで空気取入れ量を、当該燃料導入微調整
ボルトで供給燃料の微調整を夫々行い得る如く構成して
いるので、セラミック燃焼部の火力並びに燃焼効率を高
める事に成功している。更に又、当該空気取入れ手段の
簡素化と燃料調節手段の円形ガスボンベからの分離に依
って、構造上並びに操作上の効率化を達成している。以
下に好個の実施例を参照して本発明を説明する。

【０００６】

【実施例】本発明のセラミック携帯ガスコンロは、図１
乃至図２に示す如く、主として放熱性良く丈夫な金属、
例えばステンレス鋼等より成り、適当数の弾性軟質の脚
部（２）を有する凹状円板本体（１）と、其の内縁に沿
って装着された円形ガスボンベ（３）と、其の中央に装
着され燃料供給手段に依って直接前記円形ガスボンベ
（３）と連結する極細目のセラミック燃焼部（８）と、
圧電点火スイッチ部（６）と、此等携帯ガスコンロ主部
を覆う五徳状の二重蓋（４）との組合せより成る。

【０００７】此の様な構成において前記凹状円板本体
（１）は、其の底部に軟質物質例えばゴム製の複数の脚
部（２）．．を備え、其の内側中央部に上記の如きセラ
ミック燃焼部（８）を、其の内側縁部に円形ガスボンベ
（３）を夫々備え、此等両者を燃料供給パイプ（１
５）、燃料供給調節手段（１８）（以下燃料調節手段と
記載する）及び螺設導管（２０）を介して相互に連結し
た構造より成っている。

【０００８】更に又前記円形ガスボンベ（３）の内側に
は、（２４）で示す様な極細目のメッシュ例えばフエル
ト等の濾材で被覆し、液化ガス中の微細ゴミを濾し分け
て、極細目のセラミック火口（９）の目詰まりを防止す
る。又前記燃料調節手段（１８）には、上記した如く螺
設導管（２０）が連結される一方、セラミック燃焼部
（８）に導入される燃料ガスを微調整するための調整ボ
ルト（２２）が設けられ、円形ガスボンベ（３）の流出
口（１４）から送られる燃料の流量を、流出制御つまみ
（５）と供に正確に調整して適切な燃焼火力が得られる
如く構成されている。更に又、ガス燃料と供に送り込ま
れる混合空気量は、上記螺設導管（２０）上に設けられ
たナット（１９）の進退に依り、空気取り入れ口（２
１）の開口面積を制御する事で調整される。

【０００９】他方、前記燃料微調整ボルト（２２）と円
形ガスボンベ（３）間の燃料供給パイプ（１５）は、図
２に示す如く、凹状円板本体の内底（１１）を、可及的
長くしかもセラミック燃焼部（８）に可能な限り接近し
て葡匐配置され、前記微調整ボルト（２２）上の導入口
に至る間に液化ガス燃料が完全に気化する如く構成され
ている。

【００１０】又、斯の如く制御され、極細目セラミック
火口（９）から噴出されたガス燃料は、圧電点火棒（１
６）の点火ボタン（６）を外部から操作する事に依り、
導体（１７）中を流れる電流の作用で発生する点火器
（１０）からの火花によって点火される。尚、符号（１
２）は通風口を、（２５）はカセットガスボンベからの
燃料補給用円形ガスボンベ注入孔を示している。

【００１１】他方、此等燃焼部品を装着された前記凹状
円板本体（１）には、内蓋及び外蓋より成る五徳状被蓋
（４）が嵌合装着され、ガスコンロ内部を保護すると同
時に、加熱される炊飯器等からの吹きこぼれの侵入を防
止する様に形成されている。更に又其の外側正面には、
前記ガス流出量制御つまみ（５）及び点火ボタン（６）
が突出装着されており、其の背面及び両側面には、図示
されていないが、適当な形状の適当数の通風開口が設け
られ、コンロの装飾性を強調する一方、適度の混合空気
取り入れと放熱効果とを達成する様に配慮されている。

【００１２】

【発明の効果】上記の如き構成及び作用によって、本発
明の新規セラミック携帯ガスコンロは、軽量、小型で外
観が美麗であるため、宴席時の簡易煮沸器として珍重さ
れると供に、機構的には円形ガスボンベ内の濾過材に依
って極細目のセラミック火口の目詰まりが防止され、燃
料供給パイプの迂回加熱気化作用と、極めて容易な燃料
供給微調整手段及び極めて簡便な混合空気調整手段とに
依り、極めて容易に所望火力に調整出来る利点が有る。

【００１３】更に又、円形ガスボンベと燃料調節手段と
を分離しているので、可能な限り燃料供給パイプを延長
迂回し且つ加熱する事が出来、液化ガス燃料がセラミッ
ク火口に到達する前に完全に気化し得るので、その燃焼
効果を向上さす事が出来ると供に、外部の可視的突出部
が少なく、意匠的効果を有する通風孔が、其の背面、側
面に設けられているので、コンロ全体が美麗であり、五
徳状二重蓋のために小型のわりに丈夫な携帯ガスコンロ
を提供出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の新規セラミック携帯ガスコンロの
斜視図である。

【図２】 図１のガスコンロの五徳状二重蓋を取り去っ
た一部切断平面図である。

【符号の説明】

（１） 凹状円形本体 （３） 円形ガスボンベ （８） セラミック燃焼部 （１０） 圧電点火器 （１６） 圧電点火棒 （１８） 燃料調節手段 （１９） 空気取入れ調節ナット （２１） 空気取入れ口 （２２） 燃料微調整ボルト （２４） 極細目濾過材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】放熱性良く丈夫な金属製凹状円板本体内
   に、円形曲管状ガスボンベ、蜂の巣状燃焼部、此等二者
   間を連結する個別的な燃料供給調節手段及び前記燃焼部
   用の圧電点火手段を夫々内包するセラミック携帯ガスコ
   ンロにおいて、前記燃料供給調節手段が調節可能の空気
   取入れ口と燃料導入微調整手段とを備えると供に、前記
   円形曲管状ガスボンベと当該燃料供給調節手段とを、可
   及的長く且つ燃料気化効率を高める位置を迂回して配管
   された燃料供給パイプを介して連結したことを特徴とす
   る新規セラミック携帯ガスコンロ。
2. 【請求項２】上記燃料供給調節手段の空気取り入れ口
   が、蜂の巣状燃焼部に連結する導管上に螺設されたナッ
   トに依って調整されることを特徴とする請求項１記載の
   新規セラミック携帯ガスコンロ。
3. 【請求項３】上記燃料供給調節手段上の燃料微調整手段
   がボルト状手段で構成されると供に、上記燃料供給パイ
   プの一端が、当該ボルト状手段を介して燃料供給調節手
   段に燃料供給可能に連結されていることを特徴とする請
   求項１記載の新規セラミック携帯ガスコンロ。
4. 【請求項４】上記円形曲管状ガスボンベの内部が多孔性
   濾過層で被覆されているか或は被覆されざるボンベであ
   ることを特徴とする請求項１記載の新規セラミック携帯
   ガスコンロ。