JPH11166641A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH11166641A
JPH11166641A JP35015197A JP35015197A JPH11166641A JP H11166641 A JPH11166641 A JP H11166641A JP 35015197 A JP35015197 A JP 35015197A JP 35015197 A JP35015197 A JP 35015197A JP H11166641 A JPH11166641 A JP H11166641A
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JP
Japan
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pressure
supply pressure
control
spool
port
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JP35015197A
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English (en)
Inventor
Yoshitsugu Soeno
喜嗣 添野
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低い制御電流の領域でのポンプからの供給圧の
油圧振動を防止し安定した滑らかな制御圧を得るように
した電磁弁を提供する。 【解決手段】ソレノイド2に電流を印加することにより
開口している供給圧導入ポート4を絞り制御するノーマ
ルオープンタイプの圧力制御弁において、供給圧導入ポ
ート4を絞り制御するスプール6のランド部6aに切欠
溝14を設け、この切欠溝14により供給圧の一部をド
レン側にリークさせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソレノイドによっ
て作動される圧力流体制御弁により流体の圧力制御を行
うようにした電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体の圧力制御を行う電磁弁としては図
11で示すように、供給圧導入ポート4と制御圧導出ポ
ート5とを備えたバルブハウジング3内に前記供給圧導
入ポート4を絞り制御するランド部6aを備えたスプー
ル6が摺動可能に嵌装され、このスプール6を後述する
ソレノイド2のプランジャ10に当接する方向に付勢す
るスプリング7とからなる圧力制御弁1と、ソレノイド
コイル9を巻装したソレノイドコア8に形成されている
軸穴に摺動可能に嵌装され前記ソレノイドコイル9に印
加される制御電流により吸引して前記ランド部6aを前
記プランジャ10により絞り方向に作動し、このプラン
ジャ10の一端を支持するディスクスプリング11とか
らなるソレノイド2とによって構成されている。この電
磁弁にはノーマルオープンタイプとノーマルクローズタ
イプの2種類がある。
【0003】このノーマルオープンタイプの圧力制御弁
はソレノイドコイル9に印加される制御電流がゼロのと
きにはスプール6がスプリング7による押圧力で図中右
方に移動し、ランド部6aは供給圧導入ポート4を開口
して供給圧をそのまま制御導出ポート5より導出してい
るが、ソレノイドコイル9に制御電流を印加することに
よりプランジャ10を吸引して前記圧力制御弁1のスプ
ール6を絞り方向(図中左方向)に作動し、ランド部6
aが供給圧導入ポート4を漸次絞り、ランド部6bはド
レンポート13を漸次開口し流体の圧力を降下制御して
制御圧導出ポート5より導出する。
【0004】ノーマルクローズタイプの圧力制御弁は図
14で示すように、構成は前記ノーマルオープンタイプ
の圧力制御弁と同様であるが、ソレノイドコイル9に印
加される制御電流がゼロのときにはスプール6がスプリ
ング7による押圧力で図中右方に移動し、供給圧導入ポ
ート4を開閉制御するランド部6aは供給圧導入ポート
4を閉止し、ドレンポート13を制御するランド部6b
はドレンポート13を開口しており、ソレノイドコイル
9に制御電流を印加することによりプランジャ10を吸
引してランド部6aは供給圧導入ポート4を漸次開口
し、ランド部6bはドレンポート13を漸次絞って流体
の圧力を上昇制御して制御圧導出ポート5より導出す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらのノーマルオー
プンタイプ及びノーマルクローズタイプの何れにおいて
もソレノイドコイル9に制御電流を印加したときにスプ
ール6の自励振動又はポンプからの供給圧の油圧振動が
スプール6に伝わるのを避けるためにソレノイド2の空
間12内に油を封入してダンパ作用をするようにしてい
る。
【0006】しかしながら、高い制御電流ではソレノイ
ドコア8とプランジャ10とのギャップが速やかに狭ま
って空間12内の油を圧縮することにより有効なダンパ
作用が得られるが、低い制御電流、すなわち、スプール
6が絞り制御を開始する初期領域ではソレノイドコア8
とプランジャ10とのギャップが大きく充分なダンパ作
用が得られず、その結果ノーマルオープンタイプでは図
12で示すように、低い制御電流の領域ではスプール6
の自励振動又はポンプからの供給圧の油圧振動がプラン
ジャ10に伝わり易くなり、このためプランジャ10が
振動して図13で示すように、降下する制御圧が脈動を
生じ、例えば、トランスミッションのクラッチに用いる
場合には、脈動が生じた制御圧によりクラッチの接続、
切断の作動を不安定にする不具合がある。尚、このスプ
ール6の自励振動はバルブストロークに対する制御圧の
変化が大きい所で発生し易い。
【0007】また、ノーマルクローズタイプでは図15
で示すように、低い制御電流の領域ではスプール6の自
励振動又はポンプからの供給圧の油圧振動がプランジャ
10に伝わり易くなり、このためプランジャ10が振動
して図16で示すように、上昇する制御圧が脈動を生
じ、制御圧による作動を不安定にする不具合がある。
【0008】本発明の目的は、低い制御電流の領域での
スプール6の自励振動又はポンプからの供給圧の油圧振
動を防止し安定した滑らかな制御圧を得るようにした電
磁弁を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の要旨は、供給される流体の圧力を制御する
ランド部が形成されたスプールを備えている圧力制御弁
からなる電磁弁において、前記スプールが絞り制御を開
始する初期領域で、圧力制御される供給圧の一部を低圧
側にリークさせ供給圧の急激な変動を抑制する切欠溝を
前記ランド部に設けたことを特徴とするものである。
【0010】また、上記レノイドに電流を印加すること
により開口している供給圧導入ポートの絞りを閉止制御
し、閉止しているドレンポートの絞りを開口制御するノ
ーマルオープンタイプの圧力制御弁において、前記切欠
溝を供給圧導入ポートを絞り制御するスプールのランド
部に設け、供給圧の一部をドレン側にリークさせるよう
にしたものである。
【0011】さらに、上記ソレノイドに電流を印加する
ことにより閉止している供給圧導入ポートの絞りを開口
制御し、開口しているドレンポートの絞りを閉止制御す
るノーマルクローズタイプの圧力制御弁において、前記
切欠溝を前記ドレンポートを絞り閉止制御するスプール
のランド部に設け、供給圧の一部をドレン側にリークさ
せるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1はノーマルオープンタイプの圧
力制御弁である。図1において、1は圧力制御弁1であ
り、2は前記圧力制御弁1を作動するソレノイドであ
る。
【0013】前記圧力制御弁1は、供給圧導入ポート4
と制御圧導出ポート5とを備えたバルブハウジング3内
に前記供給圧導入ポート4を絞り制御するランド部6a
を備えたスプール6が摺動可能に嵌装され、このスプー
ル6はスプリング7によってソレノイド2のプランジャ
10に当接する方向に付勢した構成である。
【0014】前記ソレノイド2は、ソレノイドコイル9
を巻装したソレノイドコア8に形成されている軸穴に摺
動可能に嵌装され前記ソレノイドコイル9に印加される
制御電流により吸引して前記圧力制御弁1のスプール6
を絞り方向(図中左方向)に作動するプランジャ10を
備え、このプランジャ10の一端を支持するディスクス
プリング11とからなる構成である。これにより、ソレ
ノイドコイル9の印加制御電流がゼロの時にプランジャ
10がスプリング7のスプリング力によって図1におい
て右端の後退端に位置される。また、ソレノイド2の空
間12内には高制御電流の印加によりプランジャ10を
急激に吸引したときのダンパ作用をさせるための油が封
入されている。
【0015】そこで本発明は、前記スプール6の前記供
給圧導入ポート4を絞り制御するランド部6aに前記ソ
レノイドコイル9の低電流印加領域で絞り制御される供
給圧の一部を制御圧の低圧側にリークさせるよう図2乃
至図4にも示すように切欠溝14を設けたものである。
【0016】上記の構成による本発明の動作について説
明する。ソレノイドコイル9に印加される制御電流がゼ
ロの時は、前記したようにプランジャ10がスプリング
7のスプリング力によって図1において右端の後退端に
位置され、供給圧導入ポート4を絞り制御するランド部
6aは供給圧導入ポート4を開口している。従って、供
給圧導入ポート4から導入される流体は圧力が制御され
ることなく制御圧導出ポート5から導出する。
【0017】上記の状態からソレノイドコイル9に高制
御電流を印加してプランジャ10を急激に吸引したとき
は空間12内に封入されている油によりダンパ作用をさ
せてランド部6aは開口している供給圧導入ポート4を
絞り、ランド部6bはドレンポート13を開口し、供給
圧を所定の圧力に降下してこれを制御圧として制御圧導
出ポート5から導出する。
【0018】ソレノイドコイル9に印加する電流を低制
御電流から漸次高制御電流に漸次増大する場合、この印
加電流値に基づいてスプール6はストロークし、ランド
部6aは開口している供給圧導入ポート4を印加電流値
に比例して絞り、ランド部6bはドレンポート13を漸
次開口し、供給圧の圧力を漸次降下してこれを制御圧と
して制御圧導出ポート5から導出する。尚、この時、ス
プール6がストロークし始めると、ランド部6a,6b
により供給圧導入ポート4,制御圧導出ポート5がいず
れも閉じた状態になるが、このような状態では各ランド
部6a,6bとバルブハウジング3との長手方向(スプ
ール6が移動する方向)における各ラップ量により、供
給圧導入ポート4から制御圧導出ポート5およびドレン
ポート13に供給される制御圧が制御される。
【0019】前記したようにソレノイドコイル9に印加
する電流が低制御電流の領域では空間12内に封入され
ている油によるダンパ作用が弱いため、ポンプからの供
給圧の油圧振動がプランジャ10に伝わり易くなり、こ
のためプランジャ10が振動してしまい制御圧に脈動を
生じる。そこで本発明では供給圧導入ポート4を絞り作
用をしているスプール6のランド部6aに設けられてい
る切欠溝14によって絞られる供給圧の一部をドレンポ
ート13にリークする。
【0020】これにより、ポンプからの供給圧の油圧振
動が吸収され図5で示すように、低制御電流の領域にお
ける降下制御圧の脈動を防止して滑らかな圧力降下作用
が得られる。尚、この低制御電流の領域を過ぎて高制御
電流の領域に達すると、その後は空間12内に封入され
ている油によるダンパ作用でスプール6の振動を抑制す
る。
【0021】図6はノーマルクローズタイプの圧力制御
弁である。このノーマルクローズタイプの圧力制御弁の
構成は前記ノーマルオープンタイプの圧力制御弁と同様
であるので構成の説明は省略する。
【0022】このノーマルクローズタイプの圧力制御弁
はソレノイドコイル9に印加される制御電流がゼロのと
きにはスプール6がスプリング7による押圧力で図中右
方に移動し、供給圧導入ポート4を開閉制御するランド
部6aは供給圧導入ポート4を閉止し、ドレンポート1
3を制御するランド部6bはドレンポート13を開口し
ており、ソレノイドコイル9に制御電流を印加すること
によりプランジャ10を吸引してランド部6aは供給圧
導入ポート4を漸次開口し、ランド部6bはドレンポー
ト13を漸次絞って流体の圧力を上昇制御して制御圧導
出ポート5より導出する。尚、この時、スプール6がス
トロークし始める際、ランド部6aにより供給圧導入ポ
ート4が閉じた状態になっているが、このような状態で
は各ランド部6aとバルブハウジング3との長手方向
(スプール6が移動する方向)における各ラップ量によ
り、供給圧導入ポート4から制御圧導出ポート5および
ドレンポート13に供給される制御圧が制御される。
【0023】このノーマルクローズタイプの圧力制御弁
においてもソレノイドコイル9に印加する電流が低制御
電流の領域では空間12内に封入されている油によるダ
ンパ作用が弱いため、ポンプからの供給圧の油圧振動が
プランジャ10に伝わり易くなり、このためプランジャ
10が振動して制御圧に脈動を生じる。そこで本発明で
はドレンポート13を絞るスプール6のランド部6bに
低電流印加領域で昇圧制御される供給圧の一部をドレン
の低圧側にリークさせるよう図7乃至図9にも示すよう
に切欠溝14を設けたものである。
【0024】これにより、ポンプからの供給圧の油圧振
動が吸収され図10に示すように、低制御電流の領域に
おける降下制御圧の脈動を防止して滑らかな圧力上昇作
用が得られる。尚、この低制御電流の領域を過ぎて高制
御電流の領域に達すると、その後は空間12内に封入さ
れている油によるダンパ作用でスプール6の振動を抑制
する。
【0025】前記ノーマルオープンタイプ及びノーマル
クローズタイプの何れにおいても切欠溝14はノーマル
オープンタイプではランド部6aの、ノーマルクローズ
タイプではランド部6bの円周上の180°の2個所に
設けることが望ましい。また、切欠溝14の断面形状は
三角形あるいは半円形の溝が適当である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によると、スプール
のランド部にソレノイドコイルの低電流印加領域で圧力
制御される供給圧の一部を低圧側にリークさせ供給圧の
急激な変動を抑制する切欠溝を設けた簡単な構成によ
り、低電流印加領域における供給圧の油圧振動が抑制さ
れプランジャの振動を防止し、制御圧の脈動を防止こと
ができる。また、現在の電磁弁においても切欠溝を設け
ることにより容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるノーマルオープンタイプの断面図
【図2】図1で示すスプールの拡大図
【図3】図2のA−A線拡大断面図
【図4】図2のB−B線拡大断面図
【図5】本発明によるノーマルオープンタイプの制御圧
力特性図
【図6】本発明によるノーマルクローズタイプの断面図
【図7】図6で示すスプールの拡大図
【図8】図7のC−C線拡大断面図
【図9】図7のD−D線拡大断面図
【図10】本発明によるノーマルクローズタイプ制御圧
力特性図
【図11】従来のノーマルオープンタイプの断面図
【図12】従来のノーマルオープンタイプの制御電流と
制御圧力の特性図
【図13】従来のノーマルオープンタイプのバルブスト
ロークと制御圧力の特性図
【図14】従来のノーマルクローズタイプの断面図
【図15】従来のノーマルクローズタイプの制御電流と
制御圧力の特性図
【図16】従来のノーマルクローズタイプのバルブスト
ロークと制御圧力の特性図
【符号の説明】
1 圧力制御弁 2 ソレノイド 4 供給圧導入ポート 5 制御圧導出ポート 6 スプール 6a ランド部(供給圧導入ポートの) 6b ランド部(ドレンポートの) 8 ソレノイドコア 9 ソレノイドコイル 10 プランジャ 12 空間 13 ドレンポート 14 切欠溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される流体の圧力を制御するランド
    部が形成されたスプールを備えている圧力制御弁からな
    る電磁弁において、 前記スプールが絞り制御を開始する初期領域で、圧力制
    御される供給圧の一部を低圧側にリークさせ供給圧の急
    激な変動を抑制する切欠溝を前記ランド部に設けたこと
    を特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 ソレノイドに電流を印加することにより
    開口している供給圧導入ポートの絞りを閉止制御し、閉
    止しているドレンポートの絞りを開口制御するノーマル
    オープンタイプの圧力制御弁において、前記切欠溝を供
    給圧導入ポートを絞り制御するスプールのランド部に設
    け、供給圧の一部をドレン側にリークさせるようにした
    請求項1に記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 ソレノイドに電流を印加することにより
    閉止している供給圧導入ポートの絞りを開口制御し、開
    口しているドレンポートの絞りを閉止制御するノーマル
    クローズタイプの圧力制御弁において、前記切欠溝を前
    記ドレンポートを絞り閉止制御するスプールのランド部
    に設け、供給圧の一部をドレン側にリークさせるように
    した請求項1に記載の電磁弁。
JP35015197A 1997-12-05 1997-12-05 電磁弁 Pending JPH11166641A (ja)

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