JPH11166482A - 油圧作業機の油圧駆動装置 - Google Patents

油圧作業機の油圧駆動装置

Info

Publication number
JPH11166482A
JPH11166482A JP9334181A JP33418197A JPH11166482A JP H11166482 A JPH11166482 A JP H11166482A JP 9334181 A JP9334181 A JP 9334181A JP 33418197 A JP33418197 A JP 33418197A JP H11166482 A JPH11166482 A JP H11166482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
control signal
displacement
hydraulic
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9334181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4136041B2 (ja
Inventor
Hiroji Ishikawa
広二 石川
Toichi Hirata
東一 平田
Genroku Sugiyama
玄六 杉山
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
Tsuyoshi Nakamura
剛志 中村
Yasuharu Goto
安晴 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP33418197A priority Critical patent/JP4136041B2/ja
Priority to EP98204096A priority patent/EP0922813A3/en
Priority to US09/204,068 priority patent/US6220028B1/en
Publication of JPH11166482A publication Critical patent/JPH11166482A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4136041B2 publication Critical patent/JP4136041B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2278Hydraulic circuits
    • E02F9/2296Systems with a variable displacement pump
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2221Control of flow rate; Load sensing arrangements
    • E02F9/2232Control of flow rate; Load sensing arrangements using one or more variable displacement pumps
    • E02F9/2235Control of flow rate; Load sensing arrangements using one or more variable displacement pumps including an electronic controller
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2246Control of prime movers, e.g. depending on the hydraulic load of work tools
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/26Indicating devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2710/00Output or target parameters relating to a particular sub-units
    • B60W2710/06Combustion engines, Gas turbines
    • B60W2710/0644Engine speed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ吸収トルクを制御する電気系統の故障
に際し、原動機の回転数の低下に伴う当該原動機の停止
を生じない油圧作業機の油圧駆動装置の提供。 【解決手段】 ポンプ21の吐出圧を指令圧力として管
路28、ポート29を経て導く信号誘導系と、パイロッ
トポンプ22のパイロット圧を指令圧力として管路3
0、ポート31を経て指令圧力として導く信号誘導系
と、ポート29,31に導かれた指令圧力によりポンプ
21の押しのけ容積を制御する傾転制御装置23とを備
え、目標回転数と指令電流との関係を設定する指令電流
設定手段34を有するコントローラ33と、エンジン2
0の目標回転数指示手段35と、コントローラ33から
駆動信号が出力されないときは、管路30のパイロット
圧をそのまま通過させ、コントローラ33から駆動信号
が出力されたとき、パイロット圧を小さな値に変化させ
るように開口量を小さくする電磁比例弁32とを設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等の油
圧作業機の油圧駆動装置に係り、特に可変容量油圧ポン
プの吐出圧に応じた吐出流量の制御と、可変容量油圧ポ
ンプの吸収トルクの制御とを併せておこなう傾転制御装
置を備えた油圧作業機の油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、特開平2−1
29401号公報に示されるものがある。図14は、こ
の公報に示された従来の油圧作業機の油圧駆動装置の要
部構成を示す油圧回路図である。
【0003】この従来技術は、原動機すなわちエンジン
1と、このエンジン1で駆動される可変容量油圧ポンプ
2、及びパイロットポンプ3と、可変容量油圧ポンプ2
の押しのけ容積を制御するサーボピストン弁4と、この
サーボピストン弁4の駆動を制御する制御弁5と、この
制御弁5の駆動を制御する入力弁6とを備えている。
【0004】入力弁6の第1傾転制御信号ポート8に
は、第1傾転制御信号管路7が接続されている。これら
の第1傾転制御信号管路7と第1傾転制御信号ポート8
は、可変容量油圧ポンプ2の吐出圧を第1傾転制御信号
として導く第1傾転制御信号誘導系を構成している。
【0005】入力弁6の第2傾転制御信号ポート10に
は、第2傾転制御信号管路9が接続されている。これら
の第2傾転制御信号管路9と第2傾転制御信号ポート1
0は、可変容量油圧ポンプ2の吸収トルクを制御する第
2傾転制御信号を導く第2傾転制御信号誘導系を構成し
ている。
【0006】なお、入力弁6の第3傾転制御信号ポート
12には、第3傾転制御信号管路11が接続されてい
る。これらの第3傾転制御信号管路11と第3傾転制御
信号ポート12は、図示しない他の油圧回路の油圧源を
形成する可変容量油圧ポンプの吐出圧を第3傾転制御信
号として導く第3傾転制御信号誘導系を構成している。
【0007】パイロットポンプ3と上述した第2傾転制
御信号管路9との間には電磁弁13が設けられ、この電
磁弁13はコントローラ14から出力される駆動信号に
より駆動して、パイロットポンプ3で発生させたパイロ
ット圧を第2傾転制御信号として第2傾転制御信号管路
9に供給する。すなわち、パイロットポンプ3は第2傾
転制御信号発生手段を構成する。
【0008】また、上述したサーボピストン弁4、制御
弁5、及び入力弁6は、可変容量油圧ポンプ2の吐出
圧、すなわち第1傾転制御信号の値が大きくなるにつれ
て可変容量油圧ポンプ2の吐出流量が小さくなるよう
に、この可変容量油圧ポンプ2の押しのけ容積を制御
し、また、電磁弁13を通して出力されるパイロット
圧、すなわち第2傾転制御信号の値が大きくなるにつれ
て可変容量油圧ポンプ2の吸収トルクが小さくなるよう
に、この可変容量油圧ポンプ2の押しのけ容積を制御す
る傾転制御装置を構成している。
【0009】このように構成される従来技術にあって
は、図示しないアクチュエータの駆動操作に際して可変
容量油圧ポンプ2の吐出圧が高くなると、すなわち第1
傾転制御信号管路7、第1傾転制御信号ポート8を介し
て導かれる第1傾転制御信号の値が大きくなると、入力
弁6のピストンが同図14の右方向に移動し、これに伴
って制御弁5がばねの力に抗して左位置に切換えられる
傾向となり、これによりサーボピストン弁4が同図14
の右方向に移動して可変容量油圧ポンプ2の押しのけ容
積が小さくなるように、すなわち、この可変容量油圧ポ
ンプ2から吐出される流量が抑制されるように制御され
る。
【0010】また、同図14に示すように、コントロー
ラ14から駆動信号が出力されず、電磁弁13が中立保
持されている状態では、第2傾転制御信号管路9及び第
2傾転制御信号ポート10にパイロットポンプ3のパイ
ロット圧、すなわち第2傾転制御信号が導かれず、した
がって、この第2傾転制御信号によっては入力弁6のピ
ストンは作動せず、これにより可変容量油圧ポンプ2の
吸収トルクは、所定の大きな値に保たれる。
【0011】このような状態において、エンジン1の回
転数の変化に応じてコントローラ14から駆動信号が出
力され電磁弁13が切換えられると、パイロットポンプ
3のパイロット圧が電磁弁13を介して第2傾転制御信
号管路9、第2傾転制御信号ポート10を介して入力弁
6に導かれ、この入力弁6のピストンが同図14の右方
向に移動する。これにより、可変容量油圧ポンプ2の吸
収トルクがエンジン1の出力トルクを超えない小さな値
となるように可変容量油圧ポンプの押しのけ容積が制御
され、エンジン1の回転数の変化にかかわらずエンジン
1が停止しないで作業を継続できるエンジン馬力制御が
実施される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にあ
っては、コントローラ14に何らかの原因で故障を生じ
たとき、あるいはコントローラ14の駆動信号を電磁弁
13に導く配線の断線などを生じたときには、電磁弁1
3が中立保持されたままであることから第2傾転制御信
号管路9、第2傾転制御信号ポート10に第2傾転制御
信号を導くことができなくなる。したがって、入力弁6
は第2傾転制御信号による作動を生じなくなり、これに
より可変容量油圧ポンプ2の吸収トルクは、所定の大き
な値に保持される。
【0013】図15は図14に示す従来技術で得られる
エンジン回転数・エンジン出力トルク特性を示す図であ
る。同図15の符号15で示すものがエンジン出力トル
クを示す特性線であり、符号16で示す直線が所定の大
きな値TAを有する前述した可変容量油圧ポンプ2の吸
収トルクを示す特性線である。
【0014】この図15に示すように、従来技術にあっ
ては、コントローラ14の故障、あるいはコントローラ
14と電磁弁13とを結ぶ配線の断線などを生じたとき
には可変容量油圧ポンプ2の吸収トルクが大きな値TA
を有するものに固定されてしまうことから、エンジン回
転数が低い回転数NSまで変化したときに、エンジン出
力トルクの値TNが吸収トルクの値TAよりも小さくな
り、このためエンジン1が停止してしまう事態を生じ
る。これに伴い、当該油圧作業機で実施される作業を継
続させるためには、エンジン回転数を上昇させるなど特
別な操作が必要になり、作業性が著しく低下してしまう
問題がある。
【0015】本発明は、上述した従来技術における実状
に鑑みてなされたもので、その目的は、可変容量油圧ポ
ンプの吸収トルクを制御する電気系統に故障を生じた場
合に、原動機の回転数が低下したときでも当該原動機の
停止を招くことなく駆動させることができる油圧作業機
の油圧駆動装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に係る発明は、原動機と、この原動
機によって駆動される可変容量油圧ポンプと、この可変
容量油圧ポンプの吐出圧を第1傾転制御信号として導く
第1傾転制御信号誘導系と、上記可変容量油圧ポンプの
吸収トルクを制御する第2傾転制御信号を導く第2傾転
制御信号誘導系と、上記第2傾転制御信号を発生させる
第2傾転制御信号発生手段と、上記第1傾転制御信号の
値が大きくなるにつれて上記可変容量油圧ポンプの吐出
流量が小さくなるように当該可変容量油圧ポンプの押し
のけ容積を制御し、上記第2傾転制御信号の値が大きく
なるにつれて上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクが小
さくなるように当該可変容量油圧ポンプの押しのけ容積
を制御する傾転制御装置とを備えた油圧作業機の油圧駆
動装置において、コントローラと、このコントローラに
上記可変容量油圧ポンプの上記吸収トルクの上限値を決
めるポンプ吸収トルク上限信号を出力する上限信号出力
手段と、上記第2傾転制御信号誘導系中に介設され、上
記コントローラから出力される駆動信号により制御さ
れ、上記コントローラから上記駆動信号が出力されない
ときは、上記第2傾転制御信号を所定の大きな値に保
ち、上記上限信号出力手段から出力される上記ポンプ吸
収トルク上限値に相当する信号に応じて上記駆動信号が
上記コントローラから出力されたとき、上記第2傾転制
御信号の値を上記所定の大きな値から小さな値に変化さ
せる処理をおこなう処理手段を設けた構成にしてある。
【0017】このように構成した請求項1に係る発明で
は、上限信号出力手段が操作されると、この上限信号出
力手段で決められた吸収トルクの上限値に相応する駆動
信号がコントローラから処理手段に出力され、この処理
手段により、第2傾転制御信号誘導系に導かれる第2傾
転制御信号の値が所定の大きな値から小さな値となるよ
うに制御される。したがって、この小さな値の第2傾転
制御信号が傾転制御装置に与えられ、この傾転制御装置
は、可変容量油圧ポンプの吸収トルクを、その上限値が
比較的大きくなるように当該可変容量油圧ポンプの押し
のけ容積を制御する。これにより、可変容量油圧ポンプ
の吸収トルクが原動機の出力トルクを超えない範囲で、
できるだけ近い値となるように馬力制御を実施しなが
ら、可変容量油圧ポンプから所望の流量を供給させるこ
とができる。
【0018】また、このような状況において、コントロ
ーラの故障などのように、可変容量油圧ポンプの吸収ト
ルクを制御する電気系統に故障を生じた場合には、処理
手段により、第2傾転制御信号誘導系によって導かれた
第2傾転制御信号は、所定の大きな値に保たれ、この所
定の大きな値を有する第2傾転制御信号に応じて傾転制
御装置は、可変容量油圧ポンプの吸収トルクが小さくな
るように当該可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を制御
する。これにより、原動機の回転数の低下に伴って原動
機の出力トルクが小さくなる事態を生じても、可変容量
油圧ポンプの吸収トルクを、その小さな原動機の出力ト
ルクよりもさらに小さな値に保つことができる。すなわ
ち、可変容量油圧ポンプの吸収トルクを制御する電気系
統に故障を生じた場合に、原動機の回転数が低下する事
態を生じても、当該原動機が停止することがなく、当該
原動機の駆動を継続させることができる。
【0019】また、本発明の請求項2に係る発明は、上
述した請求項1に係る発明において、第2傾転制御信号
発生手段が、上記原動機によって駆動されるパイロット
ポンプであって、上記第2傾転制御信号が上記パイロッ
トポンプから吐出されるパイロット圧であり、上記第2
傾転制御信号誘導系が上記パイロット圧を導く傾転制御
信号管路を含み、上記処理手段が、上記傾転制御信号管
路中に介設される電磁比例弁から成る構成にしてある。
【0020】このように構成した請求項2に係る発明で
は、上限信号出力手段が操作されると、この上限信号出
力手段で決められた吸収トルクの上限値に相応する駆動
信号がコントローラから電磁比例弁に出力され、この電
磁比例弁が閉じる方向に切換えられ、第2傾転制御信号
管路に導かれるパイロット圧の値が所定の大きな値から
小さな値となるように制御される。したがって、この小
さな値のパイロット圧が傾転制御装置に与えられ、この
傾転制御装置は、可変容量油圧ポンプの吸収トルクを、
その上限値が比較的大きくなるように制御する。これに
より、可変容量油圧ポンプの吸収トルクが原動機の出力
トルクを超えない範囲で、できるだけ近い値となるよう
に馬力制御を実施しながら、可変容量油圧ポンプから所
望の流量を供給させることができる。
【0021】また、このような状況において、コントロ
ーラの故障などのように可変容量油圧ポンプの吸収トル
クを制御する電気系統に故障を生じた場合には、電磁比
例弁が中立位置、すなわち例えば全開状態となり、パイ
ロットポンプから吐出される大きな値のパイロット圧が
そのまま傾転制御信号管路を介して傾転制御装置に導か
れ、その大きな値のパイロット圧に応じて傾転制御装置
は可変容量油圧ポンプの吸収トルクが小さくなるように
制御する。これにより前述したように、原動機の回転数
が低下する事態を生じても、当該原動機が停止すること
がなく、当該原動機の駆動を継続させることができる。
【0022】また、本発明の請求項3に係る発明は、上
述した請求項1または2に係る発明において、上記上限
信号出力手段が、上記原動機の目標回転数を指示する目
標回転数指示手段から成る構成にしてある。
【0023】このように構成した請求項3に係る発明で
は、原動機の回転数指示手段の操作に応じて可変容量油
圧ポンプの吸収トルクの上限値が決められる。
【0024】また、本発明の請求項4に係る発明は、上
述した請求項1〜3のいずれかに係る発明において、上
記上限信号出力手段が、当該油圧作業機の作業モードに
関連して設けられるモードスイッチから成る構成にして
ある。
【0025】このように構成した請求項4に係る発明で
は、作業モードに応じて操作されるモードスッチの切換
えに応じて可変容量油圧ポンプの吸収トルクの上限値が
決められる。
【0026】また、本発明の請求項5に係る発明は、上
述した請求項1〜3のいずれかに係る発明において、上
記可変容量油圧ポンプから吐出される圧油によって作動
するアクチュエータ、及びこのアクチュエータの駆動を
制御するセンタバイパス通路を有する方向制御弁を備え
るとともに、上記傾転制御装置が、上記センタバイパス
通路を流れる流量が減少するにつれて上記可変容量油圧
ポンプの押しのけ容積を大きくするように制御する手段
を含む構成にしてある。
【0027】また、本発明の請求項6に係る発明は、上
述した請求項1〜3のいずれかに係る発明において、上
記上限信号出力手段が、上記原動機の現実の回転数を検
出する回転数検出器から成る構成にしてある。
【0028】また、本発明の請求項7に係る発明は、上
述した請求項1〜6のいずれかに係る発明において、当
該油圧作業機が油圧ショベルから成る構成にしてある。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油圧作業機の油圧
駆動装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0030】図1は本発明の油圧作業機の油圧駆動装置
の第1の実施形態を示す油圧回路図、図2は図1に示す
第1の実施形態に備えられるコントローラに内蔵される
指令電流設定手段で設定される目標回転数と指令電流と
の関係を示す図、図3は図1に示す第1の実施形態に備
えられる可変容量油圧ポンプの特性を示す図、図4は図
1に示す第1の実施形態に備えられる電磁比例弁の特性
を示す図、図5は図1に示す第1の実施形態で得られる
指令圧力・ポンプ吸収トルク特性を示す図、図6は図1
に示す第1の実施形態で得られるエンジン回転数・ポン
プ吸収トルク特性を示す図である。
【0031】図1に示す第1の実施形態は例えば油圧シ
ョベルに備えられるもので、原動機すなわちエンジン2
0と、このエンジン20の回転数を制御する燃料噴射装
置20aと、エンジン20によって駆動する可変容量油
圧ポンプ21、及びパイロットポンプ22と、可変容量
油圧ポンプ21の押しのけ容積を制御する傾転制御装置
23と、可変容量油圧ポンプ21から吐出される圧油に
よって駆動するアクチュエータ24と、可変容量油圧ポ
ンプ21からアクチュエータ24に供給される圧油の流
れを制御する方向制御弁25と、この方向制御弁25を
切換える操作をおこなう操作装置26とを備えている。
【0032】なお、上述した可変容量油圧ポンプ21
は、傾転制御装置23による押しのけ容積の制御によ
り、図3の特性線37で示すポンプ吐出圧力・ポンプ流
量特性となるように制御される。
【0033】また、上述した傾転制御装置23には、第
1傾転制御信号ポート29を設けてあり、この第1傾転
制御信号ポート29には、第1傾転制御信号管路28を
接続させてある。これらの第1傾転制御信号管路28と
第1傾転制御信号ポート29は、可変容量油圧ポンプ2
1の吐出圧を第1傾転制御信号として導く第1傾転制御
信号誘導系を構成している。
【0034】また、上述した傾転制御装置23には、第
2傾転制御信号ポート31を設けてあり、この第2傾転
制御信号ポート31には第2傾転制御信号管路30を接
続させてある。これらの第2傾転制御信号管路30と第
2傾転制御信号ポート31は、可変容量油圧ポンプ21
の吸収トルクを制御する第2傾転制御信号を導く第2傾
転制御信号誘導系を構成している。
【0035】第2傾転制御信号管路30は、前述したパ
イロットポンプ22に接続してあり、パイロットポンプ
22で発生させたパイロット圧を第2傾転制御信号すな
わち指令圧力として導く。すなわち、パイロットポンプ
22は第2傾転制御信号発生手段を構成している。
【0036】また、上述した傾転制御装置23は、図3
の特性線37で示すように、可変容量油圧ポンプ21の
吐出圧、すなわち第1傾転制御信号の値が大きくなるに
つれて可変容量油圧ポンプ21の吐出流量が小さくなる
ように押しのけ容積を制御し、また、図5の特性線39
で示すように、第2傾転制御信号管路30を通して導か
れるパイロット圧、すなわち第2傾転制御信号である指
令圧力の値が大きくなるにつれて可変容量油圧ポンプ2
1の吸収トルクが小さくなるようにこの可変容量油圧ポ
ンプ21の押しのけ容積を制御するものである。以上の
構成については、前述した図14に示す従来技術とほぼ
同等である。
【0037】そして特に、この第1の実施形態では、図
2に示す目標回転数・指令電流特性が設定される指令電
流設定手段34を内蔵するコントローラ33と、このコ
ントローラ33に可変容量油圧ポンプ21の吸収トルク
の上限値を決めるポンプ吸収トルク上限信号を出力する
上限信号出力手段、例えばエンジン20の目標回転数を
指示する目標回転数指示手段35とを備えている。
【0038】上述したコントローラ33に内蔵される指
令電流設定手段34で設定される目標回転数と指令電流
との関係は、例えば図2の特性線36で示すように、目
標回転数の増加に応じてほぼ比例的に指令電流が増加す
る関係になっている。同図2中、NAは目標回転数の最
大値、Aiは、この最大値NAに対応する指令電流の最
大値を示している。また、NBは目標回転数の最大値N
Aよりは小さい値であるものの、比較的大きな目標回転
数を示し、また、Biは指令電流の最大値よりは小さな
値であるものの、比較的大きな指令電流を示している。
例えば、当該油圧ショベルで実施される作業が通常おこ
なわれる作業である掘削作業等の重負荷作業である場合
には、目標回転数指示手段35から最大値NAの目標回
転数が出力され、また、当該油圧ショベルで実施される
作業が地面を平に形成する「ならし作業」等の軽負荷作
業である場合には目標回転数指示手段35から値NBの
目標回転数が出力されるようになっている。
【0039】さらに、第2傾転制御信号誘導系に含まれ
る第2傾転制御信号管路30中に介設され、コントロー
ラ33から出力される駆動信号により制御され、コント
ローラ33から駆動信号が出力されないときは、第2傾
転制御信号管路30に導かれるパイロット圧、すなわち
第2傾転制御信号である指令圧力を所定の大きな値に保
ち、指令電流設定手段34から出力されるポンプ吸収ト
ルク上限値に相当する信号、すなわち該当する目標回転
数に相当する駆動信号がコントローラ33から出力され
たとき、第2傾転制御信号の値を所定の大きな値から小
さな値に変化させる処理をおこなう処理手段、例えば電
磁比例弁32を設けてある。この電磁比例弁32は中立
位置で例えば全開状態となり、コントローラ33から出
力される駆動信号の値の増加に応じて、その開口量が小
さくなるように閉じる形態に切換えられるようになって
いる。
【0040】このように構成した第1の実施形態の動作
は以下のとおりである。例えば、当該油圧ショベルで、
重負荷作業である掘削作業が実施される場合には、目標
回転数指示手段35が図1の「大」側に操作され、目標
回転数の最大値NAが出力される。この最大値NAを入
力したコントローラ33は、この最大値NAに対応する
回転数制御信号を燃料噴射装置20aに出力する。これ
によりエンジン20は目標回転数の最大値NAに相当す
る回転数で駆動する。また、コントローラ33に上述し
た回転数の最大値NAが入力された際、指令電流設定手
段34で設定される図2に示す関係から指令電流の最大
値Aiが選定され、この指令電流の最大値Aiに対応す
る駆動信号がこのコントローラ33から電磁比例弁32
に出力される。これにより例えば、電磁比例弁32は全
閉状態となり、第2傾転制御信号管路30が遮断され、
図4の特性線38で示すように、第2傾転制御信号すな
わち図1に示す第2傾転制御信号ポート31への指令圧
力は0となる。このように指令圧力が0であることによ
り、図5の指令圧力・ポンプ吸収トルク特性の特性線3
9で示すように、ポンプ吸収トルクが最大値TAとなる
ように傾転制御装置23が可変容量油圧ポンプ21の押
しのけ容積を制御する。これに伴い、エンジン回転数・
ポンプ吸収トルク特性は図6の特性線40で示すものと
なる。これにより、可変容量油圧ポンプ21の吸収トル
クTAがエンジン20の出力トルクを超えない範囲で、
できるだけ近い値となるように馬力制御を実施しなが
ら、可変容量油圧ポンプ21から所望の流量を図1に示
す方向制御弁25を介してアクチュエータ24に供給
し、掘削作業を実施することができる。
【0041】また例えば、当該油圧ショベルで軽負荷作
業である掘削作業が実施される場合には、目標回転数指
示手段35が上述の状態から「小」側に操作され、目標
回転数の最大値NAよりも小さい値NBが出力される。
この値NBの目標回転数を入力したコントローラ33
は、前述と同様に回転数の目標値NBに対応する回転数
制御信号を燃料噴射装置20aに出力する。これにより
エンジン20は回転数の目標値NBに相当する回転数で
駆動する。またコントローラ33に上述した回転数の目
標値NBが入力された際、指令電流設定手段34で設定
される図2に示す関係から指令電流の最大値Aiよりも
少し小さい値Biを選定し、この指令電流の値Biに対
応する駆動信号を電磁比例弁32に出力する。これによ
り電磁比例弁32は全閉状態から変化して、わずかな開
口量ながら開口する状態となる。これにより、第2傾転
制御信号の値すなわち指令圧力が、図4の指令電流・指
令圧力の関係を示す特性線38で示すように、0から増
加して値PBとなり、この値PBが図1に示す第2傾転
制御信号ポート31に与えられる。このように指令圧力
が値PBになることにより、図5の指令圧力・ポンプ吸
収トルク特性の特性線39で示すように、ポンプ吸収ト
ルクが前述した最大値TAよりも少し小さい値TBとな
るように傾転制御装置23が可変容量油圧ポンプ21の
押しのけ容積を制御する。これに伴い、エンジン回転数
・ポンプ吸収トルク特性は図6の特性線41で示すもの
となる。これにより、可変容量油圧ポンプ21の吸収ト
ルクTBがエンジン20の出力トルクを超えない範囲
で、できるだけ近い値となるように馬力制御を実施しな
がら、可変容量油圧ポンプ21から所望の流量を図1に
示す方向制御弁25を介してアクチュエータ24に供給
し、「ならし作業」を実施することができる。
【0042】なお、目標回転数指示手段35は、目標回
転数の最大値NAから最小値の間で任意の目標回転数を
指示し得るものであり、これに伴い、目標回転数の値に
応じてポンプ吸収トルクの値を図5で示す最大値TAと
0の間で任意の値に制御することができる。
【0043】また、上述のような状況において、図1に
示すコントローラ33の故障とか、あるいはコントロー
ラ33と電磁比例弁32を結ぶ配線の断線などの電気系
統の故障を生じたときには、電磁比例弁32は図1で示
す中立位置に保たれ、全開状態となる。したがって、第
2傾転制御信号管路30は、パイロットポンプ22から
出力される大きな値のパイロット圧をそのまま通過さ
せ、このパイロット圧を図4で示す指令圧力PCとして
第2傾転制御信号ポート31に導く。これにより傾転制
御装置23は、図5の特性線39で示すように、指令圧
力PCに対応するポンプ吸収トルクの最小値TCとなる
ように可変容量油圧ポンプ21の押しのけ容積を制御す
る。これに伴い、エンジン回転数・ポンプ吸収トルク特
性は図6の特性線70で示すものとなる。このときのポ
ンプ吸収トルクとエンジン出力トルクとの関係は、前述
した図15に加入した特性線42で示すように、エンジ
ン回転数がNS以下に低下することに伴ってエンジン出
力トルクが値TN以下に小さくなっても、この最小値T
Cを有するポンプ吸収トルクは、エンジン出力トルクを
示す特性線15の下側に位置し、したがってこのような
電気系統の故障にあってエンジン20の回転数が低下す
る事態を生じても、このエンジン20が停止することが
なく、当該エンジン20の駆動を継続させることができ
る。これにより、当該油圧ショベルで実施される掘削作
業、ならし作業などを特別な操作を必要とすることなく
実施でき、作業性の低下を防止することができる。
【0044】また、この第1の実施形態にあっては、可
変容量油圧ポンプ21の吸収トルクの上限値を決めるポ
ンプ吸収トルク上限信号を出力する上限信号出力手段
を、エンジン20を含む油圧駆動装置においては普通に
設けられる目標回転数指示手段35が兼ねていることか
ら、装置の構造が簡単で、製作費を安くすることができ
る。
【0045】図7は本発明の第2の実施形態を示す油圧
回路図である。この第2の実施形態は、コントローラ3
3に可変容量油圧ポンプ2の吸収トルクの上限値を決め
るポンプ吸収トルク上限信号を出力する上限信号出力手
段として、前述した第1の実施形態における目標回転数
指示手段35の他に、当該油圧ショベルの作業モード、
例えば軽負荷作業である前述した「ならし作業モード」
に関連して設けられるモードスイッチ44を備えてい
る。またコントローラ33は、目標回転数と指令電流の
相関関係を設定する指令電流設定手段34の他に、例え
ば前述した指令電流Biを記憶する指令電流設定手段4
3を内蔵している。コントローラ33は、モードスイッ
チ44からモード信号が出力されないときは、目標回転
数指示手段35から出力される目標回転数に相応する指
令電流を指令電流設定手段34の設定関係から求め、そ
の求めた指令電流を駆動電流として出力する。また、モ
ードスイッチ44からモード信号が出力されていると判
断したときは、目標回転数指示手段35からの目標回転
数が入力されているかどうかにかかわらず、指令電流設
定手段43で記憶されている指令電流Biを駆動信号と
して出力するようになっている。その他の構成について
は、前述した第1の実施形態と同等である。
【0046】このように構成した第2の実施形態によれ
ば、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を奏する
他、モードスイッチ44が閉じられ、モード信号がコン
トローラ33に出力されたときは、指令電流設定手段4
3で設定された指令電流Biが駆動信号として電磁比例
弁32に出力され、これに応じて前述したように第2傾
転制御信号ポート31に与えられる第2傾転制御信号す
なわち指令圧力はPBとなり(図4の関係から)、ポン
プ吸収トルクがこの指令圧力PBに相当するTBとなる
ように(図5の関係から)傾転制御装置23によって可
変容量油圧ポンプ21の押しのけ容積が制御される。こ
れにより、エンジン回転数とポンプ吸収トルクの関係は
図6の特性線41のようになり、前述したように所望の
「ならし作業」をおこなうことができる。
【0047】このように構成した第2の実施形態によれ
ば、モードスイッチ44を閉じることにより常に当該油
圧ショベルで実施される「ならし作業」に好適な一定し
た可変容量油圧ポンプ2の吸収トルクに制御することが
できる。
【0048】なお、上記第2の実施形態では、目標回転
数指示手段35とモードスイッチ44の双方を設けてあ
るが、目標回転数指示手段35を設けずに、あるいは目
標回転数指示手段35は設けるものの、電磁比例弁32
の駆動制御とは無関係な構成にし、モードスイッチ44
だけ設けに依存させて電磁比例弁32の駆動制御をおこ
なうようにし、しかもこのモードスイッチ44を重負荷
作業、軽負荷作業等の複数の作業モードに応じて複数備
えた構成にしてもよい。このように構成したものでは、
各作業モードに対応させて該当する各モードスイッチ4
4を選択的に閉じればよく、これにより上述と同様の動
作により該当する作業モードに好適な可変容量油圧ポン
プ21の吸収トルクを容易に得ることができる。
【0049】図8は本発明の第3の実施形態を示す油圧
回路図、図9は図3に示す第3の実施形態に備えられる
傾転制御装置の構成を示すブロック図、図10は図8に
示す第3の実施形態で得られるポンプ出力特性を示す
図、図11は図8に示す第3の実施形態で得られるセン
タバイパス流量・信号圧力特性を示す図である。
【0050】この第3の実施形態は、方向制御弁25が
センタバイパス通路25aを有するとともに、この方向
制御弁25の下流に絞り46を設け、この絞り46の上
流圧を圧力信号として傾転制御装置45に導く傾転制御
信号管路47を備えている。
【0051】上述した絞り46及び傾転制御信号管路4
7と、後述する傾転制御装置45に含まれる圧力信号・
電気信号変換手段60及び関数発生器48とによって、
方向制御弁25のセンタバイパス通路25aの通過流量
が減少するにつれて可変容量油圧ポンプ21の押しのけ
容積を大きくするように制御する手段が構成されてい
る。上述した方向制御弁25のセンタバイパス通路25
aの通過流量であるセンタバイパス流量と、絞り46の
上流圧である圧力信号の値、すなわち信号圧力との関係
は、例えば図11の特性線56で示すように、センタバ
イパス流量の減少に応じて信号圧力が直線的に減少する
関係となっている。
【0052】また、可変容量油圧ポンプ21の押しのけ
容積を制御する傾転制御装置45は、図9に示す構成に
なっている。すなわち、前述したセンタバイパス流量に
対応する信号圧力を傾転制御装置45に与える傾転制御
信号管路47に接続される圧力信号・電気信号変換手段
60と、この圧力信号・電気信号変換手段60で変換さ
れる電気信号の値(信号圧力)とポンプ傾転すなわち押
しのけ容積との関係をあらかじめ設定する関数発生器4
8とを備えている。この関数発生器48は、方向制御弁
25が中立に保たれていることに伴って、信号圧力が最
大のときはその信号圧力に応じて最小のポンプ傾転を出
力し、方向制御弁25が徐々に切換えられることに伴っ
て信号圧力が徐々に小さくなるときは、その信号圧力に
応じて次第に直線的な関係で大きくなるポンプ傾転を出
力し、方向制御弁25が完全に切換えられ、これに伴っ
て信号圧力が0となるときは、その信号圧力に応じて最
大のポンプ傾転を出力するようになっている。
【0053】また、この傾転制御装置45は、第1傾転
制御信号管路28に接続される圧力信号・電気信号変換
手段61と、第2傾転制御信号管路30に接続される圧
力信号・電気信号変換手段62と、この圧力信号・電気
信号変換手段62で変換された電気信号の値に所定の係
数(ゲイン)Kをかける係数乗算器49と、この係数乗
算器49で得られた値と前述した圧力信号・電気信号変
換手段61で得られた値とを加算する加算器50と、こ
の加算器50で得られる値(信号圧力)とポンプ傾転す
なわち押しのけ容積との関係をあらかじめ設定する関数
発生器51とを備えている。この関数発生器51も前述
した関数発生器48とほぼ同様に、信号圧力が最大のと
きは最小のポンプ傾転を出力し、信号圧力が徐々に小さ
くなるときは次第に曲線的な関係で大きくなるポンプ傾
転を出力し、信号圧力が0となるときは最大のポンプ傾
転を出力するようになっている。
【0054】また、この傾転制御装置45は、関数発生
器48から出力されるポンプ傾転と関数発生器51から
出力されるポンプ傾転とを比較し、その最小値を選択し
て可変容量油圧ポンプ21の押しのけ容積を決める信号
として出力する最小値選択器52と、この最小値選択器
52から出力される信号に応じて可変容量油圧ポンプ2
1の斜板を制御する例えば電磁弁等よりなる斜板制御装
置53とを備えている。なお、このような斜板制御装置
53は公知のものである。
【0055】その他の構成については、前述した第1の
実施形態と同等である。このように構成した第3の実施
形態では、操作装置26が操作されず、方向制御弁25
が中立に保たれているときは、センタバイパス流量が最
大になることに伴って傾転制御装置47に導かれる圧力
信号の値である信号圧力は、図11に示す特性線56に
応じて最大値となり、この最大値が傾転制御装置45の
圧力信号・電気信号変換手段60で変換されて関数発生
器48に入力され、この関数発生器48からポンプ傾転
の最小値が最小値選択器52に入力される。したがっ
て、このとき可変容量油圧ポンプ21の吐出圧が小さく
なることに伴って、圧力信号・電気信号変換手段61、
加算器50を介して関数発生器51に入力され、この関
数発生器51から比較的大きなポンプ傾転が最小値選択
器52に入力されても、この最小値選択器52で関数発
生器48から出力されたポンプ傾転の最小値が選択さ
れ、このポンプ傾転の最小値に相当する信号が傾転制御
装置53に出力され、これにより可変容量油圧ポンプ2
1のポンプ傾転、すなわち押しのけ容積は最小となるよ
うに制御される。
【0056】このような中立状態から、例えば重負荷作
業を実施しようとして、方向制御弁25を切換えると、
センタバイパス流量は例えば0となり、これに応じて図
11の特性線56に示すように傾転制御管路47から圧
力信号・電気信号変換手段60を経て関数発生器48に
入力される信号圧力は0となり、この関数発生器48か
らは最大のポンプ傾転が最小値選択器52に出力され
る。一方、アクチュエータ24を作動させるために可変
容量油圧ポンプ21の吐出圧が大きくなると、この大き
な吐出圧が第1傾転制御信号として傾転制御装置45に
与えられ、圧力信号・電気信号変換手段61で電気信号
に変換され加算器50に与えられる。また前述したよう
に、目標回転数指示手段35で重負荷作業に相当する目
標回転数の最大値NAが出力され、コントローラ33で
この最大値NAに相応する指令電流Ai(図2の関係)
が求められ、この指令電流Aiが駆動信号として電磁比
例弁32に出力される。これにより電磁比例弁32は全
閉状態となり、第2傾転制御信号管路30を介して傾転
制御装置45に与えられる第2傾転制御信号、すなわち
指令圧力は0となる(図4の関係)。したがって、傾転
制御装置45の加算器50の加算値は前述した圧力信号
・電気信号変換手段61で変換された値、すなわち可変
容量油圧ポンプ21の吐出圧に相応する値となり、この
値に相応するポンプ傾転が関数発生器51で求められ、
該当するポンプ傾転が最小値選択器52に入力される。
最小値選択器52では、関数発生器48から出力される
前述のポンプ傾転と、関数発生器51から出力されるポ
ンプ傾転とを比較し、より小さなポンプ傾転を選択す
る。この場合、方向制御弁25のフル操作に伴って関数
発生器48から出力されるポンプ傾転が前述したように
最大となることから、例えば関数発生器51から出力さ
れるポンプ傾転が選択され、斜板制御装置53に出力さ
れる。これにより斜板制御装置53が作動して可変容量
油圧ポンプ21の押しのけ容積が制御される。このとき
のポンプ吸収トルクは、図5の特性線39で示す最大値
TAであり、ポンプ出力トルクは、図10のポンプ圧力
・ポンプ傾転の関係を示す特性線55で示すように大き
な値となる。
【0057】また例えば、軽負荷作業を実施しようとし
て方向制御弁25を切換えると、方向制御弁25の切換
え操作に伴って前述したように例えば最大のポンプ傾転
が関数発生器48から最小値選択器53に出力される。
【0058】一方、前述した重負荷作業の場合に比べれ
ば小さくなる吐出圧が第1傾転制御信号として傾転制御
装置45に与えられ、圧力信号・電気信号変換手段61
で電気信号に変換され加算器50に与えられる。また、
前述したように目標回転数指示手段35で軽負荷作業に
相当する目標回転数の値NBが出力され、コントローラ
33でこの値NBに相応する指令電流Biが駆動信号と
して電磁比例弁32に出力される。これにより電磁比例
弁32は前述したようにわずかに開口した状態となり、
第2傾転制御信号管路30を介して傾転制御装置45に
与えられる第2傾転制御信号、すなわち指令圧力はPB
となる(図4の関係)。したがって、この指令圧力PB
が圧力信号・電気信号変換手段62で電気信号に変換さ
れ、係数乗算器49で係数Kがかけられ加算器50に与
えられる。加算器50では、この係数乗算器49から与
えられた値と、圧力信号・電気信号変換手段61で変換
された値すなわち可変容量油圧ポンプ21の吐出圧に相
当する値とが加算され、その加算値に相当するポンプ傾
転が関数発生器51で求められ、該当するポンプ傾転が
最小値選択器52に入力される。最小値選択器52で
は、関数発生器48から出力されるポンプ傾転と関数発
生器51から出力されるポンプ傾転とを比較し、より小
さなポンプ傾転を選択する。前述のように方向制御弁2
5のフル操作に伴って関数発生器48から出力されるポ
ンプ傾転が最大となることから、関数発生器51から出
力されるポンプ傾転が選択され、斜板制御装置53に出
力される。これにより斜板制御装置53が作動して可変
容量油圧ポンプ21の押しのけ容積が制御される。この
ときのポンプ吸収トルクは図5の特性線39で示す最大
値TAよりも小さい値TBであり、ポンプ出力トルクは
図10の特性線54で示すものとなる。なお同図10
中、「小」は電磁比例弁32が全閉となるまで切換えら
れることにより第2傾転制御信号管路30を介して傾転
制御装置45に与えられる第2傾転制御信号、すなわち
指令圧力が0であり、これに伴ってポンプ出力トルクが
大きくなることを示し、「大」は電磁比例弁32が全開
するに保たれることにより第2傾転制御信号管路30を
介して傾転制御信号、すなわち指令圧力が最大の値であ
り、これに伴ってポンプ出力トルクが小さくなることを
示している。目標回転数指示手段35を適宜操作するこ
とにより、ポンプ出力トルクを特性線55で示すものを
上限として適宜変化させることができる。
【0059】そして例えば、上述のように方向制御弁2
5が操作されている状態において、コントローラ33の
故障とか、あるいはコントローラ33と電磁比例弁32
を結ぶ配線の断線などの電気系統の故障を生じたときに
は、例えば方向制御弁25が切換えられていることに伴
って前述したようにポンプ傾転が関数発生器48から最
小値選択器52に出力される。
【0060】また、当該油圧ショベルで実施される作業
に応じて吐出圧が第1傾転制御信号として傾転制御装置
45に与えられ、圧力信号・電気信号変換手段61で電
気信号に変換され加算器50に与えられる。また、上述
した電気系統の故障によって電磁比例弁32が全開状態
となることから、前述したように図4の特性線38に応
じた大きな指令圧力PCが第2傾転制御信号として、第
2傾転制御信号管路30を介して傾転制御装置45に与
えられる。したがって、この大きな指令圧力PCが圧力
信号・電気信号変換手段62で電気信号に変換され、係
数乗算器49で係数Kがかけられ加算器50に与えられ
る。加算器50では、この係数乗算器49から与えられ
た値と前述した圧力信号・電気信号変換手段61で変換
された値、すなわち可変容量油圧ポンプ21の吐出圧に
相当する値とが加算され、その加算値に相当するポンプ
傾転が関数発生器51で求められ、該当するポンプ傾転
が関数発生器51で求められ、最小値選択器52に入力
される。最小値選択器52では、関数発生器48から出
力されるポンプ傾転と関数発生器51から出力されるポ
ンプ傾転とを比較し、より小さなポンプ傾転、例えば関
数発生器51から出力されるポンプ傾転が斜板制御装置
53に出力される。これにより斜板制御装置53が作動
して可変容量油圧ポンプ21の押しのけ容積が制御され
る。このときの吸収トルクは図5の特性線TBよりもさ
らに小さい値すなわち最小値TCであり、ポンプ出力ト
ルクは図10の特性線71に示すものとなる。
【0061】このときのエンジン回転数・ポンプ吸収ト
ルク特性は図6の特性線70で示したものとなり、ポン
プ吸収トルクとエンジン出力トルクとの関係は、前述し
た第1の実施形態におけるのと同様となる。したがっ
て、この第3の実施形態でも、このような電気系統の故
障中にエンジン20の回転数が低下する事態を生じて
も、このエンジン20が停止することがなく、当該エン
ジン20の駆動を継続させることができ、これにより当
該油圧ショベルで実施される作業を特別な操作を必要と
することなく実施でき、作業性の低下を防止することが
できる。
【0062】また特に、この第3の実施形態では、方向
制御弁25が中立に保持されているときは、ポンプ傾転
すなわち押しのけ容積は最小に保たれるのでエンジン2
0に対する負荷を軽減でき、これにより、燃料消費量を
抑えることができ経済的である。
【0063】図12は本発明の第4の実施形態を示す油
圧回路図、図13は図12に示す第4の実施形態に備え
られるコントローラに内蔵される指令電流設定手段で設
定される回転数検出値と指令電流の関係を示す図であ
る。
【0064】この第4の実施形態は、コントローラ33
に可変容量油圧ポンプ21の吸収トルクの上限値を決め
るポンプ吸収トルク上限信号を出力する上限信号出力手
段として、前述した第1の実施形態における目標回転数
指示手段35の他に、エンジン20の現実の回転数を検
出する回転数検出器57を備えている。またコントロー
ラ33は、目標回転数と指令電流の相関関係を設定する
指令電流設定手段34の他に、図13に示す回転数検出
値と指令電流の相関関係、すなわち、回転数検出器57
で検出される現実の回転数検出値と電磁比例弁32に駆
動信号として出力される指令電流との関係を設定する指
令電流設定手段58を内蔵している。回転数検出値と指
令電流との関係は図13の特性線59で示すように、回
転数検出値の増加に応じてほぼ比例的に指令電流が増加
する関係になっている。またコントローラ33は、例え
ば、目標回転数指示手段35から出力される目標回転数
に応じて目標回転数指示手段35から出力される目標回
転数に応じて指令電流設定手段34に基づいて求められ
る指令電流と、回転数検出器57から出力される回転数
検出値に応じて指令電流設定手段58に基づいて求めら
れる指令電流とを加算し、その加算値の平均値を求め、
その指令電流の平均値を駆動信号として電磁比例弁32
に出力する処理をおこなうようになっている。その他の
構成については、前述した図1に示す第1の実施形態と
同等である。
【0065】このように構成した第4の実施形態によれ
ば、例えば重負荷作業をおこなうために目標回転数指示
手段35を操作して、目標回転数の最大値NAをコント
ローラ33に入力させ、燃料噴射装置20aを介してエ
ンジン20を駆動させると、回転数検出器57から現実
のエンジン20の回転数が図13に示す回転数検出値N
aとして検出され、この回転数検出値Naがコントロー
ラ33に入力される。コントローラ33の指令電流設定
手段34は、入力された目標回転数の最大値NAに応じ
て図2に示す関係から指令電流Aiを求める。また指令
電流設定手段58は、入力された回転数検出値Naに応
じて図13に示す関係から指令電流aiを求める。さら
に求められた指令電流Aiとaiとを加算し、その加算
値の平均値を求め、その指令電流の平均値を駆動信号と
して電磁比例弁32に出力する。この場合には、前述し
たように比例電磁弁32は全閉状態、あるいはほぼ全閉
状態となり、傾転制御装置23の第2傾転制御信号ポー
ト31に与えられる第2傾転制御信号、すなわち指令圧
力は0あるいはほぼ0となる。これにより図5の特性線
39で示すように、ポンプ吸収トルクの最大値TAに相
当する大きなポンプ吸収トルクとなるように傾転制御装
置23は可変容量油圧ポンプ21の押しのけ容積を制御
する。これにより、所望の重負荷作業を実施できる。
【0066】また例えば、軽負荷作業をおこなうために
目標回転数指示手段35を操作して、前述した目標回転
数NBをコントローラ33に入力させ、エンジン20を
駆動させると、回転数検出器57から現実のエンジン2
0の回転数が図13に示す回転数検出値Nbとして検出
され、この回転数検出値Nbがコントローラ33に入力
される。コントローラ33の指令電流設定手段34は、
入力された目標回転数の最大値NBに応じて図2に示す
関係から指令電流Biを求める。また、指令電流設定手
段58は、入力された回転数検出値Nbに応じて図13
に示す関係から指令電流biを求める。さらに求められ
た指令電流Biとbiとを加算し、その加算値の平均値
を求め、この指令電流の平均値を駆動信号として電磁比
例弁32に出力する。この場合には、前述したように比
例電磁弁32はわずかながら開口した状態となり、傾転
制御装置23の第2傾転制御信号ポート31に与えられ
る第2傾転制御信号、すなわち指令圧力は、図4に示す
関係からPB、あるいはPBに近い値となる。これによ
り図5の関係から、ポンプ吸収トルクが最大値TAより
も小さい値TB、あるいはTBに近い値となるように、
傾転制御装置23は可変容量油圧ポンプ21の押しのけ
容積を制御する。これにより、所望の軽負荷作業を実施
できる。
【0067】また、上述した状態において、コントロー
ラ33の故障とか、あるいはコントローラ33と電磁比
例弁32を結ぶ配線の断線などの電気系統の故障を生じ
たときには、電磁比例弁32は中立位置に保たれ、全開
状態となる。したがって、前述した第1の実施形態と同
様に、パイロットポンプ22から出力される大きな値の
パイロット圧が第2の傾転制御信号、すなわち指令圧力
PCとして第2傾転制御信号ポート31に導かれ、傾転
制御装置23は図5の特性線39で示すように、指令圧
力PCに対応するポンプ吸収トルクの最小値TCとなる
ように可変容量油圧ポンプ21の押しのけ容積を制御す
る。これにより前述したように、このような電気系統の
故障にあってエンジン20の回転数が低下しても、エン
ジン20の停止を招くことがなく、所望の重負荷作業、
軽負荷作業を特別な操作を必要とすることなく実施で
き、作業性の低下を防止することができる。
【0068】また、この第4の実施形態では、目標回転
数の他に現実のエンジン20の回転数を考慮に入れたポ
ンプ吸収トルクの制御を実施するので、より精度の高い
ポンプ吸収トルク制御を実現できる。
【0069】なお、上記第4の実施形態では、目標回転
数指示手段35、指令電流設定手段34を設けて、目標
回転数と現実のエンジン20の回転数の双方によりポン
プ吸収トルクの制御をおこなう構成にしてあるが、ポン
プ吸収トルクの制御精度として特に高いものを要求され
ない場合などにおいては、目標回転数指示手段35から
出力される目標回転数によらず、回転数検出器57から
出力される回転数検出値のみに応じてポンプ吸収トルク
の制御をおこなう構成にしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の各請求項に係る
発明によれば、可変容量油圧ポンプの吸収トルクを制御
する電気系統に故障を生じた場合に、原動機の回転数が
低下したときでも当該原動機の停止を招くことなく駆動
させることができ、したがって、このような原動機の停
止に伴う特別な操作を要することがなく、従来生じてい
た原動機の停止に伴う作業性の低下を防止できる。
【0071】また特に、請求項3に係る発明によれば、
可変容量油圧ポンプの吸収トルクの上限値を決めるポン
プ吸収トルク上限信号を出力する上限信号出力手段を、
原動機を含む油圧駆動装置にあっては普通に設けられる
原動機の目標回転数指示手段が兼ねていることから、装
置の構造が簡単で製作費を安くすることができる。
【0072】また特に、請求項4に係る発明によれば、
上述の上限信号出力手段としてモードスイッチを設けた
ことから、このモードスイッチの切換えにより容易に当
該油圧作業機で実施される作業に好適な一定した可変容
量油圧ポンプの吸収トルクとすることができる。
【0073】また特に、請求項5に係る発明によれば、
傾転制御装置が、センタバイパス通路を流れる流量が減
少するにつれて可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を大
きくするように制御する手段を含むことから、方向制御
弁が中立に保たれているときは、可変容量油圧ポンプの
押しのけ容積は最小に保たれ、これにより燃料消費量を
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧作業機の油圧駆動装置の第1の実
施形態を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す第1の実施形態に備えられるコント
ローラに内蔵される指令電流設定手段で設定される目標
回転数と指令電流との関係を示す図である。
【図3】図1に示す第1の実施形態に備えられる可変容
量油圧ポンプの特性を示す図である。
【図4】図1に示す第1の実施形態に備えられる電磁比
例弁の特性を示す図である。
【図5】図1に示す第1の実施形態で得られる指令圧力
・ポンプ吸収トルク特性を示す図である。
【図6】図1に示す第1の実施形態で得られるエンジン
回転数・ポンプ吸収トルク特性を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施形態を示す油圧回路図であ
る。
【図9】図8に示す第3の実施形態に備えられる傾転制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図10】図8に示す第3の実施形態で得られるポンプ
出力特性を示す図である。
【図11】図8に示す第3の実施形態で得られるセンタ
バイパス流量・信号圧力特性を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態を示す油圧回路図で
ある。
【図13】図12に示す第4の実施形態に備えられるコ
ントローラに内蔵される指令電流設定手段で設定される
回転数検出値と指令電流の関係を示す図である。
【図14】従来の油圧作業機の油圧駆動装置の要部構成
を示す油圧回路図である。
【図15】図14に示す従来の油圧作業機の油圧駆動装
置で得られるエンジン回転数・エンジン出力トルク特性
を示す図である。
【符号の説明】 20 エンジン(原動機) 20a 燃料噴射装置 21 可変容量油圧ポンプ 22 パイロットポンプ(第2傾転制御信号発生手
段) 23 傾転制御装置 24 アクチュエータ 25 方向制御弁 25a センタバイパス通路 26 操作装置 27 パイロットリリーフ弁 28 第1傾転制御信号管路(第1傾転制御信号誘導
系) 29 第1傾転制御信号ポート(第1傾転制御信号誘
導系) 30 第2傾転制御信号管路(第2傾転制御信号誘導
系) 31 第2傾転制御信号ポート(第2傾転制御信号誘
導系) 32 電磁比例弁(処理手段) 33 コントローラ 34 指令電流設定手段 35 目標回転数指示手段(上限信号出力手段) 43 指令電流設定器 44 モードスイッチ(上限信号出力手段) 45 傾転制御装置 46 絞り 47 傾転信号管路 48 関数発生器 49 係数乗算器 50 加算器 51 関数発生器 52 最小値選択器 53 斜板制御装置 57 回転数検出器(上限信号出力手段) 58 指令電流設定手段 60 圧力信号・電気信号変換手段 61 圧力信号・電気信号変換手段 62 圧力信号・電気信号変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 中村 剛志 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 後藤 安晴 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、この原動機によって駆動され
    る可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプの吐
    出圧を第1傾転制御信号として導く第1傾転制御信号誘
    導系と、上記可変容量油圧ポンプの吸収トルクを制御す
    る第2傾転制御信号を導く第2傾転制御信号誘導系と、
    上記第2傾転制御信号を発生させる第2傾転制御信号発
    生手段と、 上記第1傾転制御信号の値が大きくなるにつれて上記可
    変容量油圧ポンプの吐出流量が小さくなるように当該可
    変容量油圧ポンプの押しのけ容積を制御し、上記第2傾
    転制御信号の値が大きくなるにつれて上記可変容量油圧
    ポンプの吸収トルクが小さくなるように当該可変容量油
    圧ポンプの押しのけ容積を制御する傾転制御装置とを備
    えた油圧作業機の油圧駆動装置において、 コントローラと、 このコントローラに上記可変容量油圧ポンプの上記吸収
    トルクの上限値を決めるポンプ吸収トルク上限信号を出
    力する上限信号出力手段と、 上記第2傾転制御信号誘導系中に介設され、上記コント
    ローラから出力される駆動信号により制御され、上記コ
    ントローラから上記駆動信号が出力されないときは、上
    記第2傾転制御信号を所定の大きな値に保ち、上記上限
    信号出力手段から出力される上記ポンプ吸収トルク上限
    値に相当する信号に応じて上記駆動信号が上記コントロ
    ーラから出力されたとき、上記第2傾転制御信号の値を
    上記所定の大きな値から小さな値に変化させる処理をお
    こなう処理手段を設けたことを特徴とする油圧作業機の
    油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 第2傾転制御信号発生手段が、上記原動
    機によって駆動されるパイロットポンプであって、上記
    第2傾転制御信号が上記パイロットポンプから吐出され
    るパイロット圧であり、上記第2傾転制御信号誘導系が
    上記パイロット圧を導く傾転制御信号管路を含み、 上記処理手段が、上記傾転制御信号管路中に介設される
    電磁比例弁であることを特徴とする請求項1記載の油圧
    作業機の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記上限信号出力手段が、上記原動機の
    目標回転数を指示する目標回転数指示手段であることを
    特徴とする請求項1または2記載の油圧作業機の油圧駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 上記上限信号出力手段が、当該油圧作業
    機の作業モードに関連して設けられるモードスイッチで
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    油圧作業機の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記可変容量油圧ポンプから吐出される
    圧油によって作動するアクチュエータ、及びこのアクチ
    ュエータの駆動を制御するセンタバイパス通路を有する
    方向制御弁を備えるとともに、 上記傾転制御装置が、上記センタバイパス通路を流れる
    流量が減少するにつれて上記可変容量油圧ポンプの押し
    のけ容積を大きくするように制御する手段を含むことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油圧作業機
    の油圧駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記上限信号出力手段が、上記原動機の
    現実の回転数を検出する回転数検出器であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の油圧作業機の油
    圧駆動装置。
  7. 【請求項7】 当該油圧作業機が油圧ショベルであるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の油圧作
    業機の油圧駆動装置。
JP33418197A 1997-12-04 1997-12-04 油圧作業機の油圧駆動装置 Expired - Lifetime JP4136041B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33418197A JP4136041B2 (ja) 1997-12-04 1997-12-04 油圧作業機の油圧駆動装置
EP98204096A EP0922813A3 (en) 1997-12-04 1998-12-03 hydraulic drive system for hydraulic work vehicle
US09/204,068 US6220028B1 (en) 1997-12-04 1998-12-03 Hydraulic drive system for hydraulic work vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33418197A JP4136041B2 (ja) 1997-12-04 1997-12-04 油圧作業機の油圧駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11166482A true JPH11166482A (ja) 1999-06-22
JP4136041B2 JP4136041B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=18274452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33418197A Expired - Lifetime JP4136041B2 (ja) 1997-12-04 1997-12-04 油圧作業機の油圧駆動装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6220028B1 (ja)
EP (1) EP0922813A3 (ja)
JP (1) JP4136041B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005056933A1 (ja) * 2003-12-09 2005-06-23 Komatsu Ltd. 建設機械の油圧駆動制御装置及び方法
JP2017115441A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社クボタ 作業機
US10557251B2 (en) 2016-03-10 2020-02-11 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Work machine

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1291467B1 (en) * 2000-05-23 2010-01-20 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Construction machine
WO2002021023A1 (fr) * 2000-09-08 2002-03-14 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd Regulateur de vitesse pour vehicule hydraulique sur roues
CA2487461A1 (en) 2003-11-10 2005-05-10 Timberjack Inc. Anti-stall pilot pressure control system for open center systems
JP5074086B2 (ja) * 2007-04-26 2012-11-14 株式会社小松製作所 建設車両
US7797934B2 (en) * 2007-04-30 2010-09-21 Caterpillar Inc Anti-stall system utilizing implement pilot relief
KR100974279B1 (ko) * 2008-03-27 2010-08-06 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 중장비의 주행시스템
US9133837B2 (en) 2008-04-24 2015-09-15 Caterpillar Inc. Method of controlling a hydraulic system
JP5523028B2 (ja) * 2009-09-04 2014-06-18 日立建機株式会社 油圧作業機械の油圧駆動装置
JP5175870B2 (ja) * 2010-01-13 2013-04-03 川崎重工業株式会社 作業機械の駆動制御装置
CN104024606A (zh) * 2011-12-28 2014-09-03 沃尔沃建造设备有限公司 施工机械的发动机控制方法
JP5956179B2 (ja) * 2012-02-23 2016-07-27 株式会社小松製作所 油圧駆動システム
CN102734242B (zh) * 2012-07-13 2015-05-27 三一汽车制造有限公司 一种工程机械、多执行机构的液压控制系统及控制方法
JP5303061B1 (ja) * 2012-11-20 2013-10-02 株式会社小松製作所 エンジン制御装置及び建設機械
WO2015058024A1 (en) 2013-10-17 2015-04-23 Dow Agrosciences Llc Processes for the preparation of pesticidal compounds
EP3057428A4 (en) 2013-10-17 2017-05-17 Dow AgroSciences LLC Processes for the preparation of pesticidal compounds
CN105525905B (zh) * 2014-09-28 2019-02-26 徐工集团工程机械股份有限公司 一种旋挖钻机功率自适应控制系统及其方法
GB201419777D0 (en) * 2014-11-06 2014-12-24 Agco Int Gmbh Hydraulic pressure supply system
DE102015208077A1 (de) * 2015-04-30 2016-11-03 Deere & Company Generatoreinheit
CN105065348B (zh) * 2015-07-06 2017-10-27 西安科技大学 一种软启动行走系统
KR102357613B1 (ko) * 2016-07-29 2022-01-28 스미토모 겐키 가부시키가이샤 쇼벨, 쇼벨용 컨트롤밸브
CN114909280B (zh) * 2022-04-07 2024-05-17 潍柴动力股份有限公司 基于多源信息反馈优化的液压泵控制方法及系统

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5197284A (en) * 1989-07-21 1993-03-30 Cartner Jack O Hydraulic motor deceleration system
JPH0826552B2 (ja) * 1989-07-27 1996-03-13 株式会社小松製作所 建設機械のポンプ吐出量制御システム
US5638677A (en) * 1991-03-29 1997-06-17 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Control device for hydraulically propelled work vehicle
JP3434514B2 (ja) * 1993-03-23 2003-08-11 日立建機株式会社 油圧作業機の油圧駆動装置
GB2291987B (en) * 1993-03-26 1997-04-02 Komatsu Mfg Co Ltd Controller for hydraulic drive machine
WO1997010443A1 (fr) * 1995-09-14 1997-03-20 Komatsu Ltd. Circuit hydraulique destine a des machines de construction
KR100225422B1 (ko) * 1995-12-19 1999-10-15 세구치 류이치 제어장치의 출력보정방법과 이를 사용한 제어장치 및 유압펌프 제어장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005056933A1 (ja) * 2003-12-09 2005-06-23 Komatsu Ltd. 建設機械の油圧駆動制御装置及び方法
US7607296B2 (en) 2003-12-09 2009-10-27 Komatsu Ltd. Device and method of controlling hydraulic drive of construction machinery
DE112004002387B4 (de) * 2003-12-09 2016-05-19 Komatsu Ltd. Vorrichtung und Verfahren zum Steuern eines hydraulischen Antriebs einer Baumaschine
JP2017115441A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社クボタ 作業機
US10557251B2 (en) 2016-03-10 2020-02-11 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Work machine

Also Published As

Publication number Publication date
EP0922813A3 (en) 2000-04-12
US6220028B1 (en) 2001-04-24
EP0922813A2 (en) 1999-06-16
JP4136041B2 (ja) 2008-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11166482A (ja) 油圧作業機の油圧駆動装置
JP3064574B2 (ja) 油圧掘削機における作業油量切換制御装置
EP2107170B1 (en) Hydraulic drive system for a civil engineering or construction machine.
EP1830066B1 (en) Hydraulic control apparatus of working machine
JPH10169604A (ja) 油圧作業機の油圧回路装置
JPH07208404A (ja) 油圧式建設機械のエンジン−ポンプ制御装置及び制御方法
JPH10220359A (ja) 可変容量型ポンプの制御装置
KR20100137421A (ko) 하이브리드 건설기계의 제어장치
KR20100124721A (ko) 하이브리드 건설기계의 제어장치
JPH11303809A (ja) 油圧駆動機械のポンプ制御装置
JP3643193B2 (ja) 油圧モータの制御装置
JP2000154803A (ja) 油圧建設機械のエンジンラグダウン防止装置
JPH0579502A (ja) 油圧建設機械
JP2000110803A (ja) 油圧再生装置
JP2677803B2 (ja) 油圧駆動装置
JPH03157501A (ja) 油圧回路装置
JPH09151487A (ja) 油圧ポンプ制御装置
JP3440105B2 (ja) 負荷感応型油圧制御装置
JP2774552B2 (ja) 作業機械の油圧回路
JP2000220607A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP3394581B2 (ja) 建設機械の油圧制御装置
JP3175992B2 (ja) 油圧駆動機械の制御装置
KR0168991B1 (ko) 유압식 건설기계의 전자제어장치
JP3305801B2 (ja) 油圧駆動機械の制御装置
JP3064520B2 (ja) 油圧掘削機における作業油量切換制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060615

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060621

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080318

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term