JPH11166465A - 燃料噴射ポンプの潤滑構造 - Google Patents

燃料噴射ポンプの潤滑構造

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JPH11166465A
JPH11166465A JP33466397A JP33466397A JPH11166465A JP H11166465 A JPH11166465 A JP H11166465A JP 33466397 A JP33466397 A JP 33466397A JP 33466397 A JP33466397 A JP 33466397A JP H11166465 A JPH11166465 A JP H11166465A
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JP
Japan
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fuel injection
injection pump
forcibly
lubricating
lubricating oil
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Application number
JP33466397A
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English (en)
Inventor
Masamichi Tanaka
雅道 田中
Hajime Imanaka
肇 今中
Jiyunichi Sashige
純一 佐茂
Satoru Hattori
哲 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の燃料噴射ポンプにおいては、タペット
部のみに強制潤滑を行っていたので、強制注油が行われ
ていない部位においては、潤滑油が不足して磨耗が発生
し、燃料噴射ポンプの寿命を縮める原因となっていた。
また、各摺動部等を充分に潤滑させるために、複数の部
位を強制潤滑しようとすると、潤滑油を強制注油するた
めの注油口や、外部配管等を複数設ける必要があり、部
品点数や組立工数が増加し、コストアップの原因となっ
ていた。 【解決手段】 燃料噴射ポンプ1内へ潤滑油を強制注油
する燃料噴射ポンプ1の潤滑構造において、一箇所の強
制注油口21から潤滑油を強制注油することにより、機
能が異なる複数の部位、例えば、タペット11とカム軸
受12とを同時に強制潤滑可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射ポンプ内
へ潤滑油を強制注油することで、該燃料噴射ポンプ内を
潤滑する燃料噴射ポンプの潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、燃料噴射ポンプ内へ潤滑油を
強制注油することで、該燃料噴射ポンプ内を潤滑する燃
料噴射ポンプの潤滑構造は知られている。このような燃
料噴射ポンプの潤滑構造においては、カムにより上下動
されるタペットと、該タペットの外周部が摺動するポン
プ本体の壁面との間のクリアランス部分のみに強制注油
を行っており、その他の部位については、潤滑油を自然
に付着させて潤滑するように構成して、特に強制注油は
行なっていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、強制注油が行
われていない摺動部等の部位においては、潤滑油が不足
して充分に潤滑されず、これにより磨耗が発生して燃料
噴射ポンプの寿命を縮める原因となっていた。また、各
摺動部等を充分に潤滑させるために、複数の部位を強制
潤滑しようとすると、潤滑油を強制注油するための注油
口や、外部配管等を複数設ける必要があり、部品点数や
組立工数が増加し、コストアップの原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、燃料噴
射ポンプ内へ潤滑油を強制注油する燃料噴射ポンプの潤
滑構造において、一箇所の注油口から潤滑油を強制注油
することにより、機能が異なる複数の部位を同時に強制
潤滑可能に構成した。
【0005】また、請求項2においては、燃料噴射ポン
プ内へ潤滑油を強制注油する燃料噴射ポンプの潤滑構造
において、一箇所の注油口から潤滑油を強制注油するこ
とにより、タペットとポンプ本体の間のクリアランス部
分、及び、カム軸受とカム軸との間のクリアランス部分
を同時に強制潤滑可能に構成した。
【0006】また、請求項3においては、燃料噴射ポン
プ内へ潤滑油を強制注油する燃料噴射ポンプの潤滑構造
において、一箇所の注油口から給油通路を介して潤滑油
を強制注油することにより、給油通路終端部でタペット
を強制潤滑し、カム軸受を該給油通路の途中から分岐し
た噴出通路から強制潤滑可能に構成した。
【0007】また、請求項4においては、二軸式分配形
燃料噴射ポンプ内へ潤滑油を強制注油する燃料噴射ポン
プの潤滑構造において、強制注油された潤滑油を、タペ
ットと該タペットに当接するカムとの当接部へ噴出さ
せ、該当接部を潤滑するように構成した。
【0008】また、請求項5においては、二軸式分配形
燃料噴射ポンプ内へ潤滑油を強制注油する燃料噴射ポン
プの潤滑構造において、一箇所の注油口から潤滑油を強
制注油することにより、タペットと分配軸を駆動する分
配駆動軸とを同時に強制潤滑可能に構成した。
【0009】また、請求項6においては、二軸式分配形
燃料噴射ポンプ内へ潤滑油を強制注油する燃料噴射ポン
プの潤滑構造において、分配軸を駆動する分配駆動軸に
通路を形成し、強制注油された潤滑油を、該通路を介し
てガバナ機構部へ案内することで、該ガバナ機構部を強
制潤滑可能に構成した。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の潤滑構造を具備する二軸式分配型
燃料噴射ポンプを示す一部側面断面図、図2は同じく二
軸式分配型燃料噴射ポンプにおける強制潤滑される潤滑
油の通路を示す図、図3は二軸式分配型燃料噴射ポンプ
の第二の実施例を示す一部側面断面図、図4は図3の二
軸式分配型燃料噴射ポンプにおける強制潤滑される潤滑
油の噴出通路を示す図、図5は同じく噴出通路の第二の
実施例を示す図、図6は同じく噴出通路の第三の実施例
を示す図、図7は二軸式分配型燃料噴射ポンプの第三の
実施例を示す側面断面図、図8は図7の二軸式分配型燃
料噴射ポンプにおける強制潤滑される潤滑油の通路を示
す図、図9は二軸式分配型燃料噴射ポンプの第四の実施
例を示す側面断面図、図10は図9の二軸式分配型燃料
噴射ポンプにおける強制潤滑される潤滑油の通路を示す
図である。
【0011】まず、本発明の潤滑構造を具備する二軸式
分配型燃料噴射ポンプの全体構成について説明する。図
1において、燃料噴射ポンプ1の下部にはカム5を備え
たカム軸4が横設され、該カム軸4はカム軸受12を介
してカム軸サポート3に回転自在に軸支されている。カ
ム5の上方には、プランジャバレル8に上下摺動自在に
嵌挿されたプランジャ7が配設され、該プランジャ7の
下端にはタペット11が付設されている。プランジャ7
及びタペット11はスプリング等の付勢手段により下方
へ付勢され、該タペット11がカム5に当接している。
そして、カム5の回転によりプランジャ7が上下動する
ように構成している。
【0012】また、前記プランジャ7の側方には、分配
軸9が該プランジャ7と軸心を平行に配設されており、
該分配軸9は分配軸スリーブ10に回転自在に嵌挿され
るとともに、該分配軸9の下端部に連結した分配駆動軸
19により回転駆動される。該分配駆動軸19及び分配
軸9はカム軸4と直交する方向に配置されている。そし
て、分配軸9の下端部には、該分配軸9の同軸上にフィ
ードポンプ6を配設して連動連結している。
【0013】このように構成した燃料噴射ポンプ1にお
いて、フィードポンプ6により燃料ギャラリー13へ燃
料が圧送され、プランジャ7が上下動範囲の下端部に位
置すると、燃料ギャラリー13内の燃料が吸込ポート1
4を通じてプランジャバレル8内へ圧送される。プラン
ジャ7がカム5により押し上げられて上昇すると、プラ
ンジャバレル8内の燃料は、分配軸スリーブ10及び分
配軸9を介して送出弁18へ圧送され、該送出弁18に
連結された燃料噴射弁から噴射される。この場合、カム
軸4と連動して回転する分配軸9により、燃料は複数の
送出弁18へ分配されて圧送される。
【0014】そして、プランジャ7がさらに上昇する
と、該プランジャ7に形成したプランジャリード16と
排出ポート15が連通し、これにより、プランジャバレ
ル8内と燃料ギャラリー13とが連通して、該プランジ
ャバレル8内に圧送された燃料は燃料ギャラリー13内
へ逆流する。尚、図示しないガバナ機構によりプランジ
ャ7を軸心を中心に回動させることで、プランジャリー
ド16と排出ポート15とが連通する際のプランジャ7
の上下位置を変化させることができ、これにより、燃料
噴射弁から噴射する燃料量を調節することができる。
【0015】次に、燃料噴射ポンプ1の強制注油による
潤滑構造について、説明する。燃料噴射ポンプ1のポン
プ本体2の側壁面には、潤滑油を燃料噴射ポンプ1内へ
強制的に注油する強制注油口21を形成している。該強
制注油口21は、図2に示すように、通路22及び通路
23と連通しており、強制注油口21へ強制注油された
潤滑油は、通路23を通じてタペット11とポンプ本体
2との間のクリアランス部分に供給されるとともに、通
路22及び前記カム軸サポート3に形成した給油通路2
4を通じて、カム軸受12の潤滑口25から、該カム軸
受12とカム軸4との間のクリアランス部分へ供給され
る。
【0016】このように、一箇所の強制注油口21から
潤滑油を強制注油するだけで、タペット11とポンプ本
体2との間のクリアランス部分、及び、カム軸受12と
カム軸4との間のクリアランス部分を、同時に強制潤滑
することができる。また、一箇所の強制注油口21から
給油通路24を介して潤滑油を強制注油するだけで、該
給油通路24終端部でタペット11を強制潤滑し、カム
軸受12を給油通路24の途中から分岐した噴出通路2
6から強制潤滑することができる。即ち、一箇所の強制
注油口21から潤滑油を強制注油することで、機能が異
なる複数の部位を同時に強制潤滑することができるので
ある。
【0017】これにより、部品点数を増やすことなく、
機能が異なる複数の部位を同時に強制潤滑することがで
きて、低コストで燃料噴射ポンプ1を構成する各部材の
磨耗を低減することができ、該燃料噴射ポンプ1の寿命
を延ばすことができる。
【0018】また、燃料噴射ポンプの強制注油による潤
滑構造は次のように構成することもできる。即ち、燃料
噴射ポンプの第二の実施例として図3、図4に示す燃料
噴射ポンプ1’は、前記燃料噴射ポンプ1のカム軸サポ
ート3に噴出通路26を形成したものである。該噴出通
路26は、燃料噴射ポンプ1’のカム軸サポート3’に
形成され、該カム軸サポート3’の給油通路24と燃料
噴射ポンプ1’内のカム5収納部分とを連通している。
そして、強制注油口21へ強制注油された潤滑油が、ポ
ンプ本体2の通路22及びカム軸サポート3’の給油通
路24を通じて、該噴出通路26から燃料噴射ポンプ
1’内へ圧送されるように構成している。燃料噴射ポン
プ1’内へ圧送される潤滑油は、噴出通路26から、前
記カム5とタペット11とが当接している当接部17へ
噴出し、該当接部17を潤滑するのである。
【0019】尚、当接部17へ潤滑油を噴出する噴出通
路26は次のように形成することもできる。例えば、図
5に示す如く、カム軸サポート3’を溝状に切り欠いて
噴出通路27を形成したり、図6に示す如く、カム軸サ
ポート3’をスリット状に切り欠いて噴出通路28を形
成したりすることもできる。即ち、給油通路24へ圧送
される潤滑油を当接部17へ噴出することができれば、
噴出通路の形状は問わない。
【0020】二軸式分配形燃料噴射ポンプに構成した燃
料噴射ポンプ1’においては、一つのプランジャ7によ
り全気筒へ燃料を噴射するように構成しているため、カ
ム5とタペット11とが当接する当接部17は一箇所で
あり、前述の如く、強制注油口21へ強制注油された潤
滑油を、噴出通路26から一箇所の該当接部17へ噴出
させるだけで、各気筒へ燃料を噴射させるためのカム
(カムとタペットとの当接部)を全気筒分潤滑できるこ
ととなる。このように、燃料噴射ポンプ1’において
は、一箇所の強制注油口21から潤滑油を強制注油する
だけで、タペット11の部分及びカム軸受12の部分に
加えて、カム5とタペット11とが当接する当接部17
をも同時に潤滑することができ、機能が異なる複数の部
位を同時に強制潤滑することができることとなるのであ
る。
【0021】次に、燃料噴射ポンプの第三の実施例を図
7に示す。燃料噴射ポンプ31の下部にはカム35を備
えたカム軸34が横設され、該カム軸34はカム軸受4
2を介してポンプ本体32に回転自在に軸支されてい
る。カム35の上方には、プランジャバレル38に上下
摺動自在に嵌挿されたプランジャ37が配設され、該プ
ランジャ37の下端にはタペット41が付設されてい
る。プランジャ37及びタペット41はスプリング等の
付勢手段により下方へ付勢され、該タペット41がカム
35に当接している。そして、カム35の回転によりプ
ランジャ37が上下動するように構成している。
【0022】また、前記プランジャ37の側方には、分
配軸39が該プランジャ37と軸心を平行に配設されて
おり、該分配軸39は分配軸スリーブ40に回転自在に
嵌挿されるとともに、該分配軸39の下端部に連結した
分配駆動軸49により回転駆動される。分配駆動軸49
はカム軸34に連動して回転駆動され、該分配駆動軸4
9及び分配軸39はカム軸34と直交する方向に配置さ
れている。そして、図7における左方には、ガバナ機構
61を配置して、該ガバナ機構61によりプランジャ3
7を軸心を中心に回動させることができるように構成し
ている。
【0023】このように構成した燃料噴射ポンプ31に
おいて、プランジャ7が上下動範囲の下端部に位置する
と、該燃料噴射ポンプ31に付設した、図示しないフィ
ードポンプにより燃料がプランジャバレル8内へが圧送
される。プランジャ37がカム35により押し上げられ
て上昇すると、プランジャバレル38内の燃料は、分配
軸スリーブ40及び分配軸39を介して送出弁48へ圧
送され、該送出弁48に連結された燃料噴射弁から噴射
される。この場合、カム軸34と連動して回転する分配
軸39により、燃料は複数の送出弁48へ分配されて圧
送される。
【0024】そして、プランジャ37がさらに上昇する
と、該プランジャ37に形成したプランジャリード46
を通じて、燃料がプランジャバレル8内から排出され
る。尚、前記ガバナ機構61によりプランジャ37を軸
心を中心に回動させることで、プランジャバレル8内か
ら燃料を排出する際のプランジャ37の上下位置を変化
させることができ、これにより、燃料噴射弁から噴射す
る燃料量を調節することができるように構成している。
【0025】該燃料噴射ポンプ31の強制注油による潤
滑構造としては、ポンプ本体2の側壁面に、該燃料噴射
ポンプ31内へ潤滑油を強制的に注油する強制注油口5
1を形成している。該強制注油口51は、図8に示すよ
うに、同じくポンプ本体2に形成した通路53及び通路
52と連通しており、強制注油口51へ強制注油された
潤滑油は、該通路53及び通路52を通じて、タペット
41とポンプ本体32との間のクリアランス部分、及
び、分配駆動軸49とポンプ本体2との間のクリアラン
ス部分へ供給される。
【0026】このように、一箇所の強制注油口51から
潤滑油を強制注油するだけで、タペット41と分配駆動
軸49とを同時に強制潤滑することができるように構成
している。即ち、一箇所の強制注油口51から潤滑油を
強制注油することで、機能が異なる複数の部位を同時に
強制潤滑することができるのである。これにより、部品
点数を増やすことなく、機能が異なる複数の部位を同時
に強制潤滑することができて、低コストで燃料噴射ポン
プ31を構成する各部材、特にタペット41と分配駆動
軸49との磨耗を低減することができ、該燃料噴射ポン
プ31の寿命を延ばすことができる。
【0027】また、燃料噴射ポンプ31は、次のように
構成することもできる。即ち、燃料噴射ポンプの第4の
実施例として図9、図10に示す燃料噴射ポンプ31’
は、前記燃料噴射ポンプ31の分配駆動軸49に間欠通
路54を形成するとともに、ポンプ本体32に噴出管5
5を設けたものである。噴出管55は、燃料噴射ポンプ
31’のポンプ本体32’における分配駆動軸49’と
の摺接部からガバナ機構部61にかけて配設され、該間
欠通路54のガバナ機構部61に位置する部分には噴出
口56・57が開口している。
【0028】一方、間欠通路54は、分配駆動軸49’
の軸心と直交する方向に形成され、該間欠通路54の両
端部は、通路52の端部、及び、噴出管55の端部と位
置を合わせることができるようにに配置されている。間
欠通路54は分配駆動軸49’と一体的に回転するよう
に構成されており、分配駆動軸49’が回転すること
で、間欠通路54の両端部が通路52の端部及び噴出管
55の端部と位置が合った場合には、該間欠通路54に
より通路52と噴出管55とが連通し、それ以外の場合
には、分配駆動軸49’により通路52と噴出管55と
の連通が遮断される。即ち、分配駆動軸49’の回転に
より、間欠通路54が間欠的に通路52と噴出管55と
を連通するのである。
【0029】そして、通路52と噴出管55とが連通し
ている場合のみに、強制注油口51から強制注油された
潤滑油が通路52を通じて噴出管55へ圧送され、該噴
出管55に形成した噴出口56・57から潤滑油が噴出
されるように構成している。この、噴出口56・57か
ら噴出された潤滑油は、ガバナ機構61を構成するガバ
ナウェイト64とガバナスリーブ62との間、及び、ガ
バナスリーブ62とシフター63との間等に到達し、こ
れらの部分を強制潤滑する。このように、タペット41
及び分配駆動軸49に加えて、ガバナ機構61を構成す
る重要部材であるガバナスリーブ62、シフター63、
及び、ガバナウェイト64等を間欠的に強制潤滑するよ
うにしているのである。即ち、一箇所の強制注油口21
から潤滑油を強制注油することで、機能が異なる複数の
部位を同時に強制潤滑することができるのである。
【0030】これにより、ガバナ機構61の重要部材で
あるガバナスリーブ62、シフター63、及び、ガバナ
ウェイト64等の磨耗を抑えて低減することができ、こ
れらの部材の磨耗によるエンジン出力の低下を防止して
該エンジンの性能を維持することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、一箇所の注油口から潤滑油を強制注油することによ
り、機能が異なる複数の部位を同時に強制潤滑可能に構
成したので、部品点数を増やすことなく、機能が異なる
複数の部位を同時に強制潤滑することができて、低コス
トで燃料噴射ポンプを構成する各部材の磨耗を低減する
ことができ、該燃料噴射ポンプの寿命を延ばすことがで
きた。
【0032】更に、請求項2記載の如く、一箇所の注油
口から潤滑油を強制注油することにより、タペットとポ
ンプ本体の間のクリアランス部分、及び、カム軸受とカ
ム軸との間のクリアランス部分を同時に強制潤滑可能に
構成したので、部品点数を増やすことなく、タペットと
ポンプ本体の間のクリアランス部分、及び、カム軸受と
カム軸との間のクリアランス部分を同時に強制潤滑する
ことができて、低コストで燃料噴射ポンプを構成するこ
れらの部材の磨耗を低減することができ、該燃料噴射ポ
ンプの寿命を延ばすことができた。
【0033】更に、請求項3記載の如く、一箇所の注油
口から潤滑油を強制注油することにより、タペットとカ
ム軸受とを、給油通路とその途中から分岐した噴出通路
とから、各々強制潤滑可能に構成したので、部品点数を
増やすことなく、タペットとカム軸受とを同時に強制潤
滑することができて、低コストで燃料噴射ポンプを構成
するこれらの部材の磨耗を低減することができ、該燃料
噴射ポンプの寿命を延ばすことができた。
【0034】更に、請求項4記載の如く、強制注油され
た潤滑油を、タペットと該タペットに当接するカムとの
当接部へ噴出させ、該当接部を潤滑するように構成した
ので、一つのプランジャにより全気筒へ燃料を噴射する
ように構成している二軸式分配形燃料噴射ポンプにおい
ては、カムとタペットとが当接する当接部は一箇所であ
り、強制注油口へ強制注油された潤滑油を、噴出通路か
ら一箇所の該当接部へ噴出させるだけで、各気筒へ燃料
を噴射させるためのカム(カムとタペットとの当接部)
を全気筒分潤滑できることとなった。これにより、部品
点数を増やすことなく低コストで、燃料噴射ポンプの寿
命を延ばすことができた。。
【0035】更に、請求項5記載の如く、一箇所の注油
口から潤滑油を強制注油することにより、タペットと分
配軸を駆動する分配駆動軸とを同時に強制潤滑可能に構
成したので、部品点数を増やすことなく、機能が異なる
複数の部位を同時に強制潤滑することができて、低コス
トで燃料噴射ポンプを構成する各部材、特にタペットと
分配駆動軸との磨耗を低減することができ、該燃料噴射
ポンプの寿命を延ばすことができた。
【0036】更に、請求項6記載の如く、分配軸を駆動
する分配駆動軸に通路を形成し、強制注油された潤滑油
を、該通路を介してガバナ機構部へ案内することで、該
ガバナ機構部を強制潤滑可能に構成したので、ガバナ機
構の重要部材であるガバナスリーブ、シフター、及び、
ガバナウェイト等、ガバナ機構の構成部材の磨耗を抑え
て低減することができ、これらの部材の磨耗によるエン
ジン出力の低下を防止して該エンジンの性能を維持する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の潤滑構造を具備する二軸式分配型燃料
噴射ポンプを示す一部側面断面図である。
【図2】同じく二軸式分配型燃料噴射ポンプにおける強
制潤滑される潤滑油の通路を示す図である。
【図3】二軸式分配型燃料噴射ポンプの第二の実施例を
示す一部側面断面図である。
【図4】図3の二軸式分配型燃料噴射ポンプにおける強
制潤滑される潤滑油の噴出通路を示す図である。
【図5】同じく噴出通路の第二の実施例を示す図であ
る。
【図6】同じく噴出通路の第三の実施例を示す図であ
る。
【図7】二軸式分配型燃料噴射ポンプの第三の実施例を
示す側面断面図である。
【図8】図7の二軸式分配型燃料噴射ポンプにおける強
制潤滑される潤滑油の通路を示す図である。
【図9】二軸式分配型燃料噴射ポンプの第四の実施例を
示す側面断面図である。
【図10】図9の二軸式分配型燃料噴射ポンプにおける
強制潤滑される潤滑油の通路を示す図である。
【符号の説明】
1・31 燃料噴射ポンプ 2・32 ポンプ本体 3 カム軸サポート 4・34 カム軸 5・35 カム 7・37 プランジャ 9・39 分配軸 11・41 タペット 12・42 カム軸受 17 当接部 19・49 分配駆動軸 21・51 強制注油口(注油口) 22・23・24 通路 25 潤滑口 26・56 噴出口 52・53 通路 54 間欠通路 55 噴出管
フロントページの続き (72)発明者 服部 哲 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射ポンプ内へ潤滑油を強制注油す
    る燃料噴射ポンプの潤滑構造において、一箇所の注油口
    から潤滑油を強制注油することにより、機能が異なる複
    数の部位を同時に強制潤滑可能に構成したことを特徴と
    する燃料噴射ポンプの潤滑構造。
  2. 【請求項2】 燃料噴射ポンプ内へ潤滑油を強制注油す
    る燃料噴射ポンプの潤滑構造において、一箇所の注油口
    から潤滑油を強制注油することにより、タペットとポン
    プ本体の間のクリアランス部分、及び、カム軸受とカム
    軸との間のクリアランス部分を同時に強制潤滑可能に構
    成したことを特徴とする燃料噴射ポンプの潤滑構造。
  3. 【請求項3】 燃料噴射ポンプ内へ潤滑油を強制注油す
    る燃料噴射ポンプの潤滑構造において、一箇所の注油口
    から給油通路を介して潤滑油を強制注油することによ
    り、給油通路終端部でタペットを強制潤滑し、カム軸受
    を該給油通路の途中から分岐した噴出通路から強制潤滑
    可能に構成したことを特徴とする燃料噴射ポンプの潤滑
    構造。
  4. 【請求項4】 二軸式分配形燃料噴射ポンプ内へ潤滑油
    を強制注油する燃料噴射ポンプの潤滑構造において、強
    制注油された潤滑油を、タペットと該タペットに当接す
    るカムとの当接部へ噴出させ、該当接部を潤滑するよう
    に構成したことを特徴とする燃料噴射ポンプの潤滑構
    造。
  5. 【請求項5】 二軸式分配形燃料噴射ポンプ内へ潤滑油
    を強制注油する燃料噴射ポンプの潤滑構造において、一
    箇所の注油口から潤滑油を強制注油することにより、タ
    ペットと分配軸を駆動する分配駆動軸とを同時に強制潤
    滑可能に構成したことを特徴とする燃料噴射ポンプの潤
    滑構造。
  6. 【請求項6】 二軸式分配形燃料噴射ポンプ内へ潤滑油
    を強制注油する燃料噴射ポンプの潤滑構造において、分
    配軸を駆動する分配駆動軸に通路を形成し、強制注油さ
    れた潤滑油を、該通路を介してガバナ機構部へ案内する
    ことで、該ガバナ機構部を強制潤滑可能に構成したこと
    を特徴とする燃料噴射ポンプの潤滑構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108291515A (zh) * 2015-11-26 2018-07-17 洋马株式会社 燃料喷射泵

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